日刊スポーツ

阪神近本こだわる「抑止力」読書で体の使い方勉強中

阪神近本こだわる「抑止力」読書で体の使い方勉強中

福玉を投げる近本。右は木浪(撮影・渦原淳)

勝利の福玉を投げる! 阪神近本光司外野手(25)が25日、大阪天満宮の「初天神梅花祭」で福玉まきに参加し、送球による「抑止力」アップを誓った。昨季は外野手でリーグトップの10補殺だが、今季は数より進塁を許さない抑止力にこだわる。同宮は「学問の神様」で、弓の名手とされる菅原道真を祭る。体の使い方に関して読書中の近本が、あやかって相手の脅威となる肩を目指す。

   ◇   ◇   ◇

近本が外野から矢のような送球で、走者もファンもくぎ付けにする。1年目の昨季は主に中堅で142試合に出場してリーグ最多10補殺。何度もチームの窮地を救った。しかし、今季目指すのは数、確率よりも「抑止力」のある肩だった。

「補殺が多いから評価が高いわけじゃない。確率は高めたいですけど、走られるような肩や送球じゃなくて、走られる前にランナーコーチが止めるような守備をしたい」

全く走られないことを究極の理想とし、具体的には「チャージが一番大事。そのためには守備位置が大事」と改善点を挙げた。イメージしたのは同学年の強肩外野手。「やっぱり(広島)鈴木誠也。本当に(走者が)ちゅうちょする部分は多いのかなと思います」。その肩が相手チームの作戦面にも影響を及ぼしていると感じた。鈴木の補殺数は17年の10が最多で、8、6と年々減少。強肩を警戒した走者が進塁をあきらめる場面もあり、裏返せば抑止力が働いていたとも言える。

大阪天満宮の福玉まきでは優しい「送球」を心掛けた近本にとって、あやかりたいのが祭られている菅原道真だろう。弓で百発百中の腕前を持つとされた。そんな精度が備われば、相手の脅威になるのは間違いない。今オフは「いろんなことをちょっとずつ勉強していきたい」と多方面から野球にアプローチしている。その1つが読書。今は「究極の身体」(高岡英夫著)で体の使い方を勉強中だ。「それがどう(プレーに)つながるかは分からないですけど、意識してトレーニングだったりはやっています」。筋肉より骨格に焦点を当てた内容で、自分の体について理解を深めている。他にも1軍キャンプ地の沖縄・宜野座に持ち込むつもりで「学問の神様」の前で向上心をのぞかせた。

約2500人のファンに福玉を投げ込んだ近本は、チームのリーグ優勝、日本一も祈願した。「今年みんな(ファン)がいい笑顔になれるように、またなるように。頑張りたいと思います」。今度はその左腕で、勝利を呼び込む。【奥田隼人】

◆菅原道真(すがわら・みちざね)845年(承和12年)生まれ。出生地は京都、奈良、大阪など諸説ある。平安時代の学者、政治家。醍醐天皇の時代に右大臣になるが、無実の謀反のかどで大宰府へ左遷。同地での死後、京で朝廷要人の死去などが続き、その霊が怨霊と恐れられ、鎮めるため北野天満宮が建立された。京を去る前に読んだ「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花主なしとて春を忘るな」という歌は有名。

福玉まきに参加した左から片山、斎藤、木浪、小幡、近本(撮影・渦原淳)
大阪天満宮の福玉まきで笑顔を見せる、左から近本、小幡、木浪、斎藤、片山(撮影・渦原淳)

関連するニュースを読む

阪神高山「積極的に」青柳のブルペン投球で目視トレ

青柳のブルペン投球の打席に立つ高山(撮影・前岡正明)

阪神高山俊外野手が意欲的に目視トレを行った。鳴尾浜での自主トレで、ブルペンで青柳の球を受ける捕手の後ろでバットを構えた。「どれだけ練習してても(実戦で)投手の球を見ていきなり、というのはなかなか難しい。今のうちに積極的に見られるなら見ようと」。

五輪の影響で早まる開幕に伴い、前倒しになるキャンプ中の実戦対策。別の日に飯田や藤浪の投球も見学済みで「(2月)1日から100%でやるため」と先を見据えた。

鳴尾浜で練習を行う高山(撮影・清水貴仁)

関連するニュースを読む

阪神木浪、快適沖縄生活 マイ枕&マットレス持参

牧丈一郎(左)と笑顔で体をぶつけ合う木浪聖也(撮影・清水貴仁)

阪神木浪聖也内野手は沖縄・宜野座キャンプにMYマットレス&枕を持ち込む。「睡眠大事なので」と自分好みの寝具を探し、硬くも軟らかくもない中間の質感のものをチョイス。

「(シーズン中に)やっている先輩を見て、何か変わるかなと。ホテルのは硬かったりする。自分に合ったやつを使ってみた方が良いかな」。初めての試みで、体の負担を減らして快適な沖縄生活を送る。

ボールを持って自主トレを行う木浪(撮影・前岡正明)

関連するニュースを読む

1軍狙う阪神片山に新名称「ドリームキャッチャー」

大阪天満宮の福玉まきで笑顔を見せる、左から片山、斎藤、木浪、小幡、近本(撮影・渦原淳)

阪神片山雄哉捕手は大阪天満宮で「ドリームキャッチャー」の名を授かった。福玉まきに先立ち、MCを務めた中村泰輔権禰宜(ごんねぎ、37)が選手紹介。捕手片山には、昨年BC・福井から育成ドラフトで入団して支配下登録をつかみ、初の1軍出場を目指す経歴から「ドリーム-」が用いられた。本人は「初めて」呼ばれたと言い、直後のあいさつで早速使うなど気に入って様子だった。

今年は春季キャンプは1軍未経験ながら1軍メンバーに抜てきされた。「僕が結果を出したら、僕みたいな立場の人からしたら(自分が)夢のロードになっていくと思う。そういった意味では個人的には(フレーズに)しっくりきています」と笑顔。つかみたい夢を聞かれると「上のステージで活躍することが夢であり、目標」と即答した。ネーミングを考案した中村権禰宜は片山の好反応に「ありがたいです。苦労されたみたいだったので敬意も込めて」とエールを送った。

大阪天満宮の福玉まきで笑顔を見せる、左から近本、小幡、木浪、斎藤、片山(撮影・渦原淳)

関連するニュースを読む

DeNAオースティンが来日、夫人は雑誌のモデル

DeNA期待の新外国人オースティンが来日した(撮影・鈴木正章)

「TA」と呼んでくれ! DeNA期待の新外国人タイラー・オースティン内野手(28=ブルワーズ)が25日、羽田空港着の航空機で来日した。

メジャー通算33本塁打の右スラッガーは「日本の野球のレベルが高いことは知っている。ベイスターズの勝利に貢献できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

10年ドラフトでヤンキース入団。12年にマイナーで好成績を残し、キャッシュマンGMから若手有望株を意味する「プロスペクト」を超える「メガプロスペクト」と称された逸材。16年にメジャー初打席初本塁打を放つと、2号がバースデーアーチ、3号はサヨナラ弾となるなど、勝負強さを見せた。18年途中にツインズに移籍し、最多となる17本塁打をマークしている。オースティンは「田中(将大)とは一緒にプレーしたし、友人としてよく話をしたよ。松井(秀喜)さんとは(移籍前)最後に少しだけあいさつをしたかな」と振り返った。

一塁が本職だが、右翼と左翼をこなした経験もある。レイズ移籍の筒香に代わるスラッガーとして期待は大きいが「筒香の代わりということではなく、自分の最大限の力を発揮して勝利に貢献するだけだよ」と謙虚に話した。

スポーツ系雑誌でモデルをしていたというステファニー夫人とは大の仲良し。「妻とともに日本の文化、言葉、すべてを楽しみたい」。名門育ちの謙虚な大砲が、日本で才能を爆発させる。【鈴木正章】

DeNA期待の新外国人オースティン内野手は「I☆YOKOHAMA」タオルを手に笑顔を見せる(撮影・鈴木正章)

関連するニュースを読む

巨人阿部2軍監督、伊江島から野球界の今後を考える

「第1回阿部慎之助杯争奪国頭地区中学軟式野球大会」であいさつする巨人阿部2軍監督(撮影・久永壮真)

<潜入>

「第1回阿部慎之助杯争奪国頭地区中学軟式野球大会」が25日、沖縄・伊江島で行われた。巨人阿部慎之助2軍監督(40)の野球界への提言と、那覇からフェリーで30分ほどの伊江島での今後に向けた取り組みに潜入した。

   ◇   ◇   ◇

阿部2軍監督は、06年に初めて自主トレで訪れて以来、付き合いのある伊江島にいた。自身がプロデュースに関わった伊江村野球場で言った。「現役は終わってしまいましたが、今後、大きく見て野球界のために、この伊江島を知っていただいて、こういう素晴らしい施設があるということもPRして、全国から伊江島に野球チームが殺到するように、なんとかいろんなところに話をしていきたい」。瑠璃色の空と海に囲まれた島から、野球界の今後を思った。

両翼100メートル、中堅122メートル、内外野全て人工芝の球場のバックネット裏で開幕ゲームを見守った。「この子はスイングがいいよ」。1つ1つのプレーに目を光らせた。中学生に必要なことを問われると「野球に本気になることじゃない? 本気でうまくなりたいのか、本気で『プロ野球選手になりたい』と思っているのか。そういうのが大事」とアドバイスを送った。

自身の子ども時代と変わった野球を取り巻く環境について持論がある。今春センバツから1週間に500球の球数制限が設けられた。「過保護すぎるところもある。同じ野球なんだから勝手なルールは作らないでほしいな」。肩や肘の故障を防止するためという理由はわかるが、トレーニング方法も多様化した今、YouTubeやSNSで多くの情報が得られる。「その(ケガ防止の)ためのトレーニングを『もっと見たら?』ってことなんだよね」。さらには公園でキャッチボールすらできない時代になったことを憂慮。壁当てをしようものなら近所の人に怒鳴られることもある。「そういうのを変えないと野球人口は増えないと思う」と言った。

この言葉に応えるかのように伊江島では野球に集中できる環境を整えつつある。議論に挙がるのは合宿場の建設だ。現在メイン球場の他にも室内練習場があり、十分な施設がそろうが、周辺の宿が足りない。学生が泊まるには高価なリゾートホテル以外は民宿で「3食用意することなどが困難」などの問題がある。球場周辺に合宿場があれば-。問題解決に島民も奔走する。

ダウンジャケットを着ていた東京から直線距離で1600キロ。半袖でも汗が止まらなかったのは気温のせいだけではない。そこには阿部2軍監督の熱い思いがあった。伊江島が野球界のアイコンとなる日が来るかも知れない。【久永壮真】

「第1回阿部慎之助杯争奪国頭地区中学軟式野球大会」で入場行進する国頭地区の生徒たち(撮影・久永壮真)
伊江村観光親善大使の名刺をもらい笑顔の巨人阿部2軍監督(左)と島袋村長(撮影・久永壮真)

関連するニュースを読む

阪神2位井上「履正校鳴賞」受賞、山田哲人に並んだ

卒業式を終えナインとともに後輩にエールを送る井上(前列右か4人目ら)。右端は岡田監督(撮影・前岡正明)

出世街道歩みます! 阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18=履正社)が25日、大阪・豊中市の同校で卒業式に出席し、学業や部活で優秀な成績を収めた生徒に与えられる「履正校鳴賞」を受賞した。

同校の先輩で10年パ・リーグ本塁打王のオリックスT-岡田や、トリプルスリー3度のヤクルト山田哲らも獲得した「タイトル」。偉大なOBの一角に名を連ねる日を夢見て、井上が学舎を巣立った。

   ◇   ◇   ◇

少しだけ、先輩たちと肩を並べた。井上は「皆勤賞は取ってませんが…、『履正校鳴賞』を頂きました」と顔をほころばせた。昨夏の甲子園大会で悲願の初優勝を果たした野球部からは、エースだった清水大成投手(3年=早大進学)とともに受賞。「先輩であるT-岡田さんや、山田哲人さんのような球界を代表するような選手に1日でも早く近づけたら良いなと思います」。ともに本塁打王になった2人。高校通算49発の井上もいずれは目指す場所である。アマでの肩書ながら偉大なOBたちに並び、背筋が伸びた。

履正社での教えを忘れない。3年間、岡田龍生監督(58)の下で人間性の大切さを学んだ。「生活面とか怠ったりしたら、野球にも影響が出てくると思う。中学までは脱いだ靴、スリッパをそろえるとか生活面での成長が出来ていなかった。履正社に入って、野球だけでは試合に使ってもらえないし、私生活というのを大事にしないといけない」。当たり前の事を当たり前にする。先輩たちも吸収してきた教えは自身の土台となりプロの世界につながった。

この日は卒業生348人を代表して卒業証書を受け取った。式後はあっという間に約100人以上の同級生に囲まれた。阪神の新人合同自主トレを休んで紺色のブレザーに着替えても、立て続けに「ファンサービス」。サインに写真撮影と大忙しで「クラスの子とかに、写真撮ってとかサインとか言われて。自分の時間はなかったです」と苦笑いした。アルバムに寄せ書きをもらう卒業式恒例の時間は割愛。友人たちと高校生活最後の時間を楽しんだ。

2軍の高知・安芸で迎えるキャンプインは目前だ。右足首捻挫の影響で出遅れはしたが、いよいよプロとして本格的な指導を受ける。「本塁打にこだわっているので、まずは本塁打王を取りたい。岡田先生の期待に応えられるようにしたい」。活躍こそ恩返し。母校の栄誉ある「タイトル」を胸に名を残す選手になる。【望月千草】

◆履正社野球部の主なOB T-岡田や山田哲のほかにも、球界に卒業生を多数輩出してきた。前身の福島商からは、益山性旭が77年に阪神入団。主に救援で通算167試合に登板した。岸田護は06年オリックスに入団し、09年には10勝、11年には33セーブをマーク。現役では、阪神の坂本誠志郎が梅野に次ぐ2番手捕手として存在感。ロッテの安田尚憲は2年目の昨季、イースタン・リーグで19本塁打と力を付けてきた。また、80年代に漫才ブームの一翼を担った「おぼん・こぼん」のおぼんは、福島商時代に野球部員だった。

卒業式を終えナインとともに後輩にエールを送る井上(中央)(撮影・前岡正明)
卒業式を終えナインとともに後輩にエールを送る井上(中央)(撮影・前岡正明)

関連するニュースを読む

DeNA佐野が新主将「明るいチームを」筒香を継承

DeNA新主将に就任した佐野はラミレス監督とともに、今季のチームスローガンを掲げて横浜の夜景の前でガッツポーズ(撮影・鈴木正章)

DeNA佐野恵太内野手が、レイズに移籍した筒香に代わる新キャプテンに就任した。すでにラミレス監督は当面の「4番左翼」での起用を明言。

名実ともに筒香の後継者となった25歳の左スラッガーは「年齢も(チームで)真ん中くらい。上も下も、チーム一丸になれるようにしていきたい」と決意表明した。筒香からは「お前らしくやればいい」と助言されたと明かし「筒香さんの残してくれた良い文化は継承しつつ、自分らしく明るいチームを作っていきたい」と意気込んだ。

また今季のシーズンスローガンが「NEW GENERATION IS HERE.(新しい世代は、もうすでにここにある)」に決定。ラミレス監督が考案したもので「多くの主力はこの新しい世代であり、彼らはもうすでにここにいる」との思いが込められた。佐野とラミレス監督は横浜・JR桜木町駅前で“号外”を配布。「新主将&スローガン」を地元ファンにアピールした。

DeNA新主将に就任した佐野はラミレス監督とともにJR桜木町駅前で号外を配る(撮影・鈴木正章)

関連するニュースを読む

ロッテ5年目平沢に危機感、右ひじ痛の完治目指す

ノックを受けるロッテ平沢(撮影・浅見桂子)

ロッテ平沢大河内野手が、キャンプ2軍スタートから巻き返す。グラウンド開きの6日から25日まで、ロッテ浦和球場でバットを振ってきた。プロ5年目の危機感。「何かを変えないと。新しい取り組みもしています」と口元を引き締めた。

スイングを改良した打撃は好調で、守備の動きも軽快。しかし送球は控えている。昨季からの右ひじ痛が完治せず「注射とかでも治療しながら、少しずつ良くなっている感じです」と歯がゆさをにじませた。

大型ルーキー佐々木朗も入団。同じ“高卒ドラ1”として負けられない。佐々木朗がエースになり、平沢や安田、藤原のドラ1野手が飛躍すれば、一時代を築ける勢いが生まれる。「少しでも早く完治させて、全体練習に合流したいんです」。遊撃のポジションに思いをはせ、はやる気持ちを何とか抑えながら、前へ進む。

ゼリー状ドリンクを補給するロッテ平沢(左)と藤原(撮影・浅見桂子)
室内練習場からグラウンドに向かい中、ファンにサインをせがまれるロッテ平沢(中央)。左は藤原(撮影・浅見桂子)

関連するニュースを読む

巨人阿部2軍監督、選手全員にキャプテンの自覚求む

「第1回阿部慎之助杯争奪国頭地区中学軟式野球大会」で始球式をする巨人阿部2軍監督(撮影・久永壮真)

巨人阿部慎之助2軍監督がファーム選手全員にキャプテンの自覚を求めた。

「キャプテンを作っちゃうと、ファームだけでいいんだと思う人がいるかもしれない。2軍は全員キャプテンと思ってやってほしいよね」。

2月4日の紅白戦のメンバーは直前の同3日までの状態で決める方針。「もちろん体ができてなさそうだなって思った瞬間使わない」と心身の高いレベルも求める。

「第1回阿部慎之助杯争奪国頭地区中学軟式野球大会」であいさつする巨人阿部2軍監督(撮影・久永壮真)

関連するニュースを読む

阪神馬場、朝から晩までフル装備!感染対策を実行中

笑顔でノックを受ける馬場(撮影・前岡正明)

阪神の馬場皐輔投手(24)が、インフルエンザや新型コロナウイルスによる肺炎の感染を防ぐため徹底した健康管理を実行中だ。

兵庫・鳴尾浜で自主トレ後、フル装備とも言える予防方法を明かした。まずは「体自体のパフォーマンスがいい状態だったらフォームも安定して、ボールが指に(うまく)かかる」と力説。自宅には寝室とリビングに1台ずつ空気清浄機を設置し、加湿器も備えて湿度を65~70%に保つよう心掛けている。理想とされる50~60%よりやや高めの設定で、のどの乾燥を阻止し「加湿っていいらしいです。乾燥するとやっぱだめです」とこだわりをみせた。受験シーズン真っただ中の学生たちにも手本となりそうだ。

打つ手はまだまだある。毎朝、便秘解消やデトックス効果があるさゆや、腸内環境を整え、免疫力を高める効果があるとされる乳酸菌飲料「R-1」を飲む。練習中には「BCAAサプリメント」で必須アミノ酸を注入し、疲労回復も図っている。「体の調子が悪いと力をパフォーマンスに変えられないし、軸もぶれる」。睡眠時には足元に湯たんぽを置いて体を冷やさない。二の矢、三の矢で健康を維持している。「そういう積み重ねが体の状態の波を作ると思う」。仙台大からドラフト1位で入団した18年の新人合同自主トレでは、体調を崩して別メニューを余儀なくされたが、3年目の馬場には高いプロ意識がある。

この日はブルペンで真っすぐのみを40球投げ込んだ。「動作の中で上下バラバラになるとだめ。まずはしっかり球を一定させる」。フォームの調整を重ね、今後は球数を増やしていく。春季キャンプは入団年から3年連続で1軍メンバーに選ばれた。悲願のプロ1勝をつかむため、盤石の健康管理で1軍キャンプ地の沖縄・宜野座に乗り込む。【只松憲】

ブルペンに入る阪神馬場(撮影・清水貴仁)

関連するニュースを読む

佐々木朗希「しっかり対応」自主トレ無事完走に満足

キャッチボール中、明るい笑顔を見せる佐々木朗希(撮影・浅見桂子)

出発の時が来た。ロッテのドラフト1位、佐々木朗希投手(18=大船渡)が26日、春季キャンプ地の沖縄・石垣島へ出発する。

ZOZOマリン、ロッテ浦和球場と続いた新人合同自主トレも、25日まで順調に全てのメニューをこなした。2月1日のキャンプインまでは南国で体を慣らす。“あの夏”から半年、いよいよ大人の階段を上り始める。

   ◇   ◇   ◇

佐々木朗の表情は、日に日に充実感を帯びている。「やりたいことはしっかりできましたし、メニューも全てこなせたので良かったなと思います」。12日間の関東での新人合同自主トレを無事にゴールした。

初日の12分間走など、高校時代には縁のないメニューも体験した。「つらい時期もありましたが、しっかり対応できたと思います」と満足の出来だ。60メートルの距離まで伸びたキャッチボール。相手との距離をどんどん詰め、強めに投げて締めるのがルーティンになった。24日は22メートル。25日は20メートルまで詰めた。18・44メートルも、そう遠くはなさそうだ。

佐々木はプロの練習についていけるのか-。球界に広がった心配の声を消し去るような、ここまでだ。ヤクルト奥川、巨人堀田と同じドラフト1位の高卒右腕が右ひじの違和感や張りでペースを落としている。佐々木朗は技術練習、体力強化、ケアを繰り返しながら、決して焦ることなく着実に前へ進んでいる。

大人の階段を上るかのようだ。ちょうど半年前の19年7月25日。高校野球岩手大会決勝でマウンドに上がらず、高校野球を終えた。高校生には手も足も出ない160キロを投げながら、筋力に体力と課題は一目瞭然だった。「試合がなかったので、自分の弱点じゃないですけど、そういうところを強化できたのかと思います」と半年間を振り返る。

韓国でのW杯、ドラフト、入寮…人生が動いた6カ月で、表情もすっかりたくましくなった。「高校日本代表で得たものはすごく大きいと思いますし、ここに来てからも多くのことを経験できました」と、18歳には確かな手ごたえがある。中学、高校と学ランで過ごした青春も、いよいよ本格的に次のステージへ。ネクタイをしっかり締め、飛び立つ。【金子真仁】

◆19年岩手県大会決勝VTR 佐々木擁する大船渡と2年連続の優勝を狙う花巻東が対戦。佐々木は前日の準決勝前、右肘の内側に違和感を訴えていたが、準決勝では129球を投げて完封勝利。悪化させた可能性は低いものの、国保監督は「故障を防ぐため」と、決勝では温存。佐々木の出番はなかった。試合は花巻東が12-2で勝利し、大船渡は35年ぶりの甲子園出場とはならなかった。

<佐々木朗の新人合同自主トレ>

◆握手 初日11日の座学研修は「2分間で何人と握手できるか」対決。佐々木朗は約20人と握手。

◆12分間走 初日11日に実施。最下位スタートも結局4人を抜き3位に。2925メートルを走った。終了後はファン201人への即席サイン会も。

◆マウエ投法 14日、ドラフト2位の佐藤都志也捕手(21=東洋大)と初めてキャッチボール。「速い割に重い」と佐藤。耳をかすめるほど真上から腕を振るようになった。

◆2人のロウキ 16日に体力測定。筋力は平均以下ながら、力の発揮範囲の広さがメジャー級と判明。

◆ライバル 17日、ヤクルト奥川の右肘炎症を受けて「お互い焦る時期じゃない」と気遣う。

◆大谷 運動時の骨格メカニズムを分類する「4スタンス理論」の講義を19日に受け「B2」の診断。ヤンキース田中、エンゼルス大谷と同タイプだった。

◆1軍 井口監督が22日、佐々木朗の石垣島キャンプ1軍スタートを明言。

◆神対応 24日の練習終了後、待っていたファン164人全員にサイン。

繰り返しの坂道ダッシュで、思わず苦笑するロッテ佐々木朗希(左)。手前は佐藤(撮影・浅見桂子)

関連するニュースを読む

日本ハム金子「いてよかったなと思われるように」

ケビン山崎氏(左奥)が見守る中、投球を行う日本ハム金子(撮影・山崎純一)

日本ハム金子弌大投手が今季の目標に50試合、120イニング登板を掲げた。

都内のジム「トータル・ワークアウト六本木ヒルズ店」で自主トレを公開。「極端に言えば0勝0敗でいいので、50試合120イニングとか。成績的には目立たなくていいですけど、終わった時に金子がいてよかったなと思われるように」とフル回転での貢献を誓った。

オリックスから移籍1年目の昨季は26試合に登板。先発だけでなく、チームが新採用した「ショートスターター」や第2先発、中継ぎなど、さまざまな起用法に応えた。「1週間に1回長くイニングを投げるよりは、短くてもいいので毎日投げたいという気持ちの方が今は強い」。チームを支えたいという一心だ。

50試合&120イニングをクリアした投手は00年以降、わずか4人しかいない。現在36歳。疲労の蓄積などを考えれば、高いハードルになるが「結果を残すことによって、今後そういうところで投げる選手の評価が上がっていけば」と力を込めた。この日は動作解析によるフォーム確認も実施。「どちらかというと下から支えたいなという。そんな立ち位置にいたい」。自身初のリーグVを目指し、淡々と準備を進める。【山崎純一】

ケビン山崎氏(右から2人目)からトレーニング指導を受ける日本ハム金子(撮影・山崎純一)

関連するニュースを読む

阪神5位藤田「何を武器にしてるか」投手データ集め

ベースランニングを行う藤田(撮影・前岡正明)

阪神ドラフト5位の藤田健斗捕手(18=中京学院大中京)は投手のデータ収集に余念がない。ブルペンで2年目川原の受け手を務め、これで計4人のボールを確認。

「(プロは)キレであったり、各球種の制球1つ1つがレベル高い。持ち味を引き出すのが自分の仕事。何を武器にしているのか感じながら受けていきたい」と意欲十分だ。球種や球筋、決め球などをまとめた投手データ帳も作成中。コツコツ情報を整理していく。

ブルペンで捕手を務めた藤田(撮影・前岡正明)

関連するニュースを読む

異色経歴の巨人坂東サヨナラ決めたひらめき eスポ

開幕戦で3連勝し、首位に立った巨人。左から坂東秀憲、高川健、ジャビット、吉田友樹、舘野弘樹

<eBASEBALLプロリーグ 2019シーズン ローソンeオープニングシリーズ:巨人-ヤクルト>◇3日◇フジテレビ22階特設会場

巨人が劇的なサヨナラ勝ちで首位に立った。トレードマークの黒縁メガネがキラリと光った。

巨人坂東秀憲がしびれる試合を一振りで決めた。0-0で迎えた最終回の5回2死。代打亀井で左前にしぶとく運び、出塁。2死一塁で代打大城を送った。ヤクルト・ハフが投じた初球、内角低め、やや甘く入ったカットボールを見逃してしまうと思わず顔をしかめた。「あの場面でホームランを打てるボールは来ないと思っていた。代打に送った大城ならば、あのボールは引っ張ったらホームランになったかもしれないと思って、あっ! と」と悔やんだ。だが、心を乱すことはなかった。

カウント2-1からの4球目、高めに再び来たカットボールを今度は逃さなかった。強振からミート重視に、スイングをとっさに変更。左中間方向へと流し打った。打球はきれいに真っ二つに割った。一塁走者は一気に二塁、三塁を蹴り、本塁へ。サヨナラ。歓喜の勝利をつかみ、ヘッドホンをつけたまま仲間とのハイタッチを交わした。

「外に来たらミートで打とうと決めていた。高めに来た球を芯でとらえられたから打球にもスピードがあった。あの場面、ドンピシャでいいところにボールが飛んでくれた」と一瞬のひらめきと準備が勝利に導いた。

仲間の力が勢いをもたらした。第1試合、先陣を切った吉田友樹が初回から2本塁打を含む5安打4得点。そのまま寄り切って先勝すると、続く第2試合の舘野弘樹も初回に4者連続を含む5発で大勢を決めた。圧倒的な破壊力でヤクルトを圧倒した。

両リーグ合わせて6カード18試合が行われたが、巨人が唯一の3連勝を果たした。東大医学部卒、巨人軍職員と異色の経歴が注目される坂東は「職員として日本シリーズで4連敗してすごく悔しい思いをした。何とかe日本シリーズに出て、パ・リーグを倒したい」と電脳世界での雪辱を誓った。

関連するニュースを読む

阪神4位遠藤は朝活でけが防止「この生活を続ける」

ベースランニングを行う遠藤(撮影・前岡正明)

阪神ドラフト4位の遠藤成内野手(18=東海大相模)は朝活でけがを防止する。

新人合同自主トレでの収穫は練習前の時間の使い方。「先輩たちを見ているとけがをしないためにやっていた」と風呂とストレッチの時間を設けた。起床を1時間早め「キャンプでもこの生活を続けていきたい」と継続していく。2軍スタートの春季キャンプへ「受け身にならず準備をしていきたい」と意気込んだ。

ノックを受ける遠藤成(撮影・清水貴仁)

関連するニュースを読む

オリックス3位村西3度目ブルペンで力強く30球

オリックス村西(20年撮影)

宮崎春季キャンプで1軍スタートが決まったオリックスのドラフト3位右腕・村西良太投手(22=近大)が、大阪・舞洲の新人合同自主トレで初めて捕手を座らせて投げた。

この日が3度目のブルペン入り。左足を上げてから下ろすまでの間の取り方などに注意しながら、「サイドとスリークオーターの中間」と言う振りで力強く30球を投じた。「バラつきはありましたけど、これからという感じ」と調整は順調。見守った平井投手コーチも「しっかり体を作っている。即戦力としても考えているので、これから(キャンプなどで)どれくらいできるか見ていきたい」と期待する。

1軍キャンプの正式決定から一夜明けてのデモ投で、村西は「入れてもらったのでしっかりアピールして、開幕に入って戦力になれるように頑張りたい」と意気込みを示した。28日にもう1度ブルペン入りして調整を進め、キャンプでも投げ込んでコンディションを高めていくつもり。2月9日には、チーム最初の実戦となる紅白戦が予定されており「そこまでにはいつでもいけるようにしたい」と万全の準備を整える。最速152キロを誇る右腕が、実戦で“即戦力”を証明する。【高垣誠】

◆村西良太(むらにし・りょうた)1997年(平9)6月6日生まれ、兵庫県出身。津名-近大を経て19年ドラフト3位でオリックス入団。スリークオーターからの速球に加え、シンカー気味に落ちる変化球も武器。契約金5500万円、今季年俸1000万円。174センチ、76キロ。右投げ左打ち。

関連するニュースを読む

ヤクルト鈴木、8月地元新潟登板へ155キロ目指す

ヤクルト鈴木裕太が2年目の決意を話す(左)。右は元ヤクルト投手の本間忠氏(撮影・小林忠)

プロ2年目のヤクルト鈴木裕太投手(19=日本文理)の後援会発足パーティーが25日、新潟市の日航ホテルで開かれ、関係者やファン約130人に今季の抱負などを話した。「球速はまだ伸びている。155キロ以上出すことを目指す」と武器である速球を磨く覚悟を話した。

高校3年時、春の県大会準々決勝・上越戦で新潟県の高校生では初めて150キロの大台をマークした。スケールの大きさを買われ、18年ドラフト6位でヤクルトに入団。プロ1年目の昨季は2軍公式戦19試合に主に中継ぎとして登板。0勝2敗で防御率は8・38と結果を残すことができなかった。「悔しかった。もっと直球が生きるよう、ストライクゾーンの幅をうまくつかっていく」と反省し、さらなる成長を誓った。

トークショーにゲスト出演した元ヤクルト投手の本間忠氏(42=日本文理)は「得意の直球で打者を押し、ファウルを打たせて投手に有利な状況に持ち込んでほしい」とエールを送った。8月14~16日はハードオフエコスタジアム新潟でDeNA3連戦がある。「そこで投げることを目標に頑張る」と1軍昇格に向けて決意をあらたにした。【小林忠】

ヤクルト鈴木裕太はサイン攻めに笑顔で応じる(撮影・小林忠)

関連するニュースを読む

広島今村が復活へ「継続」肉体改造で1軍昇格意欲

広島今村猛(2018年9月4日)

広島今村猛投手が肉体改造して復活目指す。23日に帰国するまで米ハワイで自主トレを続けてきた。温暖な地で柔軟性を高め可動域を広げるなど、プロ10年で425試合投げてきた体と向き合った。

筋肉量はすでに昨春キャンプ終了時の数値に近づき「準備を怠らずに継続するだけ」と2軍からスタートする春季キャンプ中の1軍昇格に意欲を示した。

関連するニュースを読む

日本ハム近藤「ウエート場は最高」キャンプ地を絶賛

タピックスタジアム名護(名護市営球場)でテープカットする日本ハム近藤(左端)(撮影・黒川智章)

日本ハムが5年ぶりに春季キャンプを行うタピックスタジアム名護(名護市営球場)の落成記念式典を行った。

川村球団社長ら約250人が出席。除幕式に飛び入り参加した近藤は、改修が完了した球場に「ウエート場は最高。何より新品というのが気持ちいい」。渡具知(とぐち)同市長は「これまで通り、キャンプの開催を続けていただけたら」と長期的な継続を希望した。

関連するニュースを読む

ソフトバンク川原、体重100キロで開幕1軍狙う

キャッチボールする川原(撮影・栗木一考)

球速150キロ超を投げるソフトバンク左腕川原弘之投手がキャンプインに向け順調な調整ぶりだ。すでに自主トレ中に7度ほどブルペン入り。

体重も100キロをキープし、ビルドアップしたボディーで開幕切符をつかむつもりだ。「体重も100キロにしたかった。投球に関しても問題はないし、きちんと動けています」と笑顔で話した。昨シーズン中に支配下選手に復帰。今季11年目を迎えるサウスポーは「今年は1軍で50試合は投げたい」と口元を引き締めた。

ミニラグビーボールを使って練習する川原(撮影・栗木一考)

関連するニュースを読む

広島西川が合同自主トレ初合流「全部でかくなった」

広島西川龍馬内野手(25)が25日、広島・廿日市市内の大野練習場で行われている合同自主トレに初合流した。

鹿児島・徳之島での合同自主トレ中の食事管理とトレーニングによって、体重は4キロ増。プロ入り後、オフの増量がシーズンの長打力アップにつながっているだけに、新シーズンでの長打増にも期待がふくらむ。また一回り大きくなった下半身が、長打力の上積みを予感させた。鹿児島・徳之島での合同自主トレを打ち上げた西川が、大野練習場での合同自主トレに合流。年明けに73キロだった体重は77キロに増量した。ピラティスを取り入れたトレーニングや日本ハム近藤の母の手料理による栄養管理にも支えられ、筋肉量もアップ。この日のフリー打撃でも安定感を増した土台に支えられ、鋭いスイングを繰り返した。

「行く前よりも全部でかくなっていた。打球もちょっと飛ぶようになっている。徳之島で打っている感じも。だからキャンプもすごく楽しみです」。

オフごとに、それぞれの課題に取り組みつつ、体重増は毎年テーマにしている。計画的な体重増は、そのまま長打力アップにつながっている。オフごとに平均3~4キロ増し、1年目から二塁打や本塁打の数を年々増やし、昨年は本塁打数が自身初の2桁となる16本を記録。今年はさらなるパワーアップでキャリアハイの長打が期待される。

広島の外野手は鈴木誠のほかにも野間や長野、松山らライバルがひしめく激戦区。「まずは試合に出られればいい」と足元を見つめる。チーム屈指のバットコントロールにパンチ力も加われば、欠かせぬ中軸となる。今年は「もちろん出たい」と全試合フルイニング出場を目指す。

パ最高出塁の日本ハム近藤からは、高い集中力を持続させるための術も学んだ。「割り切り。打ち取られても切り替える。引きずるのではなく。昨年も集中力があったら、3割打てていましたよ」。昨年打率3割に3厘届かなかったのは連続安打が続いた時期にエアポケットに陥ったとシーズン後に振り返っていた。初めてシーズンを完走して分かった苦い経験も、糧とする。たくましくなったバットマンが、広島打線に力強さを加える存在となる。【前原淳】

関連するニュースを読む

ソフトバンク杉山ブルペン回避、千賀から厳しい助言

千賀(右)の前でキャッチボールをする杉山(撮影・栗木一考)

ソフトバンク2年目の飛躍を誓う杉山一樹投手が渋い表情だ。この日、ファーム施設で練習。

ブルペン入りの予定だったが、変化球がうまく手につかず「変化球が皆無です。ヒジを使って投げたりしたら、ちょっと張ってきて…」と苦笑い。

アドバイスを受けている千賀から「『頭を使わないと生きていけない』と言われました。頑張ります」と反省しきりだった。

杉山(左)にアドバイスする千賀(撮影・栗木一考)

関連するニュースを読む

工藤監督“完全日本一”誓う 熊本で恩返し野球教室

被災した熊本の少年野球2チームに投球について指導するソフトバンク工藤公康監督(撮影・浦田由紀夫)

ソフトバンク工藤公康監督(56)が、被災地へ“完全日本一”を誓った。25日、16年の地震で被災した熊本を訪れ、午前に菊池市、午後に山鹿市で小中学生の少年野球2チームずつ、合計約120人を相手に野球教室を開催。被災した翌年から4年連続4回目となる被災地訪問で、あらためて今季への熱い思いを口にした。

工藤監督 まだ復興半ばだし、自分がやれることをやりたいと思う。野球を通して子供らに頑張ってもらおうと思うし、何より(震災を)風化させないためにも、この野球教室を続けることが大事だと思う。

午前中の菊池市では、被害が大きかった益城町出身が多いチームを含め、2チーム全選手と「1球対決」も行った。「股関節が痛くなった。最初は良かったけど、最後はバテたね」と苦笑いしたが100球を超える投球で子どもらと「会話」した喜びを感じていた。「昨年も多くのファンの声援で日本一になれたと思っている。その恩返しの意味を込めて教室をやっている面もある」。17年から始めた熊本での野球教室。今年で4年目だが、過去3回はすべて日本一になった。「できれば今年はリーグ優勝しての4年連続日本一という思いはある」。被災地の子供らへ「励まし」と「恩返し」の“完全日本一”を誓った。

前日24日には九州北部豪雨被害を受けた大分県日田市の小学校を訪問し「今でも雨が降ると涙を流す子どもがいると聞いた」と心を痛めた。「心の傷はまだまだ癒えていない。短い時間だが、野球教室で対決した思い出が残ってくれればと思うし、本当に笑顔が戻るまでやり続けたい」。九州のチームの監督として、野球を通じた復興支援のハートは消えない。【浦田由紀夫】

震災被害を受けた熊本の少年野球チームの投手に熱心に投球指導するソフトバンク工藤公康監督(撮影・浦田由紀夫)
被災した熊本の少年野球2チーム全選手と対決したソフトバンク工藤公康監督(撮影・浦田由紀夫)

関連するニュースを読む

中日アルモンテ「素晴らしい人格」京田にシエラ紹介

中日新外国人のシエラ(左)はアルモンテ(右)に紹介された京田(中)と笑顔で記念撮影

24日に来日した中日新外国人モイセ・シエラ外野手(31=メシキカンリーグ)がナゴヤ球場を訪れ、ティー打撃などで軽く汗を流した。

練習後にはアルモンテが選手会長の京田に「素晴らしい人格の持ち主」と紹介するなど、早くもバックアップ。メジャー時代の知り合いでもあるビシエドからもアドバイスを受け「昔からの友人もいて、精神的にも助かる」と育成契約からの日本挑戦に勇気を得た様子だった。

関連するニュースを読む

侍稲葉監督「悔いのないよう」親交ある折茂にエール

侍ジャパン稲葉監督がBリーグ北海道対SR渋谷戦で試合前セレモニー登場(右は折茂)(撮影・奥村昌治)

侍ジャパン稲葉篤紀監督(47)が25日、ともに東京オリンピック(五輪)に出場するバスケットボール男子日本代表との共闘を誓った。

Bリーグの北海道-SR渋谷戦(札幌・北海きたえーる)を観戦。「バスケットも野球も、みなさんに少しでも勇気や元気を与えられる活躍ができたら」と話した。元日本代表で今季限りで現役引退するレバンガ北海道の折茂武彦(49)とは親交があり「悔いのないように最後まで頑張ってほしいです」とエールを送った。

侍ジャパン稲葉監督がBリーグ北海道対SR渋谷戦で試合前セレモニー登場(撮影・奥村昌治)

関連するニュースを読む

中日4位郡司は開幕1軍に意欲 動画で打撃チェック

休日返上でマシン打撃を行う中日ドラフト4位の郡司

中日ドラフト4位の郡司裕也捕手(22=慶大)が25日、休日返上で自主トレを行い、開幕1軍入りの目標を再設定した。

24日に母校・仙台育英のセンバツ出場が決定。「後輩たちにも、なんとかいい報告がしたい」と開幕1軍への意欲を改めて示した。

新人合同自主トレは休日だったが、休んでなどいられなかった。ナゴヤ球場屋内練習場でマシン打撃とキャッチング。ティー打撃では自ら動画撮影し、フォームチェックを行った。

「頭の位置を確認したかったので(動画を)撮りました。キャンプでは早くから実戦があると聞いているので、できるなら生きた投手のボールも打ちたいのですが、こうして1人で練習できる環境はありがたいです」。春季キャンプは1軍スタートが決まっているが、次なる目標は開幕1軍。「できることは何でもやっておきたい」との思いが体を突き動かした。

もちろん不安もある。「キャンプがどういったものなのかイメージできないので…。とにかく故障しないようについていきたいです」。キャンプに向け、荷物出しも行ったルーキーは母校の動向も刺激材料に、正捕手の座に挑戦する。

関連するニュースを読む

中日梅津が2・8阪神戦登板に名乗り「いい印象を」

中日梅津(2019年9月18日撮影)

中日2年目の梅津晃大投手が今季の対外試合初戦となる2月8日の阪神戦登板に名乗りをあげた。

「ぼくのような立場はキャンプが始まったら首脳陣の方に最初からいい印象を与えないといけない」と沖縄北谷で予定されている「開幕戦」でのアピールに意欲を見せた。

この日はブルペンで捕手を座らせて80球。立ち投げを含めると100球を超えるなど期待の右腕は早くも全開だ。

関連するニュースを読む

中日ゴンサレス始動「いい感じで準備できている」

中日ルイス・ゴンサレス(2020年1月24日撮影)

中日の新外国人ルイス・ゴンサレス投手(28=オリオールズ3A)もナゴヤ球場で始動した。前夜に来日したにもかかわらず、午前中に屋内練習場でキャッチボールを行った。

昨年、セットアッパーとして活躍したロドリゲスの代役として獲得した左腕は「長旅で時差もあるが、いい感じで準備できている。(キャンプまでにブルペンも)投げるかもしれない」と話した。

関連するニュースを読む

巨人が初の日本一、舘野がMVP50万円 e日本S

eBASEBALL プロリーグ、SMBC e日本シリーズ・巨人-ロッテ第1戦。巨人が初戦を3-1で制した

<eBASEBALLプロリーグ・SMBC e日本シリーズ:巨人6-3ロッテ>◇第2戦◇25日◇コナミクリエイティブセンター銀座

巨人が第1戦を3-1で、第2戦を延長10回、6-3でロッテを下して、初の日本一に輝いた。巨人の選手4人は、優勝報酬で1400万円を獲得した。最優秀選手には巨人舘野弘樹(27)が選ばれ、報酬50万円を獲得した。

第2戦は王手をかけていた巨人が3-1でリードしていたが、8回にロッテ下山祐躍(26)が、井上晴哉を操作して同点の2点適時打を放った。タイブレークの延長10回に、舘野が、大城を操作しての左犠飛、ビヤヌエバの2点適時打などで突き放した。

第1戦は4回に2番手で出場した舘野がゲレーロを操作して先制2ランを放った。1点差に迫られた6回には、レジェンド選手の王貞治で適時打を放ち、突き放した。舘野は「正直、緊張しないでここまで来たけど、今日は緊張した。本塁打はよかったなと。(適時打は)王さんならどこでも打てると思って、振ろうとしました」と振り返った。

舘野(プレーヤーネーム=てぃーの)は全球で「強振」という、ミートカーソルが小さくなるが飛距離が出るという打撃スタイルを貫く。今季は本塁打、打点の2冠王に輝いていた。

巨人は1~3回にスプラトゥーン2の世界王者の吉田友樹、7~9回を東大医学部卒で巨人球団職員の坂東秀憲が操作した。

今大会は、2年目を迎えた野球のテレビゲーム「実況パワフルプロ野球」を使うeスポーツ。プロ野球12球団に所属するeスポーツ選手が、19年の同一球団選手とレジェンド選手のデータを使ったゲーム内選手を操作して、優勝を競う。昨年の第1回は、西武が優勝していた。

関連するニュースを読む