スミヨン鞍上ドリームキャッスル日本馬にとって脅威

こんにちは。30日に行われるドバイWCデーの前哨戦、「スーパーサタデー」が9日土曜日に行われました。その中でもドバイターフの前哨戦であるジェベルハッタ(G1、芝1800メートル)というレースに注目していました。

理由はドリームキャッスル(セン5、S・ビンスルール)という馬が出走していたためです。マーフィー騎手から「調教やレースで実際に乗ったことがあり、メンタル的に弱いところが感じられるが、すごくポテンシャルを感じた素晴らしい馬」と昨年冬に聞いていたため、以前から注目していました。

レースは先行集団を見ながら道中を進んで直線で押し切るという、かなりの強さを感じさせる内容でした。一方で過去のレース映像を見てみると、マーフィー騎手が指摘するメンタルの弱さを感じる部分もありました。血統的にフランケル産駒ということもあり、オーナーサイドや厩舎サイドは精神的成長を促すために時間をかけて育てあげたようですが、それが実らず昨年3月のスーパーサタデー後にセン馬になりました。それからはじっくり調整し、年明けにドバイで行われたG3レースで復帰初戦を勝利で飾ってからは、ここまで3戦3勝と勝ちを重ねています。

ドバイターフに出走するアーモンドアイ(牝4、国枝)をはじめとする日本馬にとって、ドリームキャッスルが脅威的存在になることは間違いありません。そして、鞍上が世界を代表する騎手の1人、スミヨン騎手というのも不気味です。

さらに、ドリームキャッスルがここ数年圧倒的有利とされている地元馬であることに加え、ここ最近の「チームゴドルフィン」の世界的活躍を見ると、「チームジャパン」にとっては本当に怖い存在です。

ドバイターフ後のドリームキャッスルのスケジュールは分かっていませんが、2000メートル以下のレースであれば世界で大活躍する予感がするので、ぜひ注目してほしい馬です。

その他にも、日本からケイティブレイヴ(牡6、杉山)が参戦するドバイWCの前哨戦、アルマクトゥームチャレンジ・ラウンド3(G1、ダート2000メートル)を勝ったキャッペッザーノ(セン5、S・ビンガデイヤー)も、ドバイの上がり馬なので、注目しておくといいと思います。

いよいよ全世界が注目するアーモンドアイの海外初挑戦が近づいてきましたが、各国のライバルは全力で戦いを挑んでくるでしょう。どのような熱い戦いになるのか、今から非常に楽しみです。皆様も寝不足になると思いますが、ぜひ楽しんで下さい(笑い)。(レースホースコーディネーター)

スミヨン騎手
スミヨン騎手