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山形学院・木村吏玖5回無安打無失点9K コースに投げ切る課題も忘れず

山形学院・木村吏玖5回無安打無失点9K コースに投げ切る課題も忘れず

山形東を5回無安打無失点に抑えた山形学院・木村吏玖

<春季高校野球山形県大会:山形学院10-0山形東>◇22日◇1回戦◇荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた

山形高校野球の春が2年ぶりに幕を開けた。開幕戦に登場した昨夏の県8強の山形学院が、10-0で5回コールド発進。先発したエース左腕、木村吏玖(2年)が山形東に無安打無失点の快投。キレのある直球に90キロ台の変化球を織り交ぜ、相手打線を翻弄(ほんろう)し、2度の3者連続三振を含む9奪三振もマークした。打線は4回に一挙7得点を奪うなど、2番渡辺隼士外野手(2年)が3打数2安打4打点の大活躍だった。

    ◇    ◇    ◇

木村吏は初の背番号1で臨み、奪三振ショーを披露した。2回の先頭打者に四球を与えるも、3者連続三振で後続を打ち取る。以降は毎回の9奪三振。5回も打者3人を三振で締めた。「緊張は少しあったけど、抑えられたのが良かった」と冷静に振り返った。

課題も忘れない。5回をノーヒットノーランに抑えたが、要所でボールが抜けて4四死球。2四球はイニングの先頭打者に与えたものだった。「自分の甘さが出てしまい、コースに投げ切ることができなかった。40点くらい」と自己評価は辛口で、勝利の余韻に浸ることはなかった。

今冬は鉄球で指先を鍛え、体幹トレーニングに重点を置いた。この日の最速124キロ直球には、スピード以上のキレがあった。90キロ台のカーブと100キロ台のスライダーを織り交ぜ、相手打線を翻弄。持ち味の緩急を生かした投球を発揮した。「冬のトレーニングで、真っすぐの質は上がった。もっと、自分が納得のいく投球を目指したい」とさらなるレベルアップを見据える。

今春センバツは同じ高校球児として、刺激をもらうきっかけになった。特に、甲子園で2試合に先発した仙台育英(宮城)の古川翼投手(2年)が、一番印象に残っている。木村吏は「自分と同じ左腕で、同学年の選手が甲子園で投げている姿を見ると、自分もあの舞台(甲子園)に立ちたいと思うようになった」と、闘争心を燃やしている。

チーム目標は、春の東北大会出場だ。次戦は24日、山形南と対戦する。「四死球を出さないで、コースにしっかり投げ込んでいく」と力強く意気込んだ。【佐藤究】

山形東対山形学院 5回裏山形学院1死満塁、3点適時三塁打を放った渡辺隼は激走

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来春定年の札幌新川・新井田監督、最後の年へ「少しでも恩返しができたら」

札幌新川・新井田監督(08年撮影)

2年ぶりに春の高校野球が開催される。第60回春季全道高校野球地区予選の組み合わせ抽選が21日、全10地区のトップを切って札幌地区で行われた。

札幌新川は来春で定年を迎える新井田猛監督(59)が最後の年に挑む。地区の初戦は8日、札幌旭丘との対戦が決定。「応援してくださる方たちに少しでも恩返しができたらと思います」と話した。チームは予定していた関東遠征が中止になるなど、対外試合はここまでわずか1試合。「今いる子たちのためにベストを尽くしたい」と話した。

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北海道高野連が有観客対応策を呼びかけ マスク着用、検温、連絡先記載など

2年ぶりに春の高校野球が開催される。第60回春季全道高校野球地区予選の組み合わせ抽選が21日、全10地区のトップを切って札幌地区で行われた。

北海道高野連が春季大会を地区予選から有観客で開催するにあたり、入場時の対応について呼びかけた。観客は全員、マスク着用、検温、氏名と連絡先の記載、手指消毒を行う。観戦中の座席間隔は1・5~2メートル空け、声を出しての応援は自粛とする。当日の検温で37・5度以上の発熱や、氏名、連絡先記入に応じられない、またはマスク非着用など、新型コロナウイルス感染拡大のリスクがある観客は入場できない。

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札幌東は春全道初出場が目標 浜口主将「秋の悔しさを意識して冬は練習」

2年ぶりに春の高校野球が開催される。第60回春季全道高校野球地区予選の組み合わせ抽選が21日、全10地区のトップを切って札幌地区で行われた。

札幌東が春は初めての全道出場を目標に掲げる。秋の地区予選では千歳に2-3と惜敗し、あと1歩のところで全道切符をつかめなかった。浜口拓巳主将(3年)は「秋の悔しさを意識して冬は練習に取り組んだ。ブロックで優勝して、全道に行けたらいい。まずは目の前の一戦から頑張っていきたい」。初戦は10日、札幌北と札幌丘珠の勝者と対戦する。

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北海・尾崎「どこが来ても自分たちの野球を出来るように」秋春連覇へ一丸 

地区大会へ向け意気込む北海の尾崎(撮影・山崎純一)

2年ぶりに春の高校野球が開催される。第60回春季全道高校野球地区予選の組み合わせ抽選が21日、全10地区のトップを切って札幌地区で行われた。

北海は昨秋に続く全道制覇を狙う。宮下朝陽主将(3年)に代わって、センバツで三塁手を務めた尾崎大嘉(3年)が抽選会に出席。「緊張しました」。初戦は10日に札幌南と北広島西の勝者と対戦する。「相手は関係ない。どこが来ても自分たちの野球を出来るように。甲子園の経験をいかして、チーム一丸で勝っていきたい」と意気込んだ。

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聖光学院・坂本主将「東北勢初の日本一を」肉体強化で春先から本塁打量産

好きな言葉に「天衣無縫の極み」をあげた聖光学院主将・坂本

本物の強さを身につけた寅(とら)になる! 昨夏の福島県独自大会で14連覇を達成、東北大会との2冠に輝いた聖光学院には、頼もしくなった主将がいる。1年秋からレギュラーで活躍する坂本寅泰(ともやす)外野手(3年)だ。昨秋は県大会2回戦で敗退。悔しさを胸に、今冬はバットを振り込み、春先の練習試合から本塁打を量産中。最終的な目標にプロ野球選手を掲げた。

寅泰がラストシーズンに向けて、トラのように目をぎらつかせた。「自分たちの代で甲子園に出場して、東北勢初の日本一をつかむ」と堂々と言い放った。

主将になって約2カ月。坂本自身、大きく成長するきっかけになった。

「チームのことを考えるようになった。どうすれば、負けないチームになるのか。主将としてのプライドが出てきた」

小、中学校と主将経験はなかった。慣れない位置に最初は戸惑った。前主将で東洋大の内山連希マネジャー(1年)に電話で相談。金言をもらった。「じゃんけんには、グーとチョキ、パーがあるように、チームにも個性の違う選手がいる。例えば、チームにチョキの選手しかいなかったら、相手がグーのチームだったら絶対に負ける。自分の理想はみんなが真面目になることだと思っていたけど、それは違うと感じた。いろいろなキャラがいるからこそ、毎年違うチームができ上がる。夏を戦えるチーム作りをしていく」

昨夏の福島県独自大会、東北大会で下級生で唯一のベンチ入りを果たし、不動の3番打者として活躍。コロナ禍で甲子園は幻に消えたが東北勢初の“夏無敗”で締めくくった。「夏を経験しているからこそ、自分が主将になって、チームに新しい風を吹かせたい」と自覚を口にする。斉藤智也監督(57)も「チームに対して気を使って、遠慮気味だったけど、聖光学院の顔になってきたんじゃないか」と目を細めた。

一冬を越えて、スケールアップした。今冬は、木製バットを1日1000スイングを目標に振り込んだ。ウエートトレーニングで、肉体強化にも励み、春先の練習試合から10本塁打を量産。高校通算37本塁打のスラッガーは、「冬にしてきた成果を出せている」。

24日からは、春季県大会地区予選が2年ぶりに開幕。チームは25日に福島との初戦を迎える。「しっかり優勝を目指して、戦っていきたい」と力を込めた。

目標にはプロ野球選手を掲げる。高卒、大卒どちらで挑戦するかは現時点では断言しないが、今後の結果次第では高卒も視野に入れていく。「まだ(プロへの)手応えは感じられていない。自分は体格が細いので、プロに行くのは、まだ早いと思っている。でも、プロを意識していても、やることは変わらない。自分の技術であったり、野球に対する考え方を磨く」。

夏の福島大会では、前人未到の15連覇がかかる。寅泰は、チームを1つに束ねながら、自らの牙を研ぎ続ける。【佐藤究】

◆坂本寅泰(さかもと・ともやす)2003年(平15)5月26日生まれ、福島・いわき市出身。小3から中山スポーツ少年団でソフトボールを始め、平三中時代は軟式野球部に所属。いわき松風クラブでもプレーした。聖光学院では1年秋からベンチ入り。183センチ、76キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄。好きなプロ野球選手はエンゼルス大谷翔平。

昨年7月の壮行試合で豪快なバッティングを見せる坂本

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高校野球春季群馬大会で波乱 桐生第一と前橋育英がコールド負け

春季群馬大会の3回戦で、波乱が起きた。昨秋4強の桐生第一と昨秋8強の前橋育英の強豪2校が、コールド負けを喫した。

桐生第一は、関東学園大付と対戦。0-12の7回コールドで敗れた。

昨秋は初戦の2回戦で前橋育英に敗れた関東学園大付が、夏のシード権を獲得。先発の石原勇斗投手(3年)が6回2/3を被安打3の8奪三振、無失点。打っても3ランを含む4打数3安打5打点と投打で活躍した。

前橋育英は、進学校として知られる県太田に3-10の7回コールドで逆転負けを喫した。初回に1点を先制。しかし4回に投手陣が崩れて7四球がからみ、打者一巡の猛攻を受けて7点を失った。

桐生第一と前橋育英の2校が夏の県大会ではノーシードとなり、組み合わせ抽選会から注目されそうだ。

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立命館慶祥監督「やってきたことを試合で」新体制で秋の雪辱目指す

今春就任した立命館慶祥の滝本新監督(左)(撮影・永野高輔)

2年ぶりに春の高校野球が開催される。第60回春季全道高校野球地区予選の組み合わせ抽選が21日、全10地区のトップを切って札幌地区で行われた。19年夏以来の単独出場となる野幌は初戦で恵庭南と対戦する。19年秋、昨年の夏・秋はいずれも3校連合で出場。11年秋以来の単独1勝を目指す。昨秋、全道Vの北海に逆転負けした立命館慶祥は、滝本圭史新監督(39)が今春に就任し、初戦で酪農学園大とわの森三愛-札幌白石の勝者と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

立命館慶祥は新体制で秋の雪辱を目指す。OBで99年春、同高初の全道大会出場に貢献した滝本部長が、96年から25年間指導した横山初代監督からバトンを受け継いだ。滝本監督は「母校の指導に直接、携われるのは幸せなこと。できること、やってきたことを試合でどう出せるか。そこを大事にしていきたい」と意気込んだ。

昨秋は王者に悔しい敗戦を喫した。北海のプロ注目左腕、木村大成(3年)から初回に1点先制も、その後、畳み掛けられず1-6で逆転負け。主将の島山大輝三塁手(3年)は9回先頭で木村から中前打を放つも、得点にはつながらなかった。「詰めの甘さが出た。初回の1点だけで流れを自分たちに持ってこられなかった」。父浩一さん(53)は日南学園(宮崎)の元球児で社会人野球の王子製紙でもプレーしたが、甲子園には縁がなかった。OBの兄2人も聖地には届かず。島山家の思いを背負い、高校最終学年に臨む。

2年生右腕の杉本晃野は、北海の主砲宮下朝陽(3年)から5回に左越え2ラン、8回に右越えソロと2発浴びた。「力の差を感じた。でもあの経験があったから冬場は“北海を倒す”ということを掲げてやってきた」。昨秋までの直球とスライダーに、カーブ、チャンジアップなど4つの新球を加え「緩急を生かすことを覚えた。冬場の成果を試したい」と思い描いた。

昨秋の敗戦後、滝本監督は、横山前監督から「今日で俺は終わり。明日からお前の好きなようにやれ」と伝えられ、事実上の指導は昨秋から開始した。新体制では週1回程度、ミーティングを実施しパワー、スピードなど約20項目に分けた強化目標を数値化。月1回の体力テストで進捗(しんちょく)状況を確認し、パワーアップにつなげてきた。ひたむきな試みを、結果につなげる。【永野高輔】

アドバイザーとして立命館慶祥の滝本新監督をサポートする横山前監督(左)(撮影・永野高輔)

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高校野球札幌地区組み合わせ 野幌が決死の部員集めで2年ぶりに単独出場 

19年夏以来の単独出場となる野幌の選手たち。前列中央が穴田主将、後列中央が田中、後列右から2人目が岩男(2021年4月20日)

春季全道高校野球札幌地区の組み合わせ抽選が21日に行われ、19年夏以来の単独出場となる野幌は初戦で恵庭南と対戦する。19年秋は江別、札幌南陵、昨夏は札幌白陵、札幌南陵と、昨秋は札幌東豊、札幌北斗と、いずれも3校連合での出場だった。まずはチーム一丸で18年夏以来3年ぶりの得点と、11年秋の札幌地区初戦(7-2札幌稲西)以来10年ぶりの単独1勝を目指す。

ぎりぎりで人数がそろった。20日に初めて部員10人そろっての全体練習を実施。主将の穴田涼外野手(3年)は「何とか間に合った。野幌として勝利を挙げたい」と意気込んだ。

3月まで新3年生5人のみ。単独か連合出場かを札幌地区事務局に伝える期限は4月12日だった。入学式は8日。土日は勧誘できないため、1年生を勧誘するのは9日だけと、ほとんど間がなかった。幸い、9日の練習に経験者3人と未経験者1人の計4人の1年生が参加。この全員が入部すれば単独出場がかなう。

だが、木戸義典監督(45)は3年生に、あえて厳しい言葉をかけた。「そろわなかったら出場辞退になる。そろっても初心者が入る可能性がある。私学と対戦してアウト1つも取れなかったらどうする」。現実をしっかり見据えての判断が大切だと、説いた。

その後選手間ミーティングを開いたが、思いは変わらなかった。穴田涼は「最悪、出場辞退になるのは分かっていたが、そろえられる手応えがあった」。すぐに単独出場の意思を事務局に伝えたが、その後、問題が生じた。新1年生3人は入部決断も、野球未経験の田中翔太(1年)だけ「考えたい」と15日以降、グラウンドに来なくなった。

8人になれば出場辞退だ。穴田涼主将は必死だった。同じ江別中央中出身で、野球未経験も身のこなしが良いと感じていた写真部の岩男拓実(3年)に声をかけた。穴田涼自身も中学までサッカー部。「初心者でも練習すれば少しずつ必ずうまくなれる。一緒にやろう」。この言葉に岩男が決意。「みんなの力になれるなら」と16日に練習合流し、9人がそろった。

登録名簿提出の期限だった19日には、迷っていた田中も「やります」と決断。負傷者が1人出ても試合を続けられる10人での参戦が決まった。穴田主将は「やっとチーム練習ができる」。力を合わせ、念願の初戦へと準備を整える。【永野高輔】

足立部長(左)の話を聞く野幌の選手たち(2021年4月20日)
メンバー集めの中心になった野幌の穴田主将(2021年4月20日)
今春から入部した野幌の岩男(2021年4月20日)

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東農大二6点差から大逆転 夏の県大会シードを獲得

東農大二対高崎商大付 6回表東農大二2死一塁、右中間へ勝ち越しの適時三塁打を放った小林(撮影・保坂恭子)

<春季群馬大会:東農大二10-6高崎商大付>◇21日◇3回戦◇高崎城南球場

東農大二が、6点差からの大逆転で勝利し、夏の県大会シードを獲得した。

6点を追う6回、打者一巡の猛攻をしかけた。先頭の小林颯汰外野手(3年)が四球を選び出塁。相手の失策や野選も絡み、得点を重ねた。6-6と同点に追いつき、さらに2死三塁で小林にこの回2度目の打席が回ってきた。「みんながつないでくれた。流れを止める訳にはいかないので、くらいつきました」と変化球を左中間に運び、ヘルメットがずれながらも三塁まで激走。勝ち越しの1点を奪い、ベンチに向かって大きくガッツポーズを決めた。

昨秋の県大会は2回戦敗退だった。冬は「全員野球」をテーマに掲げ、全力疾走、全力で声だしなど“全力”にこだわってきた。この日も5回まで6点のリードを奪われた。コールド負けもちらつく点差だったが、ベンチでは「1点ずつ返していこう」とよく声が出ていた。

佐々木武監督は「オープン戦から、大会を意識してやってきた。この大会を通じての選手の成長が、夏につながると思う。負けなかったのは、選手たちの頑張りです」と話した。

東農大二対高崎商大付 6回表東農大二2死一塁、右中間へ勝ち越しの適時三塁打を放ちベンチに向かってガッツポーズの小林(撮影・保坂恭子)

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健大高崎5回コールドで圧勝 テーマは執念「チーム内で競争を」

安中総合対高崎健康福祉大高崎 5回を被安打1の無失点に抑えた高崎健康福祉大高崎・今仲(撮影・保坂恭子)

<高校野球春季群馬大会:高崎健康福祉大高崎13-0安中総合>◇21日◇3回戦◇高崎城南球場

センバツに出場した高崎健康福祉大高崎が、5回コールドで圧勝した。センバツは2回戦で敗退しており、青柳博文監督は「夏に向けて、チームを作り直していく。1、2年生を含めていろんな選手を試しながら、チーム内で競争をさせていきたい」と話した。

先発した背番号10の今仲泰一投手(3年)は、キレのある直球を軸に、2回先頭から5者連続三振を奪った。5回を被安打1の無失点に抑え、10奪三振。「調子は悪くなく、真っすぐが伸びていた。フォークで空振りもとれたことがよかった」と振り返った。

打線は、1回2死二、三塁で5番の森川倫太郎外野手(3年)が左中間へ適時二塁打を放ち、2点を先制。そこから4連打で一挙4点を奪った。2回も打者一巡の猛攻で7得点。3打数3安打3打点の森川は「フォームを改造していて、それが合っていると思う。変化球にも対応できている」と手応えを口にした。

強力打線が注目されて臨んだセンバツでは、2回戦で天理(奈良)のエース達孝太投手(3年)に2安打完封負けを喫した。8打数2安打と本来の打撃を見せられなかった森川は「思ったような打撃ができなくて、悔しかった。(大会に)どう調子を合わせるか、その日その日の調子に合わせながら、チームのためにプレーしていきたい」と話した。

今大会、チームが掲げるテーマは「執念」。青柳監督は「あっさりアウトにならない、あっさり負けないように、粘り強く戦っていきたい」と話す。昨秋の関東王者の意地がある。今仲は「群馬大会で優勝して、関東大会に出場して、もう1度、関東王者をとりたい」と力を込めた。

安中総合対高崎健康福祉大高崎 2回裏高崎健康福祉大高崎1死三塁、適時左前打を放つ森川(撮影・保坂恭子)
安中総合対高崎健康福祉大高崎 3打数3安打3打点を挙げた高崎健康福祉大高崎・森川(撮影・保坂恭子)

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昌平は25日に狭山清陵と初戦 春季埼玉大会組み合わせ一覧

春季高校野球埼玉大会組み合わせ

春季高校野球埼玉大会の組み合わせ抽選会が行われた。23日開幕。昨秋県大会優勝の昌平は、25日に初戦。

決勝は5月4日、県営大宮公園野球場。優勝、準優勝校は春季関東大会(5月15~18、22、23日、山日YBS球場他)に出場する。

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国学院栃木は24日に大田原と初戦 春季栃木大会組み合わせ一覧

春季高校野球栃木大会組み合わせ

春季高校野球栃木大会の組み合わせ抽選会が行われた。24日開幕。昨年秋の県大会優勝の国学院栃木は、1回戦で大田原と対戦する。

決勝は5月5日、宇都宮清原球場。優勝、準優勝校は春季関東大会(5月15~18、22、23日、山日YBS球場他)に出場する。

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生まれつき左の手のひらがないハンディなんの 神島・笠松子龍、意地の三振

左手の先天性四肢障害を抱えながら力投する神島・笠松子龍(撮影・酒井俊作)

<高校野球春季和歌山県大会:和歌山商9-2神島>◇20日◇2回戦◇紀三井寺

ハンディキャップをものともしない136球の熱投だ。左手に先天性の障がいを抱える神島のエース右腕、笠松子龍(かさまつ・しりゅう)投手(3年)が春季和歌山大会2回戦(紀三井寺)の和歌山商戦に先発し、6回2/3を9失点で敗れた。中盤は2ラン2本を被弾。だが意地がある。6回2死二塁。鮮やかな外角速球で見逃し三振を奪った。

「結構打たれて自分の責任だと思いました。2ストライクを取った後、2死からの決め球が甘くなった」

生まれつき左手の手のひらがなく、指も短い状態で、この日も左投手用グラブを左手で添えて投げた。捕球時は右手にグラブをつけ、投球直前にグラブを左手に置き換える。打撃は左腕のアンダーシャツでバットを巻き付けるように持ち右手を添えて振る。この日は三振と遊ゴロだったが、高校1本塁打の打力もある。

小学3年から野球を始め、校長にある選手の存在を聞いた。先天的に右手首から先がないハンデを克服し、メジャー87勝を挙げたエンゼルス伝説の左腕、ジム・アボットだ。無安打無得点も達成。笠松は「見たことはあります」と言う。

笠松は「(グラブの)持ち替えは自分で(練習して)やりました。困ったりしたことはないです」と続けた。バントは右手の素手で捕って処理。投ゴロは「必ずよけなさい」とチームで決め事があり、仲間がカバーする。中瀬学監督(41)は「一番、安定しています」と信頼する。1学年下で三塁を守る弟の大翔の影響で野球を始めた笠松は言う。「1番なので自分で流れを作って試合を作らないと。(目標は)甲子園です」。エースの自覚を胸に、夏に向かう。【酒井俊作】

◆笠松子龍(かさまつ・しりゅう)2003年(平15)9月25日、和歌山・田辺市生まれ。上秋津小3年から野球を始め、軟式の上秋津少年野球クラブでプレー。上秋津中の軟式野球部をへて、神島では1年夏からベンチ入り。3年春から背番号1を背負う。最速は「130キロくらい」で、球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ。180センチ、70キロ。右投げ左打ち。

左手の先天性四肢障害を抱えながらエースとして奮闘する神島・笠松子龍投手
神島の中瀬学監督は和歌山商に7回コールド負けを喫した試合後、ナインとミーティングを行った
左手の先天性四肢障害を抱えながら力投する神島・笠松子龍投手。左手でグラブを持って投球した

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ドラフト候補の市和歌山・松川がアーチ連発「もっとレベルアップできる」

市和歌山・松川虎生は高校公式戦初の2打席連続本塁打を放つなど豪快な打撃を披露した(撮影・酒井俊作)

<高校野球春季和歌山県大会:市和歌山9-1那賀>◇20日◇3回戦◇紀三井寺

今秋ドラフト候補で市和歌山の4番松川虎生(こう)捕手(3年)が驚異のアーチを連発した。

3回2死一塁で左越え本塁打。圧巻は4回だ。2死一塁で速球をとらえると、左翼に場外アーチ。高校公式戦初の2打席連続本塁打を放った。「(場外弾は)どこまで飛んだか分からない」と苦笑いするド迫力の弾道で高校通算35本塁打目だ。

視察したDeNA安部スカウトは「紀三井寺での場外はなかなか見ない。捕手としてのフットワークもある。野球勘がよさそう。あれだけ飛ばせる力がある」と評価。巨人岸スカウトも「広角に長打を打てるのが魅力的。1発で仕留める能力が非常に高い。引っ張れるのも強み」と話した。

3月のセンバツでは2戦で7打数4安打、打率5割7分1厘と活躍した。右方向にも長打を打てるのが魅力だろう。松川も「センバツで、打撃はすごく自信になりました。もっとレベルアップできます。軸をぶらさず、ボールを飛ばすことが大事」とスキを見せない。センバツで評価を高めたスラッガーが、またも怪力を披露した。【酒井俊作】

市和歌山松川虎生は3回、左翼に豪快な本塁打を放ち、雄たけびを上げて生還する(撮影・酒井俊作)

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ドラフト上位候補の市和歌山・小園が救援登板で「進化形」スカウト高評価

6回から登板し力投を見せた市和歌山・小園健太(撮影・酒井俊作)

<高校野球春季和歌山県大会:市和歌山9-1那賀>◇20日◇3回戦◇紀三井寺

今秋ドラフト上位候補で自己最速152キロ右腕の市和歌山・小園健太投手(3年)が6回から救援登板し「進化形」を示した。この日は最速148キロで2回を4奪三振無失点。特に2イニング目は速球主体で組み立て圧倒した。小園は「速球の角度、コースを意識して速球を軸に投げました」と話した。3月のセンバツは初戦突破も2回戦で明豊(大分)に敗北。「カウント球でも速球をあまり使えず、変化球頼りになってしまった」と反省し、速球を磨く。

小園は言う。「僕自身、身長が高い方。打者の膝元に投げ下ろせれば、しっかり角度がつく」。センバツの疲労回復もあり、春の公式戦は救援登板を重ねるがさらにレベルアップするため、センバツではシュート回転も見られた速球の精度を高めていくつもりだ。

この日は複数球団がネット裏で視察した。巨人岸スカウトが「安定した投球。真っすぐの強さ、スピードがある。夏は150キロを超えてくるでしょう」と話せば、DeNA安部スカウトも「完成度は高いが、ストレートの精度が上がれば完全に1位候補になる」と高く評価した。小園健在を知らしめるマウンドになった。【酒井俊作】

6回から登板し力投を見せた市和歌山・小園健太(撮影・酒井俊作)

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先天性四肢障害のエース神島・笠松子龍136球熱投も敗退 夏に雪辱誓う

左手の先天性四肢障害を抱えながら力投する神島・笠松子龍投手。左手でグラブを持って投球した

<高校野球春季和歌山県大会:和歌山商9-2神島>◇20日◇紀三井寺

左手の先天性四肢障害を抱えている神島のエース右腕、笠松子龍(しりゅう)投手(3年)が力投むなしく7回9失点で敗れた。

序盤から失点を重ねて、5、7回に、それぞれ2ランを被弾した。それでも、6回2死二塁では外角速球で見逃し三振に封じるなど、意地も見せた。「結構打たれて、自分の責任だと思いました。最少失点で抑えようと思ったのですが」と険しい表情だった。

笠松子は生まれつき左手の手のひらがなく、指も短い状態で、この日も左投手用グラブを左手に添えた状態で投げた。捕球時は右手にグラブをつけて捕球し、投球直前にグラブを左手に置き換える動作を繰り返す。打撃時は左腕のアンダーシャツでバットを巻き付けるように持って、右手を添えてスイングする。それでも「(グラブの)持ち替えは自分で(練習して)やりました。困ったりしたことはありません」と話した。小学3年時から本格的に野球を開始。「先に弟がやっていたんです。父の影響ですね」。弟は同校の1学年下で三塁を守る笠松大翔だ。野球が好きで昨夏のイップスも乗り越えてマウンドに立っている。

今春から背番号1を背負うが、初戦で敗退し、悔しさを味わった。中瀬学監督(41)は「3人投手がいますが、その中で一番、安定しています。全体的にまとめてくれるので1番をつけている。角度のある球を投げられる」と信頼する。最速は「130キロくらい」でカーブ、スライダー、チェンジアップを駆使する。

笠松子は小学校では校長から、生まれながら右手首がないハンディキャップを乗り越えて大リーグで活躍したジム・アボット投手の存在を教わった。この日は136球の熱投。「1番なので自分で流れを作って試合を作らないといけない。(目標は)甲子園です」と言い切った。夏に向けて、前を向いた。

左手の先天性四肢障害を抱えながら力投する神島・笠松子龍投手。左手でグラブを持って投球した
左手の先天性四肢障害を抱えながら力投する神島・笠松子龍投手。投球直前、グラブを左手に置き換える
左手の先天性四肢障害を抱えながら力投する神島・笠松子龍投手。捕球するときは左腕用グラブを右手にはめる

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23日開幕、春季高校野球茨城大会 決勝は5月5日予定/組み合わせ一覧

春季高校野球茨城大会組み合わせ

春季高校野球茨城大会の組み合わせ抽選会が行われた。

23日開幕。センバツ出場の常総学院は25日に初戦。決勝は5月5日、J:COMスタジアム土浦。優勝、準優勝校は春季関東大会(5月15~18、22、23日、山日YBS球場他)に出場。

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春季高校野球地区大会 24日から9地区で/大会日程一覧

春季高校野球地区大会日程

日本高野連は19日、春季地区大会の日程を発表した。

24日の四国大会と九州大会から始まり、全国9地区で開催する。

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春季静岡県大会組み合わせ 今春センバツ三島南25日初戦「夏に向け」監督

抽選箱からくじを引く三島南の稲木監督(左)

春季高校野球静岡県大会(24日開幕)の組み合わせ抽選会が19日、静岡市内で行われた。今春センバツに21世紀枠で出場した三島南(東部・推薦)は、25日の初戦(2回戦)で島田工(中部5位)-浜松開誠館(西部5位)の勝者との対戦が決まった。稲木恵介監督(41)は「今大会は、夏に向けて戦力に厚みを持たせられるようにしたい」と抱負を語った。

静岡高(中部1位)は、掛川東(西部5位)-星陵(東部4位)の勝者と初戦を迎える。今月1日から指揮する池田新之介監督(43)は「いよいよ県大会が始まるなという思い。あまり先を見ず、夏につながるように1戦1戦を大切に戦いたい」と意気込んだ。

今大会は、決勝戦を含む全25試合で延長13回からタイブレークを適用。「1週間で500球以内」の投球数制限も行われる。上位8校は、夏の選手権静岡大会のシード校となり、決勝進出の2校は、東海大会(5月20日開幕、三重県)に出場する。【河合萌彦】

▽1回戦の組み合わせ(24日)

(1)掛川東-星陵

(2)桐陽-静岡大成

(3)清水桜が丘-磐田東

(4)伊東商-静清

(5)島田工-浜松開誠館

(6)富士宮西-浜松工

(7)藤枝明誠-富士

(8)沼津商-浜名

(9)浜松湖北-東海大静岡翔洋

▽2回戦の組み合わせ(25日)

静岡-(1)の勝者

浜松商-(2)の勝者

御殿場西-(3)の勝者

掛川西-(4)の勝者

三島南-(5)の勝者

島田商-(6)の勝者

加藤学園-(9)の勝者

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本家も認めた「佐藤輝2世」市尼崎・米山は「佐藤になる可能性」虎スカウト

市尼崎の米山航平外野手は2回、詰まりながらも阪神佐藤輝をほうふつさせる豪快なフォロースルーで左翼線二塁打

市尼崎の「佐藤2世」が躍動した。昨秋、県3位の長田に10安打14得点でコールド勝ち。主軸にドッシリと座るのが米山航平外野手(3年)だ。2回、右腕の内角速球に詰まりながら怪力で左翼線に落とす二塁打になった。6回は右前打で5点奪取の口火を切った。

188センチ、95キロの肉体が魅力だ。「詰まっても振り切る力は冬からずっと練習してきました」。自らの売りを「長打力です。スイングスピードには自信があります」と胸を張る。高校通算本塁打数を「10本くらいです」と言い、スイングスピードは160キロだ。

実は、NPBのスカウトでウワサになっている存在だった。「イチアマに佐藤そっくりの選手がいるらしい」。50メートル6秒0で、機敏な身のこなしから、野性味あふれる風貌までそっくりだ。憧れを問われ「ここ最近、佐藤輝明選手によく似ていると言われる。身長、体重はほとんど一緒。顔が似ていると言われます」と明かす。187センチ、94キロの阪神ドラフト1位の佐藤輝を上回るスケールだ。

複数球団が視察した。阪神熊野スカウトは「素材的にいい。佐藤輝も高校の時から見ていた。打撃は佐藤が柔らかかったけど、仁川学院の佐藤より体とパワーは米山の方が上。佐藤のようになる可能性がある」と評し、将来性を高く買う。

実は、一流の血が流れている。祖母の親戚が、阪急で254勝を挙げた左腕の梶本隆夫だ。梶本も186センチ。大物感がある。「プロ野球に興味があります」と夢も大きい。【酒井俊作】

▽市尼崎・広田誠監督(米山について)「スイングスピードがありますし、詰まっても遠くまで飛ばす力がある。天性のモノですね。恵まれた体ですからね」

◆米山航平(よねやま・こうへい)2003年(平15)12月12日、神戸市生まれ。神戸市立なぎさ小5年から、なぎさ少年団野球部で野球を始め、渚中では軟式野球部。市尼崎では1年秋から背番号19でベンチ入り。家族は両親と弟2人。188センチ、95キロ。右投げ左打ち

市尼崎の米山航平外野手は阪神佐藤輝をほうふつさせる風貌だ
阪神佐藤輝(2021年4月15日)
打席でドッシリと構える市尼崎・米山
阪神佐藤輝(2021年3月20日)

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広陵中井監督が同校女子野球部の総監督に就任「魅力的な選手たち育てたい」

中井哲之監督(2019年3月30日撮影)

甲子園春夏通算47度の出場を誇る広陵(広島)の中井哲之監督(58)が、来年4月に創部する同校女子硬式野球部の総監督に兼任で就任することが18日、分かった。

教え子でOBの坂田脩造氏(25=同校職員)が監督に就く。野球部は1911年(明44)創部で、90年4月から中井監督が率いて甲子園に春夏通算19度出場し、センバツで2度優勝。中井監督は「女子野球選手の活躍の場を作ることが、野球の魅力を広めること、そして野球人口減少の歯止めにもつながる。さわやかで魅力的な選手たちを育てていきたい」とコメントした。同校は「女子硬式野球の活性化を目指して取り組むとともに全国高等学校女子硬式野球連盟の発展に寄与する」と説明している。

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関東第一4強入り「膝が割れて体が回転」プロ注目の市川祐はフォーム改造中

関東第一対国学院久我山 関東第一 7回からリリーフ登板し3回を投げ1本塁打を含む2安打で2失点の、エース・市川(撮影・保坂淑子)

<春季東京大会:国学院久我山3-6関東第一>◇18日◇準々決勝◇ダイワハウススタジアム八王子

関東第一は3投手のリレーで4強入りを決めた。

プロ注目の右腕・市川祐投手(3年)は3番手で7回から登板。3回を投げ、1本塁打を含む2安打2三振。最速は137キロだった。米沢貴光監督(44)は「今、フォームを修正しているところで調子はあまりよくない」と話した。「投球の際に左の膝が割れて体が回転してしまう」と指摘。大会中ながら、将来を見据え、写真や動画で分析を加えながら慎重にフォーム改造に取り組んでいる。

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佐藤輝明2世が市尼崎にいた!顔も身のこなしも「似てる」米山2安打活躍

市尼崎の米山航平外野手は2回、詰まりながらも阪神佐藤輝をほうふつさせる豪快なフォロースルーで左翼線二塁打

<高校野球春季兵庫県大会:市尼崎14-5長田>◇18日◇2回戦◇明石トーカロ球場

市尼崎の「佐藤2世」が躍動した。昨秋、県3位の長田に10安打14得点でコールド勝ち。

主軸にドッシリと座るのが米山航平外野手(3年)だ。2回、右腕の内角速球に詰まりながら怪力で左翼線に落とす二塁打になった。6回は右前打で5点奪取の口火を切った。 188センチ、95キロのほれぼれする肉体が魅力の左打ちだ。「詰まっても振り切る力は冬からずっと練習してきました」。自らの売りを「長打力です。スイングスピードには自信があります」と胸を張る。高校通算本塁打数を「10本くらいです」と言い、スイングスピードは160キロだ。

実は、NPBのスカウトでウワサになっている存在だった。「イチアマに佐藤そっくりの選手がいるらしい」。50メートル6秒0で、機敏な身のこなしから、野性味あふれる風貌までそっくりだ。憧れを問われ「ここ最近、佐藤選手によく似ていると言われる。身長、体重はほとんど一緒です。顔が似ていると言われます」と明かす。187センチ、94キロの佐藤を上回るスケールだ。

実は、一流の血が流れている。祖母の井納昭子さん(77)の親戚が、阪急で254勝を挙げた名球会左腕の梶本隆夫だという。梶本も186センチ。なるほど、大物感が漂う。「プロ野球に興味があります」と夢も大きい。【酒井俊作】

▽市尼崎・広田誠監督(米山について)「スイングスピードがありますし、詰まっても遠くまで飛ばす力がある。天性のモノですね。恵まれた体ですからね」

◆米山航平 よねやま・こうへい。2003年(平15)12月12日、神戸市生まれ。神戸市立なぎさ小5年から、なぎさ少年団野球部で野球を始め、渚中では軟式野球部。市尼崎では1年秋から背番号19でベンチ入り。家族は両親と弟2人。188センチ、95キロ。右投げ左打ち。

市尼崎の米山航平外野手は阪神佐藤輝をほうふつさせる風貌だ
打席でドッシリと構える市尼崎・米山
市尼崎の米山航平外野手は2回、詰まりながらも左翼線に二塁打を放った
市尼崎の米山航平外野手は力強くダッシュ

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日大三が3点差逆転4強入り 星外野手が走守ミスはね返す3安打2打点

日大三・小倉監督(2020年7月28日)

<春季東京大会:日大三6-3明大中野八王子>◇18日◇準々決勝◇ダイワハウススタジアム八王子

日大三がミスを重ねる苦しい試合展開の末、明大中野八王子を突き放して準決勝進出を決めた。

日大三の星憂芽外野手(3年)がいい意味でも悪い意味でも目立つ試合になった。初回、先頭で左打席に入った星は、明大中野八王子の先発左腕井上仁投手(3年)のストレートを右前に快打して出塁。暴投で二塁に進むと、打者3番富塚隼介外野手(2年)のカウント1-0の時に飛び出してけん制死。星は「2番バッター斎藤の打席の時に、ピッチャーがけん制する時としない時の動きにクセが出ていたのが分かったので、狙っていました。気持ちが先走ってしまいました」と、振り返った。

日大三は初回1死二塁の先制機をつぶすと、3回表に失策とミスが重なり3点を先制される。先頭の松本澪音捕手(3年)の右飛を日大三の右翼・井坪朝陽外野手(3年)がグラブに当てて落球するエラー。犠打で1死二塁。須江陽海内野手(3年)のセンターへの大きな飛球を中堅・星が追いつきながらボールに触れず三塁打にしてしまう。星はその場面について「打球から目を切ってしまい、左翼から右翼への風を計算に入れていませんでした」と言った。

先制された直後の1死三塁で、福本真士外野手(3年)の左中間への飛球を、星が追いつくも体勢を崩しながらグラブに当ててこぼし、これが二塁打となって2点目。さらに犠飛もありこの回3点を失った。星は「風を言い訳にできません」と、風が上空で強く舞っていながら状況判断が甘かったことを反省していた。

3点を追う日大三はその裏、先頭の8番安田和輝捕手(3年)が中前打。9番の宇山翼投手(3年)の犠打で1死二塁とし1番星に打順が回ってきた。星は井上の初球ストレートを中前に運び反撃の口火を切るタイムリー。この場面、走塁と守備のミスがあったものの、星は積極的な気持ちで打席に入っていた。「宇山がきっちり送ってくれた。僕が返すと信頼して二塁に走者を進めてくれたと感じ、思い切って行きました」。

その後、斎藤広空内野手(3年)の二塁打と富塚の2点タイムリーで同点に追い付き、試合を振り出に戻す。続く4回は2死一、三塁で再び星。星は井上のストレートを右翼へ二塁打として勝ち越しに成功。7回には土屋マックス清文外野手(3年)の2点タイムリーで試合を決めた。

試合後の星は走塁死に加え守備では2度のミスがありながら、4打数3安打2打点の活躍にほっとした様子。「自分にミスもある中で、こうして打って勝てたのは良かったです。走塁や守備ではもっと考えたり、慎重にならないといけないなと思いました。バッティングは、この1週間フリーやティーで数多く振り込んでいたのでストレートをしっかり芯で捉えることができたと思います。また次の試合に備えてしっかり練習していきたいです」。

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東海大相模が三浦学苑に圧勝、黒沢満弾など9安打10得点で5回コールド

東海大相模対三浦学苑 東海大相模 1回、1死満塁から左越え本塁打を打ち、試合後、安心した表情を浮かべる黒沢(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季神奈川大会:東海大相模10-0三浦学苑>◇18日◇4回戦◇サーティーフォー相模原球場

今春のセンバツで優勝し、県大会初戦は延長戦で辛勝した東海大相模が、一夜明け迎えた4回戦で三浦学苑に9安打10得点の5回コールドで圧勝した。

夏へ向かう王者は、新戦力の台頭で強さを増している。初回、2点を返し、なおも1死満塁で背番号17の黒沢学励(まなぶ)外野手(3年)が「狙っていた」という高めのスライダーを捉え、左越えの満塁弾。「レフトを越えたと思った」と全力疾走し、二塁を回ったところで審判に「入ったよ」と声をかけられガッツポーズを見せた。高校通算6号で公式戦初本塁打が満塁弾。「みんながホームで笑顔で待っていてくれて、チョーうれしいなぁと思いました」と満面の笑みを浮かべた。

悔しさを春季県大会にぶつけた。センバツでは2回戦の鳥取城北戦で代打出場したのみ。「優勝はうれしかったけど、悔しい気持ちが強かった。春はやるぞ、という思いで練習してきた」と、気持ちを新たに臨んだ。どんな球でも1球で仕留めるために、同学年の中でも巧打の門馬功外野手(3年)、柴田疾内野手(3年)に教えを受けた。「打撃は形が崩れてもヒットになればいいんだよ」。2人のアドバイスを胸に、ミートポイントより前で払うように打つ練習も取り入れ、どんな球でも食らい付き打撃を磨いた。黒沢は「今日は打てたけど、自分はホームランバッターではない。センターから右中間に低い打球を打つ。1点1点返していけるように、自分の打撃をしていきたい」と気持ちを引き締めた。

投手陣も新戦力がアピールした。センバツで登板機会のなかった武井京太郎投手(2年)が先発し、4回を1安打無失点に抑える好投。「センバツは悔しかった。今日は自分がチームのために貢献しようと思った」と熱い思いを投球に込めた。

門馬敬治監督(51)は「2試合が終わり、公式戦初めての投手も経験できた。これを第1歩にしっかりと成長して欲しい。新しいチームで春、夏と乗り切りたい」と期待。選手層の厚さで、神奈川大会を勝ち進む東海大相模。王者に死角はない。

東海大相模対三浦学苑 東海大相模、1回、1死満塁から左越え本塁打を打った黒沢の打撃(撮影・保坂淑子)
東海大相模対三浦学苑 東海大相模、先発4回を投げ1安打5三振、無失点に抑えた武井(撮影・保坂淑子)

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光明相模原13安打8得点で16強、完投の「野村にかけていました」監督

光明相模原対戸塚 声を出す光明相模原ベンチ(撮影・保坂恭子)

<春季神奈川大会:光明相模原8-1戸塚>◇17日◇3回戦◇サーティーフォー保土ケ谷

光明相模原が、13安打で8得点を挙げ、16強入りを決めた。

先発した背番号1の野村昇吾投手(2年)は、雨でグラウンド状況も悪くなる中、走者を背負いながら粘りの投球。被安打7の11奪三振、1失点の161球で完投した。芝崎広之監督は「(今日は)野村にかけていました。2年生ですが、中学での全国大会の経験もあって場数を踏んでいる。これで一皮むけたかなと思います」と話した。

4-1で迎えた3回は、先頭の3番金子功児主将(3年)が直球をとらえて右翼スタンドへ、公式戦では初となるソロ本塁打を放った。「完璧でした。センター方向に低い打球を意識していたら、たまたまホームランになりました」と笑顔で喜んだ。

4回以降は雨が強く降った時間帯もあったが、金子はベンチで「中止になるまで、気を抜かないでやろう」とチームメートに声をかけていた。今年のテーマは「躍動感」。塁に出れば、サインプレーを積極的に仕掛けていく。「優勝を目指して、一戦必勝で頑張っていきます」と意気込んでいた。

光明相模原対戸塚 3回表、先頭で公式戦初となるソロ本塁打を放った光明相模原・金子(撮影・保坂恭子)

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平塚学園、センバツV東海大相模にあと1歩「執念の差」延長で破れる

東海大相模対平塚学園 先発し5回を被安打7の7失点だった平塚学園・中原(撮影・保坂恭子)

<春季神奈川大会:東海大相模9-8平塚学園>◇17日◇3回戦◇サーティーフォー保土ケ谷

平塚学園は、センバツ優勝の東海大相模にあと1歩及ばなかった。

打線がつながり、東海大相模より1本多い14安打を放ったが、延長戦の末に破れた。八木崇文監督は「しっかり打てる練習はしていたが、その分守備でいらないミスが出てしまった。惜敗や金星ではなく、執念の差が出た。帰って練習します」と話した。

先発した左腕のサイド中原一颯(いっさ)投手(3年)は、粘って5回を被安打7の7失点とした。

スポーツ用具メーカーZETT社独自の身体能力評価システムで、総筋力3年連続1位を誇る強力打線。2-2で迎えた3回2死一、二塁、村田璃紀内野手(3年)の左翼線への適時二塁打で1点を挙げ勝ち越し。さらに2死二、三塁で竹部友陽(ともや)内野手(2年)が中前打を放ち1点を追加した。

5回に逆転を許してからも、ベンチからは「必死に食らいついていこう」と声が出ていた。田中慎之介主将(3年)は「やるからには、勝ちにいこうと話していた」と悔しさをにじませた。

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東海大相模が県大会初戦辛勝 乱打戦にエース石田4番手投入 延長制す

東海大相模対平塚学園 4番手として9回2死からマウンドに上がった東海大相模・石田(撮影・保坂恭子)

<春季神奈川大会:東海大相模9-8平塚学園>◇17日◇3回戦◇サーティーフォー保土ケ谷

センバツで10年ぶり3回目の優勝を飾った東海大相模が、県大会初戦となる3回戦を延長戦の末に制した。

門馬敬治監督(51)は「春の大会に臨むチームとしては(センバツ後のため)1番遅いスタート。選手も僕も、目に見えない疲れなどがあって、どこかで(相手を)受けてしまうところがあるのかな。粘り勝ちができた。負けなかったというより、勝った。うちはプラスにとらえている」と振り返った。

8-8で迎えた延長10回1死満塁、4番の柴田疾内野手(3年)の二ゴロの間に、今大会の主将を務める三塁走者の門馬功外野手(3年)が生還し勝ち越しの1点を奪った。

両チームとも2ケタ安打を放つ乱打戦。9回2死一塁からは、4番手となるエースの石田隼都投手(3年)を投入し、逃げ切った。石田は「投げる準備はしていた。勝ち切れたことがよかった。(相手の)『相模を倒してやろう』という気持ちが伝わってきた。それを受け止めてはダメだと思う。チャレンジャー精神で戦いたい」と意気込んでいた。

東海大相模対平塚学園 8回表2死一塁、「主将」の刺しゅうがついたユニホームで左前打を放つ東海大相模・門馬(撮影・保坂恭子)

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東海大相模・大塚が復帰 9回代打で出場「優勝旗持ってみたいな」

東海大相模対平塚学園 9回裏から遊撃の守備についた東海大相模・大塚(撮影・保坂恭子)

<春季神奈川大会:東海大相模9-8平塚学園>◇17日◇3回戦◇サーティーフォー保土ケ谷

東海大相模の大塚瑠晏(るあん)内野手(3年)が、急性胃腸炎から復帰した。

8-8で迎えた9回2死三塁で代打へ。しかし申告敬遠となった。

9回裏からは遊撃の守備に入った。1点勝ち越した直後の10回無死二塁、平塚学園・村田璃紀内野手(3年)の遊ゴロを三塁に投げる好判断で、走者を三塁に進ませなかった。「違和感なくプレーできました」と話した。試合後の整列では、今大会の主将を務めている門馬功外野手(3年)の隣に並んだ。

主将として臨んだセンバツでは、2回戦の鳥取城北戦の翌日3月27日に痛みを感じた。急性胃腸炎と診断され、チームを離れて大阪市内の病院に入院。仲間の戦いはテレビ観戦しており「優勝旗を持ってみたいなと少し思いました」と明かした。

4月5日に退院し、7日から別メニューで練習を再開。一時は8キロ減った体重も、食事量を徐々に増やして6キロ戻った。試合前日の16日に全体練習に復帰。練習前には、チームメートの前で「もう1回、日本一を目指して頑張ろう」と話した。

「連覇の場に立ちたい。自分の手で、優勝旗を握りたい」という強い思いを胸に、目指すのは春夏連覇だ。

東海大相模対平塚学園 延長戦の末に勝利し、あいさつで並ぶ右から東海大相模・門馬と大塚(撮影・保坂恭子)

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