<キーンランドC>◇25日=札幌◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走16頭

1番人気ダノンスマッシュ(牡4、安田隆)が4コーナーで外を回らされる不利な展開をしのいで完勝し、スプリンターズS(G1、芝1200メートル、9月29日=中山)の最有力候補に躍り出た。騎乗した川田将雅騎手(33)は今夏の主戦場を小倉に置きながら、ここまで札幌の芝の3重賞を完全制覇となった。

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ピンチに見えた。前の馬が外へ張り、ダノンスマッシュは4角で大外を回らざるえなくなった。だが、直線に向いた途端、鋭くはじけた。前の馬を次々にとらえ、内を回って伸びてきたタワーオブロンドンもシャットアウト。4分の3馬身という着差以上の完勝だった。

川田騎手は「とても苦しい形になりましたが、それでいてあの脚ですから。あらためて、この馬の力を感じた」とポテンシャルで危機をしのいだパートナーをほめたたえた。

6月の函館スプリントSを禁止薬物騒動で除外になっていた。それを不運のままで終わらせなかった。父ロードカナロアの担当者でもあった岩本助手は「状態は函館時より良くなっていたし成長もしている」と手ごたえを持っていた。それを証明する快勝劇だった。

やはりロードカナロアを手掛けた安田隆師は父に近づいてきたと感じている。「春はまだトモが緩かったが、それがしっかりとしていた。カナロアもトモが緩い馬でだんだんと良くなってきた。その点が同じですね」。父のG1初制覇は4歳秋のスプリンターズS。スマッシュもそこでG1初制覇を目指す。

川田騎手にとってはクイーンSのミッキーチャーム、札幌記念のブラストワンピースに次ぎ、今夏の札幌で3度目の重賞制覇となった。【岡本光男】

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