ゴドルフィンのピナトゥボをはじめ有力馬が揃う英ダービーが楽しみ

オフィスは東京の下町にあるんですが、お昼に外に出ても閉めているお店が多く目につきます。友達を誘って気軽に食事に行くような雰囲気でもなく、気晴らしも出来ない日々。騒ぎが1日も早く収まることを祈るばかりです。

先週「今年のブリーダーズカップは11月の6日、7日の両日、ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で開催されることになっています」と書いてしまいましたが、とんだ勘違い。正しくはケンタッキー州でも馬産地レキシントンにあるキーンランド競馬場でした。ぼんやりしてちゃだめですね。おわびして訂正します。

さて、欧州、特に英国では3月末に季節外れの大雪が降ったりして競走馬もなかなか調子が出ないようです。新型コロナウイルスの騒ぎが収束に向かったとしてもクラシック競走はぶっつけ挑戦になる馬が多くなるかもしれません。

例年、春の牡馬クラシックは5月の第1土曜(今年は5月2日)の英2000ギニー(G1、芝直線1600メートル=ニューマーケット)で幕を開け、翌週の5月10日(日曜)にはフランスで2000ギニーに当たるプールデッセデプーレン(G1、芝1600メートル=パリロンシャン)が行われ、英2000ギニーの3週後となる5月23日(土曜)の愛2000ギニー(G1、芝1600メートル=カラ)でマイルの牡馬クラシック競走を終了。これらの勝ち馬が6月16日から始まる英国ロイヤルアスコット開催でぶつかることになっています。

昨年はJ・ゴスデン厩舎の2歳王者トゥーダーンホットに3冠馬の期待が寄せられましたが、出足でのつまずき(管骨瘤のため調整遅れ)が響いて英2000ギニーを回避。夏にマイルのG1を連勝して帳尻を合わせましたが、3冠は幻に終わりました。

今年の牡馬クラシックは近年最強の2歳馬とうわさされるピナトゥボ(牡3、父シャマーダル、C・アップルビー厩舎)が主役を演じそうです。

ゴドルフィンのピナトゥボは昨シーズン6戦6勝。5月にオールウエザーの1220メートル戦でデビューし、これを快勝。2戦目から芝を使われてエプソムの1200メートル戦、アスコットの1400メートル戦を連勝し、4戦目のヴィンティージS(G2、芝1400メートル)は2着に5馬身差をつけて優勝。5戦目はアイルランドに遠征してヴィンセントオブライエンナショナルS(G1、芝1400メートル=カラ)に出走。W・ビュイック騎手とのコンビで、こちらもクラシック候補と評判になったアーモリーに9馬身差をつけました。近年ではフランケル(126)をしのぐ128という高いレーティングは、このレースでの走りが評価されたものです。続く10月のデューハーストS(G1、芝1400メートル=ニューマーケット)は軟らかな馬場を克服して不敗6連勝でシーズンを終了しています。

血統は父が仏ダービー馬ロペデベガや香港で活躍したパキスタンスターなどを送るシャマーダル(その父はジャイアンツコーズウェイ)、母はフランスで2勝したラヴフロウ。その父は2003年の凱旋門賞馬のダラカニ(主な産駒には日本に輸入されたハービンジャーなど)で、母系の血が強く出ていれば距離もこなせそうな血統です。英2000ギニーは、もちろんダントツの1番人気。ブックメーカーは距離延びる英ダービーでも本命に推しています。

ゴドルフィンの3歳馬はこの他にもデビューから4連勝でドーヴィルのモルニ賞(G1、芝直線1200メートル)を制し、英国に遠征してミドルパークS(G1、芝1200メートル)で無傷の5連勝を達成したフランスのアースライト(愛産、牡3、父シャマーダル、A・ファーブル厩舎)、ジャンリュックラガルディール賞(G1、芝1600メートル=パリロンシャン)を制したヴィクタードラム(牡3、A・ファーブル厩舎)、それにまだ重賞未勝利ですが、父が英ダービー馬、母はヨークシャーオークスの勝ち馬という良血のミリタリーマーチ(牡3、父ニューアプローチ)などがそろって英、仏ともに層の厚い布陣となっています。

これ以外の馬で注目を集めているのは昨年の凱旋門賞でエネイブルを下したヴァルトガイストを兄に持つヴァルトコーニック(牡3、父キングマン)です。まだ1戦1勝ですが、昨年のトゥーダーンホットと同じJ・ゴスデン厩舎、L・.デットーリ騎手のコンビ。英ダービーが楽しみな馬です。

(ターフライター奥野庸介)

競走成績等は2020年4月3日現在。

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