クロミナンス大外を回って2着は力の証明、7歳でも馬体は若く重賞制覇のチャンスある/日経賞

☆クロミナンス(土曜中山11R・日経賞2着)

外枠で終始外を回らされたのが痛い。初めての2500メートルでも折り合いはついていたし、道中の手応えも良かった。ただ、進出を開始した3コーナーで勝ったシュトルーヴェに内に潜られ、4コーナーでは馬群の大外へ。坂を上がってからもよく伸びたが、最後は通ったコースの差だろう。内枠で距離のロスなく立ち回ってこられれば、結果は違ったはず。7歳馬だが長期休養が2度もあり馬体は若い。順調なら重賞制覇のチャンスはある。

☆ミエスペランサ(土曜阪神9R・君子蘭賞1着)

スタートで1馬身出遅れたこともあり、前半は無理せず後方に待機した。1番人気のケーブパールが上がっていった時も慌てず。じっくり脚をためてしまいに懸ける競馬をした。直線は馬場のいい大外に出して1完歩ごとに差を詰め、最後は半馬身抜け出した。道悪(重)も無難にこなしたが走りからは良馬場の方が良さそう。瞬発力の生きるコンディションなら、もっと切れる脚が使えただろう。キャリア2戦目でこれだけの走りができるのは、ポテンシャルが高い証拠。今後が楽しみ。

☆ヴァルツァーシャル(日曜中山11R・マーチS1着)

スタートが決まったこともあり、終始走りに余裕があった。向正面は7番手の内。逃げたミトノオーとはかなり差があったが、距離をはかりながら、ゆっくり外めへ持ち出す。直線に向いた時は他馬と勢いが違っていた。残り1ハロンで5馬身ほどリードしていた2着馬を一気に捉え、最後は1馬身4分の1差をつける完勝。上がり3ハロン36秒2はもちろん最速。もともと能力の高い馬だが、以前にも増して操縦性が良くなったことで、しまいの切れも出てきた。今年は大きな飛躍が期待できる。

日経賞を制したシュトルーヴェ、2着クロミナンス(2024年3月23日撮影)
日経賞を制したシュトルーヴェ、2着クロミナンス(2024年3月23日撮影)