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クラーク初陣飾る、塚原主将に野球部員サプライズ

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クラーク初陣飾る、塚原主将に野球部員サプライズ

苫小牧中央対クラーク 勝利し笑顔を撮影に応じるクラークの選手たち(撮影・佐藤翔太)

<全日本バレーボール高校選手権北海道大会(春高バレー):クラーク2-0苫小牧中央>◇2回戦◇14日◇北海道立総合体育センター

女子で今春創部のクラークが苫小牧中央を2-0で下し、全道初陣を白星で飾った。

この日、16歳の誕生日を迎えた塚原百恵主将(1年)はチームメートからプレゼントされたサポーターをつけて試合に臨み、勝利後には応援に来た野球部員らからバースデーソングのサプライズも受けた。8人きょうだいの6番目。チームの精神的支柱は「応援に応えられてものすごくうれしい」と喜んだ。

苫小牧中央対クラーク 勝利しチームメートたちと喜び合うクラークの塚原(左から2人目)(撮影・佐藤翔太)
苫小牧中央対クラーク 強烈なスパイクを放つクラークの塚原(撮影・佐藤翔太)

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東海大札幌が歓喜「せんとくん」とつかんだ16強

東海大札幌対網走桂陽 試合終了後、奈良県のマスコットキャラクターせんとくんと記念撮影する東海大札幌の選手たち(撮影・佐藤翔太)

<全日本バレーボール高校選手権北海道大会(春高バレー):東海大札幌2-0網走桂陽>◇2回戦◇14日◇北海道立総合体育センター

女子は東海大札幌が網走桂陽を2-0で下し、16強に進出した。3月の奈良遠征をきっかけに、同地マスコットキャラクター「せんとくん」のクッションがチームに仲間入りした。緊張をほぐすゆるキャラ効果もあり、今夏総体道予選は8強と躍進した。2月の新人戦から続く道内3大会連続ベスト8へ、15日の3回戦は強豪の旭川実と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

東海大札幌が輪になって歓喜の声を上げた。マッチポイントではレフト木下亜耶(1年)のスパイクを相手がはじき勝負がついた。2回戦を勝ち上がり、試合後にはラッキーアイテム「せんとくん」のクッションと一緒に記念撮影。佐藤向日葵主将(3年)は「緊張している部分もあったけど、ベンチも一体となって戦えました」と胸を張った。

ベンチで異彩を放つ「せんとくん」は、3月末の奈良遠征で村上惇嗣監督(34)が、東海大四OBで奈良女を強豪に育てた鬼嶋浩一監督からプレゼントされたもの。同監督の風貌がどことなく似ていて、ゆるキャラはいつしか選手から「先生」と呼ばれるようになった。5月に結婚した指揮官は「御利益があった」と冗談めかす。その上で「選手たちはちょっとしたことで元気になる」と強調した。

力を引き出すアイテムを手に入れた新チームは、6月の総体道予選8強と力をつけてきた。ベンチ入り最長身が171センチ、主力は165センチ以下の小柄なチーム。「小さいので役割をきちんと持って、粘るのが基本」と村上監督。35度優勝の男子と比べると、中学時代に実績のある選手は少ない。チームは「いい顔・攻める・やりきる」の3原則を掲げ、一体感をテーマに練習を積んできた。佐藤も「身長は低いけど粘り負けしない」。チームワークが最大の武器だ。

8強入りをかけて戦う旭川実には新人戦、総体で1セットも取れずに敗れた。佐藤は「試合がどうなっても全部の力を出し切りたい」。幸運のマスコットとともに快進撃を目指す。【浅水友輝】

東海大札幌対網走桂陽 試合中、指示をする東海大札幌の村上監督(撮影・佐藤翔太)
東海大札幌対網走桂陽 試合終了後、奈良県のマスコットキャラクターせんとくんと記念撮影する東海大札幌の村上監督(左)と佐藤主将(撮影・佐藤翔太)

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吉本龍斗8位「良くはないけど我慢した」日刊アマ

17年大会以来の優勝を狙う吉本龍斗(撮影・加藤裕一)

<日刊アマゴルフ:全日本シングルプレーヤーズ選手権・第45回全日本大会>◇第1日◇14日◇石川・片山津GC白山C(7118ヤード、パー72)

17年大会優勝の吉本龍斗が79で8位につけた。「良くはないけど、我慢した方ですね」。飛距離300ヤードを誇るドライバーショットが曲がった。

「風の影響もあるけど、基本的には自分の問題。体感的には全体の3分の1ほど林に打ち込んだ感じ」。自身の課題はアプローチなどショートゲームのレベルアップ。砲台グリーン、深いバンカーが多く、力試しに持ってこいの舞台。6打差逆転を目指す。

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35歳亀山強12位「我慢、我慢でした」日刊アマ

強風の難コースで79と粘った亀山強(撮影・加藤裕一)

<日刊アマゴルフ:全日本シングルプレーヤーズ選手権・第45回全日本大会>◇第1日◇14日◇石川・片山津GC白山C(7118ヤード、パー72)

35歳の亀山強が79の12位につけた。「難しい。風が一番。高い球がどんどん流されてね」。70台を出した12人中9人が学生ゴルファーだけに価値あるスコアだ。

前日13日夜、仕事を終えて現地入りし、練習ラウンドなしのぶっつけ本番。「我慢、我慢、我慢でした。全体の9割5分がパンチショットです」。低い球で、風対策に細心の注意を払った1日を振り返った。

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石塚祥成が首位タイ「優勝を狙います」日刊アマ

首位タイ発進した社会人2年生の石塚祥成(撮影・加藤裕一)

<日刊アマゴルフ:全日本シングルプレーヤーズ選手権・第45回全日本大会>◇第1日◇14日◇石川・片山津GC白山C(7118ヤード、パー72)

東北福祉大1年の牛塚海斗(18)が首位発進した。強風が吹き、難易度の増した名門・片山津GCで3バーディー、4ボギーの1オーバー、73。13番パー3でカラーから7メートルのパーパットをねじ込むなど、得意のグリーン上で27パットとさえ、粘りのプレーに徹した。社会人2年目の石塚祥成(23)も73で首位タイ。70台が12人だけという我慢大会になった。

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73でトップに並んだ石塚は「上出来。昨日初めてここを(練習ラウンドで)回って、むちゃくちゃ難しかったんで」と満足そうだ。昨春に日大を出て、総合物流企業「センコー」(大阪市)に就職。総務部に身を置き、ゴルフ部で競技活動を認めてもらい、今大会も同社から5人が出場している。「社会人は体作りが大事」と、練習場は月に約2回、週に2、3回はジム通いする。「優勝を狙います」と学生優位のアマチュアにくさびを打ち込む。

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コラム

スマイルヨガ

ウエスト引き締めに効果的「半分の魚の王のポーズ」

ヨガ&ダンスチーム「LAVA スミッキーズ」のメンバーが健康や美容に役立つポーズを紹介。今週はTAMAEの「半分の魚の王のポーズ」。

半分の魚の王のポーズ

両脚を前に伸ばした長座の姿勢から、片膝を立て反対の脚にかけ、上半身をねじるポーズ。背中を上に伸ばしながら体をねじることで、内臓の働きを活性化させ、代謝が上がります♪ 体のゆがみを整え、ウエスト引き締めに効果的です。

TAMAE

チアの木曜日

「町田の憧れのお姉さん」フットサルチアFiore

フットサルFリーグのASVペスカドーラ町田のチアが「Fiore(フィオーレ)」だ。トップチームとユースチーム、チアダンススクールの総勢約180人が東京・町田市を拠点に活動している。ホームのラスト3試合は全員が登場し、ピッチがチームカラーの黄色に染まる。

フィオーレは「町田の憧れのお姉さん」として活動している

フィオーレは2007年、Fリーグ発足とともに創設。同リーグでは最古参のチアチームだ。運営する「レアコーポレーション」代表取締役の藤島紀子さんは「それまではフットサルにチアという概念がなかったんです。どうやって応援していいのか、答えがないままスタートしました」と振り返る。アメフトXリーグのチア出身の藤島さんは、試行錯誤しながら独自の応援スタイルをつくり上げていったという。

フィオーレの応援の特徴は、10人のメンバーと子供たちが一体になったパフォーマンスだ。町田市にはフィオーレの下部組織として、ユースチーム(ブレイズ)とチアダンススクールがあり、ホームの試合では幼稚園児や小学生、中高生がダンスを披露する。

藤島さんは「普段の試合は子供たちが交代で出演しますが、最後の数試合は全員でピッチを埋め尽くすのが恒例なんです。会場がペスカドーラのチームカラーの黄色に染まります」。子供たちのチアを見に来た家族にフットサルを好きになってもらい、競技の人気向上につなげたいという思いもあるそうだ。

子供たちにとって、フィオーレのメンバーは「町田の憧れのお姉さん」のような存在だという。リーダーの赤星夏希(21)は「私もユース出身で、中学生の頃からフィオーレに憧れていました。夢がかなって本当にうれしい。お客さんと選手の懸け橋になれるように、盛り上げていきたい」と話した。

子供たちもピッチで応援する

◆Fiore(フィオーレ)10人のメンバーは学生、社会人で、週に1度集まって練習している。衣装は昨季までロングパンツだったが、今季からワンピースに替えた。

ピッチマーク

東京五輪は大丈夫?ZOZO大会運営面課題を教訓に

ウイニングパットを沈めファンの声援に応えるタイガー・ウッズ(2019年10月27日撮影)

土砂降りの雨に打たれながら、開催まで1年を切った20年東京オリンピック(五輪)に思いを巡らせた。

男子ゴルフで日本初開催となった米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉・習志野CC)が、10月24日から4日間の日程で開催された。25日の第2日は大雨の影響で中止になり、大会は28日の月曜日までずれ込んだが、無観客試合だった日があったにもかかわらず、多くのタレントをそろえるPGAツアーの初開催とあって期間中、約5万5000人が来場。試合も13年ぶりに日本開催に参戦したタイガー・ウッズ(米国)が、サム・スニード(米国)の持つツアー最多82勝に並ぶ勝利を挙げるなど、大いに盛り上がった。

大会はおおむね成功だったという向きは多い。確かに試合に関しては、世界最高峰の技とパワーの競演を間近で見られるなど、日本で米ツアーが開催された意義は大きいと言える。が、一方で運営面では課題も残した。

練習日から最寄り駅の千葉ニュータウン駅、印西牧の原駅には、送迎バスを待つ長蛇の列ができた。記者も何度となくその列に並んだが、バスに乗るまでに2時間近く待たされることさえあった。さらに、乗車し、会場に近づくと道幅も狭くなり、大渋滞で動かない。会場に着くまでに相当な労力を費やし、ギャラリーの中には、「会場に着くまでに疲れてしまった」と話す人も多かった。

さらに、第2日は注意報が出るくらいの大雨。記者は船橋のホテルに宿泊し、始発の電車で移動したが、船橋駅はシャッターが開く前からギャラリーでごった返していた。最寄り駅に着くとすでに大行列ができていた。大粒の雨に打たれながらバスを待ったが、状況がまったく分からない。バスはいつ出るのか、大会は中止なのか-。ずぶ濡れのギャラリーに状況を説明する係の人はいない。ようやく乗れたバスの中で中止の決定を知ったが、それもギャラリーのSNSの情報だった。

いら立つギャラリーの怒号を聞きながら、ふと、東京五輪が頭をよぎった。五輪会場は、埼玉・霞ケ関CC。会場までの道幅は狭く、交通の便もいいとは言えず、同じような状況が予想される。五輪期間中は、酷暑ということも考えれば、ZOZOチャンピオンシップでは最寄り駅から徒歩で会場に向かうギャラリーもいたとはいえ、五輪では徒歩での移動は相当きつい。

五輪競技を管轄するのは、五輪ゴルフ連盟(IGF)で、今回とは違う。とはいえ、今年8月の東京五輪テスト大会として行われた日本ジュニア選手権は、システム上のテストはしたが、ギャラリーを入れてはおらず、輸送や動線に関しての“予行演習”は行われなかった。IGFのドーソン会長は、対策に自信を見せてはいたが、ZOZOチャンピオンシップの大混乱を経験した身としては大丈夫? と思わずにはいられない。

五輪では、1日2万5000人のギャラリーの来場が予想されている。同じように送迎バスなどの問題は浮上するはず。また今大会では、動線があいまいで、選手が通る通路やコースにまでギャラリーが押し寄せることもあったように、スタッフ、ボランティアのルールと意識の徹底を図っていく必要もあると思う。

東京五輪では、マラソン、競歩が札幌での開催に変更になったばかり。ZOZOチャンピオンシップで浮き彫りになった課題を教訓に、もう1度、選手、ギャラリーの移動、送迎の経路などシミュレーションし、見直す必要があるのではないだろうか。約9カ月後の五輪で、ストレスなく最高峰のプレーを堪能できることを期待したい。【松末守司】

(ニッカンスポーツ・コム/ゴルフコラム「ピッチマーク」)

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空虚な競技者ファースト…卓球照明問題も選手に負担

卓球ワールドカップ団体戦 会場を見つめながら関係者と話す水谷隼(右)

2020年東京オリンピック(五輪)のテスト大会、卓球W杯団体戦が11月6~10日、本番会場と同じ東京体育館で行われている。大会組織委員会が40人の職員を同大会の運営に送り込み、8つの項目でテストをした。

ここで注目したいのが「照明」だ。男子代表の水谷隼(30=木下グループ)は昨今のショーアップされた卓球会場について、照明などの影響で「球が見えにくい」などと指摘している。五輪では水谷が最も問題視しているLED看板はコート周辺に設置されないが、明るすぎる照明も卓球台に反射し、ボールを見えづらくさせる。

組織委幹部によると、五輪の照度基準は通常の大会の約2倍、2000ルクスが求められているという。今回行われたW杯団体戦は1300ルクスだった。

要望もとは五輪放送機構(OBS)だ。観客の豊かな表情を放映することが主な理由。それに加え、見栄えの良さ、高解像度の放送などに高照度が必要とされる。

これが選手や大会予算に重くのしかかる。日本卓球協会関係者は北京五輪の会場で「まぶしすぎて一日中いるのがきつく、サングラスを付けていた」と信じ難いエピソードを明かした。まだ目が良い状態だった16年リオデジャネイロ五輪で銀と銅メダルを獲得した水谷だが、今の芳しくない状態で、2000ルクスの明るさに対応できるのか、不安は残る。

OBSの高い要求が大会予算高騰の原因にもなっている。組織委幹部は「今後の五輪でこの要件を下げていかないとコストが上がる一方だ」と嘆く。最新の映像技術を追い求めすぎて、開催都市のお財布事情を苦しめている現状がある。

組織委も水谷の目の状態について、情報を確認している。少しでも選手が競技をする上で良い環境にできるよう、本番時は照明の角度を変えられる仕様にする。

マラソン、競歩を札幌に移転させた理由で、国際オリンピック委員会(IOC)は暑さ対策による「アスリートファースト」を強調した。しかし、遅きに失したと言っていい。東京都、組織委が取り組んできた暑さ対策に、IOCが真剣に取り合ってこなかったことが、ツケとなったと別の組織委幹部は言う。

卓球会場の照明問題も同じだ。OBSはIOCが設立した組織。そこに「アスリートファースト」はあるのか。ここ数年、すり切れるほど使われたこの言葉を聞くと、空虚に感じることさえある。【三須一紀】

卓球ワールドカップ団体戦 会場を見つめながら関係者と話す水谷隼(後方右)=2019年11月7日

水谷隼

スポーツ百景

これが令和の日本人ボクサー 井上高度な技術で王者

ドネアに勝利し、カップを力強く掲げ、雄たけびを上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝、WBC世界バンタム級王座統一戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

KO決着を逃した。窮地もあったし、流血もした。それでも井上は5階級制覇のドネアと真っ向から打ち合い、ダウンを奪い、高度な技術戦を制した。堂々たる快挙。これが令和の日本人ボクサーなのだ。世界に挑むために体重を限界まで絞ってパワーの差を埋め、スタミナと手数でテクニックに対抗する、そんな日本選手のイメージは今は昔。井上が拳で示してくれた。

昭和の時代に26人だった世界王者は、平成の30年間をへて91人まで増えた。ボクシング大国になった。13年にWBAとWBCに加えて、IBFとWBOの王座も承認され、ベルトは倍増した。しかし、激増の要因はベルトの数ではない。「今の日本人の技術は世界でもずぬけている」と、井上の所属ジムの大橋秀行会長は断言する。

転機の1つが日本プロボクシング協会が08年にスタートさせたU-15(15歳以下)全国大会。その競技性から以前は高校から始める選手が大多数だったが、小中学生から全国規模で活躍できる場ができた。井上尚弥、拓真兄弟や3階級制覇王者の田中恒成はこの大会の優勝者。早期からの英才、実戦強化で、技術レベルが飛躍的に上がった。

90年代初頭まで世界王者になれば国民的ヒーローになった。大橋会長はWBC世界ミニマム級王座を奪取した翌日に首相官邸に招待されたという。しかし、平成以降、世界王者の数が急増し、野球やサッカーなど他競技で海外で実績を残し、世界から高い評価を受けるプロ選手が増えたことで、世界王者になっただけでは、以前ほど注目されなくなった。

井上の現役世界王者らによる最強トーナメント挑戦は、そんなボクシング界に新たな道を切り開いた。国内で防衛を重ねるのではなく、リスク覚悟で世界の舞台で勝負をかけて、真のバンタム級の頂点に立った。その評価は日本を超えて世界中に広がった。日本の世界王者から世界のヒーローへのレールを敷いたのだ。令和元年、日本のボクシング界も新たな時代が幕を開けた。【首藤正徳】(ニッカンスポーツ・コム/スポーツコラム「スポーツ百景」)