日刊スポーツ

大谷翔平、寝そべりタブレット端末見ながら笑顔 初のナショナルズパーク、1発出れば24球場目

大谷翔平、寝そべりタブレット端末見ながら笑顔 初のナショナルズパーク、1発出れば24球場目

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(4月21日)

ドジャース大谷翔平投手(29)が、23日(日本時間24日)から敵地ワシントンでナショナルズ3連戦に臨む。

ド軍の公式X(旧ツイッター)は22日、西海岸のロサンゼルスから東海岸へ移動する飛行機内の様子を写真で紹介。紺のチームウエアに身を包んだ大谷は、複数のシートを使って寝そべり、球団ロゴの入ったタブレット端末を見ながら笑顔を浮かべた。

ナ軍戦は通算8試合に出場し30打数9安打で打率3割と好相性。特に今季は15~17日の本拠地3連戦で、12打数6安打と大暴れした。ここまでナショナルズ戦の本塁打はないため、打てば自らの持つ日本人最多記録を更新する26球団目。残りはカージナルス、フィリーズ、マーリンズと昨季まで所属したエンゼルスの4球団となる。

ワシントンDCにあるナショナルズパークでの試合は初めて。アーチをかければ24球場目。既に日本人では1位(2位は松井秀喜の21球場)だが、全30球場制覇も見えてくる。現在7試合連続安打中で、打率、安打数、塁打なども両リーグ1位と絶好調をキープ。日本人メジャーリーガー最多アーチを更新した勢いで首都に乗り込む。

ドジャース公式Xから
ドジャース公式Xから

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菊池雄星2勝目「打者との駆け引きや反応を見ながら投げることができている」次戦大谷翔平と対戦 

ロイヤルズ戦に先発した菊池雄星(AP)

<ロイヤルズ3-5ブルージェイズ>◇22日(日本時間23日)◇カウフマンスタジアム

ブルージェイズ菊池雄星投手(32)が22日(日本時間23日)、敵地ロイヤルズ戦で6回2失点無四球と好投し、今季2勝目(1敗)を挙げた。

初回を3者凡退で滑り出し、2回の初安打以降は13打者連続凡退。5点リードの6回、2ランを浴びたものの、追加点は許さず、81球で交代した。

自信に満ちたプレートさばきで好調ロ軍打線を封じた。今季は、右足をやや開き気味にするフォームに修正。始動直後、体全体をしっかりと捻転させるように「タメ」を作ると、勢いよくストライクゾーンを攻め続けた。今季から軸球のひとつとなった135キロ前後のカーブを散らし、相手打者の態勢を崩した。「ブルペンからストレートの乗りが良くなかった。その分、丁寧に投げようとした結果がいい方向にいった」。

最速156キロの球速に頼るのではない。迷いなく腕を振り、スピンの効いた質のいい高めの速球でテンポ良くアウトを重ねた。5回を終わって48球。19年以来、5年ぶりの完封、完投への期待も膨らんだが、失点した6回に33球を費やしてお役御免となった。

開幕後の3戦では打線の援護にも恵まれず、未勝利だったものの、16日に続く快投で連勝。次回27日(同28日)は本拠地ドジャース戦に登板予定で、花巻東の後輩、大谷翔平投手(29)と今季初めて対決する。過去の対戦成績は、20打数6安打で打率3割、3本塁打、6奪三振。「今はフォームを考えて投げているのではなく、打者との駆け引きや反応を見ながら投げることができている」。メジャー6年目で充実感をにじませる菊池と昨季のキング大谷との再対決では、これまで以上にハイレベルの力勝負が見られそうだ。

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ピート・ローズ氏ひんしゅく サインボールに大谷翔平の名前「私にも通訳がいれば」

ピート・ローズ氏(2016年7月撮影)

野球賭博で米大リーグから永久追放されている最多安打記録保持者のピート・ローズ氏(83)が、サインボールにドジャース大谷翔平投手の名前を書き、ひんしゅくを買っている。

米メディアTMZスポーツが22日、ミネソタ州セントポールでのサイン会を紹介。同氏はサインとともにボールに「ごめんなさい、私は野球に賭けた」「大谷もごめんなさい」「私にも通訳がいれば」などと書き添えた。3月にも「70年代、80年代に通訳がいれば無罪放免だった」と発言していた。

TMZスポーツXから

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MLB公式サイトが現時点のMVPを模擬投票 ドジャース大谷翔平はナ・リーグ2位…1位は?

2024年4月19日、右翼へ適時打を放つ大谷

MLB公式サイトは22日(日本時間23日)、関係者45人による今季第1回のMVP模擬投票を行った。現時点での結果をもとに、1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点で投票されている。ナ・リーグ1位は41票の1位票を集めたドジャースのムーキー・ベッツ内野手で、大谷翔平投手(29)は2位だった。大谷の1位票はなかった。3位はブレーブスのアクーニャ外野手。

大谷は安打数(35)、二塁打(11)、打率(3割6分8厘)、塁打数(63)で両リーグの1位に立っている。

ベッツは得点(24)、四球(20)、出塁率(4割6分9厘)、OPS(出塁率+長打率=1・103)などで1位に立っている。

同サイトでは「彼(大谷)が1位でない唯一の理由は、今年は投球していないから。投手として平均的なシーズンであったとしても、おそらく3度目のMVPは確実。ベッツ氏の最善の努力したとしても」と理由を分析している。大谷は右肘手術の影響で、今季は登板する予定がない。

ア・リーグ1位はヤンキースのフアン・ソト外野手だった。

4月5日、右越えに2号2点本塁打を放り、フリーマン(中央)、ベッツ(右)にタッチで迎えられる大谷

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大谷翔平の機内くつろぎタイム公開 シート複数使って寝そべる「移動中も勉強」「狭いのかな?」

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)

ドジャースは23日、公式X(旧ツイッター)を更新し、チーム移動の航空機内でくつろぐ大谷翔平投手(29)らの写真を公開した。

大谷は複数のシートを使って寝そべり、タブレット端末を見ながら笑顔を浮かべているショット。同時にアップされたチームメイトのフレディ・フリーマン内野手(34)は真っ直ぐ席に座り、あごに手をやりながら真剣に雑誌を読んでいる。

SNSでは「翔平さん真っ直ぐ座ると狭いのかな?」「しょうへいさん移動中も勉強している」などとコメントが寄せられた。

ドジャース公式Xから
ドジャース公式Xから

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MLBで珍事…ファンのヤジで監督に退場処分、猛抗議も球審「誰が言ったか関係ない。退場だ!」

ウェンデルステット球審に抗議するヤンキースのブーン監督(右=AP)

<アスレチックス2-0ヤンキース>◇22日(日本時間23日)◇ヤンキースタジアム

ヤンキースのアーロン・ブーン監督(51)が、観客のヤジによって試合開始からわずか2分で思わぬ退場処分となった。通算35度目で、同監督が就任した18年以降では最多となっている。

初回、アスレチックスの先頭ルイーズの足にボールが当たり死球となったが、ルイーズがスイングしたとして同監督がベンチから抗議。しかし一塁審判の判定はチェックスイングで変わらず、次打者のネビンに打席が回った。そして1球目が投じられた後、ハンター・ウェンデルステット球審はベンチに向かって注意。同監督に対し「これ以上何か言えば退場だ!」と発言。それに対しブーン監督は左手で応じ、無言で試合に目を向けていたが、次の瞬間にいきなり退場を宣告された。

中継のカメラだと、球審が同監督に注意した後にベンチの上に座っていたファンがヤジを飛ばし、直後に球審が同監督を退場とした。何も発言していなかったブーン監督は両手を挙げて猛抗議し、オースマス・ベンチコーチとともにベンチの上を指さして自分ではないとアピール。球審に向かって直接アピールしに行った。

中継では球審とブーン監督のやりとりがそのまま放送され、球審は「誰が言ったか関係ない。退場だ!」と発言。同監督は「関係ないってどういう意味だよ。ひと言も言ってない。ダグアウトの上からだった。自分は何も言ってない。ハンター、何も言ってないんだ」と、Fワードを使いながら否定し、その後音声がオフになった。

ウェンデルステット球審は試合後、選手の誰かがヤジを飛ばしたと思ったと明かし「アーロン・ブーンはヤンキースの監督だから、ダグアウトで起きたことの責任を取るべき。選手を退場にはさせたくなかった。彼らは試合に出なければならない。ファンはそれを見るためにお金を払っている。だからダグアウトまで行って誰が言ったか探ろうとする代わりに、彼を退場にした」と説明した。

退場処分を受けたヤンキースのブーン監督(右=AP)
ヤンキース・ブーン監督の退場を告げるウェンデルステット球審(AP)

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メッツが元日ハムのマイケル・トンキン投手をメジャー40人枠から外す 18年に1年だけハム在籍

日本ハム時代のトンキン(2018年10月撮影)

メッツは22日、元日本ハムのマイケル・トンキン投手(34)をDFA(メジャー40人枠から外す措置)にしたと発表した。トンキンにとって今季すでに3度目のDFAで、今後はトレードされるかウエーバーにかけられ、獲得球団がなければマイナー降格か自由契約となる。

トンキンは13年にツインズでデビューし、17年までの5年間で通算141試合に登板。18年に日本ハムで1年だけプレーし、その後は独立リーグやメキシカンリーグなどを経て昨季ブレーブスで6年ぶりにメジャー復帰。今季はメッツで開幕を迎えたが5日にDFAとなりツインズにトレード移籍。しかし13日に再びDFAとなり、ウエーバーを通じてメッツに移籍したが、再度DFAとなった。今季6試合で1勝2敗、防御率6・00。

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【動画】菊池雄星にハプニング!右足に打球直撃も笑顔で続投、後続を三振斬り

動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます

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菊池雄星、6回2失点で2勝目 次回登板予定は28日ドジャース戦 大谷翔平と今季初対決へ

ロイヤルズ戦で今季2勝目を挙げた菊池(AP)

<ロイヤルズ3-5ブルージェイズ>◇22日(日本時間23日)◇カウフマンスタジアム

ブルージェイズ菊池雄星投手(32)が、6回5安打2失点無四球4奪三振と好投し、今季2勝目(1敗)を挙げた。

立ち上がりの初回、3者凡退で滑り出した。続く2回は、先頭打者に内野安打を許したものの、後続を抑えて無失点で切り抜けた。

味方打線が3点を先行した3回は、わずか6球で3者凡退に仕留めた。4回、5回も3者凡退。

リードが5点に広がった6回、1死一塁から2ランを浴びたものの、追加点は許さず、81球で交代した。

防御率は2・28。

ブルージェイズは、好継投で逃げ切り、貯金を3とした。

順当であれば、菊池は次回27日(同28日)、本拠地でのドジャース戦に登板予定で、花巻東の後輩でもある大谷翔平投手(29)と今季初めて対決することになりそうだ。

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ブルージェイズ菊池雄星が6回5安打2失点の好投 勝ち投手の権利を持って降板 2勝目なるか

ロイヤルズ戦に先発した菊池(AP)

<ロイヤルズ-ブルージェイズ>◇22日(日本時間23日)◇カウフマンスタジアム

ブルージェイズ菊池雄星投手(32)が敵地でのロイヤルズ戦に先発し、6回5安打2失点、無四球4奪三振で2勝目の権利を持って降板した。防御率は5試合で2・28となった。

前回16日のヤンキース戦で今季初勝利を挙げた菊池は、これが中5日での登板。初回を3者凡退に仕留め、2回先頭のペレスに初安打を許したが、後続を3人で打ち取った。3、4、5回は完璧。4回には打球が右足付近に当たるアクシデントがあったが、問題なく投球を続行。5回までわずか48球と完投ペースだった。

しかし5-0となった6回、1死から9番ブランコに二塁打を許し、次の1番ガルシアにカウント2-2から直球を左翼スタンドに運ばれた。続くウィットは三振に仕留め、3番パスクアンティノに内野安打、4番ペレスに二塁打を浴び2死二、三塁のピンチを招いたが、最後は5番ベラスケスを遊ゴロに仕留めた。6回だけで33球を要し、この回限りで降板したが、3試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成した。

ロイヤルズ戦に登板した菊池(AP)

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大谷翔平が契約を結んだ「ラプソード」を語る 「可視化できた方が成長につながる」特設サイトで

ドジャース大谷翔平(24年2月撮影)

ドジャース大谷翔平投手(29)とアンバサダー契約を結んだ「ラプソード」が23日、特設サイトをオープンし、大谷のインタビュー動画も合わせて公開した。

ラプソードは投球や打球の計測機器とトラッキングシステムで知られ、MLB全30球団で導入されている。パドレスのダルビッシュも同社の機器やシステムを使った投球動画を自身のYoutubeに公開している。

大谷のインタビューでの主なコメントは以下の通り。

-スポンサーを結ぶ相手は慎重に決めると聞いているが、なぜラプソードと契約したか

「実際に自分自身が使ってみて素晴らしい機器ですし、僕がもっともっと早く使っていれば良かったなと思える1つだと思うので、子どもたちもそうですし、大人になってからもそうですけど、幅広い年代で使えるものじゃないかなと思います」

-どのようにラプソードを使っているか

「自分がやっていることを数値化することで日々の成長だったりとか、あとはクオリティーの良いスイングだったり投げ方だったりとか、打たれにくいボールをデザインするというところでいうと、実際に目に見て可視化できた方がより成長につながるんじゃないかなと思っているので使っています」

ーリハビリにどのように生かしているか

「バッティングではずっと使っているので、リハビリの段階から実際に自分のフィーリングに合わせて、実際の数値がその感覚にあっているのかどうかを見ていますし、投球プログラムを開始してからもそういう感覚との一致だったり不一致だったりを随時確かめることでよりスムーズにリハビリを進められるんじゃないかなと思います」

-野球へのコミットを決めたのはなぜ

「水泳をやったりとか、いろいろ他のスポーツをやってみたりとかはありましたけど、何となく自分の中では最終的に進むのは野球なんだろうなといのは感じながらやってはいたので、決して無駄な時間だったなとは思いませんし、自分の中でなんとなく最初から答えはわかっていたのかなという感覚はあります」

ドジャース大谷翔平(24年4月撮影)
ドジャース大谷翔平(24年4月撮影)
ドジャース大谷翔平(24年4月撮影)

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ブルージェイズ菊池雄星、2勝目懸けて先発 ドジャース大谷翔平、Rソックス吉田正尚は試合なし

ドジャース大谷翔平(24年2月撮影)

米大リーグは22日、各地で行われ、ブルージェイズの菊池雄星は敵地カンザスシティーでのロイヤルズ戦に今季2勝目を懸けて先発した。

大谷翔平のドジャース、吉田正尚のレッドソックスは試合がなかった。(共同)

ロイヤルズ戦に先発した菊池雄星(AP)

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オリオールズ・ウェストバーグ、フィリーズ・ターナーが週間MVP

※写真はイメージ

米大リーグ機構は22日、週間MVP(15~21日)を発表し、ア・リーグはオリオールズの内野手ウェストバーグ、ナ・リーグはフィリーズの内野手ターナーが選ばれた。

ウェストバーグは6試合で打率4割7分8厘、2本塁打、8打点。ターナーは6試合で打率4割6分2厘、1本塁打、4打点だった。(共同)

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ナ・リーグ打撃上位一覧(米21日現在)

ナ・リーグ打撃成績(21日)

<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。

メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)

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大リーグの日本人打撃通算最多記録/一覧

日本人通算最多記録

<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。

メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)

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<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。

メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)

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<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。

メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)

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大谷翔平、切り開いた本塁打打者の境地 メジャー挑戦元年からのコメント変遷に進化が表れていた

ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)

ドジャース大谷翔平投手(29)は日本人でホームラン打者としての境地を切り開いた。担当記者が追ってきたメジャー挑戦元年からのコメントの変遷に、進化が表れている。

   ◇   ◇   ◇

メジャー挑戦から数年たち、技術の向上とともに大谷の意識は変わった。今でこそ、カウントや状況に応じて本塁打を狙える能力が身についたが、6年前、本塁打は“副産物”だった。18年4月6日、メジャー1号から3戦連発を放った際に、二塁打を基本とした打撃スタイルを強調した。

「僕自身はあんまりホームランを狙って打つという感覚は持っていない。しっかりとツーベースを基準にして、その延長線でホームランになったりとか、打ち損じがヒットであったりっていう考え方なので」

同年9月5日、2試合連発、1試合2本塁打をマーク。それでも「まだいっぱい本塁打を打てる確率は自分的には高くない打ち方だと思っている」と言った。

1年目では日本人最多となる22本塁打を放った。長打力を証明し、ファンやチームから本塁打への期待が高まったが、打撃スタイルはさほど変わらなかった。19年6月、絶好調で日本人初となるサイクル安打を達成。その時期ですら、二塁打の優先度が高かった。

「本塁打よりも二塁打の方が、率的に残る確率が高いので、その中で本塁打になる打席はあっていい」

一方で、ふがいなさを感じることも多々あった。19年シーズンの夏場、73打席ノーアーチが続いた。周囲から身に染みて感じる本塁打への期待。「ヒットは打っているけど、なんでホームランが打てないのかなというのはあると思うので、求められているところでしっかり仕事をしたい」。

求められる仕事の選択肢に、本塁打が加わった。すると、技術に関する大谷のコメントも変わってきた。20年3月のキャンプ。

「紙一重ですね。(バットがボールの)上に当たるか、下に当たるかで、セカンドゴロになるか、センターにホームランになるか、やっぱり変わってくる」

理想のイメージで、明確に“ホームラン”と口にし始めた。アオダモからバーチ素材(現在はメープル)のバットに変更し、46本塁打を放った翌21年、さらに意識は強くなった。

「フィジカルも強くなっていますし、どんなバットでも芯付近に当たれば、ホームランにできるのではないかなという自信があるので、その分、率(打率)寄りのバットになっている」

「数多く打つタイプではない」と言っていた時期から3年、21年6月に自身最多の月間13本塁打を量産(23年6月に15本塁打で更新)。並べる言葉にしても、本物のホームラン打者のメンタリティになった。

「基本的には、常に試合でもホームランになるスイングはしているので、状況に応じてカウントによっても、もちろん変えるんですけど、普段通りの打ち方をすれば、ホームランになるのかなとは思う」

21年シーズン終盤は、本塁打王のタイトルを意識して狙いにいった。22年シーズンは、「3割近く打てるようなイメージで行こうと思ってたので、その中でホームランがどれだけ出るのかが1つ、チャレンジではありました」と、打率との両立を掲げていた。

飛ぶボール、飛ばないボールなどMLBは適宜“調整”を行い、野球そのものも変化してきた。「スピンの利いたような打球に関しては、飛ばない印象が強かった」と違和感を明かした一昨年、「もうひと伸びするフィジカルだったり、スイングの強さがあれば、もっともっといい数字が残った」と、さらなる技術と肉体強化を自らに課した。

昨季、前年を上回る44発で日本人初の本塁打王に輝いた。データ解析の進歩でスピードやパワーが向上し、野球自体のスタイルも変わっていった。期待に応え、時代の潮流を上回る早さで先を読み、工夫と自己分析を重ねてきた大谷。チームに求められ、ファンに期待され、理想の野球道も追究する。そして、日本人の歴史を刻むホームラン打者が生まれた。【斎藤庸裕】

ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、T・ヘルナンデス(右)にひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
刻印された通算176号の記念ボール
ドジャース大谷の通算176号の記念ボールをゲットしたジェイソン・パティーノさん
ドジャース対メッツ 3回、ドジャース大谷がメジャー通算176号本塁打を放ち、電光掲示板には「176」と表示される(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、フリーマン(左)に迎えられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに通算176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、日本人最多ホームランと表示される中、ダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)

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大谷翔平「可視化できた方が成長つながる」弾道測定器「ラプソード・ジャパン」アンバサダー就任

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)

野球やゴルフの球の弾道測定器を展開する「ラプソード・ジャパン」は23日、ドジャース大谷翔平がテクノロジーアンバサダーに就任すると発表した。

大谷は過去数シーズン、3つのカメラと2つのレーダーが搭載されている同社の機材を使ってパフォーマンスの向上に役立ててきたそうで「データで可視化できた方が成長につながる」とコメントした。

本塁打を放ち、T・ヘルナンデスにひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
刻印された通算176号の記念ボール
ドジャース大谷の通算176号の記念ボールをゲットしたジェイソン・パティーノさん
電光掲示板には「176」と表示される
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えにメジャー通算176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えにメジャー通算176号2点本塁打を放ち、ゆっくりとダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに通算176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
【イラスト】日本人選手の米通算本塁打

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「ファンタスティックな男」世界のオオタニ、サッカー中心フランス雑誌表紙に 欧州での裾野拡大

フランスの老舗スポーツ紙「L’Equipe(レキップ)」がドジャース大谷を特集(アントイネ・バーロン記者提供)

<SHO-BLUE>

ドジャース大谷翔平投手(29)が、13日(日本時間14日)に発売されたフランスの大手スポーツ雑誌「レキップ」の表紙を飾った。サッカーを中心に話題のアスリートを取り上げる同誌で野球選手の抜てきは超異例。国内全域で販売され、SNSでも大きな反響があった。昨年、プロスポーツ史上最高額7億ドル(当時約1015億円)の歴史的契約でド軍に入団したことをきっかけに特集を組むことが決定。二刀流・大谷の影響力が、欧州にも広がり始めている。

    ◇    ◇    ◇

即決で「大谷特集」が決まった。取材・構成を担当したアントワン・バーロン記者(25)は昨年12月、大谷の歴史的契約の報道を目にして、心に決めた。「スーパースターなのに、その人の物語を知らないなんてことはあまりない。読者にとっても新しい発見になるし、フランスでは特異なこと。編集者に伝えたら、『そうだな、オオタニに関して何かやってみよう』と、快諾してくれた」。記者歴5年、若者の熱意とチャレンジ精神が老舗スポーツ雑誌の編集部を動かした。

野球は知らない。見たこともない。バーロン記者は数年前からオンラインの英文記事などで大谷の存在を知り、探究心が湧いた。「彼は東京や大都市の出身ではなく、田舎で育ったのも興味深かった」。日本人のフォトジャーナリスト志田彩香さんに大谷の故郷・岩手県奥州市と周辺の取材を依頼。メジャー挑戦から取材を続ける日刊スポーツの担当記者にも話を聞いた。12月中旬に企画を具体化してから約3カ月、全11ページの特集記事が完成。編集者に執筆した記事を送ると、予想外の答えが返ってきた。

「なんてファンタスティックな男なんだ。表紙にしよう」

3月20日、韓国での開幕戦が行われる1週間ほど前には、超異例の表紙起用が決まった。同記者によると過去に日本人のスポーツ選手がレキップの表紙を飾ったのは女子テニスの大坂なおみだけ。世界ランク1位にもなった元女王と同等の扱いだった。「水原一平氏のスキャンダルも少し加筆したが、編集者はそれ以前から表紙と決めていた。オオタニがスーパースターたるゆえんの方が断然、興味深いとのことだった」。記事を読むまで編集者は大谷のことをほとんど知らず、どれだけのスペースを割くのかも未定だったという。

大抜てきとなった大谷の表紙はX(旧ツイッター)などSNS上で話題になり、日本メディアの記事でも取り上げられた。「人々はスポーツ界で最高契約を交わした選手が、どんな人だろうと知りたがっているようだった。反響はとても良かった」。数日後、感謝のメッセージも受け取った。「フランスで多くのサッカー選手を担当する代理人から『ベースボール最高の選手を知ることができた。ありがとう』って。国内の野球関係者からも、たくさん連絡をもらった」。社を挙げた大特集の決断は、驚くほど好影響をもたらした。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のランキングでフランスは21位。マイナースポーツで、発展途上であることは間違いない。だが一昨年、ドイツで行われたWBC予選で敗退した代表チームを率いたのは現在レンジャーズを指揮するブルース・ボウチー監督(69)。ワールドシリーズ制覇4度を誇る名将だった。

認知度でいえば、同国での野球はまだ芽が出たばかりかもしれない。ただ、バーロン記者は「フランスで野球に関心がある人なら、ヤンキースのアーロン・ジャッジ(ア・リーグのシーズン本塁打記録保持者)は知らないけど、ショウヘイ・オオタニは知っている」と言った。二刀流・大谷の影響力で、欧州野球の裾野は、少しずつだが着実に広がっている。【斎藤庸裕】

〇…大谷がドジャース移籍1年目のキャンプを迎えてから約10日後の2月中旬、スマートフォンに1通のメッセージが入った。「フランス雑誌レキップの記者で、オオタニの特集記事を担当しています。オオタニに関しての取材で、あなたへのインタビューは可能でしょうか」。突然の連絡に戸惑いながらも引き受けた。だが、なぜフランスから…。

「フランス人は、大谷を知っている?」

素朴な疑問だった。

バーロン記者から、泣き笑いの絵文字とともに返信が来た。

「大勢が知っているわけではないけど、日本の文化や、米国スポーツに関心のある人なら知っているよ」

SNSの流行により、今や世界中の情報が得られるようになった。今季、開幕戦が開催された韓国では、SNS全盛の時代に生きる若年層の観客が目立った。北米、南米、アジアだけでなく、野球がマイナー競技の欧州からも注目されつつある。この時代だからこそ、大谷は世界的な野球伝道師になり得ると感じた。

◆フランスと野球 人気は高くはないが国内リーグがあり、1924年には国内に最初のチームが設立されたと言われる。日本人とは縁があり、阪神を85年に日本一に導いた吉田義男氏が89~95年までフランス代表監督を務めた。94年には通算2271安打の山内一弘氏も臨時打撃コーチとして指導。吉田氏は発展途上だった欧州での野球の普及に尽力した貢献が評価され、11年にフランス野球・ソフトボール連盟の名誉会員に日本人で初めて選出された。メジャーで03年にセーブ王を獲得し、84試合連続セーブの記録を持つエリック・ガニエ氏も代表監督を務めた。主要国際大会のWBC、五輪、プレミア12の本大会出場経験はない。

◆レキップ(L,Equipe) フランスで1946年に創刊された老舗スポーツ紙。主に、サッカー、ラグビー、モータースポーツ、自転車競技の報道で知られている。発行部数は約20万部で過去最高は98年フランスW杯でフランスが優勝した翌日の7月13日付で約160万部が売れた。X(旧ツイッター)のフォロワーは約670万人。今回の大谷特集は同紙が発刊する週刊誌に掲載。東京五輪が行われた64年には日刊スポーツと記事提携を結んだ。

大谷特集のアイデアを実現化したバーロン記者
レキップがオンラインで紹介した、大谷を報じる日刊スポーツの過去の1面
フランスの老舗スポーツ紙「L’Equipe(レキップ)」がドジャース大谷を特集(アントイネ・バーロン記者提供)
フランスの老舗スポーツ紙「L’Equipe(レキップ)」がドジャース大谷を特集(アントイネ・バーロン記者提供)
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大谷翔平が日本人最多176号 国・地域別では14番目、アジア最多は秋信守218本、1位は

電光掲示板には「176」と表示される

<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

   ◇   ◇   ◇

▼大谷がメジャー通算176号で、松井秀喜と並んでいた日本人最多本塁打を12年ぶりに更新。国・地域別に最多本塁打者を並べると、日本はオランダ領アルバ(177本)のパドレス・ボガーツに次ぐ14番目となる。アジア最多(全体12位)は韓国の秋信守で218本。1位は米国のバリー・ボンズで762本。2位はドミニカ共和国のプホルスで703本。

【イラスト】米大リーグの国・地域別最多本塁打者
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えにメジャー通算176号2点本塁打を放ち、ゆっくりとダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)
本塁打を放ち、T・ヘルナンデスにひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
【イラスト】日本人選手の米通算本塁打

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「ムータニマン」打点3人そろい踏み 大谷翔平記念弾で着火のドジャース打線5回一挙8点

<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

   ◇   ◇   ◇

3連敗中の鬱憤(うっぷん)が大谷の記念弾で晴れると、ド軍の重量打線は完全に息を吹き返した。5回、下位打線が作った好機に、1番ベッツが適時打、大谷が強烈な投手強襲安打で続き、さらに3番フリーマンが2点適時打。看板の「ムータニマン」3人がそろい踏みで打点を挙げ、試合の主導権を握った。

開幕2戦目の3月21日以来となる2ケタ得点の快勝劇に、試合後のロバーツ監督はご満悦だった。投げては、先発右腕グラスノーが8回まで無失点の快投。「初めて完璧な野球ができたと言っていい。試合を通して、打線はとてもすばらしかった」。前日までは、大谷のみならず、得点圏での低打率が指摘されたこともあって、歯切れの悪いコメントが並んでいたのがウソのようだった。

この日は、5回に打者11人の集中打で一挙8点。終盤は「ムータニマン」の3人を途中交代できるほど、余裕たっぷりの展開で本拠地9試合の最終戦を締めくくった。「特に下位打線がすばらしい役割を果たして、上位打線につなげて得点できた。とてもクリーンな野球だった」。大谷の一撃で流れを手繰り寄せた理想的な展開に、会見の最後まで同監督の笑みは絶えなかった。

負ければ貯金を使い果たす土俵際の一戦で踏ん張り、23日(同24日)からはワシントン、トロント、アリゾナと過酷な長距離移動が続くロード9連戦。相乗効果を生み出す「MVPトリオ」の上昇気配に、ロバーツ監督の声も弾んだ。「過去2日間でフレディ(フリーマン)は生き返ったし、ショウヘイも今回の本拠地の試合ではファンタスティックだった」。大谷だけに依存しないのがド軍の強み。試合中だけでなく、互いに相手投手の情報交換などを欠かさない3人が、今季終盤、タイトル争いを繰り広げても何ら不思議はない。(ロサンゼルス=四竈衛)

本塁打を放ち、T・ヘルナンデスにひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
電光掲示板には「176」と表示される
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えにメジャー通算176号2点本塁打を放ち、ゆっくりとダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、日本人最多ホームランと表示される中、ダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)
4月5日、右越えに2号2点本塁打を放り、フリーマン(中央)、ベッツ(右)にタッチで迎えられる大谷

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<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

   ◇   ◇   ◇

大谷はきれいな弧を描いた打球を見上げた。青空に舞い上がった白球を、歩きながら眺めていた。日本人の歴史を刻む1発の余韻に浸ったのは一瞬だった。ダイヤモンドを一周しながら「まぁ、先制点だなと、その時は。あまりそういうこと(記録)は忘れていて、先制点取れて、いいバッティングだったなと」。3回1死一塁からハウザーの真ん中スライダーを捉えた決勝2ラン。記念の“価値”ではなく、チームの“勝ち”が何よりうれしかった。

少年の頃から憧れた松井氏を超え、日本人の歴史を塗り替えた。12日のパドレス戦以来、38打席ぶりのアーチ。もっとも、意識したのは「最近になってどのくらい松井さんが実際に打っていたかを知ったので、初めからというわけではなかった」という。「最近知ってからは目標にしてましたし、早く打ちたいなとは思っていました」。個人の数字が二の次になったのはチーム打撃を優先してきたからこそだった。

昨季、日本人初の本塁打王を獲得した。リーグMVPは過去2度。悲願のプレーオフ進出とワールドシリーズ制覇を目指す中、理想とするのは究極の打者だ。

「ホームランだけを狙っているわけではないですし、バッティング自体は可能性を広げていく作業。四球、単打、二塁打、ホームランもあるし、ということだと思っているので。その可能性を広げる中で、ホームランがあるかないかで相手にかかるプレッシャーも違う。来るボール自体にも多少影響する。そういう意味では自分の長所でもあるので、大事にはしていきたい」

現時点でリーグ首位打者に加え、安打数と二塁打数もトップ。さらに今季は盗塁増を狙い、走塁改革にも取り組んだ。全てにおいてトップを目指せば、層の厚いド軍なら自然と勝てる試合も増えていく。「個人的には特別な1本でしたけど、これからシーズンはどんどん続いていくので。早いところ切り替えて次に臨みたい」。メジャーでは、ここまで4・1試合に1本のハイペースで176本を積み上げたが、今後、求めていくのは本塁打の数よりも質。勝利に直結する場面で、どれだけ打てるかに重きを置く。

個人記録への感情は、後になって湧き出た。「素直にうれしいですし、ちょっと前回のホームランから(時間)かかってはいるので、早く打ちたいなと。今日打てたので良かった。まずは安心と喜びがある」。3連敗で沈んでいたチームを一気に盛り上げた豪快弾。究極の打者を目指しながら、最高の形で節目の本塁打を飾った。

本塁打を放ち、T・ヘルナンデスにひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回、ドジャース大谷がメジャー通算176号本塁打を放ち、電光掲示板には「176」と表示される(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)

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大谷翔平が描く本塁打生産ペースの異例曲線、日本時代から大幅増 松井秀喜やイチローと対照的

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【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

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大谷の本塁打生産ペースを試合数で見ると、日本ハム時代は8・4試合に1本、大リーグでは4・2試合に1本と大きくペースアップした。何打数に1本打つかの本塁打率(打数÷本塁打)も日本21・6→米国14・6にアップ。松井秀は試合数で3・8→7・1、本塁打率は13・8→25・4とダウンした。

渡米1年目の満年齢は大谷(24歳)、松井秀(29歳)、イチロー(28歳)。大谷が米国でピークを迎える年齢だったこともあるが、日本の投手や打者が大リーグで日本時代を上回る成績を残すのは難しい傾向にある。

【イラスト】日米各球界での本塁打ペース
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、日本人最多ホームランと表示される中、ダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、フリーマン(左)に迎えられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、T・ヘルナンデス(右)にひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回、ドジャース大谷がメジャー通算176号本塁打を放ち、電光掲示板には「176」と表示される(撮影・菅敏)

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ドジャース・グラスノー「サンキュー、ショーヘイ」4勝目、大谷翔平が約束通りの先制2ラン援護

ドジャース対メッツ 8回を投げ終え雄たけびを上げるドジャース・グラスノー(撮影・菅敏)

<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、新たな日本人の歴史を刻んだ。メッツ戦に「2番DH」で出場し、3回の第2打席で今季5号の先制2ランを放った。メジャー通算176号で、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新した。3打数2安打2打点でチームの連敗は3でストップ。究極の打者を追い求めながら、ポストシーズン、その先の頂点を目指す。

   ◇   ◇   ◇

ド軍の快速右腕グラスノーが、8回7安打無失点無四球10奪三振の快投で、リーグ単独トップの4勝目(1敗)を挙げた。「できるだけコンスタントに投げられるようにした。もっとリラックスして投げようとしたんだ」。前回15日のナショナルズ戦では、5回6失点でKO。雪辱を期したマウンドだった。

大谷の記念弾でリズムに乗った。昨年12月のドジャース移籍後、契約延長交渉の際に、大谷から「あなたのために本塁打を打ちたい」とビデオメッセージを受け取った。約束通り、3日の1号に続き、この日は先制2ランで援護を受けた。松井氏を超えた大谷について「彼はもっと記録を作るよ」と話し、援護弾に「サンキュー、ショーヘイ」と満面の笑みを浮かべて感謝した。先発グラスノー&大谷弾は2戦2勝で勝率100%。ド軍の新たな勝ちパターンが見えてきた。

ドジャース対メッツ 8回を投げ終え、叫ぶドジャース・グラスノー(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)
電光掲示板には「176」と表示される
刻印された通算176号の記念ボール
ドジャース大谷の通算176号の記念ボールをゲットしたジェイソン・パティーノさん
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えにメジャー通算176号2点本塁打を放ち、ゆっくりとダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)

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大谷翔平「監督の記録を抜きたいなと」日本生まれロバーツ監督がドジャースで打った本塁打数は

ドジャース対メッツ 3回裏、大谷は右越えにメジャー通算176号となる2点本塁打を放つ(撮影・菅敏)

<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

ドジャースのロバーツ監督が大谷翔平投手(29)の日本人記録更新を喜んだ。「『次はあなたを抜きます』と言っていたよ(笑い)。ヒデキ・マツイは素晴らしい野球選手でホームラン打者で世界チャンピオンだ。ショウヘイが彼を尊敬しているのも知っている。だから記録を破ることは大きい」と絶賛した。

大谷は「次は松井のようにポストシーズンで活躍か」と問われると「そうですね。でも、その前に監督の記録を抜きたいなと思います」とおどけた。大谷の本塁打はドジャース移籍後で5本目。ド軍在籍時の日本人では野茂英雄の4本を抜いて単独トップに立った。ロバーツ監督は米国人だが沖縄県生まれで、現役時代にド軍で7本塁打。日本生まれの選手としては最多で、大谷は2本差に迫った。

ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに通算176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、日本人最多ホームランと表示される中、ダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、フリーマン(左)に迎えられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、T・ヘルナンデス(右)にひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回、ドジャース大谷がメジャー通算176号本塁打を放ち、電光掲示板には「176」と表示される(撮影・菅敏)

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ともに725試合で176本、酷似する大谷翔平とベーブ・ルースの本塁打ペース 投手通算勝敗も

ベーブ・ルース(Alamy=ロイター)

<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

ドジャース大谷翔平投手(29)が、8試合ぶりの今季5号本塁打を放った。本拠地でのメッツ戦に「2番DH」で出場。3回の第2打席で右翼席へ5号先制2ランを放った。

これでメジャー通算176本塁打となり、並んでいたヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の日本人メジャー最多本塁打記録を超えた。

   ◇   ◇   ◇

大谷翔平投手と二刀流の元祖ベーブ・ルースの本塁打ペースが、ここまで酷似しているとX(旧ツイッター)などで話題になった。

大谷は通算725試合(登板のみの試合を除く)で176本塁打。ルースも725試合時点(当時1922年)で176本だった。

投手の通算勝敗も似ており、大谷が481回2/3で38勝19敗、ルースは同じ投球回の時点で37勝19敗で1勝しか違わない。最終的にルースは40歳までプレーし714本塁打、本格的には24歳で終えた投手で94勝46敗だった。今年7月で30歳になる大谷はルースの記録まで538本塁打、56勝。日米通算だと224本塁打(日本48、米国176)、80勝(日本42勝、米国38勝)でルースまで490本塁打、14勝となるが、どこまで迫れるか。

ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに通算176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、指を突き上げる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、日本人最多ホームランと表示される中、ダイヤモンドを回る大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、フリーマン(左)に迎えられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放ち、T・ヘルナンデス(右)にひまわりの種をかけられる大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回、ドジャース大谷がメジャー通算176号本塁打を放ち、電光掲示板には「176」と表示される(撮影・菅敏)
【イラスト】日本人選手の米通算本塁打
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大谷翔平176号など10失点大敗にメッツ監督「ドジャースのトップ3は見逃してはくれない」

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<ドジャース10-0メッツ>◇21日(日本時間22日)◇ドジャースタジアム

ドジャース大谷翔平投手(29)に日本人記録更新となる通算176号2ラン本塁打を浴びたメッツの先発右腕エイドリアン・ハウザー(31)は、悔しそうに試合を振り返った。

0-0の3回、ドジャースの9番ラックスに8球目まで粘られて四球を出した後、1番ベッツを右飛に打ち取ったが、1死一塁で大谷に2球目の甘く入ったスライダーを右翼スタンドへ運ばれ、先制の2ラン被弾した。

5回には四球の後にベッツに中前打、大谷にはシンカーを打たれ投前打、さらにフリーマン、スミスにも打たれて4連打。4回0/3を8失点でマウンドから引きずり降ろされた。

大谷に打たれた1球について「スライダーをバックドアにしようと思っていたが、思っていたより曲がらなかった。球が真ん中にいけば、彼はいいスイングでそれを持っていく。今日のあの打席のようにね」と振り返り「多くの打者を歩かせすぎた。四球が自分の首を絞めている」と反省。連打された5回については「失投が多すぎた。シンカーは沈まなかった」と振り返った。

メンドサ監督はベッツ、大谷、フリーマンのドジャース上位打線3人について「ハウザーは甘いボールを投げすぎた。ドジャースのトップ3はそれを見逃してはくれない」と話した。

ドジャース対メッツ 3回、ドジャース大谷がメジャー通算176号本塁打を放ち、電光掲示板には「176」と表示される(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに通算176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えに176号2点本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)
大谷に本塁打を許したメッツ・ハウザー(AP)

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ドジャース対メッツ 3回裏ドジャース1死一塁、右越えにメジャー通算176号2点本塁打を放ち、フリーマン(左)に迎えられる大谷(撮影・菅敏)

ドジャース大谷翔平投手(29)が松井秀喜氏を抜くメジャー通算176号本塁打で日本人最多記録を更新し、米主要メディアも21日(日本時間22日)一斉に偉業を大きく報じた。

MLB公式サイトは「ショウヘイ・オオタニはこれまでのキャリアで多くのハードルをクリアし、そのレベルを引き上げてきた。我々が、野球界で実現可能と思ってもいないこともやってのけてきた。そして今、MLBの日本人強打者にとって、新たな基準を打ち立てた」とし、ワシントン・ポスト電子版は「ショウヘイ・オオタニは憧れの存在の1人だった選手を超え、また1つ、歴史を刻んだ」と速報した。

米ヤフースポーツは「マツイが日本人最多本塁打をマークした2012年以降、その記録更新に迫る打者はほとんどいなかった。日本から海を渡った選手は投手が多く、打者はイチロータイプのコンタクトに優れた打者。だがオオタニはそうした中でまったくの例外となった」と評し、ニューヨーク・ポスト電子版は「ドジャースのショウヘイ・オオタニがヤンキースのヒデキ・マツイを超えた。オオタニは、元通訳イッペイ・ミズハラのスキャンダルで新天地でのスタートに影を落とされたにもかかわらず、ここまで素晴らしい活躍をしている」と伝えた。

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上沢直之が2勝目、7奪三振で5回5安打1失点、レッドソックス傘下3Aで3度目の先発マウンド

上沢直之投手(24年2月1日撮影)

<ウースター7-1ダーラム>◇21日(日本時間22日)◇マサチューセッツ州ウースター

レッドソックス傘下3Aウースターの上沢直之投手(30)が、3Aで3度目の先発マウンドに上がり2勝目(1敗)を挙げた。

初回は2死一塁から2連打され1点を先制されたが、尻上がりに調子を上げた。四球と単打で無死一、二塁とピンチに陥った3回には、後続をチェンジアップで空振り三振、次打者もチェンジアップで一ゴロ、最後は低めフォーシームで見逃し三振を奪いピンチ脱出。4回、5回はいずれも3者凡退に抑え、5回まで79球を投げ5安打1失点、1四球7奪三振だった。

ここまで3試合に登板し、2勝1敗、防御率4・80としている。

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