今年も注目の牝馬 バラダセールの18/国枝厩舎

<美浦・国枝厩舎>

美浦を代表する厩舎、国枝厩舎は今年の2歳も豪華なラインアップとなっている。10年アパパネ、18年アーモンドアイと2頭の3冠牝馬を育て、昨年はカレンブーケドールがオークス2着。名伯楽が絶賛する馬たちの中に当たりは必ずいるはずだ。 

ラントゥザリードの18(牡、父エピファネイア)は冠名「カレン」の鈴木隆司オーナーが所有する。「前向きな馬。デビューは秋以降かな」。母系にはダイナアクトレス、ステージチャンプ、スクリーンヒーローなどの名前が並ぶ。 

アメリの18(牡、父キングカメハメハ)はサンデーレーシングの所有馬。祖母は米国の歴史的名牝アゼリだ。ディープインパクト産駒で現3歳の半兄プライムフェイズはすでに2勝を挙げている。「しっかりした馬だね。血統的には芝でもダートでも。距離は1600~2000メートルくらい」。 

ホワイトエレガンスの18(牡、父キングカメハメハ)は母が15年紫苑S2着馬。「この母の子にしては、ちょっとマッチョだね。筋肉があって、ダートっぽいイメージもあるが、変わってくるんじゃないかな」。 

オールウェイズウィリングの18(牡、父ディープインパクト)は14年の阪神JFを制したショウナンアデラの全弟。1歳上の全兄キタノブルーはまだ未勝利だが、「ちょっと奥手。この馬も520キロある」。 

キャンディネバダの18(牡、父ディープインパクト)は「当初は発育が良くなかったのが、ここにきて、グングン良くなっている。デビューは夏から秋かな。軽い馬場で走りそう」。 

フォーチュンワードの18(牡、父ディープインパクト)は里見オーナーの所有。半兄には18年アンタレスSを勝ったグレイトパールがいる。「500キロ近い馬で、いい馬だよ。この馬も夏から秋というところ。力強い感じがある。ここから変わってくれば面白い」。 

ムガールの18(牡、父トゥザワールド)は「やる気満々の馬。芝でもダートでもブンブン/いきそうだね」。半兄は芝で5勝のノーステア。 

ダイヤモンドディーバの18(牡、父ドゥラメンテ)は19年フローラS2着シャドウディーヴァの半弟。「気性も問題ないし、この父だからクラシックを意識したレース選択になってくる」と期待は大きい。 

メジロバーミューズの18(牡、父ドゥラメンテ)は「いい馬だけど、まだ緩さもある。性格も良さそうだし、(距離適性は)長めだね」。 

セレスタの18(牡、父ハーツクライ)は「男馬らしい感じ。長めの馬だと思う」。 

ブルーメンブラットの18(牡、父モーリス)は「なかなか軽い感じで、かっこのいい馬だね。性格もしっかりしてきた。切れそうなイメージ。順調にきています」。 

リュラの18(牡、父ロードカナロア)は早期デビューを予定する。「ロードカナロア産駒で動きもいい。距離は1400~1600メートルくらいかな」。 

牝馬は牡馬以上に粒ぞろいだ。

アブソリュートレディの18(牝、父ルアーヴル)はフランスの名牝ラクレソニエールの全妹。「距離ももつと思うし、ルアーヴルの産駒は日本でも走っているからね」。 

シーカーマの18(牝、父ダイワメジャー)は「牝馬だけど、とても大きい馬。馬力タイプかな」。

アパパネの18(牝、父ディープインパクト)は4番子できょうだい初の牝馬になった。「カッコいい馬だし、品がある。楽しみだね。(現在440キロで)もうひとまわり大きくなってほしい」。 

コンテスティッドの18(牝、父ディープインパクト)は「上のサトノルーラーに比べると、まとまった馬。(直線で)飛んできそうな感じがする馬だね」。 

シーズアタイガーの18(牝、父ディープインパクト)は「ディープだけど、ブリブリしていて、ゴムマリというか、なかなかすごい格好をしている。大事にすれば走ってくる」。 

ストロベリーフェアの18(牝、父ディープインパクト)は「上に活躍した馬(ミッドサマーフェア)がいるけど、その域にいけると思う。デビューは秋だね」。 

ディヴィナプレシオーサの18(牝、父ディープインパクト)は1歳上の全兄ゴールデンレシオが同じ国枝厩舎で勝ち上がっている。4代母はジャパンC参戦の名牝メアジードーツという血統だ。「でかい馬だけど、順調にきている。デビューは夏かな。いいところがあるんじゃないかな」。 

バラダセールの18(牝、父ディープインパクト)は今年の弥生賞ディープインパクト記念を制したサトノフラッグの全妹。「トータルで点数が高い。牝馬だから(新馬戦で負けた)兄よりも目覚めは早いはず」。すでに美浦でゲート試験に合格している。 

マルケサの18(牝、父ディープインパクト)は「なかなか筋肉量があって、はずむ馬。性格はきつめかな」。 

スイープトウショウの18(牝、父ドゥラメンテ)は「いい馬だよ。気性は大丈夫だし、距離も大丈夫。お姉さん(藤沢和厩舎のスイープセレリタス)は6月生まれだけど、この馬は1月生まれ。いいところまでいくと思う」。 

ウィキッドリーパーフェクトの18(牝、父ハーツクライ)も評価が高い。「いい馬。性格がいいし、本当にいい馬」。 

バディーラの18(牝、父ハーツクライ)は14年朝日杯FSを勝ったダノンプラチナの半妹。「プラチナと似ている馬で、見た目はプラチナよりいい。距離の融通性もあると思う」。 

メチャコルタの18(牝、父モーリス)は「迫力があって、エネルギッシュな馬。(POG指名の)穴かも」。 

ロイヤルヴォルトの18(牝、父ルーラーシップ)は「牝馬だけど、つくりがしっかりしている。(適性は)ダートかも」。 

ココロノアイの18(牝、父ロードカナロア)は母の初子。「まとまった馬。ちょっと小さい(410キロ)けど、キレは良さそう。ビュンときそうだね。成長具合を見ながら進めていく」。 

バウンスシャッセの18(牝、父ロードカナロア)は「アーモンドアイをちょっと伸ばしたような、脚長にしたような馬。総体的に順調だね」。

バラダセールの18
バラダセールの18
国枝厩舎入厩予定の本紙注目2歳馬
国枝厩舎入厩予定の本紙注目2歳馬