史上初の凱旋門賞3連覇へ向け、エネイブル(牝5、J・ゴスデン、父ナサニエル)が負けられない。ヨークシャーオークス(G1、芝2370メートル、22日=ヨーク)の出走馬が20日に確定。今年は4頭立てで行われることになった。

出走馬はエネイブル、ラーティダー(牝4、J・ゴスデン、父ドバウィ)、マジカル(牝4、A・オブライエン、父ガリレオ)、サウスシーパール(牝3、A・オブライエン、父ガリレオ)の4頭。ゴスデン厩舎2頭対エイダン・オブライエン厩舎2頭という構図になった。

オブライエン厩舎のエース、マジカルは前日のインターナショナルSではなく、追加登録料を払って参戦し、4度目の直接対決に挑む。援護射撃をしそうなのがサウスシーパール。こちらは18日にフランスでG2ポモーヌ賞を走ったばかり(8着)で明らかな格下。ペースメーカーを務める可能性が大きい。

一方で、エネイブルと同じゴスデン厩舎のラーティダーはペースメーカーではなく、エネイブルとのワンツーフィニッシュを狙う。

ヨーク競馬場では2戦2勝。昨年のイボア開催ではデビュー3戦目だったリステッド競走を10馬身差で圧勝し、エネイブル不在だった当時は凱旋門賞候補として名前も挙がった馬。1番人気に推された英セントレジャーは2着、続く英チャンピオンフィリーズ&メアズSはマジカルの3着。今年初戦のG2を勝利したが、1番人気に推されたコロネーションCが6着、前走サンクルー大賞は3着に敗れている。母がドバイシーマクラシックでブエナビスタを破ったダーレミ。先日引退した昨年の欧州2歳王者トゥーダーンホットの全姉という良血だ。

エネイブルにとっては、凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)へ向けた大事なステップレース。現在は11連勝中、デットーリとのコンビでは11戦無敗。マジカル、ラーティダーを従えてゴールし、歴史的勝利を狙う本番へ向かいたい。

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