豪州マッキノンSに参戦の日本馬2頭上位進出なるか

馬券発売はありませんが、オーストラリア(豪州)では今週も日本馬が参戦するビッグレースが行われます。

G1マッキノンSは左回りのフレミントン競馬場、芝2000メートルを舞台とする馬齢重量戦。一昨年は豪州に移籍したトーセンスターダムが優勝、今年も出走するゲイローチョップは4年前の2015年の勝ち馬です。日本馬はG1コーフィールドSで8着だったスズカデヴィアスと、G1コックスプレート13着のクルーガーが参戦します。

実績ではG1・4勝の古豪ハートネルが抜けていますが、近走は成績不調。これを最後に現役引退が発表されています。

現地での人気は5歳牝馬のメロディベルが単勝3・1倍で抜けた1番人気。G1メルボルンC10着から怒りの連闘に出たエイダン・オブライエン厩舎のマジックワンドが8・5倍の2番人気で続き、クルーガーは27倍、スズカデヴィアスは46倍と人気がありません。

人気のメロディベルは日本で種牡馬生活を送ったコマンズの産駒で、通算成績は28戦17勝。今シーズンは母国ニュージーランドのヘイスティング競馬場を舞台とするタージノトロフィー(G1、芝1400メートル)を皮切りに同競馬場のウィンザーパークS(G1、芝1600メートル)とリヴァモルクラシック(G1、芝2040メートル)まで距離を徐々に延ばして3連勝。オーストラリアに渡った前走のエンパイアローズS(G1、芝1600メートル)を制してG1・4連勝の上がり馬です。

喉頭蓋エントラップメント、いわゆるノド鳴りの手術を受けたクルーガーは回復急で滑り込みで、ここに間に合ったようです。今年4月のクイーンエリザベスS(G1、芝2000メートル、ランドウィック競馬場)ではクルーガーが女王ウィンクスの2着して同重量(59キロ)のハートネルに2馬身半差をつけて先着しているように、ここでも十分に通用する能力を持っています。鞍上はトミー・ベリー騎手からケヴィン・マカヴォイ騎手に替わりますが、力を出し切れば優勝してもおかしくないでしょう。

コーフィールドSは見せ場のなかったスズカデヴィアスですが、勝ち馬との着差は4馬身弱。昨年の新潟大賞典を差し切っているように左回りの芝2000メートルはぴったりの条件で、立ち回り次第で上位進出もありそうです。

マッキノンS(G1、芝2000メートル、フレミントン競馬場) フルゲート16頭 日本時間11月9日14時55分発走

馬番(ゲート)馬名 馬齢 重量 騎手 調教師

1(14)ハートネル せん8 59 H・ボウマン J・カミングス

2(15)ゲイローチョップ せん8 59 J・アレン M・ウィリアムズ

3(12)ヒューミドール せん7 59 D・レーン C・マー&DD・ユースタス

4(6)デットエージェント せん7 59 M・ロッド J・コンラン

5(18)スズカデヴィアス 牡8 59 M・ディー 橋田満

6(8)クルーガー 牡8 59 K・マカヴォイ 高野友和

7(3)ハーレム せん7 59 J・カー D&Bヘイズ&T・デイバーニッグ

8(13)キングズウィルドリーム せん5 59 J・マクドナルド C・ウォーラー

9(4)ライフレスオーディナリー せん7 59 N・ローウィラー C・ウォーラー

10(7)ソーシボン せん6 59 L・レノン D&Bヘイズ&T・デイバーニッグ

11(11)フィフティースターズ 牡4 59 J・マクニール D&Bヘイズ&T・デイバーニッグ

12(1)ナイツウォッチ せん6 59 D・オリヴァー C・ウォーラー

13(2)ケープオブグッドホープ 牡3 57・5 M・ザーラ D&Bヘイズ&T・デイバーニッグ

14(9)マジックワンド 牝4 57 R・ムーア A・オブライエン

15(16)メロディベル 牝5 57 O・ボッソン J・リチャーズ

16(5)アリスティア 牝4 56・5 C・ウィリアムズ M・エラートン&S・ザーラ

(補欠馬)

17(10)ダンスダンスダンス 牝5 57 未定 C・ウォーラー

18(17)アドミラルズジョーカー せん7 59 C・ウィリアムズ K・ヴェラ

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2019年11月8日現在

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