元ジョッキーの鈴木啓之師、桜花賞制覇のチャンス

2月13日に浦和で行われた桜花賞トライアルのユングフラウ賞は大井のポッドギルが制した。管理するのは鈴木啓之(けいゆき)調教師(53)。騎手として重賞15勝を含む1233勝を挙げた名手は「桜花賞はチャンスがあったんだけど・・・。ジョッキーで取れなかったから、せめて調教師で」と振り返る。

「トライアル2着だったんだけど、本番は石崎さん(隆之騎手)が乗って勝って、すごく悔しくて・・・」。07年ユングフラウ賞でマルノマンハッタンの鞍上を託された。差して2着に入り、桜花賞の優先出走権を獲得したが、本番の騎乗はかなわなかった。「でもあんな乗り方はできなかったけどね。内枠で、あんなにいいスタートで、あんなに下げて行くなんて・・・」。2番枠で好スタートを決めながら、行きたい馬を行かせて中団に待機。3コーナー手前から仕掛けて差し切った。マルノマンハッタンの桜花賞制覇は、師に限らず石崎隆騎手の“神騎乗”を称賛する声が多い。

騎乗した桜花賞では95年の2着が最高。だが騎手時代の師といえば91年東京ダービーが代名詞。牝馬のアポロピンクで勝利した。「牝馬を調教するにあたっては、自分の中ではいい勉強になりましたね」。調教師として育てた牝馬で、ついに桜花賞(S1、1600メートル、27日=浦和)制覇のチャンスがやってきた。【牛山基康】

ユングフラウ賞をポッドギルで制した鈴木啓之師
ユングフラウ賞をポッドギルで制した鈴木啓之師