日刊スポーツ

オリックス中川“最後のPL戦士”逆転呼ぶ三塁打

ソフトバンク対オリックス 9回表オリックス1死三塁、中川は右翼線同点適時三塁打を放って滑り込む(撮影・今浪浩三)

<ソフトバンク2-3オリックス>◇24日◇ヤフオクドーム

ルーキーが大仕事をやってのけた。オリックス・ドラフト7位の中川圭太内野手(23)がプロ初スタメンとなる「7番三塁」で出場。1点を追う9回1死三塁の場面でソフトバンクの守護神森から値千金の一打を放った。追い込まれてからもしぶとくファウルで粘り、フルカウントでの10球目。外角低めのスライダーにくらいつき、右翼線を破る同点適時三塁打で逆転勝利をたぐり寄せた。

「チャンスで回ってきたので、なんとしてでも振り出しに戻そうと思った。必死にくらいついた結果が打点につながって、よかった」

2軍公式戦に22試合出場で打率2割9分3厘、2本塁打、17打点と奮闘し、20日に1軍昇格。昇格後の試合は代打で2度出場し、凡退していたが、西村監督は「結果は出てなかったんですけど、頭から使ってみようと思った。最高の結果を出してくれた。足もあるし、すごく楽しみな選手ですね」と絶賛した。

先輩の言葉がルーキーの背中を押した。「試合前に(後藤)駿太さんから『忘れられない1日にしろよ』と言われ、いい精神状態で試合に入れた」。結果的に西村監督通算200勝につなげる一打となり、「自分自身でも忘れられない1日になりました」とお立ち台で胸を張った。3回先頭の第1打席ではプロ初安打。記念球については「お母さんにあげたいです」と親孝行ぶりをみせた。

“最後のPL戦士”に注目が集まるが、「PLの先輩でもまだプロを目指している人もいるので、自分は最後だと思っていない。OBの皆さんが応援してくださっている中で野球ができているので、まだまだ頑張っていかないといけないです」と話した。新人の奮闘でチームの連敗も「3」でストップし、最下位を脱出。新戦力が一躍救世主となった。【古財稜明】

ソフトバンク対オリックス 9回表オリックス1死三塁、中川は右越え同点適時三塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

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【阪神】梅野隆太郎2試合ぶりスタメンマスクで無失点リレーを演出「引っ張ってあげられたら」

阪神対巨人 最後を締めた阪神ゲラ(右)は梅野とタッチをかわす(撮影・上山淳一)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

阪神梅野が2試合ぶりのスタメンマスクで、投手陣の無失点リレーを演出した。

先発伊藤将は毎回走者を許しながらも、6回無失点。「よく粘ってくれた」とたたえた。桐敷、岩崎、ゲラのリリーフ陣もゼロ行進で続いた。「僅差やとマウンドに上がるピッチャーも緊張する。そこをなんとか引っ張ってあげられたら」。頼れる男が充実の表情を見せた。

阪神対巨人 2回表巨人1死三塁、吉川の打球で本塁生還を狙った丸は本塁死となる。捕手梅野(撮影・河野匠)

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【阪神】大山悠輔、守備ミスで満塁ピンチ招くも守備で取り返した「勝ててよかった」胸なで下ろす

阪神対巨人 4回表巨人2死満塁、大山(左)は萩尾の一ゴロを好捕し伊藤将司とタッチをかわす(撮影・上山淳一)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

阪神大山が自らの守備でのミスを守備で取り返した。

2点リードの4回無死一、二塁、岸田の犠打の処理で伊藤将と一瞬“お見合い”になり、慌てて捕球した大山は一塁へ中途半端なバウンドの悪送球で満塁のピンチを招いた。ただ、吉川の一塁への痛烈な打球を体で止めて本塁封殺。2死から一、二塁間への打球を逆シングルで好捕し、カバーに入った伊藤将へ体勢を崩しながら正確に送球してアウトに。大山は試合を通して「勝ててよかったです」と、胸をなで下ろした。

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【中日】柳裕也2年ぶり本拠地勝利なるか、シーズンまたいで7連敗中/見どころ

中日の柳裕也(2024年4月12日撮影)

<中日-ヤクルト>◇18日◇バンテリンドーム

中日柳裕也が2年ぶり本拠地勝利を目指す。

昨季の柳はバンテリンドームで0勝6敗。白星は22年8月28日の阪神戦が最後で、同年9月6日の広島戦からシーズンをまたいで7連敗と白星が遠い。本拠地でなかなか勝てないのは打線の援護が少ないから。この連敗間は13試合先発して防御率2・74を残しているが、登板中の打線の援護はすべて2点以下。9イニング換算の平均援護点が0・86点しかない。今日の試合では味方打線の大量援護があるか。

17日、試合前にキャッチボールをする柳(右)(撮影・森本幸一)

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【DeNA】バウアーと交渉継続「誠意あるオファー」再契約へ定期的に情報交換

トレバー・バウアー(2024年3月10日撮影)

DeNAの萩原チーム統括本部長は17日、昨季所属したバウアーとの再契約に向けて定期的に情報交換を続けていることを明らかにした。

「オファーは誠意あるものを出したつもり。ボールは向こうにある。ベイスターズがやりやすい環境だと感じ、大事な選択肢の1つに考えてくれているように思う。われわれは今もチームの一員だと思っている」と話した。

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【オリックス】頓宮裕真、決勝弾含む今季最多4打点「自分のスイングができた」

楽天対オリックス 2回表オリックス1死、左越え本塁打を放ちポーズを決める頓宮(撮影・足立雅史)

<オリックス5-0楽天>◇17日◇楽天モバイル

オリックス頓宮が決勝弾を含む今季最多4打点の活躍だ。

2回に先制2号ソロ。フルカウントから楽天岸のチェンジアップを左翼ポール際へ、3試合ぶり1発。「追い込まれていたのでコンパクトに。自分のスイングができた」。7回は2死満塁からリードを5点に広げる右翼への3点三塁打。開幕から絶不調だったが、状態は上向き。同じく不振の森が今季初めてスタメン落ちした中で、存在感を発揮した。

楽天対オリックス 2回表オリックス1死、左越え本塁打を放つ頓宮(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 2回表オリックス1死、左越え本塁打を放ちポーズを決める頓宮(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 7回表オリックス2死満塁、頓宮は走者一掃の適時三塁打を放つ(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 7回表オリックス2死満塁、頓宮は走者一掃の適時三塁打を放ちベンチにガッツポーズ(撮影・足立雅史)

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【阪神】伊藤将司、驚異の粘りで6回無失点「今日は粘れたの一言」巨人戦キラー健在本拠4連勝

阪神対巨人 お立ち台で阪神伊藤将(左)に感謝され脱帽する阪神森下(撮影・上山淳一)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

阪神伊藤将司投手(27)が驚異の粘りを見せた。甲子園での巨人戦は22年5月22日から4連勝。巨人キラーは健在だった。

「もう、2点しか入らないからね。伊藤もあまりよくなかったんだけど、本当、守り勝ちというか。しのいで、しのいでというゲーム。粘って、粘ってですよ」。岡田監督はテレビインタビューの最初に、投手陣の踏ん張りをたたえた。

左腕は「何度もピンチを作って先制してもらったあとの満塁も何とか0点で切り抜けられた。今日は粘れた、の一言」と大きく息をついた。お立ち台での「翔太、ありがとう!」にも実感がこもった。

苦しすぎた。初回からピンチ。ただ2回6失点の前回広島戦(甲子園)とは違った。直球が弱く、制球も定まらなかった1週間前は、ことごとくヒットになった打球が、守備範囲に収まった。「初回は球速もいい感じで出ていた。直球の大事さを感じました」。

1死一、二塁から岡本和を直球で押して左飛にしとめた。現在、打撃3部門トップの岡本和にはめっぽう強く、この日も3打数無安打。通算36打数5安打で、長打を許したことがない。坂本にも1四球のみで「そこがやっぱり一番でかい」と、得点源2人を封じたことを勝因に挙げた。

2回は無死三塁。2点先制した直後の4回は無死満塁。どちらも下位打線をきっちり抑えた。6回は直球で大城卓を差し込んで中飛に抑え、あとを託した。

この1週間、映像を見て投手コーチと一緒に課題をつぶした。フォームを見直し、直球の質を求めて調整を続けた。テーマは低めに、強く投げること。苦しい中でも「生命線」を6回まで意識して、実行した。「シーズンは長いので、なるべく早く(調子を)戻せるようにという感じですね」。2軍では門別が先発の予備としてスタンバイしている。簡単にローテの座を譲るつもりはない。【柏原誠】

阪神対巨人 阪神先発の伊藤将は6回を無失点に抑える(撮影・上山淳一)
阪神伊藤将の巨人戦全成績

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【日本ハム】福島蓮5回2失点デビュー「足がフラフラ」育成から3月支配下登録「通過点だと」

日本ハム対ソフトバンク 力投する日本ハム先発の福島(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-4ソフトバンク>◇17日◇エスコンフィールド

日本ハム福島蓮投手(20)が堂々と1軍デビュー果たした。プロ初登板初先発のソフトバンク戦で5回4安打2失点、5奪三振と快投。プロ初勝利はお預けとなったが、力のある直球を軸に試合をつくった。育成3年目の春に支配下選手契約を勝ち取った超有望株がポテンシャルの高さを示し、今後への期待を大きく膨らませた。

   ◇   ◇   ◇   

試合直前の福島は地に足がついていなかった。右翼付近での遠投中に違和感を感じた。「ちょっと足がフラフラしていた。これは『いつもより緊張しているかな』と思いました」。そんな細身の長身右腕は立ち上がりに2失点。ただ、しっかりと立ち直れたところが、有望株たるゆえんだ。

福島 初回、点を取られたので開き直って(伏見)寅威さんを信じて、です。

最速151キロの直球を軸に、伏見の熟練のリードに身を委ねながら快投した。「中学校、高校でずっとテレビで見ていた選手たち。楽しんで投げるしかない」。スターぞろいのソフトバンク打線を相手に2回以降は1安打しか許さず。70球前後と制限されていた節目の舞台は「5回いけるかな…」と心配だったが、きっちり5回を72球で終えた。

確かな成長を実感できるデビュー戦となった。2回以降に多投したスライダーが効果的だった。「もともと苦手意識が強かった」という球種だが、転機は昨秋キャンプ。就任したばかりの金子2軍投手コーチらからアドバイスを受けた。「ちょっとずつ良くなってきているかなって感じ」と握りなども変え、1軍で通用する武器に進化。先発として飛躍するための力が備わっていることを証明した。

勝ち星は付かなかったが、今回の快投デビューを受けて再び1軍で先発する機会もすぐに設けられる見通し。「通過点だと思うので、これからもっともっと成長していけたら」。育成契約からのサクセスストーリーは始まったばかりだ。【木下大輔】

日本ハム新庄監督(5回2失点の福島に)「たいしたもんですよ。育成からはい上がってきて、このホークス打線を。なんとか勝ちを付けさせたかったですけどね。期待がもてる投球をしてくれたので、次も(1軍で)いってもらいます」

■福島蓮(ふくしま・れん)

◆生まれ 2003年(平15)4月25日生まれ、青森・八戸市出身

◆球歴 青潮ファイターズ(小4から)-湊中(軟式野球部)-八戸西

◆高校時代 高校入学時は身長186センチ、体重59キロ。1年春からベンチ入り。3年春のセンバツは21世紀枠で出場。「21世紀枠初出場対決」となった1回戦の具志川商(沖縄)との試合に先発して5回5失点。チームは初戦敗退となった。高校時代の最速は144キロ。日本ハムから育成ドラフト1位で指名された21年10月時点では身長190センチ、体重70キロ

◆家族 両親と姉

◆尊敬している人物 大谷翔平

◆勝負メシ 白米

◆ヘアスタイル 昨夏に人生初パーマ。もともと髪質が天然パーマで「厄介で思い切ってかけちゃえ」。2カ月に1度くらいのペースでパーマをかけ直す

◆サイズ 身長は高校時代と変わらず190センチ、体重は6キロ増えて76キロ

◆投打 右投げ右打ち

日本ハム対ソフトバンク 1回表ソフトバンク無死、周東を空振り三振に仕留めた福島はこぼれた球を指さす(撮影・佐藤翔太)

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【日本ハム】マルティネス“お好み焼きパワー”で起死回生弾「オフに食べて“補充”しないと」

日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、左越え2点本塁打を放つマルティネス(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-4ソフトバンク>◇17日◇エスコンフィールド

日本ハム・マルティネスがまた“お好み焼きパワー”でチームを救った。

2点ビハインドの延長11回2死一塁で左翼へ起死回生の同点2ラン。14日オリックス戦では、前夜に食べたお好み焼きパワーで1号。「大阪でとん平焼きも含め、たくさん食べた分が生きている。ただ、もうその枚数が減ってきているので、明日のオフに札幌で食べて“補充”しないと」と笑った。

日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、左越え2点本塁打を放ったマルティネスを出迎える新庄監督(左)(撮影・佐藤翔太)

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【阪神】お祭り男森下翔太が決めた「連覇が一番、監督もうれしいこと」岡田監督に節目1勝届けた

阪神対巨人 ヒーローインタビューを受け笑顔を見せる阪神伊藤将(左)と森下(撮影・上山淳一)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

阪神森下翔太外野手(23)が虎の記念日に勝利を運んだ。3回2死一、二塁から巨人赤星の直球を迷いなくフルスイング。中堅手の頭を越える2点適時二塁打が決勝打になった。この日は、1985年(昭60)に3番バース、4番掛布雅之、5番岡田彰布の「バックスクリーン3連発」が生まれた伝説の日。チームは今季最少3安打ながら好機を生かして宿敵を撃破し、メモリアルデーの勝利で3位に浮上した。

   ◇   ◇   ◇

森下が決めた。甲子園のムードを一振りで変えた。3回。2死から近本、中野が連打でつなぎ一、二塁。赤星の速球に差し込まれた1打席目の反省を生かし、バットを少し短く持って向かった。フルカウントからの6球目。150キロ直球を思い切って振り抜いた。

「1打席目の反省を生かして、真っすぐをパチンと捉えられるように。大振りせずにいくところだけは決めていました」。中堅佐々木の頭上を越える決勝の2点二塁打。三塁を狙い憤死したが、余りある活躍に虎党からは拍手が起こった。

お立ち台では「3連発とはいかなかったですけど、3本打ってチームが勝ったんで良かった」とコメントして盛り上げた。この日は1985年に3番バース、4番掛布、5番岡田の「バックスクリーン3連発」が生まれた記念日。39年の時を経て「上位打線3連打」で勝負を決定付けた。伝説を作った1人である岡田監督は「3連発の日に3連打だけで終わったでしょ」と笑いつつ「ホント大きな2点だった」と殊勲打には目を細めた。

新生岡田阪神の22年ドラフト“1期生”として入団した森下。この勝利で指揮官にとっては、球団監督通算485勝目。吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)を超え、単独2位となる節目の勝利を届けた。「監督も連覇を目指していると思う。その連覇を自分たちの力でやるのが一番、監督にとってもうれしいこと」とさらなる恩返しを誓った。

今季から登場曲に使用するのが地元・神奈川出身のレゲエグループ・湘南乃風の「Left&Right~名も無き足跡~」。小学校の頃からの幼なじみに勧められた、ノリノリの楽曲を採用した。「野手は登場曲が短いので、バラード調よりも盛り上がる曲がいいかなと。盛り上がってくれたら」。打席前から球場のボルテージを高め、バットで最高潮に乗せる。ここぞの打撃が光る、お祭り男のルーティンだ。

「ウル虎ユニホーム」をまとった1勝目。チームは3位に浮上し、借金1と5割復帰目前だ。ただ、打線は9試合連続2得点以下とまだ本来の姿ではない。森下自身も打率1割9分3厘と苦しむが、リーグ2位の10打点と勝負強さはお祭り男の持ち味。今季初の巨人戦カード勝ち越しへ向け、背番号1がノリノリで甲子園を沸かせる。【波部俊之介】

阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、2点適時二塁打を放ち、果敢に三塁を狙う森下だが走塁死となる。三塁手は坂本(撮影・河野匠)
阪神対巨人 先制2点適時二塁打を放った阪神森下は、4回の守備につきながら声援に応える(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下は中越え先制2点適時打を放ち三塁を狙うがタッチアウト。三塁手は坂本(撮影・上田博志)
阪神対巨人 ファンの歓声に手を挙げて応える阪神伊藤将(手前)と森下(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 お立ち台で阪神伊藤将(左)に感謝され脱帽する阪神森下(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下(中央)は中越え先制2点適時二塁打を放ち一塁を回る。一塁手岡本和(撮影・加藤哉)

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【オリックス】エスピノーザ34年ぶりの快挙 新外国人のデビュー3戦3勝はシュルジー以来

楽天対オリックス 今季3勝目を挙げ、笑顔でハートマークを作るオリックスのエスピノーザ(撮影・足立雅史)

オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(26)がリーグ単独トップの3勝目を挙げた。

新外国人のデビューから3戦3勝は球団では90年シュルジー以来34年ぶりの快挙だ。実は、連勝自体が昨年まで未体験。「自分でも信じられないくらいうれしい」と敵地のヒーローインタビューで喜んだ。

テンポよく無四球で楽天打線を7回無失点。動く直球に、開幕前はほぼ投げなかったカーブがこの日も効果的。走者を二塁に進めたのは7回に捕逸で許したのみ。規定投球回に達し、防御率0・45もトップの西武今井の0・43に肉薄した。

活躍の裏に「アレパス」パワーがある。母国ベネズエラの伝統料理。同国出身がチームに自身を含めて4人おり、よく振る舞ってくれるセデーニョには「チームにいてくれて良かった」と感謝する。

「アレパスは包むようなもので、中に何を入れてもいい。朝だったら野菜とか、昼だったら肉とか」。海外で日本選手が活躍すると「すしパワー」や「侍魂」と言われるように、ベネズエラでは「アレパスパワー」が合言葉になるという。

ラーメン党でもある右腕は「チームが勝てばうれしいし、その手助けができたのが一番」。エース山本由伸が移籍した大きな穴を、先頭に立って埋めにかかっている。【大池和幸】

楽天対オリックス 7回裏楽天2死二塁、鈴木大を右飛に仕留めグラブをたたくエスピノーザ(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 7回無失点のオリックス・エスピノーザ(右)は若月の頭をたたきながらベンチに戻る(撮影・足立雅史)
91年5月29日近鉄戦で投手でありながら本塁打を放ったオリックス・シュルジー
楽天対オリックス オリックス先発のエスピノーザ(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス オリックス先発のエスピノーザ(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 1回裏楽天無死一塁、村林を二ゴロ併殺打に仕留めグラブをたたくエスピノーザ(撮影・足立雅史)

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【阪神】実戦復帰の高橋遥人「2年半という感覚なかった」支配下復帰へ今後は短いイニング継続

オリックス戦を後えて笑顔を見せる高橋(右)。左は和田2軍監督(撮影・石井愛子)

<ウエスタン・リーグ:阪神-オリックス>◇17日◇鳴尾浜

晴天のもと、真っさらなマウンドに阪神高橋遥人投手(28)が帰ってきた。

17日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)に先発。21年11月6日のCSファーストステージ巨人戦(甲子園)以来となる復帰戦だ。球場には開門前から長蛇の列が出来上がり、背番号29のユニホームを着た熱心なファンも。待ち望まれた、893日ぶりの登板だった。

「緊張はめちゃくちゃしました。でも意外に立ってみたら、久々ですけど、2年半という感覚はあまりなかった。ずっと投げられない中でも、応援してくださる人の声とかはやっぱり聞こえていた。またマウンドで投げるところを見せられて、すごくよかった」

1番杉沢には初球から直球勝負。146キロ直球で投直に仕留めた。続く2番山足には右前打を許したが、慌てなかった。3番横山聖には2-2から、内角への139キロツーシームで空振り三振。4番トーマスは遊ゴロに打ち取り、1回1安打無失点。16球を投げ、最速は147キロを計測した。

左肘や左肩など、たび重なる手術からの復帰。目標にしてきたマウンドは、1イニングながら先発として用意された。和田2軍監督は「復帰した時は先発でいくピッチャー。俺だけじゃなくて投手コーチも復帰する時には一番いい条件で投げさせると話して、それが今日になった」。高橋も「先発で投げさせてもらうのはすごくありがたい。(2番手の)富田にも」と周囲の心遣いに感謝だ。

今後は状態を見ながら、短いイニングでの投球を続けていくとみられる。投球回を伸ばし先発としてのメドが立てば、支配下復帰もいよいよ見えてくる。完全復活へ、大きな1歩を踏み出した。【波部俊之介】

阪神対オリックス 阪神先発の高橋遥(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 阪神先発の高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 阪神先発の高橋は1回を無失点に抑える(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 阪神先発の高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 1回表オリックス無死、杉沢の投直を好捕する高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 阪神先発の高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 阪神先発の高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス マウンドに向かう高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 好投しベンチに引き揚げる高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 阪神先発の高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 阪神先発の高橋(撮影・石井愛子)
阪神対オリックス 和田2軍監督(右から2人目)とハイタッチをする高橋(撮影・石井愛子)

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【DeNA】筒香嘉智が「特別な場所」横浜スタジアムに帰ってくる 無観客だった“サヨナラアーチ”

20年2月、横浜スタジアムを貸し切り、ナイターで打ち込むレイズ筒香

<とっておきメモ>

DeNAへの復帰が決まった筒香嘉智外野手(32)が早ければ4月中にも1軍合流する可能性が17日、浮上した。

米メジャーでのオープン戦出場から約1カ月間、実戦から遠ざかっているが、トレーニングは継続。この日は神奈川・横須賀市の球団施設DOCKで調整し、20日からのイースタン・リーグ巨人戦(横須賀)での出場を視野に入れる。2軍戦数試合の調整出場を経て、1軍合流となる見込みだ。今日18日には横浜スタジアムで公開入団記者会見が行われる。5年ぶりに横浜に帰ってきた大砲が胸中を語る。

   ◇   ◇   ◇

筒香が1533日ぶりに横浜スタジアムに帰ってくる。最後の打席は無観客だった。メジャー1年目、渡米直前の20年2月6日。静まりかえる横浜スタジアムから快音が鳴り響いた。気温3度と冷え込む中、貸し切りでナイター練習で振り込んだ。「こんなにぜいたくな練習場はないです。格別ですし、最高に気持ちよかったです」と思う存分に“サヨナラアーチ”を連発した。

Y字型の照明塔からのカクテル光線が球場全体を照らした。無人のスタンドに20発以上を放り込み「高校から横浜にきて、プロに入ってからも横浜で育ててもらった。僕にとってやっぱり特別な場所です」。白い息を吐きながら練習パートナーと2人きりでぜいたくな時間を満喫した。

思い返せば、横浜高の入寮時は野球道具を一式忘れて近くのスポーツショップに急いで向かった。でも、車の後部座席でバットだけは自らの手で抱えていた。バット1本で横浜に来て、バット1本で未来を切り開いてきた。「もっと野球がうまくなりたい。まだまだ野球がうまくなれると思っている」と筒香は言う。バット1本でまた、横浜で勝負する。【為田聡史】

19年8月、横浜スタジアムでソロ本塁打を放つDeNA筒香嘉智
【イラスト】筒香の年度別成績
筒香は帰国直前にアリゾナ州のセドナを訪れる
筒香は帰国直前にアリゾナ州のセドナを訪れる
筒香は帰国直前にアリゾナ州のセドナを訪れる

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【DeNA】筒香嘉智4月中にも1軍合流の可能性 早ければ4月20日2軍巨人戦から出場視野

筒香は帰国直前にアリゾナ州のセドナを訪れる

DeNAへの復帰が決まった筒香嘉智外野手(32)が早ければ4月中にも1軍合流する可能性が17日、浮上した。

米メジャーでのオープン戦出場から約1カ月間、実戦から遠ざかっているが、トレーニングは継続。この日は神奈川・横須賀市の球団施設DOCKで調整し、20日からのイースタン・リーグ巨人戦(横須賀)での出場を視野に入れる。2軍戦数試合の調整出場を経て、1軍合流となる見込みだ。今日18日には横浜スタジアムで公開入団記者会見が行われる。5年ぶりに横浜に帰ってきた大砲が胸中を語る。

   ◇   ◇   ◇

背番号25の復活が刻一刻と迫っている。筒香はこの日、球団施設DOCKで屋外フリー打撃などで調整し状態を確認した。さっそく柵越えを披露するなど実戦から約1カ月離れているブランクを感じさせないスイングで快音を鳴らした。広島戦前に取材に応じた三浦監督は「DOCKに行って体を動かすというのは聞いています」と説明した。

1軍合流プランは最速で4月中に照準を合わせる。20日からのイースタン・リーグ巨人戦が加入後初実戦になりそうだ。23日からの同リーグ日本ハム戦以降の出場は状態を慎重に見極めての判断になる。実戦は約1カ月のブランクがあるが感覚さえ取り戻せば、4月最終盤での1軍合流も見えてくる。

近しい関係者によると、3月21日にジャイアンツを退団してからは、次の所属先を熟考しながらアリゾナ州スコッツデールでトレーニングを継続。帰国後も関東近郊の施設で調整を続けてきた。帰国前には「体調は問題ない。今年はここ数年で一番感覚が良かった」と手応えを示しつつ「アメリカと日本とで投手とか違う部分もあるから、そのあたりは意識して調整する必要はある」と話していた。

筒香は今季、招待選手として参加したジャイアンツのメジャーキャンプでは、オープン戦5試合で8打数1安打だった。3月12日のドジャースとのオープン戦で2打数無安打も打球そのものは好調を印象づけていた。だが、同13日にマイナー降格を告げられ、同16日のホワイトソックス戦が最後の実戦出場で同21日に退団。4月16日にDeNAへの5年ぶりの復帰が発表された。

今日18日には横浜スタジアムで入場無料で公開入団記者会見が行われる。横浜高時代から慣れ親しんだハマスタに帰還する。自らの声でファンに直接、思いを届ける。【小早川宗一郎】

筒香は帰国直前にアリゾナ州のセドナを訪れる
筒香は帰国直前にアリゾナ州のセドナを訪れる
19年2月、フリー打撃を終え、いっしょに片付けをしながら話をするDeNA三浦コーチ(左)と筒香嘉智
【イラスト】筒香の年度別成績
【イラスト】DeNAの予想布陣
笑顔で会話を交わす筒香嘉智(左)と三浦大輔監督(2018年9月撮影)
筒香嘉智(18年5月撮影)

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【日本ハム】1軍初先発の福島蓮へ「地元のスターになってほしい」高校恩師ら教え子の快投見守る

日本ハム対ソフトバンク 力投する日本ハム先発の福島(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-4ソフトバンク>◇16日◇エスコンフィールド

日本ハム福島蓮投手(20)が、1軍初登板初先発し、5回4安打2失点と上々の投球を披露した。エスコンフィールドでは福島の八戸西時代の恩師、小川貴史監督(40)と、元日本ハム投手の中村渉コーチ(44)が、教え子の快投を並んで見守った。

     ◇     ◇     ◇   

-すばらしい投球

小川監督 最初は、結構ああ、やっぱりソフトバンクの打線にはつかまるのかな、こんなもんだよなあとは思ったんですけど。途中から落ち着いてきた感じは、すごいなあって。今までプロ野球たくさん見ましたけど、ちょっと特別な景色でした。

中村コーチ 見ていてもまっすぐは大分成長もしているし、通用しつつあるようなボールになっているから、あとは変化球の精度。本人もフォークをどれだけ決められるか、最近ちょっと調子悪かったみたいで。僕も気になっていて。「フォークで三振取れたらいいね」って話はしていたんですよ。初回の周東選手のも、振り逃げのはフォークだと思うんですよね。スタートしてすぐにフォークで決まったのはうれしかったですね。

-福島との出会いは

小川監督 僕が監督になるっていうときに八戸のスポーツ店でたまたま客同士で中村さんに再会してコーチをお願いして。「福島っていうすごい中学生がいる」ってことで。でもそのときショートを守っていたので「ピッチャーに育てたら面白いよね」って。入ってからはピッチャー専門で。

中村コーチ もう伸びしろしかなかったですね。投げる能力に関してはすごくたけているなと。肩周りや胸郭の柔らかさがすごく、そのときからできあがっていて。これは教えて出来るものじゃないなと。もう備わっている感じ。

-食が細かったので、良く食べるように、おにぎりと一緒ににんにくを練習の間や後に食べさせていた

小川監督 青森の田子にんにくを生産しているOBがいまして。定期的に黒にんにくとかを持ってきてくれるんですよ。そのまま生で食べられるんですよ。風邪も引かないですし、一番パワーの源になるので。食欲もわきますし。(福島は)絶対食べないとならない(線が)細いメンバーの中に入っていたので、合宿とかも“ロックオン”。必ず目の前に座らせて。嫌がってましたけど、一応食べさせてました。

-初勝利はなくなったが、次の楽しみができた

中村コーチ 投球練習のときの顔がビジョンに映っていて。小川と2人で緊張しまくってんな、顔ひきつってんな、って笑いながら話をしていて。でもその割には落ち着いていて。フォアボールで崩れてないので。ボールが操れてなかったということではないので。そこは安心して。よくやったなとは思いますね。

小川監督 きょうも地元の八戸から来られている人がたくさんいて。母校でも今日、(野球部)練習を休みにして、全員で見させているんです。会議室のでかい画面で。地元のスターになってほしいですね。

日本ハム対ソフトバンク 5回表ソフトバンク2死、周東を三振にとりグラブをたたく福島(撮影・黒川智章)
第93回選抜高校野球大会 八戸西対具志川商 ナインに話す八戸西・小川監督(左)(2021年3月22日撮影)
八戸西時代の福島蓮(2021年3月22日撮影)
日本ハム・福島の指導にあたってきた日本ハムOB中村ピッチングアドバイザー(2021年10月22日撮影)

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【広島】新井監督「粘れる、出塁できる、つなげる、勝負強さ」野間峻祥5年ぶり3番に/一問一答

広島対DeNA 広島先発のアドゥワ(撮影・加藤孝規)

<広島5-1DeNA>◇17日◇マツダスタジアム

広島新井貴浩監督(47)が積極的采配で連勝をもたらした。同点の4回に開幕2連勝中のアドゥワに代打二俣を送った。二俣のバントは相手のミスを誘って勝ち越した。

試合後の新井監督の談話は以下の通り。

-4回裏は先発アドゥワに代打策

新井監督 ヒットを打たれながらも粘ってよく投げてくれていたんですけど、ちょっと早めの交代ということで。点が欲しいところ。打線の絡み、明日が休みというところもあったので、あそこは「ご苦労さん」と代わってもらいました。

-その回に内野ゴロで勝ち越し。重盗を仕掛けた次の1点が大きかった

新井監督 あそこもキク(捕手に二塁送球させて結果盗塁死となった一塁走者菊池)もうまかったし、矢野も勇気を持ってスタートを切ってくれた。いい走塁だったと思います。

-適時打1本で5得点

新井監督 いい点の取り方をしていると思います。

-今日は盗塁を積極的に仕掛けていた

新井監督 “今日は”じゃなく、いつも積極的にしかけていますよ。毎試合、積極的に。何か隙があったら何かやってやろうと思っているし、それは自分だけでなく、選手たちとも意思の疎通ができている。ダブルスチールのときもそうですけど、選手みんなが「何かあったら行ってやろう」って思ってくくれていると思う。それはすごくいいことだと思います。

-投手陣は2桁被安打も、無四球

新井監督 昨年から投手陣に言っていること。投手コーチもしっかり徹底してやってくれて、すごく成長しているなと思います。お立ち台に上がった2人(塹江と益田)もどんどん自信にしてもらいたいと思います。

-野間選手を3番起用

新井監督 ポイント、ポイントではなく、打線として何がいいのかなと考えて、野間に3番に入ってもらった感じかな。彼は粘れるし、出塁もできるし、つなげるし、勝負強さもあるので、“野間さん”に入ってもらいました。

-常広投手が2軍でシート打撃に登板した

新井監督 まだ報告受けていない。順調と聞いている。

広島対DeNA 力投する広島先発のアドゥワ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、牧に先制左越え本塁打を浴びたアドゥワ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回裏広島1死一塁、打者田村の時、坂倉は二盗。アウト判定にリクエストする新井監督(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 3回裏広島1死、秋山は中前打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 3回裏広島1死、秋山は中前打を放ち、三好コーチとグータッチ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 3回裏広島2死満塁、押し出し四球を喜ぶ小園(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 4回裏広島無死、田村は右前打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 4回裏広島1死満塁、菊池の内野ゴロの間に生還した田村(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 4回裏広島2死一、三塁、バントを成功させた二俣を迎える新井監督ら(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 広島2死一、三塁、打者野間の時、生還した矢野(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 5回表DeNA、広島2番手の塹江(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 5回裏広島1死一、二塁、坂倉は2点適時二塁打を放ちポーズを決める(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 5回裏広島1死一、二塁、坂倉の2点適時二塁打で小園らが生還(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 6回表DeNA、広島3番手の益田(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 7回表DeNA、広島4番手の矢崎(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 8回表DeNA、広島5番手の島内(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 9回表DeNA、広島6番手の中崎(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 9回表DeNA1死、広島7番手の栗林(撮影・加藤孝規)

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【ソフトバンク】守護神オスナ延長11回同点2ラン被弾…無念のドローも小久保監督の信頼揺るがず

日本ハム対ソフトバンク ベンチで渋い表情のソフトバンク小久保監督(中央)(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-4ソフトバンク>◇17日◇エスコンフィールド

ソフトバンクが、北の大地で白星をつかめなかった。

新庄ハムとの対戦は延長戦に。11回に2点を勝ち越したが、その裏に守護神のロベルト・オスナ投手(29)が同点2ランを被弾。無念の延長ドローとなった。今カードは1敗1分けに終わり、今季6カード目で初の負け越し。2位ロッテとのゲーム差は1となったが、小久保裕紀監督(52)は「長いシーズン、そんなんありますよ」と気にするそぶりは見せなかった。

   ◇   ◇   ◇

「野球は2死から」と、よく言われる。勝利をほぼ確信していたホークスベンチも、痛恨の被弾を悔しそうに見上げるしかなかった。絶対的守護神が、2点リードを守れなかった。

2-2の同点で延長戦に突入。11回表1死満塁から栗原の二ゴロ併殺崩れの間に勝ち越しの1点を挙げ、続く中村晃が中前へ適時打を放って2点目を奪った。その裏、オスナが抑えれば、ロングゲームにケリがつくはずだった。

オスナはあっさり2つのアウトを取ったが、万波に右前打を許すと、続く4番マルティネスの初球。151キロ直球をすくい上げられ、左翼への同点2号2ランにされた。

「自分が求めた結果にはならなかった。(マルティネスへは)まっすぐが真ん中に入ってしまったし、(万波にも)甘い球が入ってしまった。今日の結果に関してはチームに申し訳ないと思う」。試合後、オスナは責任を痛感するように話した。

開幕からカード負け越しがなかったチームだが、この日のドローでこの2戦は1敗1分け。6カード目にして負け越した。「まあ、長いシーズンそんなこともあるでしょう」。小久保監督は一笑に付した。オスナの被弾に関しても「同点まではOKなんで。勝ち越されてはいないんでね」と信頼は揺るぎない。

白星をつかめず2位ロッテに1ゲーム差に迫られたが、光明はあった。開幕から調子が上がらなかった6番栗原が3試合連続でマルチ安打。この日も初回の右翼適時二塁打を含め、2打点と存在感を見せ始めた。「(栗原の)状態は上がってきていますし、(11回は)どんな点でもいいんでね」と、小久保監督も打撃上昇の雰囲気をしっかり感じ取ったようだ。明日19日からは本拠地ペイペイドームでオリックスと3連戦。王者を相手に、地元で仕切り直す。【佐竹英治】

以下小久保監督の一問一答

-昇格した藤井が12回に登板

小久保監督 あの流れで12回へ。エラーもあったけど、よく抑えたですよ。上がってきてあんなしびれる場面でね。心強いですね。

-先発の大関も好投

小久保監督 7回まで投げきったんで。先発としては十分です。

-日本ハム先発の福島は

小久保監督 楽しみなピッチャーですね。育成から来て。上背もあるしね。

-柳田は最後まで残していた

小久保監督 見たら、1人、2人走者が出たら、最後も回ってきそうやったんでね。

-栗原の打撃は

小久保監督 状態は上がってきています。(延長11回の1死満塁は)ほんと、どんな点でもいいんでね。

-今季初のカードの負け越し

小久保監督 長いシーズン、そんなこともあるでしょう。

○…大関が7回4安打2失点と好投も、1球を悔やんだ。2-0の2回1死二塁。日本ハム6石井に同点2ランを浴びた。初球、真ん中低めへのスライダーを右翼へ運ばれた。「初回に2点の援護をもらって、すぐに追いつかれてしまったところは反省しないといけない」。ただ、3回以降は無失点に抑え「しっかりと投げることはできた」と先発の役目は果たした。

○…栗原が3試合連続の複数安打で復調を印象づけた。1-0の初回1死一、二塁。日本ハム福島の148キロ直球を仕留め、右翼へ適時二塁打を放った。「チャンスを生かす打撃ができた」。7回には左前打でこの日2本目。2-2で迎えた延長11回1死満塁では二ゴロの併殺崩れで1点を勝ち越した。これで直近3試合は12打数6安打と、当たりを取り戻してきた。

▽ソフトバンク中村晃(延長11回にチーム4点目の適時打)「もう1点あった方が絶対にいいと思ったので、何とか打ちたいと思っていた。(打撃は)いい集中力で打席に立てているので、続けていければ」

日本ハム対ソフトバンク 試合後、ナインを出迎える小久保監督(左から2人目)(撮影・黒川智章)
日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、マルティネスに左越え2点本塁打を浴びるオスナ(撮影・黒川智章)
日本ハム対ソフトバンク 11回裏、同点を許しベンチに戻るオスナ(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ソフトバンク 選手交代を告げるソフトバンク小久保監督(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ソフトバンク 1回表ソフトバンク2死一、二塁、近藤の適時打で生還する二塁走者柳田(撮影・黒川智章)
日本ハム対ソフトバンク 11回表ソフトバンク2死一、三塁、中前適時打を放つ中村晃(撮影・黒川智章)

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【広島】新井監督積極采配 連勝中アドゥワに4回代打から決勝点、1イニング3度リクエストも

広島対DeNA 勝利した広島新井監督(左)は矢野とタッチを交わす(撮影・加藤孝規)

<広島5-1DeNA>◇17日◇マツダスタジアム

広島新井貴浩監督(47)が積極的采配で連勝をもたらした。

同点の4回無死一、二塁から開幕2連勝中のアドゥワに代打を送った。4回まで1失点ながら毎回の7安打を浴びており、明日は休養日となる日程もあった。代わった二俣のバントは相手のミスを誘って無死満塁となり、1死後に内野ゴロで勝ち越し。さらに2死一、三塁から重盗をしかけて、三塁走者が生還(記録は一塁走者の盗塁死)。貴重な追加点を奪った。

新井監督は試合の流れを変えた継投策について「アドゥワはヒットを打たれながらも粘ってよく投げてくれていたんですけど、点が欲しいところ。打線の絡み、明日が休みというところもあった」と説明した。

4点リードの7回以降は矢崎、島内と勝ちパターンを投入し、DeNAに反撃ムードをつくらせなかった。9回1死一、二塁とセーブシチュエーションになると、栗林を送って試合を締めた。得点にはつながらなかったものの、2回は1イニングに3度のリクエストを要求する積極性で2度成功させた。

広島対DeNA 2回裏広島1死一塁、打者田村の時、坂倉は二盗。アウト判定にリクエストする新井監督(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回裏広島1死一塁、打者田村の時、坂倉は二盗。アウト判定にリクエストする新井監督(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 4回裏広島無死一,二塁、代打二俣(右)の送りバントを浜口が送球できずセーフに。捕手山本(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 4回裏広島無死、田村は右前打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 4回裏広島1死満塁、菊池の内野ゴロの間に生還した田村(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 5回裏広島1死一、二塁、坂倉は2点適時二塁打を放ちポーズを決める(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA DeNAに快勝した広島ナイン(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 力投する広島先発のアドゥワ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 広島先発のアドゥワ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 5回表DeNA、広島2番手の塹江(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 6回表DeNA、広島3番手の益田(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 7回表DeNA、広島4番手の矢崎(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 8回表DeNA、広島5番手の島内(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 9回表DeNA、広島6番手の中崎(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 9回表DeNA1死、広島7番手の栗林(撮影・加藤孝規)

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【ロッテ】鈴木昭汰プロ初セーブ「いかないでくれ~と」最後は右翼への大飛球を愛斗がキャッチ

ロッテ対西武 ヒーローインタビュー後、写真に納まるロッテの、左から鈴木、西野、沢村(撮影・鈴木みどり)

<ロッテ2-0西武>◇17日◇ZOZOマリン

4年目のロッテ鈴木昭汰投手(25)がプロ初セーブを挙げた。2点リードの9回に登板。先頭の西武外崎に中前打を許すも4番アギラー、5番中村剛を内野ゴロに打ち取った。最後、山村の打球は右翼への大飛球となったが、フェンスギリギリで愛斗がキャッチ。左腕は「いかないでくれ~と思っていました。西野さんが守ってきた1点を守り切らないといけないと思って、しっかり腕を振りました」と話した。

守護神益田が調整のため4日に登録を抹消され、抑えは台所事情によって日替わりの状態。ここまで2セーブの右腕横山が17球を投げるなど、延長戦だった前日16日に5人の救援投手をつぎ込んでいた。吉井監督は「昨日投手たくさん使っちゃったんで、元気なのが鈴木しかいなかった」と起用の理由を話したが、「よくゼロで抑えてくれた。経験を積んでいい投手になってほしい」と褒めた。チームは3連勝。3カード目の勝ち越しを決めた。

▽ロッテ沢村(8回2死一、三塁のピンチを火消し)「(西野)勇士が頑張っていたのでよかったです。グッジョブどころかグレートジョブだった。私事なんですけども今朝(母方の)祖母が亡くなりまして、今みなさんの隣にいてくれる人の存在は当たり前じゃないし、大切な人を大切にしてほしいなと思います」

ロッテ対西武 ヒーローインタビュー後、写真に納まるロッテの、左から沢村、西野、鈴木(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 プロ初セーブを挙げたロッテ鈴木(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 勝利投手のロッテ西野(後方)とプロ初セーブの鈴木は笑顔でハグ(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 プロ初セーブのロッテ鈴木(右)は田村と笑顔でタッチを交わす(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 試合前練習を終え笑顔のロッテ鈴木(撮影・鈴木みどり)

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【日本ハム】新庄監督、清宮幸太郎1軍昇格明言 19日スタメンほのめかす「考えているから…」

日本ハム対ソフトバンク 5回表を無失点に抑えた福島(左)を出迎える新庄監督(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム4-4ソフトバンク>◇17日◇エスコンフィールド

日本ハム新庄剛志監督(52)が、清宮幸太郎内野手(24)の今季初の1軍昇格を明言した。

この日、アンドリュー・スティーブンソン外野手(29)が登録抹消。指揮官はその理由を「(スティーブンソンには)打席を立たせて感覚を取り戻した方が早いと思ったので」と説明しつつ、代わりに昇格する選手について「ケガから治って復帰した清宮君を呼んで」と話した。

19日のロッテ戦(エスコンフィールド)から合流する予定。新庄監督は「映像で見ている。ボールの捉え方はいいし、ライナー性の打球はよく打っているし。見極めもできている。あとはこっちにきてもっともっとテンション上がると思うんで。きれ~な弾道の高いホームランを打ってくれるんじゃないですか」と期待した。

ポジションについても言及。昨季、主に守っていた三塁には現在打撃好調の郡司が入っており、「サードもありの…清宮君のレフトをちょっとずつ守らせていこうかな。まあ清宮君の方が肩が強いので。後は練習をしていきながら、試合で見ていきながら。どっちの方がいいのかを決めていきながらも(現在2軍調整中の)野村君は待ちたいですね」。14日のイースタン・リーグで清宮は初めて二塁を守っていたが「(1軍では)ないですね」と即答。19日のスタメン起用については「それについては、ちょっとまだ…考えているから…使います(笑い)」と“ほのめかした”。

清宮は春季沖縄キャンプ直前の先乗り自主トレの最中に左足を負傷。開幕後は2軍で調整を続け、57打数17安打5打点、打率2割9分8厘と、調子を上げてきていた。

日本ハム対ソフトバンク 2回裏日本ハム1死二塁、右越え2点本塁打を放った石井(左手前)を出迎える新庄監督(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ソフトバンク 11回表ソフトバンク1死二、三塁、近藤(左手前)を申告敬遠する新庄監督(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、マルティネスの左越え2点本塁打に喜ぶ新庄監督(中央)(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、左越え2点本塁打を放ったマルティネスを出迎える新庄監督(左)(撮影・佐藤翔太)

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【ロッテ】西野勇士2勝目「116は投げられるんだと自信」20年右肘手術し先発再転向後で最多

ロッテ対西武 ヒーローインタビュー後、写真に納まるロッテの、左から鈴木、西野、沢村(撮影・鈴木みどり)

<ロッテ2-0西武>◇17日◇ZOZOマリン

ロッテ西野勇士投手(33)が7回2/3を5安打無失点に抑えて2勝目を挙げた。

西武と2週連続の対戦。9日はフォークを効かせ、この日はスライダーで打者の意識を散らした。8回先頭でバウンドした打球が右太もも横に当たり、一時はベンチに下がったが続投。20年に右肘を手術し、先発再転向後では最多の116球を投げた。「116は投げられるんだと自信がついた。昨日唐川さんが完璧に抑えていて負けられないなと思った」と、前夜好投した1学年上の右腕に刺激を受けていた。

▽ロッテ沢村(8回2死一、三塁のピンチを火消し)「(西野)勇士が頑張っていたのでよかったです。グッジョブどころかグレートジョブだった。私事なんですけども今朝(母方の)祖母が亡くなりまして、今みなさんの隣にいてくれる人の存在は当たり前じゃないし、大切な人を大切にしてほしいなと思います」

ロッテ対西武 ヒーローインタビュー後、写真に納まるロッテの、左から沢村、西野、鈴木(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 力投するロッテ先発の西野(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 力投するロッテ先発の西野(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 8回表西武無死、佐藤龍の打球が当たり、痛がる西野(中央)(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 8回表西武2死一、三塁、2番手沢村が岸を三ゴロに仕留め、ベンチを出てガッツポーズする西野(撮影・鈴木みどり)
ロッテ対西武 勝利投手のロッテ西野(後方)とプロ初セーブの鈴木は笑顔でハグ(撮影・鈴木みどり)

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【DeNA】今季初4連敗で借金2、4位転落 投打かみ合わず13安打で1点 三浦監督唇かむ

広島対DeNA DeNA先発の浜口(撮影・加藤孝規)

<広島5-1DeNA>◇17日◇マツダスタジアム

DeNA打線が、拙攻の連続で2ケタとなる13安打を放ちながら、得点力不足に陥った。

2回に牧秀悟内野手(25)の今季初アーチで先制したが、4回は無死二塁、6回は1死満塁の好機を生かせず。6回までに10安打を集めながら、スコアボードに刻まれたのはわずか1点だった。

8回には2死から宮崎が中前打、9回は代打攻勢で京田、大和が連続安打をマークしたが、守護神栗林の前に度会が空振り三振、関根が左飛に終わった。

開幕から3カード連続で勝ち越し、チームは好調だったが、7日の巨人戦で今季初の0封負け以降、9日の中日戦から得点は1、1、3、2、0、2、1と低調な状態が続き、3カード連続負け越しで借金が2にふくらんだ。

三浦大輔監督(50)は「中盤以降はもちろんヒットは出てるんですけど、打っていくしかない段階で追い込んでいくところまでいかなかったです」と唇をかんだ。

広島対DeNA DeNA先発の浜口(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、牧は左越え先制ソロ本塁打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、牧は先制左越え本塁打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、牧は先制左越え本塁打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、牧は先制左越え本塁打を放ち、右手を突き上げる(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、先制左越え本塁打を放った牧を迎える三浦監督(中央)(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、先制左越え本塁打を放った牧を迎える三浦監督(中央)(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 2回表DeNA無死、先制左越え本塁打を放った牧を迎えるチームメート(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 4回表DeNA無死、牧は左二塁打を放つ(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 5回裏広島1死一、二塁、坂倉に2点適時二塁打を浴びた上茶谷(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 6回表DeNA2死満塁、桑原は三振(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 6回表DeNA2死満塁、桑原は三振(撮影・加藤孝規)
広島対DeNA 7回裏広島、DeNA3番手の森(撮影・加藤孝規)

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【阪神】「自分のとりえ」森下翔太が勝負強い理由は?「何も考えてないからじゃないですかね」

阪神対巨人 2勝目を挙げた伊藤将(左)は決勝打を放った森下にお礼を言う(撮影・上田博志)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

阪神森下翔太外野手(23)が、3回に決勝打を放った。先発伊藤将司投手(27)は6回無失点で2勝目。お立ち台での2人の一問一答は以下の通り。

 ◇   ◇   ◇

-伊藤将司投手、ナイスピッチング

伊藤将 ありがとうございます。

-今の気持ち

伊藤将 うれしいです。

-前回は悔しい思いも

伊藤将 前回ふがいない投球だったので、この1週間、今日の試合に合わせてしっかりできました。

-走者を背負う場面も

伊藤将 前回やられてしまったので、今回は無失点で何とか勝てる試合にできるように投げて。

-味方が先に援護。森下のバットから

伊藤将 前回も翔太が打って勝ちついたので、今回もまた打ってくれたのでうれしいです。

-後輩の活躍を直接伝えて

伊藤将 翔太ありがとう。

-伝統の一戦での甲子園での初勝利

伊藤将 本当に今日は伝統の試合だったので、ファンの方に甲子園で勝つ姿を見せられたんで、良かったと思います。

-今季もこれからももっと勝利のシーンみたい

伊藤将 次回もいいピッチングできるように頑張りますので、ご声援よろしくお願いします。

-森下選手は勝負強い

森下 そこが自分のとりえだと思っています。

-どんな気持ち

森下 最近の試合でチャンスでまわってくる場面が少なかった。こういう1回でものにできて良かったと思います。

-右翼から伊藤将の投球を見ていた

伊藤将 先制点取れればマサシさんならゼロで抑えてくれると信じて打ちました。

-去年から勝負強い理由

森下 何も考えてないからじゃないですかね。平常心です。

-バックスクリーン3連発は

森下 はい、知ってます。

-よぎったか

森下 いやそれはなかったですけど、結果的に3連打でチームを勝たせることができたんで。3連発とはいかなかったですけど、3本打ってチームが勝ったんで良かったと思います。

-令和の3連発を見たい

森下 そのきっかけを自分から作れれば大山さん、輝さんが続いてくれると思うので、打ちたいと思います。

-ファンへ

森下 明日も勝ってこの甲子園6連戦全勝したいと思うので、熱い応援よろしくお願いします!

阪神対巨人 トラッキーと記念撮影をする伊藤将(左)と森下(撮影・上田博志)
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下は先制の中越え2点適時二塁打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下は先制の中越え2点適時二塁打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 先制2点適時二塁打を放った阪神森下は、4回の守備につきながら声援に応える(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 力投する阪神先発の伊藤将(撮影・上田博志)

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【ソフトバンク】今季初のカード負け越し 手痛いドローで敵地・日本ハム2連戦は1敗1分け 

日本ハム対ソフトバンク 選手交代を告げるソフトバンク小久保監督(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム4-4ソフトバンク>◇17日◇エスコンフィールド

ソフトバンクが、今季初のカード負け越しを喫した。開幕からここまで5カード連続で負け越しはなかったが、敵地での日本ハム戦で1敗1分け。4-2の延長11回、絶対的守護神のロベルト・オスナ投手(29)が2死一塁で同点2ランを浴び、あと1死のところで試合を振り出しに戻された。

打線は初回に近藤健介外野手(30)、栗原陵矢内野手(27)の適時打で2点を先制するも、2回から10回までは無得点に終わった。2-2で迎えた延長11回に1死満塁とし、6番栗原の二ゴロの併殺崩れで1点を勝ち越し。なお2死一、三塁から中村晃外野手(34)が中前タイムリーを放ってさらに1点を追加したが、勝利に結びつかなかった。

今季はここまで16試合を終え、10勝6敗。貯金4と首位はキープしている。

日本ハム対ソフトバンク 11回裏、同点を許しベンチに戻るオスナ(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、マルティネスに左越え2点本塁打を浴びるオスナ(撮影・佐藤翔太)

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【巨人】佐々木俊輔、転倒で「自分のせい」決勝点献上 39年前の今日はバックスクリーン3連発

阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、佐々木は森下の打球を追うが先制2点適時二塁打となる(撮影・上田博志)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

巨人佐々木俊輔外野手(24)が中堅守備で転倒し、決勝点を献上した。

3回2死一、二塁。阪神森下の中堅後方への打球を追った。守備範囲の打球と思われたが、目測を誤った。1度前進し、後方に切り返した時に足を滑らせた。慌てて体勢を立て直すも、落下点に間に合わなかった。先制2点適時二塁打としてしまった。

佐々木は「自分のせいです。滑りました。前に出て2、3歩下がろうかなっていう時の切り返しで、足を滑らせた。言い訳にならない」と反省した。

阿部監督は「本人も滑ろうと思って滑っているわけじゃないから。天然芝で、そういうこともあるっていう。人工芝でもあるかもしれないけど。いい経験をしたんじゃないかなと思うし。スパイクの刃をあと1・5ミリぐらい長くしとけばいいかな」と話した。

4月17日。39年前に阪神戦で「バックスクリーン3連発」を浴びた日でもあった。甲子園、水曜日、ナイターが、あの85年以来に重なる巡り合わせの一戦。今度はバックスクリーン前の芝が勝敗を分けた。

阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、佐々木は森下の打球を内野へ返球する(撮影・上田博志)

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【阪神】新・勝利の方程式「KIG」で接戦制す 岡田監督「まだ流動的ですね」Wストッパー継続

阪神対巨人 9回表に阪神4番手で登板したゲラ(撮影・河野匠)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

阪神の新・勝利の方程式「KIG」継投がハマり、接戦をモノにした。2点リードの8回から桐敷が登板。2死から門脇に左翼線への二塁打を許すも、4番岡本和に「四球OKくらいで、広くボールを投げられた」と最後は外角いっぱいに149キロ直球を決め、見逃し三振でピンチを脱した。

8回にバトンを受けた岩崎は、2死から代打オコエに遊撃への内野安打を浴びるも、吉川を三ゴロに料理。これで開幕から9試合連続無失点を継続し、巨人戦での登板した際は19試合連続で負けなしと「不敗神話」を継続させた。左腕は「こういう(接戦の)試合を取っていけるように続けていきたい」と力を込めた。

ラストは新助っ人ゲラが「3人で終わらせるつもりでいった」と注文通りの3人斬りで3セーブ目をゲット。今季初の並びとなった「KIG」の鉄壁リレーを完成させた。ダブルストッパー体制について岡田監督は「まだ流動的ですね」と継続することを示唆した。

阪神対巨人 最後を締めた阪神ゲラ(右)は梅野とタッチをかわす(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 阪神岡田監督(左)は巨人に勝利しファンにあいさつする(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 8回表を無失点に抑えた岩崎(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 8回表に阪神3番手で登板した岩崎(撮影・河野匠)
阪神対巨人 8回表巨人2死一塁、吉川を三ゴロに仕留めグラブをたたく岩崎(撮影・河野匠)
阪神対巨人 7回表を無失点に抑えた桐敷(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 7回表に阪神2番手で登板した桐敷(撮影・河野匠)
阪神対巨人 7回に登板した阪神桐敷(左)は無失点に終えベンチ前で木浪とハイタッチをかわす(撮影・上山淳一)

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【阪神】岡田監督、吉田義男氏超え虎485勝にも「まだね試合あるんで」見据えるのはまだまだ先

阪神対巨人 阪神岡田監督(左)は巨人に勝利しファンにあいさつする(撮影・上山淳一)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

阪神岡田彰布監督はメモリアル星にも、いつも通りだった。「それはまだね。試合あるんで、それはまあ、あまり関係ないですね」。テレビインタビューで話を振られても冷静だった。

宿敵巨人から甲子園での今季初勝利を挙げ、虎の監督通算勝利数は485勝。恩師でもある吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)が挙げた484勝を超え、単独2位となった。トップ514勝の藤本定義氏まで、残り29勝。ただ、目先の1勝ではなく、まだまだ先を見続けるシーズン序盤だ。一喜一憂はしない。

昨季38年ぶりに日本一となった猛虎だが、ここまで派手さはない。チーム打率は1割台目前の2割2厘で12球団最下位。それでも借金1で3位の位置にいる。この夜もワンチャンスをものにし、3人のリリーフでゼロ封勝ち。「勝つのは一番大きい」と勝利が良薬になると信じる。

「これだけ打てないんでね。今のこの成績にいてるっていうのは、ピッチャー陣の頑張り。僅差のゲームで守りの方も、しのいでしのいでというね。そこを乗り切ればね、もうちょっと楽なゲームができると思いますね」

昨年も3、4月は貯金3でフィニッシュした。勝ち続けていたわけではない。指揮官の節目の1勝から、虎が徐々に浮上していく。【中野椋】

阪神対巨人 巨人に勝利した岡田監督はトラッキーとハイタッチする(撮影・上田博志)
阪神対巨人 トラッキーと記念撮影をする伊藤将(左)と森下(撮影・上田博志)
阪神対巨人 2勝目を挙げた伊藤将(左)は決勝打を放った森下にお礼を言う(撮影・上田博志)
阪神対巨人 1回表を無失点で切り抜け、ベンチで笑顔を見せる岡田監督(撮影・加藤哉)
85年4月17日、阪神対巨人2回戦 7回裏阪神2死一、二塁、逆転の3点本塁打を放ったバース
85年4月17日、阪神対巨人 7回裏阪神2死、本塁打を放った掛布雅之
85年4月17日、阪神対巨人 7回裏阪神2死、本塁打を放った岡田彰布
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下は中適時二塁打を放つ(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下は中適時二塁打を放つ。投手は赤星(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下は先制の中越え2点適時二塁打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 3回裏阪神2死一、二塁、森下は中適時二塁打を放つ(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 力投する阪神先発の伊藤将(撮影・上田博志)
阪神対巨人 2回表巨人1死三塁、吉川の打球で本塁生還を狙った丸佳浩を刺す二塁手の中野(撮影・河野匠)
阪神対巨人 2回表巨人1死三塁、吉川の打球で本塁生還を狙った丸は本塁死となる。捕手梅野(撮影・河野匠)
阪神対巨人 4回表巨人2死満塁、大山(左)は萩尾の一ゴロを好捕し伊藤将司とタッチをかわす(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 4回表、力投する阪神伊藤将(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 5回表巨人無死、伊藤将は佐々木の一塁への打球でカバーに走る(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 5回表巨人無死、伊藤将は佐々木の一ゴロで一塁のカバーに入る(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 5回表巨人無死、伊藤将(右)は佐々木の一ゴロで一塁のカバーに入る(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 7回裏、声援を送る阪神ファン(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 最後を締めた阪神ゲラ(右)は梅野とタッチをかわす(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 8回表に阪神3番手で登板した岩崎(撮影・河野匠)
阪神対巨人 8回表巨人2死一塁、吉川を三ゴロに仕留めグラブをたたく岩崎(撮影・河野匠)
阪神対巨人 7回表に阪神2番手で登板した桐敷(撮影・河野匠)

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【楽天】エスピノーザ打ちあぐね開幕戦以来の0封負け 今江監督「思ったよりも球が来る感覚」

楽天対オリックス 力投する楽天先発の岸(撮影・足立雅史)

<オリックス5-0楽天>◇17日◇楽天モバイルパーク

楽天は初対戦のオリックス・エスピノーザを打ちあぐねた。7回まで投げられ、散発5安打無得点。今江敏晃監督(40)は「初対戦ということもあって、打線も初めての球に対してうかがいながら入った分、どんどんこられて、カウントも不利になって自分たちのバッティングをさせてもらえなかった」と振り返った。

具体的には、投球フォームを挙げた。「後ろが小さくポンポンってくるので、思ったよりも球が来る感覚になる。だから手が出ず、追い込まれる」。特に左バッターにその傾向を感じたという。

3番の浅村栄斗内野手(33)は2安打と気を吐いた。特にタイミングの取りづらさは感じなかったが「まとまってて、いいピッチャー」と認めた。「ぼちぼち動いていた」と、手元での変化も指摘した。

打線は2番手以降の投手も打てず、開幕戦以来となる0封負けを喫した。先発の岸孝之投手(39)は5回まで毎回走者を背負いながら、6回6安打1失点と踏ん張ったが援護できなかった。もっとも、今江監督は「結果的には1失点だったけど、彼らしくないなという感じ。テンポもあまり良くなかった。もっともっとテンポよくどんどん投げ込めるタイプ。次、しっかりと期待したい」と高いレベルを望んだ。

岸降板後の7回は、代わった鈴木翔天投手(27)、伊藤茉央投手(23)が、いずれも四球を出し、4失点につながった。今江監督は「ゾーン内で勝負できないピッチャーっていうのは、やっぱりここのマウンドで勝負できない」と厳しかった。

前日は投打がかみ合う快勝だったが、一転、完敗。連勝を逃し、今季初のカード勝ち越しは第3戦に持ち越された。

楽天対オリックス 楽天先発の岸(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 力投する楽天先発の岸(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 4回裏楽天無死一塁、浅村は空振り三振に倒れる(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス ベンチ前で投球練習する楽天岸(左)と会話を交わす捕手太田(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 7回から登板した楽天鈴木翔(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 7回表オリックス2死満塁、頓宮に走者一掃の適時三塁打を浴びた伊藤茉(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 9回裏楽天1死、浅村は空振り三振に倒れバットを投げる(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 9回裏楽天1死、空振り三振に倒れた浅村(手前)を厳しい表情で見つめる今江監督(右)(撮影・足立雅史)
楽天対オリックス 9回から登板した楽天清宮(撮影・足立雅史)

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【ソフトバンク】守護神オスナ、延長11回2死からまさかの同点2ラン被弾…

日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、マルティネスに左越え2点本塁打を浴びるオスナ(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム-ソフトバンク>◇17日◇エスコンフィールド

ソフトバンクの絶対的な守護神、ロベルト・オスナ投手(29)が延長11回に手痛い同点2ランを浴びた。

2点を勝ち越した直後の11回に5番手で登板。先頭を三ゴロ、次打者を二ゴロとわずか5球で2死を奪う。ただ、3番万波に右前打を許し、2死一塁で4番マルティネスに左越え同点2ランを被弾。初球、真ん中カットボールを仕留められ、あと1死のところで試合を振り出しに戻された。

オスナは今季ここまでパ・リーグトップの7セーブをマークしていた。

日本ハム対ソフトバンク 11回裏日本ハム2死一塁、左越え2点本塁打を放つマルティネス(撮影・黒川智章)

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【ヤクルト】4番に村上宗隆戻すも…今季2度目の完封負け「うまくいってないのが現状」高津監督

中日対ヤクルト 試合終了、足早に引き揚げるヤクルト高津監督(手前・左)(撮影・森本幸一)

<中日2-0ヤクルト>◇17日◇バンテリンドーム

最下位ヤクルトが、11日巨人戦(神宮)以来、今季2度目の完封負けを喫した。3試合連続で2番に入っていた村上宗隆内野手(24)を12日DeNA戦(ハマスタ)以来の4番に戻したが、2打数1安打と得点にはつながらなかった。

この日は2番にオスナが入り、3番に塩見、5番にサンタナと日替わりで打線をアレンジするが、全体で5安打無得点。高津臣吾監督(55)は「いい並びかなと思って、また(村上を)元に戻したんですけどね。点取らないと、ロースコアのゲームになることは間違いないんですけどね。点取らないと勝てないですね」と表情を曇らせた。

「要はランナーがスコアリングポジションと言われるところにいったときにどういうバッティングをするか、打つか、打たないかというところが結果としては大きく変わってくると思いますね」と続けた。「毎日のようにいろいろな人を使ってね、並びを変えてとかいろいろやっているんですけども、まあ、ちょっとうまくいってないのが現状ですね。点が取れてないのでね。あとは、まあ…そうですね、はい」と歯切れは悪かった。

中日対ヤクルト 6回裏中日2死二、三塁、カリステに左前2点適時打を打たれガックリの小沢(撮影・森本幸一)

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【巨人】今季2度目の完封負け 連勝7でストップ「紙一重」阿部監督 8安打も11残塁

阪神対巨人 7回裏阪神1死、前川の代打ノイジーのところで「申告敬遠…」と場内アナウンス。場内がざわついたが即座に訂正が入り阿部監督はジャスチャーを交え周囲に説明(撮影・加藤哉)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園

巨人は今季2度目の完封負けで連勝が7で止まった。

2回に無死三塁、4回に無死満塁の絶好機をつくるも決定打を欠いた。3者凡退は9回だけで、8安打も11残塁で1点が遠かった。阿部監督は「紙一重。どうやったら点が入るか、今日寝る前に考えて寝ようかなと思います」と話した。

阪神対巨人 7回裏阪神1死、前川の代打ノイジーのところで「申告敬遠…」と場内アナウンス。場内がざわついたが即座に訂正が入り阿部監督はジャスチャーを交え周囲に説明(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 1回表巨人無死、萩尾の一塁判定にリクエストする阿部監督(撮影・加藤哉)

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