北海道日高町の牧場「ヴェルサイユファーム」で15日、殿堂入りに相当するJRA顕彰馬の名馬「タイキシャトル」など2頭のたてがみの一部が切り取られているのが見つかった。牧場が被害届を提出し、道警門別署が器物損壊の疑いで調べを進めている。牧場によると、もう1頭は10年ジャパンカップで優勝した「ローズキングダム」。

牧場によると、岩崎崇文社長(27)が15日午前6時過ぎ、ブラッシングをした際、2頭のたてがみが一部切り取られた跡があるのを発見した。岩崎氏によると、いずれも長さ15センチ、幅10センチほど切り取られたという。「タイキシャトル」は栗毛、「ローズキングダム」は黒鹿毛(かげ)だった。

岩崎氏によると、毎日手入れをしているが、14日早朝の手入れ時には異変はなかった。一般見学を受け入れた同日午前9~11時ごろの放牧中に切り取られたとみられる。被害にあった当時、2頭のほか「メイショウドトウ」「アドマイヤジャパン」などの有名馬もいたという。「タイキシャトル」と「ローズキングダム」の2頭が被害にあったことについて「2頭はいつも柵沿いにいた。人なつっこく、訪れた人に近寄ってくるなど、ファンサービスをしてくれていた。まさかという気持ち」と想定外の出来事に悲しんでいる。

すでに受け付けた分を除き、今後、一般見学の受け付けは当面の間、中止する。再開も未定。岩崎氏は「引退した馬を一般見学できる牧場が少なくなっているのに、このようなことが起きてしまい、今後の牧場の在り方が問われます」と残念そうに話した。

タイキシャトルは25歳の牡馬。通算13戦11勝で、G1は97、98年マイルCSなど5勝、重賞は8勝。98年に引退した。【近藤由美子】

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