ドバイW杯、ドバイシーマCなど前哨戦3レース紹介
ドバイワールドカップカーニバルの最終ステップとなるスーパーサタデーが9日にメイダン競馬場で開催されます。長距離のドバイゴールドカップ(G2)の前哨戦は用意されていませんが、それ以外の6つの重賞は本番と同条件。ポジション的には本戦に向けた地元の最終選考の意味合いが強いようです。
極ウマではメインレースのドバイワールドカップ(G1、ダート2000メートル)をにらむ馬が出走するアルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1)、日本馬の優勝が期待される芝のドバイシーマクラシック(G1、芝2410メートル)のステップとなるドバイシティオブゴールド(G2)、同じくドバイターフ(G1、芝1800メートル)の前哨戦となるジェベルハッタ(G1)の3競走について紹介しておこうと思います。各レースとも枠番が馬番となります。
6R アルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1、ダート2000メートル)
馬番(枠番)、馬名、性齢、調教師、騎手
1 ログラド 牡4 E・シャルピー A・フレス
2 サンダースノー 牡5 S・ビン・スルール C・スミヨン
3 ニュートレイルズ セン5 A・ビン・ハーマッシュ C・ビーズリー
4 グロンコウスキー 牡4 S・ビン・ガデイヤー R・フレンチ
5 モノトセラート セン6 S・ビン・ダーデイヤー X・ジアーニ
6 ドルコン 牡5 S・フォスター O・ドゥルーズ
7 コスモチャーリー セン5 D・ワトソン P・ドブス
8 ノルディックライツ セン4 C・アップルビー W・ビュイック
9 カペッツアーノ セン5 S・ビン・ガデイヤー M・バルザローナ
10 フリアクルセーダ 牝7 E・シャルピー L・デットーリ
注目は昨年のドバイワールドC優勝のサンダースノーです。今年はこれが初出走。鞍上は昨年、逃げ切りを演出したC・スミヨンです。勝ち負けはともかく人馬がどのような競馬運びをするかに注目したいところ。昨年5月のアルゼンチン共和国大賞(G1)に勝ったログラドは、ここが移籍初戦。勝って不思議ない実力が認められますが、約8カ月ぶりの実戦だけに一枚割引が必要かもしれません。見直したいのは欧州から米国移籍を経て今回からUAE調教馬として出走するグロンコウスキー。米3冠最後のベルモントSでジャスティファイの2着に食い下がったように末脚に見どころのある馬です。ニュートレイルズは格下ながらメイダンで4戦して2勝、2着2回。ここでもソコソコやれそうです。ノルディックライツはこれが初ダート。大穴ならこれか。アルマクトゥームチャレンジラウンド1(G2、ダート1600メートル)とアルマクトゥームチャレンジラウンド2(G2、ダート1900メートル)を連勝中のノースアメリカは、ここを回避して本番一本に絞っています。
5R ドバイシティオブゴールド(G2、芝2400メートル)
1 クラウンドイーグル セン5 M・ボッチ L・デットーリ
2 オールドペルシアン 牡4 C・アップルビー W・ビュイック
3 セカンドサマー セン7 A・アル・ライヒ R・フレンチ
4 シャーパロ セン7 A・ビン・ハーマッシュ C・ビーズリー
5 スポティファイ 牡5 C・アップルビー J・ドイル
6 レーシングヒストリー 牡7 S・ビン・スルール C・スミヨン
7 プリンスオブアラン セン6 C・フェローズ O・マーフィー
8 デザートエンカウンター セン7 D・シムコック J・クローリー
9 マリナレスコ セン6 M・デコック B・フェイデルベ
10 チームトーク セン6 S・ビン・スルール P・コスグレイヴ
前走のドバイミレニアムS(G3、芝2000メートル)などメイダンで2戦2勝のスポティファイが中心視されます。昨年8月の英G2グレートボルティジュールSなど重賞2勝のオールドペルシアンが逆転候補に浮上。昨秋のオーストラリア遠征でG3レクサスS優勝など、それなりの成果を挙げたプリンスオブアラン、メイダンで3戦して2、3、2着で、一戦ごとに内容が良くなっているレーシングヒストリーの2頭に入着以上の期待が寄せられています。昨年秋にカナダに遠征してカナディアン国際S(G1)に優勝したデザートエンカウンターはメイダン初出走。このコースは向いていそうですが、久々もあってここは様子見が適当でしょう。
7R ジェベルハッタ(G1、芝1800メートル)
1 マジェスティックマンボ セン4 M・デコック B・フェイデルベ
2 ファーストコンタクト セン4 C・アップルビー M・バルザローナ
3 ジャヌービ 牡5 M・デコック J・クローリー
4 センチュリードリーム 牡5 S・クリスフォード O・マーフィー
5 マズダワジ セン6 M・メイリ D・オニール
6 ウートン 牡4 C・アップルビー W・ビュイック
7 フォレストレンジャー セン5 R・ファイー T・ハミルトン
8 ブレアハウス セン6 C・アップルビー B・ドイル
9 ドリームキャッスル セン5 S・ビン・スルール C・スミヨン
10 ロクスリー 牡4 C・アップルビー J・ドイル
中心は昨年のこのレースに優勝しているブレアハウスでしょう。昨秋のオーストラリア遠征ではコーフィールドS(G1)でドバイターフの覇者ベンバトルに半頭差の2着。本番に向けて余裕を残していますが、ホームコースに戻って巻き返しが期待できます。強敵は昨年10月の英G1クイーンエリザベス2世Sでロアリングライオンの3着に健闘したセンチュリードリーム。フランス馬のウートンは2月にドバイで1戦(4着)して、ここが目標。本番はともかくとして侮れない1頭になりそうです。1月のシングスピールS(G3、芝1800メートル)とアルラシディーヤ(G2、芝1800メートル)を連勝したドリームキャッスルも有力候補に挙げられますが、相手がグンと強くなっている分、割り引く必要があるかもしれません。
(ターフライター・奥野庸介)
競走成績等は2019年3月7日現在
- 日曜出勤の合間を抜けて会社近くの清洲橋通りをコースとする東京マラソンを見物。 雨降って寒い中、みなさんお疲れさまでした。
- 映画・翔んで埼玉。「埼玉県民は草でも食ってろ!」強烈なセリフ連発。夜7時30分の回はほぼ満席でした。