【リヤド=木南友輔】サウジカップデー(29日)の開幕戦、モハメド・ユサフ・ナギ・モーターズカップ(芝2100メートル、ネオムターフCから改称)に出走するディアドラ(牝6、橋田)が26日、キングアブドゥルアジーズ競馬場で追い切りを行った。ダートコースで体をほぐしてから、新設された芝コースへ。きれいな芝の上で、込山助手を背に軽快なフットワークを披露した。

橋田師は穏やかな表情で動きを見守った。「5ハロン66秒くらい。雨が降っていないので、速い馬場だとは思います。すごく悪い馬場でなければディアドラはこなしてくれる。(芝に参戦を決めた理由は)長く休ませると立ち上がりが良くないので、彼女のリズムを崩さないようにしたいと思っています。(最大目標は凱旋門賞で)いい形でいけるように、等間隔は崩さないような・・・、そういう意味でサウジカップの方は休み明けだけど、強い相手がいっぱい出ているし、ダートコースを実際に(助手が)見ていて、力のいる馬場のような印象だったので、芝に決めました。彼女のすごいところは環境に左右されず、維持できていること。食べ物も水も変わる環境で自分を維持できているのがすごい」。

調教時間終了後、共同会見に出席した橋田師に対し、インタビュアーは「素晴らしい動きに見えた」「世界中の競馬ファンがディアドラがここ(サウジカップデー)にいることを感謝しています」とディアドラに対する賛辞を並べた。

「(芝コースの印象は)走りやすい馬場でしたし、今朝はいい走りをしていたと思います。非常に整備されていて、バンク(傾斜)がある。ディアドラはタフで精神的にも強く、こちらの選んだレースをしっかり走ってくれる強さがある。(世界中を転戦しているが)こういう日本馬はいなかったと思いますが、(英国の)ニューマーケットの方たちがサポートしてくれているし、私たちのチームがうまくいっていると思います。過去にも素晴らしい馬を管理して、このように世界に挑戦したいと思う馬はいたのですが、つなげることができませんでした。つなげてくれた馬に感謝し、挑戦できるように整えさせてくれた方々に感謝したいと思います。(相手関係は)海外の馬と競馬するときは、違う条件で走ってきている馬たちなので寸法は測りにくい。思わぬ、というか、適性が高い馬はわかりません。ですから、すべての馬が相手だと思っています。(第1回のイベントで)サウジカップデーで初めての芝のレースに出走できることを光栄に思っています」(橋田師)。

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