インプロバブル崩れることないはず/プリークネスS
米国3冠の第2関門プリークネスS(G1、ダート1900メートル、ピムリコ競馬場)が、現地土曜(18日)に開催されます(日本時間・日曜朝7時48分発走予定)。
馬券は発売されませんが、次の馬券発売レースに予定されているベルモントS(G1、ダート2400メートル、6月8日=ベルモントパーク)に備えて良く見ておきたいレースです。
ケンタッキーダービーのマキシマムセキュリティの「降着」によって3冠戦線の景色は大きく変わってしまいました。繰り上がって優勝となったカントリーハウスも回避したことで、今年はやや小粒なメンバー構成になっています。
プリークネスSはケンタッキーダービーでふるいにかけられて残った馬を中心に10頭前後で落ち着くことが多いのですが、今年は13頭が参戦予定。このうちケンタッキーダービー不出走馬が9頭。王道組の層が薄くなって遅れてきた馬にもチャンスありと見て挑戦を決めた馬も少なくないようです。
前売りの人気はケンタッキーダービーで最先着の4着だったインプロバブルの3・5倍。主戦のマイク・スミス騎手が戻ってくることも人気を後押ししています。
2番人気はケンタッキーダービーで7着したウォーオブウィルの5倍。こちらはマキシマムセキュリティが膨れた4コーナーで狭いところに入ってスムーズさを欠きましたが、見せ場をつくりました。
単勝7倍の3番人気のアナザーツイストアフェイトはここまで6戦3勝。前走、前々走ともG3重賞で2着と足踏みを続けていますが、昨年のジャスティファイと同じスキャットダディ産駒で、スピードは折り紙付き。逃げたい馬が何頭かいますが、J・オルティス騎手で単騎逃げが期待されているようです。
ローレルパーク競馬場で6連勝中のオールウェイズマイニングはここが試金石。穴馬として注目されていますが、単勝9倍という評価がちょっと微妙な感じです。
単勝ひと桁代はここまで。ケンタッキーダービーで9着に終わったハットトリック産駒のウィンウィンウィンは外枠もあって、ここも16倍と人気がありません。
馬券を買う気持ちになって予想を立ててみましょう。
◎は素直に(4)インプロバブル。ケンタッキーダービーでは勝負どころで馬混みに入って力を出し切れませんでしたが、レベルの高い西地区を勝ち抜いてきた馬だけにここで大きく崩れることはないはず。
〇は(2)バーボンウォー。前走のフロリダダービー(4着)は案外でしたが、タピットの産駒で堅実な差し脚があり、目が離せません。
▲として(9)ボーディエクスプレスを挙げておきます。これもケンタッキーダービーで不利のあった馬。フロリダダービーでマキシマムセキュリティの2着しており、このメンバーならという気がします。キャリア6戦で、まだ勝ち星のない馬ですが、未勝利馬がプリークネスSに勝ったら131年ぶりの珍事となります。
以下連下候補は☆(1)ウォーオブウィル、△(3)ウォリアーズチャージ、△(12)アナザーツイストアフェイト。
3連単は(4)(2)2頭軸で(9)(1)(3)(12)への24点と、(4)(9)2頭軸で(1)(3)(12)への18点。
日曜朝は4時半にモンスター井上尚弥のビッグマッチを見てから二度寝してプリークネスS、犬の散歩を挟んで午後にはオークスと色採りどりじゃ(笑)。
<プリークネスS>
馬番=枠番
1ウォーオブウィル★ T・ガファリオン
2バーボンウォー I・オルティスJr.
3ウォリアーズチャージ J・カステリャーノ
4インプロバブル★ M・スミス
5オーウェンデール F・ジェルー
6マーケットキング J・コート
7オールウェイズマイニング D・センテノ
8シグナルマン B・ヘルナデスJr.
9ボーディエクスプレス★ J・ヴェラスケス
10エバーファスト J・ロザリオ
11ラフィングフォックス R・サンタナJr.
12アナザーツイストアフェイト J・オルティス
13ウィンウィンウィン★ J・ピメンテル
馬名の後ろに★の付いている馬はケンタッキーダービー出走馬
(ターフライター・奥野庸介)
※競走成績等は2019年5月17日現在。
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