<追い斬り激論:菊花賞>

3歳クラシック最終戦、菊花賞(G1、芝3000メートル、20日=京都)の追い切りが16日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」で水島晴之記者はホウオウサーベル(牡、奥村武)、松田直樹記者は春クラシック皆勤のニシノデイジー(牡、高木)を推奨。上がり馬と春の実績馬で意見は分かれた。先輩の話を聞いていたルーキー井上力心記者は、松田のデイジーに加勢した。

井上 日本中がラグビーで盛り上がってますね。

水島 まさに戦前の評価を覆しているよな。勢いが半端じゃない!

松田 ラグビー観戦しながらのビールは格別です。何杯でもいけちゃう。

井上 ホント松田さんのお酒の強さには脱帽です。でも、そろそろ菊花賞の話を・・・。秋華賞は桜花賞、オークスで好走していた春の実績馬が1~3着を独占しました。今回は実績馬か上がり馬か。悩みますね。

水島 俺は上がり馬ホウオウサーベルが良く見えたよ。

井上 勢いのある馬ですね。美浦ウッドでブルーアガヴェ(3歳1勝クラス )を2馬身追走して楽に併入していましたね。

松田 確かに余裕はありそうでしたが時計は5ハロン68秒8-13秒3。G1前に軽すぎませんか?

水島 いや、先週長めから強めにやっているし、今週は調整程度で十分だ。奥村武師も「前走を勝ったことで菊花賞に出すためのローテではなく、ここを目標にいい状態で向かうローテを組めたことは大きい」と話していたよ。

井上 賞金が加算できたことでトライアルをパスできて、権利を取るための仕上げをする必要もなかった。陣営の思惑通りに進んでいるのは好感が持てます。

水島 鞍上の蛯名騎手は菊花賞のマンハッタンカフェ、フェノーメノの天皇賞・春連覇など京都長丁場の勝ち方を知り尽くす男。長距離はベテランの経験がものをいうからな。

井上 同じベテラン記者の水島さんが言うと説得力が増しますね。物申したそうな松田さんは?

松田 僕はニシノデイジー。クラシックでもまれた経験は大きいです。皐月賞、ダービー馬不在なら十分チャンスありでしょう。

井上 美浦ウッドでルメール騎手を背に気持ち良さそうに走っていましたよね。少しもたれ気味でしたが大きく先行したパートナーをあっさりと抜き去ってました。鞍上との手は合うように感じます。

水島 春は折り合いに難があった馬。距離が延びるのは不安だな。

松田 いえ、課題だった折り合いも今は問題なく、ルメール騎手の指示にも従順でした。高木師も「春に比べ精神的に落ち着いて大人になった」。気性面で大きく成長している今なら距離はこなせるはずです。

井上 うーん。上がり馬か実績馬か? 迷いに迷いますが僕はやはり実績馬ニシノデイジー。追い切りの弾むようなフットワークは迫力がありました。ルメール騎手も好感触ですし、新たな一面を引き出してくれそうです。

水島 井上は松田派か。ルーキーなのに勢いより実績とはな。

井上 生意気に言ってみました(笑い)

松田 まあ続きはビールを飲みながら。

井上 朝までは勘弁してください(汗)。

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