<追い斬り激論:ジャパンC>

ジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)の最終追い切りが20日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では東西クロストークで注目馬を探った。大阪日刊・木村有三記者が天皇賞・秋7着馬スワーヴリチャード(牡5、庄野)の変身をプッシュすれば、東京日刊・松田直樹記者がオールカマー4着のレイデオロ(牡5、藤沢和)で対抗。火花散らすトークで17年ダービー1、2着馬の復活を信じる。

木村 驚いたよ。

松田 そうですよね。10年以上もですもんね。

木村 そうそう、エリカ様なー。って、ちゃうわ! スワーヴリチャードの話や。調教を変えて一変ムードなんよ。

松田 大阪っぽいノリツッコミありがとうございます。どういうことですか。

木村 中間の動きを見とらんのかいな。

松田 なんか違います?

木村 お前の目は節穴か。リチャードといえばコース追い。それが、この中間は全て坂路で追ってるんよ。

松田 ほー。

木村 リアクション薄いねえ。今週はマーフィー騎手が乗って、完全に仕上がった。鞍上も「動きは力強かった。過去のレースをほとんど見た。素晴らしい馬」と好調を確信してたで。ルーティンの変化が刺激になっている。

松田 栗東坂路で4ハロン50秒6-12秒2。併せた馬をぶっちぎってるし、確かにやばい。天皇賞・秋7着では勝負どころで置かれてましたけど、反応良化が目的なんですか。

木村 庄野師も「いい意味で落ち着いているが、競馬でピリっとしたところが見せられていない」と話していたからね。意図がはっきりした調整だったね。

松田 でも、昨年の大阪杯以降は勝っていないのがなあ。

木村 俺はもう1度、輝く時が来ると信じてる。ハーツクライ産駒はシュヴァルグランが17年に5歳で勝利したように晩成型だから。坂路追い、英国リーディングのマーフィー騎手、血統の化学反応が見られるとしたらここや。勝ったら1リットルの涙が出るほど、うれし泣きすると思うで。

松田 そんなリチャードを17年ダービーで倒したレイデオロをお忘れなく。

木村 今年のドバイシーマC、宝塚記念ではリチャードが先着してるやろ。

松田 あれは仮の姿ですよ。オールカマー4着のレース直後、藤沢和師はぶぜんとした表情でした。けど、短期放牧から帰厩してトーンが180度変わりました。しびれる言葉をどうぞ。

藤沢和師 オールカマーの後はもう終わった馬なのかと思ったけど、帰ってきてから馬がすごくいい。楽しみにしているんだ。

木村 ふーん。

松田 レイデオロって実はこの時期が合う馬なんですよ。10~12月は【4 2 0 0】。昨年の天皇賞・秋1着、3歳で2着に入った17年ジャパンCもあったでしょう。冬馬ならぬ、秋馬。

木村 直前の藤沢和師の感触は?

松田 「気合も入っていいね。涼しさが好調の要因かも。オールカマーと比べても変わってきた」と。前走に続いて、ゴーフォザサミットとの併せ馬でしたが、動きは今回の方が上です。どうですか?

木村 別に・・・。

松田 もう! 軽視してたら痛い目に遭いますよ!

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