<柏山自夢・ケイバーメトリクス最終解答:中山12R>

狙っていた馬が大外枠に入ったら、どう思うだろうか。条件にもよるが「ええ・・・嫌だなあ」とがっかりする方が多いのではないか。

ただ、一般的に常識とされることにも時に“間違い”はある。中山芝1600メートル戦は、おにぎり型のいびつなコース形態ゆえ外枠不利とされる。しかし出走14頭以上の多頭数戦に限ると、大外枠は複勝回収率114%(14年以降。以下同様)と優秀だ。ちなみに出走13頭以下では同39%。実はこの違いこそ、世間のイメージが生んだものだ。両者の複勝率に大きな差はない(出走14頭以上=21・6%。出走13頭以下=20・8%)。なのに人気が違う。出走13頭以下では平均5・9番人気(出走11・5頭)とほぼ真ん中。これが出走14頭以上だと同9・2番人気(出走15・7頭)に落ちていた。その分、妙味があったというわけだ。

大外枠は原則的にゲートは最後入れで、ゲート内で待たされるリスクが少ない。競馬では馬群で詰まる形になりにくい。このように、大外枠には多頭数でこそ効いてくる利点も多いのだ。【中山マイルの多頭数戦で大外枠狙い】。作戦の1つとしておすすめしたい。

◆中山12R ◎プレトリアを狙う。前走(10番枠)は枠なりの競馬で直線は馬群を突きに行ったが、再三前が詰まって万事休す。12着とはいえ、勝ち馬とは0秒5差でもったいない競馬だった。8枠で【1 1 1 1】の“外枠巧者”。大外16番枠は願ってもない好条件だ。馬連、ワイドで(16)-(8)(15)(4)(3)(7)(11)(13)。

※ケイバーメトリクス 京大卒の理論派・柏山記者が掲げる、回収率を重視したデータ分析の新指標。野球でおなじみのセイバーメトリクスがヒント。

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