その差1センチ。ほんのわずかな差で勝利をたぐり寄せた。藤田菜七子騎手(21=根本)が21日、福島6R(3歳未勝利、芝1200メートル)を2番人気ディザイアソング(牝、金成)で勝ち自己最速となる今年のJRA20勝目を飾った。

華麗な外差しだった。誰もが内を避けた福島最終週の芝。横に広がる馬群の大外から2番人気ディザイアソングが飛んできた。内の2着馬ミヤビペルラとゴールで鼻面が並んだが、約1センチの際どすぎる写真判定をものにした。藤田騎手は「前走乗せていただいて芝の方がいいと感じていた。距離が短くてもついていけた。しまいの脚も良かったです」と振り返った。前走7着のダート戦が初コンビ。芝に戻り、1200メートルと一変した条件で結果を残した。

21日は16年3月のデビュー以来、最多となる1日11鞍の騎乗。2R(2歳未勝利、芝1200メートル)でビブショウ(牝、相沢)を勝利に導いて、早々に3週連続勝利を決めていた。来週からは場別最多の22勝を挙げる新潟が開幕する。得意の夏に勝ち星量産を目指す。【松田直樹】

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