いよいよ、JRAのクリストフ・ルメール騎手(35)がデビューする。3月1日にデビュー予定が、前日夜に阪神競馬場の調整ルームでツイッターを使用したとして、30日間の騎乗停止となった。反省の1カ月は栗東で精力的に調教に騎乗してきた。そしてようやく迎える晴れ舞台。今週は土曜中山、日曜阪神で計8鞍に騎乗。大阪杯(G2、芝2000メートル、5日=阪神)はラキシス(牝5、角居)とのコンビで、いきなりの重賞Vを狙う。

 待ち望んだのはファン、関係者、そして本人だ。「うっかりしていた。100%、自分の責任」と猛省したミスで招いた1カ月の“デビュー”遅れ。ルメールはスマイルで言った。「こんなに休んだのは初めて。早く乗りたかったよ」。騎手デビューし16年目。これほどの期間、レースに乗らなかったことはなく「ベリー、エキサイティング!」と興奮を隠せない。

 昨年11月24日の京都で落馬し、右脛骨(けいこつ)の骨折で休養。2月5日にはM・デムーロ騎手とともに外国人初のJRA騎手免許に合格。先月1日にデビュー予定だったが、騎乗前日に調整ルームでツイッターを使用し、30日間の騎乗停止処分を受けた。

 「大きなミステイクをしてしまった。申し訳なかったです」。その1カ月間は栗東で精力的に調教に騎乗。日本語の勉強もさらに深め、今は競馬新聞も理解できるまで向上した。「ジョッキーの名前なら」と漢字も読めるようになった。先週は4日間だけフランスに帰り、家族と再会。デビューを前に英気を養い、心も体も準備万全だ。

 戦友の活躍も刺激になった。M・デムーロ騎手はデビュー当日に阪急杯を制覇。「うれしかった。自分もJRA騎手として、これからいっぱい勝ちたい」と意気込む。日曜の大阪杯はラキシスに乗る。「先週乗ったけど、いいコンディション。日曜は本当にレベルの高い馬がそろっているけど、有馬記念はジェンティルドンナから1馬身くらいしか負けていないからね」。

 桜花賞はコンテッサトゥーレ、皐月賞はサトノクラウンと、G1で有力馬もそろっている。「日本のクラシック勝ちたいです。自分の新しいジョッキーライフが始まることに興奮しています。ベストを尽くします」。ためにためたエネルギーを騎乗馬に注ぐ。【平本果那】

 ◆クリストフ・ルメール 1979年5月20日、フランス生まれ。父が障害騎手で、96年に見習い騎手として騎乗を開始。仏リーディング上位の常連となる。JRA通算1964戦245勝。重賞18勝。G1は05年有馬記念(ハーツクライ)など5勝。161・9センチ、51・6キロ。

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