日刊スポーツ

153キロ仙台大・稲毛田、2段投球導入で不調脱却

ドラフトファイル:稲毛田渉

<ドラフト候補生全員!? 会いに行きます>

仙台大の右腕・稲毛田渉投手(4年=帝京)は、2段モーション導入で不調を脱却した。

昨秋は投球フォームを崩し、登板は1イニングのみ。米大リーグの投手映像を参考に「力まずに、ためを作ることでストライクゾーンで勝負できる直球と変化球が投げられるようになった」と自信も回復した。

今春の練習試合では自己最速を4キロ更新する153キロをマーク。リーグ初登板となった21日の東北工大戦で7回1安打11奪三振と好発進し、3季ぶり頂点にも勢いをつけた。

仙台大・稲毛田渉

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世田谷西、中本牧、海老名など8チームが3回戦に進出!春の王者決めるリトルシニア全国大会 

※写真はイメージ

<第30回日本リトルシニア全国選抜大会>◇大阪シティ信用金庫スタジアムほか◇28日◇2回戦

日本リトルシニア中学硬式野球協会の春の王者を決める全国大会2回戦16試合が、関西地区の各球場で行われた。世田谷西、中本牧、海老名、千葉市、浦和、武蔵府中など8チームが3回戦に進出した。昨春準優勝の東練馬は、蒲郡幸田に敗れた。

【28日の結果】

▽2回戦

世田谷西 2-0 小笠浜岡

蒲郡幸田 5-3 東練馬

海老名 11-7 熊谷

中本牧 8-1 札幌琴似

豊田 5-3 瑞穂

静岡裾野 10-3 調布

北摂 7-3 水戸

草津 2-1 常陸太田

千葉市 7-5 三田

浦和 5-1 木更津

知多東浦 7-0 京都亀岡

東北楽天 8-6 八代

青森山田 1-0 なめがた

大阪福島 6-1 東京神宮

五條 5-0 富士

武蔵府中 5-2 愛知西

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調布、青森山田、水戸シニア、東北楽天など1回戦突破 リトルシニア全国大会

野球ボール

<第30回日本リトルシニア全国選抜大会>◇大阪シティ信用金庫スタジアムほか◇1回戦

日本リトルシニア中学硬式野球協会の春の王者を決める全国大会1回戦32試合が、関西地区の各野球場で行われた。

【27日の結果】

▽1回戦

調布 11-10 徳島東

武蔵府中 6-1 山口東

青森山田 6-0 摂津

中本牧 5-1 橿原磯城

五條 8-0 長岡東

東練馬 8-5 兵庫北摂

熊谷 9-2 安曇野南

水戸シニア 6-5 須賀川シニア

静岡裾野 8-1 尼崎北

なめがた 10-1 大空

海老名 8-7 京都

富士シニア 9-5 熊本北シニア

東京神宮 9-5 大町

瑞穂 5-3 盛岡姫神

草津 10-3 中野

豊田 10-0 空知滝川

東北楽天 10-7 行田

京都亀岡 7-0 高崎

八代 5-1 東住吉

浦和 2-0 高鍋

愛知西 4-2 佐倉

木更津 11-4 長岡

蒲郡幸田 2-1 横手

常陸太田 2-0 白山

札幌新琴似 4-2 仙台宮城野

北摂 8-1 取手

三田 5-4 上北さくら

千葉市 4-1 札幌大谷

大阪福島 11-9 上尾

知多東浦 11-7 世田谷西多摩川

世田谷西 9-4 三原中央

小笠浜岡 14-4 苫小牧

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佐々木麟太郎「私の人生の章がここスタンフォードで幕を開けます!」米国到着と大学訪問を報告

佐々木麟太郎(2024年3月1日撮影)

花巻東(岩手)で通算140本塁打を放ち、米スタンフォード大への進学が決まっている佐々木麟太郎内野手(18)が25日、自身のインスタグラムを更新し、米サンフランシスコに到着したことを報告した。

スタンフォード大で監督やチームメートにあいさつしたことも報告し「私の人生の章がここスタンフォードで幕を開けます!前だけ見て一生懸命に頑張ります!」と発信した。

佐々木麟太郎の公式インスタグラムから
佐々木麟太郎の公式インスタグラムから
佐々木麟太郎の公式インスタグラムから
佐々木麟太郎の公式インスタグラムから
佐々木麟太郎の公式インスタグラムから
佐々木麟太郎の公式インスタグラムから
佐々木麟太郎の公式インスタグラムから
佐々木麟太郎の公式インスタグラムから

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関メディベースボール学院ポニーV、全日本選手権大会に続く全国大会制覇 エスプランナーカップ

優勝した関メディベースボール学院ポニー

<エスプランナーカップ第8回全日本選抜中学硬式野球大会>◇沖縄・コザしんきんスタジアムほか◇決勝

初出場の同士の決勝は関メディベースボール学院ポニー(兵庫)がSKポニー(神奈川)を8-3で破り優勝した。1回表に1番・川口壱茶がバントヒットで出塁、四球、野選で無死満塁とすると、4番・辻田成馳が2点タイムリーを放ち先制。さらに5番・川元春輝のタイムリー、6番・清家克紀の犠飛などでこの回5点を奪った。SKポニーは4回裏に久末哲平のタイムリー二塁打などで反撃したが、関メディ学院の4投手を攻略できなかった。

関メディ学院は昨年春まで加盟していたヤングリーグ春季大会、ポニーリーグ加盟後の夏の全日本選手権大会に続く、全国大会制覇を達成した。

▼決勝

関メディベースボール学院ポニー 8-3 SKポニー

【3位】将門ポニー、市原ポニー

◆表彰選手【最優秀選手賞】水木那大(関メディ学院)【優秀選手賞】久末哲平(SK)【殊勲賞】飯岡一路(将門)、鬼崎翔平(市原)【敢闘賞】神田佑真(墨田)、須田奏音(北斗)、土屋温人(山形)、松倉龍心(関メディドリームズ)【SSK最優秀選手賞】新垣来音(ポニー沖縄ダイヤモンドBBC)

【特別賞】ポニー北九州ドリームズ、ポニー佐賀ビクトリー、宜野湾ポニーズ、ポニー筑後リバーズ

準優勝のSKポニー
3位の将門ポニー
3位の市原歩ニー

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SKポニーと関メディベースボール学院ポニーがともに決勝初進出 エスプランナーカップ

<エスプランナーカップ第8回全日本選抜中学硬式野球大会>◇沖縄・コザしんきんスタジアムほか◇準々決勝、準決勝

ポニーリーグの春の王者を決める決勝戦にSKポニー(神奈川)と関メディベースボール学院ポニー(兵庫)が進出した。

SKポニーはこの日、関メディドリームズポニー(兵庫)を大差で破り、準決勝に進出。市原ポニー(千葉)との準決勝は、四死球に失策絡みで先制すると、3回までに8点を奪い完勝した。

関メディ学院は準々決勝で墨田ポニー(東京)を2投手で完封して4強入り。準決勝は将門ポニー(茨城)と対戦して、4-4で迎えた6回にスクイズで決勝点を挙げた。

どちらも初進出の決勝戦は25日に行われる。

【24日の結果】

■2回戦(継続試合)

山形ポニー(山形) 12-11 高松LTSポニー(香川)

■準々決勝

関メディ学院 4-0 墨田ポニー

将門ポニー 8-5 北斗ポニー(北海道)

市原ポニー 21-0 山形ポニー

SKポニー 13ー1 関メディドリームズポニー

■準決勝

関メディ学院ポニー 5-4 将門ポニー

SKポニー 8-2 市原ポニー

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市原ポニー、墨田ポニー、将門ポニーなどが8強入り エスプランナーカップ

<エスプランナーカップ第8回全日本選抜中学硬式野球大会>◇沖縄・コザしんきんスタジアムほか◇1、2回戦

中学硬式野球のポニーリーグ春の王者を決めるトーナメントが沖縄で開幕した。初日はダブルヘッダーとなった市原ポニー(千葉)が合計39得点、墨田ポニー(東京)が2回戦で昨年優勝のポニー筑後リバーズ(福岡)に快勝、将門ポニー(茨城)は昨年夏のエイジェック杯初代王者のポニー佐賀ビクトリー(佐賀)を破って準々決勝に進出した。昨年秋の関東王者・SKポニー(神奈川)も接戦を制し、2チームが初出場する関メディ学院ポニー(兵庫)、関メディドリームズポニー(同)も8強入りした。なお、山形ポニー(山形)-高松LTSポニー(香川)は5回裏終了時点で時間切れのため、23日に継続試合として行われる。

◆1回戦

墨田ポニー 1-0 ポニー立花ドリームズ(福岡)

ポニー筑後リバーズ 7-1 沖縄本部ポニー(沖縄)

将門ポニー 6-1 沖縄中央ポニー(沖縄)

ポニー佐賀ビクトリー 3-1 八重山ポニー(沖縄)

市原ポニー 33-1 沖縄ホーネッツポニー(沖縄)ポニー北九州ドリームズ(福岡)7-3 館林慶友ポニー(群馬)

小平ポニーズ(東京) 4-3 宜野湾ポニー(沖縄)

関メディドリームズポニー 10-2 清瀬ポニー(東京)

◆2回戦

関メディ学院ポニー 8-1 房州ポニー(千葉)

墨田ポニー 5-1 ポニー筑後リバーズ

北斗ポニー(北海道) 3-1 ポニー三潴ファイターズ(福岡)

将門ポニー 7-4 ポニー佐賀ビクトリー

市原ポニー 6-5 ポニー北九州ドリームズ

SKポニー 5-4 ポニー沖縄ダイヤモンドBBC(沖縄)

関メディドリームズポニー 5-4 小平ポニー

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静岡裾野リトルシニアが悲願の初優勝目指す 戸倉主将「一戦必勝で全国制覇を」 全国選抜大会

全国制覇に向けて出陣する裾野シニアの選手たち

中学硬式野球の第30回日本リトルシニア全国選抜大会が、25日から大阪府で開催される。9年連続13度目出場の静岡裾野(関東連盟)は、初戦で尼崎北(兵庫、関西連盟)と対戦。準優勝した2019年以来の決勝進出を果たし、悲願の初優勝を目指す。

昨秋の関東連盟秋季大会4強で全国切符をつかんだ。主将の戸倉悠吾内野手(3年)は「チーム状態はすごくいい。一戦必勝で全国制覇を果たしたい」とチームの思いを代弁した。「1番・三塁」を務めるキャプテンは「どんな時でも元気な声で、みんなを引っ張っていく」と決意を込めた。

攻撃の中心は4番を務める井上哲兵外野手(3年)だ。全国切符をたぐり寄せた昨秋の関東大会では、6試合で打率7割1分4厘、1本塁打を記録。長打力を武器とするスラッガーは「全国でも自分たちの力を最大限に発揮したい」と力を込めた。さらに伝統の堅実な守備力も健在。主戦・大嶽希高(3年)を軸とする6人の投手陣を盛り立てている。

チームは前回大会ベスト8。中学硬式野球日本一を決める昨夏の「ジャイアンツカップ」では、日本代表バッテリーを擁し全国準優勝を果たした。佐藤栄祐監督(51)は「今年は突出した選手がいない分、全員が一丸で練習に取り組み、攻守でやりたい野球を体現してくれている。正直、楽しみ」と期待を込めた。

3月上旬には全国大会出場に合わせ、チームOBでプロ野球楽天の鈴木大地(34=小山町出身)から、防寒のフリースジャケットが贈られた。腕の部分には「大地7」のマーク。憧れの先輩からのプレゼントを身にまとい、選手たちは全国舞台の地に乗り込む。【山口昌久】

トスバッティングを行う裾野シニア・井上
主将としてチームをけん引する裾野シニア・戸倉 
練習を見守る裾野シニア・佐藤監督 
楽天の鈴木大地からプレゼントされた防寒ジャケット 

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東海大野球部、上級生が20歳未満の部員に飲酒強要 長谷川監督とコーチ1人が1カ月の活動停止

東海大・長谷川国利監督(2024年1月撮影)

東海大は19日、硬式野球部の上級生が20歳未満の部員に飲酒を強要したなどの問題で長谷川国利監督とコーチ1人に1カ月の活動停止処分を科したと公式サイトで発表した。当該部員の処分は後日決める。

発表文は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

湘南キャンパス硬式野球部における飲酒強要と暴行の事案に関しまして、このほど学内関係者への聞き取りの結果がまとまり、同部に関する処分が決まりましたので、改めてお知らせいたします。

この度の調査結果で、2024年2月16日23時~25時頃、硬式野球部の寮内で現2年生部員2人が、20歳未満の部員3人(うち2人は現1年生、1人は4月入学予定の新1年生)に、当該2年生部員のうちの1人が酒類を購入させ、当該20歳未満の部員3人の意向に反して飲酒をさせたほか、当該2年生部員の1人が当該新1年生の頬を平手打ちし、飲酒を強要していたことが明らかになりました。暴行を受けた当該新1年生部員が後日、他校出身の友人に相談し、当該友人が所属していた出身校野球部の監督から3月6日、本学へ問い合わせがあったことで問題が発覚しました。

本学ではこの事態を極めて重く受け止め、管理監督責任として内山秀一部長を1カ月間の部長職停止、長谷川国利監督ならびに武内健吾コーチを1カ月間の練習参加自粛の処分を決定しました。また、当該2年生部員2人と、強要されたとは言え、酒類を購入し飲酒をした20歳未満の1年生部員2人は、今後本学の学則に基づいて、厳正に処分・対処いたします。

なお、本事案を確認した翌日3月7日から硬式野球部は活動を中止しておりましたが、部として連帯責任を問わないことが決まったため3月18日より活動を再開いたしました。

今後、全学生に対し、飲酒の強要を含め、あらゆる暴力行為の根絶に向けた教育プログラムを実施し、再発防止に努めて参る所存です。また、硬式野球部においては独自の再発防止策として、スタッフと部員との定期的なミーティングの実施、倫理観やモラル向上のためのセミナーの実施、適正な部員数の見直しなどを講じて参ります。

被害を受けた学生、関係の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを、心より深くお詫び申し上げます。また、本学を支えてくださっている皆様の信頼を裏切る形となってしまったことを、重ねてお詫び申し上げます。

東海大の公式サイトから

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清原和博氏の前で阪神ドラ1候補、関大・金丸夢斗が雨中の5回0封 慶大堀井監督「一級品」賛辞

報道陣の質問に答える関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)

阪神が今秋のドラフト1位候補に挙げる関大の金丸夢斗投手(3年=神港橘)が17日に大阪・吹田市内の同大学グラウンドで行われた慶大との練習試合に先発した。7日の侍ジャパン欧州代表戦では2回完全投球を果たし、注目度はさらにアップ。昨年の大学日本一を相手に、この日も本領を発揮した。

試合前から振りしきる雨にも負けなかった。初回を3者凡退に抑えると、2回は4番、5番打者から続けて空振り三振を奪った。6番打者に左前を浴びたが、今季から女房役を務める強肩の越川海翔捕手(3年=串本古座)が二盗を阻止し、バッテリーで得点を許さなかった。5回を5安打無失点6奪三振。「(足元が)ぬかるむ状態で、下半身の使い方は投げながら修正した」と金丸は振り返った。日本一を目標に掲げる左腕は「今日しっかりとゼロで抑えたのは大きい」と納得した表情だった。

ネット裏では、5球団のNPBスカウトが視察。通算525本塁打の清原和博氏(56)氏も試合を観戦していた。大学日本代表監督を務める慶大堀井哲也監督(62)は「大学生では一級品。初球では捉えられないね」と賛辞を贈る。この日ベンチ入りした、慶大の清原正吾内野手(3年=慶応)の父清原氏の視線に「(オーラは)もちろんあった」と驚きつつも、冷静に投げてスコアボードに0を並べた。

侍デビュー効果なのか? 金丸は試合後、観客の少年から侍ジャパンのキャップを手渡されると、サインペンを走らせ、笑みを浮かべながらファンサービスした。

関大は5回までに3点リードしたが6回に同点に追い付かれた。雨脚が強まり3-3の降雨ノーゲームに終わった。【中島麗】

関大対慶応 好投し笑顔でベンチに引き揚げる関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)
関大対慶応 5回無失点6奪三振で好投した関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)
関大対慶応 5回無失点6奪三振で好投した関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)
関大対慶応 5回無失点6奪三振で好投した関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)
関大対慶応 5回無失点6奪三振で好投した関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)
関大対慶応 5回無失点6奪三振で好投した関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)
報道陣の質問に答える関大・金丸夢斗(撮影・石井愛子)
関大対慶応を観戦する清原和博氏(撮影・石井愛子)
関大対慶応の観戦に訪れた清原和博氏(撮影・石井愛子)
試合前に笑顔を見せる慶応・清原正吾(撮影・石井愛子)

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ドラ1候補の関大・金丸夢斗「ストレートの制球力を見せたい」4・6リーグ開幕

春季リーグ開幕前のプレス発表会で取材に応じた関大・金丸(撮影・中島麗)

阪神が今秋ドラフト1位候補に挙げている関大・金丸夢斗投手(3年=神港橘)が14日、関西学生野球連盟のプレス発表会で取材に応じ、4月6日開幕のリーグ戦に向け「ピッチングスタイルは相手にばれているので、わかっていても打てない投球をしていきたい」と誓った。

金丸は6、7日に侍ジャパンの強化試合に参加。7日には先発で2回完全投球で完全試合リレーを演出した。同じ左腕のオリックス宮城や西武隅田から変化球や調整方法も学んだ。侍ジャパンの井端弘和監督(48)から、近大とのリーグ最終節に視察予定と告げられており「評価してもらったストレートの制球力を見せたい」と意気込んだ。

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今秋ドラフト目玉の明大・宗山塁、春季リーグでの復帰は絶望的 通算最多安打記録更新厳しく

宗山塁

今秋ドラフトの目玉となる明大・宗山塁内野手(3年=広陵)が右肩甲骨骨折の影響で東京6大学春季リーグでの復帰が絶望的なことが14日、分かった。

2月29日の練習試合で死球を受け負傷。侍ジャパンに選出されていたが、3月6、7日の欧州代表戦前に診断を受けて、同行こそしたが試合は欠場した。同大関係者によると、本人は「強い痛みはない」と話しているというが、全治3カ月を要するため、4月中旬に開幕し、5月下旬までの春季リーグ戦の出場は厳しい状況だ。現在はオープン戦ではメンバー入りせず、主将としてベンチから声を出してチームを鼓舞している。

アマチュア球界トップの遊撃守備を誇り、ドラフト1位候補の宗山は、1年春からレギュラーで出場し、ここまでリーグ通算94安打。最終学年の春秋のリーグ戦で、131安打でリーグ通算最多安打記録を持つOBの高山俊(前阪神、現オイシックス)の記録更新を期待されていた。だが今季リーグ戦の半分近くを欠場することになり、到達は厳しくなった。

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今秋ドラフト目玉の明大・宗山塁「右肩甲骨骨折」で春季リーグ戦開幕までの復帰は厳しい状況

明大・宗山塁(2023年6月18日撮影)

「右肩甲骨骨折」の診断を受けていた今秋のドラフト1位候補、東京6大学の明大・宗山塁内野手(3年=広陵)が、全治3カ月で春のリーグ戦出場が厳しい状況であることが14日、分かった。リーグ戦は4月13日に開幕。明大は第2週の同20日東大戦から登場する。

宗山は2月29日の練習試合で死球を受け負傷。3月6、7日に行われた侍ジャパン欧州代表戦に選出されたが、ケガの影響で出場はなかった。

同大関係者によると、本人は「強い痛みはない」と話しているというが、オープン戦ではメンバー入りせず、ベンチから声を出してチームを鼓舞している。

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手打ちの「ベースボール5」日本代表も「侍ジャパン」襲名 4月にソウルでアジアカップ出場

「侍ジャパン Baseball5代表」のメンバー(NPBエンタープライズ提供)

NPBエンタープライズと全日本野球協会は12日、「Baseball5 JAPAN」の日本代表チームは今後「侍ジャパン Baseball5代表」として活動することが決まったと発表した。

ベースボール5(ファイブ)は、軟らかいボールを手打ちするダイヤモンド型の新スポーツで、男女混合でプレーする。「Baseball5 JAPAN」は、全日本野球協会と日本ソフトボール協会合同の公式事業として行われる。

侍ジャパンは、4月13~16日に韓国・ソウルで開催される「第2回Baseball5 アジアカップ2024」に出場する。

若松健太監督は「前回大会では惜しくも準優勝でしたので、日本の誇りにかけて、もう1度アジアチャンピオンを目指します。そしてワールドカップへの出場権をつかんできます。各国もレベルアップしてきている中で、1戦1戦チームを信じて、メンバー一丸となって大舞台でBaseball5を楽しんできます。応援よろしくお願いいたします」と意気込みを語った。

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東京6大学野球連盟、能登半島地震の被災地に義援金100万円送る「一刻も早い復旧復興を」

※写真はイメージ

一般財団法人の東京6大学野球連盟は12日、令和6年能登半島地震災害義援金100万円を被災地(石川、富山、新潟、福井各県)に送ったと発表した。

日本赤十字社を通じてのもので、同連盟は「被災地の一刻も早い復旧復興を心よりお祈り申し上げます」とコメントした。

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東海大静岡の最速149キロ左腕・宮原駿介が好投も「球数と四死球が多く、野手が守りづらい」

力投する東海大静岡・宮原

静岡学生野球リーグに所属する東海大静岡の最速149キロ左腕・宮原駿介投手(3年=静岡学園高出)が9日、今季3度目の実戦に登板した。静岡市・松前球場で行われた名城大(愛知)との練習試合に先発。5回2安打1失点(自責0)と好投も「球数と四死球が多く、野手が守りづらい」と4与四死球に95球を費やした内容を反省した。

それでも、武器の直球を主体に毎回の10奪三振。4回までは毎回走者を背負ったが、要所を締め、失点は初回に味方の失策絡みで許した1点だけだった。「悪い中でも真っすぐで押して、三振をとれたことは良かった」と収穫もあった。

昨秋から先発ローテーションの一角を担い5勝。大学ラストイヤーは、大黒柱としてさらなる活躍が期待される。今季初登板にはNPB2球団のスカウトが訪れるなど、今秋のドラフトでプロ入りを目指すエースは「プロでも活躍できると思ってもらえるような投球をして、投げた試合は全部勝ちたい」と意気込む。

今後は、17日の武蔵大戦に先発予定。今月末に控える春季リーグ開幕を見据え、宮原は「今日の反省を修正して、良い状態で開幕を迎えたい」と気を引き締めた。【前田和哉】

○…チームは4-1で逆転勝ちした。2回に勝ち越しに成功。7回には1死一、二塁から3番岡崎元貴外野手(3年)が左前適時打を放つなど2点を加え、勝負を決定づけた。岡崎は「終盤で追加点を取れた事は良かった。ただ、まだ得点圏での残塁がある。チームとして、もっと得点力を上げていかないと」と、2季ぶりの優勝を狙うリーグ開幕に向け課題も口にした。

7回裏東海大静岡1死一、二塁、左前適時打を放ち笑顔の岡崎

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島田一中・島田二中が劇的なサヨナラ勝ちで初優勝 全日本少年軟式野球県大会の出場権獲得

初優勝を飾った島田一中・島田二中の選手たち

<県中学選抜野球>◇9日◇決勝◇島田球場

島田一中・島田二中が、劇的なサヨナラ勝ちで初優勝を飾った。大会5連覇を狙う東海大静岡翔洋中を、延長8回タイブレークの末、3-2で撃破。8回裏1死満塁から、8番川人匠真内野手(2年)が決勝適時打を放ち、接戦に終止符を打った。これにより県初制覇の合同チームは、第41回全日本少年軟式野球(全軟)県大会(来月27日開幕)の出場権を獲得した。

   ◇   ◇   ◇

劇的な幕切れだった。7回を終えて2-2のまま延長に突入。8回から無死一、二塁で始まるタイブレークで、まずは島田一中・島田二中が、相手の攻撃を無得点に抑えるとその裏、1死満塁のチャンスで打席には川人が入った。「自分が決めるつもりでした」。フルカウントからの7球目を迷わず強振。たたきつけられた打球が右前に転がると、ベンチ前には歓喜の輪が広がった。「うれしい。練習通りのバッティングができた」と胸を張った。

このサヨナラ劇を演出したのが左右の両エースだ。先発の1年生左腕・牧野優月が、強力打線相手に7回1死まで5安打2失点。「変化球の制球がよく、自信を持って投げ込めた」と笑顔。同点とされた7回1死二塁のピンチの場面に、2番手で登板した主将の木下優星(2年)が、気迫のピッチングで続く2人を打ち取ると8回表も無失点に抑え、チームを勝利に導いた。この日2本の二塁打も記録した木下は「うれしさよりも、ホッとした気持ちの方が強い」と合同チーム主将の責任感を口にした。

中村信太郎監督(30)は試合後に開口一番「よく頑張ったの一言に尽きる」。部員不足による合同チームが結成され3度目出場で県制覇。普段は別々に練習を行う選手は週3日、保護者の協力を得て有志でナイター練習も実施。選手、指導者、保護者の三位一体で2校の力を結集させてきた。

チームは23日開幕の全国大会(第15回全日本少年春季軟式野球)に出場。木下主将は「期待に応えられるように次の大会も頑張りたい」と意欲を示した。【山口昌久】

3回2死二塁、中越え適時二塁打を放つ島田一中・島田二中の山本
6回1/3を被安打5、2失点に抑えた島田一中・島田二中の牧野 

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元ロッテ谷保恵美さん似の美声 法大・上中咲葵マネジャーが今季初場内アナウンス

今年、初めての場内アナウンスを担当した上中咲葵マネジャー(撮影・保坂淑子)

<オープン戦:法大3-1亜大>◇9日◇法大グラウンド

「1番、レフト、逢沢君~」

法大グラウンドに、先行の亜大の打順を読み上げる法大・上中咲葵マネジャー(3年=西武文理)の優しい声が響き渡った。今秋のドラフト候補に挙がる最速157キロ右腕・篠木健太郎投手(3年=木更津総合)の、キャンプ終了後、初の実戦マウンドとあって、スタンドにはスカウトをはじめ、多くの観客が詰めかけた。

上中さんにとっても、今年初のアナウンスだった。「元ロッテの名物アナウンス谷保恵美さんの柔らかく、芯のある声を参考にしている」という、優しい声で試合が進む。「お客さんも入っていたので、選手の名前を覚えてもらえるように心がけました。よかったと思います」。今年初仕事を終え、安心した表情を見せた。

昨年の明治神宮大会以来、約3カ月ぶりとなる実戦前夜は、元西武外野手の父・吉成さん(現・若獅子寮の副寮長)が「喉を温めるように」と、鶏白湯スープの温かい鍋料理を振る舞ってくれた。「父のおかげで声もよく出ました」と、感謝した。

上中さんも、選手同様、オープン戦でのアナウンスを重ね、リーグ戦本番に備える。「直接、勝利に貢献することはできませんが、ミスなく円滑に試合が進むように頑張りたいと思います」。柔らかな笑顔が、春の日差しに弾けた。

1993年西武顔写真 上中吉成=1993年2月 ネガ番号=パリーグ人8755-1-4

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今秋ドラフト候補の法大・篠木健太郎が8球団10人のスカウトの前で3回2安打無失点と好投

3回を投げ、2安打無失点に抑え、春季リーグ戦に向け順調な調整を見せた法大、エースの篠木(撮影・保坂淑子)

<オープン戦:法大3-1亜大>◇9日◇法大グラウンド

今秋のドラフト候補に挙がる法大の最速157キロ右腕、篠木健太郎投手(3年=木更津総合)がキャンプ終了後、初となる実戦マウンドに先発。8球団10人のスカウトの前で、3回を投げ2安打無失点と好投した。

気温11度、北西の冷たい強風が吹き荒れる中でも、力いっぱい投げ込んだ。初回は3者凡退。2回には「指先の感覚がなくて、抜けてしまった」と2死満塁のピンチにも、落ち着いてスライダーで空振り三振に仕留め切り抜けた。3回1死一塁からは、この冬に習得中というシュートぎみに落ちるフォークを披露。空振り三振に仕留めた。

この日の最速は149キロ。リーグ戦に向け、キャンプの成果を実戦で試していく。「今日は、自分の投げたいように投げることができました」と、確かな手応えに笑顔。視察したロッテ福沢洋一スカウトは「この悪天候でも、これだけのパフォーマンスを出せる。このまま順調にいって欲しい」と言えば、DeNA河野亮スカウトも「練習していた落ち球を試せて、いい感触だったんじゃないかな。順調ですよ」と、高評価をした

成長の影には、2月1日から就任した元近鉄などで活躍した高村祐投手コーチ(54)の存在がある。新しいフォークも高村コーチから教わったもの。「高村コーチは引き出しが多い。試合の中で、どう修正をかけていくか。お互いの意見とすりあわせ、学んでます」。昨年までは制球に苦しむ場面もあったが、修正。「リリースのイメージが安定してきている。もっと上げられると思っています」と、まだまだ上げていく。

関大・金丸夢斗投手(3年=神港橘)、愛知工大・中村優斗投手(3年=諫早農)が、侍ジャパンの一員として欧州代表相手に好投し、注目を浴びたばかり。同級生たちの活躍に、篠木は「自分はまだ、日本のトップレベルの人とプレーするレベルに達していないと思っている。だから、悔しいとか、そこまで深くは感じなかったです」と至って冷静。「頑張らなきゃなーとは思いましたが…」と付け加え、表情を引き締めた。まだまだ上はある。焦らず冷静に足元を見つめ、レベルアップに集中する。視線の先に、春の優勝をしっかりと見つめている。【保坂淑子】

3回を投げ、2安打無失点に抑え、春季リーグ戦に向け順調な調整を見せた法大、エースの篠木(撮影・保坂淑子)
3回を投げ、2安打無失点に抑え、春季リーグ戦に向け順調な調整を見せた法大、エースの篠木(撮影・保坂淑子)
3回を投げ、2安打無失点に抑え、春季リーグ戦に向け順調な調整を見せた法大、エースの篠木(撮影・保坂淑子)
3回を投げ、2安打無失点に抑え、春季リーグ戦に向け順調な調整を見せた法大、エースの篠木(撮影・保坂淑子)

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社会人野球東京大会きょう開幕!13日に神宮で決勝、優勝チームは日本選手権出場切符

社会人野球 東京大会ブロック表

社会人野球のシーズン初戦となる東京大会が今日9日、開幕する。

4チームがA~Dの4ブロックに分かれてリーグ戦を実施し、各ブロック1位が決勝トーナメントに進出。決勝は13日に神宮で行われる予定で、優勝チームには日本選手権の出場権が与えられる。9日は2球場で計6試合が行われる。

■今日の組み合わせ

▽予選リーグ(神宮)

日本製鉄鹿島 9・00 日本新薬

セガサミー 12・00 東海理化

鷺宮製作所 15・00 日本製鉄東海REX

▽同(等々力)

ENEOS 9・00 ホンダ熊本

JR東日本 12・00 JFE西日本

日本通運 15・00 ニチダイ

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広陵から大商大に合格したスラッガー真鍋慧が大学1号!佛教大戦で右中間へアーチ

対外試合初本塁打を放った大商大の真鍋慧内野手(新1年=広陵)試合後、仲間に見守られながら記念撮影に応じた。(撮影・中島麗)

高校通算62本塁打で広陵(広島)から大商大に合格した真鍋慧(けいた)内野手(18)が8日、奈良・香芝市で行われた佛教大とのオープン戦で対外試合初本塁打を放った。初回1死走者なし、2ストライクで追い込まれた場面で右中間へ先制のソロアーチ。「やっと打ててうれしいし、キャンプ前最後の実戦で打ててほっとしています。でも、公式戦で打たないといかんと思う」。2日の立命大戦に初出場し、初打席であと少しでホームランの力強い右飛を放っていた。試合は12-2で快勝した。

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東海大野球部が当面活動中止 上級生による20歳未満部員への飲酒強要と暴行発覚 大学が発表

※写真はイメージ

東海大は8日、首都大学リーグに所属する硬式野球部で、上級生による20歳未満の部員への飲酒強要と、暴行が発覚したと発表した。当面の間、活動を中止する。

東海大のホームページににはお詫びが記載された。全文は以下の通り。

このほど、本学湘南キャンパスの硬式野球部において、上級生による新1年生を含む20歳未満の部員への飲酒強要と暴行が発覚しました。

被害を受けた方々、関係の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを、心より深くお詫び申し上げます。また、本学を支えてくださっている皆様の信頼を裏切る形となってしまったことを、重ねてお詫び申し上げます。

本事案の詳細については、現在調査中です。本学ではこの事態を極めて重く受け止め、大学としての教育責任の重さを痛切に感じております。今後、全学生に対し、飲酒の強要を含め、あらゆる暴力行為の根絶に向けた教育プログラムを実施し、再発防止に努めて参る所存です。

なお、湘南キャンパス硬式野球部につきましては当面の間、活動を中止する措置をとっております。

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関大・金丸夢斗ら出場 関西学生野球春季リーグをスカパー!が全試合無料でライブ配信

侍ジャパンの関大・金丸夢斗(2024年3月7日撮影)

スカパー! は8日、関西学生野球春季リーグを全試合無料でライブ配信することを発表した。期間は開幕日の4月6日から5月27日で、パソコンやスマートフォンでも無料視聴できる。関大のエース金丸夢斗(3年=神港橘)が前日7日の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」に先発し、欧州代表を2回4奪三振無安打無失点に封じて、投手6人による完全試合達成への口火を切った。現在リーグ戦18連勝中で関大の先輩、山口高志氏(現アドバイザリースタッフ)が持つ連盟記録にあと3と迫っており、更新への注目も集まる。

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WBCチェコ代表のプロコップ、BC神奈川でNPB入り目指す

笑顔でガッツポーズを決めるBC神奈川のミラン・プロコップ内野手(球団提供)

昨年3月のWBCでチェコ代表として日本戦に出場したBC神奈川のミラン・プロコップ内野手(21)が7日、神奈川県内の室内練習場でキャンプ初日を迎えた。

NPB入りを目指し、1月に入団。チェコで大学に通っていたが、学業との両立を考えて一時休学を選んだ。「いつか戻ってそれ(単位)を終えたいと思っていますが、主な目標はNPBでプロ野球選手になること。最高レベルの野球に到達するために全力を尽くします」とやる気に満ちあふれている。

チームに合流して4日が経過した。キャンプ初日はあいにくの雨も「チェコは湿度が高い。日本は外だと寒いけど、室内はとても練習しやすいよ」とバットを振り込み、自身を暖かくする。

WBCではロッテ佐々木がチェコの選手に死球をぶつけた翌日、宿泊ホテルを訪れて両手いっぱいのお菓子を持ってきたことが話題になった。当時を「ロッカーにあるお菓子をみんなで試してました。チーム全員が気に入ったと思いますし、本当に感謝しています」と回顧。対決はなかったが「いつか彼のような素晴らしい投手と対戦してみたいです」と夢を語った。

高校時代にはアメリカ・ノースカロライナ州のコンバインアカデミーで2年間プレー。異国での“野球留学”は2回目となる。

BCリーグ神奈川では「できるだけ多くの試合に勝って、リーグ内の最高のチームで終わりたいと思います」と意気込んだ。

覚悟を決めて日本にやってきた。21歳の挑戦が、幕を開ける。

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佐々木麟太郎がスタンフォード大卒先輩らの前で堂々10分スピーチ「一番いい選択」選んだ道を確信

日本スタンフォード協会が主催した壮行会であいさつする花巻東を卒業した佐々木(撮影・小沢裕)

米スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(18=花巻東)が4日、都内で行われた日本スタンフォード協会(スタンフォード大学の卒業生による同窓会組織)主催の「佐々木麟太郎壮行会」に出席した。

1日に卒業式を終え、初めて公式の場に姿を見せた。「今まで制服とユニホームしか着たことがなかったので。ちょっと不慣れな格好ですが、今、自分ができる最低限の準備をさせていただきました」。黒のニットの上に黒のジャケットを羽織り、ちょっぴり大人っぽい服装で照れくさそうに笑った。

スタンフォード大の一員として、最初の1歩だ。出席した90人の先輩たちの前に緊張した表情で立ち、堂々とあいさつした。「佐々木麟太郎と申します。本日はこのような場を用意していただいたことに感謝申し上げます」。続けて、父佐々木洋氏(48)が花巻東の監督で、幼少時からブルージェイズ菊池、そしてドジャース大谷をグラウンドで見た記憶。甲子園に応援に行ったことが唯一の家族旅行だったこと。今回、世界を目指すきっかけとなったのは父の言葉「日本地図ではなく世界地図を見て大学を決めるべき」に影響されたこと。スピーチを約10分近く行い、会場からは大きな拍手が送られた。

覚悟を新たにした。同大の先輩たちに、学校生活、大学での授業環境などを聞き「野球選手が終わった後も考えた人生戦略も考えてきた。その中で一番いい選択ができたと思いました」。興味のあるビジネスへの展開だけでなく、新たな興味、出会い。「やりたいこと、学びたいことが見つかると思う」。世界のスタンフォード大に触れ、選んだ道を確信した。

野球と勉強との二刀流のステージは整った。あとは自分で道を切り開くだけだ。「大学生活への覚悟が決まりました。挑戦の連続だと思うけど乗り越えていきたい」。先輩たちのアドバイスを耳に、佐々木麟の夢は現実へと近づいていく。【保坂淑子】

○…集まったスタンフォード大の先輩たちに、佐々木麟から質問をする時間が設けられた。「英語の上達のために、必要なことは?」の質問には「ランゲージパートナーを」「仲間を作るといい」など、ざっくばらんなアドバイスを受けた。「大学で勉強をした方がいいことは? 意識した方がいいことは?」という質問には「学部以外にも興味のある授業を積極的に参加してみては」などの助言を受け、真剣に耳を傾けた。

○…佐々木麟はスピーチの終盤で、あらためて自身の名前「麟太郎」が勝海舟の幼名から名付けられたことに触れた。「勝海舟先生も、世界から日本を俯瞰(ふかん)して学び、今の近代日本の礎を築いたと聞いています。自分自身も、この名前に誇りを感じています」と胸を張った。勝海舟に自分を重ね合わせ、海を渡る。「今、こういう決断をして、自分自身、大変喜びもありますし、誇りに思っています」と続け、集まったOBをうならせた。

◆スタンフォード大 米カリフォルニア州にある世界屈指の名門大学。米国では「東のハーバード、西のスタンフォード」と称され、タイガー・ウッズ、鳩山由紀夫氏、アグネス・チャンらを輩出。野球部は1892年にリーグ戦初参加。愛称はカージナル。全米体育協会(NCAA)1部、PAC12(太平洋岸)所属。大学ワールドシリーズ2度(87、88年)優勝。主なOBに通算270勝で殿堂入りのマイク・ムシーナ、93年サイ・ヤング賞のジャック・マクダウェルら。

日本スタンフォード協会が主催した壮行会に臨み会見する花巻東を卒業した佐々木(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会に臨みサムズアップを披露する花巻東を卒業した佐々木(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会に臨み会見する花巻東を卒業した佐々木(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会に臨みサムズアップを披露する佐々木(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会であいさつする花巻東を卒業した佐々木(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会に臨み会見する花巻東を卒業した佐々木(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会に臨み参加者からの激励に耳を傾ける花巻東を卒業した佐々木(右奥)(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会であいさつする佐々木(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会で参加者と記念撮影する佐々木(中央)(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会で参加者と記念撮影する花巻東を卒業した佐々木(右端)(撮影・小沢裕)
日本スタンフォード協会が主催した壮行会であいさつする佐々木(撮影・小沢裕)

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首都大学野球、春季リーグ戦の日程発表 4季連続優勝を目指す日体大は帝京大と初戦

※写真はイメージ

首都大学野球連盟は4日、春季リーグ戦の日程を発表した。1部、2部ともに4月6日に開幕する。1部は2勝先取の勝ち点制で行われる。バッティングパレス相石スタジアムひらつかでの1部開幕カードは、4季連続優勝を目指す日体大と帝京大、東海大-城西大、筑波大-桜美林大となった。

1部6位と2部1位による入れ替え戦は6月1日、日体大健志台球場、2日、浦安市運動公園野球場で行う。

〈第1週〉

バッティングパレス相石スタジアムひらつか

4月6日

日体大-帝京大

東海大-城西大

筑波大-桜美林大

4月7日

城西大-東海大

桜美林大-筑波大

帝京大-日体大

〈第2週〉

浦安市運動公園野球場

4月13日

筑波大-帝京大

日体大-東海大

桜美林大-城西大

4月14日

東海大-日体大

城西大-桜美林大

帝京大-筑波大

〈第3週〉

4月20、21日は、第1週、第2週の第3戦予備日

越谷市民球場

〈第4週〉

大和スタジアム

4月27日

日体大-桜美林大

筑波大-城西大

東海大-帝京大

4月28日

城西大-筑波大

帝京大-東海大

桜美林大-日体大

〈第5週〉

サーティフォー相模原球場

5月4日

桜美林大-帝京大

筑波大-東海大

日体大-城西大

5月5日

東海大-筑波大

城西大-日体大

帝京大-桜美林大

〈第6週〉

越ケ谷市民球場

5月11、12日は第4週、第5週の予備日

〈第7週〉

川崎市等々力球場

5月18日

日体大-筑波大

東海大-桜美林大

城西大-帝京大

5月19日

桜美林大-東海大

帝京大-城西大

筑波大-日体大

〈第8週〉

バッティングパレス相石スタジアムひらつか

5月25、26日は第7週、第3戦の予備日

※試合時間は、第1試合9時、第2試合12時、第3試合15時。なお、第5週のみ、第1試合10時、第2試合13時、第3試合16時

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関西6大学野球、春季リーグ戦の日程発表 昨秋に4季連続優勝の大商大は大院大と初戦

※写真はイメージ

関西6大学野球連盟は1日、春季リーグ戦の日程を発表した。

4月6日に大阪・南港中央野球場で開幕し、昨秋に4季連続優勝した大商大は大院大との初戦に臨む。ほっともっとフィールド神戸、わかさスタジアム京都、滋賀・大津市皇子山を含む4球場で開催される。

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大商大新入生の中山優月が実戦初登板で1回1安打2奪三振無失点 肉体改造&二刀流継続宣言

U18野球日本代表で優勝経験のある、大商大・中山優月投手(智弁学園)が大学初登板を果たした。

智弁学園(奈良)で昨夏甲子園に出場し、昨年9月に高校日本代表でU18W杯優勝を飾った、大商大の新入生・中山優月投手(18)が2日、奈良・香芝市の同大学練習場で実戦初登板を果たした。

立命大とのオープン戦に中継ぎで1回1安打2奪三振で無失点に抑えた。この日は最速146キロをマーク。「体の大きいバッターも多く、逃げてしまえばもったいない経験になる」と初対戦の打者に動じず、自信のある直球で冷静に攻めた。

投手登録ではあるが、高校に続き内野の練習も続ける。「両方やっている以上、どちらも平均的では目立てないですし、チームに入ってはいけないです」。新入生には同じく広陵(広島)で昨夏甲子園に出場し、今春体重100キロの大台に乗せて入学する真鍋慧内野手の存在は中山の励みだ。練習ではキャッチボール相手を務め、行動をともにしている。「今の体のままじゃ、このままは終わっていくだけ。まずは体を強くしてパワーをつけたい」。大学でも主力を目指す中山は、課題の1つとして75キロからの肉体改造を宣言した。【中島麗】

U18野球日本代表で優勝経験のある、大商大・中山優月投手(智弁学園)が大学初登板を果たした。
実戦デビューを飾った、新1年生の大商大・中山優月投手(智弁学園)。U18野球日本代表にも選ばれ、高校時代は投手と遊撃手で活躍した。
実戦デビューを飾った、新1年生の大商大・中山優月投手(智弁学園)。U18野球日本代表にも選ばれ、高校時代は投手と遊撃手で活躍した。
大学で実戦初登板を果たした大商大の中山優月投手(新1年=智弁学園)はブルペン入り前、ナインが高対する際の道具渡し役を担った

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プロ注目の大商大・渡部聖弥が三塁手で今季初実戦で2安打1打点 新人生真鍋慧のサポートも宣言

大商大の渡部(新4年・右)と真鍋(新1年)。広陵(広島)の先輩後輩コンビはこの春から、同じ屋根の下で生活をともにする(撮影・中島麗)

プロ注目の大商大・渡部聖弥外野手(3年=広陵)が2日、奈良・香芝市の同大学練習場で行われた今季初のオープン戦に出場し、中前と左前の2安打と犠飛による1打点をマークした。

時折雪がちらつく中、「4番三塁」で高校でも守った内野手として出場。この冬は富山陽一監督(59)のアドバイスでノックは外野に加え、三塁と野球人生初の二塁でも受けていた。

リーグ4連覇中のチームの主軸として迎える最高学年は「体のキレ」の向上をテーマに掲げる。内野の練習を再開し、守備位置を増やしたことも相乗効果として表れている。「元から内野手なので慣れていますし、どこでも守れるように」。スイング、走る時、守備と各場面で生かす狙いだ。

この日は高校の3学年後輩で新入生の真鍋慧(けいた)内野手が大学実戦デビュー。真鍋は「1年しか一緒に過ごせないので、技術やフィジカル含め、できることは聖弥さんのいいところを盗みたい」とお手本にしていることを明かした。その姿勢に応えるべく、渡部は「自分が背中を見せて、真鍋がやりやすいようにサポートしていきます」と引き締めた。【中島麗】

今季初実戦に臨んだ大商大・渡部聖弥外野手(新4年=広陵)は2安打1打点を挙げた
今季初実戦に臨んだ大商大・渡部聖弥外野手(新4年=広陵)は高校以来の三塁手として出場した

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「広陵のボンズ」はもういない 大商大・真鍋慧「ボンズと呼ぶな」富山監督大号令で実戦デビュー

大商大で実戦デビューを果たした真鍋は初打席で本塁打寸前の右飛で場内をざわつかせた(撮影・中島麗)

広陵(広島)で通算62本塁打を放ち、春夏3度甲子園に出場した大商大・真鍋慧(けいた)内野手(18)が2日、奈良・香芝市の同大学練習場で大学実戦デビューした。気温5度で時折雪もちらついた立命大とのオープン戦に途中出場。ヒットはお預けになったが、自慢のパワフルスイングで存在感を発揮した。

5回先頭の代打が初打席。果敢に振った初球は鋭いスイングでファウル。フルカウントからの10球目、あと少しでホームランという大きな右飛で周囲を沸かせた。そのままDHに入り、2打席目は二ゴロ。3打席目はしっかり見極めて四球を選ぶと、キビキビと一塁へ走った。チームは立命大に10-2で勝利を収めた。

昨秋のドラフト会議で指名を逃した「広陵のボンズ」はいなかった。試合中のナインの呼称は「真鍋」。同大学OBの広陵・中井哲之監督(61)が命名した愛称だったが、この日「ボンズ」と呼ばれることはなかった。なぜ? 大商大の富山陽一監督(59)は事前に「ボンズと呼ぶな!」とナインに指令していた。「そら、大学では1年生の真鍋慧としてな」。

今オフは食トレを遂行。体重は5キロ以上増の100キロの大台に乗せ、関西へやってきた。“シン・マナベ”は頂点だけを目指して、4年間を歩む。「4年後のドラフトは考えていないです。大商大を日本一にすることしか考えていないので、ベンチに入るだけでなく、自分のできることでレギュラーを取りに行きます」。リーグ4連覇中のチームで、まずは第1関門のレギュラー定着へ突き進む。【中島麗】

◆真鍋慧(まなべ・けいた)2005年(平17)6月17日生まれ、広島市出身。みどり坂小1年時に、瀬野ソフトボールクラブでソフトボールを始める。瀬野川東中では広島安芸リトルシニアに所属。広陵では1年夏からベンチ入り。1年から4番を務め、通算62本塁打を記録。50メートル6・3秒。遠投105メートル。身長190センチ、体重100キロ。右投げ左打ち。

雪の舞う中、大商大での実戦デビューを果たした真鍋慧(新1年=広陵)は攻守交代時に右翼手のキャッチボール役を担い、体を温めた(撮影・中島麗)
大商大での実戦デビューを果たした真鍋(撮影・中島麗)
大商大の渡部(新4年・左)と真鍋(新1年)。広陵(広島)の先輩後輩コンビはこの春から、同じ屋根の下で生活をともにする(撮影・中島麗)
大商大で実戦デビューを果たした真鍋慧(新1年=広陵)は初打席でホームラン寸前の右飛で場内をざわつかせた

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東都大学野球の春季リーグ戦日程発表 1部は4月8日、神宮球場で開幕

【イラスト】東都大学野球春季リーグ戦日程

東都大学野球連盟は2日、春季リーグ戦の日程を発表した。3季連続優勝を狙う青学大は、昨秋4位の国学院大と開幕戦を戦う。

1部は4月8日に開幕。今季は、すべて神宮球場で行う予定。

〈第1週〉

4月8日(月)

青学大-国学院大

日大-亜大

中大-駒大

4月9日(火)

国学院大-青学大

亜大-日大

駒大-中大

〈第2週〉

4月16日(木)

日大-駒大

中大-国学院大

青学大-亜大

4月17日(水)

駒大-日大

国学院大-中大

亜大-青学大

〈第3週〉

4月29日(月)

日大-中大

青学大-駒大

亜大-国学院大

4月30日(火)

中大ー日大

駒大-青学大

国学院大ー亜大

〈第4週〉

5月6日(月)

亜大-駒大

青学大-中大

日大-国学院大

5月7日(火)

駒大-亜大

中大-青学大

国学院大ー日大

〈第5週〉

5月14日(火)

国学院大-駒大

中大-亜大

青学大-日大

5月15日(水)

駒大ー国学院大

亜大ー中大

日大ー青学大

◆試合開始時間

【1日3試合】

開幕日は9時15分より、開会式を行い、第1試合10時、第2試合12時30分、第3試合15時から行う。

以降の試合は、第1試合=9時、第2試合=11時30分、第3試合=14時試合開始

【1日2試合】

第1試合=10時、第2試合=12時30分

雨天、その他の場合で中止となった試合は、順延または予備日に試合を振り替える。

なお、勝ち点・勝率で並んだ場合は、優勝決定戦・最下位決定戦のみ1試合のプレーオフで決着をつける。

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