日刊スポーツ

先制点生んだ近本の足を矢野監督称賛「チカらしい」

先制点生んだ近本の足を矢野監督称賛「チカらしい」

阪神対中日 1回裏阪神2死三塁、勝野(右)の暴投で先制の生還を果たす近本(中央)。左は打者サンズ(撮影・前田充)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

阪神は近本光司外野手の足で、先制点を生み出した。

初回に初球を振り抜き右越え二塁打とし、北條史也内野手のバントで三進。2死からジェリー・サンズ外野手への3球目がワンバウンドして捕手がはじいたのを見逃さず、本塁へ生還した。矢野燿大監督も「チカ(近本)が1人で取ってくれましたし。本当にチカらしいチカならではの足で点を取ってくれました」と称賛した。

阪神対中日 1回裏阪神無死、近本は右越え二塁打を放つ(撮影・加藤哉)
阪神対中日 1回裏阪神無死、右越え二塁打を放った近本はベンチに向かって手をあげる(撮影・前田充)

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DeNA梶谷「尊敬する」佐伯に並んだ月間41安打

DeNA対ヤクルト 勝利しタッチを交わすDeNAの、左から佐野、梶谷、神里(撮影・足立雅史)

<DeNA8-4ヤクルト>◇29日◇横浜

DeNA梶谷隆幸外野手が一挙4安打で、4年間一緒にプレーした先輩と肩を並べた。

ヤクルト戦の4回、この日3安打目となる左翼ポール際への16号アーチ。これで月間40安打とすると、6回には右中間への二塁打。90年パチョレック、96年佐伯貴弘と並ぶ球団タイ記録の月間41安打をマークした。今月7度目の猛打賞も球団タイ記録。

「僕の尊敬する佐伯さんに肩を並べたのはすごい喜ばしいこと。コツコツ自分のことを必死にやっていた。ああいう野球を一生懸命やっていた方と同じ記録ができたのがすごいうれしい」と笑顔を見せた。

今季12度目の猛打賞、4度目の4安打で打率も3割2分まで上昇。好調の要因は1月からずっと取り組んできたという逆方向への打撃だという。この日も本塁打と1打席目の安打はレフト方向。「1月から徹底してやってきた。そこが少しずつでも身になってきている」と手応えを口にした。ラミレス監督も「球を良く見て、引きつけてしっかり捉えることができている。だから逆方向に打てる」という。首位巨人の背中は遠いが、梶谷は先輩佐伯のように日々懸命にバットを振り続ける。【千葉修宏】

▼梶谷が4安打を放ち、今月通算41安打。DeNA選手の月間41安打は90年8月のパチョレック、96年5月の佐伯に並ぶ球団最多となった。月間7度の猛打賞も07年8月の金城に並ぶ球団最多。30日のヤクルト戦で、2リーグ制後のプロ野球最多となる月間8度に並ぶことができるか。

DeNA坂本(球団では86年相川以来の新人で開幕から無傷の3連勝)「先頭打者に本塁打を打たれた後、うまく切り替えることができず追加点を与えてしまいました。投球リズムも悪く守備の時間が長くなってしまったことは反省点」

DeNA対ヤクルト お立ち台で笑顔を見せる佐野(右)と梶谷(撮影・足立雅史)

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ロッテ石川7勝、苦手の移動対策で8回途中2失点

日本ハム対ロッテ 7勝目を挙げ笑顔の石川(撮影・黒川智章)

<日本ハム3-4ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

ロッテ石川歩投手(32)は力強かった。8回途中2失点で、今季7勝目を挙げた。

札幌ドームに、ミットを強くたたく音が何度も響く。「今日は良かったですね、まっすぐ」と、普段は辛口気味の自己評価もこの日は高まる。最速は149キロ。7個の三振のうち、5個を直球で奪った。三振の少ない日本ハム近藤にも、フルカウントからの高め直球を空振りさせた。

前回登板した22日の楽天戦(楽天生命パーク)は、6回途中9安打8失点と打ち込まれた。「自分は移動があんまり好きじゃないというか、それで崩れていたんで…その対策はしっかりできたかなと思います」。開幕から12週連続で金曜日の先発が続き、前々回から火曜先発にチェンジ。月曜日の調整も工夫し、2度のミスはしなかった。

優勝争いに、投手陣の柱として挑む。「自分はコンディションを整えて、マウンドに行ければという感じなので」と、趣味のサウナも楽しみながら1週間のサイクルを作る。トレードマークのひげも伸びてきた。「楽天に入った人(DJ・ジョンソン)がいるので。負けないように」。自分の味を出しながら、タフな季節を迎える。【金子真仁】

日本ハム対ロッテ 試合後、笑顔を見せる石川(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ ロッテ先発の石川(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 3回裏日本ハム無死、清宮(右奥)を投ゴロに仕留めるロッテ石川(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ロッテ 後続を抑えロッテ石川に声をかける沢村(中央)(撮影・佐藤翔太)

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栗山監督「野球は結果論」天敵マーティン止められず

日本ハム対ロッテ ベンチで渋い表情の栗山監督(中央)(撮影・黒川智章)

<日本ハム3-4ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

また、天敵にやられた…。日本ハムはロッテ19回戦(札幌ドーム)で1点差負けを喫した。攻守でロッテ・マーティンに試合の流れを奪われた。3点を追う初回1死二、三塁では、犠飛による三塁走者の生還を阻止され、9回には右翼席へ24号ソロを打たれて大きな4点目を失った。上位2チームと戦う大事な6連戦初戦を落としたチームは、30日にも自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅する。

   ◇   ◇   ◇

どうしても、日本ハムがロッテ・マーティンの躍動を止められない。栗山監督は「野球は結果論だから。(元巨人の)藤田監督が過程は大事、でも全ては結果だと。その通りなんだ。けど、過程を大事にしないと結果にはつながらない」と試合後に言った。結果として1点差負けの試合だったからこそ、相手助っ人の活躍ぶりが際だってしまう。

3点を追う初回は、その強肩で1点を阻止された。1死二、三塁の好機で中田が右飛。やや浅めの飛球ではあったが、三塁走者の平沼はタッチアップし、ストライク送球で本塁憤死に。ロッテ先発の石川にもリズムを与えて、8回途中まで快投を許してしまった。

9回には、最も警戒しなければいけなかった本塁打を浴びた。3番手でマウンドに上がった秋吉がリズムよく2死を奪い、迎えたのがマーティン。1ボールからの2球目、131キロのチェンジアップが甘く入ったところを捉えられた。右翼席へ24号ソロを被弾。8回に1点差に詰め寄った直後だけに、手痛い失投で試合の流れを引き戻された。

初回の攻撃も送球がそれれば1点入る可能性はあったが、今季は同様のケースでレーザービームを食らった試合もあった。9回はブルペンに左投手の公文、現状は抑え役を務める宮西も残っていた。今季は要所で手痛い目に遭っているマーティンを抑え込む手はあったかもしれない-。結果論だが、余力を残したままに見える敗戦は悔しさが大きい。「1つ1つ(の勝敗)が重くなっていく時期。まだまだ、これからなので頑張ります」と栗山監督は言った。今季はCSに進出できるのが2位まで。アクセルを踏む時期だ。【木下大輔】

日本ハム対ロッテ 9回表ロッテ2死、マーティンは右越え本塁打を放つ。投手は日本ハム秋吉(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ロッテ 1回裏日本ハム1死二、三塁、中田の右飛で三塁走者の平沼を本塁で補殺するマーティン(撮影・黒川智章)

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ロッテ初回23分猛攻で連勝、安田対策通りの三塁打

日本ハム対ロッテ 1回表ロッテ1死二塁、左中間に適時三塁打を放つ安田(撮影・黒川智章)

<日本ハム3-4ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

2位ロッテが、首位ソフトバンクに1ゲーム差のまま食らいついた。初回、23分間の攻撃を繰り広げ、安田尚憲内野手(21)の適時三塁打などで3点を先制。日本ハムに終盤に迫られ結果的には1点差勝利だったが、猛攻は最後まで効いた。井口資仁監督(45)の展望通りの白星で15日ぶりの連勝。再び勢いに乗った。

    ◇    ◇    ◇

若き4番安田には、すばらしい手本がいる。初回1死二塁。試合開始から12分、日本ハム上沢はすでに23球を投じていた。

1番荻野が11球、3番マーティンが8球。「球数を多く投げさせて粘って。先輩方のそういう姿勢を見て、自分も何とか食らいつこうと」。追い込まれても2球ファウルにし、獲物は7球目の浮いたチェンジアップ。自身初の三塁打が、2点目を呼び込んだ。

続く5番井上が初球を適時打にし、3点を奪った。23分間で41球。初回の40球超えは今季3度目だ。井口監督が試合前に「被打率が低い投手。なかなか連打できない。ワンチャンスをしっかりものにしたい」と展望した通りの展開。「初回から全員が(対策通りに)できた」と喜んだ。

上沢には4戦4勝だ。いずれも初回、ファウルで粘る選手がいる。安田は「エース格で簡単には打てない。厳しい球はファウルにし、甘い球をどれだけ捉えられるか」と意識した。球場入り前から、スコアラー陣から念入りに情報収集。「試合前から始まっていると思っています」と、準備の大切さをかみしめる。

バットを数試合だけ高めに掲げたが、周囲のアドバイスで元に戻し、いきなり3安打を放った。「引きずらないよう、日々新たに」と柔軟にシーズンを進める。日替わり打線ながら、4番安田だけは固定され、60試合以上が過ぎた。深めた経験を、バットで存分に示すべき季節になった。【金子真仁】

日本ハム対ロッテ 1回表ロッテ1死二塁、左中間に適時三塁打を放つ安田(撮影・黒川智章)

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阪神高橋が粘投3勝目「原口さんのリードのおかげ」

阪神対中日 力投する高橋遥人(撮影・上山淳一)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

阪神の先発高橋遥人投手は6回8安打3失点で3勝目を挙げた。

甘い球を痛打され、4回以外は毎回得点圏に走者を背負って「プロに入ってから一番悪かった」。2回は暴投も絡んで逆転を許したが「打たれてから厳しく頑張れたというのがあった」とその後は1失点で踏ん張った。中盤に打線に5点を援護を受けて、初めてバッテリーを組んだ原口文仁捕手からイニング間に「先頭頑張るぞ」など声を掛けられたことも大きかった。8月25日の中日戦以来の白星に「こういう日に勝てて不思議な気持ち。野手の方に感謝です」と控えめに喜んだ。矢野燿大監督は「遥人(高橋)にはもうちょっと高いところを期待しています」と奮起を求めた。

阪神対中日 6回表中日2死一、三塁、京田を空振り三振に仕留め、グラブをたたいて雄たけびをあげる高橋(撮影・前田充)

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阪神坂本が好守に貢献 ダメ押し適時打&0封リード

阪神対中日 8回裏阪神1死三塁、坂本は左前適時打を放つ(撮影・加藤哉)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

阪神の坂本誠志郎捕手は7回からエドワーズの女房役として途中出場し、バットでも勝利に貢献した。

8回1死三塁から橋本の直球を左前へ運んだ。チーム7点目を生み出すダメ押しの適時打に「いいところに飛んでくれて良かったです」と喜んだ。マスクをかぶって藤浪も含めて3投手をリードし、無失点に抑えた。正妻梅野が抜けた穴を、原口とともにしっかり埋めている。

阪神対中日 8回裏阪神1死三塁、坂本は左前適時打を放つ(撮影・上山淳一)
阪神対中日 8回表の中日打線を抑えた藤浪(右)は坂本に迎えられ笑顔を見せる(撮影・前田充)

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阪神矢野監督、藤浪の中継ぎは「学びの場所になる」

阪神対中日 8回表の中日打線を抑えた藤浪(右)は坂本に迎えられ笑顔を見せる(撮影・前田充)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

阪神矢野燿大監督はプロ初ホールドの藤浪に新たな感覚を期待した。

「人の勝ちとかチームの勝ちを背負う。自分でここを抑えないと、というのは誰でもよぎる。(先発時に)みんなこうやって俺のことを勝たしてくれていたんだなとか、この1イニングを抑えるのってこんなに緊張したりプレッシャーかかるんだと学べる」。

当面は中継ぎ起用だが「先発に戻った時にはこの経験が生きる場所になると思う」と願った。

阪神対中日 8回表、リリーフカーで登場する阪神3番手の藤浪(撮影・前田充)
阪神対中日 8回、阪神3番手で登板する藤浪(撮影・上山淳一)

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日本ハム上沢エースの品格、降板後も後輩堀へ声掛け

日本ハム対ロッテ 1回表、先制され顔をしかめる上沢(撮影・黒川智章)

<日本ハム3-4ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

悔しさにじむ降板後、日本ハム上沢直之投手(26)のエースの品格が表れた。

初回にロッテ打線に捕まり、3失点で先制点を献上。その後は立ち直り、7回を投げ抜き8安打3失点。球数123球にも「試合を壊さなかったことは自信にして、これからも継続していきたいです」と前を向いた。

8回にも続投を志願したが、木田優夫投手コーチ(52)は「120球を超えていたので本当に無理やり、ちょっと止めたところもある」と説明。選手生命が危ぶまれた左膝骨折の大ケガから、復活1年目。上沢はコーチの判断を受け止めると、2番手の堀がマウンドに向かうまでベンチに残った。堀が出てくると、ひと言。「頑張れよ」と送り出したという。

アイシングなど自らのルーティンを後回しにし、マウンドを任せる後輩に声を掛けた姿。木田投手コーチは「そういう姿勢が、本当に上沢らしいし、エースだな」と胸を打たれた1人だった。栗山監督も「何とか勝ちを付けてあげたかったけど、とてもいい姿だった」と話した。エースの振る舞いは敗戦の中、ひときわ際立っていた。

日本ハム対ロッテ ベンチで悔しそうな表情を見せる日本ハム上沢(中央奥)(撮影・佐藤翔太)

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ソフトバンク栗原、欠場の悔しさバットに乗せV弾

楽天対ソフトバンク ヒーローインタビューを終えポーズを決めるソフトバンク栗原(撮影・滝沢徹郎)

<楽天2-6ソフトバンク>◇29日◇楽天生命パーク

ソフトバンクの若手成長株が、勝負の一戦で白星を呼び込んだ。同点で迎えた5回1死一、二塁で、栗原陵矢捕手(24)が右翼越えへの決勝12号3ランだ。開幕から84試合連続スタメン出場も打撃不振でスタメン落ち。3試合ぶりのスタメンで25試合ぶりの1発を放ってみせた。楽天則本昂を打ち崩して3位楽天とのゲーム差を6・5に広げ、ロッテとの1ゲーム差の首位をがっちり守った。

   ◇   ◇   ◇

悔しさが詰まった打球が右翼席で弾んだ。ソフトバンク栗原が勢いよく一塁ベースを駆け抜ける。楽天生命パークが静まりかえり、マウンドで則本昂がうなだれるなか、背番号31がダイヤモンドを1周し、両手の拳に力を込めてホームベースを踏んだ。チームに勝利を呼び込む決勝12号3ラン。栗原自身25試合ぶりとなる1発は成長株復活の一振りでもあった。

1-1で迎えた5回1死一、二塁。則本昂の直球を思い切りたたいた。「試合前の練習から目付をもう1回しっかりして、打てるところを待つようにした。ホームランより内角をしっかり振れたのがよかった」。今季は開幕から84試合連続でスタメン出場も、打撃不振で26日ロッテ戦から2試合を欠場。3試合ぶりスタメン復活でしっかり結果を出した。

本来は捕手だが、打撃力を生かすために、今季は一塁と外野で開幕からスタメンを続けてきた。柳田が開幕81試合で連続先発が途切れても栗原は唯一スタメンを守った。しかし9月に入って打率が1割台に低迷。プロ6年目で初めて味わう連続出場の疲れがバットを湿らせた。工藤監督も「試合に出ることで成長できることがある」と我慢してきたがついに欠場を決断。今季の打線の「顔」でもあった栗原への期待の裏返しで「リフレッシュさせたい」という工藤監督のはからいにバットで応えた。「やっぱり悔しかった。今日(29日)スタメンと聞いたときはチームのために頑張ろうと思った」。24歳に笑顔が浮かんだ。

4年連続日本一を狙う打線で打撃力でレギュラーをつかんだ。簡単にその座を手放すわけにはいかない。「ベンチから見える景色もあった」と欠場2試合でさらに成長した。この日から長谷川が新型コロナウイルス感染症から1軍復帰。競争もさらに激しくなるなか、好調若手バットの復活がチームを首位固めに走らせる。【浦田由紀夫】

▽ソフトバンク工藤監督(栗原の決勝3ランに)「悔しい思いをしたと思うが、結果が出たというのは私もうれしいし、打撃コーチもうれしかったと思う。本人にも、この世界は結果だから、これからもしっかりと結果を出していかないといけないよ、と話をしました」

◆栗原陵矢(くりはら・りょうや)1996年(平8)7月4日、福井県生まれ。春江工では高校通算26本塁打。2年春にセンバツ出場。3年時は高校日本代表の主将を務めた。14年ドラフト2位でソフトバンク入団。17年6月13日巨人戦でプロ初出場。昨季は32試合で1本塁打、7打点、打率2割3分1厘。179センチ、75キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1000万円。

楽天対ソフトバンク 5回表ソフトバンク1死一、二塁、栗原は勝ち越しの右越え3点本塁打を放つ(撮影・滝沢徹郎)
楽天対ソフトバンク 5回表ソフトバンク1死一、二塁、勝ち越しの右越え3点本塁打を放ち塁を回る栗原(撮影・滝沢徹郎)

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阪神エドワーズ3戦連続無失点「雰囲気慣れてきた」

阪神対中日16回戦 7回、阪神2番手で登板のジョン・エドワーズ(撮影・上山淳一)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

阪神2番手のジョン・エドワーズ投手は1回1安打無失点でバトンをつないだ。

7回に2死から5番高橋に左越え二塁打を浴びたが、6番シエラをスライダーで空振り三振。これで登板3戦連続無失点で「1軍の試合や雰囲気にも慣れてきた。それが今日も抑えられた要因だと思うから、次からも落ち着いて自分のピッチングに集中したいね」と頼もしかった。

阪神対中日 7回表、リリーフカーで登場する阪神2番手のジョン・エドワーズ(撮影・前田充)

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藤浪初ホールド「晋太郎は球界の宝」鳥谷も復活願う

阪神対中日 8回、阪神3番手で登板する藤浪(撮影・上山淳一)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

右翼ポール際の通路に突然、観客がへばりつき始める。登場曲が流れる前に、名前がコールされる前に、誰が現れるか確信できた。阪神藤浪晋太郎投手(26)はマウンドにたどり着いた直後、内野陣から声をかけられると、心を見透かされたからか照れ笑いした。

「死ぬほど緊張しました。先発の時とは違って、人の勝ちがかかった場面で投げることがこんなに緊張するとは思っていませんでした」

3点リードの8回表、レギュラーシーズンでは初めて甲子園で救援登板した。チーム休日の前日28日を挟んで3連投。力みはあっても、疲れは感じさせなかった。先頭7番阿部への4球目、外角に今季最速159キロを決める。16年に計測した自身最速160キロに肉薄する1球だ。

阿部をフルカウントから歩かせ、8番木下拓にも2ボール。捕手坂本がマウンドで間を取ると、落ち着いた。木下拓は外角154キロで二ゴロ。代打溝脇はスライダーで二ゴロ。1番大島も内角153キロで二ゴロ。1球1球にどよめきが発生する中、1回を無安打無失点。高橋3勝目の権利をつなぎ、今度は安堵(あんど)の笑みが見られた。

「だって、晋太郎は球界の宝だから」

なぜ、そこまで藤浪を気に懸けるのか。そう問われた時、虎の看板を長年背負い続けた鳥谷は簡潔にそう説明した。「特別な能力があるんだから。誰だって、そんな選手がこのまま終わってほしくないでしょ」。

制球難に苦しんでいたころ、投手と野手の垣根を越えて何度も言葉をくれた。ロッテ移籍後も対戦したい投手を問われれば、事あるごとに名前を出し続けてくれた。「ありがたいです」。先輩の言葉に泥を塗るわけにはいかない。配置転換に動揺している暇はない。

7年ぶりの救援登板から3戦目で早くも勝ちパターンに組み込まれた。チームは13連戦に突入したばかり。フル回転は臨むところだ。「何とか無失点で抑えることができて良かったです」。プロ初ホールドでひと山越えた。藤浪が、リリーバーとして再生の道を走り始めた。【佐井陽介】

阪神対中日 8回表中日2死一塁、阪神3番手で登板の藤浪は大島を二ゴロに仕留める(撮影・加藤哉)
阪神対中日 8回表に3番手で登板した藤浪は無失点に抑えベンチで笑顔を見せる(撮影・上山淳一)
阪神対中日 8回表、阪神3番手で登板した藤浪は4球目に球速159キロを記録(撮影・加藤哉)

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佐々岡監督「もっと粘り強く」借金13で打線に苦言

6回表巨人2死二塁、ウィーラーの打席を前に中田の降板を告げベンチに戻る佐々岡監督(撮影・河野匠)

<広島1-6巨人>◇29日◇マツダスタジアム

広島は菅野に屈し、巨人戦4連敗で借金は今季ワーストタイの「13」に逆戻りした。

初回に田中広輔内野手の犠飛で先制点を奪うも、2回以降は打線が沈黙。5回は無死二、三塁としながら、得点できなかった。

佐々岡真司監督は「(菅野は)そんなに簡単に打てる投手じゃない。(5回の拙攻に)もっと粘り強くやってほしい」と苦言を呈した。13年以来7年ぶりに首位とのゲーム差は「20・5」となった。

5回裏広島2死二、三塁、鈴木誠は右飛(撮影・加藤孝規)

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阪神が連戦好発進、前回13連戦は7勝4敗1分け

中日に勝利した矢野監督はエアグータッチする(撮影・上山淳一)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

阪神は10月11日DeNAまで予定されている13連戦を白星発進した。

過去の主な大型連戦(当初の予定が9連戦以上)の初戦は

9連戦=8月4日2●7巨人↓4勝5敗

13連戦=9月1日2○1ヤクルト↓7勝4敗1分け(中止1)

無難に滑り出した今回はこまで白星を伸ばせるか。

勝利球をスアレスから受け取った高橋(中央)(撮影・加藤哉)

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阪神大山、バース以来キング現実味「最高の感触」

阪神対中日 ヒーローインタビューを終え笑顔でガッツポーズする糸井(左)と大山(撮影・前田充)

<阪神3-5中日>◇29日◇甲子園

キングに王手や! 阪神大山悠輔内野手(25)が、22号ソロを放ち、リーグ最多23本塁打の巨人岡本に1本差に迫った。

矢のような鋭い当たりだった。5-3の6回先頭で、中日藤嶋の外角直球を捉えた。「最高の感触でした」。打球は弾丸ライナーでバックスクリーン左に到達。「打った後にボールがついてくる感覚というか、今までにない感覚があった。練習でやってるスイング、バッティングっていうのが、まだまだですけど少しずつできてきている」。3点差とする一撃に納得できた。矢野監督も「入ると思わなかった。それぐらい真芯のあのライナーというのはすごい打球やった。一発で仕留めたというのも価値がある」と驚きの表情を見せた。熾烈(しれつ)なホームラン王争いを繰り広げている。大山は18日中日戦で2発を放ち、一時は岡本に21本塁打で並んだ。その後再び岡本が突き放し2本差とされたが、大山も猛追。「まずはしっかり頑張ります」とタイトルよりチームの勝利を追うが、86年バース以来のキングは現実味を帯びている。9月の月間9本塁打はセ界トップ。打率も3割5厘と上向きで、月間MVPすら射程圏内だ。

4回には左前打、8回には右翼線への二塁打で今季6度目の猛打賞。「終わったあとに反省して、また明日、一からしっかり準備ができてる。そういった積み重ねができてる。もっとレベルは上がると思います」。シーズンは終盤に差し掛かっても、大山は元気だ。【只松憲】

阪神対中日 6回裏阪神無死、中越え本塁打を放つ大山悠輔(撮影・前田充)

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広島7年ぶり首位と20・5差「同じ失敗した」遠藤

広島対巨人 4回表巨人2死一塁、若林に左中間適時三塁打を打たれた遠藤(撮影・加藤孝規)

<広島1-6巨人>◇29日◇マツダスタジアム

広島遠藤淳志投手(21)が巨人16回戦(マツダスタジアム)に先発し、5回4安打4四死球3失点で4敗目を喫した。

ボール先行の投球で四死球からピンチを招き、ストライクを取りに行った球を痛打された。2週続いた巨人菅野との対戦は前回同様、四球から失点を重ねて5回降板に終わった。この敗戦で、首位との差は13年9月12日以来となる大台20・5ゲーム差に広がった。

   ◇   ◇   ◇

21歳の遠藤にとって、球界のエースとの差をまざまざと見せつけられる登板となった。状況に応じて“力を入れる”巨人菅野に対し、遠藤はカウントによって“力が入った”。課題の立ち上がりを無失点で切り抜けながらも、ボール先行の投球から崩れた。

「前回と同じ失敗をしてしまった。全体的にボール先行になってしまったので、そこは反省しないといけない。本当に3回、4回がもったいなかった」

1回から球速も出ず、打者3人に2ボールとするなど、ボール先行の投球が目立った。3回、先頭の若林へのこの日初めての与四球から崩れた。1死二塁で吉川尚に2ストライクから死球。続く松原に2ボールとし、ストライクが欲しい場面で右前へヒットエンドランを決められ、同点に追いつかれた。さらに1死一、三塁から遊ゴロも、再び一塁走者がスタートを切っており、三塁走者に勝ち越しの生還を許した。

4回も先頭への四球から、若林に適時三塁打を浴びた。この日許した4四死球のうち3四死球が失点につながり、2本の適時打はいずれも2ボールから。今季被打率2割3分4厘も、ボール先行に限れば3割1分2厘にはね上がる。佐々岡監督は「いつも言っているように、悪いところが出た。もっと考えてやらないと」と猛省を促した。自分自身と戦っているようでは、連勝記録を続ける菅野に挑むことはできない。遠藤は「もっともっと試合を見て、感じて、勉強していかないといけない。いつか報われることを信じて挑戦して行ければ」と表情を引き締めた。

打線も遠藤を援護できず、首位巨人とは13年9月12日以来の大台となる20・5ゲーム差に。巨人が足を絡めて若い遠藤を攻略したチーム力を含め、連覇へ突き進むチームとの差は投手力だけではない。【前原淳】

▽広島会沢(コンディション不良から復帰し、9日ヤクルト戦以来の先発マスク)「フル出場で体的には問題なくプレーできた。チームが勝てなくて申し訳ない。チーム一丸で勝利を目指して1試合1試合やるだけです」

◆広島の13年 野村謙二郎監督4年目の13年は、最多14あった借金を3まで減らし、球団史上初のクライマックス・シリーズ進出を決めた。Aクラス入りも97年以来16年ぶりだった。この年は巨人が首位独走でセ・リーグ制覇。広島との差は最大で「20・5」ゲーム開いていた。

広島対巨人 3回表巨人1死二塁、吉川尚(手前)に死球を与えた遠藤(中央)のもとへナインが集まる(撮影・河野匠)

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甲子園今季初弾の糸井「最高」超人スマイルはじけた

阪神対中日 ヒーローの糸井はファンの声援に応える(撮影・上山淳一)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

お待たせ!阪神糸井嘉男外野手(39)が実に3カ月ぶりとなる決勝の2号2ランを放った。同点とされた直後の5回2死一塁で中日勝野からバックスクリーンへ。6月27日DeNA戦以来で、甲子園では今季初アーチとなった。チームはこの日も新型コロナウイルス感染者が判明して窮地にあえぐ。膝痛を抱えながら戦う男が意地をみせ、13連戦の白星発進に導いた。

     ◇     ◇     ◇

糸井が久々にゆっくりとダイヤモンドを1周した。3-3とされた直後の5回2死一塁。勝野の初球144キロ直球を捉えた。会心の感触を「10年ぶりです」と糸井節で表現。放物線は浜風も関係なく一直線に伸び、バックスクリーンに吸い込まれた。1週間ぶりに上がったお立ち台では、ファンの盛り上がりに「やっぱり最高です!」と超人スマイルをはじけさせた。

4年契約最終年の今季は、右膝痛など満身創痍(そうい)のプレーが続く。一時は出場機会も減り、10年ぶりの「7番」も経験したが「やっぱり野球が好き。勝ちたい」というモチベーションが39歳を支えている。コロナ禍で計20選手の入れ替えが行われる中、21日DeNA戦から7試合連続で「3番」で先発し、この間、26打数11安打7打点。9月の月間打率は3割5分2厘と、本来の姿を取り戻しつつある。

「体のことがあり(試合に)出ながら治すというのは難しいところがありますが、徐々には良くなってきている。全力で結果を出せるように毎日、準備はしています」

試合前練習では若手が打撃練習を始める中、自らのペースで外野を1人黙々とランニング。長時間のウオーミングアップで体をほぐし、毎試合に備えている。本塁打は6月27日DeNA戦以来で、204打席ぶりは移籍後最長ブランクだった。おまけに聖地では18年9月12日中日戦以来、約2年ぶり。「甲子園で打てて、本当に良かったです」という言葉に実感がこもった。矢野監督も糸井の久々の一撃を「ベースを1周してる嘉男がまた本当にいい顔で見えた。場面も最高の場面でしたし、最高のホームランでした」と評価した。

この1発で「ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞」の賞金100万円もゲット。使い道はこれから考えるという。チームは中日に甲子園で今季7戦7勝とし、連勝で13連戦の白星スタートを決めた。首位巨人の背中を追いかけて、スピードを緩めるわけにはいかない。背番号7はお立ち台で「明日も勝つ!」と、ファンに力強く誓った。調子が戻った超人糸井が、そのバットで打線をけん引していく。【奥田隼人】

▼阪神は9月の成績を13勝11敗1分けとし、1試合を残して月間勝ち越しを決めた。7月14勝8敗2分け、8月13勝12敗1分けに続き3カ月連続。

阪神対中日 5回裏阪神2死一塁、中越えに勝ち越し2点本塁打を放つ糸井(撮影・前田充)
阪神対中日 5回裏阪神2死一塁、中越えに勝ち越し2点本塁打を放ち笑顔で生還する糸井。捕手木下(撮影・前田充)
阪神対中日 5回裏阪神2死一塁、中越えに勝ち越し2点本塁打を放ちナインに迎えられる糸井(撮影・前田充)
阪神対中日 ヒーローインタビューを終え笑顔でガッツポーズする糸井(左)と大山(撮影・前田充)

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菅野12連勝「しんどいけど…」次戦前人未到に挑む

広島対巨人 開幕投手からの連勝を12に伸ばし、ボードを手に笑顔を見せる菅野

<広島1-6巨人>◇29日◇マツダスタジアム

巨人菅野智之投手(30)が球団史上初となる開幕投手からの12連勝を達成した。

6回104球を投げ4安打1失点9奪三振の快投で、球団では38年春スタルヒンを抜き、球界では04年岩隈久志(近鉄)に並んだ。「素直にうれしいです。こればっかしは自分の力だけではどうにもならないことで、本当に1勝1勝の積み重ねなので、後ろ守ってくれる野手であったり、トレーナーさんであったり、いろんな人に感謝を伝えたいです」と頭を下げた。

ピンチでギアを挙げ追加点を与えなかった。5回、岡本の失策が絡み、無死二、三塁のピンチを背負った。まずは大盛を141キロのフォークで空振り三振に仕留めると、続く田中広からは150キロ直球で連続三振を奪った。最後は鈴木誠を150キロ直球で右飛に仕留め「毎回野手には助けられっぱなしですし、何とかカバーしたいなという気持ちで。今日はチーム一丸で勝てた1勝だと思います」と笑顔を見せた。

次戦で勝利を収めれば、前人未到の開幕投手からの13連勝となる。次戦に向け「この連勝は1回負けてしまうと記録が止まってしまう。毎回意識しながらマウンドに上がるのは意外としんどいんですけど、そういう期待に応えるのもプロ野球の醍醐味(だいごみ)だと思いますし、自分自身も負けないでシーズンを終えられるように、頑張っていきます」と力を込めた。

広島対巨人 広島を下し、原監督(左)とグータッチを交わす菅野(撮影・河野匠)

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阪神スアレス、セーブつかずも上位打線3人斬り

9回表から登板し、試合を締めたスアレス(撮影・前田充)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

阪神ロベルト・スアレス投手は4点差の最終回に登板し、1回無失点で試合を締めた。

2番京田には全3球を150キロ超えの直球で攻めて三直。3番アルモンテに四球を与えたが、4番ビシエドを遊撃併殺打に打ち取った。セーブ機会ではなかったが、上位打線に仕事をさせなかった。

今季はここまで37試合に救援登板し、防御率1・40と安定感を保っている。

中日に勝利し喜ぶスアレス(右から2人目)ら阪神ナイン(撮影・上山淳一)

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巨人原監督、菅野の開幕12連勝に「歴史は物語る」

広島対巨人 広島を下し、原監督(左)とグータッチを交わす菅野(撮影・河野匠)

<広島1-6巨人>◇29日◇マツダスタジアム

巨人原辰徳監督は、開幕から12連勝を飾った菅野智之投手の投球について「先制されても、やっぱり自分を見失わずにしっかりゲームをつくれる。かなり早い段階で逆転したっていうのも、攻撃陣も見事だったと思いますね」と評価した。

5回無死二、三塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、勝負どころで崩れない強さがある。

「やっぱり、ランナーを背負った時には慎重に投げるというのはね。2ナッシングからでも2-2、3-2カウントまでというかね。そういう慎重さっていうのはピッチャーって大事なんでしょうな」と分析。

無傷の12連勝については「これはもうすごい数字ですよ。先発ピッチャーはいくつ貯金ができるかも大事なとこですしね。それが何十年ぶりかなんかでしょ。(04年の岩隈に16年ぶりに並び)歴史は物語るところでしょうね」と評した。

巨人の優勝マジックは23になった。

広島対巨人 開幕投手からの連勝を12に伸ばし、ボードを手に笑顔を見せる菅野

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栗山監督感服「いい姿」交代の上沢が堀にエール

日本ハム対ロッテ ベンチで渋い表情の栗山監督(中央)(撮影・黒川智章)

<日本ハム3-4ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

日本ハムは上沢直之投手が対ロッテ今季4連敗となった。初回に3失点も、2回以降は粘って勝機を最後までつないだが及ばず。

「初回が全てです」と振り返ったが、7回123球を投げ終え、8回続投も志願。首脳陣判断で交代となったが、8回に堀がマウンドに上がるまでベンチに残って「頑張れよ」とひと声かけてからベンチ裏へ引き揚げたという。栗山監督は「何とか勝ちを付けてあげたかったけど、とてもいい姿だった」と話した。

日本ハム対ロッテ ベンチで険しい表情の日本ハム栗山監督。左手前は中飛に終わりベンチに戻る中田(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ロッテ ベンチで悔しそうな表情を見せる日本ハム上沢(中央奥)(撮影・佐藤翔太)

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日本ハム大田がマルチ 自己最長更新21戦連続安打

日本ハム対ロッテ 8回裏日本ハム無死、大田は左前打を放つ(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム3-4ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

日本ハム大田泰示が21試合連続安打をマークした。3点を追う5回、先頭でカウント1-2から中安打を放った。5日西武戦(札幌ドーム)からの連続試合安打を伸ばし、自己最長をさらに更新。

8回には左前打を放ちマルチ安打を記録したが、9回1死一、二塁では三ゴロに倒れ、チャンスで1本が出なかった。

日本ハム対ロッテ 8回裏、2点本塁打を放ち大田(左)とポーズをとる王柏融(撮影・黒川智章)

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巨人ウィーラー横っ跳び併殺完成「すばらしい1日」

7回裏広島1死満塁、メヒアの一ゴロを好守で併殺に仕留めどうだと言わんばかりの表情を見せるウィーラー(撮影・河野匠)

<広島1-6巨人>◇29日◇マツダスタジアム

巨人ゼラス・ウィーラー内野手が守備で見せた。4点リードの7回1死満塁。広島メヒアの放った一塁線への強烈な打球を横っ跳びで好捕。そのまま一塁を踏んだ後、本塁に送球し併殺を完成させた。

バットでも6回2死二塁、26打席ぶりの安打となる左翼線への適時二塁打を放った。「捕るために最善を尽くそうと思った。ヒットもそうですし、今日はすばらしい1日」。原監督は「あれはスーパープレーですね」とたたえた。

7回裏広島1死満塁、メヒアの一ゴロを好守で併殺に仕留めたウィーラー(左)を笑顔で迎える岡本(撮影・河野匠)

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日本ハム樋口ほろ苦本拠地デビュー、2打数無安打

日本ハム対ロッテ 2回裏日本ハム2死、三振に終わる日本ハム樋口(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム3-4ロッテ>◇29日◇札幌ドーム

日本ハムの樋口龍之介内野手の本拠地デビュー戦はほろ苦い結果となった。

7番三塁で3試合連続の先発出場。第1打席ではフルカウントまで粘ったが、最後は149キロ速球に空振り三振に倒れるなど2打数無安打。「ファームでやってきたことを出せればいいと思うのですけど、それが1軍のレベルだとなかなか難しい。そこは試行錯誤しながらやっていきたい」と話した。

日本ハム対ロッテ 8回裏日本ハム無死一塁、代打に王柏融を送られベンチから声を出す樋口(右手前)(撮影・佐藤翔太)

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中日、助っ人3人並べるも…78年ぶり甲子園9連敗

7回表終了後、ベンチ内を見る与田監督(撮影・上山淳一)

<阪神7-3中日>◇29日◇甲子園

中日の甲子園連敗は止まらなかった。先発勝野昌慶投手は5回5失点。新外国人モイセ・シエラ外野手を昇格即スタメン起用し、与田中日では初の助っ人野手3人をスタメンに並べた。しかし、攻撃力増強にはつながらず今季甲子園7戦全敗。昨年9月29日から9連敗で球団では78年ぶりの屈辱だ。

与田剛監督は「ウチは本塁打ゼロ。ワンチャンスをモノにできるかの差が出た試合」と鬼門脱出失敗にガックリ。3位DeNAとは2・5ゲーム差に広がった。

▽中日アルモンテ(5試合ぶりマルチ安打に6回は左中間への飛球を好捕) 打撃の調子はいい。守備は英智コーチとしっかり練習しているので、いい守備につながっている。

▽中日渡辺(6回代打で出場し、今季初安打) 積極的にいけたので、その気持ちをずっと持って、これからもやっていきたい。

5回を投げ終え中日先発の勝野(手前中央)はベンチへ引き揚げる(撮影・上山淳一)

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巨人3回1安打で2得点「思い切っていった」原監督

広島対巨人 3回表巨人1死一、二塁、右前に適時打を放ち古城コーチ(左)とグータッチを交わす松原(撮影・河野匠)

<広島1-6巨人>◇29日◇マツダスタジアム

巨人が3回に足を絡めた攻撃で逆転し、菅野を援護した。無死一塁から走者がスタートして菅野が犠打を決めると、1死一、二塁から松原のエンドランで同点に追い付いた。

続く1死一、三塁では一塁走者のみがスタートし、坂本の遊ゴロが併殺打にならずに追加点。1安打で2点を奪い、原監督は「思い切っていったということですね。なかなか打ちあぐねていた」と広島遠藤の攻略につなげた。

広島対巨人 3回表巨人1死一、二塁、右前に適時打を放つ松原。捕手会沢(撮影・河野匠)
広島対巨人 3回表巨人1死一、三塁、坂本の遊ゴロの間に勝ち越し。左は遠藤(撮影・加藤孝規)

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広島大盛、菅野から三塁打も反省「2本、3本と…」

広島対巨人 1回裏広島無死、大盛穂は右三塁打を放つ(撮影・加藤孝規)

<広島1-6巨人>◇29日◇マツダスタジアム

広島大盛穂外野手が、またも菅野から長打を放った。1回に右中間を破る三塁打で出塁し、田中広の犠飛で先制のホームを踏んだ。

1番で起用された12試合中6試合で1打席目に安打を放ち、いずれも得点を記録。ただ5回無死二、三塁で空振り三振に倒れ、2打席連続三振で途中交代となった。「2本、3本と打てるようにやっていきたい」と試合後は反省した。

広島対巨人 5回裏広島無死二、三塁、大盛は三振(撮影・加藤孝規)

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楽天4連敗自力V消滅、則本昂「大事にいき過ぎた」

5回表、降板後ベンチで下を向く楽天則本昂大(撮影・滝沢徹郎)

<楽天6-2ソフトバンク>◇29日◇楽天生命パーク

楽天則本昂大投手が4回1/3、6安打5失点でKOされ、チームは4連敗に沈んだ。

「1球1球、慎重に少し大事にいき過ぎたかもしれない。その分、球数が多くなり、テンポを悪くしてしまった」と4日オリックス戦以来の復帰登板で今季4敗目を喫した。

首位ソフトバンクと6・5、2位ロッテと5・5ゲーム差に広がり自力優勝の可能性が消滅。30日は涌井、10月1日は岸を登録抹消から最短10日で再登録して先発させる見込み。

5回表、ベンチへ引き揚げる楽天則本昂大(撮影・滝沢徹郎)

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オリックス山本7勝「打者を圧倒」ペース握り14K

オリックス対西武 伏見(左)の祝福を受ける14奪三振で勝利投手の山本(撮影・前岡正明)

<オリックス3-0西武>◇29日◇京セラドーム大阪

オリックス山本由伸投手(22)がエースの快投を見せつけた。西武戦でプロ最多の1試合14奪三振。目標の2桁勝利に射程圏内の今季7勝目を挙げた。お立ち台で「冷静に熱く投げました」と叫ぶ。8回無失点でマウンドに仁王立ちした。

登板前、いつも言い聞かせていることがある。「初回がとにかく大事」。1回からストライクゾーンの高低をフルに使う。先頭源田にはすべて高め速球だ。150キロ超であっさり追い込み、空を切らせた。2死後は巧打者の栗山と対決。ファウルで粘られて7球目は外角高め149キロを当てられたが8球目は外角低めにフォークを落とし、空振り三振だ。球威がある分、高低に揺さぶる球に打者の目線はついていけなかった。

1回は3者連続空振り三振。3回から5者三振を続けて奪った。この日は実に17度も3球以内で追い込んだ。山本は「ストライク先行の結果、しっかり打者を圧倒できている。練習してきたストレートが空振りを取れるおかげで、変化球も空振りを取れるようになって1つ1つの球の質が上がっている」と話せばリードした伏見も「フォークが素晴らしく良かった」と絶賛。夏場は1カ月以上、勝てなかったが自身3連勝だ。

防御率2・43と123奪三振は堂々のリーグ2冠で10勝もうかがう。先発転向2年目も着実に進化する。チームは9月の月間勝率5割以上を確定。中嶋監督代行体制下で勝率5割に戻した。指揮官は「(カード)頭を取ってくれると勇気が出る」と感謝。速球の軌道から落としたり曲げて打者を惑わす、大黒柱の独壇場だった。【酒井俊作】

▽オリックス伏見(2回に5号ソロ、守っては山本を好リード)「(アーチは1-3から)四球を出したくないだろうと思って。由伸『さん』のリズムを崩さないように。ストライク先行にできるのは、由伸という投手のレベルの高さ」

オリックス対西武 6回、中村を空振りの三振に打ち取りさけぶ山本(撮影・前岡正明)
オリックス対西武 オリックス先発の山本(撮影・岩下翔太)

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ヤクルト小川は今季最短降板、監督「粘れなかった」

DeNA対ヤクルト ヤクルト先発の小川(撮影・足立雅史)

<DeNA8-4ヤクルト>◇29日◇横浜

ヤクルトは2連敗で、今季最多タイの借金15となった。

先発ローテーションを再編し、エース小川泰弘投手が初めてカード初戦に先発。今年8月にノーヒットノーランを達成した横浜スタジアムのマウンドだったが、高めに浮いた球を痛打され、今季最短3回で降板。5失点、61球で4敗目を喫した。高津臣吾監督は「制球、配球、投球、ミスはあった。これだけ点を取られているからもちろんだけど、彼ならもう少しできることはあったんじゃないかなと思う」と振り返った。

初回は佐野に逆転3ラン、3回は連打や四球で2失点と、立ち直れなかった。指揮官は「ここというところでボールをコントロールして、相手にスイングさせない、バットの芯に当てさせないというのが小川のスタイル。粘れるところがいいところだと思っているので、今日はそれができなかったと思う」と課題を挙げた。

DeNA対ヤクルト 1回裏DeNA1死一、二塁、佐野(左)に右越え3点本塁打を浴びた小川(撮影・足立雅史)

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