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なでしこジャパンが3・11以来Jヴィレッジ帰還

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なでしこジャパンが3・11以来Jヴィレッジ帰還

Jヴィレッジセンターハウスを背に、ウオームアップするなでしこの選手たち(撮影・浅見桂子)

サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がJヴィレッジ(福島・楢葉、広野町)に帰ってきた。

20日、27日から米国で行われる国際大会シービリーブス杯の事前合宿を開始。11年3月11日の東日本大震災以後、男女を通じて初めてA代表が同施設のピッチに立った。震災直後の11年7月にW杯ドイツ大会で世界一を勝ち取り、日本中に勇気を与えたなでしこ。W杯イヤーに、福島の地から再び世界一への道を切り開く。

思い出のピッチが包み込むように、なでしこたちを迎え入れた。選手が立ったのは、約3年前まで原発事故の対応拠点として駐車場に姿を変えていた場所。青々とした芝生が元通りの姿で広がり、約1時間半の選手の調整を支えた。福島出身の高倉監督も日本代表監督として凱旋(がいせん)。整備されたJヴィレッジの姿に驚き「ここでいい準備をして力強くプレーし、東北でまだまだ苦しんでいらっしゃる方の力になんとかなれるように」と願った。

東日本大震災直後の11年6月から7月にかけて行われたW杯ドイツ大会では、厳しい戦いを乗り越えて初優勝。なでしこたちの最後まで諦めずに戦う姿は多くの被災者を勇気づけた。あれから約8年がたち、Jヴィレッジは4月に完全営業再開を見込めるまでになった。そんなタイミングで6月にW杯フランス大会を戦うなでしこが帰ってきた。高倉監督は貴重な国内調整を福島で行えることを喜ぶ。「感慨深いものがある。ここで準備をして(大会へ)向かっていることはうれしい」と笑顔をみせた。

なでしこが最後にJヴィレッジで合宿を行ったのは09年11月で、実に約10年ぶり。男子も02年W杯日韓大会に臨むトルシエジャパンが、たびたび使用していた。20年東京五輪では男女サッカー代表が事前合宿を行うことが決定。昨年7月にJヴィレッジで行われた一部営業再開の祈念式典の際には、出席した森保監督が男子A代表の利用も示唆するなど、日本代表の前線基地として再生しつつある。

8年前の感動を再現する。高倉監督は「前のチームが成し遂げた優勝という素晴らしい結果にたどりつけるように」と宣言。いてつくような東北の寒さも吹き飛ばし、福島の地から再び頂点を目指す。【松尾幸之介】

◆Jヴィレッジ 1997年にオープンした日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンター。福島県の楢葉町と広野町にまたがる約50ヘクタールの敷地内にグラウンド12面(当時)や屋根付き練習場、宿泊施設を備える。東京電力が福島第1原発の増設計画に伴い、地域振興として福島県に寄贈した。元イングランド代表のボビー・チャールトン氏が命名。02年W杯日韓大会ではアルゼンチン代表がキャンプ地として使用。

Jヴィレッジ合宿初日、インターバル中、宇津木瑠美(手前)らとリラックスしたムードで談笑する鮫島彩(撮影・浅見桂子)

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新潟レディース武田あすみ、和田涼花がUー19代表

女子サッカーのアルビレックス新潟レディースは20日、MF武田あすみ(18)とGK和田涼花(18)がU-19日本代表JENESYS2018の日ASEAN青少年サッカー交流大会(女子)メンバーに選出されたと発表した。

期間は2月28日から3月7日まで。

札幌ク&進藤が挑むクラブ新記録、攻めの姿勢今季も

昨季全試合フル出場した札幌GKク(手前)とDF進藤はボール回しに参加する(撮影・保坂果那)

昨季全試合フル出場を果たした北海道コンサドーレ札幌GKク・ソンユン(24)とDF進藤亮佑(22)が、クラブ新記録に挑戦する。20日、熊本市内で23日開幕戦(対湘南ベルマーレ、BMWス)に向けて練習。クは17年から41試合連続フル出場中。進藤も昨季フィールドプレーヤーでクラブ史上初のシーズン完走を果たし、現在36試合連続と追う。GK林卓人(36=現サンフレッチェ広島)が06年につくったクラブ最多46試合に挑む2人にとって、開幕戦は大事な一戦となる。

   ◇   ◇   ◇

今年も誰にもポジションは渡さない。守護神クと若きディフェンダー進藤は、昨季クラブ史上最高4位となったチームの屋台骨となった。この日の練習ではボール回しで同じ組に参加し、体を動かした。開幕まであと3日。5年連続の開幕スタメンが有力視されるクは「いつも通りに。スタートが大事なので必ず勝ちたい」と誓った。進藤は「プレッシャーもあって不安もあるけど、楽しみな気持ちが大きい」と自信を見せた。

チームにとっては欠かせない存在だ。ゴールを守るクの好セーブはピンチを救い、攻撃に勢いを与える。17年第28節から昨季全34試合をフルでプレーし、現在41試合連続フル出場でクラブのJ1記録を更新し続けている。J2も含めれば、05~06年で達成した林の46試合が最多。「今年もケガなく出続けたい。失点しないように頑張る」と、求める勝利の先にクラブ記録達成も視野に入れる。

右ストッパーでは進藤が今季も不動の地位を築くつもりだ。昨季はケガによる離脱や累積警告がなく、フィールドプレーヤーとしてクラブ初の開幕から全試合フル出場を記録した。「フルで出ることはDFの安定感にもつながる」と、主力としての自覚をにじませる。GKを除いた連続フル出場試合数は、05年DF和波智広の最多40試合に迫る。

ともに記録を追うシーズンの初戦は、もちろんスタメンで起用される必要がある。後ろからの組み立てを重視するチームにとって、GKとDFの息の合ったプレーは不可欠。クは「セーブするのはキーパーにとって当たり前の仕事。チームのプレーのクオリティーを上げるためにパスも意識して練習した」と、攻めの姿勢を見せる。ピッチに立ち続ける2人の姿は、今季も頼もしく映る。【保坂果那】

◆札幌の連続フル出場 シーズン全試合フル出場は3人が記録。GKハーフナー・ディドが98年(当時Jリーグ)に全34試合で先発フル出場した。GKクとDF進藤が18年にクラブとしては20年ぶりに達成。J1に限れば、クのシーズンをまたいだ41試合連続フル出場が最多。J2を含めれば05年第12節から最終節までの33試合、06年開幕戦から13試合連続でフル出場したGK林の46試合がクラブ最多。

パス練習を行う札幌DF進藤(撮影・保坂果那)
シュートをセーブする札幌GKク(撮影・保坂果那)

C大阪新主将の清武「責任」元セビリア対決へ決意

笑顔で練習に臨むC大阪の新主将清武(中央右)ら(撮影・実藤健一)

新生セレッソが“苦手”開幕戦を突破する。C大阪は20日、大阪・舞洲で神戸との開幕戦(22日、ヤンマー)に向けて調整した。注目の一戦だが、C大阪のJ1での開幕戦は過去10回で1勝3分け6敗。データ的には厳しい初戦にも、新主将のMF清武弘嗣(29)は「開幕に勝つためにここまでやってきた。初戦を勝って、いい雰囲気で1年を送りたい」と決意表明した。

ロティーナ新監督の下、改革を進めてきた。尹晶煥前監督の「縦へ速く」からポゼッションサッカーへ。スペインのセビリアに所属した清武は理解者の1人だ。「正直、ロティーナのサッカーは難しい。頭を使わないといけないが、やりがいがあるし、はまってくれば、ボールを保持してゴールまでのイメージがある」。ロティーナ・サッカーをピッチで体現する期待も含めて主将に任命された。

清武もその重みを受け止める。「責任あるポジション。常にピッチにいないといけない立場。ケガなくいいシーズンにしたい」。17年にC大阪へ復帰後、リーグ戦出場は18、20試合。ケガに苦しんだ。過去を自覚し、大きな責任感を背負ってチームの中心に立つ。

開幕の神戸戦はセビリア時代に指導を受けたリージョ監督、公私とも親交の深いMF山口蛍との対戦になる。今も毎日、連絡を取る山口とは「ポジション的にマッチアップが多い。楽しみ」。新しいC大阪の表現者として、清武新主将が勝利に導く。【実藤健一】

笑顔で練習に臨むC大阪の新主将MF清武(撮影・実藤健一)

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ツネに切り替えよ!宮本監督がスタートダッシュ厳命

練習後、取材に応じるG大阪宮本監督(撮影・小杉舞)

ガンバ大阪の宮本恒靖監督(42)が、選手にスタートダッシュを厳命した。20日は大阪・吹田市内で非公開練習。就任2年目の指揮官は、横浜との開幕戦(23日、パナスタ)に向けて「選手みんな気持ちが入っている。1戦1戦勝っても負けても、切り替えて戦っていきたい」。ミーティングではスタートダッシュの重要性を繰り返し説いてきた。

レビークルピ前監督体制だった昨季は、開幕6戦で1分け5敗。初勝利は4月だった。序盤の低迷が響き、残留争いした過去はもう繰り返さない。当時、トップチームコーチ兼U-23監督として苦境を知る指揮官。今季は選手の肉体、精神状態の把握にも努めた。「気持ちは上がってきているなと感じる。一体感を持っている」と手ごたえも。昨季、途中就任の宮本監督は初の開幕戦。勝てば11年C大阪戦以来、8年ぶりの開幕白星となる。【小杉舞】

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コラム

サッカー現場発

鹿島期待の背番10安部裕葵、味のある発言にも注目

鹿島安部裕葵(2019年2月19日撮影)

2月上旬、鹿島アントラーズのスポンサー&報道関係者を集めたキックオフパーティーが行われた。会場は、「FNS歌謡祭」の収録や北川景子&DAIGO夫妻披露宴の会場としても知られる、グランドプリンスホテル新高輪「飛天」。歓談時には、選手の前に記念撮影やサインを求める人だかりができた。中でも会場を横切るほどの長蛇の列を作っていたのは、2人の選手。1人は今季主将に就任したDF内田篤人。もう1人は、今季10番を背負うFW安部裕葵だ。

チームの顔である内田と人気を二分するとは、今季の彼への期待が表れた光景だったように思う。積極果敢なプレースタイルが多くの人々を魅了しているのだろう。ただ安部を取材していると、彼の魅力はピッチ外にもあるように思う。発言が味わい深いのだ。

場の雰囲気に流されず、自分が思ったことを即座に言葉で紡げる賢さがあるように感じる。日本人特有の無駄な謙遜や遠慮をしないところもいい。19日のACLプレーオフ試合後には、記者に囲まれてこんなやりとりがあった。

-相手の守備が緩いと思ったから、積極的にシュートを打ったの?

「いや、自信です。自信があるから行きました」

先日、昨年のクラブ・ワールドカップ(W杯)でレアル・マドリードに敗れた経験から得たものについて尋ねた時も、らしさあふれる答えが返ってきた。

「負けた試合で『何か得ました』みたいなのはあんまり言いたくないですけど、まあ、価値のある1日だったんじゃないですか」

字面だけで見ると、少々ふてぶてしく見えてしまうかも知れない。でも安部は、飾らずおごらず、普段の調子でさらりと言ってのけるから嫌みがない。本心を素早く言葉に昇華させる能力が高いのだ。

何もなければ「ない」と言うタイプ。安部なりに、あの試合から感じたものはあったのだろう。しかしそれを「良い経験」として語るにはまだ早いと感じたのではないか。Rマドリードを圧倒できるような選手になったとき、その答えを教えてくれるはずだ。

安部裕葵。プレーだけでなく、その口から発せられる味わい深い言葉についても、注目してみてほしい。

◆杉山理紗(すぎやま・りさ) 1993年(平5)10月4日、岐阜県生まれ。16年に入社し、芸能記者を経て18年12月からサッカー記者。19年シーズン鹿島担当。今季の目標は「免許の取得」

恒例の「キックオフパーティー」開催(2019年2月4日撮影)

サッカー現場発

堂安&長友がパクった?アジア杯のピースパフォは…

日本対ベトナム 後半、PKを決めポーズを決める堂安と長友(19年1月24日撮影)

国内シーズン最初の公式戦となる富士ゼロックス・スーパー杯も終わり、Jリーグはいよいよ開幕モード。キャンプで分かった課題を洗いだし、各チーム最終調整に入っている頃…だけど、すみません。ちょっとアジア杯を思い出して下さい。

1月24日、決勝トーナメント準々決勝ベトナム戦。MF堂安がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR=ビデオ判定)によって獲得したPKを自ら決めて1-0で勝利した。

そのゴール後のパフォーマンス、堂安は“師匠”のDF長友と即興で作った胸の前で手をクロスしてピースをするポーズで喜んだ。試合後、長友は「ゴールパフォーマンスは『やろう』と言ってたけど、結局何も決まらなくて。これでいいかって、あの場で決まった」と説明。それから選手は写真を撮る時の決めポーズにこのピースを採用するなど、話題になった。

実はこのパフォーマンス、“先駆者”がいた。UAEでゴールパフォーマンスが行われた後、今季熊本からG大阪に加入したMF田中達也(26)の携帯にメールが届いた。昨季まで田中と同じ熊本でプレーし、今季から韓国の水原へ移籍した北朝鮮代表FW安柄俊(アン・ビョンジュン)からだった。

内容は「あれ、パクられた?(笑い)」と冗談交じりに書かれていた。このパフォーマンス、2人が熊本時代にやっていたもの。元は、安が家族の記念日を思いメッセージを込めたポーズで、次第に田中も一緒にやるようになった。

熊本サポーターの間では「タナタツポーズ」とも言われていたという。田中は「最初はビョン君をちゃかしてまねしていた。でも自分がゴールを決めたら、段々サポーターから求められるようになって、やるようになった」と明かした。

たまたま堂安、長友と同じポーズになってしまったが、熊本サポーターからは「ガンバで点を決めたらやって欲しい」と頼まれているそうだ。もちろん田中も「タナタツポーズ」で喜ぶつもりだが「(堂安と長友を)パクったみたいにならないかな(笑い)」と不安そう…。

なので、一言。堂安、長友と同じゴールパフォーマンスでも、それは「タナタツポーズ」。ぜひ、スタンドのみなさんも一緒に初ゴールを「タナタツポーズ」でお祝いしてみて下さい。【小杉舞】

◆小杉舞(こすぎ・まい)1990年(平2)6月21日、奈良市生まれ。大阪教育大を卒業し、14年に大阪本社に入社。1年目の同11月から西日本サッカー担当。W杯ロシア大会、今年のアジア杯を現地で取材。担当クラブはG大阪や神戸、広島、名古屋、J2京都など。

ドイツこぼれ話

完敗したドルトムント、試合前日の散髪が議論対象に

完敗を喫したドルトムント(AP)

欧州CL決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、トットナムに0対3の完敗を喫したドルトムントが、議論の対象になっている。

舞台となったのはドルトムントの選手、スタッフ、関係者らが宿泊していたホテル「ヒルトン・ロンドン・ウェンブリー」。大衆紙「ビルト」など複数ドイツメディアによると、同クラブの選手数人が試合前日の晩に、ロンドン在住の有名美容師シェルドン・エドワーズ氏を宿泊先へ招き、部屋での散髪を依頼したという。その場にいたのは、アクセル・ビツェル、ラファエル・ゲレイロ、アブドゥ・ディアロ、ダン=アクセル・ザガドゥ、そしてヤコブ・ブルーン=ラルセンら5人だった。

同紙によれば、最終調整とミーティングが終わった後にエドワーズ氏が訪れることを知っていたドルトムント首脳陣は一人もいなかったようで、要するに「大事な試合まで24時間を切ろうとしているのに、遠征先でわざわざ美容師をホテルに招いて散髪するな」というところが、このテーマの根幹のようだ。ただし、3対2で勝利した今季第11節Bミュンヘン戦、4対0という圧勝に終わった欧州CLのAマドリード戦の前にも、エドワーズ氏はドルトムントを訪れ、選手の散髪を行っていたという。

この事実を知ったハンス=ヨアヒム・バツケCEOはビルト紙に対し「髪を切ることが、チームのパフォーマンスに影響を与えることはないだろう。敗戦の原因はもっとスポーツ的な面にあり、我々はそれを客観的に分析していかなければならない」と前置きしながらも、「試合に敗れたこともあり、その前の晩に美容師をホテルに呼んだことについて批判的な目を向けられるのも当然だ。(SDの)ミヒャエル・ツォルクと(チームマネジャーの)セバスティアン・ケールは、該当する選手と今後話し合っていくだろう」とコメント。そしてバツケCEOから任務を受けたツォルクSDは「現在の我々は、マティアス・ザマーや私とは異なる世代の選手と仕事をしている。今の選手の(試合前日の)準備の仕方は、私やザマーが現役だった頃のそれとは明らかに違う」と、ジェネレーションギャップに触れつつ、「もちろん散髪のせいで試合に負けたわけではない。だが、このようなことは今後なくしていきたい」と話している。

同紙によると、宇佐美貴史が所属するデュッセルドルフのフリートヘルム・フンケル監督も15日、ブンデスリーガ第22節レーバークーゼン戦に向けた前々日会見に臨んだ際、この話題について「我々のチームでは、こういう問題は起きない。なぜなら私の選手は全員、地に足がついているからだ。確かに時代は変わった。しかし2人(ジェイドン・サンチョとディアロ)が(ロンドンへ飛ぶ際に)パスポートを忘れ、1人(エーマー・トプラク)が搭乗券をなくす…『欧州CLでトットナムと戦う』という気持ちはあるのだろうか?そして試合前日の20時に美容師を部屋に呼ぶことなどありえるのか?決して起こってはならないことだ。そもそも髪を切りに行く時間なんていくらでもある」と言及。宿泊先での試合前日の散髪に、否定的な見解を示した。

しかし一方、フライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督は「試合前日の晩に髪を切ったからって、『試合に集中できない』なんてことはない。むしろ真逆で、見た目が良くなった状態でピッチに立てること、そしてさらに良いサッカーをやってやろうと、選手は喜ぶんじゃないか?それとも我々は皆、いつも月曜日に髪を切りに行かなければならないとでも?」と話しており、今回のことは不問に付すべきだとしている。

サッカー現場発

あと4ヶ月!なでしこ主将熊谷に聞くW杯への覚悟

日本対オーストラリア W杯出場を決め、ハイタッチする熊谷(中央)ら選手たち(2018年4月13日撮影)

スポーツ界にとって、2019年は何の年だろうか。

9月に行われる日本開催のラグビーW杯や、サッカー界で言えば1月にアジア杯があった。

2020年東京五輪へとつなぐ大事な1年。そんな中で、当時の熱狂を再び取り戻そうと奮闘しているのが、今年6月にW杯フランス大会をむかえる女子サッカー界だ。

“なでしこフィーバー”を巻き起こした11年W杯ドイツ大会の優勝からは早8年が過ぎ、選手の顔触れも変わった。16年リオ五輪出場を逃したため、世界との真剣勝負は4年ぶり。そんな、なでしこ復活の年にしたいとの願いも込め、今年の新年企画で代表の主将を務めるDF熊谷紗希(28)にインタビューを行った。自身3度目となるW杯への強い思い、そしてあのドイツ大会を知る者としての覚悟を紹介する。

熊谷が普段プレーしているのは、W杯が行われるフランスの強豪リヨン。リーグ12連覇中に加え、欧州女子CLで史上初の3連覇も達成した世界屈指のチームで、レギュラーとして活躍している。実はW杯本大会では、そのリヨンの本拠地である「スタット・ド・リヨン」で準決勝と決勝が行われる。そこまで勝ち進めば、熊谷にとっては“ホーム”で試合ができる。「そこでプレーできたら最高ですね。できれば決勝でフランスと当たって倒したい」。当然、そこへの思いは人一倍強い。

高倉麻子監督体制になってからは主将も任された。かつてMF澤穂希や宮間あやらが務めてきた大役。自身の思い描くキャプテン像については「もちろん言うことは言う。でも、キャプテンだから何かするというよりは、プレーで引っ張っていきたい」と話した。「澤さんや、あやさんには尊敬するところ、学ばせていただいたところがたくさんある。その中で、自分は自分でできる形でチームを引っ張っていきたい」。

本番まであと4カ月にせまる中、なでしこは2度の海外遠征で最後の調整を行う。2月下旬からの米国遠征では総当たり戦で米国、ブラジル、イングランドという強豪国と対戦。4月の欧州遠征ではドイツとフランスという、いずれも世界ランク上位国と親善試合を行う予定だ。熊谷は「いよいよですね。W杯で優勝するためには強い国を倒さないといけない。(海外遠征での)相手は申し分ないというか、いい相手と戦えるなと思います」と強豪との手合わせを歓迎した。

代表では4年間なかった真剣勝負のブランクだが、熊谷にとっては関係ない。「海外でやっているので、個人的な不安は全くないです。逆にそこの不安や恐怖よりも、やるしかないというところの方が大きい。恐怖とかを感じていたらきついなという部分はあるので、それがないような準備をしたい。経験ある選手が引っ張っていかないといけないし、うまくやりたいなと思います」。主将としての頼もしい顔ものぞかせ、2大会ぶりの世界一奪還を誓った。

◆熊谷紗希(くまがい・さき)1990年(平2)10月17日、札幌市生まれ。真駒内南小3年時にサッカーを始め、真駒内中から女子サッカーの強豪、宮城・常盤木学園高へ進学。同校2年時にA代表初選出。09年の筑波大進学と同時に浦和レディース入り。11年W杯ドイツ大会では決勝米国戦で優勝決定のPKを蹴った。同年にドイツ1部フランクフルトに移籍し、13年からリヨンに所属。15-16年シーズンから欧州女子CL3連覇中。18年11月11日のノルウェー戦で国際Aマッチ通算100試合出場を達成。家族は両親と兄。173センチ、63キロ。血液型O。

◆松尾幸之介(まつお・こうのすけ) 1992年(平4)5月14日、大分県大分市生まれ。中学、高校はサッカー部。中学時は陸上部の活動も行い、中学3年時に全国都道府県対抗男子駅伝競走大会やジュニアオリンピックなどに出場。趣味は温泉めぐり。

女子サッカー界について語る熊谷紗希

サッカー現場発

記者まで黒鷲ポーズを再現…香川に熱狂する理由

練習を終え、クラブのエンブレム前に立つベシクタシュMF香川(撮影・木下淳)

ワールドカップ(W杯)ロシア大会日本代表のMF香川真司(29)が、ドルトムントからトルコ1部ベシクタシュに期限付き移籍しました。3日のアンタルヤスポル戦では出場「16秒弾」あり、約9年ぶり「直接FK弾」あり。2分半で2発という衝撃デビューには、本人も「ここまでは想像していなかった…。夢みたい」と驚くしかありません。トルコリーグで初めてゴールを記録した日本人にもなりました。

ドイツからトルコ最大の都市イスタンブールへ入った1月31日。チャーター機を降りたアタチュルク国際空港でメディアやサポーターに、もみくちゃにされた映像からも分かるように、入団直前から香川フィーバーが続いています。新聞は連日カラー面で動向を報じ、テレビは香川の起用法について専門家が議論。ユニホームは数千枚が飛ぶように売れ、9日の本拠地デビュー戦(対ブルサスポル)も約4万2000席が完売しました。あまりの人気に、本人も今は街に出ることを自粛しています。

その熱狂ぶりを感じようと現地へ入りました。ホームスタジアムのボーダフォン・アリーナはもちろん、空港でもタクシーでも路面電車でも飲食店でも、あらゆる所で「シンジ・カガワ」と声をかけられ、握手を求められます。「シンジは兄弟」「カガワは将軍」と肩に手を回された時には、謎のトルコランプを買わされてしまいました。

ホーム初戦の前には、ベシクタシュ地区にあるサポーターの“たまり場”も訪れました。クラブの象徴、黒鷲の像が建つ繁華街の広場には、白黒のユニホームを着た人、人、人。先述の通りチケットが完売しているためか、文化なのか、午後7時キックオフなのに昼すぎからサポーターが集まって応援歌を合唱していました。ここでも「よくぞ来てくれた、カガワ」と大歓待。トルコの代表料理ケバブを買わされてしまいました。

スタジアムは、さらに熱狂。同じ日本人ということで記者の自分まで撮影攻めに遭い、香川が入団会見で披露していた「黒鷲ポーズ」を“仕方なく”再現。試合中は、西ドイツ発祥の名曲「ジンギスカン」を基にしたもので、香川も「トルコではすごく有名な曲らしい。仲間から事前に聞いていた」と楽しみにしていた応援歌(シン、シン、シンジカガワ~♪)を聴きました。

一方、相手チームへのブーイングでは記者席の隣にいた弊社オルムシュ由香通信員の声が聞こえなくなりました。収容4万人クラスのスタジアムで、この現象を味わったのは初めて。倍の8万人が入るドルトムントの本拠ジグナル・イドゥナ・パークにも、体感レベルでは負けないほどの大声援でした。なるほど、ガラタサライ長友の「トルコの熱量は異次元」という発言にも納得できました。

香川人気は試合後の取材エリアでも。地元メディアが殺到しましたが、囲むのではなく並び始めました。どうやら目的は、コメント取りではなく記念撮影。携帯電話を手にした記者の“突撃”を受けました。翌10日の練習には、非公開にもかかわらずサポーター数十人が詰めかけ、クラブハウスの門外で待ち構えていました。香川も思わず送迎の車を降り、その場にいた全員にサイン。記念撮影にも丁寧に応じると、最後は「アイ・ラブ・ユー・カガワ」の大合唱です。さらに心をつかんだ様子でした。

つらつら書いてきましたが、なぜ、ここまで人気なのでしょうか。衝撃の2発デビューを飾ったから? 欧州のビッグクラブで結果を残してきたから? 本人は「(デビュー前の段階の)ここに着いた日からリスペクトを感じている。ある程度、素晴らしいキャリアを持った選手がトルコに来ると、気持ち良くプレーさせてもらえる感じがしている」。スナイデル、ドログバ、ポドルスキ(ガラタサライ)ロベルトカルロス、ファンペルシー(フェネルバフチェ)グティ(ベシクタシュ)-。過去の大物加入時の盛り上がりが自分にも起きている、と肌で感じているようでした。

それを念頭に、クラブに人気の理由を尋ねてみると「有名だけではなく、勝てる選手だから」と返ってきました。香川はドルトムントで10-11年、11-12年シーズンに2連覇。マンチェスター・ユナイテッドでも12-13年にプレミアリーグを制覇しました。しかも、ともに入団1年目に達成しているのです。

昨夏から獲得を熱望していたギュネシュ監督も、その1人。「来てくれたことで、練習から雰囲気が変わった」と言います。香川移籍前は首位バシャクシェヒルと勝ち点11差の6位に沈んでいましたが、加入後は2連勝で同9差の3位に浮上。まだ数字上は離れていますが、クラブの広報責任者アルトゥ氏も「シンジが来る前のチームには『今年は無理か…』という感情が少なからずあったが『いけるかも!』に変わった」と証言。「意気消沈していたサポーターのモチベーションも高まってきた。だから(ガラタサライ、フェネルバフチェとの)イスタンブール・ダービー以外では久々にチケットが完売したのも、シンジへの期待だろう」と付け加えました。

ボーダフォン・アリーナでは16年12月、自動車爆弾テロで死傷者が200人を超えた、痛ましい事件も起きています。アルトゥ氏は「チームとして負のイメージをぬぐい去ろうと努力している中、シンジが来てくれたことは本当に明るいニュース。いい方向に変わっていけるはずだ」とも。それほどの存在、希望として迎えられている中で優勝に貢献すれば、確かに意味あるものになるでしょう。

この活況にも、香川は地に足をつけています。「非常にありがたいし、環境も申し分ないけど、甘えちゃいけない。これだけの歓迎は当たり前じゃないし、逆に、いいプレッシャーにしたい。きっと彼らは優しくしてくれるけど、甘えたら意味がない。いかに結果に変えていくか。周りを気にせず、常に自分自身の状況を把握しながら厳しく問いただしていきたい」と。

そう強調するのは、やはりトルコが通過点だからでしょう。今夏には、夢のスペイン移籍に再挑戦すると思われます。イスタンブールの方々には残念ですが「居心地の良さに、染まっちゃいけない」が香川の覚悟です。その代わり、レンタル期間が終了するまでの4カ月間は“優勝請負人”として全精力を注いでくれるはずです。

日本人初となる欧州3クラブ目の優勝へ。ベシクタシュを逆転Vに導けば、自身の価値はさらに高まります。トルコのファンから快く送り出される形での、念願のリーガ・エスパニョーラ挑戦につなげられるか。個人的には半年で2ケタ(残り13試合で8得点)も目指してほしいと思う中、初先発の可能性がある今夜の敵地マラティヤスポル戦(15日深夜2時30分)から結果に注目です。【木下淳】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆木下淳(きのした・じゅん)1980年(昭55)9月7日、長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメフトの甲子園ボウル出場。04年入社。文化社会部、東北総局、整理部を経てスポーツ部へ。鹿島、東京に続いて今季から浦和を担当。

ベシクタシュ対ブルサスポル 後半22分から本拠地デビューしたベシクタシュMF香川(19年2月9日撮影)

J1

札幌ク&進藤が挑むクラブ新記録、攻めの姿勢今季も

昨季全試合フル出場した札幌GKク(手前)とDF進藤はボール回しに参加する(撮影・保坂果那)

昨季全試合フル出場を果たした北海道コンサドーレ札幌GKク・ソンユン(24)とDF進藤亮佑(22)が、クラブ新記録に挑戦する。20日、熊本市内で23日開幕戦(対湘南ベルマーレ、BMWス)に向けて練習。クは17年から41試合連続フル出場中。進藤も昨季フィールドプレーヤーでクラブ史上初のシーズン完走を果たし、現在36試合連続と追う。GK林卓人(36=現サンフレッチェ広島)が06年につくったクラブ最多46試合に挑む2人にとって、開幕戦は大事な一戦となる。

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今年も誰にもポジションは渡さない。守護神クと若きディフェンダー進藤は、昨季クラブ史上最高4位となったチームの屋台骨となった。この日の練習ではボール回しで同じ組に参加し、体を動かした。開幕まであと3日。5年連続の開幕スタメンが有力視されるクは「いつも通りに。スタートが大事なので必ず勝ちたい」と誓った。進藤は「プレッシャーもあって不安もあるけど、楽しみな気持ちが大きい」と自信を見せた。

チームにとっては欠かせない存在だ。ゴールを守るクの好セーブはピンチを救い、攻撃に勢いを与える。17年第28節から昨季全34試合をフルでプレーし、現在41試合連続フル出場でクラブのJ1記録を更新し続けている。J2も含めれば、05~06年で達成した林の46試合が最多。「今年もケガなく出続けたい。失点しないように頑張る」と、求める勝利の先にクラブ記録達成も視野に入れる。

右ストッパーでは進藤が今季も不動の地位を築くつもりだ。昨季はケガによる離脱や累積警告がなく、フィールドプレーヤーとしてクラブ初の開幕から全試合フル出場を記録した。「フルで出ることはDFの安定感にもつながる」と、主力としての自覚をにじませる。GKを除いた連続フル出場試合数は、05年DF和波智広の最多40試合に迫る。

ともに記録を追うシーズンの初戦は、もちろんスタメンで起用される必要がある。後ろからの組み立てを重視するチームにとって、GKとDFの息の合ったプレーは不可欠。クは「セーブするのはキーパーにとって当たり前の仕事。チームのプレーのクオリティーを上げるためにパスも意識して練習した」と、攻めの姿勢を見せる。ピッチに立ち続ける2人の姿は、今季も頼もしく映る。【保坂果那】

◆札幌の連続フル出場 シーズン全試合フル出場は3人が記録。GKハーフナー・ディドが98年(当時Jリーグ)に全34試合で先発フル出場した。GKクとDF進藤が18年にクラブとしては20年ぶりに達成。J1に限れば、クのシーズンをまたいだ41試合連続フル出場が最多。J2を含めれば05年第12節から最終節までの33試合、06年開幕戦から13試合連続でフル出場したGK林の46試合がクラブ最多。

パス練習を行う札幌DF進藤(撮影・保坂果那)
シュートをセーブする札幌GKク(撮影・保坂果那)

C大阪新主将の清武「責任」元セビリア対決へ決意

笑顔で練習に臨むC大阪の新主将清武(中央右)ら(撮影・実藤健一)

新生セレッソが“苦手”開幕戦を突破する。C大阪は20日、大阪・舞洲で神戸との開幕戦(22日、ヤンマー)に向けて調整した。注目の一戦だが、C大阪のJ1での開幕戦は過去10回で1勝3分け6敗。データ的には厳しい初戦にも、新主将のMF清武弘嗣(29)は「開幕に勝つためにここまでやってきた。初戦を勝って、いい雰囲気で1年を送りたい」と決意表明した。

ロティーナ新監督の下、改革を進めてきた。尹晶煥前監督の「縦へ速く」からポゼッションサッカーへ。スペインのセビリアに所属した清武は理解者の1人だ。「正直、ロティーナのサッカーは難しい。頭を使わないといけないが、やりがいがあるし、はまってくれば、ボールを保持してゴールまでのイメージがある」。ロティーナ・サッカーをピッチで体現する期待も含めて主将に任命された。

清武もその重みを受け止める。「責任あるポジション。常にピッチにいないといけない立場。ケガなくいいシーズンにしたい」。17年にC大阪へ復帰後、リーグ戦出場は18、20試合。ケガに苦しんだ。過去を自覚し、大きな責任感を背負ってチームの中心に立つ。

開幕の神戸戦はセビリア時代に指導を受けたリージョ監督、公私とも親交の深いMF山口蛍との対戦になる。今も毎日、連絡を取る山口とは「ポジション的にマッチアップが多い。楽しみ」。新しいC大阪の表現者として、清武新主将が勝利に導く。【実藤健一】

笑顔で練習に臨むC大阪の新主将MF清武(撮影・実藤健一)

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ツネに切り替えよ!宮本監督がスタートダッシュ厳命

練習後、取材に応じるG大阪宮本監督(撮影・小杉舞)

ガンバ大阪の宮本恒靖監督(42)が、選手にスタートダッシュを厳命した。20日は大阪・吹田市内で非公開練習。就任2年目の指揮官は、横浜との開幕戦(23日、パナスタ)に向けて「選手みんな気持ちが入っている。1戦1戦勝っても負けても、切り替えて戦っていきたい」。ミーティングではスタートダッシュの重要性を繰り返し説いてきた。

レビークルピ前監督体制だった昨季は、開幕6戦で1分け5敗。初勝利は4月だった。序盤の低迷が響き、残留争いした過去はもう繰り返さない。当時、トップチームコーチ兼U-23監督として苦境を知る指揮官。今季は選手の肉体、精神状態の把握にも努めた。「気持ちは上がってきているなと感じる。一体感を持っている」と手ごたえも。昨季、途中就任の宮本監督は初の開幕戦。勝てば11年C大阪戦以来、8年ぶりの開幕白星となる。【小杉舞】

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J2

新潟渡辺泰基、ミスター背負った背番15で飛躍誓う

ロングボールを放つDF渡辺泰

J2アルビレックス新潟は20日、聖籠町のクラブハウス練習場で開幕戦のアウェー京都サンガF.C.戦に向けてトレーニングした。ゴールを4カ所に設置した12対12の変則ゲームなど、戦術より運動量を重視して積んだ。左サイドバックのDF渡辺泰基(19)は、2年目のシーズンへ、気持ちが入っていた。

   ◇   ◇   ◇

DF渡辺泰の今季にかける思いは、クロスを放ち続けた居残り練習が物語っていた。「今季の数字的な目標を、最初は2桁アシストにしていたけれど、現実的に見直して、最低5アシスト。(プロ)初ゴールは狙いたい」。開幕へ、準備は着々。昨季は高卒ルーキーの年少メンバーだったが、2年目の今季は甘さも消えた。「冷静にプレーできる」と試合のプレーに落ち着きが出てきた。

今季から背番号15を背負う。昨季は“空席”だった番号で、17年に現役引退したミスター・アルビレックスの本間勲氏(37)がつけていた。「重いと思うが、2年目の自分にとって、いいプレッシャーになる」。今季から、2代目ミスターに向かって左サイドを駆け上がる。その本間氏も、BSNラジオの17日の公開生放送で「チームの中で1番、日本代表に近い選手は?」という問いに「渡辺泰」と応えて、期待を寄せていた。【涌井幹雄】

FW矢野と競り合うDF渡辺泰
左クロスを放つDF渡辺泰

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大宮3バック導入 新主将大前「プレーで引っ張る」

大宮FW大前

大宮アルディージャは、昨季までV・ファーレン長崎を指揮した高木琢也監督を招いた。戦術も今季は3バックを取り入れるなど、新たな試みも始めている。

2度のキャンプを終えた9日のプレシーズンマッチでは、今季J1昇格の松本に2-0で快勝するなど、仕上がりの良さを見せた。新主将のFW大前は「キャプテンとしてプレーで引っ張っていきたい」と、2季ぶりJ1復帰へ意気込む。

高木監督(18年撮影)

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柏に光る「個の力」 瀬川「1敗もしてはいけない」

ネルシーニョ監督(右)が見守る中、はつらつとプレーする柏MF瀬川

柏レイソルは今季9年ぶりJ2に降格したが、個の力はずば抜けている。今季からネルシーニョ監督が就任。若手を抜てきすることで知られ、千葉とのプレシーズンマッチ「ちばぎんカップ」では19歳のMF田中をベンチ入りさせた。

練習からチーム内競争の意識も高い。昨季のJ1では最後の2試合で強さを取り戻しただけに、MF瀬川は「1敗もしてはいけない。優勝して記録つくるぐらいの勝ち点を挙げないと」と言い切った。

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日本代表

なでしこジャパンが3・11以来Jヴィレッジ帰還

Jヴィレッジセンターハウスを背に、ウオームアップするなでしこの選手たち(撮影・浅見桂子)

サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がJヴィレッジ(福島・楢葉、広野町)に帰ってきた。

20日、27日から米国で行われる国際大会シービリーブス杯の事前合宿を開始。11年3月11日の東日本大震災以後、男女を通じて初めてA代表が同施設のピッチに立った。震災直後の11年7月にW杯ドイツ大会で世界一を勝ち取り、日本中に勇気を与えたなでしこ。W杯イヤーに、福島の地から再び世界一への道を切り開く。

思い出のピッチが包み込むように、なでしこたちを迎え入れた。選手が立ったのは、約3年前まで原発事故の対応拠点として駐車場に姿を変えていた場所。青々とした芝生が元通りの姿で広がり、約1時間半の選手の調整を支えた。福島出身の高倉監督も日本代表監督として凱旋(がいせん)。整備されたJヴィレッジの姿に驚き「ここでいい準備をして力強くプレーし、東北でまだまだ苦しんでいらっしゃる方の力になんとかなれるように」と願った。

東日本大震災直後の11年6月から7月にかけて行われたW杯ドイツ大会では、厳しい戦いを乗り越えて初優勝。なでしこたちの最後まで諦めずに戦う姿は多くの被災者を勇気づけた。あれから約8年がたち、Jヴィレッジは4月に完全営業再開を見込めるまでになった。そんなタイミングで6月にW杯フランス大会を戦うなでしこが帰ってきた。高倉監督は貴重な国内調整を福島で行えることを喜ぶ。「感慨深いものがある。ここで準備をして(大会へ)向かっていることはうれしい」と笑顔をみせた。

なでしこが最後にJヴィレッジで合宿を行ったのは09年11月で、実に約10年ぶり。男子も02年W杯日韓大会に臨むトルシエジャパンが、たびたび使用していた。20年東京五輪では男女サッカー代表が事前合宿を行うことが決定。昨年7月にJヴィレッジで行われた一部営業再開の祈念式典の際には、出席した森保監督が男子A代表の利用も示唆するなど、日本代表の前線基地として再生しつつある。

8年前の感動を再現する。高倉監督は「前のチームが成し遂げた優勝という素晴らしい結果にたどりつけるように」と宣言。いてつくような東北の寒さも吹き飛ばし、福島の地から再び頂点を目指す。【松尾幸之介】

◆Jヴィレッジ 1997年にオープンした日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンター。福島県の楢葉町と広野町にまたがる約50ヘクタールの敷地内にグラウンド12面(当時)や屋根付き練習場、宿泊施設を備える。東京電力が福島第1原発の増設計画に伴い、地域振興として福島県に寄贈した。元イングランド代表のボビー・チャールトン氏が命名。02年W杯日韓大会ではアルゼンチン代表がキャンプ地として使用。

Jヴィレッジ合宿初日、インターバル中、宇津木瑠美(手前)らとリラックスしたムードで談笑する鮫島彩(撮影・浅見桂子)

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森保監督が槙野と守田評価、香川ら視察「予定ない」

川崎F対浦和戦を視察に訪れた森保一監督(撮影・横山健太)

<富士ゼロックス・スーパー杯:川崎F1-0浦和>◇16日◇埼玉

J1で2連覇中の川崎フロンターレが、1-0で前年度の天皇杯王者・浦和レッズを下した。新加入のブラジル人FWレアンドロ・ダミアン(29=前インテルナシオナル)の1発で平成最後の王者になった。

日本代表の森保一監督(50)が視察した。アジア杯代表の浦和DF槙野、負傷離脱した川崎FのMF守田らの動きを確認し「槙野はW杯から休みがない中でタフに状態を整えている。守田も、いつでも出られる状態と示してくれた」と評価。

来週にも出発する2度目の海外視察に関しては、今冬に新天地を選んだトルコ1部ベシクタシュ香川、カタール1部アルドハイル中島について「今のところ行く予定はないです」と話した。

川崎F対浦和 試合を観戦した日本代表の森保監督(撮影・河野匠)

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森保監督「必要であれば招集」大迫の南米選手権

JOC教育事業プログラムを終えがっちりと握手を交わす侍ジャパンの稲葉監督(左)とサッカー日本代表の森保監督(撮影・横山健太)

サッカー日本代表の森保一監督(50)が今後もベストメンバーの招集を目指す。

FW大迫勇也がアジア杯後に背中の痛みを訴えてプレーできなくなったことを受け、大迫の所属先のブレーメンが12日に6月開幕の南米選手権(ブラジル)に派遣しないと発表。森保監督は15日、「ブレーメンでプレーできなくなったことは非常に残念」と話した上で「すべての選手を見たうえで、必要であれば招集させていただきたい」と、大迫も選考のテーブルに乗せる考えを示した。

来週出発する2度目の欧州視察でブレーメン訪問の予定はないが、3月の親善試合や南米選手権に向け、約2週間で選手の状態確認だけでなく、各クラブとの関係強化も図る。この日に行われたJOCナショナルコーチ標記プログラムでは、監督を兼任する東京五輪の野球で指揮を執る稲葉監督とも言葉を交わした。「自国開催の東京五輪で金メダルを取るために最強のチームをつくるのを常に描きながらチーム作りを考えていきたい」と力を込めた。

記者からの「どういった会話を交わしたか?」という質問に顔を合わせる侍ジャパンの稲葉監督(左)とサッカー日本代表の森保監督(撮影・横山健太)

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海外サッカー

瀕死状態サッリ監督、決勝マンC戦敗北なら解任か

マンU戦で敗北したサッリ監督(AP)

チェルシーのマウリシオ・サッリ監督(60)は、イングランド・リーグ杯決勝でマンチェスターCに敗れた場合は解任されると、20日付の英複数メディアが報じた。

FA杯5回戦、ホームでのマンチェスターU戦に0-2で敗れて敗退したことにより、多くの後ろ盾を失っていると報じた。10日のリーグ戦ではマンチェスターCに0-6と大敗もあり、2試合連続で強豪に敗れて瀕死(ひんし)の状態だと伝えた。

控室での選手からの信頼、上層部からの援護も失いつつある。さらにファンも気持ちが離れ、解任を求めているという。

サッリ監督は選手らのモチベーショを上げられないこと、プレーの中で組織的なアプローチがスター選手をいら立たせていることを認めており、修復が不可能な状態になっている。また、来週には3位トットナムとの大きな試合が控えているため、一部選手らは同監督の首が来週に飛ぶ可能性もあると感じているようだ。

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宇佐美所属デュッセルドルフ、ある条件で残留決定も

デュッセルドルフ宇佐美(18年3月16日撮影)

MF宇佐美貴史(26)が所属するデュッセルドルフは、条件次第で過去のデータ上、1部残留が決定すると、20日付の独紙ビルトが報じた。

22試合終了時点でデュッセルドルフは勝ち点25の12位で、2部との入れ替え戦を戦う16位シュツットガルトは同15で、勝ち点差10。残り12節もあり、1部残留の安全圏では決してない。

だが、同紙によるとブンデスリーガの歴史上、23節終了時に降格圏から勝ち点差12以上の差をつけたクラブが降格した例はないという。残留には、今節にデュッセルドルフが最下位ニュルンベルク(勝ち点13)に勝利して、シュツットガルトと17位ハノーバー(同14)が引き分け以下が条件だという。

そうすると、デュッセルドルフは勝ち点28に伸ばし、直接対決で負けた最下位ニュルンベルクは勝ち点差15に広がる。さらに16位シュツットガルトが同16以下(最少勝ち点差12)で、16位ハノーバーは同15以下(同13)となり、条件が満たされる。

データ上だけでなく最下位との対戦でもあり、1部残留に向けて重要な一戦となる。FWカラマンは「今後の道を示す試合となる。前期に0-3で敗れたのを取り戻さなければならない。素晴らしいファンのサポートをバックにリベンジを必ず果たしてみせる」と勝利宣言した。

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インテルがラキティッチ獲得合意か 本人も移籍希望

リヨン戦に出場したMFイバン・ラキティッチ(AP)

インテルミラノは、バルセロナのクロアチア代表MFイバン・ラキティッチ(30)の獲得合意に近づいていると、20日付の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

インテルミラノの幹部は、ラキティッチ獲得を目指してバルセロナとの話し合いを進めている。当初は移籍金3500万ユーロ(約43億8000万円)のオファーを出していたが、バルセロナ側が同4500万ユーロ(約56億3000万円)を要求。その後の話し合いにより、4000万ユーロ(約50億円)付近で合意に達するようだと伝えた。

ラキティッチ本人は、インテルミラノへの移籍を望んでいるという。バルセロナとの契約は2021年までとなっている。

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