ヒカルアマランサス18は来週入厩予定/矢作厩舎

<栗東・矢作芳人厩舎>

今年もやります、極ウマの「POG(ペーパーオーナー・ゲーム)特集」。6月から始まる2歳戦を前に、東西有力厩舎を徹底取材した。第1回はコントレイルを無敗の皐月賞馬に育てた栗東・矢作芳人厩舎。今年も豪華な顔がそろう。

矢作厩舎の3歳世代はデビュー4連勝で皐月賞を勝ったコントレイルや、3連勝で毎日杯を勝ったサトノインプレッサなど大活躍している。1世代下の今年もバラエティーに富んだ顔ぶれ。矢作師は「3歳世代も頑張ってくれていて大物(コントレイル)も出た。遜色のないイメージ」と胸を弾ませるラインアップだ。

18年セレクトセールで1億4000万円の値がついたヒカルアマランサスの18(牡)は来週にも入厩予定。「阪神のマイル、1800メートルのイメージかな。仕上がりが早いのは確か。もう少し力強さは出てほしいが順調」。同じく来週中に入厩予定のザガールインザットソングの18(牡)も期待の1頭だ。「素晴らしく良くなった。柔らかみもあり芝の中距離くらいかな」と評価。

昨年の年度代表馬リスグラシューの全弟、リリサイドの18(牡)は秋以降のデビューになりそう。「リスグラシューを見ても分かるように奥手なんじゃないかなと思う。もうひと変わりほしい」と成長力にかけたい1頭だ。グルーヴァーの18(牡、父ディープブリランテ)は曽祖母にエアグルーヴがいる血統馬。「非常に良くなった。マイルから2000メートルくらい。阪神でデビューさせたい」とプランを練る。

キングスミールの18(牡、父ハーツクライ)も期待度が高い。「期待している。性格もいい」。ドリームライターの18(牡、父ハーツクライ)は18年セレクトセールで8000万円で落札された素質馬。「当時から抜けて良かった。成長を待ちたいので秋くらい」。

牝馬にも良血馬がそろう。リトルブックの18(牝)は昨年のダービー馬ロジャーバローズの全妹。「順調です。秋くらいになると思う。いい馬です。2000メートルくらいかな」と素質を感じていた。マリンフェスタの18(牝、父ハーツクライ)はゆかりの血統。母はスピードがあったが「父が変わり、いい馬ができた」。ターフローズの18(牝)は半兄に重賞2勝ロサギガンティアのいる血統。「育成の評価が非常に高かった」と話し、距離はマイルくらいか。メジロルルドの18(牝、父ロードカナロア)は「早い組。良くなっているし、期待している」と楽しみだ。【辻敦子】

ノーザンファーム早来2歳馬合同撮影会 ヒカルアマランサスの18
ノーザンファーム早来2歳馬合同撮影会 ヒカルアマランサスの18