<七夕賞>◇12日=福島◇G3◇芝2000メートル◇3歳上◇出走16頭

 2番人気のグランデッツァ(牡6、平田)がスピードを存分に発揮して、好位から抜け出した。勝ちタイム1分58秒2は七夕賞レコード。川田将雅騎手(29)は福島重賞は初勝利で、JRA全10競馬場重賞制覇まで函館を残すのみとなった。2着はステラウインド。3着に単勝最低人気のマデイラが入り、3連単は100万円超えの波乱となった。

 4角の手応えが他馬とは違った。スタートを決め、好位につけたグランデッツァは、リズム良く流れに乗った。残り1ハロンで逃げ粘るトウケイヘイローをかわすと、危なげなく後続の差し脚を封じた。勝ちタイムの1分58秒2は、昨年のメイショウナルトをコンマ5秒上回る七夕賞レコード。武器であるスピードをフルに生かした勝利に、川田騎手は「僕が乗せていただいた中では一番落ち着いていました。前走は力んで走っていましたが、そこで我慢させたことが今回に生きましたね」と会心の笑みだ。

 ジョッキーにとって福島の重賞はこれが初勝利。JRA全10競馬場重賞制覇に王手をかけた。今週の函館記念でデウスウルトに騎乗予定で、記録達成のチャンスはすぐにやってくる。「同じ平田厩舎の馬で函館に行きます。何とか頑張りたいですね」。安田記念モーリス、宝塚記念ラブリーデイ、今春のG1シーズン終盤で連勝した勢いは夏に入ってますます加速。今の川田ならあっさり記録を達成しそうな雰囲気がある。

 もちろん、グランデッツァにとっても未来が開けた勝利だ。重賞Vは12年スプリングS以来、3年4カ月ぶり。ダービー後、左前脚屈腱(くっけん)炎で1年半以上の休養を経験した馬が、完全復活ののろしを上げた。平田師は「皐月賞で1番人気になった馬。このままでは終われない。何とかG1を取らせたい」と力を込める。サマー2000シリーズは使わず、天皇賞・秋やマイルCSが目標。秋のG1戦線では目が離せない存在となりそうだ。【高木一成】

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