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【ボクシング】田中恒成、日本選手3人目の4階級制覇!バカセグアに3-0判定勝ち/ライブ詳細

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級王座決定戦>◇24日◇東京・両国国技館

同級1位の田中恒成(28=畑中)が、同級2位クリスチャン・バカセグア(26=メキシコ)を破り、日本選手3人目の4階級制覇を成し遂げた。21戦目での4階級制覇は6階級制覇王者のオスカー・デラホーヤ(米国)の24戦を上回る最速。最高の形で4階級目のベルトを腰にまとった。4階級制覇をかけて戦い、初黒星を喫した20年大みそかの井岡一翔(志成)戦以来、約3年2カ月ぶりの世界戦で超エリートが輝きを取り戻した。 中盤からはボディー中心に優位に進めた。8回には相手から人生初のダウンを奪った。そのまま流れを許さず判定勝ちした。


田中恒成3-0
判定
×クリスチャン・バカセグア

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 4本のベルトを掲げ喜ぶ田中(中央)(撮影・鈴木みどり)

試合経過

1回

開始から相手の出方を探るジャブの突き合い。バカセグアはプレッシャーをかけて右から左ボディーブローを決める。田中は様子を見ているのか手数が少ない。2分すぎにバカセグアの左ボディーブローが再びヒット。

<日刊採点 バカセグア10-9>

2回

開始から両者とも足を使ってジャブを突き合う。1分すぎにバカセグアの右ストレートが浅くヒット。田中は強い左ジャブを返す。2分すぎのバカセグアの連打は田中がウィービングですべてかわす。終盤はバカセグアがプレッシャーをかけてボディーを狙う。

<日刊採点 バカセグア10-9>

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 2回、バカセグア(左)を攻める田中(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 2回、バカセグア(右)を攻める田中(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 2回、バカセグア(右)を攻める田中(撮影・鈴木みどり)

3回

開始からバカセグアが前に出て、田中はフットワークを使ってジャブを繰り出す。バカセグアは手数を出すも空振りも多い。1分すぎにバカセグアのボディーブローがヒット。田中もボディーブローを返す。後半もバカセグアが接近戦からボディーを狙うが、田中も右をカウンターで返す。

<日刊採点 バカセグア10-9>

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 3回 バカセグア(左)にパンチを見舞う田中(撮影・たえ見朱実)

4回

バカセグアは手数を出すが、田中の巧みなディフェンスで空振り。1分すぎから田中が前に出てプレッシャーをかける。中盤は田中の正確な左ジャブがヒット。2分すぎに田中が左ボディーブローから右ショートが当たる。

<日刊採点 田中10-9>

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 7回、バカセグア(左)を攻める田中(撮影・鈴木みどり)

5回

開始からボディーの打ち合い。バカセグアが前進して打ち合いを挑むが、田中はしっかりとガード。50秒すぎに田中の右アッパーが浅くヒット。1分すぎに偶然のバッティングでバカセグアが右目の上から流血。再開後、バカセグアは体をつけて田中のボディーを打つ。田中も応戦して左ボディーブローを決めると、バカセグアが体を曲げて動きが一瞬だけ止まる。終盤は前に出るバカセグアに田中の右のショートアッパーが当たる。

<日刊採点 田中10-9>

6回

開始からバカセグアが前に出てボディーブローをたたきつけるが、田中が右アッパーでバカセグアのアゴをはね上げる。40秒すぎからの体をくっつけての打ち合いは、田中のボディーブローが威力で上回る。中盤以降もボディーの打ち合い。2分すぎに田中の左ボディーブローでバカセグアの動きが一瞬止まる。タフなバカセグアはそれでも前に出て手を出し続ける。

<日刊採点 田中10-9>

6回、バカセグア(左)に右アッパーを見舞う田中(撮影・たえ見朱実)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 7回、バカセグア(右)を攻める田中(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 7回、バカセグア(右)を攻める田中(撮影・鈴木みどり)

7回

開始からバカセグアが前進してがむしゃらに手数を出す。1分すぎに田中が距離をとって左ジャブを連発。バカセグアは体をくっつけて連打してくるが、田中はしっかりとガード。2分20秒すぎに田中の左ジャブから左ボディーブローが決まる。手数はバカセグアだが、有効打は田中か。

<日刊採点 田中10-9>

7回、バカセグア(左)を攻める田中(撮影・鈴木みどり)

8回

田中は足をつかって冷静にジャブをつく。バカセグアが出てくると左ボディーアッパーを突き上げる。1分すぎに田中の右アッパーがバカセグアのアゴをはね上げる。それでもタフなバカセグアはパンチを繰り出して前進。1分50秒すぎに田中の左3連発がヒット。バカセグアは手数を出すが有効打がない。2分半すぎに田中の右強打の連発でバカセグアがキャンバスに手をついてダウン。立ち上がったバカセグアに右強打を再び決めるも終了のゴング。

<日刊採点 田中10-8>

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 8回 バカセグア(左)にパンチを見舞う田中(撮影・たえ見朱実)

9回

田中の右ストレートが先制打に。バカセグアは動きが重くなる。30秒すぎに田中の左アッパーが決まる。中盤は田中が強い左ジャブでペースを掌握。2分すぎから田中の右ストレートが再三ヒット。バカセグアは前に出るがパンチが当たらない。

<日刊採点 田中10-9>

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 9回 バカセグア(右)にパンチを見舞う田中(撮影・たえ見朱実)

10回

前に出るバカセグアは田中に体をくっつけて連打。田中は冷静にガード。中盤は前進するバカセグアに田中が左ボディーブローで迎え撃つ。後半は田中が軽快なフットワークで距離をとり、残り30秒で右ストレート3連発。

<日刊採点 田中10-9>

11回

バカセグアが頭をつけて田中のボディーを狙う。田中はサイドに回り込んでアッパーを突き上げる。中盤もバカセグアが執拗(しつよう)な接近戦に持ち込むが、田中の右ストレート、左ボディーアッパーがカウンターで決まる。終盤に田中の右ボディーブローでバカセグアが体を折る。田中がボディーブローを連発したところで終了のゴング。

<日刊採点 田中10-9>

12回

開始早々、田中のワンツーが決まる。バカセグアは前進してパンチを振り回すが精度は低い。中盤に田中が左アッパーを決め、右ストレート2連発がヒット。バカセグアがふらつく。終盤も田中が左ジャブでペースを掌握。ロープを背にした田中の右が決まったところで試合終了のゴング。

<日刊採点 田中10-9>

12回 バカセグア(右)にパンチを見舞う田中(撮影・たえ見朱実)

12回、バカセグア(左)の顔面をヒットさせる田中(撮影・鈴木みどり)

判定

田中が3-0の判定で4階級制覇に成功

戦いに華を添える雪平莉左&新唯のラウンドガール「黄金コンビ」

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 2回のボードを掲げる雪平莉左(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 2回のボードを掲げる雪平莉左(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 2回のボードを掲げる雪平莉左(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 田中対バカセグア 3回のボードを掲げる新唯(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 田中対バカセグア 3回のボードを掲げる新唯(撮影・鈴木みどり)

WBO世界スーパーフライ級タイトル王座決定戦 田中対バカセグア 3回のボードを掲げる新唯(撮影・鈴木みどり)

田中恒成VSバカセグア WBC世界バンタム級比較表

【イラスト】WBOスーパーフライ級比較表

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【新日本】エル・デスペラードが王座陥落の雪辱 離脱の憶測は否定「やることは俺が見つけます」

エル・デスペラード(2022年1月撮影)

<新日本:札幌大会>◇24日◇札幌・北海きたえーる

23日にIWGPジュニアヘビーのベルトをSHOに奪われたエル・デスペラードが、真壁刀義、海野翔太らと組み、「HOUSE OF TORTURE」(HOT)のメンバーと10人タッグで対戦。最後は海野が金丸義信をデスライダーからの片エビ固めで破り、乱入あり、金的攻撃ありの愚劣な攻撃によってタイトルを失った、前日の雪辱を果たした。

23日の試合後には、ともに戦ってきた鈴木みのるがSNSで、「1年前に借りたストロングスタイルという名前を新日本に返すよ。俺とデスペにはもう必要ない」と投稿したため、「鈴木と一緒に離脱」との憶測が流れた。エル・デスペラードは「新日本(のリング)に上がらないのは鈴木さんの選択。(鈴木とは)またどっかで道が交わることもあるでしょう。新日本で俺がやることは、俺が見つけます」と、自身は新日本に残ることを示唆した。

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【ボクシング】中谷潤人が3階級制覇に成功 6回にダウン2つ奪いTKO/世界戦ライブ詳細

<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ>◇24日◇東京・両国国技館

WBC世界バンタム級1位の中谷潤人(26=M・T)が日本男子7人目の世界3階級制覇を成し遂げた。同級王者アレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)に挑戦し、6回TKOで破り王座獲得に成功した。


中谷潤人6回
TKO
アレハンドロ・サンティアゴ

試合経過

1回

開始から両者とも距離をとって相手の出かたをうかがう。身長で挑戦者を13センチ下回る王者サンティアゴは中谷の強打を警戒して不用意に打ち合わない。1分すぎに3階級制覇に挑むサウスポーの中谷の左ストレートが先制打に。2分すぎにサンティアゴが踏み込んで右を強振したが、中谷は冷静にかわす。両者とも手数少なく、有効打もなく採点は難しいラウンドに。

<日刊採点 中谷10-9>

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 1回 サンティアゴ(左)にパンチを繰り出す中谷(撮影・たえ見朱実)

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 1回、サンティアゴ(左)を攻める中谷(撮影・鈴木みどり)

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 1回、サンティアゴ(左)の攻めを避ける中谷(撮影・鈴木みどり)

2回

遠い距離から中谷は左ジャブを軽く当てる。中盤までともに距離をとっての様子見が続く。1分50秒すぎに中谷の左ストレートが軽くヒット。サンティアゴは手数が少なく、懐の深い中谷にパンチも当たらなかったが、終了間際に前進してパンチを強振。左フックがヒットした。

<日刊採点 サンティアゴ10-9>

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 2回、サンティアゴ(左)のパンチを食らう中谷(撮影・鈴木みどり)

3回

開始から中谷が前に出てプレッシャーをかける。サンティアゴは飛び込んで左フックを強振も空振り。中盤は再び両者距離をとって様子を見る。2分すぎに中谷のロングレンジからの左が浅くヒット。終盤にも左ストレートが王者の顔面をとらえる。

<日刊採点 中谷10-9>

4回

サンティアゴは少しずつ前進してプレッシャーをかけはじめる。1分すぎにサンティアゴはロープにつめてボディーブローをたたきつけるも、中谷も左右3連打で反撃。中盤もサンティアゴが突進。中谷は右のジャブで相手を止める。終盤に中谷の左ストレートが浅くヒット。

<日刊採点 中谷10-9>

5回

4回終了時点の公開採点ではジャッジ3人とも40-36で中谷を支持。サンティアゴは前に出てプレッシャーを強めてくる。中谷は冷静に右ジャブを突いて自分の距離を保つ。2分すぎに中谷は左右4連打で王者を後退させる。中谷との距離が遠くてサンティアゴのパンチはなかなか当たらない。

<日刊採点 中谷10-9>

6回

中谷が40秒すぎに左ストレートで先制のダウンを奪う。立ち上がった王者に左ストレートから右フックを決めて再びダウンを奪うとレフェリーが試合を止めて、そのままTKO勝ちで3階級制覇に成功。

WBC世界バンタム級タイトルマッチ サンティアゴ対中谷 6回、サンティアゴ(右)からダウンを奪いTKO勝ちする中谷(撮影・鈴木みどり)

6回、サンティアゴ(右)からダウンを奪う中谷(撮影・鈴木みどり)

日本男子の複数階級制覇

【イラスト】日本男子の複数階級制覇

中谷VSサンディアゴ WBC世界バンタム級比較表

【イラスト】WBC世界バンタム級比較表

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中谷潤人がドネアに勝った強敵破り世界3階級制覇 井上尚弥、田中恒成に続き全勝のまま快挙達成

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 1回 サンティアゴ(左)にパンチを繰り出す中谷(撮影・たえ見朱実)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇東京・両国国技館

WBC世界バンタム級1位の中谷潤人(26=M・T)が日本男子7人目の世界3階級制覇を成し遂げた。同級王者アレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)に挑戦し、6回TKOで破り王座獲得に成功した。WBO世界フライ級王座、WBO世界スーパーフライ級王座はいずれも決定戦。初めて王者に勝利し、世界王座を獲得した。これで井上尚弥(大橋)、田中恒成に続き、日本男子3人目の全勝での世界3階級制覇となった。

13センチの身長差と絶対的なリーチ差をいかして序盤から優位に戦った。4回を終えた公開採点では3人のジャッジが40―36でリードした。その後も要所で左ストレートを打ち込み、ポイントを稼いだ。6回には左ストレートなどで2度のダウンを奪いKO勝利した。無敗のまま世界3階級制覇を成し遂げた。

「この試合に向けて死ぬ思いで頑張ってきた。(これからも)みなさんの期待に応えられる熱いファイトをしていきたい」

バンタム級転向初戦でつかんだ世界挑戦のチャンスで「一発回答」を出した。サンティアゴは昨年7月、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)を判定で下した勢いある王者。「自分の中でもターニングポイント」と設定した挑戦だった。スーパーフライ級から1階級上げ、減量が1・4キロ分軽減したことも大きい。身長172センチ。限界に近い減量苦から少し解放され「体にエネルギーがすごくたまっている」と表現し、心身ともに充実した状態で決戦のリングに立っていた。

昨年5月、米ラスベガスでWBO世界スーパーフライ級王座決定戦では元世界王者アンドルー・モロニー(オーストラリア)を失神に追い込む12回TKO勝ちを収め、本場・米国のファンに存在感を示した。米スポーツ局ESPNや創刊100年以上の歴史と権威を誇る米老舗専門誌ザ・リングなどで23年の年間最優秀KO賞にも選出。国内外からの注目度も高まりつつあることを認識している。米国では「モンスター」4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)に続く存在として「ネクスト・モンスター」とも言われる。中谷は「勝ち方、内容でも期待に応えて、未来を開いていく」とと新たな自信を積み上げてサンティアゴ戦に臨んでいた。

会場となった両国国技館には思い出がある。13年4月、WBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)が同級1位だった元WBC世界フライ級王者マルコム・ツニャカオ(フィリピン/真正)と3度目防衛戦(12回TKO勝ち)に臨んだ興行を観戦。「山中さんの応援団が太鼓をたたいていて、活気ある雰囲気でした」と振り返る。辰吉丈一郎、長谷川穗積、山中、井上尚弥らが巻いてきた緑色のWBC世界バンタム級王座ベルト。中谷は「あこがれがある。日本人の歴史があるタイトル。両国で狙えるのはロマンがあります」と強い決意を胸に秘めながら、思い出の両国で3本目の世界ベルトをつかんでみせた。

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 1回、サンティアゴ(左)を攻める中谷(撮影・鈴木みどり)
【イラスト】日本男子の複数階級制覇

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【新日本】IWGP世界ヘビー王者・内藤とHOTのジュニア王者SHOがダブルタイトル戦!?

SANADAをたたき付ける内藤(撮影・黒川智章)

<新日本プロレス:札幌大会>◇24日◇札幌・北海きたえーる(北海道立総合体育センター)

札幌大会最終日に、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)を率いるIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)が、挑戦者SANADA(36)とダイレクトリマッチの王座戦で激突。24分5秒、スイング式首固めで挑戦者を抑え込み、初防衛に成功した。

試合後、引き上げてきた内藤の前にハウス・オブ・トーチャー(HOT)の一員で、エル・デスペラードからIWGPジュニア王座を奪ったばかりのSHOが登場。「おい、予選会を勝ったのお前か。このオレに挑めるやないかい。おお良かったな、3・6(旗揚げ記念日・大田区総合体育館大会)、オレとシングルできるぞ。よかったな、おい」と、内藤に自分のIWGPジュニア王座に挑戦させてやると、なぜか上から目線で語りかけた。

さらにSHOは「お前のそれ(ベルト)かけえや」とダブルタイトル戦を提案。すると内藤は「どうでもいいけどさ、ベルトはどうしたの? あれ、ベルト保持者じゃなかったっけ。まさかどっかに忘れて」とSHOにジュニアのベルトを見せるように要求。

実はSHOはこの日の第1試合の後、YOHにベルトを持ち逃げされていた。SHOは苦々しい表情で「オレだって被害者なんだよ!」と吐き捨てるように言った。

SANADAの後頭部を蹴る内藤(撮影・黒川智章)

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バトルコラム

原功「BOX!」

中谷潤人、ドネア破ったサンティアゴ下し日本ジム所属12人目の「黄金のバンタム」王者なるか

24日、東京・両国国技館でトリプル世界戦が行われる。なかでも3階級制覇をかけてアレハンドロ・サンティアゴ(28=メキシコ)の持つWBC世界バンタム級王座に挑む中谷潤人(26=MT)には大きな期待と注目が集まっている。中谷が勝てば日本のジム所属選手として12人目の世界バンタム級王者となる。

118ポンド(約53.5キロ)を体重上限とするバンタム級で日本に初めて世界王座をもたらしたのはファイティング原田(笹崎)だった。

「黄金のバンタム」と謳われ、8連続KO防衛を果たしていた絶対王者エデル・ジョフレ(ブラジル)を攻略して戴冠を果たしたのが1965年のこと。1年後の再戦でも原田は15ラウンドをフルに戦い抜いて判定勝ちを収めている。この2勝は日本のボクシング界にとっても歴史的な価値があるものといえる。

原田が王座を失ってから19年後の1987年、六車卓也(大阪帝拳)がWBA王座を獲得して日本人2人目の世界バンタム級王者となった。

その4年後、六車の後輩でもある辰??丈一郎(大阪帝拳)がプロ8戦目にしてWBC王座を獲得して続いた。暫定王座を含め辰??は4度の戴冠を果たしている。

辰??との激闘(1994年)を制して評価と知名度を上げたのが薬師寺保栄(松田)だ。スポーツの枠を超えて注目された伝説の一戦から今年12月で30年になる。

以後、21世紀に入ってから戸高秀樹(緑)、長谷川穂積(千里馬神戸⇒真正)、亀田興毅(亀田)、山中慎介(帝拳)、亀田和毅(亀田⇒現TMK)、そして井上尚弥(大橋)、さらに24日にWBA王座の初防衛戦を控える井上拓真(大橋)と続く。

ちなみに戸高と亀田和毅は2階級制覇、長谷川と亀田興毅は3階級制覇、井上尚弥は4階級制覇を成し遂げている。また、山中は日本男子歴代2位の12度の防衛をマークし、井上拓真は2度の戴冠を果たしている。錚々たるメンバーが揃っているのだ。

こうしたなかに中谷は加わることができるのか。王者のサンティアゴは昨年7月、暫定王座を含め5階級制覇の実績を持つノニト・ドネア(フィリピン)に勝って戴冠を果たした実力者で、相手を揺さぶりながら忙しく出入りする試合巧者として知られる。ドネアの左フックを浴びても倒れなかったタフガイで、36戦28勝(14KO)3敗5分の戦績以上にパンチ力もある。オッズは5対1で中谷有利と出ているが、決して楽観できない試合であることは挑戦者陣営も承知しているはずだ。

大柄なサウスポーの中谷が多彩なリードパンチで距離を保ち、サンティアゴが入ってくるタイミングでカウンターを合わせることができれば「12人目」が誕生しそうだ。

リングにかける

【BD】失神した相手に中指立てたレオを溝口COOが叱責 だが前日会見で怒るべきだった

18日にプリズムホール(東京ドームシティ内)で行われた「BREAKING DOWN(ブレイキングダウン)11」を取材した。第7試合(バンタム級ワンマッチ)で咲人とレオが対戦。ノーコンテストでドローとなった。

1Rはジャッジ5人全員がドローと判定して延長に突入。延長では、咲人がカウンターの右ストレートを当ててレオをぐらつかせ、試合を有利に進めた。

その後、レオのローブローで咲人がもん絶して中断。試合が再開された後、両者がもつれた際に、レオの右前腕部が咲人の喉元に入るような形で2人が倒れ、そのままマットに後頭部を強打して咲人は失神した。試合続行不可能で、レフェリーがノーコンテストでのドローを宣言した。

ノーコンテストとなる咲人(下)対レオ(2024年2月18日撮影)

この時レオは、自分がローブローを行ったにもかかわらず、うずくまる咲人を挑発。もつれて倒れた際にも、気を失った咲人に対して罵声を浴びせた。さらに、担架に乗せられて退場する咲人に向かって中指を立てるという、あまり頭が良いとは言えない行動に出た。

大会終了後、ブレイキングダウンの溝口勇児COOが、レオを叱り飛ばす動画がSNSにアップされた。同COOはレオが中指を立てたことについて「相手、失神してんだぞ。あれはちげぇだろ。いくらいがみ合っていても、相手、失神してんだぞ。そりゃないだろ」などと叱責(しっせき)。これにはレオも言い返す言葉がなかった。

レオ(右)にパンチを入れる咲人(2024年2月18日撮影)

ただ、筆者が思ったのは、怒るタイミングが違うのでは、ということだ。レオは前日17日に都内で行われた公開計量&記者会見に出席。この時も、舞台上の咲人に背後から近づき、臀部(でんぶ)付近を思い切り蹴り飛ばした。幸いにも咲人は何ともなかったが、無防備の力の抜けた状態で背後からいきなり蹴られれば、プロ格闘家でも大けがをする可能性がある。

批判を恐れずに言うと、失神した相手に中指を立てても、吐き気がするほど下品だが、それによって相手の体にダメージを与えることはない。だが背後から蹴って相手をケガさせれば、それが不良をウリにするブレイキングダウンの記者会見であっても傷害事件だ。溝口COOは17日の会見後にレオにくぎを刺すべきだった。

ノーコンテストの判定になった虎之介(左)に声をかける溝口勇児COO(2024年2月18日撮影)

これまでの言動が、指示された“キャラ”の可能性はある。だがあれが素の状態であれば、精神的に未熟過ぎると言わざるを得ない。視聴者も観戦チケットやPPVを買ってまで見たいとは思わないだろう。溝口COOら周囲が、次回もレオを出場させたいのであれば、もう少し、大人の男としての立ち振る舞いを教えるべきだ。【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける」)

原功「BOX!」

井上尚弥対ネリ、フューリー対ウシクなど世界的スター選手同士の注目ファイトがめじろ押し

ここに来て世界的なスター選手同士の注目ファイトが決定という嬉しいニュースが続いている。まだ正式発表はないものの井上尚弥(30=大橋)対ルイス・ネリ(29=メキシコ)の4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチもそのなかのひとつだ。4月から6月にかけてボクシングファンは忙しくなりそうだ。

いまのところ決定、あるいは内定している注目ファイトは以下のとおりだ。(日付は現地時間)

■4月20日 ラスベガス(アメリカ) WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ デビン・ヘイニー(アメリカ)対ライアン・ガルシア(アメリカ)

■5月6日 東京(日本) 世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ 井上尚弥(大橋)対ルイス・ネリ(メキシコ)

■5月12日 パース(オーストラリア) IBF世界ライト級王座決定戦 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)対ジョージ・カンボソス(オーストラリア)

■5月18日 リヤド(アラブ首長国連邦) 世界ヘビー級4団体王座統一戦 タイソン・フューリー(イギリス)対オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)

■6月1日 リヤド(アラブ首長国連邦) 世界ライトヘビー級4団体王座統一戦 アルツール・ベテルビエフ(ロシア/カナダ)対ドミトリー・ビボル(キルギス/ロシア)

ヘイニー対ガルシアはアマチュア時代からのライバルで、10代のときに4度対戦して2勝2敗と星を分けている。今回は2階級制覇王者のヘイニーにガルシアが挑む構図となる。技巧派対強打者という組み合わせだがオッズは5対1でヘイニー有利と出ている。

井上対ネリは5万人以上が収容可能となる東京ドームでの開催が決定的と報じられている。世界的な評価の高い正統派の井上が、かつて日本でドーピング違反、計量失格というトラブルを起こした連打型強打者のネリにお灸をすえることができるか。こちらは10対1の大差で井上有利というオッズになっている。

ロマチェンコ対カンボソスは本来ならば2年前に行われているはずだった。当時、WBA、IBF、WBO王座に加えWBCフランチャイズ(特権)王座を持っていたカンボソスがロマチェンコの挑戦を受ける計画が持ち上がっていたが、ロシアのウクライナ侵攻の影響で実現しなかった。その後、ベルトの持ち主はヘイニーに移ったが、そのヘイニーがスーパーライト級に転向したためライト級王座が空き、ロマチェンコとカンボソスが決定戦で拳を交えることになったわけだ。オッズは6対1でロマチェンコ有利と出ている。

フューリー対ウシクは2月17日に行われることになっていたが、フューリーがスパーリングで右目上に裂傷を負ったため3カ月延期された。最後発のWBOが1988年に設立されてから36年。ヘビー級の4本のベルトが束ねられるのは初めてのことだ。35戦34勝(24KO)1分のフューリー、21戦全勝(14KO)のウシク。無敗同士の対決は5対4でフューリーがわずかに有利と見られている。

イーブンのオッズとなっているのがベテルビエフ対ビボルのライトヘビー級4団体王座統一戦だ。WBC、IBF、WBO3団体王者のベテルビエフが20戦全KO勝ち、8年間にWBA王座を13度防衛中のビボルが22戦全勝(11KO)。スラッガー対テクニシャンという好対照の組み合わせとなる。

このまま全カードが中止や延期になることなく実現することを願うばかりだ。

リングにかける

「井上尚弥より才能ある選手は2人いた。しかし…」大橋会長らが子ども支える保護者にアドバイス

「ドコモ未来フィールド」に参加した子供たちの保護者の前でトークイベントを行った大橋ジムの大橋秀行会長(中央)と八重樫東トレーナー

2月10日、大橋ボクシングジムでキッズ世代を対象としたボクシング体験教室が開催された。4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)と、所属ジムが契約を結ぶNTTドコモによる「ドコモ未来フィールド」と題したイベント。全国約1400組の応募から選ばれた小学1~6年の子供20人が大橋ジムのトップボクサーの練習内容を見学、自らも体験することが主な内容だった。そしてイベントの中には子供たちを引率した保護者20人を対象とした「粋な」企画も用意されていた。

大橋秀行会長(58)、元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(40)が赤平大アナウンサーの進行でキッズ世代の育成について熱いトークを展開した。同会長は「これまで井上尚弥よりも素質ある選手は2人いました。しかしその子たちは最終的に…。素質も大事なのだけれど大切なのはハート。まじめに練習するというのも1つの能力です。練習を続けられる気持ちなのです。始めたころのワクワク感を続けられることが天才なのです」と力説。すると保護者たちも熱心に聞き入っていた。

八重樫トレーナーは「お子さまたちは多感な時期なので刺激を求めるのは当たり前。今の時期はいかに楽しませるか。そこから入ると練習が楽しくなると思う」と“強制し過ぎない”こともアドバイス。続けて大橋会長も「保護者の夢のために無理やりやらせるのは子供がかわいそう。特にボクシングの練習は単調で苦痛でしかない。ただし強くなるためには、保護者の協力が100%必要です」と付け加えた。

2人がそろってキッズ育成のリアルな「現場」「現状」を明かすと、保護者からも本音の質問が連発。子供たちが別会場で練習見学して不在なこともあり「職場で部下のやる気を上げるには」「メンタルの弱さをどう克服すれば良いか」「負けから得られるものは何か」など鋭い質問、悩みが次々と飛び、大橋会長、八重樫トレーナーも真剣な表情で対応していた。

未来とは子供たちがつくっていくものだが、保護者たちのサポートなしでは、子供たちの大きな夢や目標の実現は険しいものになる。この大橋会長と八重樫トレーナーによるトーク企画も子供たちが未来を築いていくためには大事な要因。親と子の描く未来が一致することが何より大事であることをあらためて感じさせられた。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける」)

「ドコモ未来フィールド」に参加した子供たちと記念撮影に応じる井上尚弥(最後列左から4番目)ら大橋ジムのトップボクサーたち
原功「BOX!」

引退撤回2階級制覇テオフィモ・ロペス、Sライト級初防衛戦 モチベーション低下の不安払拭できるか

WBO世界スーパーライト級王者のテオフィモ・ロペス(26=アメリカ)が8日(日本時間9日)、アメリカのネバダ州ラスベガスで同級10位のジャメイン・オルティス(27=アメリカ)を相手に初防衛戦を行う。ロペスは昨年6月、全勝だったジョシュ・テイラー(33=イギリス)に土をつけて王座を獲得、ライト級に続いて2階級制覇を成し遂げたが、試合後には引退を表明していた。その後、前言を撤回して今回の試合に臨む。

ロペスは両親の出身地のホンジュラス代表として2016年リオデジャネイロ五輪に出場(ライト級1回戦敗退)。3カ月後にプロデビューを果たした。小気味いい攻撃的なボクシングと豪快なKOで注目を集め、2019年12月にはリチャード・コミー(ガーナ)を2回TKOで破ってIBF世界ライト級王者になった。

翌年10月、同じ階級のWBA、IBF、WBOに加えWBCフランチャイズ(特権)王座を持つスター選手、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と対戦して12回判定勝ちを収め、事実上の4団体統一王者になった。このときの戦績は16戦全勝(12KO)。23歳と若く、パンチ力があるうえ気の強さを前面に出して戦うタイプということもあり一気にブレークするかと思われた。ところが次戦で伏兵的な存在だったジョージ・カンボソス(オーストラリア)に12回判定で敗れ、すべてのベルトを失った。

それを機にスーパーライト級に上げ、3戦目でテイラーを破り2階級制覇を成し遂げた。突然の引退表明は戴冠から2日後のことだった。「私にはボクシングやスポーツに関してやりたいことがある。トレーニングに多くの時間を費やすことが難しくなった」というのが理由だった。しかし、のちに引退を撤回し、WBOもロペスの現役続行の意思確認をしたうえで王座キープを承認した。

こうした流れのなかで今回の初防衛戦を迎える。相手のオルティスは「ザ・テクニシャン」というニックネームを持つ技巧派で、こちらもライト級から上げてきた選手だ。戦績は19戦17勝(8KO)1敗1分。唯一の敗北は2022年10月にロマチェンコにノンタイトル戦で惜敗(10回判定負け)したもので、再起戦となった転級初戦では世界ランカーに大差の10回判定勝ちを収めている。

オッズは6対1でロペス有利と出ており、順当にいけば王者が途中でレフェリー・ストップに持ち込むか大差の判定勝ちを収めると予想されている。一方で一度は引退を表明したことでモチベーションの低下を不安視する声もある。そこに乗じてオルティスが巧みに試合をコントロールし、ポイントを重ねていく可能性もある。

スーパーライト級は昨年12月にWBC王者になったデビン・ヘイニー(25=アメリカ)を軸に混戦模様になっている。再び眩しいほどのスポットライトを浴びるためにもロペスは派手なKO防衛を目指す。

女子プロレス写真集

2021.11.28後楽園 松下との同級生タッグ始動/朝陽特集

2022.2.23横浜 駅長コスで進行役で登場/朝陽特集

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2022.2.23横浜 藤本つかさコスチュームファッションショーにて /朝陽特集

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