【チャンピオンズC】メイショウハリオ、有力馬が早めに仕掛ける展開なら末脚の出番/水島コラム

チャンピオンズCは展開が鍵を握る。有力馬に早めに仕掛けたいタイプがそろい、最後は消耗戦になりそうな気配。水島晴之「G1の鍵 その一瞬」は、JBCクラシック4着メイショウハリオに注目した。前走は休み明けで伸びを欠いたが、ゴール前でもつれれば、交流G1・3勝の末脚が生きてくる。

中央G1初制覇を狙うメイショウハリオ
中央G1初制覇を狙うメイショウハリオ

メイショウハリオは消耗戦で浮上する。6月の帝王賞はクラウンプライド、テーオーケインズと鼻+頭差の接戦だが、ラップタイムを見るとこの馬の強さが浮き彫りになる。前半1000メートルは60秒4。2ハロン目に10秒9を刻むなど、砂の深い大井にしては、かなりタフな流れだった。

後半も61秒5でわずか1秒1差と大きく落ちてはおらず、残り400~200メートルは11秒7を刻んだ。この高速ラップを3角8番手から馬群の大外をまくって差し切った。好位の内で脚をためていたクラウンプライドに比べると、ロスの多い競馬をしながら、たたき合いでねじ伏せたのだから着差以上に価値がある。

また、フェブラリーSではスタート直後につまずいて5馬身ほど遅れた。前半3ハロン34秒6のハイペースで集団に取り付くまでにかなり脚を使ったが、それでも上がりは35秒8でまとめてきた。追走が楽なペースより、むしろ厳しい流れの方が力を発揮する。瞬発力勝負より消耗戦の方がいい理由が、これだ。

今回のメンバーを見ると4角先頭が勝ちパターンになっているアイコンテーラーが早めに動く。鞍上がモレイラ騎手なら後続のクラウンプライド、レモンポップも放っておけない。この早めの仕掛けが差し・追い込み勢にとってプラスに働く。自分から動かなくても前の馬を見ながら行ける利点があり、ゴール前もつれれば逆転の目も出てくる。

メイショウハリオは右回り7勝に対し左回りは2勝。コース設定も人気を落としている原因だが、フェブラリーSの好走に続き、小回りの船橋(1600メートル)で行われたかしわ記念でも大外を回って差し切り。以前ほど「回り」を気にする必要ない。うまく展開がはまれば反撃があっていい。

3日、大井で行われたJBCクラシックに出走し、4着となったメイショウハリオ
3日、大井で行われたJBCクラシックに出走し、4着となったメイショウハリオ

【ここが鍵】追い込み馬の台頭

チャンピオンズCは、追い込み馬の台頭が目立つ。昨年の覇者ジュンライトボルトは4角10番手から差し切り、一昨年2着のチュウワウィザードも同11番手から連対した。中京1800メートルに移った14年以降、過去9年の連対馬18頭中9頭が4角6番手より後ろに位置。前残りのイメージは強いが、案外そうでもない。

今年はプロミストウォリアの回避でこれといった逃げ馬は不在だが、先行馬は多く、中でもアイコンテーラー、レモンポップ、クラウンプライドといった有力どころは早めに仕掛けて押し切るタイプ。これらが4角手前から動けば一気にペースは上がり消耗戦へ。中団後ろで脚をため、しまい勝負の馬がはまるケースも考えておきたい。

■アーテルアストレア決め手は通用

アーテルアストレアはJBCレディスクラシックで3着に敗れたが、砂の入れ替えで力のいるダートになったのがこたえたようだ。それでも2着とは小差。相手は強くなるがG1でも通用の決め手があり、5戦4勝の中京なら牡馬相手でも上位争いに絡んでくる。

■ハギノアレグリアス脚にすごみ

ハギノアレグリアスは一戦ごとに力をつけている。シリウスSでは58.5キロを背負って3キロ軽いアイコンテーラーを差し切った。中団から追い込む脚にすごみが出ており、中京も【2 1 0 0】と得意。あとは距離が1800メートルに短縮するのがどう出るかだろう。

※次回は12月19日有馬記念を予定しています。