ブエナビスタ18は2週連続67秒台マーク/堀厩舎

<美浦・堀厩舎>

堀厩舎は15~17年に3年連続でJRA賞を受賞し、関東を代表する厩舎の1つだ。クラシックは15年にドゥラメンテが皐月賞、ダービーを制覇。同世代のサトノクラウンも東スポ杯2歳S、弥生賞を勝って、POG期間から活躍している。現3歳世代はサリオスがデビュー3連勝で朝日杯FSを制し、皐月賞で2着。ルフトシュトロームがニュージーランドTを快勝した。何と言っても今年の新種牡馬の目玉、モーリスとドゥラメンテはいずれも現役時に堀厩舎で活躍した馬。当然、目の離せない厩舎だ。

6月の東京開催へ向け、順調に調整を進めているのがブエナベントゥーラ(牡、父モーリス)だ。名牝ブエナビスタを母に持ち、サンデーサラブレッドクラブの募集価格は1億円。美浦ウッドの併せ馬で5月14日、21日と2週連続で5ハロン67秒台の時計をマークしている。

同じサンデーレーシング所有馬がシーティスの18(牝、父ロペデヴェガ、馬名予定シータリズム)。アイルランド産馬で祖母の半弟がコンデュイットという良血だ。父ロペデヴェガは現役時に仏2000ギニー、仏ダービー馬。種牡馬として各国でG1馬を輩出している。

ディアデラノビアの18(牡、父ロードカナロア、馬名予定ディオスバリエンテ)はキャロットクラブの募集馬。1歳上のノヴェリスト産駒グレイトオーサーは4月に既走馬相手の未勝利戦を快勝し、1勝クラスも連勝で突破。2歳上のキングカメハメハ産駒カウディーリョは菊花賞に出走を果たしている。

サリオスと同じシルクホースクラブの募集馬がノックオンウッド(牡、父フランケル)。すでに美浦で併せ馬を行っており、6月東京デビューが期待される。

フィオドラの18(牡、父ディープインパクト、馬名予定アレンシュタイン)は22日に美浦トレセンへ入厩した。社台サラブレッドクラブの募集価格は1億円。母は独オークス馬。1歳上のキズナ産駒で関西所属のリメンバーメモリーは昨秋の京都で勝ち上がっている。

同じく社台サラブレッドクラブの募集馬、レディオブヴェニスの18(牡、父ドゥラメンテ、馬名予定レインフロムヘヴン)は重賞戦線で活躍するアクションスターの半弟。

スワーヴエルメ(牡、父ドゥラメンテ)は18年のセレクトセール当歳部門で落札された。すでに美浦へ入厩済み。父と重賞4勝を挙げた母アイムユアーズがともにダイナカールの血を持つ血統構成も魅力だ。

ジョコンダ2の18(牡、父ディープインパクト、馬名予定シテフローラル)はサトノクラウンの半弟。全兄フィリオアレグロは秋の東京で新馬戦を快勝し、共同通信杯、青葉賞で3着に入っている。

早期特例登録馬が4頭。ヒシハルク(牡、父ブラックタイド)は18年天皇賞・春を勝ったレインボーラインの半弟。同馬は3歳春にアーリントンCを制し、NHKマイルCで3着。11歳上の半姉アニメイトバイオは09年阪神JFでアパパネの2着。早くから活躍できる血統だ。

ヒシエレノア(牝、父ドゥラメンテ)は1歳上の半兄がデビュー3連勝で京都2歳Sを制したマイラプソディ。

ジュリアバローズ(牝、父ディープインパクト)は母シャムロッカーがオーストラリアンダービーを制した名牝。子どもたちは高評価されてきたが、そろそろ大物登場なるか。

ベストシンガー(牝、父ロードカナロア)は母の半兄に重賞3勝のレッドデイヴィスがいる。ロードカナロア産駒で母の父スペシャルウィークの馬にはサートゥルナーリア、グルーヴィットがいる。