香港カップG1

12月13日(日)第8R 17:30(現地時間16:30)発走 香港・シャティン競馬場
2000メートル(芝)3歳以上

コロナ禍で揺れ続けた年の瀬に遠い香港の地へ乗り込んだ日本の人馬が懸命に戦う姿を届けてくれた。香港カップのゴール前、外を鋭く伸びたノームコア、執念の粘りを見せたウインブライト。2頭の芦毛馬が日本馬ワンツーを決めた。
タイムワープが逃げ、ダノンプレミアムが2番手から直線で抜け出す展開。併せ馬で追いかける地元のフローレとウインブライト。その後ろでパートンには余裕があった。「調子が良かったと聞いていたし、道中の手応えもすごく良かった。最後の直線は奮起してくれた」。ゴールの瞬間にはガッツポーズをつくった。レース3日前にスミヨン騎手が新型コロナウイルス検査のために転がり込んできた騎乗依頼。まったくのテン乗りながら、エリザベス女王杯を逃げて16着に大敗したノームコアとの折り合いは完璧。3シーズン連続香港リーディングの手腕を見せつけた。
ラストランのウインブライトは最後に内から迫ったマジカルに抜かせなかった。香港3戦目で初黒星となったが、天皇賞・秋10着からの見事な反撃。人馬一体の走りを見せ、松岡騎手は「いいポジションを取れてこの馬のスタイルを貫くことができた。とても納得できる最高の競馬でした。ただ相手が一枚上でした」と胸を張った。ブライトには種牡馬としての将来が待っている。
3勝の昨年に続き、2勝を挙げ、ジャパニーズデーとなった香港国際競走。遠征した人馬は無事に、胸を張って帰国してほしいし、温かい気持ちで迎えたい。

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2019年のVTR

ウインブライトが日本調教馬史上初の「クイーンエリザベス2世C&香港カップ」ダブル制覇を果たした。大外枠から積極的に好位を取りに行き、4角の手応えは抜群。追い比べで一瞬のみ込まれそうになったが、そこからしぶとさを発揮した。最後に伸びてきたアイルランドの「鉄の女」マジックワンドをしのいで先頭を守り切った。