<マクトゥーム・チャレンジ・ラウンド2>◇6日=メイダン(ドバイ)◇G2◇ダート1900メートル◇出走10頭

サウジC、ドバイWCへ向け、新星が現れた-。ダート初挑戦だった「ゴドルフィン」のベンバトル(牡6、S・ビン・スルール、父ドバウィ)が圧勝した。

一昨年はドバイターフで日本馬を一蹴し、ドイツのダルマイヤー大賞、オーストラリアのラドブロークスSで芝のG1を3勝している「ゴドルフィン」の芝の大物。今年初戦だった先月のシングスピールSを制した後、ダート転向が噂され、5日にサウジC(ダート1800メートル、29日、キングアブドゥルアジズ競馬場)への選出が発表。注目を集めていたダート初挑戦だった。

レースは3番枠から好位を3番手を進み、持ったままの手応えで最終コーナー、直線へ。鞍上のクリストフ・スミヨンが追い出すと、早々に後続を突き放し、ゴール前は流す余裕もあった。

2着ミリタリーロウには2馬身差だが、そこから6馬身4分の3離れた3着馬が昨年のドバイワールドカップ2着馬グロンコウスキー。勝ちタイム1分56秒80はレースレコード1分56秒67(16年フロステッド)に迫る数字だった(コースレコードは18年メンデルスゾーンの1分55秒18)。

スミヨン騎手は「ダートは初めてですが、状態が良かったですし、上手に走っていました。ダートのレースでは大事なことですが、ゲートが速く、道中もリズム良く走れました」とコメント。ビン・スルール師は「楽に勝ってくれました。スミヨンはドバイワールドカップをサンダースノーで連覇している騎手なので安心していました。芝でスペシャルな馬ですが、モハメド殿下からダートを走らせる素晴らしい決断がありました」と勝利を喜んだ。

気になるのは今後の動向だ。選出されているサウジCへ遠征するのか、そこへは向かわずにドバイWC(G1、ダート2000メートル、3月28日=メイダン)を目標にしていくのか、可能性は低そうだが、また芝を走らせるのか・・・、鞍上はここ2戦でコンビを組んでいるスミヨンと継続なのか。いずれにしてもG1の舞台で日本馬の前に立ちはだかる存在になるのは間違いない。

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