キャロット注目のヒルダズパッション18/萩原厩舎

<美浦・萩原厩舎>

萩原厩舎は09年ダービーをロジユニヴァースで制し、昨年はダノンキングリーが皐月賞3着、ダービー2着で春のクラシックシーズンに活躍した。特筆すべきはダート路線で大物を出してくるところ。全日本2歳優駿は11年にオーブルチェフ、17年にルヴァンスレーヴで制覇。エピカリスはヒヤシンスSまでデビュー4連勝。17年UAEダービーで2着に入っている。

エピカリスと同じキャロットクラブの募集馬で注目なのが、ヒルダズパッションの18(牝、父ドゥラメンテ、馬名予定リエヴェメンテ)。募集価格は5000万円。半兄ヨシダはアメリカで芝、ダートのG1を制覇し、種牡馬入り。1歳上の半姉サンクテュエールは今年のシンザン記念を制した。

レガーメダモーレ(牡、父キズナ)は芝で5勝を挙げたシュペルミエールの半弟。4月末に美浦トレセンでゲート試験に合格。デビューを前にノーザンファーム天栄へ放牧に出ている。順調なら夏にはデビューしそうだ。

サンデーレーシングは2頭を管理予定。ザズーの18(牝、父ダイワメジャー、馬名予定セレンゲティ)は芦毛のタピット産駒。

ランズエッジの18(牡、父エピファネイア、馬名予定ギャラクシーエッジ)はディープインパクトと同じウインドインハーヘアの牝系。

シルクレーシングも大物感のある3頭だ。ゾディアックサイン(牡、父モーリス)は3代母がエアグルーヴ。3月末に美浦へ入厩し、4月中旬にゲート試験に合格。ノーザンファーム天栄でデビューに備えている。

イシュタル(牝、父アメリカンファラオ)は500キロを超える大型の牝馬。父はアメリカの3冠馬で初年度産駒の現3歳世代が活躍している。母はガリレオ産駒で血統的なスケールは大きい。4月に美浦へ入厩し、現在はノーザンファーム天栄へ放牧に出ている。

バランセラの18(牡、父キングカメハメハ)は募集額が5000万円。半姉ビッシュはオークス3着馬。23日に美浦へ入厩している。

社台レースホースはルヴァンスレーヴの半妹になるマエストラーレの18(牝、父キングカメハメハ)。ダート色の濃い血統で、近親には同じキングカメハメハ産駒で今年の川崎記念を勝ったチュウワウィザードがいる。

ギャリエノワール(牡、父ドゥラメンテ)はG1サラブレッドクラブの募集馬。フローラS2着、秋華賞4着など牝馬戦線で活躍したブランネージュの初子になる。4月に入厩し、すでにゲート試験に合格している。

ノースヒルズ所有馬は厩舎ゆかりの血統だ。ブールタング(牡、父ダイワメジャー)は母ガラッシアファータが萩原厩舎でダート1勝。アメリカの名馬カーリンと同じ一族だ。レビジュー(牝、父ルーラーシップ)は芝短距離で3勝を挙げたブルジュオンの子。

スノームーン(牝、父ドゥラメンテ)は「スワーヴ」の冠名で知られるNICKSの所有馬。セレクトセール出身で母のきょうだいには重賞ウイナーがずらりと並ぶ。

キャルベロス(牡、父キンシャサノキセキ)もセレクトセール出身。アドマイヤムーン、ヒシアマゾン、スリープレスナイトなどと同じケイティーズの牝系だ。

キャニオリング(牝、萩原)は母が芝で4勝を挙げ、秋華賞2着の実績があるブリッジクライム。

パラノイド(牝、父ヘニーヒューズ)は昨年のヴィクトリアM覇者ノームコアと同じ池谷誠一オーナーの所有馬。2歳上の半兄アンダープロミスは2勝を挙げている。近親には英G1ナッソーSを制したディアドラの名前。祖母の半弟ランフォルセは萩原厩舎でダート重賞4勝を挙げた活躍馬だ。

ビジュアルショックの18(牡、父ハーツクライ)は東京サラブレッドクラブの募集馬。アグネスデジタルの近親。半姉ブラックスビーチはスイートピーSを勝って、オークスに出走している。