クロコスミアと北添助手を応援/坂井コラム第34弾

皆様いかがお過ごしでしょうか。皆さんは、レースに出てきたら応援しようと決めているお馬さんや、馬券を買おうと決めているお馬さんはいはりますか?

私は「このお馬さんが出走する時は必ず応援するぞ」と決めているのが何頭かいます。今回はその中でも特に応援しているお馬さんのことを書きたいと思います。

彼女の名前は「クロコスミア」ちゃん。17年府中牝馬Sの勝ち馬であり17、18年のエリザベス女王杯を首差2着という素晴らしい成績のお馬さんです。馬名の由来は花の名前で、その花言葉は「気品ある精神」。クロコスミアちゃんはその由来通りのお馬さんやなと感じます。

彼女の戦歴や成績は、皆様もご存じだと思うので割愛させていただきますが、今回、コラムに書かせていただくにあたり、改めてレースを見ましたが何度見ても頑張り屋さんで魅力的なお馬さんやなと感じました。

さて、ではなぜ、何の関わりもなさそうなクロコスミアちゃんの応援をしているかと不思議に思わはる人もいはるでしょう。

国内だけでなく海外でも頑張って走っている彼女のファンであるから・・・というのも一理あるのですが、私にとってクロコスミアちゃんは「同期の星」であり「戦友」でもあるからです。

と言うのも、このコラムでは3度目の登場になるのですが、私が担当させていただいていた「メチコ」ことメジェルダちゃんとクロコスミアちゃん、そして15年函館2歳Sと16年キーンランドCを勝ったブランボヌールちゃんの3頭は15年6月27日・函館芝1200メートルの新馬戦で一緒にデビューしました。

この新馬は10頭立てで、勝ったのはブランボヌールちゃんでメチコは首差の2着でした。そして次のレースでメチコが、その次のレースでクロコスミアちゃんが勝ち上がり、同じレースでデビューした3頭はそれぞれ賞金を獲得して再び暮れの2歳G1、阪神JFで戦うことになるのです。

「同じ新馬戦でデビューした3頭が、G1の舞台でまた一緒に走れるなんて、なんかうれしいね。お互い頑張ろうな」とお馬さん同士が言うたかはわかりませんが、3頭の担当者たちで話したことを思い出します。

ブランボヌールちゃんの担当助手さんはボヌールちゃんのお母ちゃんも担当されていたので、メチコのお母ちゃん、メリュジーヌを担当していた私と「母娘2代担当できるって、幸せなことやね」とお話をしていました。

そして今回の主役であるクロコスミアちゃんの担当助手さん、ぞえっちこと北添助手は私と同級生で、クロコスミアちゃんとメチコが一緒に走る前から交流があり、普段から一緒にご飯を食べに行ったり、遊んだりするお友達でした。ぞえっちは数少ない友達の中でも信頼できる人です。海外経験がない私は(そもそもパスポートも持っていない)海外競馬でクロコスミアちゃんと経験したお話を聞いて勉強させてもらったりしました。

また、私が厩務員さんをやめようと思いながらも、なかなか決心がつかなかった時は「そりゃ、悩むよな」と言って私の気持ちが落ち着くまで黙って話を聞いてくれたり、私が厩務員さんとして最後に挑んだフォニコとのレースで勝利した時は「現場にいたら隠れてもらい泣きしたかも」と優しい言葉をかけてくれたり、私が1人で暇を持て余している時は「ケーキバイキングに行こう」と誘ってくれたり。なんとも心優しいナイスガイなのです。

そしてなんといっても彼は歌がうまい(そこかいという声が聞こえてきそうですが)。特にラルクアンシエルを歌うと、ボーカルのhydeさんがそこにいるんちゃうかと思うくらいの歌声で、一緒にカラオケに行くと普段マイクを持ったら離さない私が、必ず「ラルク歌ってほしい」とリクエストをするくらいなのです。

ちょっと競馬の話からずれていってしまいましたので、話を戻します(笑い)。

そして何といってもぞえっちは、お馬さんに優しい。これは私の勝手な見解ですが、牝馬に優しく、牝馬との相性が良い殿方は、人に対してもあたりが柔らかく器の大きな人が多いと思っています。

というのも、牝馬の中には繊細な子や神経質な子も多く、そのような牝馬の気持ちを損ねることなく、仲良くお世話してはるからです(もう1度言いますが、あくまでも私個人の見解ですよ)。

私は、周りのお友達から「何年付き合っても、千晃という人が理解出来ない」とよく言われるのですが(ミステリアスやん)、そんな私の性質・性格を理解して仲良くしてくれるぞえっちは「さすが」な殿方です。

実際、ぞえっちとクロコスミアちゃんを見かけると、2人とも楽しそうだなと感じますし、クロコスミアちゃんの話をしているぞえっちはいつも優しい表情をしてはります。クロコスミアちゃんもメチコとブランボヌールちゃんとデビューしてから4年がたち、6歳になりました。

ブランボヌールちゃんは米国で繫殖入りしたと耳にしました。メチコは生まれ故郷の牧場へ帰り、初子は来年2歳になるので、そのうちターフを元気に駆け抜ける姿をみせてくれることでしょう。そしてクロコスミアちゃんは、現役競走馬として大舞台でまだまだ頑張ってはります。私はそんなクロコスミアちゃんと北添助手の大ファンであり、これからも2人を応援したいと思っています。

さて、今回は「エリザベス女王杯」ですね。今回はこの辺りで。皆様ごきげんよう。

お馬ちゃんに会うと嬉しくていつもこんな表情になります
お馬ちゃんに会うと嬉しくていつもこんな表情になります
クロコスミアちゃんを担当したぞえっちこと北添助手は私と同級生で信頼できる人です
クロコスミアちゃんを担当したぞえっちこと北添助手は私と同級生で信頼できる人です