<極ウマPOG取材班が指名したいサンデーサイレンスの4×3のインブリードがあるエピファネイア産駒10頭>

種牡馬入り当初から期待の大きかったエピファネイアだが、初年度からデアリングタクトという名牝を送り出した。同馬は父の母の父の父、そして、母の母の父がサンデーサイレンス。3代目と4代目に同一の祖先を持っている(※血量がその祖先の18・75パーセント。過去の名馬にその例が多いから「奇跡の血量」と呼ばれる)。サンデーサイレンス(SS)の4×3(近親交配)ができやすいのがエピファネイア産駒の特徴だ。今後は他の種牡馬の産駒でも増えてくるとは思うが、エピファ産駒はまず、このSSの4×3を持っている馬を狙っていきたい。

◆オーソクレース(牡、久保田、父エピファネイア、母マリアライト)はキャロットファームの所有馬。ディープインパクト産駒の母は15年エリザベス女王杯でG1初制覇を果たし、16年の宝塚記念ではドゥラメンテなどの強豪牡馬を撃破した名牝だ。初子になるが、馬格は十分。4月中旬に美浦トレセンへ入厩し、ゲート試験合格後はノーザンファーム天栄で調整されている。

◆ウルザブルン(牝、高橋忠、父エピファネイア、母ヴェルザンディ)はサンデーレーシングの所有馬で、祖母がウインドインハーヘア、母の半兄がブラックタイド、ディープインパクトという良血だ。すでに栗東でゲート試験に合格し、ノーザンファームしがらきへ放牧に出ている。デビューは早そうだ。

◆ヴィルヘルム(牡、池江、父エピファネイア、母カイゼリン)はキャロットファームの所有馬で、祖母がブロードアピール。近親にダービー馬ワグネリアンがいる。4月下旬に栗東でゲート試験に合格。ノーザンファームしがらきで調整されている。

◆ロジネイア(牝、古賀慎、父エピファネイア、母パンデリング)はセレクトセールの落札額が5400万円。祖母はフサイチパンドラで、キングカメハメハ産駒の母は未出走だが、アーモンドアイの半姉という血統だ。すでに美浦トレセンへ入厩している。

◆マオノジーナス(牝、黒岩、父エピファネイア、母デアリングバード)は桜花賞、オークスを無敗で制したデアリングタクトの1歳下の全妹になる。姉同様にセレクトセールの出身。

◆フェットデメール(牝、武井、父エピファネイア、母ディアデラマドレ)は父の母シーザリオと母の母ディアデラノビアが05年オークスの1、3着馬という縁のある血統。1歳上の全姉クラヴェルは新馬戦を快勝している。

◆ダノングロッケン(牡、千田、父エピファネイア、母アステリオン)は祖母がフサイチエアデール。未勝利で終わった母の全姉がライラプス、半兄がフサイチリシャール、半妹がビーチサンバという血統になる。栗東トレセンでじっくり乗り込まれている。

◆スパークル(牝、中内田、父エピファネイア、母アイズオンリー)は母の半妹が13年アルテミスSと14年フラワーCで2着のパシフィックギャル。半弟に18年共同通信杯と今年の金鯱賞で2着のサトノソルタスがいる。栗東トレセンですでにゲート試験に合格している。

◆トロワエスポワール(牡、鹿戸、父エピファネイア、母トロワボヌール)は祖母がサンデーサイレンス産駒で03年オークス2着のチューニー。バゴ産駒の母は統一重賞を3勝している。

◆オレンジフィズ(牝、木村、父エピファネイア、母シャンボールフィズ)は祖母の全兄がマンハッタンカフェという良血。母の半姉アプリコットフィズが重賞2勝、半兄クレスコグランドは京都新聞杯覇者。半弟ダービーフィズは15年函館記念を制している。すでに美浦トレセンへ入厩し、現在は放牧に出ている。【極ウマPOG取材班】

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