<中京記念>◇21日=中京◇G3◇芝1600メートル◇3歳上◇出走16頭

マイル界に新星が現れた。3歳馬グルーヴィット(牡、松永幹)が重賞初Vを果たした。松山弘平騎手(29)を背にして中団から伸びて、鼻差の激戦を制した。今後は未定だが、リフレッシュ放牧に出て秋に備える見通しだ。松永幹夫調教師(52)は夏の中京4勝で開催リーディングに輝いた。

赤帽の3歳馬2騎が真横に並び、ともに鼻先を突き出してゴールへ飛び込んだ。内か? 外か? 鼻差の激闘を制したのは内のグルーヴィットだ。松山騎手は「最後まで踏ん張ってくれた。非常に長くいい脚を使えた。強い馬がたくさんいる中で、しっかり勝ちきってくれた」とねぎらった。

初騎乗でも鞍上は特徴を予習済みだった。発馬を決めて中団前方につけたが、早くも3コーナーから右ムチを連発した。「3、4コーナーでズブさを見せたけど、そのへんも頭に入れていたので」。手応えが悪くても焦ることなく、持ち味を絞り出したことが大接戦の勝利につながった。

松永幹師にとっては夏の中京リーディングを決める1勝になった。「言われて初めて知った。とても光栄です。夏の中京は大好きなので」と声を弾ませた。中京記念は12、13年にフラガラッハで連覇を果たしており、通算3勝目となった。

マイル界の新星誕生だ。3歳馬の制覇は、マイル戦となった12年以降で初めての快挙となった。前走NHKマイルCでは直線で進路がなく10着に大敗。今回は賞金順15番目で、あわや除外という立場だったが、賞金加算に成功して今後の予定も立てやすくなった。

当面は夏休みに入る見通しで、トレーナーは「大事にいきたい。まだ完成されてない。体力をつけてくれれば」と伸びしろを見込む。父は短距離王ロードカナロアで、母系には曽祖母にエアグルーヴがいる。まだキャリア5戦。ゆくゆくはマイル王の座も夢ではない。【太田尚樹】

◆3歳馬の勝利 中京記念を3歳馬が勝ったのは70年ゼットアロー以来49年ぶり3回目。3歳以上の芝1600メートルとなった12年以降では初勝利。昨年まで4頭の挑戦で最高は4着だったが、今年はワンツーを決めた。

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