ガミーンとスイススカイダイバー対決楽しみ/ケンタッキーオークス

ケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)が新型コロナウイルスの影響で9月5日になったため、例年、その前日に行われていたケンタッキーオークス(G1、ダート1800メートル、チャーチルダウンズ)も自動的に来週金曜(9月4日)に開催されることになりました。

ケンタッキーオークスでは米国の牝馬3歳戦線を沸かせている2頭、ガミーンとスイススカイダイバーの対決が実現します。

ケンタッキーオークスで断然の1番人気に推されているガミーンはチャンピオンサイアーのイントゥミスチーフの産駒です。デビューは今年3月と遅れましたが、サンタアニタパーク競馬場のダート1300メートル戦を逃げ切ると2戦目の一般戦(ダート1700メートル)も優勝。3戦目にG1のエイコーンS(ダート1600メートル、ベルモントパーク)に挑んで、ここも楽に逃げ切り勝ち。2着のプレザントオーブに18馬身4分の3差をつけてダート1600メートル戦のコースレコード(1分32秒55)をたたき出しました。続くテストS(G1、ダート1400メートル、サラトガ)も2着のヴェネチアンハーバーに7馬身差をつけて4連勝としましたが、2戦目の勝利は薬物反応が出て失格とされたため、4戦3勝が正式なキャリアです。

思えば去年もデビューから勝ち続けてセンセーショナルに騒がれたガラナ(牝4、父ゴーストザッパー)という馬がいました。

2戦目のエイコーンSで、ケンタッキーオークス優勝馬のセレンゲティエンプレスを楽々と破ったことで脚光を浴び、3戦目のG1・CCAオークスも勝って3歳牝馬チャンピオンの最有力候補に挙げられましたが、9月のG1コティリオンSでよもやの2着に敗れて、その年はそのまま休養に入りました。

ガラナと似た足跡をたどるガミーンにとって、ここは大事な一戦となるはず。鍵を握るのは初めての2000メートルとみています。

ガミーンとともに注目されるのが、今年に入って常にこのカテゴリーのトップを歩んでいるスイススカイダイバー(牝3、父デアデヴィル)です。

2歳時は2戦1勝で、今年は7戦4勝。春は英国ロイヤルアスコット開催への遠征が検討されましたが、コロナウイルス禍に阻まれて断念。2走前のG2ブルーグラスSは牡馬に混じって2着に健闘(勝ち馬のアートコレクターは9月5日のケンタッキーダービーの有力候補となる)し、牝馬限定戦に戻った前走のG1アラバマS(サラトガ、ダート2000メートル)は持ったままで楽勝。G1初制覇を飾りました。

勝つのは破壊力で勝るガミーンか、キャリア豊富でレースぶり自在なスイススカイダーバーか・・・。

ケンタッキーダービーとともに注目したレースです。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2020年8月28日現在。

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