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【阪神】大山悠輔4番待望お目覚め弾 2得点以下の呪縛解く今季最多タイ7得点で4連勝、貯金1

【阪神】大山悠輔4番待望お目覚め弾 2得点以下の呪縛解く今季最多タイ7得点で4連勝、貯金1

阪神対中日 5回裏阪神1死、大山は中越えソロ本塁打を放つ。投手は福谷(撮影・加藤哉)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園

打線も4番もついに目覚めた! 阪神が今季最多タイの7得点&2戦連続2ケタ安打を記録し、今季最長の4連勝で今季初の貯金1を作った。11試合連続2得点以下となれば球団ワースト記録更新だったが、2-0の3回に3番森下翔太外野手(23)が4号ソロで「3点目の壁」を打破。5回には4番大山悠輔内野手(29)に今季75打席目での待望の初アーチが飛び出した。さあ、23年日本一打線がいよいよ上昇気流に乗りまっせ!

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今季75打席目。大山が夜空に高々と打ち上げた瞬間、一塁ベンチからナインが一斉に飛び出した。白球がバックスクリーン左に消える。割れんばかりの大歓声が甲子園全体に響き渡る。ダイヤモンドを駆け抜けると、満面の笑みで仲間とハイタッチを繰り返した。

自己ワーストの開幕74打席本塁打なしで迎えた5回1死。中日福谷の150キロ直球を完璧にとらえ、今季1号を決めた。「中盤で追加点を取ることができて良かったです」。4番はただただ安堵(あんど)した。

下半身のコンディションに不安を抱えたままシーズンイン。打率は1割台をさまよい、5番降格も1試合経験した。それでも開幕から全19試合に先発。岡田監督ら首脳陣からの信頼に1日も早く応えたかった。

指揮官は「いやもう出ますよ。いずれ出ますよ。それがちょっと遅かっただけで」とサラリ。「本人が一番気持ち的にも吹っ切れて、明日からもっと楽に打席に立てるんじゃないですか」とV字回復を予告した。

24年。白鴎大の後輩が初めて同僚となった。育成ドラフト2位の福島。同大学出身者は阪神では自身以来の2人目だ。キャンプ中には食事に連れていき、プロで戦うために必要な心構えを伝えた。まだサポートが少ない育成契約の後輩には打撃用手袋やバットもプレゼント。そして、その背中でプロ戦士としての生きざまを伝え続ける。

24年1月1日。主砲は自宅から車を走らせ、ジムで体をいじめていた。例年にない元日始動だった。「どれだけ練習しても『結果を残せるのかな』と不安が消えることはないので」。ストイックな姿勢を知っているから、首脳陣も仲間も4番に信頼を寄せる。

入団時の監督でもある金本知憲氏からアドバイスを受け、オフからウエートトレを強化。すべては1年間戦い抜き、チームを頂点に導くためだ。この日は2回に左前打で先制点をお膳立てするなど今季初の3安打。本領発揮はこれからだ。

チームは4番の復調と歩調を合わせるように11試合連続2得点以下を阻止。11安打7得点で一気にトンネルを抜け、岡田監督も「今年初めてですね、こんなゲームはね」とニンマリだ。

試合後、大山は静かに巻き返しを誓った。「ここまでチームのみんなに助けてもらってきた。ここからもっとチームの力になれるように頑張ります」。猛虎打線が4番が、完全に息を吹き返した。【村松万里子】

▼阪神が7得点。7日ヤクルト戦から続いていた2得点以下が、球団ワーストタイの10試合でストップした。59年8月20日巨人戦~8月30日中日戦、12年4月26日広島戦~5月6日巨人戦にかけての10試合連続と並んで止まった。

阪神対中日 5回裏阪神1死、大山(中央)は中越えソロ本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)

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【阪神】大竹耕太郎が本拠地今季初登板へ、デーゲーム甲子園は無双6試合4勝0敗/見どころ

19日、練習でキャッチボールする大竹(撮影・加藤哉)

<阪神-中日>◇20日◇甲子園

阪神の大竹耕太郎が本拠地の甲子園球場で今季初登板。

昨年の大竹は甲子園球場で12試合に登板して5勝1敗、防御率2・28だったが、唯一の黒星はナイターで行われた8月30日DeNA戦。同球場での昼夜別成績を出すと、ナイターが6試合で1勝1敗、防御率4・46に対し、デーゲームは6試合で4勝0敗、防御率0・23。甲子園球場のデーゲームは通算38回2/3を投げ自責点が1点しかなく、まだ負けていない。

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【ソフトバンク】先発転向モイネロが安定投球、現在17イニング連続無失点中/見どころ

13日、西武対ソフトバンク ソフトバンク先発のモイネロ

<ソフトバンク-オリックス>◇20日◇ペイペイドーム

先発に転向したソフトバンクのモイネロが安定した投球を見せている。

奪三振率はリリーフだった昨年の12・04から6・95へダウンしたものの、被打率は昨年の1割2分2厘から8分5厘へアップ。特に、左打者は30打数2安打の被打率6分7厘に抑え込んでいる。失点は3月30日オリックス戦の5回に記録した2点だけで、現在17イニング連続無失点中。

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【阪神】勝負強すぎる23歳森下翔太が“3点の壁破る”4号、17日は決勝打&18日は同点打

阪神対中日 3回裏阪神1死、森下は左越えに本塁打を放つ(撮影・藤尾明華)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園

阪神森下翔太外野手(23)がリーグトップタイの4号を放ち、大勝への流れをつくった。「風も逆の風ではなかった。いい感触だったのでいくかなと思いました」。2-0の3回1死、中日先発メヒアの6球目、低めのスライダーをすくい上げた。打球は風にも乗って軽々と左翼スタンドへ。久しぶりの3点目に、甲子園の観客も大喜びだった。

前夜まで10試合連続で2得点以下。「2点の壁」を破ったのも、勝負強すぎる23歳だ。17日に決勝打、18日に同点打と3日連続の活躍。顔をほころばせたのは阪神ファンだけではない。岡田監督も「いやいや、2点とってね、ずっと2点が続いてたんでね、おーん。ベンチでおー3点目入った言うてたんですよ。ええ」と手放しでたたえた。

勝負強さの秘訣(ひけつ)は、目の前の1対1に集中すること。「1試合1試合切り替えて課題を持って、相手のピッチャーをどう打ち崩すか考えている」。この日の相手先発は13日に対戦し、3打数無安打に抑え込まれたメヒア。「前回はやられてたので、それも踏まえながら、1打席目終わってみて、また自分の中で整理して臨めたのがよかった」。遊ゴロに倒れた初回からすぐに切り替え、大きなアーチにつなげた。

この日は先輩の大山にも待望の1号。「ここから乗ってくれると思うので、その前に自分がランナーで出ればかえしてくれる」。1発も、つなぎもある、猛虎打線らしさが見えてきた。「取った後の次の1点をどう取るか、明日以降の試合も続けていけば、タイガースらしい野球になると思う」。このまま本領発揮だ。【磯綾乃】

阪神対中日 3回裏阪神1死、森下は左越えソロ本塁打を放つ。投手はメヒア(撮影・加藤哉)
阪神対中日 3回裏阪神1死、本塁打を放ち三塁を回る森下。右はメヒア(撮影・藤尾明華)
阪神対中日 3回裏阪神1死、岡田監督(左)は左越えソロ本塁打を放った森下をタッチで迎える(撮影・加藤哉)

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【とっておきメモ】大山悠輔「モヤモヤを吹き飛ばしてもらう」“湘南の風に乗って”感謝のアーチ

阪神対中日 5回裏阪神1死、大山は中越えソロ本塁打を放つ(撮影・上山淳一)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園

打線も4番もついに目覚めた! 阪神が今季最多タイの7得点&2戦連続2ケタ安打を記録し、今季最長の4連勝で今季初の貯金1を作った。

11試合連続2得点以下となれば球団ワースト記録更新だったが、2-0の3回に3番森下翔太外野手(23)が4号ソロで「3点目の壁」を打破。5回には4番大山悠輔内野手(29)に今季75打席目での待望の初アーチが飛び出した。さあ、23年日本一打線がいよいよ上昇気流に乗りまっせ!

■“湘南の風に乗って”感謝のアーチ

大山も人の子だ。プロ1年目に阪神第101代4番を任されてから8年目。打って勝てば神様、打てずに負ければ戦犯…。超人気球団で4番を任される重圧にはもう慣れつつあるが、時には悔しさを押し殺せない夜もある。そんな時、何度となくレゲエグループ・湘南乃風の楽曲に助けられてきたのだという。

「今でも試合前とか移動中のバスとかでよく聴かせてもらいます。あとは試合後の車の中ですかね。気持ちが落ち込んでいる時なんかは音量をマックスにして、『黄金魂』とかの勢いでモヤモヤを吹き飛ばしてもらうこともあります」

そう照れ笑いする素顔はどこにでもいる29歳と何も変わらない。

先週11日広島戦の試合前、大山は甲子園で湘南乃風メンバーの若旦那と談笑する機会に恵まれた。開幕から不振に苦しんでいた最中、虎党でもある若旦那から贈られた激励の言葉は宝物となった。「登場曲、『黄金魂』にしようかな」と喜んでいた主砲。やっと感謝のアーチをかけられた。【野球デスク=佐井陽介】

阪神大山と観戦する湘南乃風の若旦那(2024年4月11日撮影)
阪神対中日 5回裏阪神1死、大山(中央)は中越えソロ本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)
阪神対中日 5回裏阪神1死、大山は中越えソロ本塁打を放つ。投手は福谷(撮影・加藤哉)
阪神対中日 5回裏阪神1死、大山(右)は中越えソロ本塁打を放ちナインの祝福を受ける(撮影・上山淳一)
阪神対中日 5回裏阪神1死、大山は中越えソロ本塁打を放ち岡田監督(左)とタッチする(撮影・加藤哉)

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最初はさみしく泣いていた私も… 不安な新生活一緒に頑張ります!/滝谷美夢のみゆダイアリー

滝谷美夢

<滝谷美夢のみゆダイアリー>

コラム「滝谷美夢のみゆダイアリー」。昨年までファイターズガールの中心メンバーとして活躍し、今後はタレント活動、Fビレッジアンバサダーとして挑戦を続ける滝谷美夢(25)のオリジナルコラムです。

    ◇    ◇    ◇  

4月も3週目が終わり、新生活が始まったという方も少しずつ慣れてきた頃でしょうか? 私は春の陽気を楽しんでいるこの頃ですが、先日、Fビレッジ内にある「キッズラボ北海道ボールパークFビレッジ認定こども園」の入園式にお邪魔させていただきました。入園式では、Fビレッジアンバサダーとして少しあいさつもさせていただき、ファイターズのグッズをプレゼントすることができました。

新しく入園する子どもたちの名前が1人ずつ呼ばれるときには、「はい!」と元気に返事をしていて、その姿がなんともかわいらしく、とてもほっこり。私が同じくらいの年齢のとき、同じように名前を呼ばれて元気に返事ができていただろうかと思い返してみたのですが、たぶんできていなかっただろうなと思います。2歳上のいとこと同じ保育園に通い、最初の頃は親と離れるときに泣いている私をいとこが慰めてくれていました。

でも、そんなふうに寂しくて泣いていた私も、気づけば楽しく保育園に通っていました。時間が解決してくれることってたくさんありますよね。まだまだ未熟なので、そう思えずに小心者になってしまうことも多々ありますが(笑い)。私も今年に入ってから新たな挑戦が多く、緊張の日々です。新生活にまだ慣れていない方や、不安だなと思っている方もいるかもしれません。でも、みんな一緒なら心強いですね。いつかはきっとうまくいくと信じて、このコラムを読んでくださっている方と一緒に私も頑張ります!【滝谷美夢】

◆滝谷美夢(たきや・みゆ)1998年(平10)10月1日、札幌市生まれ。大学在学中の17年にファイターズガールアカデミーに入り、18年1月のオーディションで合格。同年からファイターズガールとして活動を始める。21年にはサブキャプテンを務めるなど中心的存在となり、22年の第73回NHK紅白歌合戦出演。インスタグラムのフォロワー数は8万人以上。趣味はYouTubeを見ること、特技は弾き語り。家族は両親。160センチ。

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【阪神】青柳晃洋が4度目登板で初白星 キャンプから見守る“愛弟子”岡留とのリレーでつかんだ

阪神対中日 ヒーローインタビュー後、笑顔で記念撮影する阪神青柳(左)と木浪(撮影・上山淳一)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園

“4度目の正直”だ。阪神青柳晃洋投手(30)が今季初白星を挙げた。7回2失点で勝ち負けがつかなかった前回12日に続く、2週連続での中日戦。0-0の2回1死二、三塁では7番村松を空振り三振、8番ロドリゲスを遊ゴロでピンチを脱出。粘りの投球で、味方の先制打を呼び込んだ。

「なんとかゼロで帰るというのが一番。結果として6回しか投げられなかったけど、ゼロで帰ってこられたのでよかった」

今季最多109球と球数をかけながらも丁寧に投球。6回6安打無失点の投球に岡田監督も「ストレートも走っていたし、ボールの勢いは全然大丈夫だった」と評価した。

勝ち星から3戦遠ざかった末の初白星。2回には自身のバットで右犠飛も決めた。今季初の甲子園で手にした1勝目に、ヒーローインタビューでは「やっと勝てました」と笑った。

今季は2年連続の開幕投手として先陣を切った。若い投手陣へ背中を見せる姿勢は、シーズン前から変わらない。沖縄・宜野座キャンプのブルペン観覧席に青柳が現れた回数は1度や2度ではない。練習序盤に自らの投球練習を終えた後、再び戻って後輩の投球を見つめていた。

「フォームだったり、相談された時に答えられるように。何も知らなかったら、何も答えられない。もし本当に後輩が困って聞いてきた時に何か言えるように。見ていないことはしゃべられないので」

そっと見守り、助言を求められた時のために準備を欠かさない。特に岡留や村上は自主トレから時間をともにする“愛弟子”だった。この日は岡留とのリレーを果たし「ずっと気にかけている選手なので。僕の後を投げてくれるのはすごくうれしいこと」と喜んだ。

お立ち台では「まだまだこれから勝てると思うので。しっかり勝ち試合を見てもらえるように」と宣言。開幕投手が、チームも勢いづく1勝をもたらした。【波部俊之介】

○…岡留が8回に登板し、1イニングを15球1安打2奪三振で無失点に抑えた。前回13日の中日戦では1回を投げ四死球2つと安定感に欠けていたが、きっちり修正した。また、この日の先発はオフに自主トレを共にした青柳だった。「青柳さんがしっかりゼロでつないでくれたんで、それはしっかりつなげようっていう意識で」と師匠の好投に続いた。

阪神対中日 ヒーローインタビュー後、笑顔で写真に納まる阪神青柳(左)と木浪(撮影・上山淳一)
阪神対中日 6回表中日2死一、二塁、木浪の好守でピンチを切り抜け、野手を指さす青柳(撮影・藤尾明華)
阪神対中日 6回を終え、木浪(左)と笑顔でタッチを交わす青柳(撮影・藤尾明華)
阪神対中日 5回裏阪神1死、中越えに本塁打を放った大山を出迎える青柳(左から2人目)(撮影・藤尾明華)
阪神対中日 2回裏阪神1死満塁、犠飛を放ちナインに迎えられる青柳(中央)(撮影・前田充)
阪神対中日 4回裏阪神1死一塁、送りバントを決めた青柳はベンチ前で笑顔を見せながら次の回の投球に備える(撮影・上山淳一)

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【阪神】青柳晃洋好投の裏に「無心」の時間 試合前に30分で漫画1冊読破

阪神対中日 4回裏阪神1死一塁、送りバントを決めた青柳はベンチ前で笑顔を見せながら次の回の投球に備える(撮影・上山淳一)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園

“4度目の正直”だ。阪神青柳晃洋投手(30)が今季初白星を挙げた。7回2失点で勝ち負けがつかなかった前回12日に続く、2週連続での中日戦。0-0の2回1死二、三塁では7番村松を空振り三振、8番ロドリゲスを遊ゴロでピンチを脱出。粘りの投球で、味方の先制打を呼び込んだ。

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青柳の好投の裏には「無心」の時間がある。「何もしていなかったら、ずっと配球とか相手のことを考えてしまうので」。だから登板直前には、あえて野球から離れる。余計な思考にエネルギーは使わない。

実は、1年前のDeNAとの開幕戦前には、驚きの行動に出ていた。試合前練習を終えると、京セラドーム大阪のロッカールームでジャズを題材とした人気漫画「BLUE GIANT」を自らのリュックから手にとった。「新刊を買ったばかりだったんです。ちょうどいいや、と思って」。戦闘モードに入る直前、なんと30分間で1冊を読破したという。「ほんとに一瞬、別の世界に入り込むことが大切。野球から離れるためにね」と力説する。

「寝たり風呂に入ったら、僕の場合はスイッチが切れてしまう。アスリートとして良いのかは分からないけど」と笑うが、1度メンタルをリセットすることで、より試合に入っていけるのだろう。漫画は特殊な例だが、よく「心のよりどころ」とするのが「生産性のない」ケータイゲーム。トレーナーの治療を受けながらたわいのない雑談もする。これが青柳なりのプレッシャーとの向き合い方だ。【阪神担当 中野椋】

阪神対中日 2回裏阪神1死満塁、右犠飛で追加点を挙げた青柳(右)に笑顔で拍手を送る岡田監督(撮影・加藤哉)
阪神対中日 中日に勝利し、青柳らとタッチを交わす阪神岡田監督(右から2人目)(撮影・藤尾明華)
阪神対中日 2回裏阪神1死満塁、犠飛を放ちナインに迎えられる青柳(中央)(撮影・前田充)

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【オリックス】頓宮裕真2戦ぶり1発含む初3安打「しっかりと自分のスイングを」

ソフトバンク対オリックス 2回表オリックス1死、左越え本塁打を放ち、ベンチ前でほいさーポーズを決める頓宮(撮影・岩下翔太)

<ソフトバンク9-7オリックス>◇19日◇ペイペイドーム

昨季首位打者のオリックス頓宮裕真捕手が、2試合ぶり1発を含む今季初3安打をマークした。

2回は1点差に迫る3号ソロ。東浜の直球をたたき、ライナー性の打球はラッキーゾーンの柵の最上段に当たって客席へ。「しっかりと自分のスイングをすることができました」。3回には左前打、5回には左翼への適時二塁打を追加した。ここ3試合で計6安打8打点の固め打ち。開幕から続いた不振から完全に抜け出した。

▽オリックス森(初の6番で3試合ぶりスタメン出場し1安打)「みんな状態がいいし、あとは自分が打てば得点できると思うので。とにかく打てるようにやっていきたい」

▽オリックス・セデーニョ(3回、一時は勝ち越しとなる7試合ぶりの5号2ラン)「感触はアメージングでした」

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【オリックス】山下舜平大がプロ最多8失点大乱調「心が折れてなかったら投げさせたい」中嶋監督

ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川穂高に3点本塁打を浴びた山下(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク9-7オリックス>◇19日◇ペイペイドーム

昨季新人王のオリックス山下舜平大投手は、地元福岡でプロ最多8失点の大乱調だった。

「見ての通りです。何か変わらないといけないんじゃないかと思いました」。1回から制球難が収まらず、3四球に2本の適時打。逆転してもらった3回は近藤に2ラン、4回は山川に3ラン。ともに自慢の直球が打たれ、1試合2被弾もプロ初の屈辱だった。

中嶋監督も渋い顔だ。「バッターには向かっていってると思うけど。体が大丈夫で、心が折れてなかったら、僕自身は投げさせたいですけどね」。2軍降格を含めた話し合いはこれからというが、今後もチャンスを与えたい考えを示した。

「原因はあると思うので、そこを探して練習するしかない」と右腕は続けた。過去2戦とも本調子には遠かったが何とか2失点以内にとどめた。初勝利を狙った今回は4回95球でKO。打線の援護を生かせず、厳しい現実を突きつけられた。チームは2連勝で止まり、再び借金1となった。

ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川に3点本塁打を浴びた山下(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川(左)に左中間へ3点本塁打を打たれ、厳しい表情を見せる山下(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク無死満塁、打席に今宮を迎える場面で平井コーチ(右)から声をかけられる山下(撮影・岩下翔太)

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【ヤクルト】阪口皓亮が20日DeNA戦で今季初登板、初先発 吉村貢司郎は23日広島戦

ヤクルト対DeNA 試合前練習で笑顔のヤクルト阪口(左)と吉村(撮影・鈴木みどり)

ヤクルトがローテ再編を行う。20日DeNA戦(神宮)は開幕から2軍の阪口皓亮が今季初登板、初先発する。

昨年7月にDeNAからトレード移籍した右腕は19日、1軍に合流。「『逃した魚は大きかったな』と思ってもらえるような投球をしたい」と意気込んだ。開幕2戦目から毎週土曜日で回って来た吉村貢司郎は、中9日で23日の広島戦(神宮)に回る。同日から始まる9連戦を見据えたもの。21日DeNA戦(同)は、開幕3戦目から毎週日曜日に登板してきたヤフーレが変わらず、中6日で登板する。

ヤクルト対DeNA 試合前練習で笑顔のヤクルト阪口(撮影・鈴木みどり)

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【巨人】戸郷翔征が7回無失点で広島に“リベンジ”「いいイメージは与えられた」

広島対巨人 6回裏広島2死一塁、マウンドでナインやコーチと話す戸郷(右から3人目)(撮影・垰建太)

<広島0-0巨人>◇19日◇マツダスタジアム

巨人戸郷翔征投手(24)が“リベンジ”を期し投手戦を演じた。

初回2死から野間に三塁打を打たれ、次打者・4番堂林を直球で空振り三振。2回先頭・小園に右前打を許すも、坂倉を空振り三振に打ち取り、二盗を狙った小園を捕手小林が刺す“三振ゲッツー”でピンチを脱した。戸郷は「前回あまりいいピッチングができなかったので。すぐ、やり返しができるというところはすごくいいこと」と挽回した。

前回登板と同じ広島との巡り合わせは、願ってもないマウンドだった。12日、東京ドームでは5回4失点で降板。1週間後、敵地での同カードに「あとあと、記憶をさかのぼって嫌な思いが何週もあるよりはいいと思いますし、僕としてはメリット。前回の反省をいかして、0に抑えられたことがよかった」と3度の3者凡退含む7回4安打無失点。「前回失点して長いイニング投げられなかったんで0でいけたのは収穫。いいイメージは与えられた」と、嫌なイメージを中6日で拭い去った。

広島対巨人 7回裏広島の攻撃を無失点に抑えた巨人戸郷はうつむきながらベンチ裏に下がる。手前は萩尾(撮影・垰建太)
広島対巨人 ベンチの端に座りさえない表情の巨人戸郷(撮影・垰建太)

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【DeNA】ドラ1度会隆輝が5連敗に悔しさにじませ「もっと勝ちにこだわってやっていきたい」

ヤクルト対DeNA 3回表DeNA1死、度会は中前安打を放つ(撮影・丹羽敏通)

<ヤクルト4-3DeNA>◇19日◇神宮

DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手が5連敗に悔しさをにじませた。3回1死、中前へのクリーンヒットで先制のホームを踏むも、以降3打席は快音なし。

かつてヤクルトでプレーした父博文さんの観戦でなじみのある神宮デビュー戦を白星で飾れず「神宮でとうとうやれるうれしさもありましたが勝たないとダメ。負けるのは一番悔しい。もっと勝ちにこだわってやっていきたい」と笑顔はなかった。

ヤクルト対DeNA 3回表DeNA1死、度会は中前打を放つ(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 3回表DeNA2死一、二塁、牧の2点適時二塁打で生還した度会と佐野(撮影・丹羽敏通)

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【日本ハム】新庄監督、万波中正バントについて「今の時点で3割8分、8本ならさせないですよ」

日本ハム対ロッテ 8回裏日本ハム無死一塁、バントを失敗する万波(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド

今季2度目のサヨナラ勝利となった日本ハム新庄剛志監督(52)が試合後、同点の8回に万波中正外野手(24)に対して送ったバントのサインについて振り返った。

8回無死一塁の場面で3番万波が、ロッテ3番手沢村の初球でセーフティーバントを試みてファウル。2球目は最初からバントの構えをして送りバントを試みたが、これもファウルとなり、3球目からヒッティングに変わったが結局、万波は三振に倒れた。

新庄監督は「今年は誰でもバントやエンドランがあるよって(言っている)。向こう(対戦相手)が防げない点の取り方をするよということを今日も試合前のミーティングで言ってもらっていた」。試合前のミーティングでも林ヘッドコーチから選手たちへ、あらためて意識付けがされていたという。「やっぱり、ああいう場面で塁を進めて(点につなげたい)。もちろん外国人選手も、そういう風にやらせる時はやらせるし」と開幕前から示すように“聖域”はつくらない方針を、この日も貫いた。

新庄監督が「(万波が卒業した)横浜高校はすごいバントの練習をしているから期待したんですけどね。去年も(万波にバントは)させたんですよ。きれいにバントを成功させてくれたので」と話したように、万波は昨季は2つ、22年も2つバントを決めている。「これが今の時点で(打率)3割8分(本塁打)8本とか7本打っているなら(バントは)させないですよ」とも話した新庄監督。8回は得点につながらなかったが、1点への執念を示す采配もあった試合をサヨナラ勝利で締めくくり、1点差ゲームは今季4戦全勝となった。

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【日本ハム】レイエス本拠地初アーチ「カバイエテポーズ」も4本指 新庄監督&八木コーチに感謝

日本ハム対ロッテ 7回裏日本ハム1死、レイエスは左越え本塁打を放つ(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド

待ってました! カバイエテ! 日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28)がサヨナラ勝利につながる待望の本拠地初アーチを放った。

2点を追う7回に左翼2階席へ2号ソロをぶち込んだ。この大きな1発で試合の流れを変え、チームはこの回に同点に追いつき、9回は加藤豪が押し出し四球を選んで今季2度目のサヨナラ勝利。これで5カード連続初戦白星で1週間ぶりに貯金を1とした。

   ◇   ◇   ◇

レイエスが来日初のお立ち台で興奮しながら日本語で言った。「サイコウデス! スゴイ、チーム!」。9回1死満塁で加藤豪がサヨナラ押し出し四球を選ぶと仲間と一緒にベンチから飛び出した。来日時から、たくさんコミュニケーションを取ってくれている加藤豪を笑顔で祝福。こんな歓喜のフィナーレを迎える起点は2点を追う7回。レイエスが「カバイエテ(いい選手)」になったからだ。

ロッテ2番手の八木が投じた152キロ直球を捉えた。打球は左翼2階席へと届く特大2号ソロ。エスコンフィールドでの初アーチに、もちろん右手で左肩をたたく「カバイエテポーズ」も最大級の喜びを示す4本指だ。「本当に幸せ。こういう結果が出るまでサポートしてくれた八木コーチや、自分のことを信頼して使い続けてくれたビッグボス新庄監督に感謝の気持ちでいっぱいだよ」。

新庄監督からは1週間前の大阪遠征時に、うれしい声かけをしてもらっていた。「ホームランが出ないときには前に飛ばすことだけを落ち着いて考えてくれればいい。君のプレースタイルはいいし、今の打撃フォームもいいし、自分(新庄監督)はそのフォームが好きだよ、と言ってもらえた」。指揮官の言葉でポジティブな気持ちになり、ついに結果も伴ってきた。

チームメートからは打てなくても「顔を下げるな」と励まされてきた。特に奈良間とは顔を見合わせて「ナニ、ミテンダヨ」「ミテネエヨ」「オレジャネエヨ」「オマエダヨ」と言い合って笑い合うこともしばしば。助けられていると感じるからこそ、お立ち台で「日本に来た時から思うのは、みなさん本当に温かい。誠意の心を持って迎え入れてくれたことは絶対に忘れないです」と感謝した。だから、もっと打ちたいし、もっと「イカンカイ!」。自らを鼓舞するように、お立ち台を締めくくった。【木下大輔】

▽日本ハム新庄監督(レイエスの2号ソロとサヨナラ勝利に)「もうちょっと左の(当たれば111万円の)新庄ボードに行け、行け、行けって思いましたけどね(笑い)。徐々に日本の野球に慣れてきてタイミングの取り方も良くなって、とてつもない打球。ボール割れるんじゃないかなって。本当にうれしかったです。こういう勝ち方をしてくれるだろうなとシーズン最初に思っていたので、そんなに驚きはないかな」

○…水野が無安打トンネルを抜け、貴重な同点打を放った。6回に出場6試合、21打席ぶりの安打となる二塁打を放つと、7回に右翼線へ適時三塁打。「ここ最近で一番うれしかったというか、ホッとしました」。試合前には谷内内野守備走塁コーチや加藤豪から「誰も(無安打が続いていることは)気付いてないよ」と励まされ、自身も開幕からのヒット集を動画で見て「いいイメージを持って臨んだ」。久しぶりの快音が勝利につながり、笑顔で球場を後にした。

日本ハム対ロッテ 7回裏日本ハム1死、レイエスは左越え本塁打を放ちバズーカポーズをする(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ロッテ 7回裏日本ハム1死、左越え本塁打を放ちベンチを指さすレイエス(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 7回裏日本ハム1死、新庄監督(左)は左越え本塁打を放ったレイエスを出迎える(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ロッテ 7回裏日本ハム1死、レイエスに左越え本塁打を浴びる八木(撮影・佐藤翔太)

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【日本ハム】清宮幸太郎、今季初1軍昇格でサヨナラお膳立て二塁打「本当に声援てこんなに力に」

日本ハム対ロッテ 9回裏日本ハム無死、右翼線に二塁打を放つ清宮(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド

今季初安打でサヨナラお膳立て!今季初めて1軍昇格した日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が「7番・三塁」でスタメン出場。3-3の9回先頭でロッテ4番手横山から今季初安打となる右翼線二塁打を放った。土壇場で貴重な一打を放ち代走中島と交代。上川畑の送りバントで1死三塁、水野、郡司が申告敬遠され満塁になると、代打の加藤豪が押し出し四球を選び、4月5日西武戦以来のサヨナラ勝ちにつながった。

21日遅れの“開幕”だ。本拠地での初出場。交代後、大声援でファンに迎えられ「本当に声援ってこんなに力になるんだなって思いましたね。ケガしてたくさんの人に支えられた。その感謝の気持ちもありました」。2回2死、6番レイエスの打席の場面で、ネクスト・バッタースボッスに入るのを忘れて、チームメートに言われ、いそいそと準備する場面もあったが、それもご愛嬌(あいきょう)だ。「いろいろ考えすぎちゃってたんですね」と苦笑いで振り返った。

新庄監督はイースタン・リーグ期間中、清宮に「(安打を)15本打ったら(1軍に)上げる」と伝えていたが「毎日見てて、もう上げてもいいかなというところで。3本サービス」と12安打打った時点で“前倒し”昇格を決めた。結果的に清宮は、その後も安打を重ね57打数17安打5打点、打率2割9分8厘17安打と万全な形で戻ってきた。

自身の一打が起点となっての1点差勝利、貯金1。「そこに関しては今、ここにいるみんなの力なので。勢いを止めないように。もっと僕が乗せるぐらいで。遅れましたけど、先頭に立っていきたい」。ここからバンバン打ちまくって、チームを波に乗せる。【永野高輔】

○…加藤豪が9回1死満塁から代打で登場し、サヨナラの押し出し四球を選んだ。今季初のお立ち台に呼ばれ「僕が今ここに立っていていいのか」と一瞬、苦笑い。その上で「あの場面で使ってくれた監督のおかげ。僕は最後の3分くらいしか出ていないが、その前の3時間チームとして粘り強く戦ってくれて、自分の打席を持ってきてくれてうれしい」と新庄監督、チームメートに感謝した。

▽日本ハム新庄監督(清宮起点にサヨナラ勝ち)「やっぱ彼が打つと、球場全体が盛り上がるし、たまに抜けていますけどね(笑い)。しっかりとツーベースを打ってくれて、チャンスを作ってくれましたね」

▽日本ハム伊藤(7回3失点で降板もチームがサヨナラ勝利)「次は僕が助ける番。しっかりゲームメークしていきたい」

日本ハム対ロッテ 9回裏日本ハム1死満塁、サヨナラの押し出しを選びバットを投げ叫ぶ加藤豪(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 9回裏日本ハム1死満塁、サヨナラの押し出しを選びガッツポーズの加藤豪(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 9回裏日本ハム1死満塁、サヨナラの押し出し四球を選びヘルメットを放り投げる加藤豪(撮影・黒川智章)

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【西武】今井達也7回1失点9Kと圧倒し連敗止める「さすがだ」松井監督、楽天には自身11連勝

西武対楽天 楽天に勝利し、お立ち台に上がりガッツポーズで写真に納まる今井(左)と岸(撮影・河田真司)

<西武5-4楽天>◇19日◇ベルーナドーム

今夜も楽天に無双だった-。西武の今井達也投手(25)が楽天戦(ベルーナドーム)に先発し、7回5安打1失点9奪三振と圧倒。7連敗中のチームの苦境を救い、8試合ぶりの白星をもたらした。楽天には21年10月15日の登板から11連勝。犬鷲軍団を制圧し、上位へと導く。

   ◇   ◇   ◇

トレードマークの長髪をなびかせ、今井は淡々と腕を振った。負ければ単独最下位となる楽天との5位攻防戦。重要なカード初戦を託され「もともと(連敗を)止める気持ちでいたので」と強い決意を球に込めた。初回から155キロ、156キロと古賀のミットにたたき込んだ。打線の援護を受けて「余裕を持っていけた」とキレの良いスライダーも織り交ぜ、7回まで毎回三振を奪う快投を見せた。

ピンチにも冷静だった。3回2死走者なし。1番小郷に味方の守備の乱れもあり、右中間を抜ける三塁打を許すも「僕がカバーする」とギアを上げた。2番村林をフルカウントに追い込み、9球目に縦に落ちる141キロのスライダーで空振り三振。7回には鈴木大に適時打で初失点し、さらに1死満塁を迎えたが「最少失点に抑える」と開き直った。後続をしっかり抑えて1点に食い止めた。7連敗中のチームを救う勝利を呼び込み「自分の勝ち星というより、チームが勝てるようにということだけを考えた」と連敗脱出に貢献した。

通算40勝のうち楽天戦で15勝目。21年10月15日から11連勝。対楽天戦では08~11年の金子千(オリックス)に並び、16~18年の菊池(西武)の13連勝も見据える。連勝期間の防御率も12試合で0・70と、犬鷲の前に百獣の王として君臨している。松井監督は「今井がしっかり投げてくれたおかげ。さすがだ」と手放しでほめたたえた。

5カードぶりに初戦を取り、停滞気味のチームを軌道に乗せる活躍。今井は「ボールを持っている以上、主導権は投手と捕手にあると思うので。守備ですけど、どんどん攻めて、チームも勢いづかせることができた。ここから連勝を伸ばしていってほしい」と期待を込めた。【平山連】

西武対楽天 楽天に勝利し、観客席からの声援に応える今井(左から2人目)と岸(撮影・河田真司)
西武対楽天 楽天に勝利し、観客席からの声援に応える今井(左から2人目)と岸(撮影・河田真司)
西武対楽天 6回表を抑える今井(撮影・河田真司)
西武対楽天 5回表、力投する今井(撮影・河田真司)
西武対楽天 7回表楽天1死一、三塁、、鈴木大に中前適時打を浴びる今井(撮影・河田真司)
西武対楽天 1回裏西武1死、左越え先制ソロ本塁打で岸が生還し、拍手する松井監督(撮影・河田真司)
西武対楽天 8回裏を終え、選手交代を告げる松井監督(撮影・河田真司)

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【西武】松井監督、7連敗ストップに「長かった。これで明日の試合は大事になってくる」

西武対楽天 8回裏を終え、選手交代を告げる松井監督(撮影・河田真司)

<西武5-4楽天>◇19日◇ベルーナドーム

西武が連敗を7で止めた。1回、岸潤一郎外野手の先制ソロ本塁打について、松井稼頭央監督は「あれで流れに乗れた。つながりもしっかり出ていた」とたたえた。

8回に楽天岡島の3ランで1点差に詰められたが、守護神アブレイユが9回を完璧に抑えて勝利。指揮官は「長かった。カードの頭を取れたのは良かった。これで明日の試合は大事になってくる」と気を引き締めた。

西武対楽天 楽天に勝利し、観客席からの声援に応える今井(左から2人目)と岸(撮影・河田真司)
西武対楽天 1回裏西武1死、左越え先制ソロ本塁打を放つ岸(撮影・河田真司)

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【中日】今季初めて2試合連続敗戦、先発メヒアが乱調 体調面考慮の中田、田中外し打線も不発

阪神対中日 8回裏を前に選手交代を告げる立浪監督。右は片岡ヘッドコーチ(撮影・加藤哉)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園

中日が完封負けで今季初めて2試合連続で敗れた。先発ウンベルト・メヒア投手(27)が誤算。2回、先頭大山から連打を浴び、6番ノイジーに四球を与え無死満塁にすると、1死から木浪に先制打。相手先発の青柳にも犠飛を打たれた。3回には森下に4号ソロを被弾するなど4回4失点KO。チームの敵地連勝も5で止まった。「今日は相手チームに攻略されてしまった…」とメヒアは肩を落とした。

この日はベテランの中田と、昨季の右肩脱臼からの手術でリハビリで1年をかけた田中の2人をスタメンから外した。右肩痛で出遅れ、出場選手登録されたばかりの岡林を1番右翼で先発起用した打線も、2回無死一、二塁など好機を生かせず。立浪監督は「岡林が帰ったことで1つ形ができたのは良かった。中田、田中は1シーズン出てもらわないといけない。様子を見ながら、今日のような形でやっていく」と話した。連敗したが、単独首位は維持した。

阪神対中日 2回に2失点し、ベンチに戻る中日メヒア(撮影・藤尾明華)

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【データ】ヤクルト村上宗隆、3本連続は自身初 勝利打点付きVアーチ

ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、右中間にソロ本塁打を放つ村上(撮影・鈴木みどり)

<ヤクルト4-3DeNA>◇19日◇神宮

「神」が「王」を呼び戻した。ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、DeNA4回戦(神宮)の8回、決勝の3号ソロを放った。22年に最年少22歳で、令和初の3冠王を戴冠した村神様。今季はその年3冠王ルーティンを2年ぶりに取り入れる。「何が正解か分からない」と答えを探し続ける。18日の中日戦(バンテリンドーム)に続く2戦連発は、今季神宮初アーチ。神であり、王である男が、チームを最下位脱出に導いた。

   ◇   ◇   ◇

▼村上が2試合連続の3号。今季1号はチーム13試合目、4月14日DeNA戦と遅かったが、3号は昨年のチーム28試合目(5月4日巨人戦)より早く出た。今季は14日の1号が先制、18日の2号が先制、19日の3号が勝ち越しで、本塁打がすべて勝利打点。村上の本塁打は通算194本となったが、3本連続で勝利打点付きのVアーチは自身初めてだ。

ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、右中間にソロ本塁打を放つ村上(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、右中間にソロ本塁打を放った村上はベンチを指さす(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、右中間にソロ本塁打を放った村上はベンチを指さす(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上は右越えに勝ち越しソロ本塁打を放ちベンチに向かってガッツポーズ(撮影・小沢裕)

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【ヤクルト】戻ってきた“村神様” 村上宗隆2戦連発決勝3号ソロは「完璧」今季神宮初アーチ

ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、右中間にソロ本塁打を放った村上はベンチを指さす(撮影・鈴木みどり)

<ヤクルト4-3DeNA>◇19日◇神宮

「神」が「王」を呼び戻した。ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、DeNA4回戦(神宮)の8回、2試合連続3安打となる決勝の3号ソロを放った。22年に最年少22歳で、令和初の3冠王を戴冠した村神様。今季はその年3冠王ルーティンを2年ぶりに取り入れる。「何が正解か分からない」と答えを探し続ける。18日の中日戦(バンテリンドーム)に続く2戦連発は、今季神宮初アーチ。神であり、王である男が、チームを最下位脱出に導いた。

   ◇   ◇   ◇

王者の風格。村上は、一塁へとゆっくりと踏み出した。バットは持ったまま。両手で持っていたものを左手に持ち替え、最後は右手に。見つめていた打球をもう追う必要はなかった。視線は一塁側ベンチ方向。豪快にバットを投げた。人さし指が示すは「1」。唯一無二、ナンバーワンの打者だからこそ、成せる約5秒間の確信めいた歩み。「いやもう完璧でしたし、久しぶりって感じです」。それ以上の表現はいらなかった。

覇王色さえ漂わせていた。3-3の8回先頭。2ストライクと追い込まれてからの3球目。「対戦の成績からして、高めのストレートで抑えられているというのがあったので、球も下から伸びてきますし、そこを意識しながら入りました」と、九州学院(熊本)の先輩・伊勢の外寄り高め速球をつぶした。「久しぶりに打てて、すごくいい球場で打ててうれしいです」。前日18日の中日戦に続く2戦連発弾は、ファンが歓喜する神宮で24年1発目。燕党が待ち受ける右中間スタンド中段へぶち込んだ。

22年に最年少22歳、そして令和初の3冠王に輝いた。気付けば周囲は「王」だけではなく、「村神様」とあがめるようにもなった。

今季は、その時代に行っていた試合前ルーティンに戻した。杉村打撃コーチとの、2年ぶりの約10種類のティー打撃。<1>片手で右<2>片手で左<3>両手<4>足上げずに<5>真横<6>遠めの真横から速いトス<7>近くの距離から低め<8>斜め前から高め<9>前に進みながら5連続ティー<10>バットを振り下ろし、素振り後のティー。この日はロングティーも行うなど、王となり、神となった今もあぐらをかくことはない。

答えが見つかっていないから。

村上 何が正解かわかんないんで。とりあえずバッティングは、打つことが正解なんで。変えたことがもしかしたら不正解だったかもしれないですし。いろんなことを試しながら、道は見つけていけるので。全てが、それが、正解っていうのがないんで。

破壊、そして再生、その先に創造がある。2年ぶりの理由も「今はこういうティー打撃をした方がいいのかなと思ってますけど」と時代に合ったモノを探している。ゴールは見えている。それは2度目の3冠王。その道を探す旅の途中。王であり神が、まだ知らぬ、新天地へ足を踏み入れる。【栗田尚樹】

▽ヤクルト高津監督(村上について)「昨日の1発もそうですけれども、昨日は先制で、今日はもう決勝のホームランと、本当になんて言うかな。4番の働きというか、こちらが期待してる通りの答えを出してくれましたね」

▼19日のプロ野球は計13本の本塁打が飛び出した。前日18日までは99試合で79本と1試合に1本出ないペースで進んでいたが、今季初めて1日10本以上出た。

○…オスナが2戦連発の4号ソロを放った。1点を追う6回先頭。DeNA東の甘く入った直球を左翼スタンドへ豪快に放り込んだ。前夜は中日相手に、3号満塁弾。移動ナイターも疲れ知らずで「毎日全員で戦っている。野球っていうのはそういうスポーツなので。今は全員本当に調子を上げてきてるって思いますし、上がり目がある」と頼もしかった。

▽ヤクルト塩見(3月31日中日戦以来の打点)「死に物狂いです。本当にチームのために何とかと」

▽ヤクルト石山(3年ぶりのセーブ)「どこに誰が入るかというのは、まだわからないですし、全員でやっていくというのは言われているので、全員でつないでゼロでいければ勝てると思うので、何とかみんなで力合わせて頑張りたい」

ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、右中間にソロ本塁打を放った村上はベンチを指さす(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上は右越えに勝ち越しソロ本塁打を放ちベンチに向かってガッツポーズ(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上は右越えに勝ち越しソロ本塁打を放ちベンチに向かってガッツポーズ(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上は右越えに勝ち越しソロ本塁打を放つ(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上は右中間に勝ち越し本塁打を放つ(撮影・丹羽敏通)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上は右中間に勝ち越し本塁打を放つ(撮影・丹羽敏通)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上は右中間に勝ち越し本塁打を放つ(撮影・丹羽敏通)
ヤクルト対DeNA DeNAに勝利し、ファンの声援に応えるヤクルト村上(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA DeNAに勝利し、ファンの声援に応えるヤクルト村上(撮影・鈴木みどり)

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【DeNA】今季初5連敗で最下位に 4試合連続失策に「取れるアウトをしっかり」三浦監督

ヤクルト対DeNA 先発し力投するDeNA東(撮影・鈴木みどり)

<ヤクルト4-3DeNA>◇19日◇神宮

DeNAが、今季初の5連敗を喫し、最下位に転落した。5連敗は昨年7月15日の広島戦から23日の巨人戦以来で、借金は昨年4月5日以来となる今季ワーストの3にふくらんだ。

攻守ともにかみ合わず、負の連鎖が続く。失点には結びつかなかったが、守備では6回に牧が失策。チームは14日のヤクルト戦(横浜)から3、1、3、1と4試合連続の失策を記録し、失策数は両リーグワーストの14を数える。

打線に目を向ければ、7日の巨人戦で今季初の0封負け以降、得点は0、1、1、3、2、0、2、1、3と9試合連続3得点以下と低調な状態が続き、得点力不足にも苦しむ。

4番の牧が2試合連続の打点をマークし、上向きなのは朗報だが、三浦大輔監督(50)は「今日は勝ちにつながらなかったですけど、ちょっとずつ上向いてきてるし、チームも上向いてきてるのは確かですけど、その中でミスというのがね。取れるアウトというところで、進めてしまっているのもありますから。そのあたりをしっかり取り組んでいきたいです」と指摘した。

ヤクルト対DeNA 2回裏ヤクルト無死、DeNA先発の東(右)は村上を三邪飛に仕留める(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 3回表DeNA2死一、二塁、先制の右2点適時二塁打を放つ牧(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 3回表DeNA2死一、二塁、先制の右2点適時二塁打を放つ牧(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 3回表DeNA2死一、二塁、牧の先制の右2点適時二塁打で生還した度会(左から2人目)、佐野(左)を迎える三浦監督(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 6回裏ヤクルト無死、村上の打球を止めるも一塁へ送球できず、内野安打を許す遊撃手石上(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 6回裏ヤクルト無死一塁、サンタナの打球を落球する二塁手牧(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 6回裏ヤクルト無死一塁、サンタナの打球を落球する二塁手牧(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA ベンチで腕を組むDeNA三浦監督(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 8回表DeNA無死、中前打を放つ牧(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、村上に勝ち越し本塁打を打たれた伊勢(撮影・丹羽敏通)
ヤクルト対DeNA 8回裏ヤクルト無死、右越えに勝ち越しソロ本塁打を放ち三塁をまわる村上(手前)を見つめるベンチのDeNA三浦監督(撮影・小沢裕)
ヤクルト対DeNA 8回裏から3番手で登板したDeNA伊勢(撮影・鈴木みどり)
ヤクルト対DeNA 8回、村上に勝ち越し本塁打を許し、ベンチへ引き揚げるDeNA伊勢(撮影・丹羽敏通)
ヤクルト対DeNA 敗れて引き揚げるDeNA三浦監督(撮影・丹羽敏通)

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【ソフトバンク】山川穂高「完璧。打った瞬間いったと」確信歩き特大“どすこい弾”ホーム初披露

ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川は3点本塁打を放ちどすこいポーズを決める(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク9-7オリックス>◇19日◇ペイペイドーム

これぞ主砲の一振りだ! ソフトバンク山川穂高内野手(32)がホームで特大の“どすこい弾”を初披露した。4回2死一、三塁。オリックス山下の直球を仕留めた。左中間スタンド中段に飛び込む4号3ランは、本拠地での公式戦初アーチ。初回に先制の中前適時打、6回はダメ押しの左前適時打と3安打5打点の大暴れ。鷹の4番が責任を果たし、2位ロッテとのゲーム差を2に広げた。

   ◇   ◇   ◇

打った瞬間、それと確信する1発だった。山川はバットを振り抜くと、1歩、2歩…とゆっくり一塁へ駆け出した。「完璧。打った瞬間にいったと思ったので。納得ですね」。13日西武戦(ベルーナドーム)でパ・リーグ史上初の2打席連続満塁弾を放って以来、4試合ぶりの1発。ホームの公式戦では、移籍後初アーチだ。最後は声高らかにお決まりの「どすこ~い」。本拠地は球団史上初めて開幕戦から4試合連続で満員御礼。スタンドの鷹党も呼応した。

剛腕を一振りで粉砕した。5-4の4回2死一、三塁。山下が投じた2球目、真ん中直球を迷いなくフルスイングした。打球は左中間スタンドへ一直線。打球速度182キロ、中継局のテレビ表示では推定飛距離128メートル弾。会心の当たりだった。「山下投手のストレートなので。誰がどう見てもすごい。そこを1発で打てて良かった」と喜んだ。

長打力もあれば、軽打もある。0-0の1回1死一、二塁では先制の中前適時打。6回には2死三塁でダメ押しの左前適時打を放った。一塁の塁上で足がつったため、代走を送られてベンチに下がったが、今季初の3安打5打点の荒稼ぎ。打率こそ2割2分7厘と低調ながら、21打点は12球団トップの数字。これで打点を挙げた試合は6戦負けなし。「小さい時から4番を打ってきて4番にこだわりはある。4番で打てないと、他の打順で打てないときよりも悔しい。その分、やりがいはある」。ここまで全17試合で4番スタメン。重責のかかる定位置に座り続けている。

チームは前カードの敵地・日本ハム戦で1敗1分けと、今季初のカード負け越しを喫した。仕切り直しとなった昨季リーグ王者との本拠地3連戦でカード頭を取った。2位ロッテとも2ゲーム差とした。「もっといい数字を出して、もっと安心して見てられるようになりたい」。4番の背中が頼もしい。【佐藤究】

○…近藤が7試合ぶりに1発を放った。2点のリードを許した直後の3回裏。1死一塁からオリックス山下の151キロ直球を完璧に捉えた。打球は左翼テラス席に飛び込む3号同点弾に。「自分のスイングでストレートを仕留めることができました。追いつく1本となってよかったです」。柳田、山川に続く5番打者が、嫌なムードを払拭。一振りで試合を引き戻した。

好調な打撃でホークス打線をけん引する。これで10試合連続でヒットを飛ばし、打率3割4分5厘。この日も3四球で出塁率4割7分9厘。ともにリーグトップを快走中だ。日本ハムからFA移籍した1年目の昨シーズンは「本塁打&打点」のタイトルを奪取。2冠王の存在感は、4年ぶりのV奪回を狙う今シーズンもチームにとって頼もしい。

○…栗原が4戦連続マルチ安打を記録した。初回に1点を先制し、なおも1死満塁から中前へ2点目を追加する適時打。「打ったのはまっすぐ。チャンスでランナーをかえそうと集中した。追加点を取る打撃ができてよかった」。好機での快打に気をよくしたのか、5回にも先頭で左前打を放った。

○…先発東浜が4回6安打4失点で降板した。初回に打線が2点を先制したが、2回に同点とされると、3回にはセデーニョに勝ち越しの5号2ランを被弾。「先制点を取ってもらったのに、次の回に同点、そして逆転と、自分の投球ができなかった。そんな内容の中でも、逆転してくれた野手の方には感謝しかありません」。降板後はベンチでチームを応援し続けた。2勝目はならず「次の登板までに、しっかりと修正しないといけない」と反省しきりだった。

ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川は3点本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川は左中間へ3点本塁打を放つ(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川に3点本塁打を浴びた山下(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対オリックス 4回裏ソフトバンク2死一、三塁、山川穂高に3点本塁打を浴びた山下(撮影・梅根麻紀)

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【阪神】青柳晃洋が6回無失点で今季初勝利 堅守の守備陣に「安心して投げてます」/一問一答

阪神対中日 ヒーローインタビュー後、笑顔で記念撮影する阪神青柳(左)と木浪(撮影・上山淳一)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園

阪神が今季最多タイの7得点で今季最長の4連勝を決め、今季初の貯金1を獲得した。前日18日まで10試合連続2得点以下。11試合連続となれば球団ワースト記録更新だったが、打線が目覚め、負の記録を阻止した。今季初勝利を挙げた青柳晃洋投手(30)と今季初決勝打の木浪聖也内野手(29)のヒーローインタビューは以下の通り。

◆青柳

-最初の勝ち星

「やっと勝てました(笑い)」

-満員の甲子園で勝利

「僕自身今年初めての甲子園だったので、絶対に勝ちたいと思ってマウンドに上がりました」

-1週間前も対戦

「先週は勝つことができなかったですし、2失点もしましたし、ゼロで帰ることだけを考えて上がりました」

-6回無失点。内容は

「あんまり調子良くなかったんですけど、球数ばっかり使って、野手がいいプレーばっかりしてくれたので、何とか6回投げ切れてよかったです」

-木浪含め、内野陣の守備は

「素晴らしいなと思いました」

-ータイガースの守備はうまいですね

「本当にうまいので、安心して投げています」

-打席でも犠飛。大きかった

「振ったら当たりました」

-次戦に向けて

「まだまだこれから勝てると思うので、しっかり勝ち試合をファンの方に見てもらえるように頑張りたいと思います」

◆木浪

-満塁のチャンスでしたが

「青柳さんがネクストにいると、自然と打てるというか、去年もタイムリーを打てたんですけど、何とか先制して楽に投げさせてあげたいと思っていたので、本当に打ててよかったです」

-内角のストレート

「行くって決めていたので、思いっきりいきました」

-それにしても満塁に強い

「本当たまたまなんですけど、打ててよかったです」

-満塁で打てる要因は

「満塁だと絶対打てるっていう気持ちをネクストから持っているので、それがいい結果につながってると思います」

-守備の大切さは

「自分は守備をすごく重視しているので、それでピッチャーを助ける守備を毎日心がけているので、それが今日しっかりいいプレーできたので、これからも継続していきたいです」

-チームは今日も2桁安打、7得点は今季最多タイ

「みんな状態を上げてきているので、このまま維持できるように頑張って行きたいです」

-チームは4連勝。今後に向けて

「まだまだ勝ちを積み重ねて、みなさんを喜ばせるように頑張ります」

阪神対中日 ヒーローインタビュー後、笑顔で写真に納まる阪神青柳(左)と木浪(撮影・上山淳一)
阪神対中日 4回裏阪神1死一塁、送りバントを決めた青柳はベンチ前で笑顔を見せながら次の回の投球に備える(撮影・上山淳一)
阪神対中日 2回裏阪神1死満塁、先制の右前適時打を放つ木浪(撮影・前田充)
阪神対中日 6回表中日2死一、二塁、村松の遊ゴロを軽快にさばく木浪(撮影・前田充)
阪神対中日 6回表中日2死一、二塁、木浪の好守でピンチを切り抜け、野手を指さす青柳(撮影・藤尾明華)
阪神対中日 6回を終え、木浪(左)と笑顔でタッチを交わす青柳(撮影・藤尾明華)

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【広島】新井監督「粘り強く彼らしい投球」九里亜蓮が前回9失点巨人を6回無失点/一問一答

広島対巨人 11回裏終了時、交代を告げる新井監督(撮影・加藤孝規)

<広島0-0巨人>◇19日◇マツダスタジアム

広島が8投手のリレーでスコアレスドローに持ち込んだ。先発九里亜蓮投手(32)は1週間前に自己ワーストタイ9失点した打線相手に、6回無失点。7回以降は7投手が無失点リレーで援護を待った。序盤の好機を生かせなかった打線は8回1死一、二塁も無得点。延長12回2死一塁は代走羽月がけん制に飛び出して試合終了となった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。

-投手陣が頑張った

新井監督 よく頑張りました。亜蓮(先発九里)がランナー出しながらも要所を締めてナイスピッチングだったと思うし、その後を継いだブルペンも本当によく頑張ったと思います。

-九里投手は1週間前にやられていた相手に好投

新井監督 本人も気合入っていたし、粘り強く、彼らしい投球だったと思います。ナイスピッチングだったと思います。

-打線は好機をつくったが…

新井監督 チャンスはね。でも、捉えた当たりが正面に行ったりして、不運な面もあった。相手もいいピッチャーなので、なかなか難しい中、各自がいい反応をしていたと思います。

-9回は先頭の4番堂林選手に代打策

新井監督 あそこはもう相手を見ながら、状況、イニングを見ながら、できることをやろうという感じかな。

-二俣選手にプロ初安打が出た

新井監督 ナイススイングだったし、本人もうれしいと思うけど、自分もうれしいです。また、次の1本を目指して頑張って欲しいですね。

-12回の攻撃は、代走の羽月選手は攻めた結果だが

新井監督 こちらがどんどん行けと言っているので。あそこは勇気を持ってトライした結果。

広島対巨人 広島先発の九里(撮影・加藤孝規)
広島対巨人 6回表巨人2死一、二塁、萩尾を打ち取り、ほえる九里(撮影・加藤孝規)
広島対巨人 延長12回、0対0のドローに終わった。ファンに一礼する新井監督(中央)ら(撮影・加藤孝規)

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【楽天】3連敗で単独最下位に転落 今江監督、先発早川の初回3失点に「かなり大きかった」

西武対楽天 9回表、戦況を見守る今江監督(撮影・河田真司)

<西武5-4楽天>◇19日◇ベルーナドーム

楽天が3連敗で単独最下位に転落した。天敵の西武今井には、21年10月15日から11連敗となった。今江敏晃監督(40)は「対今井に対して『さあいくぞ』っていうところで、早川が立ち上がりに3点取られた。チームとして、なんとか行こうっていう中で、初回がすべてっていうか、最終的に1点差まで縮めたが、あの3点はかなり大きかった」と総括した。

試合序盤に主導権を握られた。初回、先発早川が先制ソロを含むいきなりの3失点。3回にも3連打を起点に2点を奪われ、序盤に5点のビハインドを背負った。ここ2試合は0封負けが続いていたが、打線は7回1死一、三塁で鈴木大が適時打を放ち、16日オリックス戦の6回以来、27イニングぶりに得点を挙げた。8回2死一、二塁からは岡島の今季1号となる3ランで反撃。1点差まで迫るも、及ばなかった。

今江監督は「結果的に後半は岡島の1発だったんで、つないでつないでなら、明日への期待っていうのは持てましたけど。ただ、点数が入ったっていうところは、次につながるいい要素では確かにありますけども、そんなに好材料とは思っていないです」と話した。

西武対楽天 1回裏西武1死、岸に左越え先制ソロ本塁打を浴びる早川(撮影・河田真司)
西武対楽天 4回表楽天無死、空振り三振に倒れる浅村(撮影・河田真司)
西武対楽天 7回裏西武1死、外崎を投前打に仕留める早川(撮影・河田真司)
西武対楽天 8回表楽天2死一、二塁、右越え3点本塁打を放つ岡島(撮影・河田真司)

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【ロッテ】今季初のサヨナラ負け、9回押し出し四球の横山陸人に「精いっぱい頑張った」吉井監督

日本ハム対ロッテ 9回裏日本ハム1死満塁、加藤豪にサヨナラとなる押し出し四球を与え引き揚げる横山(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド

ロッテは今季初のサヨナラ負けを喫した。

グレゴリー・ポランコ外野手(32)の2ランと山口航輝外野手(23)のソロで3点を奪う。2点リードの7回、マウンドには2番手の八木彬投手(26)が上がったが、日本ハム・レイエスにソロを被弾。さらに2死一塁で水野に三塁打を浴び同点にされた。吉井理人監督(58)は「勝ちパターンのピッチャー何人か使えないのがあったので。ブルペンも若い子育てていかなきゃいけないので、ああいう場面で抑えられるピッチャーになってほしいなっていう期待を込めて出してたんですけども。修行やり直しです」と辛口評価を残した。

最終回は横山陸人投手(22)が1死三塁から2者連続申告敬遠で満塁策をとったが、押し出し四球でサヨナラ負けとなった。指揮官は「しょうがないです。難しい場面だった。こっちがそういう作戦をとったので、彼は精いっぱい頑張ったと思います」とかばった。

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【楽天】早川隆久が7回5失点「こういう結果なので、次回はいろいろ変わってくる」序盤に3失点

西武対楽天 先発登板する楽天早川(撮影・河田真司)

<西武5-4楽天>◇19日◇ベルーナドーム

開幕投手を務めた楽天早川隆久投手(25)が、2連勝を逃した。今季4度目のマウンドに上がり、7回107球、8安打5失点。「見て分かる通り、こういう結果なので、次回登板はいろいろ変わってくるかなと思います」と振り返った。

初回、1死走者なしで岸に148キロ直球を捉えられて先制ソロを被弾。2死からアギラーに四球を与えると、中村剛の二塁打と佐藤龍の左前打で、さらに2点を失った。3回無死一、二塁からはアギラーに適時打。なおも1死満塁から山村に右犠飛を許して突き放された。

この日は太田とのバッテリーで試合開始を迎えたが、3回までに5失点と出ばなをくじかれた。4回からは捕手が同学年の石原に交代。「テンポも良くなりましたし、石原とはバッテリーを組んでない試合でも話をするので、彼は自分の投げたいボールだったり、どういう配球をしたいって分かってくれてるので、そこは彪の強みかなと思います」。それ以降は不運な形で安打を許す場面があったが、無失点にしのいだ。

5失点の早川について、今江監督は「彼は投げてもらわないといけないピッチャー」と話した上で「何かをつかんで、次のゲームをしっかりやってほしいという意味でキャッチャーを代えました」と、あえて7回まで続投させた。4回以降は立ち直り「明らかにテンポ良かったっすよね。それを太田が見てどう感じてるかだと思いますけども」と話した。

西武対楽天 1回裏西武1死、岸に左越え先制ソロ本塁打を浴びる早川(撮影・河田真司)
西武対楽天 1回裏を終え、浮かない表情でベンチに戻る早川(撮影・河田真司)
西武対楽天 7回裏西武1死、外崎を投前打に仕留める早川(撮影・河田真司)

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【ロッテ】藤岡裕大が復帰即結果「他の打席の内容がよくなかったので、明日ですね」

日本ハム対ロッテ 4回表ロッテ1死、藤岡は左前打を放つ(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド

左太もも裏の張りが完治し、1軍復帰したロッテ藤岡裕大内野手が即結果を残した。

「2番二塁」で4日ソフトバンク戦以来のスタメン出場。1点を追う4回に、日本ハム伊藤から左前打を放った。「ほっとしました」と安堵(あんど)の表情を浮かべたが「他の打席の内容がよくなかったので、明日ですね。途中まで出て、ヒットも出たので、明日以降はもうちょっとチームが勝てるように頑張りたい」と話した。

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【ロッテ】山口航輝、待望1号「1回も打たずにここまで来たことがなかったので、正直不安でした」

日本ハム対ロッテ 7回表ロッテ1死、山口は左越え本塁打を放つ(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム4-3ロッテ>◇19日◇エスコンフィールド

ロッテ山口航輝外野手が今季1号を放った。7回、左翼席上段へ待望の1発を放ち「練習試合、オープン戦まで1回も打たずにここまで来たことがなかったので、正直不安でした」と思いを吐露。

「こうして1本出たので、ここからまたスタート。ホームランだけじゃないので、得点圏でたくさん回ってきてますし、そこで失敗をたくさんしているので、そこをもっと大事にしていきたい」と次を見据えた。

日本ハム対ロッテ 7回表ロッテ1死、左越え本塁打を放つ山口(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 7回表、本塁打を放った山口を出迎える吉井監督(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 7回表ロッテ1死、山口に左越え本塁打を浴びる伊藤(撮影・佐藤翔太)

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