アメリカ(北米)競馬の年度表彰にあたる「エクリプス賞」各部門の最終候補(3頭あるいは3名)が4日に発表された。

年度代表馬部門の最終候補はブリックスアンドモルタル(芝で6戦無敗、BCターフ制覇後に社台スタリオンステーションで種牡馬入り)、マキシマムセキュリティ(ケンタッキーダービー17着降着もフロリダダービーなどG1を3勝)、ミトレ(BCスプリントなどG1を4勝)の3頭。

最優秀見習騎手(アプレンティスジョッキー)部門では日本出身の木村和士騎手(20)が最終候補3名の中に名前を連ねた。19年はカナダでリーディング3位の146勝を挙げる活躍。史上初の日本人騎手によるエクリプス賞受賞という快挙が期待される。他の最終候補はローレルパーク競馬場(メリーランド州)を主戦場に126勝を挙げたプエルトリコ出身のジュリオ・コレア騎手、プエルトリコのカマレロ競馬場を主戦場に244勝を挙げたエンジェル・ディアス騎手の2名。

木村和士騎手はJRA競馬学校を中退後、カナダでデビュー。一昨年に104勝を挙げ、昨年4月に18年度のカナダ競馬の年度表彰「ソヴリン賞」の最優秀見習騎手賞を受賞した。昨年9月には日本人騎手として初めて英国のエリザベス女王所有馬に騎乗を果たした(ウッドバイン競馬場のG2カナディアンSでマグネティックチャームに騎乗)。昨年はウッドバイン競馬場で獲得賞金ランキング全体4位。全体1位となる863鞍に騎乗しており、カナダ競馬を代表するジョッキーとなっている。

エクリプス賞の最終発表は23日に行われる。

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