<パリ大賞>◇14日=パリロンシャン(フランス)◇G1◇芝2400メートル◇3歳牡牝◇出走8頭

アイルランドからの遠征馬ジャパン(牡3、A・オブライエン、父ガリレオ)が圧倒的な人気に応え、G1初制覇を果たした。勝ちタイムは2分27秒07。

ライアン・ムーア騎手を背に道中は好位の外3番手を追走。直線は残り300メートルで先頭へ躍り出ると、地元フランスのスラローム(牡3、A・ファーブル、父アンテロ)の追撃を封じた。半馬身差2着がスラローム。3着が英国から遠征したゴドルフィンのジャルムード(牡3、C・アップルビー、父ニューアプローチ)だった。

ジャパンは偉人や景勝地の名前、国名や地名を馬名にするアイルランドの世界的生産者兼馬主「クールモア」グループが所有。天才トレーナーの名をほしいままにする、エイダン・オブライエン師が管理する。

ガリレオ産駒で日本との血統的な結び付きは薄いが、その強烈な馬名とこれまでのレースぶりから欧州では大きな注目を集めてきた。

昨年9月のデビュー戦は7着に敗れたものの、2戦目で初勝利を挙げ、出世レースのG2ベレスフォードSを快勝。今シーズンは始動戦のG2ダンテSで4着。目標としていた英ダービーは豪快な追い込みが届かず、悔しい3着だったが、前走ロイヤルアスコット開催のG2キングエドワード7世Sを4馬身半差で快勝し、単勝1倍台の圧倒的な主役としてパリ大賞に臨んでいた。

エイダン・オブライエン師は昨年のキューガーデンズに続く連覇でパリ大賞4勝目。レース後のインタビューでは「とてもうれしいです。凱旋門賞は常に意識しています。プレップレース(前哨戦)で戻ってくるかもしれません」と力強くコメントした。

今後については未定だが、愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、9月14日=レパーズタウン)、ニエル賞(G2、芝2400メートル、9月15日=パリロンシャン)のいずれかをステップに凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)へ挑むことが有力となってきた。

パリ大賞は3歳世代限定戦だが、凱旋門賞と同じコースで行われるG1。この勝利を英愛仏のメディアは大きく報じ、ブックメーカー各社もジャパンの評価を上方修正した。

ウィリアムヒル社、パディパワー社が提示する凱旋門賞の単勝前売りオッズは10倍。エイダン・オブライエン厩舎勢では英ダービー馬アンソニーヴァンダイク(牡3、父ガリレオ)やマジカル(牝4、父ガリレオ)を上回る1番手の評価となっている。

レース直後の馬上インタビューではライアン・ムーア騎手が「いいレースができました。素直ですし、素晴らしい精神力を持っていて、素晴らしい動きをしてくれました」と絶賛。イギリスメディアのレース実況は当然、「ジャパン」だが、地元フランスの競馬専門チャンネル「エキディア」の実況も「ジャポン」ではなく、馬名のまま、ゴール前は「ジャパン」を連呼した。

このまま順調にいけば、史上初の凱旋門賞3連覇を狙うエネイブル(牝5、J・ゴスデン、父ナサニエル)、悲願の初制覇を目指す日本調教馬とアイルランドのジャパンが激突する日がやってくる。

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