日刊スポーツ

北越2年ぶり8強、初先発高橋哲が投打に活躍/新潟

修徳・結城100点投球で二松学舎大付破る/東東京

<高校野球東東京大会:修徳2-1二松学舎大付>◇17日◇3回戦◇神宮球場

修徳(東東京)エースの結城貞人投手(3年)が9回7安打1失点の力投を見せ、東東京大会2連覇中の二松学舎大付を破った。

組み合わせが決定してからこの日の対戦を楽しみにしていたという結城は、2点を先制した直後の4回、1点を返されるとギアを1段階上げた。「初戦では真っすぐが抜けた。今日は修正してテンポの良い投球が出来た。100点です」と満足げに話した。

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明秀学園日立、上から横から下から菅谷10K/茨城

<高校野球茨城大会:明秀学園日立8ー0科技学園日立>◇17日◇3回戦◇ひたちなか市民球場

投打がかみ合った明秀学園日立が4回戦へ駒を進めた。

6回、南村健太外野手(3年)の左前適時打で先制すると、9回には、北野凱士捕手(3年)の「完璧だった」という高校通算20本号本塁打などで勝利を決定づけた。

投げては、菅谷直也投手(3年)が「ストレートのコントロールが良かった」と、科技学園日立打線から10個の三振を奪う快投を見せた。

菅谷は、状況に応じてオーバースロー、サイドスロー、アンダースローを使い分ける投球を披露。最後まで的を絞らせなかった。特に「カウントを取る時に使える」と話すアンダースローの制球がピカイチで、凡打の山を築いた。光星学院(現八戸学院光星)を3季連続甲子園準優勝に導いた金沢成奉監督(55)も「(菅谷は)本当に良かった。制球がまとまっていた」と投手陣の成長を喜んだ。

次戦は20日、常磐大高との対戦が決まった。【倉田祥太】

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北越2年ぶり8強、初先発高橋哲が投打に活躍/新潟

北越対十日町 8回北越1死満塁、走者一掃の左中間適時二塁打を放つ北越・高橋哲一塁手(3年)(撮影・山岸章利)

<高校野球新潟大会:北越11-4十日町>◇17日◇4回戦◇新発田市五十公野公園野球場

北越が十日町を8回コールドの11-4で破り、2年ぶりのベスト8。公式戦初先発の高橋哲也投手(3年)が5回0/3を2失点、打っても2安打4打点と投打に活躍。

   ◇   ◇   ◇

気迫のこもった投球をみせた。5回1死、一、二塁。2点を返され、一打逆転のピンチ。「自分のボールを信じて投げた」。十日町の1番・岡田、2番・樋口を連続三振に打ち取ると、高橋哲は雄たけびをあげながらベンチへ戻った。

北越の背番号3が投打に躍動した。「試合前から直球にノビがあると感じていた」。威力ある速球を低めに集め、5回0/3を4安打2失点、7三振と好投する。

「最初から飛ばしていこうと意識した」。初回を2つの三振を含む三者凡退で乗り切ると、波に乗った。3回まで走者を出さない圧巻のピッチング。5回に3本の安打と味方のエラーで、2失点を喫するも、堂々の内容で6回途中にエース・幸田大和(3年)にマウンド譲り、一塁の守備へ回った。

試合の終盤には、打撃でみせた。8回2死満塁で打席が回ると「甘い球を逃したくなかった」。内角の直球をたたき、試合を決める走者一掃の左中間適時二塁打を放ってみせた。

北越のエースを志して入部したもののベンチ外が続いた。冬に過酷な自主練習をこなし、今春初のベンチ入り。一塁手のレギュラーを勝ち取り、投手としては中継ぎで初登板した。

その後も努力を続け、託されたこの日の先発マウンド。「(高橋哲には)5回くらいまでと話していた。良いピッチングと勝負強い打撃だった」と小島清監督。積み重ねた努力の成果を指揮官も称賛していた。【山岸章利】

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中越13年連続の8強、小林が走打投に躍動/新潟

<高校野球新潟大会:中越11-1佐渡>◇17日◇4回戦◇長岡市悠久山野球場

中越は13年連続の8強入り。小林洸誠右翼手(3年)が走って、打って、投げた。

1回2死二、三塁と3回2死二、三塁の場面はいずれも単打の適時打で50メートル6秒3の俊足を生かして本塁に生還。10-1の7回2死三塁には左前適時打で11点目を上げた。その裏には3番手投手として帽子を吹き飛ばしながらの力投。2三振など3人で切り抜けた。「野球で好きな順番は守備、投球、打撃です」と笑顔の小林洸を、本田仁哉監督(42)は「身体能力の高いマルチプレーヤーむと期待していた。

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二松学舎大付が初戦敗退/17日高校野球写真特集

二松学舎大付が3連覇逃す!

<高校野球東東京大会:修徳2-1二松学舎大付>◇17日◇3回戦◇神宮球場

昨夏優勝の二松学舎大付がまさかの初戦敗退

二松学舎大付対修徳 初戦敗退を喫し、涙しながらベンチに引き上げる二松学舎大付ナイン(撮影・加藤理沙)

強豪県立同士の戦いは宇都宮工が制す!

<高校野球栃木大会:宇都宮工5-1栃木工>◇17日◇2回戦◇栃木県総合運動公園野球場

先発の小林陽心が10K、1失点の好投

宇都宮工対栃木工先発し力投する宇都宮工・小林(撮影・佐藤勝亮)

春準V、シード校の栃木工に対し、10安打5得点

宇都宮工対栃木工3回表宇都宮工1死二塁、宇都宮工・宇賀神聖内野手(3年)は先制適時二塁打を放つ(撮影・佐藤勝亮)

宇都宮工対栃木工3回表宇都宮工1死二塁、宇都宮工・宇賀神は先制適時二塁打を放ちガッツポーズ(撮影・佐藤勝亮)

宇都宮工対栃木工宇都宮工・宇賀神聖内野手(3年)はホームに生還しベンチにガッツポーズ(撮影・佐藤勝亮)

大声で仲間を鼓舞

宇都宮工対栃木工宇都宮工・宇賀神はベンチから大声で仲間を鼓舞する(撮影・佐藤勝亮)

市立呉が辛勝発進!

<高校野球広島大会:市立呉1-0府中東>◇17日◇2回戦◇鶴岡一人記念球場

今春センバツに出場の呉が、苦しみながら初戦を突破

力投する呉・沼田仁(撮影・望月千草)

5番沼田仁(中央)のサヨナラ本塁打で初戦を突破し喜ぶ市立呉ナイン(撮影・望月千草)

初の甲子園出場狙う昌平が17得点大勝!

<高校野球埼玉大会:昌平17-0草加東>◇17日◇3回戦◇さいたま市営大宮球場

4番渡辺翔大、2年にして早くも高校通算31号

昌平対草加東 2回無死走者なしで右本塁打を放つ渡辺(撮影・佐藤成)

今春選抜8強の龍谷大平安が激闘制す!

<高校野球京都大会:龍谷大平安6-5西城陽>◇17日◇4回戦◇わかさスタジアム京都

3季連続の甲子園出場へ!龍谷大平安ナイン

龍谷大平安対西城陽 延長10回裏、サヨナラ勝ちを収め、校歌斉唱する龍谷大平安ナイン(撮影・山崎健太)

西城陽の元横浜(現DeNA)染田賢作監督「捨て身の姿勢貫けた」

龍谷大平安対西城陽 ベンチで戦況を見つめる西城陽・染田監督(写真中央)(撮影・山崎健太)

札幌大谷が春夏甲子園逃す!

<高校野球南北海道大会:駒大苫小牧5-3札幌大谷>◇17日◇1回戦◇札幌円山

エース西原健太が涙「力不足です」

札幌大谷対駒大苫小牧 初戦敗退に涙を流す札幌大谷(撮影・西塚祐司)

札幌大谷対駒大苫小牧 スタンドに向かってあいさつをする札幌大谷(撮影・西塚祐司)

駒大苫小牧対札幌大谷 駒大苫小牧に敗れ泣きながら整列する札幌大谷ナイン(撮影・佐藤翔太)

札幌大谷を下した春王者の駒大苫小牧ナイン

駒大苫小牧対札幌大谷 札幌大谷を下し、笑顔で整列に向かう駒大苫小牧北嶋(中央)と竹中(左から3人目)(撮影・佐藤翔太)

日本文理が2年ぶりの8強!

<高校野球新潟大会:日本文理9-2長岡商>◇17日◇4回戦◇新潟市鳥屋野運動公園野球場

2年桑原大紀が勝利呼ぶ「絶対に自分が出塁」

長岡商対日本文理 日本文理・桑原の顔

長岡商対日本文理 日本文理の1番桑原は5打数3安打3打点の活躍

日本ハム清宮の弟、早実・清宮福太郎が登場!

<高校野球西東京大会:早実6-0小平西>◇17日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

清宮福太郎2安打2打点で勝利貢献

小平西対早実 7回裏早実2死二、三塁、チャンスで迎えた打席は三ゴロに倒れる早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 7回裏早実2死二、三塁、三ゴロで一塁へ全力疾走する早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 勝利しスタンドの応援団に礼をする早実・清宮福太郎(中央)(撮影・佐田亮輔)

先発の伊藤大征

小平西対早実先発で登板する早実・伊藤大征(撮影・佐田亮輔)

2番手で登板した東海林碧波

小平西対早実二番手で登板する早実・東海林碧波(撮影・佐田亮輔)

3番手で登板した田和廉

小平西対早実三番手で登板する早実・田和廉(撮影・佐田亮輔)

智弁和歌山が初戦快勝!

<高校野球和歌山大会:智弁和歌山4-0和歌山南陵>◇17日◇2回戦◇紀三井寺

エース池田陽佑が5安打完封

和歌山大会2回戦 和歌山南陵対智弁和歌山 9回11奪三振の無失点で勝利に貢献する智弁和歌山・池田陽佑投手(撮影・清水貴仁)

和歌山大会2回戦 和歌山南陵対智弁和歌山 9回11奪三振の無失点で勝利に貢献する智弁和歌山・池田陽佑投手(撮影・清水貴仁)

初戦突破の智弁和歌山ナイン

和歌山大会2回戦 和歌山南陵対智弁和歌山 初戦を突破しあいさつに向かう智弁和歌山ナイン(撮影・清水貴仁)

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五泉・加藤中堅手が好救援、日本文理戦も意欲/新潟

<高校野球新潟大会:五泉8-3高田>◇17日◇4回戦◇新潟市鳥屋野運動公園野球場

五泉・加藤昂大中堅手(3年)が2年ぶりの8強入りの流れをつくった。

3-2の2回途中から先発の城丸洸紀投手(3年)を救援すると、3回2/3を無失点。4安打されながらも高田の勢いを止めた。3番に入る打撃では5回裏に左中間への適時二塁打。「投球は肩をつくっておいた。打撃は調子がいい」と納得の表情。「次も絶対に勝つ」と、日本文理との準々決勝に意欲を見せた。

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春王者の駒大苫小牧が神宮V札幌大谷撃破/南北海道

駒大苫小牧対札幌大谷 札幌大谷を下し、笑顔で整列に向かう駒大苫小牧北嶋(中央)と竹中(左から3人目)(撮影・佐藤翔太)

<高校野球南北海道大会:駒大苫小牧5-3札幌大谷>◇17日◇1回戦◇札幌円山

今春の北海道大会を制した駒大苫小牧が、昨秋の北海道大会覇者で明治神宮大会では全国優勝している札幌大谷を破り、初戦を突破した。秋、春の優勝校対決とあって、平日ながら球場スタンドは満席となった。

2-3の5回無死一塁、4番竹中研人捕手(3年)がバックスクリーン右に推定120メートルの2ランを放ち、逆転に成功。竹中は「打った感触は良かったけど、向かい風があったので入るかどうかわからなかった。つなごうと思って打席が入ったことが結果的に得点となって良かった」と振り返った。6回には1死から四球で出塁した走者が相手失策絡みで無安打で生還し、1点を追加し逃げ切った。

昨秋の北海道大会は準決勝で札幌大谷に6-7で敗れ、春のセンバツ出場はならなかった。佐々木孝介監督(32)は「何とかくらいついた。僕らはチャレンジャー。次も1戦1球必勝の気持ちで戦いたい」と力を込めた。

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我孫子が敗退 好投手綾部で名門復活ならず/千葉

千葉学芸対我孫子 先発で完投をするも4失点で敗戦した我孫子・綾部(撮影・保坂淑子)

<高校野球千葉大会:千葉学芸4-1我孫子>◇17日◇3回戦◇ZOZOマリンスタジアム

千葉県内で注目の好投手、我孫子の綾部郁海投手(3年)が3回戦で敗れた。

最速140キロの真っすぐと、大小に変化するスライダーのコンビネーションで三振を奪うのが持ち味。前半はフォームに苦しみ、得意な変化球が狙われた。高めに入ったところを強打され、5回までに8安打3失点。いずれも、打たれたのは変化球だった。「今大会初めてのマリンスタジアムで、緊張してしまった」と前半を振り返った。

6回以降は本来の投球を取り戻し、9回までに6奪三振で無失点に抑えるも、時すでに遅し。前半の失点を取り返すことができず敗れた。

「千葉県内の速球投手に負けたくなかった」と、この冬は、ウエートトレーニングに力を入れ、下半身が安定。春を迎え最速140キロを記録した。「このチームは、高校で野球をやめるヤツがたくさんいるので、みんなで1試合でも長く野球をしたかったんですが…」。エースとして勝利に導けなかった悔しさがにじみ、ギュッと唇をかんだ。

我孫子は過去2回、夏の甲子園に出場。OBに阪神の和田豊テクニカル・アドバイザー(TA)がいるなど、地元では名門復活の期待は大きかった。「まだ心の整理がついていません。あっという間で…」。綾部の名門復活にかけた夏が終わった。

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九州学院8強入り、2年生牛島が軽々アーチ/熊本

高校野球 熊本大会3回戦 九州学院対翔陽 九州学院3回2死一、二塁、3ランを放って本塁へ向かう牛島希外野手(撮影・浦田由紀夫)

<高校野球熊本大会:九州学院11-1翔陽(5回コールド)>◇17日◇3回戦◇リブワーク藤崎台

強打の九州学院が自慢の打線爆発で2年ぶりのベスト8入りを決めた。初回に3安打で3点を先制すると、5回までに11得点の圧勝劇だった。

3回は2年生の3番打者が球場をざわつかせた。2死一、二塁で牛島希外野手が、スライダーをたたくと打球は軽々と左翼フェンスを超えた。自慢の長打力を見せつける強烈な1発。「打った瞬間、入ると思いました。前の試合、テークバックが大きかったことを監督さんから修正するように言われ、最短距離でバットを出すようにしました」とニッコリ。1回の1打席目も、ワンバウンドで左翼フェンスを越える二塁打を放っていたが、一瞬フェンス越えに見えるほど強烈な当たりだった。公式戦2本目、高校通算20本目の強烈な1発でチームを5回コールドに導いた。

高校野球 熊本大会3回戦 九州学院対翔陽 九州学院3回2死一、二塁、牛島希外野手が左翼越えに3ランを放つ(撮影・浦田由紀夫)

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糸魚川5年ぶり8強、伊藤が2ラン含む5打点/新潟

糸魚川対新潟西 3回糸魚川2死満塁、伊藤捕手(3年)が中越えに走者一掃の適時三塁打を放つ(撮影・山岸章利)

<高校野球新潟大会:糸魚川9-0新潟西>◇17日◇4回戦◇新発田市五十公野公園野球場

糸魚川が新潟西を7回コールド、9-0で破り、5年ぶりの8強を決めた。扇の要、伊藤想捕手(3年)が左越え2点本塁打を含む2安打5打点と大暴れした。

力投する先発・渡辺勝誠(3年)を「なんとか助けたかった」と伊藤。3回1死満塁で走者一掃の中越え適時三塁打を放つと、続く4回には外角の変化球を左翼席へ運んだ。強打の北越が相手の次戦に向けては「分析して、抑えられる配球を組み立てたい」。

糸魚川対新潟西 4回糸魚川2死二塁、左越え2点本塁打を放ち、雄たけびをあげながら生還する伊藤捕手(3年)(左)(撮影・山岸章利)

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文星芸大付が接戦制す 高根沢監督が夏初勝利/栃木

宇都宮清陵対文星芸大付力投する文星芸大附・佐藤駿(撮影・佐藤勝亮)

<高校野球栃木大会:文星芸大付7-5宇都宮清陵>◇17日◇2回戦◇栃木県総合運動公園野球場

シード校の文星芸大付が、初戦の2回戦を苦戦しながらも勝利した。2回にエース饗庭陽生投手(3年)が1点を失い、追う展開となった。

その裏、5番福田竜貴内野手(3年)の本塁打などで3点を奪い逆転したが、3回に再び饗庭が崩れ、2点を失った。「気持ちが高ぶりすぎて、本来のピッチングができませんでした」。3回を投げて4安打3失点。エースにとっては悔しいマウンドとなった。

2番手で登板した佐藤駿多投手(3年)も初戦の難しさを痛感した。「饗庭が調子悪すぎて、1人で投げきってもらいたかったけど、そうはいかなかった」。5回1/3を投げ4安打2失点(自責点1)。粘りの投球にも「先制点を取られた場面で、準備していました。0点で抑えたかったですけど」と反省を忘れなかった。

高根沢力監督(45)は、これが監督として夏初勝利になる接戦を「想定内です。場の空気にのまれ過ぎでしたね」と振り返ったが、この夏も全国で次々と有力校が敗退している。「実感はないが、1発目を勝ててよかった」と本音をのぞかせた。次戦に向け「球場をいかに早く、自分たちのものにできるかが鍵です」と横にいた選手たちに聞かせるように言い切った。【佐藤勝亮】

宇都宮清陵対文星芸大付校歌斉唱する文星芸大附ナイン(撮影・佐藤勝亮)

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東京学館新潟がアクシデント乗り越え圧勝/新潟

新潟南対東京学館新潟 1-0の4回2死二、三塁、低めのフォークにバットを合わせて右中間への2点適時二塁打を放つ東京学館新潟・目黒左翼手

<高校野球新潟大会:東京学館新潟8-2新潟南>◇17日◇4回戦◇長岡市悠久山野球場

東京学館新潟はアクシデントを難なく乗り越えた。3-0で迎えた7回の守備だ。6回まで無失点に抑えていた先発の寺田仁投手(3年)が突然、右ふくらはぎを釣って1球も投げずにリタイアした。

代わった長谷川輝投手(3年)は1安打、2四球の無死満塁で降板。エース田村颯瀬(はやせ)投手(3年)まで注ぎ込んで2点を失い、1点差に肉薄された。

ところが、その裏に一挙5得点の大量点を挙げた。ピンチから大勝へ軌道修正したのは、この回先頭の9番・目黒颯太左翼手(3年)だ。一塁へのバントヒットを決め、圧勝劇の口火を切った。「一塁コーチ(本間航太内野手)から『相手一塁手が後ろに守っているからプレスが弱い』と打席に入る前に言われた」とアドバイスを生かして一塁に転がし、出塁した。長谷和昭監督(58)は「崩れずに踏ん張れるようになった」と7回裏表の攻防を振り返った。

1-0で迎えた4回2死二、三塁の場面で決勝点となる右中間への適時2点二塁打を放ったのも目黒だった。低めのフォークを上半身を泳がせながらすくい上げた。準々決勝の相手は連覇を狙う中越。目黒は「1点多い得点で勝つ野球をしたい」乗っていた。【涌井幹雄】

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日本文理8強 1番桑原の粘りが勝利呼ぶ/新潟

長岡商対日本文理 日本文理の1番桑原は5打数3安打3打点の活躍

<高校野球新潟大会:日本文理9-2長岡商>◇17日◇4回戦◇新潟市鳥屋野運動公園野球場

日本文理は9-2の8回コールドで長岡商に大勝し、2年ぶりのベスト8。長岡商の好投手・目黒宏也(3年)を攻略した。準々決勝は20日、ハードオフ新潟で行われる。

  ◇    ◇    ◇

したたかな1番打者が長岡商・目黒の刺客になった。1回裏、左打席に入った先頭の桑原大紀二塁手(2年)は「四球でもなんでもいいので、絶対に自分が出塁する」。球場に向かうバスの中で、チームメートに表明した決意を実行する。6球、ファウルで粘った。10球目を中前打。これをきっかけに先制点が生まれた。

4回裏は押し出し四球で2-1とした後、併殺で2死一、三塁になった場面で右前適時打を放ち追加点をたたき出す。3球ファウルで粘った後の7球目だ。途切れそうになった流れを引き戻した。「目黒さんのスライダーに肩が開かないように気をつけた」。春季県大会4回戦で対戦したときは4打数1安打。春を踏まえ、夏は対策を体に染み込ませていた。

鈴木崇監督(38)は「初回に桑原が粘ったことで流れが来た」。土台をつくって要所をものにする。試合巧者ぶりを発揮して日本文理が2年ぶりの8強入り。会場はハードオフ新潟に移る。「楽しみです」。桑原は”聖地”での活躍を意識した。【斎藤慎一郎】

長岡商対日本文理 日本文理・桑原の顔

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武田が大勝、152キロ右腕谷岡は3者連続K/広島

1イニングを投げ、2四死球3奪三振で無失点だった、プロ注目右腕の武田・谷岡(撮影・望月千草)

<高校野球広島大会:武田9-0神辺>◇17日◇2回戦◇鶴岡一人記念球場

プロ注目の最速152キロ右腕、谷岡楓太(ふうた)投手(3年)が9点リードの7回に登板した。1イニングを投げ、2四死球で無死一、二塁のピンチを作ったが、そこから3者連続三振。四球の前には暴投もあり「初戦で、夏の県大会の雰囲気が久しぶりで力んでいました」とドタバタの内容に苦笑いだった。

「持ち味」という球威のある直球で押した。「真っすぐが走っていて、抑えだったので飛ばしていった」。制球が乱れていきなり走者を背負ったが「修正できた。(走者を)出してしまったので、全部三振に取ろうと思いました」。得点圏に走者を置いて迎えた相手の5、6、7番に対して16球を投げ、そのうち15球が直球。6番打者への3球空振り三振を含め、有言実行の「KKK」だった。

入学時の谷岡は最速125キロだったが、トレーニングを重ね、昨秋151キロを記録。今年6月には152キロをマークするなど、まだまだ成長中。豪腕ぶりが広まりつつある右腕は「広陵を倒さないと甲子園は無理。順当に勝ち上がれば決勝で当たるので倒したいです」と闘志を燃やす。

ネット裏にはNPB5球団のスカウトが視察。谷岡が登板すると、スカウト陣は一斉にスピードガンを構えた。この日の最速は楽天が計測した148キロ。視察した広島白武スカウト部長は「まっすぐがいい。スピードが出ていた。変化球も良いし。体はまだ成長段階かな」と話した。【望月千草】

今秋ドラフト候補の武田・谷岡楓太投手(撮影・望月千草)

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長岡商・目黒4回降板「勝たせられなかった」/新潟

<高校野球新潟大会:日本文理9-2長岡商>◇17日◇4回戦◇新潟市鳥屋野運動公園野球場

長岡商の注目の左腕・目黒宏也投手が散った。日本文理打線に7安打を浴び5失点で、4回で降板した。

1回裏に1点を先制された後、4回裏無死満塁から押し出し四球で勝ち越しを許した。日本文理の8番斎藤現起右翼手(2年)に7球、ファウルで粘られ。「投げる球がなくなった」。4回合計80球は苦心の投球だった。「みんなを勝たせられなかった」と涙が止まらなかった。

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龍谷大平安・水谷主将の同点打で逆転へ勢い/京都

龍谷大平安対西城陽 延長10回裏、サヨナラ勝ちを収め、校歌斉唱する龍谷大平安ナイン(撮影・山崎健太)

<高校野球京都大会:龍谷大平安6-5西城陽>◇17日◇4回戦◇わかさスタジアム京都

今春選抜8強の龍谷大平安が西城陽と延長10回の激闘を制し、準々決勝に駒を進めた。

土俵際まで追い詰められるも王者の意地をみせた。1点ビハインドで迎えた9回裏、先頭の8番長畑海飛外野手(3年)が四球を選び出塁。犠打で二塁まで進み、1番水谷祥平外野手(3年=主将)が意地の右前適時打を放ち同点。「心の底から涙があふれてきた。初球は涙で球が見えなかった。ここで打たなかったら一生後悔すると思って打席に立った」と言う。

主将の熱い思いがチームに勢いをもたらした。10回裏、1死から連続四死球で一、二塁とすると、8番長畑海飛外野手(3年)がサヨナラ左前打を放ち、激戦に終止符を打った。「普段は82センチのバットを使っていたが、今日は80センチのバットを指2本余した」。と試行錯誤が一打を呼んだ。原田英彦監督(59)は「何度もまずいと思った」。と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

3季連続の甲子園出場へ。劣勢を跳ね返した勢いそのままに、頂点まで一気に駆け上がる。【山崎健太】

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昌平・渡辺翔大が場外ソロ「2段構え」実践/埼玉

昌平対草加東 2回無死走者なしで右本塁打を放つ渡辺(撮影・佐藤成)

<高校野球埼玉大会:昌平17-0草加東>◇17日◇3回戦◇さいたま市営大宮球場

初の甲子園出場を狙う昌平が初戦に続く2桁得点で5回コールド勝ちした。

初回に2点を先制すると2回には打者一巡の猛攻で9点でを挙げ、一気に試合を決めた。3番吉野創士外野手は1年生ながら2本のホームランを放ち、4打点の活躍。「上出来です」と初々しく振り返った。

4番渡辺翔大外野手(2年)も負けていない。2回無死一、三塁で吉野創が3点左本塁打を放った直後、本塁打を右翼場外にかっ飛ばした。「打った瞬間行ったと思いました」と語る完璧な1発。「ボール、ボールと来ていたので、ストレートで来ると。強くたたこうと思いました」。狙い通りの一打に満足そうな表情だ。

社会人野球シダックス時代野村克也氏の教えを受けた黒坂洋介監督(44)が、チームに「野村イズム」を注入する。渡辺はその1つ、何のボールをどのように打つのかという「2段構え」を実践した。

二松学舎大付(東京)で野球経験のある紀之さん(48)の影響で小学1年から野球を始めた。「今のバッティングは父と作り上げました」と語る。もともと右打ちだったが、左打ちだった父の影響で左に転向。家にネットを買い、毎晩ティーバッティングを行った。紀之さんは「負けず嫌いで努力家ですね。名前の通りもっと大きく羽ばたいて欲しい」という。自然と長打力が身につき、昌平では1年から4番を任されている。「オーラがすごい」と入学の決め手となった黒坂監督も「長打力はもともとあった。タイミングの取り方は伝えている。感覚をつかみつつあるのではないか」と進化を語る。

2年にして早くも高校通算31本目。今大会でも早くも4四球と勝負を避けられることも多くなった。プロ注目のエース米山魁斗(3年)だけじゃない。来年のドラフト候補に名乗りを上げた。【佐藤成】

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札幌大谷が春夏甲子園逃す、エース西原涙/南北海道

札幌大谷対駒大苫小牧 初戦敗退に涙を流す札幌大谷(撮影・西塚祐司)

<高校野球南北海道大会:駒大苫小牧5-3札幌大谷>◇17日◇1回戦◇札幌円山

昨秋の明治神宮大会王者で今春のセンバツに出場した札幌大谷が、今春の北海道大会を制した駒大苫小牧に敗れ、春夏連続甲子園出場を逃した。

2-2の5回表2死二塁から5番佐藤颯馬(2年)の左前適時打で勝ち越すも、その裏、エース西原健太(3年)が駒大苫小牧4番竹中研人捕手(3年)に2ランを浴び、逆転を許した。西原は「自分の力不足です」と涙を流した。

船尾隆広監督(48)は「1度、勝ち越したが、あの1発が大きかった。あれで、流れが向こうにいってしまった」と話した。

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西城陽悔し敗戦、春8強龍谷大平安苦しめた/京都

龍谷大平安対西城陽 ベンチで戦況を見つめる西城陽・染田監督(写真中央)(撮影・山崎健太)

<高校野球京都大会:龍谷大平安6-5西城陽>◇17日◇4回戦◇わかさスタジアム京都

西城陽が今春選抜8強の龍谷大平安に延長10回にサヨナラ負けを喫した。5-4で迎えた9回に同点とされ、最後は3番手投手が1死から2四死球の後、サヨナラ打を浴びた。

土俵際まで追い詰めるも最後に力尽き、元横浜(現DeNA)の染田賢作監督(37)は「そんなに甘くないですね。あの試合をひっくり返すところが平安の強さ」と相手をたたえた。今年4月に監督に就任。短期間でのチーム作りを強いられた。「力の差は分かっていた。だからこそ捨て身の姿勢を貫けた。次は平安相手に取っ組み合いできるようなチームを目指してきたい」と前を向いた。

先発した1年生右腕、井上周汰投手をはじめ、投手陣の好投が光った。少しずつではあるが元投手である指揮官の指導力が浸透しつつある。この夏かなわなかった「大物食い」へ。染田監督の挑戦は続く。【山崎健太】

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宇都宮工・小林が好投、春準Vの栃木工倒す/栃木

宇都宮工対栃木工先発し力投する宇都宮工・小林(撮影・佐藤勝亮)

<高校野球栃木大会:宇都宮工5-1栃木工>◇17日◇2回戦◇栃木県総合運動公園野球場

強豪県立同士の戦いを宇都宮工(栃木)が制した。春準V、シード校の栃木工に対し、10安打5得点を挙げ勝利した。

13日のシートノック中に緊急搬送された大森一之監督(52)は「先制点を取れたことと、小林の好投が勝因です」と振り返り、自身の夏初戦については「ほっといても、キャプテン中心にミーティングしていました」とアクシデントを乗り越え、たくましくなったナインを称賛した。

先発した小林陽心投手(3年)は9回を投げ6安打10奪三振、1失点の好投。開口一番「最高です」と強豪撃破に笑顔を見せた。先頭打者に安打を許したところで大塚悠介捕手(3年)をマウンドに呼び、「1秒」でサインを再確認。「制球が安定せず、調子が悪かった」という中でも自己最速141キロの直球を投げ強力打線をねじ伏せた。「今日のヒーローは監督です。一緒にいてくれると安心します。心強いです」。ジョークたっぷりに試合を振り返り、監督への信頼を表現したエースは次戦に向け「自分たちの野球をやるだけです」と笑顔で誓った。【佐藤勝亮】

宇都宮工対栃木工宇都宮工・宇賀神聖内野手(3年)はホームに生還しベンチにガッツポーズ(撮影・佐藤勝亮)
宇都宮工対栃木工宇都宮工・宇賀神は大森監督とハイタッチを交わす(撮影・佐藤勝亮)

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東海大諏訪1点差で松商学園破り4強一番乗り/長野

<高校野球長野大会:東海大諏訪5-4松商学園>◇17日◇準々決勝◇松本市野球場

東海大諏訪はエース横田夏己投手(3年)が3本塁打を浴びながら、完投で松商学園を4点に抑えて準決勝進出一番乗りを決めた。横田は「低めに投げることを、試合終盤に意識しました」と振り返り、10安打を許しながら最後まで粘り強く投げ抜いた。

打っては主将の上林勇貴内野手(3年)が、6回に試合を決める2ランを放った。「練習試合では今まで2本打ったことがありますが、公式戦は初です」と、公式戦1号が貴重な2ランとなり、本人も驚いた様子だ。

2回戦で佐久長聖をコールドで下し、準々決勝まで駒を進めた松商学園の足立修監督(55)は「選手はよくやってくれました。持てる力は発揮したと思います」と、噴き出る汗を拭かずに無念の様子。清水統緯内野手(3年)がソロホームランで先制。6回に4点を奪われて逆転された直後の7回には田所徹内野手(3年)が公式戦初アーチとなるソロホームラン、2番手として登板した塚本強矢投手(3年)も2ランを放ち、3点を返し1点差に追い上げたが、あと1歩及ばなかった。

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早実、横浜、智弁和歌山が初戦/高校野球速報

甲子園を目指す地方大会は37地区で247試合。早実(西東京)、横浜(神奈川)、智弁和歌山(和歌山)が初戦。早実は日本ハム清宮の弟、福太郎内野手(1年)が「6番左翼」でスタメン出場。第2打席で先制の2点適時打を放つなど4打数2安打2打点の活躍でチームの初戦突破に貢献した。横浜、智弁和歌山も初戦を突破した。

南北海道1回戦:駒大苫小牧5-3札幌大谷

チーム
大谷
駒苫

春季北海道大会Vの駒大苫小牧がセンバツ出場の札幌大谷を破り8強

西東京3回戦:早実6-0小平西

チーム
小平西
早 実

日本ハム清宮の弟、早実の福太郎内野手(1年)が「6番左翼」でスタメン出場。第1打席は遊飛。第2打席で先制の2点タイムリー! 第3打席は二塁打とマルチ安打をマーク。4打数2安打2打点の活躍で初戦突破に貢献

小平西対早実 6回裏早実1死一塁、左中間へ二塁打を放つ早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 6回裏早実1死一塁、左中間へ二塁打を放つ早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 6回裏早実1死一塁、左中間へ二塁打を放つ早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 4回裏早実、第2打席で右前打へ2点適時打を放つ早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 4回裏早実、第2打席目で右前打へ2点適時打を放つ早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 4回裏早実、第2打席目で右前へ2点適時打を放ち一塁上で手を叩く早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 4回裏早実2死二塁、館祐作の右前打で2塁から一気に生還し仲間とタッチする早実・清宮福太郎(右)(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 2回裏早実1死二塁、初打席は遊飛に倒れる早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 2回裏早実1死二塁、初打席は遊飛に倒れる早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 2回裏早実1死二塁、初打席は遊飛に倒れる早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 2回裏早実1死二塁、初打席は遊飛に倒れる早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

小平西対早実 左翼で試合前ノックを受ける早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

神奈川2回戦:横浜17-1横浜旭陵・相模向陽館

チーム
横浜17
連合

横浜が5回コールド発進。プロ注目の及川投手はリリーフで登板。1回を3者三振で試合を締めた

横浜対横浜旭陵・相模向陽館 最終回に3番手で登板した横浜・及川雅貴(撮影・伊作将希)

横浜対横浜旭陵・相模向陽館 先発で力投する横浜・木下幹也(撮影・伊作将希)

横浜対横浜旭陵・相模向陽館 ベンチからの声出しでナインを盛り立てる横浜・及川雅貴(撮影・伊作将希)

和歌山2回戦:智弁和歌山4-0和歌山南陵

チーム
南陵
智弁

和歌山南陵対智弁和歌山 9回11奪三振の無失点で勝利に貢献した智弁和歌山・池田陽佑投手(撮影・清水貴仁)

和歌山南陵対智弁和歌山 9回11奪三振の無失点で勝利に貢献した智弁和歌山・池田陽佑投手(撮影・清水貴仁)

和歌山南陵対智弁和歌山 4回裏智弁和歌山無死一、二塁、中越えの先制2点適時三塁打を放つ東妻純平(撮影・清水貴仁)

長野準々決勝:東海大諏訪5-4松商学園

チーム
松商学園
東海諏訪

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球磨工3年連続8強 攻守ともにスキない野球/熊本

熊本農対球磨工 球磨工4回裏1死二、三塁、山路響外野手が左前に2点適時打を放つ(撮影・浦田由紀夫)

<高校野球熊本大会:球磨工6-2熊本農>◇17日◇3回戦◇リブワーク藤崎台

球磨工が悲願の「人吉・球磨」からの甲子園出場に向け8強入りを果たした。2点を先制されたが直後に追いつくと、効果的に得点を重ねて、3年連続8強。2015年(平27)以降、5年間で4度の8強以上と近年力をつけてきた。「元祖・クマコウ」の熊本工に対して“お先に”とばかりにこちら「クマコウ」も強さを発揮した。

4回に2点を先制されても、4回と5回に外野からの返球で2度にわたって本塁で刺殺するなど、追加点を許さない堅い守りを披露した。攻撃でも2点を許した直後の4回に安打と四球などで得た1死二、三塁から山路響外野手(3年)が同点とする2点適時打。5回以降は、盗塁と敵失をからめて小刻みに1点づつを追加した。攻守ともにスキのない野球。まるで「本家」熊本工のお株を奪うような戦いぶりだった。

主将の浜砂幸太郎外野手(3年)も「先制されて逆にやってやろうという雰囲気になった。春の準決勝でも熊本工との『クマコウ対決』で勝った。『クマコウ』は僕らだと思わせたいです」と胸を張る。ユニホームには「球工」の文字。今春初めて出場した九州大会では福岡県の選手から「タマコウと呼ばれることもあった」(浜砂)と屈辱? も味わった。地元中学の軟式野球部出身のみの「球磨工(クマコウ)ナイン」が知名度も上げるつもりだ。

監督就任4年目の鹿児島実出身、横馬場徳貴監督(33)も「元気よく、泥臭い野球。昭和の野球をさせてきました。子供らの甲子園出場という悲願を達成させてあげたい」と残り3勝となった頂点まで突き進む。【浦田由紀夫】

熊本農対球磨工 熊本農4回表2死二塁から右安打で二塁走者の古葉健太外野手(右)が本塁を狙うもタッチアウト(左は尾方翔一捕手)(撮影・浦田由紀夫)
熊本農対球磨工 熊本農5回表2死二塁から中安打で二塁走者の吉田壮顕内野手(左)が本塁を狙うもタッチアウト(右は尾方翔一捕手)(撮影・浦田由紀夫)
熊本農対球磨工 球磨工が4回裏に同点に追いつき笑顔で選手を迎え入れる横馬場徳貴監督(右端)(撮影・浦田由紀夫)

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センバツ出場札幌第一サヨナラで初戦突破/南北海道

札幌第一対北星学園大付 サヨナラ打を放ち吠えながら引き揚げる札幌第一大宮(中央)(撮影・佐藤翔太)

<高校野球南北海道大会:札幌第一2-1北星学園大付>◇17日◇1回戦◇札幌円山

今春センバツに出場した札幌第一が、北星学園大付に延長10回サヨナラ勝ちした。8回表に先制点を許したが、その裏1-1に追いつき、延長10回1死一、二塁から4番大宮昂汰郎(3年)が左翼線に試合を決める適時二塁打を放った。

大宮は「何とか後ろにつないでという気持ちで打席に入った。それまでチャンスで打てていなかったので、最後にチームのために仕事ができて良かった」と振り返った。

菊池雄人監督(47)は「大宮がよく決めてくれた。守備もしっかり守ってくれた。センバツでの大敗もある。もう1回、あの舞台に挑戦させてあげたい」と話した。

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二松学舎大付が修徳に初戦敗退 3連覇逃す/東東京

二松学舎大付対修徳 初戦敗退を喫し、涙しながらベンチに引き上げる二松学舎大付ナイン(撮影・加藤理沙)

<高校野球東東京大会:修徳2-1二松学舎大付>◇17日◇3回戦◇神宮球場

昨夏優勝の二松学舎大付がまさかの初戦敗退となった。

先発の海老原凪(なぎ)投手(3年)は8回4安打2失点と好投。しかし打線がつながらなかった。相手を上回る7安打を放ちながら決定打が出ず、得点は4回に挙げた1点のみだった。

3連覇を狙っていた。2年連続で甲子園に出場した3年生にとっては夏公式戦初黒星となった。市原勝人監督(54)は「3年生はよく頑張った。これからも野球を続ける選手はたくさんいる。彼らにとって今日の負けは神様からの試練じゃないですか」とねぎらった。

打線の軸としてチームを引っ張った主将の右田稜真外野手(3年)は「何も出来なかった」と唇をかんだ。「市原監督と野球をやって、たくさん話をして、かわいがってもらった。ここで野球が出来てよかった」と涙を流した。

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市立呉が初戦突破 エース沼田がサヨナラ弾/広島

5番沼田仁(中央)のサヨナラ本塁打で初戦を突破し喜ぶ市立呉ナイン(撮影・望月千草)

<高校野球広島大会:市立呉1-0府中東>◇17日◇2回戦◇鶴岡一人記念球場

今春のセンバツに出場した呉が、苦しみながら初戦を突破した。

エース自らの手で試合に終止符を打った。0-0の膠着(こうちゃく)状態で迎えた延長12回、5番沼田仁投手(3年)が左翼席にサヨナラソロを放り込んだ。

辛勝発進に中村信彦監督(65)は試合後、ロッカールームで大激怒。廊下に漏れる大きな声でナインにゲキを飛ばした。「偏差値が低い。野球の偏差値20くらいなんじゃないですか(笑)」と独特の表現。「あれだけ打てなかったら勝負にならない」。打線は相手投手を打ちあぐね、フライアウトを重ねた。「うちの選手はワンパターン。工夫がない。厳しいとこ(コース)に来ても内野ゴロ打てば点が入る、流れも変わる。そこの偏差値を上げて欲しいです」と嘆いた。

今春はセンバツに出場し、初戦で市和歌山に延長11回で敗れた。同様の展開となり「(センバツは)失策で負けて、つまらないミスをしないようにしようと言ってきたので、(延長で)点を取られなかったんだと思います」。一人で投げ抜き、投打で活躍した沼田仁には「よく0で抑えたと思います」と奮闘をねぎらった。

沼田仁は試合を決めた1振りに「塁にチャンスを広げる気持ちで打った。1勝できてほっとしてます」と振り返った。

力投する呉・沼田仁(撮影・望月千草)

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早実・清宮 父誕生日のデビュー戦でマルチ/西東京

小平西対早実 勝利しスタンドの応援団に礼をする早実・清宮福太郎(中央)(撮影・佐田亮輔)

<高校野球西東京大会:早実6-0小平西>◇17日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

日本ハム清宮の弟、早実・清宮福太郎内野手(1年)が公式戦初出場を果たした。「6番左翼」でスタメンに名を連ね、背番号は兄・幸太郎の1年春と同じ「19」。先制2点打を含む4打数2安打1盗塁の活躍で、勝利に貢献した。

注目の第1打席は遊飛に倒れたが、4回1死二、三塁の好機で迎えた第2打席に、右前へ先制の2点適時打。均衡を破った。その後二盗を決め、8番打者の右前打で生還した。

6回1死一塁での第3打席は左中間への二塁打。第4打席は、6-0で迎えた7回2死二、三塁の得点機。一打出ればコールド勝ちの場面だったが、ボテボテの三ゴロに打ち取られた。

試合後は「しっかり打つべきところで打てた」と手応えを示し、和泉実監督(57)からも「新しい戦力として思いっきりやってくれた」とたたえられた。

この日は父・克幸氏の52歳の誕生日。公式戦デビュー&マルチ安打で祝った。18日の田無工との4回戦に向け清宮は、「目の前の試合を1つ1つ全力でやっていきたい」と謙虚に話した。

小平西対早実 勝利し笑顔で仲間と話す早実・清宮福太郎(右)(撮影・佐田亮輔)

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姫路南自慢の継投で勝利「重たい試合だった」/兵庫

<高校野球兵庫大会:姫路南2-0県西宮>◇17日◇3回戦◇姫路市立姫路球場

姫路南が自慢の継投で姫路南が接戦を制し、県西宮を下した。

姫路南の吉本純也監督(45)は「しんどく重たい試合だった。先発の谷大和(3年)と2番手登板したエースの照峰賢也(3年)がよく投げてくれた」と両者をたたえた。

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早実・清宮福太郎2安打2打点で勝利貢献/西東京

小平西対早実 2安打2打点の活躍をした早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)

<高校野球西東京大会:早実6-0小平西>◇17日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

日本ハム清宮の弟、早実・清宮福太郎内野手(1年)が公式戦初出場を果たした。

「6番左翼」でスタメンに名を連ね、背番号は兄の幸太郎の1年春と同じ「19」。先制2点打を含む4打数2安打1盗塁の活躍でチームの勝利に貢献した。

2回1死二塁で迎えた注目の第1打席は、カウント0-1から遊飛に倒れた。

第2打席は4回1死一、三塁の好機で迎えた。初球で一走が二盗を成功。1死二、三塁となり、カウント1-0からの2球目を捉えて、右前への先制の2点適時打を放った。その後、二盗を決め、8番打者の右前打で3点目のホームを踏んだ。

6回1死一塁での第3打席は、カウント2-1から、左中間への二塁打。

2死二、三塁の得点機で迎えた7回の第4打席は、カウント1-1からボテボテの三ゴロだった。

小平西対早実 4回裏早実、第2打席で右前打へ2点適時打を放つ早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)
小平西対早実 6回裏早実1死一塁、左中間へ二塁打を放つ早実・清宮福太郎(撮影・佐田亮輔)
小平西対早実 勝利しスタンドの応援団に礼をする早実・清宮福太郎(中央)(撮影・佐田亮輔)
小平西対早実 勝利し笑顔で仲間と話す早実・清宮福太郎(右)(撮影・佐田亮輔)

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智弁和歌山・元阪神中谷監督、夏初陣勝利/和歌山

和歌山大会2回戦 和歌山南陵対智弁和歌山 9回11奪三振の無失点で勝利に貢献する智弁和歌山・池田陽佑投手(撮影・清水貴仁)=2019年7月17日、紀三井寺公園野球場

<高校野球和歌山大会:智弁和歌山4-0和歌山南陵>◇17日◇2回戦◇紀三井寺

智弁和歌山が初戦の和歌山南陵戦に快勝した。投打の主力が仕事をした。

背番号1をつけるエース池田陽佑投手(3年)が5安打完封。ピンチで三振を狙って奪うレベルの高い投球を見せ、11奪三振で実力校を退けた。初戦の重責を担った右腕は「70点です。もっと楽な投球ができた。途中からは大胆にいけました」と反省を口にした。

阪神、楽天などでプレーした中谷仁監督(40)は昨年8月の就任以来、初めての夏を迎えた。今春のセンバツは経験しているとはいえ「周囲が夏は違う、違うと言うので変に意識してしまう」と苦笑いしたが、実際に勝手が違った様子。「初戦で難しかった。経験豊富な彼らでも緊張していた。僕も緊張しました。それでこういう入りになってしまった」と振り返った。

らしくない硬さがあった。最初の守り。1死から平凡な打球を二塁手の黒川史陽主将(3年)がトンネル。「見事なトンネルでした。その代わり打撃でガチンと行くかと思ったら(1回の先頭で)ボテボテの投ゴロ。注目されている中で『おいおい』となりましたけどね」と指揮官も苦笑い。

ただ、地に足が着くと強かった。4回に1年生4番の徳丸天晴外野手が左中間二塁打。無死一、二塁として東妻純平捕手(3年)が中越えに三塁打を放って2点先制した。東妻は8回にも左線二塁打で4点目を挙げた。

相手の岩谷勇希投手(3年)は右横手の変則タイプ。対戦経験の多い和歌山南陵は外野を深く下げたり、左右に寄せたりと守備シフトをとってきた。東妻は「外野の前に落とそうと思ったらスイングが緩くなる。上からたたきつぶして、速いライナーをという意識だった」と対策を明かした。

和歌山大会2回戦 和歌山南陵対智弁和歌山 8回裏智弁和歌山1死二塁、左翼線へ適時二塁打を放つ東妻純平(撮影・清水貴仁)=2019年7月17日、紀三井寺公園野球場

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