函館最終週となる今週のメインは函館2歳S(G3、芝1200メートル、21日)が行われる。今年の全国リーディングトップ(14日時点で41勝)を走る安田隆厩舎から、レッドヴェイパー(牝)が参戦。新馬戦の勝ち時計1分9秒8は、今年函館芝1200メートルの2歳戦で最速タイ。馬体重410キロ台と小柄ながら好センスの快速娘が同世代重賞勝ち一番乗りを狙う。

一瞬で抜け出した。禁止薬物問題によって1週スライドして迎えた6月23日の新馬戦。レッドヴェイパーは4コーナー2番手から楽な手応えで先頭に並びかけると、スッと引き離した。最後はケープコッドの猛追を鼻差しのいでデビュー戦を制した。「最後は運が良かった」。担当の岩本助手は大きな鼻差勝ちに笑みをこぼした。

やや重での勝ち時計1分9秒8は、今年の函館芝1200メートル2歳戦では最速タイ。同日メインのUHB杯(3歳上2勝クラス)とも0秒3差しかない優秀な時計だった。その後は短期放牧に出され先週帰厩。「いい形で帰ってきました。リフレッシュできています」と岩本助手も目を細めた。

父は高松宮記念連覇のスプリンター、キンシャサノキセキ。近親には朝日杯FS2着コディーノらがいるスピード血統だ。短距離G1・6勝のロードカナロアも担当していた岩本助手は「1200メートルが能力をフルに発揮できる距離だと思う」と、レッドヴェイパーにも天性の速力があると見込んでいる。

馬体は410キロ台と小柄でも、搭載しているエンジンは非凡だ。「大きな走りをするんですよ。キャンターは、440から450キロの馬みたい。乗り味もいい。意外と力があるので、荒れた馬場も苦にする馬じゃない」。現在全国リーディング首位の41勝を挙げる安田隆厩舎が、手応え十分に送り出すホープ。最終週の函館でも、瞬く間にゴールを駆け抜ける。【木村有三】

◆函館2歳Sの軽量馬 01年から行われている函館2歳Sでは13年クリスマスの馬体重426キロでの勝利が最少馬体重。馬体重別成績は460~479キロが【7 7 8 67】で勝ち鞍トップ、480~499キロが【4 2 2 27】で勝率11.4%、連対率17.1%と馬格がものをいうが、420~439キロも【4 2 3 40】で勝率8.2%、連対率12.2%と小柄な馬も健闘。また勝ち馬のうち半数の9頭が牝馬。勝率、連対率とも牝馬が牡馬を上回る。

  1. ニッカンAI予想
  2. 16年ぶりJRA女性ジョッキー藤田菜七子まとめ