94年のエリザベス女王杯などG12勝したヒシアマゾンが、繋養先の米国ポロ・グリーンステーブルで15日夜(現地時間)に老衰で死んだ。28歳。

17日にJRAから発表された。同馬のオーナーだった故・阿部雅一郎氏の子で、自身も馬主の阿部雅英オーナーは「日が沈みかけ薄暗くなった放牧地で静かに息を引き取ったという報告を受けました。ここ最近は食が細くなっていたものの、ゆっくりながら歩き回り、寝起きには問題なく見えていたとのことでした」と死んだときの様子などを明かした。

同馬の主戦だった中舘騎手(現調教師)は「先日会いに行った方に、元気でしたよと言われたのですが・・・。この馬のおかげで僕の知名度が上がった。感謝しかありません」と悔やんだ。記憶に残っているレースとして真っ先に上げたが94年4月のクリスタルC。「負けたと思って追っていたら、すごい脚を見せて勝った。自分でも驚いたし、これだけすごい末脚を持った馬はいなかった。競馬って簡単に勝てるんだな、と思わせてくれた馬。故郷の米国で老衰だったのがせめてもの救いです」と思い出を語った。

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