日刊スポーツ

市和歌山快勝 プロ注目の小園は1回3者凡退、夏に向けレベルアップ図る

市和歌山快勝 プロ注目の小園は1回3者凡退、夏に向けレベルアップ図る

市和歌山・小園(2021年3月26日撮影)

市和歌山が11日、今春センバツ後初の公式戦となる春季近畿地区大会和歌山県大会の初戦に臨み、橋本に9-1で7回コールド勝ちした。

プロ注目で最速152キロ右腕の小園健太投手(3年)は7回に3番手で救援登板し、3者凡退の1回無失点。小園は4日にセンバツ後の初実戦に臨み「春、和歌山で絶対に優勝する思いでやりたい」と話していた。センバツは2回戦で明豊(大分)に敗退。夏に向け、レベルアップを図る。

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桐蔭学園が湘南破る、ドラフト候補の松下歩叶3安打/春季神奈川大会

桐蔭学園対湘南 5打数3安打と大活躍の松下の打撃(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季神奈川大会:桐蔭学園5-1湘南>◇11日◇2回戦◇サーティーフォー保土ケ谷球場

桐蔭学園は、先発の山口凱矢(がいや)投手(2年)が7回を投げ1安打無失点に抑える好投に、打撃陣は10安打5得点と、投打にかみ合い勝利した。

今秋のドラフト候補にも挙がる松下歩叶(あゆと)内野手(3年)が打線をけん引した。5打数3安打で、5回にはダメ押しの5点目につながる左越え二塁打を放った。「打った球は真っすぐ。狙い球ではなかったんですが、体がうまく反応できた。納得のいく1本でした」と胸を張った。

DeNAの森敬斗内野手をリスペクトしている。入学時の3年生で、同じポジション。寮は同じ部屋だった。「森さんのように、チャンスで1本を打てる打者になりたい」と、その背中を追いかけた。何でも吸収しようと、質問攻めにした。今も参考にしているのは打席でのタイミングの取り方だ。「まずは自分の待っているボールを待ち、当てにいかずしっかり振る」。松下はこの日の第3打席を振り返り「(森さんに)言われた通り打てました」と笑顔を見せた。

しかし、まだ納得はしていない。「今日は打点を残せなかった。次はそこにこだわっていきたい」。まだまだ先輩の背中は遠い。

森と交わした約束を果たす。19年夏、神奈川県大会で敗戦した後「次はお前の番だ。お前が(甲子園に)連れて行け」と甲子園出場を誓った。松下は「その前に、春、優勝して関東大会に出場したい」。力強く話した。

桐蔭学園対湘南 桐蔭学園 7回を投げ1安打無失点に抑えた先発の山口(撮影・保坂淑子)

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国学院久我山8強入り 甲子園経験の内山逆転弾で創価破る「一戦必勝」監督

国学院久我山対創価 先発し力投する国学院久我山・高橋(撮影・保坂恭子)

<春季東京大会:国学院久我山3-2創価>◇11日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

国学院久我山が、接戦を制して8強入りを決めた。

高橋風太投手(3年)は被安打6、2四球で2失点したが、119球で完投。尾崎直輝監督は「久我山のチーム全体で戦いにいくという姿勢が出ていると思う。1つでも多く試合をして、経験を積んでいっていけたら。チーム一丸となって、一戦必勝です」と話した。

1点を追う2回無死一塁、6番の内山凜外野手(3年)が高めに浮いた球を左翼の芝生席まで運ぶ逆転2ラン。ガッツポーズなどはなかったが、内山は「内心は喜んでいました。自分のフルスイングができた結果だと思う。振り抜けたので、入ったなと思いました」と笑顔で明かした。

2回戦の東海大高輪台戦(7日)から公式戦2戦連発で、高校通算では5本目。東海大高輪台戦で「今まではアッパースイングだったけど、レベルスイングの結果としてホームランが入ることが分かった」と感覚をつかんだ。尾崎監督は「1年生で甲子園を経験しているメンバー。コツコツ練習する真面目な選手なので、ああいう所で打ってくれるとうれしい」と話した。

国学院久我山対創価 2回表無死一塁、逆転2ランを放った国学院久我山・内山(撮影・保坂恭子)
国学院久我山対創価 先発し力投する創価・杉江(撮影・保坂恭子)

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小山台が3回戦敗退、森村「課題見つかった」コロナ禍乗り越え夏V目指す

ピンチを抑え、投手に声をかけながらベンチに戻る小山台・森村(撮影・保坂恭子)

<高校野球春季東京大会:東海大菅生7-1小山台>◇11日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

進学校としても知られる都立の小山台は、3回戦で姿を消した。森村輝捕手(3年)は4打数2安打、盗塁も刺して強肩強打をアピールした。「大会を通じて、課題が多く見つかりました。守備面と、打線はもっと打たないといけない。(夏へ)優勝を目指せる能力をつけられるように、頑張りたい」と話した。

コンディションに不安のあったエース木暮瞬哉投手(3年)はベンチスタートで、松川侑聖投手(2年)が先発。しかし立ち上がりに3連打を許し、初回に4失点を喫した。

打線はセンバツ8強の東海大菅生、鈴木泰成投手(2年)に4回まで無安打に抑えられたが、5回に先頭で4番の森村が中前打を放って口火を切った。7回以降は毎回安打を放ち、8回1死二、三塁、西田宗弥内野手(3年)の右前打で1点を奪った。計7安打を放ち、福嶋正信監督は「(対戦を)楽しんでこいと言った。まさか7安打も打つとは思わなかった。135キロを打つのは大変。よく打てました」と選手をたたえた。

都立のため新型コロナウイルスの影響を受け、練習が再開できたのは3月下旬。チーム練習はほとんどできず「よく練習しないで、あんな球を打った」と監督は話した。

正捕手の森村は、けが人の兼ね合いもありチーム事情のため、この日は「4番・三塁手」でスタメン出場。公式戦では初の三塁の守備を経験し、2回からマスクをかぶった。二塁送球は、練習で最速1秒91をマークしている強肩で、さっそく2回1死で盗塁を刺した。木暮とのバッテリーで2回以降は走者を出しながら粘り強く戦った。「打者の打ち気を感じたので、みせ球とか広く使わないと打ち取れないと思った」と振り返った。

野球部の練習が制限されていた間は、自宅前で素振りや河川敷でのランニング、バッティングセンターに通うなど調整を続けてきた。コロナ禍のため夏に向けても、都立校は練習が制限される見込みだ。厳しい環境となるが「目標は高く持ってやっていきたい」と意気込んだ。

5回表先頭でチーム初安打を放った小山台・森村(撮影・保坂恭子)

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創価が逆転負け3回戦敗退「力んでしまった」杉江敏希投手/春季東京大会

国学院久我山対創価 ピンチを抑えて笑顔でベンチに戻る創価・杉江(撮影・保坂恭子)

<春季東京大会:国学院久我山3-2創価>◇11日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

創価は、逆転負けで3回戦敗退となった。初回に1点を先制。3回には相手のミスを逃さず1点を追加したが、あと1歩及ばなかった。片桐哲郎監督は「春の段階で緊迫したゲームができた。選手に自覚も出てきたので、悔しさをバネに夏までにどう成長できるか」と話した。

背番号1の杉江敏希投手(2年)は、被安打7の2四球、134球で完投した。力のある直球に加えて、カーブ、スライダー、スプリットを操り、打たせてとる投球。「今までにない緊張だった。序盤に勢いをつけて、流れを作ろうとしすぎて力んでしまった。前半は自分のピッチングができなかった」と振り返った。片桐監督は「丹念に、我慢強く投げてくれました」と評価した。

杉江は昨秋までのヒールアップをする投球フォームから、重心を下げる意識に変えた。夏に向けて「どんな相手でも、同じ試合の入りで、リズムを作れるようにしたい。勝てる投手になりたい」と意気込んでいた。

国学院久我山対創価 先発し力投する創価・杉江(撮影・保坂恭子)
国学院久我山対創価 2回表無死一塁、逆転2ランを放った国学院久我山・内山(撮影・保坂恭子)
国学院久我山対創価 先発し力投する国学院久我山・高橋(撮影・保坂恭子)

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東海大菅生8強 鈴木泰成1失点9K完投 8強入りセンバツが「いい経験」

先発し力投する東海大菅生・鈴木泰成(撮影・保坂恭子)

<高校野球春季東京大会:東海大菅生7-1小山台>◇11日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

東海大菅生が、8強入りを決めた。先発の鈴木泰成投手(2年)が被安打7の1四球、9奪三振で1失点、121球で完投勝利を挙げた。若林弘泰監督(54)は「9回を投げきる体力、気持ちの面のスタミナも必要になってくる。投手が頑張ってくれて、勝ってきた」と話した。

鈴木泰は、試合前のブルペンから直球に手応えをつかんでいた。「高めのまっすぐが、すごく伸びがあった。まっすぐでいい感じに三振が取れたのは、とてもよかった。序盤は、思い切ってインコースで押していこうと福原(聖矢捕手・2年)と話していました」と明かした。

8強入りしたセンバツでは、大舞台を味わった。「すごく緊張したけど、いい経験になった。今も試合前に緊張はあるけど、うまく対応できるようになった」という。以前は制球力を重視してマウンドに上がっていたが「気迫よりもコントロールだと思っていたけど、気持ちで押した方が勢いがつく」と学んだ。

東京大会の1回戦突破後、若林監督からは「同じようにやっていたら、夏も優勝できないぞ。自分たちの野球を貫くことを徹底しよう」とミーティングで伝えられた。鈴木泰は「すぐに試合を振り返って、修正して次の試合に臨みたい」と勝利にも慢心はない。

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横浜5回コールド発進 村田監督「泥くさく、きびきびとチームカラー一新」

瀬谷西対横浜 3回裏 横浜1死二塁、遊ゴロで走者を三塁に進ませる安達(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季神奈川大会:横浜10-0瀬谷西>◇11日◇2回戦◇サーティーフォー保土ケ谷球場

横浜が10-0の5回コールドで初戦を突破した。

安達大和主将(3年)自ら、新しい横浜を体現した。2回2死三塁から一塁へのゴロに全力疾走で一塁を駆け抜け内野安打に。その間に三塁走者が本塁へ。先制点を奪った。その後、四球を挟み4連打でこの回、一挙6点。その後も次の塁を積極的に狙う走塁を絡め、8安打10得点で圧倒した。安達は「この冬、徹底してきた全力疾走ができた」と胸を張った。

村田浩明監督(34)は「チームカラーを一新したいと取り組んできた」とこの冬を振り返った。「泥くさく、きびきびと元気よく」を徹底。どんな場面でも、自分を抑えチームの勝利に徹する。「今日は、全力疾走するということを、キャプテンがやってくれた。内野安打や走塁と、昨秋から取り組んできたことができたと思います」と評価した。

主将交代に発奮した。昨秋は延末勧太捕手(3年)が主将を務めていたが、プレーに集中するため、今年1月、チームメートの推薦で安達が主将に就いた。昨秋、県大会で東海大相模に敗戦し、目標を失いかけチームの士気が落ちる中、安達は1人1人に声をかけ気持ちを高めた。「全員が同じ方向を向いてプレーをする」と、練習の意図を明確にした。「変化球を積極的に打ちにいく。ボールの内側をたたく。低めにバットを入れて打つ。すべて、自分を捨ててチームとして戦うための練習です」。徹底したチーム作りで春を迎えた。

今年、チームで掲げたスローガンは「県内無敗」。同県にはセンバツ優勝を果たした東海大相模もいる。夏はたった1つの甲子園出場枠をかけ、倒さなければならない強敵だ。安達は「夏は東海大相模さんにリベンジしたい。全国優勝のチームに立ち向かうなんて、最高のシナリオです。目標が大きいほど、燃えるものがある。絶対にやってやろうと思う」と、初戦の大勝にも気持ちを引き締めた。【保坂淑子】

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初甲子園目指す武庫荘総合が惜敗「大事なところでミスが」監督

武庫荘総合の植田茂樹監督は円陣で指示を出した

<高校野球練習試合:岐阜第一3-2武庫荘総合>◇10日◇武庫荘総合グラウンド

春夏通じて初の甲子園出場を目指す武庫荘総合(兵庫)は惜敗した。

1点を追う8回、プロ注目の阪口楽投手(3年)に2死三塁と攻め立て、牧元がスライダーに食らいついて中前に同点打を放った。だが、9回裏にサヨナラ負け。植田茂樹監督は「大事なところでミスが出ました。初回にゲッツーを取れなかった」と指摘。1回1死一、二塁で阪口の打球は二塁正面へ。だが失策で併殺を奪えず、先制の2点を献上して尾を引いてしまった。すでに日米12球団が視察した最速146キロ右腕エース斉藤汰直(たいち)投手(3年)の登板機会がない一戦だったが接戦。

指揮官は「秋は斉藤に頼りっぱなしだった。エースのアイツが打たれたらアカン、みたいなムードだった。みんなでやっていく。チーム全体で戦っていかないといけない」と強調する。春季兵庫県大会は17日に開幕予定。総合力を高め、公立校が強豪に挑む。

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「岐阜の大谷2世」襲名へ岐阜第一・阪口が快音&剛腕披露、虎も評価

岐阜第一・阪口は武庫荘総合戦の8回から救援登板して力投した(撮影・酒井俊作)

<高校野球練習試合:岐阜第一3-2武庫荘総合>◇10日◇武庫荘総合グラウンド

今秋ドラフト候補の岐阜第一・阪口楽投手(3年)は「岐阜の大谷2世」襲名を目指す。10日、兵庫・尼崎市内の武庫荘総合グラウンドで同校と対戦。NPB複数球団が視察する一戦で、投手&野手の「二刀流」を披露した。

まずはパワフルな打撃を見せた。6回、先頭で左腕の外角低めスライダーを巧みに拾い、左中間にライナーで安打。「ずっとスライダーにやられていた。あれが精いっぱいです」。今春は4発増量の高校通算21本塁打。186センチ、90キロの恵まれた肉体だが、剛柔を併せ持つ打撃センスが光る。

目標は大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(26)だ。阪口も「身長も似ています。憧れる打者。軽く振って広角にホームランを打てる」と話し、本塁打映像は必ずチェック。この日のメジャー50本塁打も見逃さなかった。まさにスーパースターをほうふつさせる身のこなしで、将来像を思い描く。「左中間に本塁打を打つのが理想」。この冬は下半身強化。打撃練習では木製バットを用いて芯でとらえる意識づけを続け、4月上旬は左中間に本塁打。スケールアップに成功だ。

1点リードの8回には大谷さながらにマウンドへ。球は上ずり、同点打を浴びたが、踏ん張る。2回1失点だったが落差のある縦のスライダーで空振り三振を3つ奪い、サヨナラ勝ちにつなげた。阪口は「投手としてはエースなのでしっかり抑えて勝ちにつなげたい。打者としては4番なので、しっかりチャンスで打つことです」と自覚十分だ。田所孝二監督(61)は「(打撃で)飛距離も出ますし、ミートする能力もある。左中間に広角に打てる」と信頼を口にした。

NPBも注目する逸材だ。視察を重ねている阪神熊野スカウトはこの日「柔らかいスイングがある。レフト方向に長打を打てるのはすごいこと。高校生で、飛距離もそうだけど、バットの出し方もマネできないモノを持っている。体が大きいわりに合わせるのもうまい」と高評価した。

4月17日に春季岐阜県大会の初戦を迎え、夏に向けて状態を整えていく。昨秋は東海大会準決勝で宿敵の県岐阜商に完敗し、センバツ切符を逃した。県岐阜商と対戦するためには決勝まで進まなければいけない。阪口は言う。「甲子園まであと1つで負けました。何よりもチームが勝てるように。春の借りを返したい」。夏の甲子園で、その名をとどろかせるため、いまはキバを研ぐ。【酒井俊作】

◆阪口楽(さかぐち・うた)2003年(平15)6月24日、京都・京田辺市生まれ。一休ケ丘ファイターズでプレーし、田辺中ではオール山城ヤングに在籍して関西選抜。岐阜第一では投手、内野手、外野手として活躍し、高校通算21本塁打。投手として、最速143キロでカーブ、スライダー、チェンジアップを操る。遠投100メートル。子どものころは中日ファン。186センチ、90キロ。右投げ左打ち。

野手としてもプロ注目の岐阜第一・阪口楽投手はスケールの大きな打撃を披露(撮影・酒井俊作)

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加藤学園3度目V、勝ち越し弾の佐野は県大会へ「流れに左右されないよう」

3回、加藤学園無死、右越えソロ本塁打を放ち生還する佐野(右)

<高校野球春季静岡大会:加藤学園7ー6御殿場西>◇10日◇東部地区決勝◇愛鷹球場

地区大会が終了した。西部地区では、掛川西が浜松商を9-1の7回コールドで下し、7大会ぶり12度目の栄冠。中部地区の静岡高は5-1で島田商を退け、5大会ぶり20度目の優勝。東部地区の決勝は接戦になり、加藤学園が御殿場西を7-6で破り、2大会ぶり3度目の地区制覇。3校はいずれも、昨秋に続いて地区の頂点に立った。県大会は、組み合わせ抽選会を19日に行い、24日に開幕。各地区大会ベスト8の24校に、推薦の三島南を加えた25校が出場する。

    ◇    ◇    ◇

加藤学園が乱打戦を制した。3番手で登板した白岩大誠投手(2年)が、2回1/3を無安打無失点。粘る相手の勢いを止めた。7回に1点差に迫られ、なおも2死一、二塁。長打が出れば逆転の場面で、マウンドに立った。「準備はできていた」と、強心臓ぶりを発揮。初球の直球で遊ゴロに仕留めて波に乗った。その後も130キロ台後半の直球を軸に好救援。試合を締めくくった。昨年は右肩のケガに泣かされたが、今大会で高校入学後初のメンバー入り。「持ち味は真っすぐのキレ。緩急を使いながら、生かすことができた」と胸を張った。

打線も奮起した。2本の本塁打などで7得点。2番・佐野陸斗外野手(3年)は、同点の3回に右越えの勝ち越しソロ本塁打。高校通算29本目のアーチをかけた。県大会に向けて「チーム全体で、試合の流れに左右されないようなプレーを心掛けたい」と気を引き締めた。【古地真隆】

3番手で好投した加藤学園・白岩

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掛川西コールドで12度目V、外野手挑戦で初スタメン今駒2打点で勝利貢献

2回に同点適時打を放つ掛川西の今駒

<高校野球春季静岡大会:掛川西9ー1浜松商>◇10日◇西部地区決勝◇掛川球場

地区大会が終了した。西部地区では、掛川西が浜松商を9-1の7回コールドで下し、7大会ぶり12度目の栄冠。中部地区の静岡高は5-1で島田商を退け、5大会ぶり20度目の優勝。東部地区の決勝は接戦になり、加藤学園が御殿場西を7-6で破り、2大会ぶり3度目の地区制覇。3校はいずれも、昨秋に続いて地区の頂点に立った。県大会は、組み合わせ抽選会を19日に行い、24日に開幕。各地区大会ベスト8の24校に、推薦の三島南を加えた25校が出場する。

    ◇    ◇    ◇

掛川西は投打がかみ合い、2季連続で西部地区を制した。攻撃では、公式戦初出場初スタメンの7番今駒(こんま)翔太外野手(2年)が、2打点の活躍を見せた。先制された直後の2回、2死三塁で左前への同点適時打。初球の甘く入った直球を捉えた。2-1の4回には、スクイズを成功させ「いつも通りのプレーができた」と胸を張った。

本職は捕手だが、「試合に出たい」の一心で外野手にも挑戦。普段の練習から積極的なプレーでアピールをしてきた。スタメン起用は、この日の朝に伝えられ「緊張しました」。それでも、持ち味の積極性を生かしたプレーで勝利に貢献し、抜てきした大石卓哉監督(41)の期待に応えた。

先発の沢山優介投手(3年)は、無四球完投。初回に1失点も、打線の援護を受けてからは、投球に勢いが生まれた。走者を背負った3、4回には併殺でイニングを締め、付け入る隙を与えなかった。打者との対戦に集中したことが、結果につながったが「立ち上がりが課題。修正したい」と反省も忘れなかった。

チームは、地区1位で臨んだ昨秋の県大会で初戦(2回戦)敗退に終わった。「チームの目標は甲子園2勝以上。県大会では、夏につながる試合をしたい」と沢山。秋のリベンジを果たし、夏への勢いをつけるつもりだ。【河合萌彦】

無四球完投勝利を挙げた掛川西の沢山

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プロ注目静岡高・高須8回1失点で20度目V「全体的には成長感じている」

8回を投げて10三振を奪った静岡高のエース高須

<高校野球春季静岡大会:静岡5ー1島田商>◇10日◇中部地区決勝◇草薙球場

地区大会が終了した。西部地区では、掛川西が浜松商を9-1の7回コールドで下し、7大会ぶり12度目の栄冠。中部地区の静岡高は5-1で島田商を退け、5大会ぶり20度目の優勝。東部地区の決勝は接戦になり、加藤学園が御殿場西を7-6で破り、2大会ぶり3度目の地区制覇。3校はいずれも、昨秋に続いて地区の頂点に立った。県大会は、組み合わせ抽選会を19日に行い、24日に開幕。各地区大会ベスト8の24校に、推薦の三島南を加えた25校が出場する。

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静岡高のプロ注目右腕、高須大雅投手(3年)が、変化球主体の投球で相手打線をねじ伏せた。最速143キロの直球は、この日は130キロ台止まり。決め球をスライダーに切り替え、8回4安打1失点10奪三振でエースの責任を果たした。「スライダーを何度か指に引っかけた」と反省。「昨秋に比べると、速い変化球を投げられた。全体的には成長を感じている」と胸を張った。

打席では、同点にされた直後の6回表2死一、二塁で左前打を放ち、1打点。投打で名門校をけん引している。女房役の川端慶捕手(3年)は3安打3打点。1試合に3本の適時打は自身初となり、「最近は良い感じでバットを振れている」と笑顔を見せた。

池田新之介監督(43)は、先月末まで指揮した“古巣”を退けた。「私情は入れず、自分たちがどう戦うかを考えた」。今後は県大会に向け、打撃力の向上と投手陣の底上げを目指す。【倉橋徹也】

6回表2死一、二塁で左前打を放った静岡高の高須

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日大三8強も誕生日の小倉監督は渋い顔 期待の4番打者に奮起促す

日大三・小倉全由監督(2019年7月24日撮影)

<高校野球春季東京大会:日大三4-2日大鶴ケ丘>◇10日◇3回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

昨秋東京大会で準優勝の日大三が主戦の左腕・宇山翼投手(3年)の冷静なピッチングで日大鶴ケ丘に競り勝ち8強入りした。日大鶴ケ丘も公式戦初先発となった左腕・河野集投手(2年)が日大三打線を相手に6安打4失点。きっちり試合を作った。

日大三は3回、それまで2イニング連続で3者凡退に抑えられていた河野から先頭の鎌田慎也内野手(3年)が四球で出塁。直後、川島柾之内野手(3年)がカウント0-1からエンドランを決めて無死一、三塁とチャンスを広げ、宇山の犠飛で先制。さらに星憂芽外野手(3年)の中前打を相手外野手がこぼす間に2点目を奪うなど、この回3点を先制して先手を奪った。

ただ、その後は河野の変化球にタイミングが合わずにフライを打ち上げる場面が続いた。試合後の小倉全由監督(64)は渋い顔。この日が誕生日の同監督だが「3点先制した後の一、三塁の場面で、林がインコースを見送ったところなんですよね。ドーンと4番に据えているんですから、あそこで思い切って狙ってほしかったんですよね」と振り返り、試合を決められる場面でスイングできなかった期待のスラッガーに奮起を促した。

宇山はストレートのキレはあったものの「変化球が決まらず苦しかったです。ストレートは走っていたので、コントロールに気を付けて最後まで粘り強く投げました」と、7安打されながらも2点に抑えたピッチングを振り返った。

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高校野球の春季関東大会、今回はセンバツV東海大相模の推薦出場はなし

関東地区高等学校野球連盟事務局は9日、春季関東地区高等学校野球大会(5月15~23日・山梨)の詳細について発表した。

出場校は、主管県となる山梨県の3校と各都県優勝校・準優勝校の計17校となった。

例年は、主管県の4校と各都県優勝校・準優勝校の計18校だけでなく、センバツで優勝、準優勝やそれに準ずる学校があれば推薦出場していた。しかし今大会は投球数制限と3連戦回避を考慮した日程となり、出場校数を絞ったため推薦されないことになった。そのため、今春センバツで優勝した東海大相模(神奈川)は推薦での出場はなくなった。

関東大会は5月15~23日の日程で、会場は山日YBS球場と富士北麓野球場。有観客での開催となる。組み合わせについては、24日以降に各都道府県高野連ホームページで順次公開される。

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神奈川県高野連が春季大会準々決勝日程の誤りを発表

神奈川県高野連は9日、春季神奈川大会の準々決勝を25、26日としていたのは誤りだったと発表した。

正しくは、24、25日に開催予定。

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大阪桐蔭の短すぎた春 プロ注目154キロ右腕関戸が12歳で固めた覚悟

大阪桐蔭対智弁学園 大阪桐蔭2番手で投球する関戸康介(21年3月23日撮影)

<酒井俊作記者の旬なハナシ!>

この春、センバツ初戦でひっそりと姿を消した剛腕がいた。大阪桐蔭の初陣。背番号10の関戸康介投手(3年)は3月23日の智弁学園(奈良)戦に4点劣勢の5回から登板した。制球は定まらず、甘くなった球を狙い打たれた。捕手が捕れない暴投が3度、あった。抜け球は、浮足立った心を映しているようだった。

2点差に迫った6回に痛恨の追加点を許して途中降板し、1回1/3を3失点。悔しい32球になった。関戸は「荒れ球をうまく使おうと思いましたが、上半身に力が入ってしまって、下半身に力が入らず暴投につながった。気持ち、技術も修正できませんでした」と言う。甲子園デビューで自己最速154キロの力を示せなかった。

快速球は野球のロマンだ。3月6日、滋賀で練習試合京都外大西戦に登板。6回先頭、2球目は指に引っ掛ける。3球目は球が抜ける。だが直後、外角にズバッと速球でストライク。次の内角145キロでファウル。146キロの内角速球で二ゴロに詰まらせた。目を奪われるような球筋だった。

球は荒れて、捕手は忙しい。だが、時折、見せる、指に掛かった速球の糸を引く軌道、球威は圧倒的な存在感を放っていた。5回9奪三振無失点の好結果も、150キロの球速すらも色あせる豪快さだった。「真っすぐを決めきる制球が課題です。『いい球を投げてやろう』と、気持ちをコントロールできず球に伝わって、抜けたり引っ掛けたりする球が多い」。反省の弁に成長途上ぶりがにじむ。

ひたむきに、いまの道を歩む。「何かを得るためには、何かを失わないといけない」。小学6年生で覚悟した。生まれ育った長崎・佐世保から高知の明徳義塾中へ。「親元を離れて、いろんな…。寂しさもあったけど、自分の夢に向かっていく気持ちが強かったです」。将来の夢は大リーガーで、野茂英雄に憧れる。多感な少年は甘えを断った。

「中学校に行くとき、思い出のモノを持って行かないようにしました。過去を見てしまうと良くない」

右手中指の先にある、黒ずんだマメが意志の強さを物語る。「指の圧を一番、大事にしています」。小柄な178センチでコンプレックスがある。「手が小さいんです。田村がね、めっちゃ手でかくて」。明徳義塾中のころ、当時の同僚で、いまは愛工大名電(愛知)のエース左腕、田村俊介投手(3年)と手を重ねた。長さがまるで違った。それでも武器に変えた。リリースの瞬間、指先から力を伝えきる。剛速球の源だろう。

今春のセンバツは中京大中京(愛知)の畔柳亨丞投手や市和歌山・小園健太投手、天理(奈良)の達孝太投手(いずれも3年)ら右腕エースが躍動した。勝者と敗者を分かつ、明暗があった。関戸は失意の道半ばだが、確かに甲子園の景色を見た。敗戦後「今日から夏を見て、休まずに甲子園に出てきたい」と前を向いた。短すぎた春は夏への長い助走になる。10日開幕の春季大阪府予選で出直す。【酒井俊作】

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東海大相模は3回戦が初戦 春季高校野球神奈川大会組み合わせ

春季高校野球神奈川大会の組み合わせ抽選会が8日、行われた。

4月10日開幕。センバツ優勝の東海大相模は、17日の3回戦が初戦となる。横浜は11日の2回戦が初戦で、柏木学園と瀬谷西の勝者とサーティーフォー保土ケ谷球場で対戦する。

決勝は5月4日、横浜スタジアム。

優勝校、準優勝校は春季関東大会(5月15~23日、山日YBS球場他)に出場する。

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3校で4度甲子園の小池監督、鵡川で白星発進「子どもたちには自信になる」

鵡川対駒大苫小牧 ベンチから指示を出す鵡川の小池監督(左)(撮影・永野高輔)

<練習試合:鵡川8-1駒大苫小牧>◇7日◇むかわ・田浦野球場

旭川南の監督など3校で計4度甲子園を経験した小池啓之監督(69)が今春就任した鵡川が7日、むかわ町内で、昨秋全道8強の駒大苫小牧と新体制初の練習試合を行い、8-1で勝利した。同監督は「打つべき選手が、しっかりバットを振れていた。結果がすべてではないが、結果が出ることで子どもたちには自信になる」と振り返った。

難敵相手に勝負どころでしっかり得点を加えた。先頭打者が出た回は、初回を除き2、4、5、9回と4度、得点につなげた。投手陣も5人の継投で1失点と終始、流れを譲らなかったが、そこは歴戦の将。「1回(1死満塁)のところで点を取りたかった。周りが見えていないプレーもあった。メンタルの部分もやらなきゃ」と、貪欲に新たなミッションを掲げた。

これまで春休み中の全体練習は午前のみだったが、29日の新体制開始後、午後も追加。朝、夜の自主練習を加えた4部練習で鍛えている。「北海道は冬の間、外で練習できない。雪が解けてせっかくできるんだからやった方がいい。やればやるだけ体が自然と動く」。11月で70歳。年を経ても変わらぬ情熱で、選手と向き合う。【永野高輔】

鵡川対駒大苫小牧 練習試合後、選手に話をする鵡川の小池監督(右端)(撮影・永野高輔)

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春季近畿地区高校野球大会大阪府予選の5回戦以降は有観客で開催

大阪府高野連は10日から始まる春季近畿地区高校野球大会大阪府予選の5回戦以降(5月上旬予定)を有料の有観客試合として予定することを発表した。一般1000円、中高校生500円、小学生以下無料。

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江戸川・坂本が意地の1発「力以上のものが出る」選手を信頼ノーサイン野球

創価対江戸川 江戸川5回裏1走者なし、左越えにソロを放ち生還する坂本(左)(撮影・古川真弥)

<春季東京大会:創価9-2江戸川>◇6日◇2回戦◇江戸川区球場

まだまだ、終われない。キャプテンの意地の1発だった。1-6の5回1死走者なし、江戸川・坂本智哉捕手(3年)が左越えにソロを放った。練習試合を含めても、高校初本塁打。「あそこから、もう1回、盛り上がりました。最少失点で粘れば、チャンスはあると思って」。終盤に引き離されたが、強豪を相手に9回を戦い抜いた。

園山蔵人監督の下、チームは「セルフジャッジベースボール」を掲げる。いわゆるノーサイン野球。園山監督は「サインを出して選手を動かすのは好きじゃないんです。自分たちで考えてやるのも野球の楽しさ」と説く。1回戦の本郷戦は、最大3点差をひっくり返した。「私が采配していたら、出来なかったと思います。選手は私が見えないところを見えている。力以上のものが出る」と選手との信頼関係が根底にある。

投手交代も選手と相談して判断する。シード校の創価を相手に3投手でつなぎ、打線は狙い通りファーストストライクから振って6安打を重ねた。結果は及ばなかったが、坂本は「いいことも出たし、課題も見えました。カットプレーなど、基礎から、しっかりやり直したい」と最後の夏を見据えた。

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創価16強「4番投手」高沢春佑が先発5回2失点、2ランに2盗塁の活躍

創価対江戸川 先発し5回3安打2失点(自責1)の創価・高沢(撮影・古川真弥)

<春季東京大会:創価9-2江戸川>◇6日◇2回戦◇江戸川区球場

創価は高沢春佑外野手(3年)の投打にわたる活躍で16強に進んだ。

逆方向へ、ライナーで放り込んだ。「4番投手」で先発したが、まずは1回表の打撃。2死三塁で外寄りの速球を右中間席へ。高校通算6号が先制2ランとなった。「変化球に合わせながら、反応で打ちました。引っ張って左中間への当たりが増えると調子が下がるんです」。右中間への1発は吉兆だった。

「初回に先制できたので、楽に入れました」と、次は、公式戦初登板の投手として奮闘した。初回、2回と危なげなく0に抑えると、今度はまた野手だ。次は足でみせた。3回先頭で四球を選ぶと、すかさず二盗。敵失と暴投で3点目のホームを踏んだ。結局、投げては5回3安打2失点(自責1)、打っては2安打2打点2盗塁と文句なしの働きだった。

高い身体能力を誇る。50メートル走5秒8、遠投は中学時代に軟式で108メートルを記録した。「基本は野手です」と自覚するが、最速137キロ右腕としても貴重な戦力。さらに、片桐監督は「副キャプテンとして、気持ちの面でもチームを引っ張ってくれる」と目を細めた。

目標とする選手は、二刀流のあの人ではなく「浅村栄斗さん、山田哲人さん」とキッパリ。右投げ右打ちの外野手として、存在感を見せる。

創価対江戸川 先制2ランを含む2安打2打点2盗塁の創価・高沢(撮影・古川真弥)

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関東第一2年生右腕成井、公式戦初先発で1安打完投 米沢監督も評価

関東第一対共栄学園 1安打1失点(自責0)で完投勝ちした関東第一・成井(撮影・古川真弥)

<高校野球春季東京大会:関東第一6-1共栄学園>◇6日◇2回戦◇江戸川区球場

関東第一に頼もしい“新戦力”が現れた。2年生右腕の成井颯(なるい・はやて)投手だ。公式戦初先発で、共栄学園打線を1安打1失点(自責0)に抑える完投勝ち。130キロ台の直球に、変化球を低めに集めた。「初先発で緊張しましたが、低めにコントロールできました」とホッとした様子で話した。

昨秋、初のベンチ入り。リリーフで1イニングだけ投げた。千葉・我孫子出身で、中学時代は名門・取手シニアでプレー。米沢監督が「中学の実績は申し分ない。体も出来てきたし、春、どこかで投げさせたいと思っていた」と話す存在だった。そこで選んだ相手が共栄学園。「夏、優勝するためには、必ず倒さないといけないチーム。成井が、どれだけやれるか見たい」と満を持して先発させた。

セットから腕を振った。初回こそ、変化球が浮いたが、成井は「甘く入ると長打になる。前へ、前へと意識しました」とリリースポイントを修正。2回以降は安定し、6回先頭まで無安打投球を続けた。唯一の失点となった6回1死三塁からの暴投も、低めを意識した結果だった。

チームには、ドラフト候補にも挙がるエース市川祐投手(3年)がいる。そこに、完投できる1枚が加わった。米沢監督は「(夏は1週間)500球の球数制限が出てくる。成井が出てきたのは大きい」と評価した。成井は「初先発にしては、よく出来たかな。80点です」と控えめに喜んだ。冬場、6秒に1球のテンポで投げ込んだ際も、低めを意識。やってきたことが実を結び、16強に進んだ。【古川真弥】

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二松学舎大付・秋山1失点完投も「全然だめです」

ドラフトファイル:秋山正雲

<ドラフト候補全員!?会いに行きます>

<高校野球春季東京大会:二松学舎大付6-1駒大高>◇6日◇2回戦◇江戸川区球場

ミットにズドンと突き刺した。1回2死走者なし。二松学舎大付・秋山正雲投手(3年)は駒大高の左打者に対し、フルカウントから膝元に直球を投げた。空振り三振を奪い、元気よくほえた。6安打1失点(自責0)完投。2四球を与え、141球を要しただけに「全然だめです。チェンジアップを低めに集め、打たせて取らないと」と反省しながらも3回戦に進んだ。

最速144キロ左腕は内角攻めに自信を持つ。右打者へのクロスファイアに加え、左打者の内にも「(シュートしてぶつける)怖さはないです」と投げきる。8球団が視察。投手出身の巨人木佐貫スカウトからは「投げ手側の打者の内は投げにくいものだけど、しっかり投げていた」と評価された。高校の1つ上には現巨人の秋広がいた。「ひたむきな姿勢を学びました」。小柄でも、1球にかける思いの大きさは変わらない。【古川真弥】

二松学舎大付対駒大高 6安打1失点で完投勝ちした二松学舎大付・秋山(撮影・古川真弥)
二松学舎大付対日大三 二松学舎大付先発の秋山正雲=2020年11月14日

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東海大静岡翔洋女子硬式野球部、男女アベックV目標

東海大静岡翔洋高・女子硬式野球部の選手たち。前列中央は斉藤主将

東海大静岡翔洋高女子硬式野球部の創部会見が6日、静岡市清水区内の同校で行われた。

1年生26人を加え、斉藤美咲主将ら2年生3人との総勢29人で本格スタートする。会見には東海大系列伝統の縦じまユニホームで臨んだ。弓桁義雄監督(57)は「(本校の)男女アベックで日本一になることが夢。女子チームは打撃力を前面に押し出すチームにしていきたい」と語った。

新入部員の内、16人は静岡県内から、10人は関東地方から集まった。硬式経験者だけでなく、軟式野球、ソフトボールなど他競技から転向する選手もいる。斉藤主将は2月に、予想を超える20人以上の入部希望を知って驚いた。1期生としてチームをけん引していくことに不安をのぞかせたが、「たくさん出てくる課題をどんどん改善して、成長したい」と強調。全国大会優勝を目標に掲げた。

チームは、全国高校女子硬式野球連盟への参加登録を申請している。7日午後には29人での初練習を行い、10日には松本国際高(長野)女子と初めての練習試合を行う。その後、東海・中部地区の女子チーム8団体(高校から社会人)所属の「センターリーグ」に参戦。夏の全国高校女子選手権への出場も視野に入れている。【倉橋徹也】

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学生野球協会が監督の暴言、体罰などで高校3件処分

日本学生野球協会は6日、都内で審査室会議を開き、高校3件の処分を決めた。

【鳥栖商(佐賀)】

監督が暴言(部内)で1カ月謹慎、部長が暴言(部内)と報告遅れで6カ月謹慎。

昨年11月の練習中、1年生部員1人に消極的なプレーがあったため、監督が全体練習から外した。その後も反省が見られなかったため、監督が同部員を呼び出し、1対1で指導。チームプレーの大切さなどを説いたが、聞く態度を見せたとは思えず「殺すぞ」といった不適切な発言を行った。

監督は部員の父親に電話で謝罪、厳重注意の学内処分も受けたが、部長は県高野連への報告を怠っていた。事案は3月に匿名の投書で発覚。それを受けた聞き取り調査で、部長の「コロナに感染しろ」といった暴言も明らかになった。部長は過去にも人権を侵害する暴言を行っており、報告遅れとあわせて6カ月の処分となった。

【熊野(広島)】

監督が体罰(部外)で3カ月謹慎。

3月、監督は入学者選抜の準備を、担任するクラスの一般生徒8人と行っていた。そのうちの1人がふざけていたため、口頭で注意した。だが、同生徒は注意を聞かず、再度注意したところ、他の生徒に対して「お前がやれよ。デブ」と発言。それを聞いた監督が、同生徒の額を拳で1回、殴った。生徒は全治1週間の打撲と診断された。日ごろからの指導で、デコピンやボールペンで額をたたいていた。継続的な行為であったとして、3カ月の処分となった。

【北星学園大付(北海道)】

監督が不適切指導で3カ月の謹慎。

昨年7月の新チーム発足以来、監督が2年生部員1人に対し「お前のような人間を試合で使うつもりはない」「お前は人として、どうなんだ」「主将は、お前じゃなきゃいいよ」といった発言を行っていた。同部員は部員間の人間関係でストレスを感じ、食欲不振、不眠の状態で、8月には顔面まひを発症。そのような状況で監督の発言を受け、ストレスがたまっていった。

昨年12月に学校が行ったハラスメントアンケートにより、事案が発覚。不適切な指導であり、3カ月の謹慎が必要と判断された。

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佼成学園が修徳に逆転勝利 初回から壮絶な打ち合い

佼成学園対修徳 2回から2番手で投げ、7回2安打4失点(自責0)で敗れた修徳・床枝(撮影・古川真弥)

<高校野球春季東京大会:佼成学園9-7修徳>◇6日◇2回戦◇江戸川区球場

初回から壮絶な打ち合いとなった。

1回表に佼成学園が打者9人で5点を先制。だが、その裏に修徳が打者13人で7点を奪い逆転。2回以降は互いに0が続いたが、7回に佼成学園が4点を奪い、再逆転で勝利した。

佼成学園・藤田直毅監督(58)は「こういう試合、見たことありますか? 僕はないです。最初は天国だと思ったのですが…。ベンチで(先発の小林に)『早く自分を取り戻せ』と声を掛け続けました」と振り返った。小林春葵投手(3年)は2回から立ち直り、5回まで投げた。同監督は「よくアウトを取ってくれた。5回まで投げ、試合を作ってくれた」と話した。

一方の修徳は、逆転直後の2回から、エースで今秋ドラフト候補に挙がる最速145キロ右腕の床枝魁斗(とこえだ・かいと)投手(3年)が登板。6回まで0を続けたが、7回、先頭への四球に味方の失策が重なり、2失点で同点に追いつかれた。さらに、相手の4番打者に勝ち越しの2ランを打たれた。「同点で抑えていれば。あそこで1本を出されたのは、自分の力不足です」と涙をこらえながら話した。「精神的、技術的に、まだ足りない。もう1、2段階、レベルアップしないと、東東京では優勝できません」と夏へ向け、自らに言い聞かせるように話した。

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日大三が堀越に圧倒コールド勝ち 13安打10点

<高校野球春季東京大会:日大三10-0堀越>◇6日◇2回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

昨秋東京大会準優勝の日大三が堀越相手に、敵失に乗じながら13安打で10得点を奪い、6回コールド勝ちした。

先発の左腕・宇山翼投手(3年)が初回のピンチを切り抜け、その後は徐々にペースをつかんだ。立ち上がり2死から四球を与え、堀越の4番田倉正翔外野手(3年)の平凡な遊ゴロを鎌田慎也内野手(3年)が失策。2死一、三塁とされたが、後続の5番佐藤輝飛内野手(2年)の一、二塁間の打球を主将の山岡航大内野手(3年)が冷静に処理して無失点に抑えた。

その後は先制タイムリーを放った安田和輝捕手(3年)のリードで、高めに抜け気味だったストレートも低めに決まりだし、スライダー、チェンジアップ、カーブとストレートのコンビネーションで堀越打線に決定打を許さなかった。安田は「立ち上がりにストレートが高めに行くことがあります。そういう時はスライダーを多めに投げていけば、少しずつストレートの感触が良くなるので、今日はそういうところが良かったと思います」と、尻上がりに調子を上げた宇山のピッチングを振り返った。宇山は6回を3安打3四死球8奪三振無失点という内容だった。

堀越は遊撃手の加藤春人内野手(2年)が3回途中に交代するまで3失策を重ね、本来の力を発揮できなかった。小田川雅彦監督(64)は「バッティングがいい子なので起用したのですが、裏目に出てしまいましたね」と、言葉を選びながら強豪校相手に守りでつまずいた2年生への思いを口にした。

小田川監督は「個人ノックなど時間がかかる練習が不足していました。学年別の練習や、午前、午後と時間を区切るなど、感染症対策をしてきましたので、シートノックやフリー打撃しかできませんでした」と率直に言い、昨年から続く感染症対策によって練習が制限され、基本技術の不足が大きな課題という認識を示した。

最後も8点差の6回2死二、三塁で、内野ゴロを後逸して2点を加点されてのコールド負け。小田川監督は「試合になりませんでした。ショートがエラーしても周りがカバーした日大三高さんと、カバーできなかったうちの差だと思います」と、実直に試合を振り返った。

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八王子学園八王子・羽田が3K/4球団スカウト談話

ドラフトファイル:羽田慎之介

<ドラフト候補全員!?会いに行きます>

<春季東京大会:八王子学園八王子9-1小平西>◇4日◇1回戦◇ダイワハウススタジアム八王子

八王子学園八王子の長身左腕が球場の視線をくぎ付けにした。

小平西との1回戦で羽田慎之介投手(3年)が9-1の7回、3番手で登板。スリークオーターよりやや低い位置からテンポよく投げ、見逃し、空振り、空振りの3者三振でコールド勝ちを締めた。「久しぶりの公式戦でしたが、意外と平常心で投げられました」と喜んだ。

今秋ドラフト候補に4球団が集まった。羽田の登板はあるのか…。7回にマウンドに向かうと、スカウト陣はいっせいにガンを構えた。最速は146キロを記録。絶賛の声が並んだ。

巨人脇谷スカウト 力のあるボール。腕が長く、コントロールも悪そうじゃない。ポテンシャルをすごく感じます。夏は、もっとスピードも上がってくるでしょう。

DeNA欠端スカウト 球威、スピードがあり、コントロールも悪くない。1イニングだけど、魅力があった。秋より腕の振りが良くなっている。

日本ハム坂本スカウト 力みなく、バランスがいいし、球のキレが素晴らしい。全国屈指の左腕ではないでしょうか。

楽天部坂スカウト 身体能力が高い。ここから伸びていくでしょう。

昨秋に左肘痛を発症した。キャッチボールを再開したのは、今年2月になってから。ノースローを続ける間、走り込みを続け、体幹を鍛えた。食べる量を増やし、体重は7キロ増えて87キロに。一回り大きくなった。

この日は、安藤徳明監督(59)との約束で、7割の力で投げた。肘への負担を考え、スライダーを封印。直球中心に、変化球はチェンジアップを投げた。力を抑えたことで、昨秋の課題だった制球が安定。それでも「この力感でも、秋と同じぐらいの出力は出ています」と手応えが残った。

今後の起用について、安藤監督は慎重だ。「様子を見ながらです。ちょっとずつ、ちょっとずつ。本人は、夏は最後まで投げたい気持ちがあるようですが」と、コンディションを最優先に“金の卵”を育てていく。「あと3年はかかりますよ」と笑った指揮官。大事に、大きく、育てる。【古川真弥】

小平西対八王子学園八王子 7回から登板した八王子学園八王子・羽田は3者三振に仕留める(撮影・柴田隆二)
小平西対八王子学園八王子 7回から登板した八王子学園八王子・羽田は3者三振に仕留める(撮影・柴田隆二)
小平西対八王子学園八王子 7回から登板した八王子学園八王子・羽田は3者三振に仕留める(撮影・柴田隆二)

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プロ注目の静岡エース高須が完封 7球団が熱視線

完封勝利した静岡高のエース高須

<高校野球春季静岡大会:静岡2ー0藤枝明誠>◇4日◇中部地区準決勝◇草彅球場

中部地区の準決勝では、静岡高のエース高須大雅投手(3年)が藤枝明誠を完封し、チームを5大会ぶりの決勝に導いた。プロ注目右腕は7球団のスカウトの視線を受けながら、6安打無四球9奪三振。球速は、自身最速にあと1キロに迫る142キロを記録した。直球とスライダーのコントロールを重視し、「左右に投げ分けられて満足できた」と胸を張った。

昨冬は投球フォームを安定させるため、下半身を意識してトレーニングし、「昨秋よりフォームが良くなっている」と話す。女房役・川端慶捕手(3年)から「組み立てた配球通りに投げてくれた」と感謝された。池田新之介監督(43)からも「ギアを上げるところは上げて、力を抜くところは抜いていた」と巧みな投球術を指摘された。

10日の決勝では、新指揮官の前任校・島田商と対する。「優勝にこだわり、勝つピッチングをしたい」と力を込めた。【倉橋徹也】

先制点のホームイン後、チームメートと喜ぶ静岡高の高須(手前)

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島田商が決勝へ、新木が4試合を失点1で連続完投

8回無失点と好投した島田商の新木(撮影・倉橋徹也)

<高校野球春季静岡大会:島田商11-0静清>◇4日◇中部地区準決勝◇草薙球場

島田商が静清を8回コールドの11-0で下し、3大会ぶりの決勝進出を決めた。

エース右腕の新木柊(しゅう)投手(3年)は、6安打無四球8奪三振で完封。今大会は4試合連続完投中で、わずか1失点の鉄腕だ。「(連投で)疲れた方が調子はいい」と頼もしかった。打線は初回から「つなぐ野球」を披露。チーム14安打中、単打13本で得点を重ねた。安竹(やすたけ)伸晃外野手(3年)は3安打4打点、杉崎拓飛(たくと)内野手(3年)も4安打2打点と活躍。決勝では、前監督の池田新之介氏が率いる静高と対する。安竹は「勝って恩返ししたい」と意気込んだ。

5回表、2死満塁で中前打を放った島田商の安竹(撮影・倉橋徹也)

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