田口が巨人初の10戦連続登板 藤川、涌井ら8人目
<広島4-2巨人>◇20日◇マツダスタジアム
巨人田口麗斗投手が6日DeNA戦からチーム10試合に連続登板。10試合以上の連投は44年若林(阪神)14試合、72年佐藤(南海)11試合、75年山本和(阪神)83年久保(大洋)07年藤川(阪神)08年アッチソン(阪神)13年涌井(西武)各10試合に次いで8人目。セ・リーグでは5人目のタイ記録で、巨人の投手で記録したのは初めて。
<広島4-2巨人>◇20日◇マツダスタジアム
巨人田口麗斗投手が6日DeNA戦からチーム10試合に連続登板。10試合以上の連投は44年若林(阪神)14試合、72年佐藤(南海)11試合、75年山本和(阪神)83年久保(大洋)07年藤川(阪神)08年アッチソン(阪神)13年涌井(西武)各10試合に次いで8人目。セ・リーグでは5人目のタイ記録で、巨人の投手で記録したのは初めて。
<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド
ロッテは今季初のサヨナラ負けを喫した。
グレゴリー・ポランコ外野手(32)の2ランと山口航輝外野手(23)のソロで3点を奪う。2点リードの7回、マウンドには2番手の八木彬投手(26)が上がったが、日本ハム・レイエスにソロを被弾。さらに2死一塁で水野に三塁打を浴び同点にされた。吉井理人監督(58)は「勝ちパターンのピッチャー何人か使えないのがあったので。ブルペンも若い子育てていかなきゃいけないので、ああいう場面で抑えられるピッチャーになってほしいなっていう期待を込めて出してたんですけども。修行やり直しです」と辛口評価を残した。
最終回は横山陸人投手(22)が1死三塁から2者連続申告敬遠で満塁策をとったが、押し出し四球でサヨナラ負けとなった。指揮官は「しょうがないです。難しい場面だった。こっちがそういう作戦をとったので、彼は精いっぱい頑張ったと思います」とかばった。
<西武5-4楽天>◇19日◇ベルーナドーム
開幕投手を務めた楽天早川隆久投手(25)が、2連勝を逃した。今季4度目のマウンドに上がり、7回107球、8安打5失点。「見て分かる通り、こういう結果なので、次回登板はいろいろ変わってくるかなと思います」と振り返った。
初回、1死走者なしで岸に148キロ直球を捉えられて先制ソロを被弾。2死からアギラーに四球を与えると、中村剛の二塁打と佐藤龍の左前打で、さらに2点を失った。3回無死一、二塁からはアギラーに適時打。なおも1死満塁から山村に右犠飛を許して突き放された。
この日は太田とのバッテリーで試合開始を迎えたが、3回までに5失点と出ばなをくじかれた。4回からは捕手が同学年の石原に交代。「テンポも良くなりましたし、石原とはバッテリーを組んでない試合でも話をするので、彼は自分の投げたいボールだったり、どういう配球をしたいって分かってくれてるので、そこは彪の強みかなと思います」。それ以降は不運な形で安打を許す場面があったが、無失点にしのいだ。
5失点の早川について、今江監督は「彼は投げてもらわないといけないピッチャー」と話した上で「何かをつかんで、次のゲームをしっかりやってほしいという意味でキャッチャーを代えました」と、あえて7回まで続投させた。4回以降は立ち直り「明らかにテンポ良かったっすよね。それを太田が見てどう感じてるかだと思いますけども」と話した。
<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド
左太もも裏の張りが完治し、1軍復帰したロッテ藤岡裕大内野手が即結果を残した。
「2番二塁」で4日ソフトバンク戦以来のスタメン出場。1点を追う4回に、日本ハム伊藤から左前打を放った。「ほっとしました」と安堵(あんど)の表情を浮かべたが「他の打席の内容がよくなかったので、明日ですね。途中まで出て、ヒットも出たので、明日以降はもうちょっとチームが勝てるように頑張りたい」と話した。
<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド
ロッテ山口航輝外野手が今季1号を放った。7回、左翼席上段へ待望の1発を放ち「練習試合、オープン戦まで1回も打たずにここまで来たことがなかったので、正直不安でした」と思いを吐露。
「こうして1本出たので、ここからまたスタート。ホームランだけじゃないので、得点圏でたくさん回ってきてますし、そこで失敗をたくさんしているので、そこをもっと大事にしていきたい」と次を見据えた。
<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園
中日は今季初の2試合連続敗戦で、敵地連勝が5で止まった。
先発メヒアが森下に4号ソロを浴びるなど、4回5安打4失点と試合を作れず。体調面を考えて中田、田中をスタメンから外し、初合流の岡林を1番に置いたが、今季2度目の完封負け。
立浪和義監督は「岡林が帰ったことで1つ形ができたのは良かった。中田、田中は1シーズン出てもらわないといけない。様子を見ながら、今日のような形でやっていく」と語った。
<ヤクルト4-3DeNA>◇19日◇神宮
DeNAが悪夢の5連敗で、22年6月以来2年ぶりの最下位に転落した。3回2死一、二塁、牧の右前にポトリと落とすラッキーな2点適時二塁打で先制に成功。しかしその裏、先発の東が死球と犠打で2死二塁とし、ヤクルト塩見に中前適時打を浴びて1点を返された。5回に牧の右犠飛で1点を追加するも、直後に四球が絡んで失点。点を取った後に粘れなかった。
6回にオスナのソロで追いつかれると、牧の失策に山本のサイン見間違いでのパスボールとミスが連鎖。失点にはつながらなかったが、悪い流れを断ち切れず、8回に3番手の伊勢が村上に決勝ソロを浴びた。昨季最多勝のエース東でも連敗を止められず、直近9戦8敗。三浦監督は「今日出たミスをしっかりと改善できるようにしていきます」と言葉を絞りだした。
<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園
阪神が今季最多タイの7得点で今季最長の4連勝を決め、今季初の貯金1となった。前日18日まで10試合連続2得点以下。11試合連続となれば球団ワースト記録更新だったが、打線が目覚め、負の記録を阻止した。
岡田彰布監督(66)は「今年初めてですねこんなゲームはね。ベンチでおー3点目入った言うてたんですよ」と顔をほころばせた。
岡田監督の一問一答は以下の通り。
-きのう吹っ切れたと
今年初めてですねこんなゲームはね。
-11安打7得点
昨日2ケタいったんで。吹っ切れた言うのは。1人1人がポンポンとヒット出ればね、つながり出てくると思うんですけど。きょうはホームランもあり、つなぎもありで、本当良い攻撃だったと思いますね。
-大山1号
いやもう、出ますよ。いずれ出ますよ。それがちょっと遅かっただけで。
-出そうな雰囲気
ありました、ありました。フリーバッティング見ててもね、
-3安打で乗って行けそう
本人が一番気持ち的にも吹っ切れて、明日からもっと楽に打席立てるんじゃないですか。
-森下4号
いやいや、2点とってね、ずっと2点が続いてたんでね、おーん。ベンチでおー3点目入った言うてたんですよ(笑い)。ええ。
-青柳初勝利
いやいや、なんかちょっとね、勝てるっていうかね、そのいいとこにね、別に悪い投球じゃなかったんですけどね、まあ打線との兼ね合いもあったし、今日はまあね、序盤でやっぱり点とったんでね、結構楽に、球数今日はけっこう多かったんでね、あの回で代えましたけどね。点数もあったんでね。
-7奪三振。球の勢いは
ストレートも走ってたと思うし、ボールの勢いは全然大丈夫だったと思います。
-門別がいい投球
ああ、ねえ。甲子園初めてなんですよね、投げるの。だからこういう点差というか、7点になったからじゃなしに最初から、5回か、あの辺でもう9回は門別でいこうとブルペンには言ってましたけどね。
-しばらく中継ぎで
そうですね、なかなか先発がちょっと頑張ってると。でもね、いずれはそういう形で先発になると思いますけど。
-明日は大竹と大野雄大の投げあい
大竹がこないだ名古屋でちょっとやられた部分があるので、明日はやってくれると思うし、打線の方も今日みたいに早く点取ってくれれば大竹も楽に投げられると思うので。
<西武5-4楽天>◇19日◇ベルーナドーム
楽天は、天敵の西武今井に11連敗を喫し、単独最下位に転落した。
早川が3回までに5失点。打線は7回に鈴木大の適時打で27イニングぶりに得点し、8回には岡島が3ランを放ち、1点差に迫るも、反撃はここまでだった。今江監督は「対今井に対し『さあいくぞ』というところで、早川が立ち上がりに3点取られた。あの3点はかなり大きかった」。チームとしては今季2度目の3連敗となった。
<ソフトバンク9-7オリックス>◇19日◇ペイペイ
オリックスが点の取り合いに敗れ、今季初の貯金1を逃した。先発の山下舜平大投手(21)が大誤算だった。1回に制球が定まらず、3四球に2本の適時打で2点を献上。その後も不安定な投球が続き、3回には近藤に2ランを浴び、4回には山川に3ランを被弾。自己ワーストの8失点と厳しい内容だった。
打線は2回に頓宮裕真捕手(27)の3号ソロが飛び出し、3回にはレアンドロ・セデーニョ内野手(25)の5号2ランで一時は逆転。再逆転されて4点を追いかける形となった5回にも頓宮の適時打、6回は紅林弘太郎内野手(24)と若月健矢捕手(28)の適時打で1点差まで追い上げた。
そんな反撃を見せたが序盤の大量失点が響き、最終的には競り合いをものにできなかった。前日18日には楽天に快勝で3カード連続の勝ち越し。開幕2戦目以来となる勝利5割復帰を果たした。そして乗り込んだ福岡でカード初戦を落とし、再び借金1となった。
<ウエスタン・リーグ:くふうハヤテ5-4阪神>◇19日◇ちゅ~るスタジアム清水
くふうハヤテ福田秀平外野手(35)が、球団初のサヨナラ勝ちをもたらした。阪神を相手に9回に同点とし、なおも無死満塁の好機。カウント2-2からスライダーを捉え、左中間を破った。
前ロッテのベテランは「打った瞬間、犠飛にはなると確信した。みんながつないで良い場面で回してくれた。期待に応えられて良かった」。笑顔で両手を広げ、全身で歓喜のウオーターシャワーを浴びた。
福田は代打出場した8回にも、1死二、三塁から左前に適時打。反撃ののろしを上げた。体調不良の影響で7戦ぶりの出場も、快音を連発。赤堀元之監督(54)は「8回の1点が大きかった。久しぶりの出場だったが、しっかりスイングしてくれた」とたたえた。
20日も本拠地で阪神と戦う。福田は「1つ1つの勝利、成功が自信になっていく。明日以降につながると思う」と言った。12日からの広島3連戦で初の同一カード勝ち越しを果たしたチーム。今季2度目の勝ち越しへ、まず先手を取った。
○…肉離れで出遅れていた東海林碧波投手(22)が、公式戦初登板した。0-4の8回に2番手でマウンドに上がり、予定の1回を無失点。劇的勝利に貢献した。上々のデビューを飾った196センチの長身左腕は「実戦は半年以上ぶり。ほっとした」と胸をなで下ろした。早大時代は「特発性後天性全身性無汗症」を発症するなど、公式戦未登板に終わった苦労人。続けて「登板ごとにどんどん成長していきたい」と力を込めた。
<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド
今季初めて1軍昇格した日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が「7番・三塁」でスタメン出場し、3-3の9回先頭でロッテ4番手横山から、今季初安打となる右翼線二塁打を放った。
3回先頭で迎えた第1打席は二ゴロ、5回無死一塁での第2打席は遊ゴロ併殺、7回1死での第3打席は空振り三振に倒れていたが、土壇場で貴重な一打を放ち、代走中島と交代した。
その後、上川畑の送りバントで1死三塁になると、水野、郡司が申告敬遠され満塁に。代打の加藤豪が押し出し四球を選び、4月5日西武戦以来のサヨナラ勝ちをおさめた。
<ヤクルト-DeNA>◇19日◇神宮
ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、今季3号ソロを放った。3-3の8回先頭。2ストライクからの3球目だった。DeNA3番手・伊勢の真ん中高め直球を右中間スタンド中段へ運び、チームに貴重な勝ち越し点をもたらした。
村上は2番に入った14日のDeNA(横浜)の開幕54打席目となる初回に、バックスクリーン左端直撃弾となる今季1号ソロをマーク。4番に戻った18日中日戦(バンテリンドーム)では逆方向の左翼スタンドへ2号2ランを放っていた。本拠地・神宮では、今季初アーチとなり、どでかい1発でファンを沸かせた。
<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園
阪神が今季最多タイの7得点で今季最長の4連勝を決め、今季初の貯金1となった。前日18日まで10試合連続2得点以下。11試合連続となれば球団ワースト記録だったが、打線が目覚め負の記録を阻止した。
2回、先頭大山と佐藤輝の連打、ノイジーが四球を選んでつないだ1死満塁の好機。8番木浪聖也内野手(29)が、中日メヒアの直球を捉えて先制の右前適時打を放つと、続く青柳晃洋投手(30)が右犠飛をきっちり決め、2点を入れた。 2-0の3回1死では森下翔太外野手(23)が4号ソロを放ち、10試合続いていた2得点以下の更新をストップ。5回には大山悠輔内野手(29)が開幕から75打席目で今季初アーチを決めた。甲子園に集まった阪神ファンも割れんばかりの歓声で主砲の1号に応えた。
投げては先発の青柳が6回6安打無失点で今季初勝利。開幕投手を務めて4試合目で1勝目を手にした。
<日本ハム-ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド
日本ハム新庄剛志監督(52)が1点をもぎ取るために、意外なサインを出した。
3-3の同点で迎えた8回無死一塁の場面で、万波中正外野手(24)が、ロッテ3番手沢村の初球でセーフティーバントを試みたが、ファウル。2球目は最初から構えて送りバントを試みたが、これもファウルとなり、3球目からヒッティングに変わったが結局、万波は三振に倒れた。
万波は昨季2つの犠打を決めており初めてではなかったが、今季全試合3番でスタメン出場。新庄監督は昨オフ、一番最初にレギュラーを確約していた打線の中心でもあるが、この日は、前の打席まで2打数無安打1四球だった。
その後、2死一塁から田宮の打席の初球で一塁走者の五十幡が二盗を決めると、捕手田村の送球が五十幡に当たって外野に転々とする間に三塁を陥れ2死三塁。さらに続く田宮が四球を選び2死一、三塁のチャンスをつくったが、レイエスが空振り三振に倒れ、勝ち越すことはできなかった。
<ヤクルト-DeNA>◇19日◇神宮
DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手が“神宮初安打”を放った。3回1死、ヤクルト右腕サイスニードの初球141キロのカットボールをきれいに中前にはじき返した。一塁ベース上で手をたたいて10打席ぶりの安打。続く関根は三飛に倒れるも、佐野が右前打でつなぎ、2死一、二塁から牧の右前に落とす先制の2点適時二塁打でホームを踏んだ。
神宮はかつてヤクルトでプレーした父博文さん(52)の影響で小さいころから遊び場だった。古田敦也氏らそうそうたるメンバーを遊び相手にヤクルト側のクラブハウスを走り回った。キャッチボールをしてもらったことも。この日、「6番右翼」で先発の青木も神宮のクラブハウスで一緒に風呂に入った思い出もある。常に「どうしても結果を気にしてしまいますけど、投手に対してどの球を意識するかとかを考えて行きたい」と話すルーキーが、プロ入り後初の神宮で結果を示した。
<阪神-中日>◇19日◇甲子園
熱烈な虎党の落語家・桂吉弥(53)が19日、甲子園に自身のレギュラー番組のリスナー100人超を連れ、阪神-中日4回戦を観戦した。
三塁側アルプス102席のチケットを全て自腹で購入。これまではグループ席で観戦することが多く「団体で102人(枚)以上だと早く購入できると知って」と団体の抽選販売に応募し、見事当選した。
自身のABCラジオ「きっちり! まったり! 桂吉弥です」で観戦者を募集すると、1000人以上の応募があったという。「大山さんのホームランを見たい。番組で応援歌も練習しました」と熱くエール。今後も同様の企画を考案中で、連覇へ声援を送り続ける。
2軍調整を続ける阪神湯浅京己投手が、19日のウエスタン・リーグくふうハヤテ戦(ちゅ~る)に登板するも1死もとれず、3安打3四球4失点で降板した。
4-1の9回にマウンドへ。先頭に四球を与えると2連打で1点を失い、無死満塁から代打で出場した元DeNAの倉本に2点適時打を献上し、同点に追いつかれた。さらに四球を与え無死満塁で松原に交代も、流れは止まらずサヨナラ負けを喫した。
湯浅は13日の2軍ソフトバンク戦(鳴尾浜)で体調不良から実戦復帰していた。
<西武-楽天>◇19日◇ベルーナドーム
西武が8試合ぶりに5得点を奪った。楽天先発の早川に対し初回に3得点の猛攻で口火を切り、3回にも2点を加えてリードを広げた。
1回1死走者なしから2番岸潤一郎(27)のソロ本塁打で先制。4番アギラーが四球を選び、5番中村が左二塁打。1死二、三塁で、6番佐藤龍が2点適時二塁打で追加点をもぎとった。3回には先頭の岸、外崎が単打で出塁。無死一、二塁でアギラーが左翼線へ適時二塁打を放ち、岸がホームへ生還し。なおもチャンスを広げ1死満塁で7番山村が右犠飛を放ち、5点目を奪った。
泥沼の7連敗で楽天とともに5位タイにつけるチームだが、序盤から打線が奮起して先発・今井を援護した。
下半身のコンディション不良で2軍調整中のヤクルト山田哲人内野手(31)が、イースタン・リーグで今季1号ソロを放った。ロッテ戦(戸田)の3回1死で二木の初球を強振。風に乗った打球は左翼フェンスを越えた。3月29日の中日との開幕戦(神宮)の走塁中にアクシデントがあり、登録抹消されたが、3打数3安打1打点と回復をアピールした。
また右肘違和感で同じく2軍調整中の小川泰弘投手(33)が先発し、4回2/3を9安打6失点だった。
巨人の左腕・井上温大投手が20日の広島戦で今季初先発に臨む。前回登板は、13日に同じ広島相手に2番手として登板。2回無安打無失点に封じ、堀田からの継投でホールドをマークした。
ロングリリーフの役割から、託された先発マウンドに向け「せっかくいただいたチャンスなので、長いイニングというより1人1人の打者をしっかり打ち取っていくことに集中して投げていきたい」と気負わず腕を振る。
<西武-楽天>◇19日◇ベルーナドーム
平成生まれの鉄人が、当たり前のようにグラウンドに立った。楽天浅村栄斗内野手(33)が、古巣西武戦に「3番三塁」でフル出場。西武時代の15年8月8日オリックス戦から続く連続出場を1181試合に伸ばし、広沢克己(巨人)を抜いて歴代単独6位に浮上した。「出続けられる以上は試合に出たいという気持ちはあるので、抜けたことはうれしい」と振り返った。
意地の1本を放った。10連敗中の西武今井に対し、1回は中飛、4回は空振り三振。それでも、7回先頭では初球スライダーを右前へ運んだ。その一打を起点に鈴木大が適時打を放ち、チームとして27イニングぶりの得点が生まれた。
昨年9月に松井稼頭央(西武)の1143試合連続出場を抜いてパ・リーグ新記録を樹立して以来、パの歴史を塗り替え続ける。今江監督は「僕らからしたら異次元な世界。試合に出続ける体の強さとメンタルの強さは僕にもよく理解できない」と脱帽する。
連続出場のプロ野球記録は、衣笠祥雄(広島)の2215試合。5位は飯田徳治(国鉄)の1246試合、4位は松井秀喜(巨人)の1250試合で、順調にいけば今シーズン中に4位に浮上する。楽天の主砲が、また新たな勲章を手にすることになる。【山田愛斗】
阪神大竹耕太郎投手が20日の中日戦で先発する。今季甲子園での初先発。聖地の登板を「好きです」と語る。
前回13日の中日戦では5回0/3を7安打4失点。2週連続の対戦にも「捉え方次第。やりづらいと思えばやりづらい。悪かった部分は反省して、良かったところもある」と動じない。首位中日を「先発も後ろもいい。なかなか点をあげられない雰囲気や勢いがある」と警戒した上で「今回はホーム。気持ちを切り替えて、やられた分をやり返すのも早い方がいい」と意気込んだ。
<阪神-中日>◇19日◇甲子園
阪神大山悠輔内野手(29)が開幕から75打席目で今季初アーチを決めた。
5回1死から中日の2番手福谷の5球目、150キロを完璧にとらえ、バックスクリーン左に運んだ。甲子園は大歓声に包まれ、阪神ナインもベンチから飛び出して喜んだ。
「中盤で追加点を取ることができて良かったです。ここまでチームのみんなに助けてもらってきたので、ここからもっとチームの力になれるように頑張ります」とコメントした。
大山は2回の第1打席にも中日メヒアから左前打を放ち、先制点をお膳立てし、ついに虎の4番が目覚めた。
DeNA筒香嘉智外野手(32)が、20日のイースタン・リーグ巨人戦(横須賀)で早くも実戦デビューすることが決定した。19日のヤクルト戦(神宮)前、三浦大輔監督(50)がDHで3、4打席出場する予定を明かした。筒香はこの日、神奈川・横須賀市の球団施設DOCKで調整。屋外フリー打撃では軽めのスイングながら46スイング中8本の柵越えを放った。最短で4月中の1軍合流へ、順調にステップを踏む。
◇ ◇ ◇
復帰決定からわずか4日後、筒香が早くもDeNAのユニホーム姿を実戦で披露する。三浦監督は「明日、ゲームの予定です。3、4打席。DHの予定はしてます」と、20日のイースタン・リーグ巨人戦出場を明言。2軍戦数試合の出場を経て、順調に調整が進んでいると判断できれば、今月中に1軍に合流させることも視野に入れた。
横浜スタジアムでの公開入団記者会見から一夜明け、筒香は晴天の球団施設DOCKで朗らかに汗を流した。午前10時。室内でウオーミングアップを行い、逆方向を中心に57球、スイングを確かめるように打った。キャッチボール、外野ノックを行い、午前11時からの屋外フリー打撃では、46スイングで柵越えは8本。軽めのスイングながら、打球は右翼方向に伸びていった。「今日は(体の)張りがかなり強くありましたので、感覚としてはあまり良くないというか、これぐらいだろうなという。予定通りです」と振り返った。
プラン通りの「張り」だった。DOCKでの練習は3日目。入団発表された翌日の17日と公式入団記者会見当日の18日には、あえて練習の強度を強めて追い込んだ。「張りを早く作りたかったので、昨日、一昨日は強度を上げて練習をした。今日は予定通りの張りが体の全体的に入ってると思います」。プロ15年目の経験値で、自分の体は熟知している。「今強く出てる張りが抜けたら、コンディションが一気に良くなってくると思う」と、感覚を研ぎ澄ませながら進んでいく。
招待選手として参加したジャイアンツのメジャーキャンプでは、オープン戦5試合で8打数1安打。打席数も少なく、最後の実戦からも約1カ月遠ざかっている。だが、古巣復帰後の調整はプラン通りに順調で「優勝したいという思いが心からありますし、そこに1つのピースとしてハマれるように頑張ります」と、あらためて優勝への思いを強調した。1軍合流への第1段階へと進む。【小早川宗一郎】
○…三浦監督が筒香の復帰を改めて歓迎した。前夜は横浜スタジアムで筒香の公開入団記者会見にサプライズ登場。集まった約9600人のファンが応援歌を歌う様子に壇上で「お前は幸せ者だな」と話しかけ、三浦監督自身も「応援歌を聞いたとき、ちょっとうるっと来ましたね。懐かしいな、帰ってきたんだなと思いました」と感慨にふけった。さらに壇上で「明日から(1軍で)行けるか」と尋ね「無理です」と苦笑いで断られた裏話も明かし「1軍の舞台で筒香が戻ってきて、打席に立つのをみんな楽しみにしてます。改めて大きな選手が帰ってきたなと思います」と強調した。
楽天滝中瞭太投手が342日ぶりの勝利を目指す。20日西武戦で今季初先発。昨年5月14日のベルーナドームでの同戦は、9回1死までノーヒットノーランの快投を演じた。
「1年ぐらい前なんで、正直あんまり覚えてない」と話した上で「あれ以来勝ってない。そっちの面であんまりいいイメージはないので、頑張りたい」。開幕は2軍スタートだったが、西武打線を封じて先発ローテに定着する。
日本ハム北山亘基投手(25)が中8日で20日ロッテ戦に先発する。
前回登板した北九州での11日ソフトバンク戦は、雨の中、5回2/3を投げ、3安打10三振3失点と粘った。2試合連続の2ケタ三振と継続して、らしさを発揮。エスコンフィールド2勝目へ「今のところは真っすぐがゾーンで勝負できているので、それがありきだと思うので、それは次の登板でも大事にしていきたい」とイメージした。
肩や肘の手術から17日に実戦復帰した阪神高橋遥人投手(28)が「全然大丈夫」と登板後の経過を明かした。
この日は岩崎も鳴尾浜を訪れ、左腕コンビで立ち話。高橋は岩崎との交流を励みにしており「まだまだですけど。ありがたいです。気にかけてくれて」と感謝した。17日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)では1イニング16球を投げ、被安打1で1奪三振。「パフォーマンス的にはまだまだ。もうちょっと上がってくれれば」と力を込めた。
<阪神-中日>◇19日◇甲子園
今年も「満塁男」! 阪神木浪聖也内野手(29)が、2回1死満塁で右前先制打を決めた。
昨季、満塁時の打率は4割4分4厘。勝負強さが光り、「恐怖の8番」として日本一に貢献した。この日も「8番遊撃」で先発出場。0-0の2回、先頭の4番大山悠輔内野手(29)と5番佐藤輝明内野手(25)の連打、さらにはシェルドン・ノイジー外野手(29)の四球から作った1死満塁で、中日先発メヒアの2球目、内角150キロの直球を右前に運んだ。
「いい形でつながって作ったチャンスでしたし、その流れに乗って自分も積極的にスイングしました。先に点が欲しいと思っていたので、打ててよかったです」と喜んだ。
<阪神-中日>◇19日◇甲子園
阪神森下翔太外野手(23)が4号ソロを放ち、1試合2得点以下を10試合連続で止めた。11試合連続となれば球団ワースト記録だった。
2-0の3回1死。中日先発メヒアの6球目、低めのスライダーをすくい上げ、軽々と左翼スタンドに運んだ。甲子園は大歓声に包まれ、ベンチに戻ると満面の笑みのナインに迎えられた。
チームは7日ヤクルト戦(神宮)から10試合連続2得点以下が続いていた。この日は2回に木浪聖也内野手(29)の右前適時打、青柳晃洋投手(30)の右犠飛で2点を先制。さらに森下の一振りで打線が勢いづいた。
森下は「追い込まれていたので、コンパクトに振りぬくことを意識していました。しっかり芯でとらえられましたし、うまくバットにのってくれたと思います」とうなずいた。
<阪神-中日>◇19日◇甲子園
阪神大山悠輔内野手(29)が11打席ぶりにHランプをともした。
この日も「4番一塁」でスタメン出場。0-0の2回。先頭で中日先発メヒアの2球目、148キロを左前にはじき返した。16日巨人戦(甲子園)の第2打席以来の安打が、この日のチーム初安打。ファンの大歓声に包まれた。
続く5番佐藤輝明内野手(25)が中前打、6番シェルドン・ノイジー外野手(29)も四球でつなぎ、満塁の好機をつくった。1死後、8番木浪聖也内野手(29)の右前適時打で先制。さらに、先発青柳晃洋投手(30)の右犠飛で2点目を追加した。4番のバットから先制点につなげた。