エグザルタント3連系の軸に最適/香港QE2世C

筆者の馬券作戦は◎〇と◎▲を2頭軸にした3連単ボックスの二刀流です。クイーンエリザベス2世カップは、馬券に絡みそうな馬が多い難解なレースですが、軸馬として最適な馬がいるので、あとは〇と▲に指名する馬の選択を間違えなければ、だいたい当たる・・・と思ってます。

昨年の「極ウマ」で筆者はこう書きました。

「パキスタンスターを本命に抜てきしました。約8カ月ぶりに復帰した2月からの3戦は、いずれも4着どまり。特に2月と3月の競馬には失望しました。レースを自らやめてしまうという悪癖の矯正が効きすぎたのか、彼の持ち味だった天衣無縫のやんちゃぶりが影を潜め、好位につけてそのままという味気ない競馬ぶりだったからです。しかし、前走のチェアマンズトロフィー(G2、芝1600メートル、シャティン)は着順こそ4着だったものの、久々に追い込みにかける競馬で、内容は格段に良くなっています。

本紙のコラムでも触れましたが、20日に行われた実戦形式のバリアトライアル(芝1600メートル、シャティン、13頭立て)では意表を突く逃げで5位でゴールを通過したあと、再びスピードを上げて抜き去るシーンが見られました。これならやれるのではないか! という感触が得られたのが本命に抜てきし抜てきした理由です。バリアトライアルで騎乗したトミー・ベリー騎手は本番ではダンビュライトの手綱を任されていますが、現地報道陣に向けてパキスタンスターの復活を示唆しています。本番でコンビを組むシルヴェスタ・デ・ソーサ騎手は昨年の香港ダービー(2着)やクイーンエリザベス2世カップでコンビを組んでいて、1年ぶりのコンビ復活。真ん中に挟まる馬の中ではフランスからC・デムーロ騎手を呼び寄せるアルアインも台風の目になる可能性があります」

目の付け所は良かったのですが、2着ゴールドマウント、3着イーグルウェイを軽く見たため馬券は失敗しました。

そこで今年です。負けられません勝つまでは(古いって)。

◎は昨年の香港ヴァーズから重賞3連勝中と、すっかり本格化したエグザルタント。鞍上のZ・パートン騎手の命ずるままに動ける器用さと息の長い末脚はこのメンバーで最右翼。3連系馬券の軸馬として最適です。

〇は香港ダービー馬のフローレにしました。香港ダービーのパドックでも好調を感じさせましたが、トップクラスが集まった16日のバリアトライアル(実戦形式の調教)でも伸びやかなフットワークを見せてさらなる上昇を感じさせています。香港ダービーでは12番枠からの出走だったので9番枠はプラス材料です。

複数いた候補馬の中から4歳のダークドリームを▲に抜てきしました。前走は豪G1(クイーンズランドダービー)馬の実力が伊達でないことを証明しています。天気予報は週末雨の可能性を示唆していますが、もし、予想どおりなら、この馬が最も恩恵を受けるでしょう。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2019年4月25日現在。

※奥野氏のクイーンエリザベス2世カップおよびチェマンズスプリントの予想&買い目は、28日の日刊スポーツ紙面で披露します。極ウマ・プレミアム有料域の奥野氏のコラム「奥の手」では、27日夜から先行して予想が読めます。

ブッシュ大統領を演じたサム・ロックウェルのバカ殿ぶりが秀逸でした。
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香港のシャティン競馬場が予告編に!これも観に行かねば。
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