<外国馬のいないJC ゼロの衝撃>

創設39年目で初めて外国馬不在で行われるジャパンC。緊急連載「ゼロの衝撃」では、外国馬関係者不在の中で行われたウエルカムパーティーを取材。長年ジャパンCを見てきた海外メディアの2人に意見を聞いた。

ウエルカムパーティーに集まる関係者、メディアは今年も実に国際色豊かだった。ごった返す会場に反して、招待外国馬は0頭。意外にもこの現状を海外メディアは冷静に捉えていた。英国の競馬番組でMCを務めるアリー・ヴァンス氏は「残念です」と話しつつも、失望の色はそこまで濃くなかった。

むしろ日本馬のレベルアップをたたえる向きすらある。アリー氏は「日本の馬は強い。海外でも結果を出しているし、負かすのは難しい。それが最大の要因」とした。今年は日本馬がドバイ、イギリス、オーストラリアでG1を制覇。現時点で世界ランク11位タイに位置するアーモンドアイを筆頭に、層の厚さを見せつけた1年でもあった。検疫、欧州シーズン終盤、日本との馬場差、ジャパンCのみの単独G1開催・・・、国内の関係者が挙げた要因は副次的理由。とにもかくにも、強くなった日本馬が海外馬の遠征意欲を失わせた皮肉のような結果とみる。

ベテラン記者の意見も同じ。日本競馬を04年から取材する豪レーシングアンドスポーツのゲイル・トレギャー氏は「日本馬の強さにフォーカスしているし、私は満足している。でも、JRAはもう少し努力も必要ね」とちゃめっ気たっぷりに言った。実力馬の激突は良質なコンテンツとして、一定の評価を得ている。

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