いつもの函館開催早く戻って・・・コロナ禍の第1回終了

新型コロナウイルス感染防止のため多くの競技が開催の延期、中止を余儀なくされている。中央競馬は無観客ながら28日に3週間にわたる1回函館開催が終了。今回の「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」では開催続行への競馬関係者の努力に迫った。

1回函館開催が無事に終了した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でプロ野球は19日に無観客で3カ月遅れで開幕。Jリーグも約4カ月ぶりにJ2、J3のゲームが行われた。中央競馬は1度も中止することなく開催されている。北海道では札幌、小樽などで新たな感染者が判明しているが、幸いにも函館では4月21日を最後に確認されていない。

函館競馬場の荻原真場長は「函館の皆さんに説明してご理解をいただき、開催に踏み切りました。開催が始まる前はそわそわしていたし、市長にご説明する前は一番緊張しました」と明かした。

厩舎関係者が外出した際の門限は午後9時。報道陣も人数制限、マスク着用、取材対象者との距離2メートル以上、1人の取材対象者に取材者3人以内などの「お願い」をされている。騎手だけでなく競馬サークルにいる全員がナーバスな時期に競馬ができることは当たり前ではないことを理解しながら行動している。

もちろん地元の理解なくして開催は成り立たない。武豊騎手ら函館滞在中の騎手を中心とした30人のジョッキーが浜辺でボランティア清掃を行ったのが22日。これには反響も大きかったようで、函館競馬場には「清掃していただいてありがとうございます」というメールも届いたという。参加した藤岡佑騎手は「(ボランティア活動後に)地域の方からも声をかけていただきました。今回は3密を避ける意味でもジョッキーだけの参加になりましたが、厩舎スタッフからも参加したかったと言われました」と話していた。

7月4日から同19日の2回函館開催も無観客で行われる。同場長は「平日払戻の運用が始まるなど、徐々に開けていくと思うが、感染防止には細心の注意を払って進めていく」と気を引き締める。函館市民から「無観客で競馬が開催されていないみたいでさみしい」という声も聞いた。記者も厩舎関係者の門限に合わせて午後9時に帰るようにしているが、帰宅時間に神経をとがらせる生活は正直かなり息苦しい。まだ1週間しかいない私でもそう思うのだから、すでに3週間(※初めの2週間は午後8時門限)この生活を続けている人はもっとだろう。一刻も早く普段の競馬場、普段の函館開催が戻って来てほしい。

函館競馬場内の事務所前には飛沫感染防止のためビニールシートが設置されている(撮影・三嶋毬里衣)
函館競馬場内の事務所前には飛沫感染防止のためビニールシートが設置されている(撮影・三嶋毬里衣)