<ターコイズS:追い切り>
土曜中山メインのターコイズS(G3、芝1600メートル、14日)で重賞初制覇を狙うシゲルピンクダイヤ(牝3、渡辺)が11日の栗東坂路で追い切られ、シャープな動きを見せた。
馬場開場から20分がたち、馬影が少なかった坂路を桜花賞2着馬は軽快に駆け上がった。鞍上がほとんど追わないまま11秒8と鋭いフィニッシュ(4ハロン52秒9)。「思ったより時計が速くなったが順調。カイバはしっかりと食べているし脚元の心配もありません」と渡辺師は満足げだった。
今年、牝馬3冠レースにフル参戦。イレ込んだオークスは12着だったが、桜花賞2着、秋華賞3着と活躍した。そんな1年を締めくくる一戦。「ジョッキー(和田騎手)は2000メートルはギリギリと言っていたのでマイルはいい。ただ、長距離輸送、初の中山と課題もある」と師は期待と不安が入り交じる。初ものを克服すれば初のタイトルも見えてくる。【岡本光男】