日刊スポーツ

京大が同大相手に終盤追い上げるも惜しくもリーグ発足後初の開幕3連勝ならず 関西学生リーグ

京大戦の9回無死満塁から登板し、無失点に抑えた同大・野辺慧哉投手(中央)(撮影・古財稜明)

<関西学生野球春季リーグ:同大7-5京大>◇13日◇第2節1回戦◇マイネットスタジアム皇子山

京大が惜しくも同大に敗れ、新リーグ発足後初の開幕3連勝を果たすことはできなかった。同大の猛攻を受け一時6点差まで広げられたが、8回に4点を返して2点差まで追い上げた。9回は無死満塁のビッグチャンスをつくるも、14日先発する予定の5番手同大・野辺慧哉投手(2年=津西)に無失点に封じられた。

京大・近田怜王監督(33)は「(好投手の)野辺くん、橋本(裕介)くんを出せたのは一番の収穫じゃないかと思っています」と前を向いた。

京大は開幕戦の6日の関大との1回戦では今秋のドラフト目玉候補の最速154キロ左腕、金丸夢斗投手(4年=神港橘)から1点を奪って勝利し、翌7日の2回戦でも連勝していた。

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慶大・清原正吾「4番として泥くさいところまでやってやろう」大学ラストイヤーにリーグ戦初打点

慶大対東大 先制打で開幕戦勝利に貢献した慶大・清原は笑顔でガッツポーズ(撮影・野上伸悟)

<東京6大学野球:慶大5-2東大>◇第1週第1日◇13日◇神宮

慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)の大学野球ラストイヤーが始まった。

試合前の「4番ファースト清原君」のアナウンスに、場内から拍手が起きた。この日朝、堀井哲也監督(62)から指名された。

「朝、監督から打順を告げていただいて。自分自身引き締まる思いで試合を迎えられたというところで、4番としての仕事を。ただきれいなヒットじゃなくて、本当に泥くさいところまでやってやろうと」

その思い通り、3回1死一、三塁の先制機もカウント0-2と追い込まれながら、低めのカットボールに食らいついた。中堅手のグラブをかすめつつ、打球は頭を越した。「最低でも犠牲フライは打とうという思いで打席に入って、結果として外野に飛んでくれて。ホッとして、その後に抜けてくれたんで、非常に良かったなと思います」とリーグ戦初打点を喜んだ。

プロ野球という進路も選択肢に入れつつの1年になる。「このチームで、最高の仲間と最高のチームで日本一を取って、後悔なく1年を終われたらなと思います」と意気込んだ。【金子真仁】

慶大対東大 先制打の慶大・清原(左)と先発し勝利投手の外丸は、開幕戦勝利に笑顔でガッツポーズ(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 3回表慶大1死二、三塁、横地広太の中前適時打で生還した清原正吾(手前)に拍手を送る父和博氏(上段)(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 3回表慶大1死一、三塁、中越え先制適時二塁打を放つ清原(撮影・野上伸悟)

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清原和博氏、長男・慶大4番清原正吾の初打点に笑顔 試合後は背中をたたいてねぎらう

慶大対東大 3回表慶大1死一、三塁、清原正吾の中越え先制適時二塁打に笑顔の父和博氏(撮影・野上伸悟)

<東京6大学野球:慶大5-2東大>◇第1週第1日◇13日◇神宮

プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(56)の長男、慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が、リーグ戦初打点を挙げた。

3回1死一、三塁での第2打席。カウント0-2と追い込まれながら3球目の低めカットボールを捉え、中越えの適時二塁打に。清原は二塁上でガッツポーズした。

先制打にスタンドで見守った父も笑顔を見せた。「開幕戦でいいタイムリーヒットが出て、正吾もホッとしているのではないでしょうか。元気にプレーしている姿を見ることができて、うれしく思います。今後もチームのために頑張ってほしいです」と期待を込めた。

試合後には長男の背中をたたきながらねぎらうシーンもあった。

慶大対東大 3回表慶大1死一、三塁、中越え先制適時二塁打を放つ清原(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 1回表慶大2死三塁、死球を受ける清原(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 観戦する清原和博氏(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 観戦する清原和博氏(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 4番一塁でスタメン出場する慶大・清原。右は堀井監督(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 慶大・清原は4番一塁で先発出場(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 4回裏東大2死、内田の一ゴロを好処理する清原(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 先制打で開幕戦勝利に貢献した慶大・清原は笑顔でガッツポーズ(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 先制打の慶大・清原(左)と先発し勝利投手の外丸は、開幕戦勝利に笑顔でガッツポーズ(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 3回表慶大1死二、三塁、横地広太の中前適時打で生還した清原正吾(手前)に拍手を送る父和博氏(上段)(撮影・野上伸悟)

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九産大が3季連続47度目Vへ快勝発進 プロ注目の浦田俊輔の活躍などで9得点 福岡6大学野球

九工大対九産大 2回裏九産大2死一、二塁、右中間に2点適時三塁打を放ち、一塁に向かう浦田俊輔内野手(撮影・菊川光一)=2024年4月13日、福岡・九共大野球場

<福岡6大学野球・春季リーグ:九産大9-1(7回コールド)九工大>◇第1週第1日◇13日◇九共大野球場

春季リーグが開幕し、3季連続47度目となるリーグ最多優勝記録更新を目指す九産大が、九工大を9-1の7回コールドで下し、快勝発進した。

プロ注目の1番浦田俊輔内野手(4年=海星)の中越え先制2点適時三塁打を含む3三塁打やソロなど猛打さく裂し、10安打9得点。投げては、水崎康平投手(3年=沖学園)から3投手による1安打1失点リレー。大学日本代表監督歴のある大久保哲也監督(61)が「去年よりバランスがいい」と評す一丸で、投打にかみ合った。

九工大対九産大 2回裏九産大2死一、二塁、右中間に2点適時三塁打を放つ浦田俊輔内野手(撮影・菊川光一)=2024年4月13日、福岡・九共大野球場

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慶大4番清原正吾 第2打席に適時二塁打でリーグ戦初打点、父和博氏も笑顔 第1打席死球

慶大対東大 3回表慶大1死一、三塁、中越え先制適時二塁打を放つ清原(撮影・野上伸悟)

<東京6大学野球:慶大5-2東大>◇第1週第1日◇13日◇神宮

プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(56)の長男、慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が、リーグ戦初打点を挙げた。

3回1死一、三塁での第2打席。カウント0-2と追い込まれながら3球目のスライダーを捉え、中越えの適時二塁打に。清原は二塁上でガッツポーズし、スタンドで見守る父も笑顔を見せた。

東大との開幕戦は「4番一塁」でスタメン出場。第1打席は死球だった。第3打席は捕飛、第4打席は投ゴロ、第5打席は三邪飛だった。

◆清原正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日、東京都生まれ。小3からオール麻布で野球を始め、中学ではバレーボール、慶応高(神奈川)ではアメフトに挑戦。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。弟の勝児は慶応高で昨年の春夏の甲子園に出場。

慶大対東大 開会式でカップを返還する慶大・清原(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 3回表慶大1死一、三塁、清原正吾の中越え先制適時二塁打に笑顔の父和博氏(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 4番一塁でスタメン出場する慶大・清原。右は堀井監督(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 観戦する清原和博氏(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 観戦する清原和博氏(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 1回表慶大2死三塁、死球を受ける清原(撮影・野上伸悟)
慶大対東大 慶大・清原は4番一塁で先発出場(撮影・野上伸悟)

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清原和博氏長男の慶大・清原正吾、東大との開幕戦「4番一塁」で先発 東京6大学野球

慶応・清原正吾(2024年3月撮影)

<東京6大学リーグ:慶大-東大>◇13日◇神宮

プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(56)の長男、慶大の清原正吾内野手(4年=慶応)が、東大との開幕戦に「4番一塁」で先発する。

ここまでリーグ通算9打席で1安打4三振。本塁打、打点はない。神宮での初本塁打を目指し、大学ラストイヤーが始まる。

◆清原正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日、東京都生まれ。小3からオール麻布で野球を始め、中学ではバレーボール、慶応高(神奈川)ではアメフトに挑戦。慶大では22年秋にリーグ戦デビューし、ここまで通算で9打席1安打4三振。本塁打や打点はまだない。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。弟の勝児は慶応高で昨年の春夏甲子園出場。

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仙台大・小田倉啓介新主将 リーグ戦開幕へ「ダントツで勝てることない」連覇より目の前の1勝

リーグ開幕へ、「常に1番先頭に立ってチームを鼓舞したい」と意気込む仙台大・小田倉主将(撮影・濱本神威)

仙台6大学野球春季リーグ戦が今日13日に開幕する。

昨春、15年以来8年ぶりとなる春優勝を果たした仙台大は、昨秋のドラフトで中日から3位指名された辻本倫太郎内野手(22)を中心に、全日本大学野球選手権でも8強入りを成し遂げた。しかし昨秋はリーグ2位。新体制での王者返り咲きを狙う今季は、前主将の辻本と寮で3年間同部屋だった小田倉啓介内野手(4年=霞ケ浦)が主将に就任。新主将が開幕前に意気込みを語った。

   ◇   ◇   ◇

連覇よりもまず目の前の1勝を-。リーグ戦に向け、小田倉は「試合を重ねるごとに強くなっていかなければいけない。まだまだ今の状態じゃ『ダントツで勝てる』ということは100%ないですし、1位を目指せる状況でも、もしかしたらない」とチームを分析した。上級生中心だった昨年に比べ、新チームは下級生、リーグ戦未経験の選手が多い。「まず目の前の1戦1戦をとにかく勝ちに行くことしかない」。春連覇をいきなり見るのではなく、目の前の試合を見据えた。

チームを引っ張る存在が不足している。「みんな横並びになってしまうのが悪いクセ」。前主将の辻本はチームが良い時も悪い時も、常に全力プレーでチームを引っ張った。遊撃手だった辻本を、三塁の位置からだけでなく、寮でも同部屋の後輩として見てきた。「練習でも試合の中でも、試合で出てるようなメンバーは『引っ張ろう』という自覚を持たないといけない。新しく試合に出るようになったメンバーが試合に出る責任というものをもっと感じなければいけない」と厳しく言った。

主将就任にあたり、辻本からは「自分の形を自分で作っていけ」と言われた。「結果はついてくるものだと思う。良くても悪くてもチームを引っ張らなければいけないので、常に一番先頭に立ってチームを鼓舞したいなと思います」。新しい仙台大の形を模索しながら、時に厳しく、常に全力で、チームとともに成長していく。【濱本神威】

トスバッティングのサポートをする仙台大・小田倉(左)(撮影・濱本神威)
バッティング練習をする仙台大・小田倉(撮影・濱本神威)

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今秋ドラフト候補の東洋大・岩崎峻典が2回 2/3 を3失点で無念の降板 勝ち点獲得ならず

東洋大対立正大 先発した東洋大・岩崎(撮影・佐瀬百合子)

〈東都大学野球2部:立正大9-2東洋大〉◇第1週最終日◇12日◇等々力

東洋大は立正大に敗れ、勝ち点を落とした。

今秋ドラフト候補に挙がるエース岩崎峻典投手(4年=履正社)が、本来の力を発揮できなかった。

開幕戦で先発し、4回1/3を5失点。2回戦ではチームが延長12回タイブレークを制し、リベンジで臨んだ3回戦のマウンド。

0-0の3回2死一、二塁から3番安田大輝内野手(3年=履正社)に中前適時打で先制を許した。続く打者に四球を与えて2死満塁のピンチを招くと、5番蔵田亮太郎内野手(4年=聖望学園)に中前適時打を打たれ、一気に2人の走者が生還。2死を取ってから3得点を奪われ、2回2/3で無念の降板となった。この日の球場表示の最速は152キロ。スカウトのスピードガンでは最速148キロを計測した。

打線は4回に、2回戦で決勝打を放った4番池田彪我内野手(3年=三重)に右越えソロ本塁打が飛び出すも、チームは9安打2得点であと1本が出なかった。

開幕戦に続き、この日もNPBスカウトが視察に訪れた。ヤクルト・斉藤宜之担当スカウト(47)は岩崎について「球の強さがある。次回に期待したい」と話した。

4番手でマウンドに上がり、今秋ドラフト候補に挙がる柿本晟弥投手(4年=東洋大姫路)については「球が強い。アベレージで145くらい出ていた。もっと長いイニングを投げているところを見たい」と話した。

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中大・松嶋晃希が3安打2打点、1年生の子安秀弥が好救援で1勝 新戦力の活躍で勝ち点1

駒大対中大 駒大に勝利し、笑顔でガッツポーズする中大・松嶋(左)と子安(撮影・宮地輝)

<東都大学野球:中大5-2駒大>◇第1週最終日◇12日◇神宮

中大が駒大に2勝1敗として勝ち点を挙げた。

同点で迎えた7回、2死一、三塁から7番松嶋晃希外野手(3年=浦和学院)が直球を右前に運び勝ち越しに成功。8回にも2点を加えた。投げては7回途中から3番手としてマウンドに上がった1年生の子安秀弥投手(東海大相模)が2回2/3を1安打無失点に抑える好救援。リーグ初勝利を挙げた。

松嶋は、練習の成長を結果で示した。打席が回ってくると、この冬の練習を頭に描いた。昨年もリーグ戦前は好調も公式戦になると結果を出せなかった。「自分の欠点はメンタル面」と、この冬は「誰よりも1番練習する」と、最後まで残ってバットを振った。フォームを1から見直し、「バットを短く持ちコンパクトにヒットゾーンに打つこと」を課題に、指3本分を空け、速球派の投手にはこぶし1個分を空け対応した。

初戦、2戦目で7打数1安打。清水達也監督(59)が「また去年と同じじゃないか」と、奮起させた。「ここぞで回ってきた時は、冬の練習を思い出しました」と、フォームを修正。4回には先制打も放ち、3安打2打点の活躍。本番に弱かった自分を克服し「少しは変われたのかなと思います」とニッコリ笑った。

2戦目は東恩納蒼投手(1年=沖縄尚学)、そして3戦目は子安と1年生に、昨年まで16打数2安打の松嶋の活躍で勝ち点を挙げた。清水監督は「オープン戦から結果を出してくれていたので、思い切って使えた結果です」と、目を細めた。

昨年から「つながり」を目標に掲げチーム作りをする中大。打線、投手陣、ともに後ろにつなぐ意識で、3戦目は新戦力の力で勝ちきった。清水監督は「少しずつ形になってきたかな」と、大きな自信を手に第2週へ向かう。

駒大対中大 中大3番手の子安(撮影・宮地輝)
東都大学野球春季リーグ 駒大対中大 4回裏中大2死三塁、先制右前適時打を放つ松嶋(撮影・宮地輝)
東都大学野球春季リーグ 駒大対中大 4回裏中大2死三塁、先制右前適時打を放ち、ベンチに向かい喜ぶ松嶋(撮影・宮地輝)
駒大対中大 7回裏中大2死一、三塁、勝ち越し右前適時打を放つ松嶋(撮影・宮地輝)

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【静岡県リトルシニア紹介】掛川の内山陽翔主将「勝利の執念を誰よりも押し出し全国出場を」

掛川は初の全国大会出場が目標

<静岡県リトルシニア紹介:掛川リトルシニア>

新年度となって、中学硬式野球の活動も活発になります。日刊スポーツでは、日本リトルシニア中学硬式野球連盟に所属する県内16チームを紹介中です。

◇  ◇  ◇   

【創立】2002年

【部員数】55人(24年2月現在)

【監督】森下宗

【活動場所】掛川球場

【活動日】火・水・土・日・祝

【主な成績】23年秋季関東大会出場、全国大会=春0回、夏0回

【スローガン】威信八方

掛川リトルシニアの森下宗監督(33)は、チームOBで元広島の選手だ。「昨秋の悔しい関東大会敗戦(1回戦6-10行田)から、チーム力向上に努めてきました」と、冬の練習を振り返る。チーム目標は、初の全国大会出場。そのために「崩れない守備力と相手チームを崩す打撃、走塁」と課題を挙げる。諦めない気持ちと覇気を強化ポイントとし、「全員がキーマン」と期待する。

中心となるのは内山陽翔主将(3年)。「個々の力、チームの力が付き、全国出場に向けて準備が出来ました」と手応えを得つつある。個人としては「勝利への執念を誰よりも押し出し、全てのプレー、声かけでチームを引っ張ることで、全国出場を実現させます」と誓った。

※チーム公式インスタグラム配信中

◆掛川リトルシニア主なメンバー

木下 文翔(3年)

山崎 拓己(3年)

刑部 龍斗(3年)

加茂下絢都(3年)

倉山 直大(3年)

内山 陽翔(3年)

金丸 翔大(3年)

屋嘉 敦輝(3年)

近藤 海翔(3年)

味岡 真悟(3年)

寺田 滝埼(3年)

牧野 壬紀(3年)

名越  陸(3年)

小粥 旭陽(3年)

合葉  陵(3年)

川添航之介(3年)

長津 遼友(3年)

杉村 奏多(3年)

山崎 創士(3年)

諸井  颯(3年)

柴田 光夜(3年)

松下 和磨(3年)

竹内 翔天(3年)

鈴木  健(3年)

望月 実伶(3年)

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骨折の明大・宗山塁「ベンチでの振る舞いも見て」田中監督「無理はさせたくない」出場には慎重

宗山塁(2024年2月29日撮影)

東京6大学野球リーグの開幕前の懇親会が11日、都内で行われた。

明大の田中武宏監督(63)は壇上あいさつで「けが人が毎日出て、どういうメンバーで行こうか日々悩んでいるところです」と、2月末に右肩甲骨を骨折した宗山塁内野手(4年=広陵)らについて言及。主将も務める宗山は「プレーはもちろんベンチでの振る舞いも見てほしいです」と話した。すでに打撃練習は問題なくこなしている。

東京6大学野球リーグの開幕前の懇親会が11日、都内で行われた。

プロ注目の明大・宗山塁内野手(4年=広陵)も主将として出席し「プレーはもちろんベンチでの振る舞いも見てほしいです」と話した。2月末に右肩甲骨を骨折し、すでに打撃練習は問題なくこなす。

田中武宏監督(63)は「無理はさせたくない」とし、リーグ戦でベンチ入りはさせるものの出場は慎重に見極める方針だ。

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BC茨城に謎の遅咲き長身遊撃手 キューバ出身アドリエル・ラブラダ獲得 代表経験ゼロ全くの無名

BCリーグに謎の助っ人が襲来!? BC・茨城がキューバ出身のアドリエル・ラブラダ内野手(32)を獲得することが10日、分かった。

ラブラダはトップチームでのキューバ代表経験はなく、国外では全く無名の存在。190センチの長身遊撃手は30代で大きく飛躍。国内リーグで74試合で54打点、OPSも1・0超。15盗塁に加え、三振30個の少なさもある。リーチが長く、右打者ながら右中間への本塁打も記録している。関係者によるとNPB入りを見据えての来日だという。

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中大・東恩納蒼デビュー戦初勝利「ここから勝利を積み重ね」昨秋指名漏れドラフトで4年後1位へ

駒大対中大 初勝利しガッツポーズで雄たけびを上げる中大・東恩納(撮影・鈴木正人)

<東都大学1部春季リーグ>◇10日◇神宮

昨夏のU18W杯で世界一に輝き、昨秋ドラフトで指名漏れを経験した中大・東恩納蒼投手(1年=沖縄尚学)が、デビュー戦初勝利を飾った。

0-2の3回2死三塁から2番手で登場し、火消しに成功。6回1/3を7奪三振で無失点に抑える好救援を見せた。ルーキーの好投に応えるように、チームは駒大に逆転勝利。1勝1敗のタイに戻し、12日に3回戦を行う。青学大と亜大は2連勝で勝ち点を獲得した。

   ◇   ◇   ◇

甲子園を湧かせた「ミスターゼロ」中大の東恩納が、早速、活躍した。0-2の3回2死三塁のピンチでマウンドへ上がると、得意の縦スライダーで空振り三振。9回、最後の打者も縦スライダーで空振り三振に打ち取ると、力強くガッツポーズしてほえた。「要所で空振りを取れた。大学野球の独特な応援を味方につけて、しっかりできました」と、充実の表情でデビュー戦を振り返った。

高校ではチームを春夏連続で甲子園に導き、世界一も経験したスター。ドラフト指名漏れから再起し、半年後に大学野球の聖地に立った。清水達也監督(59)は「東恩納がしっかり投げきってくれて、皆川とか桜井が打ってワンチャンスをものにできた」と笑顔で評価した。

戦国東都で戦い、4年後、ドラフト1位でプロへ行く目標がある。右腕は「まだ始まったばっかりなので、ここから勝利を積み重ねていきたい」。第2章が始まった。

▽駒大・香田誉士史監督(逆転負けで3回戦に突入)「今日に関してはやっぱり(中大の東恩納君に)うまくしてやられたというところだと思います。(3回戦まで)1日あるので、総力戦で粘っていきたい」

駒大対中大 力投する中大2番手の東恩納(撮影・鈴木正人)
駒大対中大 初勝利し笑顔で写真に納まる中大・東恩納(左)と清水監督(撮影・鈴木正人)
駒大対中大 初勝利し写真に納まる中大・東恩納(撮影・鈴木正人)

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プロ注目東洋大・岩崎峻典が5回途中5失点「ポテンシャルが魅力」楽天スカウト 国内12球団視察

東洋大対立正大 先発した東洋大・岩崎(撮影・佐瀬百合子)

東都大学野球2部の春季リーグが10日、等々力球場で開幕した。

国内12球団のスカウトが視察する中、今秋ドラフト候補の最速153キロ右腕、東洋大の岩崎峻典投手(4年=履正社)は、4回1/3を6安打5失点。チームは立正大に2-6で敗れた。スカウトのスピードガンでは、最速149キロを計測。楽天井上純スカウト(53)は「今日の内容はそこまで良くなかった印象はあるけど、150キロぐらい出るポテンシャルがやっぱり魅力。追いかけていきたい投手」と話した。

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亜大正村新監督2連勝で初勝ち点 北嶋洸太5回無失点、自己最速150キロ「プロに行きたい」

亜大対日大 4回を抑えガッツポーズする亜大・北嶋(撮影・柴田隆二)

<東都大学1部春季リーグ:亜大6-0日大>◇10日◇神宮

亜大が投打にかみ合い、2連勝。1月に監督に就任したばかりの正村公弘監督(60)は、初の勝ち点に「うれしいです。ホッとしてます」と、笑顔を見せた。

就任以来、選手と面接でコミュニケーションをとり、練習への取り組みを観察してきた。開幕2戦目の先発に送ったのは、リーグ戦初先発の北嶋洸太投手(4年=駒大苫小牧)。「(北嶋は)地道に努力を続けてきて今がある。ウエートとランニング。それを見て先発にした」と、北嶋の起用理由を明かした。

期待に応え、北嶋は真っすぐを軸にスライダー、スプリットを丁寧に投げ分け5回を3安打無失点に抑え、6奪三振。自己最速を2キロ更新する150キロを計測した。北嶋は「4年目にして初めて勝ったんで、とてもうれしいです。150キロはひとつの目標だったので、投げられてよかったです」と、やっとつかんだ大学初勝利に胸を張った。

新監督の下、勢いに乗る。正村監督は「(北嶋は)おとなしいかなと思ったんですけど、話していくと楽しいヤツ。もう1つ、2つステップを上がってもらいたい。コイツならできると信じています」と期待。北嶋は「(プロに)行きたい気持ちでやっています」と、今年に懸ける覚悟を示した。ひとつひとつ成長を続ける先に、優勝が見える。

日大に連勝し勝ち点1を挙げた亜大・正村監督(左)と勝利投手の北嶋はポーズを決める(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 先発した亜大・北嶋(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 先発した亜大・北嶋(撮影・柴田隆二)

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東洋大・岩崎峻典4回 1/3 を5失点もスカウト「やっぱり追っかけていきたい投手」

東洋大対立正大 先発した東洋大・岩崎(撮影・佐瀬百合子)

<東都大学2部春季リーグ:立正大6-2東洋大>◇10日◇等々力

12球団のスカウトが見守る中、今秋ドラフト候補の東洋大・岩崎峻典投手(4年=履正社)が開幕戦で先発し、4回1/3を5失点も、スカウト陣の評価は変わらなかった。

3回2死三塁から中三塁打を浴び、先制を許した。1-2で迎えた5回には1死一、二塁からファウルかと思われた当たりが右適時三塁打となり、降板。2死三塁でマウンドを引き継いだ2番手の加藤慶大投手(4年=龍谷大平安)が中前打で三塁走者を返され、自責点は5点となった。

試合後、岩崎は「試合をつくるのが僕の仕事だったんですけど、それができなかったので今日は僕のせいかなと思います。やっぱりレベルが足りない。修正よりも追いこんで、もう1回レベルアップしないといけないですね」と、悔しさをあらわにした。

1球団複数人体制の球団も多く見られる中での投球。スカウトのスピードガンでは最速149キロを計測した。

楽天の井上純担当スカウト(53)は「やっぱり追っかけていきたい投手ではあるかなと。今日の内容は良くなかったような印象だけど、持ってるベースは高いので」と話した。

広島の高山健一スカウト(52)「手元のボールのキレは悪くない。カットボールの使い方も良かった。これから良くなっていくことに期待したい」

オリックス岡崎大輔担当スカウト(25)「(この試合で評価が変わるということは)ないですね」

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男女混合ベースボール・ファイブの魅力とは?六角彩子「男性よりもヒットを打つ可能性もある」

ベースボール・ファイブ日本代表のメンバーたち。後列左から若松健太監督、本池太一、辻東倫、島拓也主将、三上駿、中浜瑞樹コーチ、前列左から数田彩乃、六角彩子、唐木恵惟子、喜屋原咲(撮影・古川真弥)

ベースボール・ファイブ(B5)の魅力とは? 男女混合の手打ち野球として普及が進む新スポーツ。B5の日本代表も「侍ジャパン」として活動することとなり、13日から韓国・ソウルで行われる第2回アジアカップに侍ジャパンのユニホームを着て出場する。

「野球」と言っても、投手がいない、フェンスオーバー、ファウルなどはアウト、リード禁止など野球と異なるルールは多い。また大きな特徴の1つが、男女混合でプレーするという点だ。

元女子野球日本代表で、現在は茨城ゴールデンゴールズでプレーする六角彩子選手(32)も代表入り。「ソフトボール、野球とはちょっと違うが、同じダイヤモンドスポーツで、男女が一緒に平等にできる」ことに一番の魅力を感じたという。

小学、中学では男子と一緒に野球をプレー。だが「男性と女性の差が野球ではすごく感じられたというか、パワー、スピードは、どうやっても勝てない」と感じた。高校から女子野球に進んだが、それでも「男性の野球と女性の野球は、まだまだ差がある。取り上げられ方もそう。待遇もそう」というのが率直な受け止めだった。

そんなときにB5と出会い、男女混合スポーツの魅力を知った。「男性よりも、例えばヒットを打つ可能性もある。対等に戦えるというのを、すごく感じた。男性と一緒に同じフィールドに立てるというのが、とても魅力的に感じた」。19年3月には単身キューバに渡り、B5の公認インストラクターの資格を取得した。

男性の選手は、男女混合をどう捉えているのか。島拓也主将はB5を始めた当初「どういう考えかを(男女で)共有しないと、1つ1つのプレーにズレが生じてしまう」と感じたという。例えば、スピード感に男女で差があった。しかも、そのスピード感は、B5という競技の特性でもある。ズレが大きいと、プレーの精度は落ちてしまう。

「その差を埋める話し合いが結構大事かなと思いました」と、練習から男女でコミュニケーションを取るよう心がけた。「みんなが向かうべき方向、プレーの方向が一緒じゃないといけない。差を埋めるために、いろいろ考えを共有したい」。

全員で考えを共有するのは、どのチームスポーツでも欠かせない。ただ、B5は男女混合で行われるだけに、男女の協力がプレーのカギ。それが魅力とも言えそうだ。【古川真弥】

◆B5の主なルール

投手が存在せず、打者は自分でトスを上げて手で軟らかいボールを放つ。本塁打、フェンス直撃の打球はアウトとなるため、力自慢のスラッガーだけでは苦戦を強いられる。5イニング制。選手登録は8人まで(控え3人)。フェアゾーンは一辺が18メートルの正方形で塁間は13メートル。ボールは84・80グラム(NPB公式球は141・7グラム~148・8グラム)の天然ゴム100%。野球と同じ内野の4ポジションのほか、二塁ベース付近を守る中間守備(ミッドフィルダー)が存在する。バッターボックスも一辺3メートルの正方形で、助走を付けて打つことができる(バウンドするまでに足が出るとアウト)。ファウル、空振りは1度でアウト。走者はリード禁止。

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【侍ジャパン】ベースボール・ファイブ代表の元巨人辻東倫「約10年ぶりに戻ってこられました」

ベースボール・ファイブ日本代表のメンバーたち。後列左から若松健太監督、本池太一、辻東倫、島拓也主将、三上駿、中浜瑞樹コーチ、前列左から数田彩乃、六角彩子、唐木恵惟子、喜屋原咲(撮影・古川真弥)

男女混合の手打ち野球、ベースボール・ファイブ(B5)の日本代表が10日、都内で会見を行い、13日から韓国・ソウルで行われる第2回アジアカップへの意気込みを語った。

B5日本代表も「侍ジャパン」として活動することになった。元巨人内野手で、現在はジャイアンツ・アカデミーでコーチを務める辻東倫選手(29)も代表入り。「今はベースボール・ファイブにどっぷりとはまっています。侍ジャパンは僕が19歳か20歳の時にU21で選んでもらったので、約10年ぶりに侍ジャパンに戻ってくることができました。自分の魅力を生かして、野球で培ってきたことを発揮できるよう頑張ります」と決意表明した。

B5の魅力について問われると「野球に似ているところはあるんですけど、最初びっくりしたのがホームランだめとか、ファウルだめとか、スライディングだめとか、いろんなルールがある中で、狭い空間で速い打球だったり、華麗なプレーだったりが見られるのがすごく魅力的なスポーツだと思います」と答えた。

野球と異なり、打者は自分でトスを上げたボールを手で打つ。ただ、フェンスオーバーやフェンス直撃の当たりはアウトとなるなど、異なる点も少なくない。やみくもに力だけで打つことはできない。

アジアカップは4月13~16日、ソウルのオリンピックパークにある平和広場で開催。日本(6)は中国(15)、香港(22)、タイ(37)と同じグループBに所属。グループAは韓国(9)、台湾(2)、マレーシア(20)、シンガポール(31)。上位3位までが、10月に香港で開催される第2回ワールドカップの出場権を得る(括弧内の数字は23年12月末時点の世界ランキング)。

日本は前回、22年8月のアジアカップは準優勝。同年11月の第1回ワールドカップにも出場したが、決勝でキューバに敗れ準優勝だった。

◆B5の主なルール

投手が存在せず、打者は自分でトスを上げて手で軟らかいボールを放つ。本塁打、フェンス直撃の打球はアウトとなるため、力自慢のスラッガーだけでは苦戦を強いられる。5イニング制。選手登録は8人まで(控え3人)。フェアゾーンは一辺が18メートルの正方形で塁間は13メートル。ボールは84・80グラム(NPB公式球は141・7グラム~148・8グラム)の天然ゴム100%。野球と同じ内野の4ポジションのほか、二塁ベース付近を守る中間守備(ミッドフィルダー)が存在する。バッターボックスも一辺3メートルの正方形で、助走を付けて打つことができる(バウンドするまでに足が出るとアウト)。ファウル、空振りは1度でアウト。走者はリード禁止。

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青学大、2連勝で勝ち点1 2年の鈴木泰成が好救援で大学初勝利、3季連続リーグ優勝へ好発進

国学院大対青学大 勝利投手の青学大・鈴木(左)は決勝打の渡部捕手とガッツポーズする(撮影・柴田隆二)

<東都大学1部春季リーグ:青学大1-0国学院大>◇10日◇神宮

青学大が、2連勝で勝ち点1を挙げ、3季連続リーグ優勝へ向け好発進をした。

若いバッテリーが、チームを勝利に導いた。7回裏、1死一、三塁から7番渡部海捕手(2年=智弁和歌山)の左前適時打で先制。守っては先発の渡辺光羽投手(3年=金沢学院大付)から5回途中には鈴木泰成投手(2年=東海大菅生)につなぐ完封リレーで1点を守り切った。

大学1勝を挙げた鈴木は「大事な場面を任せてもらえて、それに結果で答えられたのがうれしい」と笑顔を浮かべた。昨年は1年生ながら抑えで4試合、3回2/3に登板。「昨年は、その場の流れというか。良いときは抑えられるが、悪い時は打たれるという波があった」と振り返る。キャンプ中の投げ込みで、打者のタイミングを外すコツをつかみ、力強い真っすぐと、スプリット、フォークを効果的に使い、4回1/3を投げ1安打無失点。奪った三振は6。「打者のいい反応もとれている。それが1番の要因かと思います」。確かな手応えを勝利につなげた。

昨年は常広羽也斗投手(現広島)、下村海翔投手(現阪神)のダブルエースを擁し春秋連覇。春は大学日本一にも輝いた。投手の柱が卒業し、渡部が「春のキャンプ、オープン戦からバッテリー間でのコミュニケーションを多くとり、作りあげてきた。その結果が2試合とも完封という形に出ました」と胸を張ると、鈴木も「自分が投手陣を引っ張っていけるような、大黒柱を目指している」と頼もしい。新しい力で3季連続リーグ優勝へ突き進む。

国学院大対青学大 5回から登板した青学大・鈴木(撮影・柴田隆二)
国学院大対青学大 5回から登板した青学大・鈴木(撮影・柴田隆二)
国学院大対青学大 5回から登板した青学大・鈴木(右)は渡部捕手とグラブタッチする(撮影・柴田隆二)

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慶大・清原正吾「父清原和博」への思い「あの事件を経て今の家族になれた」/インタビュー

日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)

東京6大学野球リーグが13日、開幕する。プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(56)の長男、慶大の清原正吾内野手(4年=慶応)もラストイヤーを迎える。大学で野球を再開し、主軸打者として狙うは神宮での本塁打。愛する家族のために。日刊スポーツの取材に、熱い思いを語った。【取材・構成=金子真仁】

-いよいよ開幕ですね

清原 ラスト1年、最高の状態で開幕戦に挑めたらと思ってます。

-大学4年の春、就職試験を受けたりは

清原 してないですね。

-就活の面接みたいな質問ですが、清原正吾さんはどんな人ですか

清原 先輩と後輩の懸け橋になれるような存在になりたいなって。マルチスポーツを経て、どうやったらチームビルディングがうまくいくのかにも共通点があったんで。いい組織を作れるように、先輩と後輩の懸け橋になれる存在がいいなと思ってます。

-少年野球をやって、中学はバレー部でしたね。

清原 大スターの長男という重圧から少し目を背けたかったのと、事件当時は父親を嫌いになって、まず野球の道から外れたくて。中3ではバレーボールと一緒にフラッグフットボールもやって、日本一を取りました。

-その流れで高校はアメフトに挑戦した

清原 そうです。それでアメフト部がコロナで活動休止になって、家にいる時間が増えて。弟が高校で甲子園目指すことを決めて、手伝いから始めて、また野球が好きになれました。

-大学での硬式野球再開については

清原 両親が一番喜ぶことはなんだろうなって思って。父親も社会復帰し出して、いろいろ頑張ってたので、僕も何かお父さんの生きる活力になれたらいいなっていうところで。

-取材でもお父さんの話を普通にしていますが、ためらいなどは

清原 そうですね…まぁ1回、父親が大っ嫌いになったんですけど。逮捕されて執行猶予明けて、初めて一緒に練習する時に、まず「ごめんね」って言ってくれて。今までのお父さんだったら本当にとがってて、怖くて、意地っ張りで頑固だったんですけど、事件を経て、ほんとに円くなったっていうか、優しくなったっていうか。だから僕は長男としてお父さんをもう1回元気づけてやろうって思ったんですよ。あの事件があったから今の家族になれてる、と思うんですよね。事件がなかったら、たぶん今より全然悪い関係性になってたなって。事件があって、父親が優しくなって、円くなって、もう1回家族でみんなやり直そうって4人が思えたので。

-繊細な話だし隠す人もいると思います

清原 事件当時は家のカーテンも開けられず、裏口から出入りしたりしんどかったです。でも僕は、もうこれ以上人生でしんどいことないだろうなって思ってるんで。あれに比べたら、ってマインドチェンジできるようになれてます。

-進路も決まる1年ですが、20年後はどんな大人になっていたいですか

清原 両親2人とも表に立つ仕事をやって、周りの方々から応援される仕事だったので。僕も20年後はいろんな方から応援されるような人間になりたいと思ってます。それに、唯一無二の人生を送りたいです。

-桜をバックに写真撮影させてもらいましたが桜の思い出はありますか

清原 あります。小学校の入学式、通学路に桜並木があって、そこで家族で記念撮影しました。

-本塁打を打ったらお父さん、どうなりますか

清原 泣くんじゃないですか? 弟の甲子園の時も泣いてましたし。

-泣かせる自信は?

清原 あります!

-何発くらい

清原 いや、もう、そんな、10発くらい打ちたいです! それと…開幕カードの東大戦が4月13日、14日で。14日がお母さん(亜希さん)の誕生日なんですよね。バースデーアーチ打てたら最高の思い出になるだろうなと思って、そのために今、必死に練習してます。

◆清原正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日、東京都生まれ。小3からオール麻布で野球を始め、中学ではバレーボール、慶応高(神奈川)ではアメフトに挑戦。慶大では22年秋にリーグ戦デビューし、ここまで通算で9打席1安打4三振。本塁打や打点はまだない。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。弟の勝児は慶応高で昨年の春夏甲子園出場。

日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
爽やかな笑顔で写真に納まる慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、ボールを手に爽やかな笑顔を見せる慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
日立製作所とのオープン戦後に、快く撮影に応じてくれた慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
慶応対仙台育英 3回表慶応2死二塁、打席で笑顔を見せる清原勝児(2023年3月21日撮影)
6大学野球 法大対慶大 スタンドから試合を見つめる清原和博氏(2023年4月10日撮影)

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ヤマハ準V 2連覇&日本選手権切符獲得ならず…NTT東日本に2安打完封負け JABA静岡大会

準優勝に終わったヤマハの選手たち(手前) 

<社会人野球・JABA静岡大会:NTT東日本4-0ヤマハ>◇8日◇決勝◇静岡・浜松球場

連覇を目指すヤマハが決勝で力尽きた。昨年決勝と同一カードとなったNTT東日本に0-4の2安打完封負け。

優勝チームに与えられる日本選手権の切符を逃した。申原直樹監督(44)は「本当に悔しい。守りのミスから後手後手となってしまった。次に生かして力に変えていくしかない」と唇をかんだ。

0-0で迎えた4回。内野手の2失策が絡み、スクイズと内野ゴロで2点を献上。ミスから流れを失い、5回、7回には適時打で追加点を奪われた。6回2/3を5安打4失点(自責点2)のエース佐藤廉(24)は「完投、完封できるぐらい調子はよかった。先制されたダメージを切り替えができず、引きずってしまった」と肩を落とした。攻めては相手の投手陣に、網谷圭将外野手(26)の2安打のみ。打線も沈黙し、反撃の糸口をつかめないまま試合が終了。悔しさの残る準優勝となった。

2年連続の地元優勝は果たせなかったが、若手選手が首脳陣の期待に応えた大会となった。今季新加入の桃谷惟吹外野手、西村進之介外野手、小林■(■は寛の目の右下に「、」)弥内野手(いずれも22)の3人が先発出場で適時打を放つなど活躍。投げては中継ぎで5回2/3を無失点に抑え、最優秀新人賞に輝いた沢山優介投手(20)も躍動。若い力がチームをけん引し、勢いをもたらした。日本選手権の出場権を狙う指揮官は「チーム力は上がっている。次の大会、やるしかない」と、23日開幕のJABA京都大会に向けて気持ちを切り替えた。【山口昌久】

4回のピンチでマウンドに集まるヤマハの選手たち。左端は佐藤

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9日の東都大学野球 第1週第2日の3試合は雨のため順延

※写真はイメージ

<東都大学野球>◇第1週第2日◇9日◇神宮

東都大学野球連盟は、悪天候のため第1週第2回戦を中止すると発表した。10日に順延される。

試合予定は以下の通り。

▽10日

【第1試合】

9時

国学院大ー青学大

【第2試合】

11時30分

亜大-日大

【第3試合】

14時

駒大-中大

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慶大・清原正吾が父清原和博氏と同じプロ野球を志望「1年やりきってレベルに達していれば」

将来について語った慶大・清原正吾(撮影・河田真司)

慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が現時点での希望進路を「プロ」に定めていることが8日、分かった。

プロ通算525本塁打の清原和博氏(56)を父に持つ右打者は、中学ではバレーボール、高校ではアメリカンフットボールに取り組み、大学入学を機に硬式野球に挑戦。清原は「そんなに大口はたたけないですけど、この1年やりきって、結果としてもしそのレベルに達しているのであれば」と丁寧に前置きした上で、父と同じプロの世界への夢を口にした。

3年秋までにリーグ戦通算9打席ながら、堀井哲也監督(62)も「4年間での成長はすごいです」と認めるほど、素質を伸ばしてきた。6日のオープン戦・日立製作所戦では左翼へ文句なしの本塁打。「完璧でした」と自画自賛するような放物線だった。

13日からの東京6大学リーグでは5番や7番に入ることもありそうだが、堀井監督は「4番を打てる力もある」とそのパワーと勝負強さを評価する。清原は現時点で就職活動をしておらず、社会人野球へ挑戦する選択肢もまだないもよう。堀井監督も「今はプロ1本で行け、って言っています」と、教え子が夢に近づくよう背中を押している。

将来について語った慶大・清原正吾(撮影・河田真司)
清原和博氏(2023年4月撮影)

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日大初戦敗れるも、谷端将伍が2打席連発「ちょっと詰まったけど、いい角度で上がってくれた」

亜大対日大 4回表日大1死、谷端は左越えに2打席連続の本塁打を放ちガッツポーズする(撮影・柴田隆二)

<東都大学1部春季リーグ:亜大4-2日大>◇8日◇神宮

日大は初戦に敗れたが、谷端将伍内野手(3年=星稜)が2発を放った。

2回と4回に直球を捉え、とも左越えソロ。リーグ戦初本塁打は2打席連発となった。「ちょっと詰まったんですけど、良い角度で上がってくれたので入るかなって思ってました」と笑顔。高校通算10本で、大学通算ではオープン戦含め8本塁打だった。片岡昭吾監督(46)は「練習は本当に毎日毎日遅くまで取り組む子」と高く評価した。

亜大対日大 2回表日大無死、谷端は左越え本塁打を放つ(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 4回表日大1死、谷端は左越えに2打席連続の本塁打を放つ(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 4回表日大1死、谷端は左越えに2打席連続の本塁打を放ちガッツポーズする(撮影・柴田隆二)

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駒大・香田誉士史監督「引き締まるものがありました」母校での公式戦初戦を白星で飾る

中大対駒大 中大に勝利し勝利球を手に写真に納まる駒大・香田監督(撮影・垰建太)

<東都大学1部春季リーグ:中大1-2駒大>◇8日◇神宮

駒大の香田誉士史監督(52)が母校での公式戦初戦を白星で飾った。「引き締まるものがありました」という一戦に勝利の瞬間は両手をパンと重ねた。

3番角田蓮内野手(4年=昌平)の2点適時打など執念の一打も多かった。駒大苫小牧で北海道勢甲子園初Vを果たした名将は今年2月に駒大監督に就任。「彼らとはまだ時間が少ない中で、どんどん頼もしくなっています」とうれしそうだった。

中大対駒大 ベンチから声を出す駒大・香田監督(撮影・柴田隆二)
中大対駒大 8回表中大1死二、三塁、マウンドに向かい指を立てるジェスチャーをとる駒大・香田監督(撮影・垰建太)
中大対駒大 8回表中大1死二、三塁、マウンドの仲井(中央)に声をかける香田監督(右)(撮影・垰建太)
中大対駒大 3回裏駒大1死二、三塁、角田蓮の適時打に手をたたく香田監督(撮影・垰建太)

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ドラ1候補青学大・西川史礁、先制適時打で3季連続V狙うチームに勢い 侍井端監督の前で存在感

ドラフトファイル:西川史礁

<東都大学1部春季リーグ:青学大1-0国学院大>◇8日◇神宮

今秋ドラフト1位候補の青学大・西川史礁外野手(4年=龍谷大平安)が好スタートを切った。8日、東都大学リーグが開幕。4番西川は国学院大戦の初回に適時打を放ち、3季連続優勝を狙うチームも1-0で勝利。3月には侍ジャパンでも躍動した大学生が、代表の井端弘和監督(48)が視察する前で存在感を見せた。新監督率いる亜大、駒大もそれぞれ先勝した。

    ◇    ◇    ◇

西川は強靱(きょうじん)な背筋があるからこそ、浮いたフォークにも強振で反応できる。レフトへの先制適時打にホッとした。「とにかく打席で考えることはいつも、もう変わらず」。初球からフルスイングが信念だ。

ありあまる才能を認めて侍ジャパンに呼んだ井端監督も言う。「初球からどの投手(相手)でもフルスイングできるのはなかなかできることじゃないです」。侍の試合でも初球を強く仕留め、プロ野球ファンをわかせた。ただこの日はカウント2-1からの適時打だった。

「ゾーンを上げていて、ちょっと低いなって感じたので捨てようというか。結果、ストライクになったんですけど」。

注目が高まっても、初球狙いを公言してきた。ライバルたちも知るところだ。国学院大の先発・坂口翔颯投手(4年)は「振ってくれるところに対して、逆につけ込むというか。小さく(球を)動かせば1球で終わったり」と練った。この日は駆け引きで上回っての2安打。熱くなりすぎない程度の積極性が、ネット裏の12球団スカウトをくぎ付けにする。

東都リーグから昨季、7人のドラフト1位投手が誕生した。今年は現時点で群を抜く投手がおらず、この日の3試合のように接戦も増える。ひと振りで勢いを持って行く西川は、最大限に警戒される。いかにその上を行くか。「打ちミスがあったので、このあと修正して明日の試合に臨んでいきたいなと」。戦国東都の主役にふさわしい、開幕戦の働きだった。【金子真仁】

青学大対国学院大、1回表青学大2死二塁、西川は左翼線に適時二塁打を放つ(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大、1回表青学大2死二塁、西川は左翼線に適時二塁打を放ちガッツポーズする(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大、1回表青学大2死二塁、西川は左翼線に適時二塁打を放つ(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大、1回表青学大2死二塁、西川の適時二塁打で生還した中田(中央)(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大 先発した青学大・児玉(撮影・柴田隆二)
東都大学野球開会式で優勝旗を返還する青学大・佐々木泰主将(右)(撮影・柴田隆二)
東都大学野球開会式で選手宣誓する青学大・佐々木主将(撮影・柴田隆二)
東都大学野球開会式で優勝杯を返還する青学大・西川(右)(撮影・柴田隆二)

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亜大・正村公弘監督の新体制初白星 新エース斉藤汰直が9回2失点完投「このリーグ戦で信頼を」

亜大対日大 初勝利を挙げた正村監督(右)は斉藤からウインニングボールを贈られ笑顔を見せる(撮影・柴田隆二)

<東都大学1部春季リーグ:亜大4-2日大>◇8日◇神宮

亜大は日大に先勝し、今年1月に就任した正村公弘監督(60)の初陣白星を飾った。

ドラフト1位で中日に入団した草加勝投手(22)が抜け、新エースに名乗り出た斉藤汰直(たいち)投手(3年=武庫荘総合)が9回2失点の好投。リーグ通算2勝目を挙げた。打線は4番西川凱斗外野手(4年=育英)の2打席連続適時打などで4得点。エースの好投に打線も応えた。

斉藤は「代々素晴らしいエースがいて、自分はそういうエースって言われるほどのピッチャーじゃないですけど、このリーグ戦でチームからの信頼をつかみとって、エースになっていきたい」と、さらなる闘志を燃やした。指揮官は「勝ててよかったなっていうだけで、まだまだこれから先ありますので。それだけですね」と、リーグ戦初勝利の余韻に浸る間もなく、引き締めた。

亜大対日大 サインを出す亜大・正村監督(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 先発した亜大・斉藤(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 1回裏亜大1死二、三塁、西川は左前に適時打を放つ(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 3回裏亜大2死二塁、西川は左前に適時打を放つ(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 1回裏亜大1死二、三塁、西川は左前に適時打を放ちガッツポーズする(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 3回裏亜大2死二塁、西川の左前適時打で二塁走者杉山が生還する。捕手南條(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 3回裏亜大2死二塁、西川の左前適時打で二塁走者杉山が生還し正村監督(右端)が出迎える(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 1回裏亜大1死二、三塁、西川の適時打で生還した的場を出迎えるナイン(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 初勝利を挙げた亜大・正村監はウインニングボールを前に会見する(撮影・柴田隆二)
亜大対日大 初勝利を挙げた亜大・正村監はウインニングボールを前に会見する。左は完投勝利の斉藤(撮影・柴田隆二)

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侍ジャパンのドラ1候補、青学大・西川史礁は第1打席から適時打 井端弘和監督も視察 東都大学

青学大対国学院大、1回表青学大2死二塁、西川は左翼線に適時二塁打を放ちガッツポーズする(撮影・柴田隆二)

<東都大学1部春季リーグ:国学院大-青学大>◇8日◇神宮

今秋ドラフト1位候補の青学大・西川史礁(みしょう)外野手(4年=龍谷大平安)の大学ラストイヤーが始まった。

4番中堅でスタメン出場し初回、2死二塁での第1打席。カウント2-1からの国学院大・坂口のスライダーを三遊間に転がし、さっそくのシーズン初安打が先制適時打となった。4回の第2打席は遊飛に倒れたが、7回の第3打席は遊撃の内野安打で出塁した。

西川は積極的なプレースタイルの野手。3月には侍ジャパンの欧州代表戦にも出場し、初戦でいきなりマルチ安打を放つなど、大きな注目を集めた。この日も侍ジャパン井端弘和監督(48)が視察に訪れた。

広島・高山健一スカウト(青学大・西川について)「まだちょっと力みがあるのかな。引っ張り引っ張りになっちゃってる」

青学大対国学院大、1回表青学大2死二塁、西川は左翼線に適時二塁打を放つ(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大、1回表青学大2死二塁、西川は左翼線に適時二塁打を放つ(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大戦を視察する侍ジャパン井端監督(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大戦を視察する侍ジャパン井端監督(撮影・柴田隆二)

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国学院大1年の緒方漣が公式戦デビュー 無安打もいい当たりの左飛&犠打「強気なスイングを」

青学大対国学院大 4回裏国学院大2死一、三塁、緒方漣は左飛に倒れる(撮影・柴田隆二)

<東都大学1部春季リーグ:青学大1-0国学院大>◇8日◇神宮

昨年のU18日本代表で活躍した国学院大・緒方漣内野手(1年=横浜)が、大学野球での公式戦デビューを果たした。

青学大との開幕戦に7番DHで出場。2回の初打席はチャンスで見逃し三振。「1打席目はまだ地に足つかない感じというか、新鮮な感覚だったんですけど、2打席目以降は1打席目の反省も踏まえて、どんどん振っていくっていう強気なスイングを心がけました」。言葉通り、惜しくも左飛に終わったものの、4回の第2打席ではいい当たりを放ち、7回には送りバントも決めた。

チャンスで打てなかったことについては「1点の重みっていうところは分かってましたので、チャンスで回ってきて強い気持ちで思ったんですけど…」。横浜高3年の昨夏、慶応との神奈川大会決勝。併殺処理時に「ベース踏み忘れ」の判定があり、それを機に最終回での逆転負けした苦い思い出がある。

その後のU18W杯で活躍し、大学でも即戦力として期待される。この日は侍ジャパンの井端弘和監督(48)も視察に訪れ「気になった選手は?」と報道陣に問われ、その1人に緒方の名を挙げている。

緒方にとっては、井端監督は川崎・川中島小、川中島中の大先輩でもある。

「U18の時もお会いして指導していただいて、すごく気にかけてくださっているので、もっと頑張んないといけないなって思います。もっと追いつけるようにっていう気持ちで。(井端監督とプレースタイルが)似たタイプだと思うので、目指す選手像の1人として掲げてやってます」

Hランプはお預けになったが、まずは大学野球で1歩目を踏み出した。【金子真仁】

青学大対国学院大 9回裏国学院大2死一塁、緒方は死球を受け転倒する(撮影・柴田隆二)
青学大対国学院大 先発した国学院大・坂口(撮影・柴田隆二)

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不倫疑惑報道で前理事長が辞任 東都大学野球連盟の新理事長・樫山和男氏が騒動謝罪 お詫び文も

東都大学野球開会式であいさつする東都大学野球連盟の樫山和男理事長(撮影・柴田隆二)

東都大学野球連盟の新理事長に就任した樫山和男氏(64)が8日、東京・神宮球場で行われた東都大学春季リーグの開会式で一連の騒動を謝罪した。

前理事長の樋越勉氏(66)をめぐっては4月1日に一部で不倫疑惑報道があり、樋越氏は連盟に辞任届を提出。6日に臨時理事会・評議委員会が行われ、受理された。その後の理事会で樫山氏の就任が決まった。

この日は開会式での謝罪とともに、球場内で販売されているリーグプログラムの1ページ目にもお詫び文が挟まれた。

樫山新理事長は報道陣に対し「今後このようなことがないように綱紀粛正を図るとともに、主役の学生たちが思う存分リーグ戦に集中できるよう、リーグ運営に一生懸命頑張っていこうという思いでございます」と話した。

同氏は中大の理工学部教授で、野球部長も務めている。

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