日刊スポーツ

153キロ仙台大・稲毛田、2段投球導入で不調脱却

153キロ仙台大・稲毛田、2段投球導入で不調脱却

ドラフトファイル:稲毛田渉

<ドラフト候補生全員!? 会いに行きます>

仙台大の右腕・稲毛田渉投手(4年=帝京)は、2段モーション導入で不調を脱却した。

昨秋は投球フォームを崩し、登板は1イニングのみ。米大リーグの投手映像を参考に「力まずに、ためを作ることでストライクゾーンで勝負できる直球と変化球が投げられるようになった」と自信も回復した。

今春の練習試合では自己最速を4キロ更新する153キロをマーク。リーグ初登板となった21日の東北工大戦で7回1安打11奪三振と好発進し、3季ぶり頂点にも勢いをつけた。

仙台大・稲毛田渉

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東北福祉大・津森 同タイプ先輩の助言で右横手磨く

ドラフトファイル:津森宥紀

<ドラフト候補生全員!? 会いに行きます>

昨春の大学選手権で14年ぶり3度目の優勝を果たした仙台6大学リーグ・東北福祉大の最速149キロサイド右腕・津森宥紀投手(4年=和歌山東)は、全日本選手権や侍ジャパン大学日本代表での大舞台で防御率0・00。今季はドラフト上位指名に向け、リーグ戦から無失点での完全優勝で存在感を示す。

   ◇   ◇   ◇

津森が春からキレッキレだ。13日の開幕戦で先発し、宮城教育大を8回2安打12奪三振無失点。20日は抑えで東北大に1回無安打2奪三振。「プロに指名していただけるなら上位で行きたい。任された場面でゼロに抑え続けたい。全日本選手権優勝まで、全部無失点で勝つつもりです」。右横手から最速149キロの浮き上がるような直球に、スライダーやシンカーを交えて、三振の山を築く。

1年時に大学日本代表候補合宿に呼ばれたことが転機だった。同じサイド右腕で当時4年生だった16年DeNAドラフト2位水野滉也投手との出会い。「スライダーやフォークのキレがすごかった。キャッチボールからご一緒させていただき、教えてもらった握りや腕の振りを自分で工夫しながらレベルアップ出来ました」。変化球の向上は、直球を生かす武器となった。

2年、3年では日の丸をつけてマウンドに立った。日米野球を含めた国際大会で計6回2/3を投げ、5奪三振自責0。3年連続出場中の全日本選手権でも計23回1/3を19奪三振自責0。大舞台での強さを示してきた。「結果が出て自信が持てた。プロでは中継ぎかなとも思っている」。映像で研究し続けてきた元ヤクルトの抑えエース林昌勇のような、躍動感あふれる姿を追い求める。【鎌田直秀】

◆仙台6大学野球 東北福祉大、東北学院大、仙台大、東北工大、東北大、宮城教育大が属する。連盟創立は1969年。2戦先勝方式の総当たりによる勝ち点制。春秋通算優勝回数70度の東北福祉大が、東北学院大の18度を大きく上回る。東北福祉大は佐々木主浩(元横浜)金本知憲(元阪神)矢野燿大(阪神監督)ら計48人のプロ選手輩出。岸孝之(楽天)は東北学院大OB。

東北福祉大・津森宥紀

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20年北海道で野球リーグ開始、農業従事者も可能に

20年春にスタートする北海道ベースボールリーグの設立会見が25日、札幌市内で行われた。一般社団法人北海道ベースボールアカデミー(富良野市拠点)が運営し、出合祐太代表(35)は「地域のニーズ、選手のニーズがマッチングした今までにない育成リーグを目指したい」と力を込めた。北海道地域活性化プロジェクトとして、準備を進めている。

17年に富良野市で開講し、現在14選手(うち外国籍2人)が活動する同アカデミーを母体に選手を国籍問わず募集し、20年は富良野市と美唄市の2地域2球団でスタート。25年に4地域6球団、30年に6地域8球団が目標だ。石川・金沢市出身のアカデミー生、高松正人さん(16)は「実戦が多くできるのはうれしい」と話す。

選手は3食付きの全寮制で、原則無給ながら家賃や光熱費、遠征費の自己負担はなく、農業や観光業などに従事しながら野球に取り組むことが可能。受け入れる地域は若者の移住促進、人材不足解消などの利点がある。リーグ地域のみ使用可能な地域通貨発行も準備している。

選手の自主性を重んじ監督を置かないチームを予定し、年間70試合を見込んでいる。野球関係者のほか、トレーナー、心理学者、アスリートフードマイスター、ダンスインストラクターら異分野の専門家もプロジェクトを支える。野球好きで出合代表と親交のある、お笑いコンビますだおかだの増田英彦(49)は「大好きな北海道のリーグが、スープカレーやラーメンのように北海道に来る楽しみの1つになれば」と期待していた。

◆選手募集 対象は国籍問わず、16歳以上の男女。セレクションがあり、今年は9~10月に予定。1チーム16~20人。原則無給で、3食付き全寮制。野球用具は無料提供で、外国人選手には日本語教室の開設を予定する。高校生は地元校や通信制に通いながらの活動が可能。地域企業と連携し、セカンドキャリアサポートも行っていく。問い合わせは出合代表電話090・7517・0952、メールはyutadeai@gmail.comまで。

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東洋大・村上が1安打無四球完封 プラン超える好投

東洋大対国学院大 9回裏国学院大2死 1安打完封し、ガッツポーズする東洋大・村上(撮影・大野祥一)

<東都大学野球:東洋大2-0国学院大>◇第2週第5日◇25日◇神宮

1勝1敗1分けで迎えた4回戦は、東洋大が村上頌樹投手(3年=智弁学園)の1安打無四球完封で勝利した。東洋大は2週続けて勝ち点を挙げた。

プランを超える好投だ。村上は前日の3回戦(延長11回、2-2の引き分け)でも先発し、6回5安打2失点、104球を投げた。連投での先発を告げられたのは、この日の朝だが、言われる前から先発のつもりだったという。杉本泰彦監督(59)は「僕は渡辺(友哉、1年)と思ったんですが、(主将で捕手の)佐藤が『村上で行きましょう』と」と舞台裏を明かした。

ミーティングでは「5回まで」と伝えたが、初回、2回と3者凡退。3回2死から右前打を打たれるも、4回、5回も3者凡退。外いっぱいの直球で見逃しを奪い、変化球を振らせた。杉本監督は「怖くて、僕が代えられなかった」と、6回以降も続投させた。

打線は4回に敵失で1点先制。9回には、小峰聡志外野手(4年=帝京)が貴重な2号ソロを放った。結局、村上は3回の1安打のみ。完封は16日の国学院大1回戦以来3度目だが、無四球完封は初めてだ。「昨日は初回に点を取られた。同じにならないよう、初回は大事にいきました。8回ぐらいできつくなって『もう1点、下さい』とお願いしたら、取ってくれました。ここを落とすと優勝から遠ざかる。取れて良かったです」と笑顔で話した。

東洋大対国学院大 9回表東洋大1死、左翼越え本塁打を放つ小峰(撮影・大野祥一)

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国学院大「しきり直し」東洋大からの久々勝ち点逃す

東洋大対国学院大 ベンチに戻る国学院大・鳥山監督(撮影・大野祥一)

<東都大学野球:東洋大2-2国学院大>◇第2週第4日◇24日◇神宮

国学院大は12年秋以来となる東洋大からの勝ち点が、すんでのところで逃げた(13年春~15年秋は東洋大が2部のため対戦なし)。

終盤にミスから追い付かれたが、鳥山泰孝監督(43)は「勝ちきれなかったですが、その後はよく粘った。仕切り直しです」とサバサバ。1回戦で左足首を捻挫し、2回戦を欠場した主将の貞光広登二塁手(4年=天理)が先発復帰し、二塁打を放ったのは好材料だ。

東洋大対国学院大 選手に声をかける国学院大・鳥山監督(左)(撮影・大野祥一)

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国学院大・貞光主将が復帰、引き分けに「最低限」

東洋大対国学院大 7回裏国学院大2死、左邪飛に倒れる貞光(撮影・大野祥一)

<東都大学野球:東洋大2-2国学院大>◇第2週第4日◇24日◇神宮

国学院大の主将・貞光広登二塁手(4年=天理)が復帰した。16日の東洋大との1回戦で、試合開始直後の守りで遊撃手と交錯し、左足首を痛め交代。

捻挫の診断だった。試合も敗れた。

19日の同2回戦は欠場するしかなかったが、チームは勝利。「最初は腫れて歩けなかったけど、次の試合に勝ってくれた。(3回戦に)絶対、間に合わせようと思いました」。今週は変則日程で、この日の3回戦まで日にちが空いた。無事「2番二塁」で先発に名を連ね、初回1死走者なしから二塁打で出塁。先制点につなげた。

もっとも、試合は勝ちきれなかった。2-0の8回、暴投で1点を失い、9回には失策で追い付かれた。延長10回には1死満塁のピンチを招いたが、勝ち越しは許さなかった。結局、試合時間が規定の3時間半を超えたため、延長11回引き分け。25日午前10時から4回戦を戦う。

貞光は「ランナーを背負ってから、投手は強い球を投げられていた。いいイメージを持って、明日も投げてくれれば。打線が打てなかった。チャンスで取り切れていれば。でも負けなかったのは、最低限です」と切り替えていた。

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勝負強さ大山の10倍!白鴎大・大下は得点圏で興奮

ドラフトファイル:大下誠一郎

<ドラフト候補生全員!? 会いに行きます>

「漢」と書いて「おとこ」と読む-。白鴎大・大下誠一郎外野手(4年=白鴎大足利)は、そんな言葉を体現する人柄でチームを引っ張っている。

今は主将ではない。去年まで2年間、主将だった。大学2年生になる直前、黒宮寿幸監督(48)から呼ばれ、託された。「上級生たちと比較しても、大下の統率力は群を抜いていたので」。異例の人事だったが、大下は迷わず受諾した。「やってやろう、と。断る理由はなかったです」。やがてチームも成熟。ラミレスに主将を譲り、自身は選手会長に就任した。

阪神の若き主砲・大山が巣立った白鴎大。黒宮監督は「大下の勝負強さは、当時の大山の10倍くらい」と真顔で評する。大下も「勝負強さだけは自信あります。勝負が大好きなんで」。そう多くない口数が、勝負が話題になると増える。「ランナーがおる時はめっちゃ楽しい。ワクワクする。打てんとめっちゃ悔しい」。強打者だから敬遠されることもある。「それは相手の作戦ですから。でも内心は『勝負しろよ』です」。

ドラフト候補になった。周囲の候補の動向も気になるだろうと思ったら、違った。「同じ学年のやつらと競っていてもダメなんで。常に上を見ていかんと。早くプロに行きたい。すごいピッチャーたちと勝負したい」。日本ハム中田、西武山川、楽天浅村…あこがれの強打者たちの動画を、毎日のように見ている。

4番レフトで臨む最終学年。チームメート3人もドラフト候補ゆえ、必然的にスカウト視察も多い。プロ入りのために「結果」が必要なことは理解している。「とにかく常に上を見て。絶対にプロ野球に行きたいんです」。漢の本能が、しびれるような勝負を欲している。【金子真仁】

白鴎大のドラフト候補・大下誠一郎外野手

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白鴎大・ラミレス攻守に輝き 夢はペルーで野球指導

ドラフトファイル:ラミレス・レンソ

<ドラフト候補生全員!? 会いに行きます>

北関東の大学を中心とした関甲新学生野球リーグはこれまで、上武大出身のDeNA井納、平成国際大出身のパドレス2A牧田ら、数多くの個性派選手をプロ野球に輩出してきた。今年も白鴎大に特長あるドラフト候補が4人そろう。中でもペルー国籍のラミレス・レンソ内野手(4年=文星芸大付)は、底知れぬ潜在能力を感じさせる逸材だ。

   ◇   ◇   ◇

白鴎大・ラミレスの真骨頂は5-4-3の併殺処理だ。小さな動きで鋭い二塁送球が放たれる。礎は遠投130メートルの強肩。まるでメジャーリーガーの三塁守備を見るようだ。「あの形が一番しっくりくるんです。打てる三塁手になりたい」と瞳を輝かせる。

打撃フォームもメジャーばりの迫力だ。当たった時の飛距離はすごい。「波が激しいんですよ。いいときは何も考えずに自然といけるんですけどね」。黒宮寿幸監督(48)は「責任感が強い選手。上体が強いこともあって、力むと軸がぶれやすい」と話すも、改善可能とふんでいる。

両親がペルー出身。ラミレスもペルー国籍だが、生まれも育ちも宇都宮だ。祖国はサッカーが盛ん。「サッカーやろうって、何度も思いました。でも野球をやってるうちに大好きになりました」。流ちょうどころか、違和感ゼロの日本語で笑う。実家では100%スペイン語だという。

進路希望はプロ一本。遠い将来、もう1つの夢がある。「いつかペルーで子どもたちに野球を教えたいんです。動画も見せたりして(笑い)。野球の楽しさが広がってほしいなと思います」。純真な野球愛もまた、ラミレスの魅力の1つだ。【金子真仁】

▽白鴎大では左腕・中村伊吹投手(4年=星琳)大下誠一郎外野手(4年=白鴎大足利)金子莉久外野手(4年=国学院栃木)もドラフト候補に挙がる。中村はスライダーのキレ、金子は塁間3秒4の俊足がプロから高評価。大下は大学2年で主将を任された逸話を持つ。黒宮監督も「(阪神)大山の大学時代の10倍の勝負強さ」と、大下に全幅の信頼を寄せている。

◆関甲新学生野球リーグ 93年に連盟発足し、現在は20大学が加盟。3部制。今春1部リーグは上武大(群馬・伊勢崎市)白鴎大(栃木・小山市)山梨学院大(山梨・甲府市)作新学院大(栃木・宇都宮市)新潟医療福祉大(新潟市)平成国際大(埼玉・加須市)の6大学。白鴎大出身の阪神大山、上武大出身のオリックス安達、山梨学院大出身のヤクルト高梨らもリーグ出身のプロ野球選手。

白鴎大のドラフト候補、ラミレス・レンソ内野手

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東農大北海道・林PL流「考える野球」でプロ目指す

将来はプロ入りを目指す東農大北海道のルーキー林(撮影・永野高輔)

北海道6大学春季リーグが27日、苫小牧・とましんスタジアムで開幕する。4季ぶりの王座を狙う東農大北海道には、昨夏甲子園に長野・佐久長聖エースとして出場した林虹太(1年)が加入し、春からベンチ入りする。高校時代、元PL学園監督で米大リーグ・ドジャース前田健太(31)らを育てた藤原弘介監督(44)に伝授された「考える投球」を実践し、勝利に貢献する。

冷涼な長野出身の林にとって、北海道の寒さはほとんど気にならない。開幕に向け「雪には驚きましたが、寒さは問題ない。メンバーに入るからには自覚を持った投球でチームの力になりたい」と意気込んだ。

高校3年間、配球は自ら考えて投げてきた。「打者の反応を感じ、自分で考える。高校時代に藤原監督から“捕手では見えない部分もあるから”と教えられてきたので」。大学でも先輩捕手のサインに首を振る。自信を持って望む球種を投げる姿勢を貫き、チームもその意思を尊重している。

3月の沖縄合宿では社会人のエナジックとのオープン戦に先発し、3回無失点と好投。1年生では林と伊藤茉央投手(福島・喜多方)の2人だけが、メンバー入りを果たした。最速145キロで安定感もあり、三垣勝巳監督(38)は「丁寧に投げられる。1年生が結果を出せばチーム全体の刺激になる」と期待した。

三垣監督もPL学園OBで、林は「高校から一貫した考え方なので、すぐに入ってくる。4年間さらに鍛えて、将来は上のレベルでやりたい」と前を向く。高校、大学とPL流を7年間、徹底して学び、プロへの道を切り開く。【永野高輔】

◆林虹太(はやし・こうた)2000年(平12)8月6日、長野・佐久市生まれ。佐久岩村田小4年で野球を始める。佐久長聖中まで捕手で、佐久長聖高1年の5月に本格的に投手転向。1年秋に背番号18でベンチ入り。昨夏の長野県大会で優勝し甲子園出場。1回戦で旭川大高にタイブレークの末、勝利し、2回戦で高岡商(富山)に敗退。好きな選手は楽天則本。血液型AB。家族は両親と兄。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。

馬原2世!九産大・浦本が悲願の全国Vへ戦列復帰

ドラフトファイル:浦本千広

<ドラフト候補生全員!? 会いに行きます>

全国の大学リーグ紹介の第2回は、福岡6大学リーグを取り上げる。昨年、大学選手権で4強に入った九産大の右腕エース、浦本千広投手(4年=必由館)がプロ入りを目指し、再び神宮のマウンドを目指す。

13日にリーグが開幕。右肘炎症による出遅れで2戦目に先発し、5回2失点と上々のスタートを切った。広島大瀬良の母校、九州共立大との対決を制してのリーグVから、悲願の全国Vを勝ち取るつもりだ。

   ◇   ◇   ◇

リズミカルな小気味良い投球フォームから、キレのいい直球が繰り出された。リーグ開幕週の2戦目。浦本は、右肘炎症で調整が遅れた不安を一掃するマウンドを見せた。福岡教大戦に先発し5回を2失点。4回までは2安打に抑えた。「打者に投げることが目標だった。腕はしっかり振れた」。大学ラストイヤーにかける思いをぶつけた。

プロの目に留まったのは昨年。大学選手権準々決勝の宮崎産業経営大戦で13奪三振4安打無四球完封をやってのけた。最速147キロもマークした。1年春から2勝を挙げるなど主力として活躍。直球に加えカーブ、スライダー、カットボール、フォーク、チェンジアップと多彩な変化球もある。ネット裏で今季初戦を見守ったロッテ福沢スカウトは「投球に安定感がありコントロールがいい」と評価した。必由館ではOBで元ダイエーの守護神、馬原孝浩に憧れた。「尊敬している人。2世とも言われたし意識してます」。大先輩の真骨頂、直球のキレはしっかり引き継いでるつもりだ。

九産大が所属する福岡6大学は、その馬原や元ダイエー新垣渚、広島大瀬良の母校「投手王国」九州共立大と「2強」を形成。春は九産大が5連覇、秋は九州共立大が5連覇している。春に強い九産大が浦本を軸に6連覇して神宮に乗り込む。【浦田由紀夫】

◆福岡6大学リーグ 福岡には福岡6大学に加え、福岡大、九州国際大など所属の九州6大学がある。福岡6大学は九産大、九州共立大が2強で、福岡工大、日本経大、福岡教大、九州工大がある。九州共立大からプロ入りしたその他の主なOBは大野倫(元巨人)柴原洋、山村路直(元ダイエー)。九産大からは大畑徹、高良一輝、榎下陽大(元日本ハム)福沢洋一(元ロッテ)青木和義(元西武)浜田智博(中日)らがいる。九州共立大は99年、九産大は05年、それぞれ秋の明治神宮大会で優勝しているが、春の大学選手権の優勝はない。

○…日本経大は今季から「新たな血」が投入された。第一工大(鹿児島)の監督だった岡留浩紀新監督(46)が就任し、元西武の球団本部長の鈴木葉留彦(はるひこ)氏(67)をコーチに迎え入れた。V候補の九州共立大との開幕週では勝ち点こそ落としたが1勝。2週目には勝ち点1も挙げた。鈴木コーチは「チームは発展途上。力の差はないという意識で競争させてます」と改革を遂行中で、リーグの台風の目となりそうだ。

17年6月、全日本大学野球選手権準々決勝の国際武道大戦で力投する九産大・浦本

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駒大・竹本、中学時代のライバル・ロッテ種市が刺激

亜大戦に先発した駒大・竹本祐瑛(2019年4月9日撮影)

もっと、も~っと、タケモット! 青森・八戸市出身の東都大学野球リーグ駒大・竹本祐瑛(ひろあき)投手(3年=八戸西)が、同学年でプロ野球ロッテで活躍する三沢市出身の種市篤暉投手(20=八戸工大一)の背中を追う。

今季リーグ開幕週、亜大との第2戦(9日)では公式戦初先発で6回2安打2四死球1失点。中1日で迎えた第3戦でも、先発で4回5安打無四球1失点(自責0)と好投した。23日の中大戦では3回途中で降板したが、全6戦中5試合で先発を任される信頼は勝ち得ている。「四死球を少なく、先頭打者を打ち取っていくことを重要視。良い投手がいるので1イニングでも1人でも長く投げたい」。勝ちには恵まれていないが、次こそリーグ初勝利に挑む。

白銀中時代から何度も対戦してきた種市の存在も刺激の1つだ。中3の県大会1回戦では優勝した三沢二中の種市と0-1の熱戦。高3春には県大会準決勝で6-3と勝って勢いに乗り、優勝に導いた。「中学から投げ合ってきましたが、だいぶ先を行かれてしまいましたね。プロで活躍するのはすごい」。今は種市の動画を見て、勉強することも多々ある。「フォークが決め球であっても、大事なのは真っすぐというのを教えてくれる。自分も回転をしっかりかけたストレートを一番意識しています」。最速は高校時代から3キロ増の145キロ。変化球も交えた投球テンポの総合力で勝負する。

昨春の1イニングだけの登板だった男が、186センチ、93キロの体格を生かして躍進の1歩を踏み出した。チームは勝ち点を落として苦しいスタートも、駒大の14年秋以来9季ぶり優勝も諦めない。エースになって、チョ~ダ~イ。【鎌田直秀】

中大・植田がリーグ戦初勝利 大ピンチで登板も強気

駒大対中大 4回途中から登板した中大・植田(撮影・柴田隆二)

<東都大学野球:中大10-3駒大>◇第2週第3日◇23日◇神宮

中大・植田健人投手(2年=興国)がリーグ戦初勝利を挙げた。

大ピンチでも、強気の姿勢を崩さなかった。5-0の4回、先発の皆川が崩れた。4四死球で押し出しの1点を与え、なお1死満塁で植田に出番が来た。「点差はあるけど、満塁で1人に点を与えるとズルズルいきそう。インを突こうと思いました」。駒大の8番山ノ井をカウント1-2からインハイ140キロで空振り三振。続く鈴木は左飛に仕留め、追加点を与えなかった。

大学1年目の昨年はリーグ戦登板はなかった。「直球でファウルが取れないと、東都は苦しい」と、オフは直球のキレを出すことを目指し、走り込みを重ねた。体重は約3キロ増え、80キロに。投球フォームもコーチと相談しながら改良。できるだけ、前でリリースすることを意識している。

今春リーグ戦は、当初の登録メンバーには名前がなかった。だが、8日の東洋大との開幕戦が降雨ノーゲーム。翌日に延期された同1回戦から登録されると、負け試合となった同戦に4番手でリーグ戦初登板。4回を投げ、2安打、自責0に抑えた。「1つのチャンスをつかもうと思いました」。そのまま、リリーフとして名を連ねるようになった。

「ストライク先行で、強気にいくのが個性」と自覚する。直球は140キロ台前半にとどまるが、カット、チェンジアップ、カーブを交え、テンポよく投げる。この日は、そのまま9回まで投げきった。自己最長となる5回2/3、3安打2失点で勝利投手となった。「今日、(勝利投手を)取れるとは思わなかったので、うれしいです」と控えめに喜んだ。

清水達也監督(54)は「経験は少ないが、リリーフで安定している。四球を出すことなく、抑えられる。他の投手にも浸透できるように」と目を細めた。植田は9回1死から四球を出し、山ノ井に2ランを打たれた。勝敗には影響しなかったが「東都の怖さを知れて良かったです」と言った。昨年は春、秋とも最下位を味わった中大だが、2カード目で勝ち点1を獲得。今後が楽しみな右腕が加わった。

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148キロ大商大・橋本「いい刺激」大西と切磋琢磨

ドラフトファイル:橋本侑樹

<関西6大学野球>

関西6大学では、昨秋リーグ5連覇を逃した大商大が王座奪還を目指している。その柱となるのが右腕・大西広樹(4年=大商大高)と左腕・橋本侑樹(4年=大垣日大)のプロ注目コンビだ。今季のチームはここまで4戦全勝。大西2勝、橋本1勝と順調に白星を重ねている。日本一とプロ入りが目標と口をそろえる両腕に注目が集まる。

   ◇   ◇   ◇

昨秋、大西を抑えて防御率リーグトップの0・71だったのが、橋本だ。

「大西が結果を出すことでいい刺激になる。大西がいるから頑張れる。負けていられないと思わせてくれる」と切磋琢磨(せっさたくま)している。今春の大経大戦では大西に並ぶ自己最速148キロをマークした。エースになる思いは「もちろんある」と言い切り「日本一を取りたい。自分が投げて勝ちたい」と闘志を燃やしマウンドに立つ。

5日大経大戦に先発した大商大・橋本

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二刀流でプロ注目!奈良学園大・菅田は高い意識ウリ

ドラフトファイル:菅田大介

<近畿学生リーグ>

大学4年まで「投打」でプロ入りの可能性を残す珍しい選手がいる。

奈良学園大・菅田(すがた)大介。今季は初めて主戦として投手に軸足を置いているが、登板時もDHを使わず3番に入る。最多43度の優勝を誇り、プロも多く輩出してきた同大学でも希少な例だ。

二刀流のエンゼルス大谷翔平については「すごいな、と。どういう取り組みをしているのか興味がある。投手、野手それぞれの目線で見て参考にするようにしている」。投手としては経験が少なく、伸びしろ十分。走攻守そろった野手として、ネット裏のプロは今春も「野手でも可能性を感じる」と評価する。

「東京などと比べたら下に見られるリーグ。そこでプロに行こうと思ったら圧倒的なものを残さないといけない」。高い意識で、2季ぶり優勝をノルマに掲げる。【柏原誠】

奈良学園大・菅田

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メッセ絶賛の大商大・大西 投球術と負けん気が魅力

ドラフトファイル:大西広樹

<関西6大学野球>

大学野球が熱戦を繰り広げている。今日から4回にわたり、全国の大学リーグを紹介する。

関西6大学では、昨秋リーグ5連覇を逃した大商大が王座奪還を目指している。その柱となるのが右腕・大西広樹(4年=大商大高)と左腕・橋本侑樹(4年=大垣日大)のプロ注目コンビだ。今季のチームはここまで4戦全勝。大西2勝、橋本1勝と順調に白星を重ねている。日本一とプロ入りが目標と口をそろえる両腕に注目が集まる。

   ◇   ◇   ◇

大商大の絶対的エース大西は最速148キロの直球と制球力が武器で、阪神メッセンジャーのお墨付きの実力だ。3月15日に阪神2軍との交流戦に先発。7球団のスカウトが視察する中、5回を内野安打2本に抑える無失点。1軍メンバーの北條、陽川からは空振り三振を奪い、投げ合った日米100勝右腕から「スピードを変えたり、変化球をまぜて阪神打線を抑えていた。すごくいい仕事をしていたね」と絶賛された。

「我流」でスタイルを作り上げた。目標の選手は設定せず「人のいいところを取り入れる。この人という目標はない」。変化球の軌道は日本ハム金子、足の上げ方は中日松坂、体重移動は阪神藤川を参考にする。負けん気の強さも魅力の1つ。高校時代、甲子園出場経験はなく「イライラしてしまう」とテレビ観戦せず、今でも他リーグ投手の成績を調べることはない。

昨秋はリーグ2位の防御率1・81をマーク。4勝を挙げ、最優秀投手賞とベストナインの2冠を獲得したが、V逸。「勝てる流れを持ってくる投球をしたい。勝ちにこだわりたいです。日本一が目標です」。王者奪還の先には「上でやりたい」とプロの世界を見ている。【望月千草】

◆関西6大学野球 京産大、大商大、神戸学院大、大経大、龍谷大、大院大が属する。連盟創立は1982年。主なOBに平野佳寿(京産大卒・現ダイヤモンドバックス)古野正人(龍谷大卒・元ヤクルト)岡田明丈(大商大卒・現広島)ら。昨秋は京産大が優勝。最多優勝は龍谷大の29回。

大商大・大西広樹(2019年3月15日撮影)

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岐阜Lは今年もハイレベル、発展ルーツは東北にあり

中部学院大・原克隆監督(2018年11月9日撮影)

<東海地区大学野球・岐阜リーグ>

20年前に始まったばかりの岐阜リーグは今年もハイレベルだ。昨秋まで24季で14度優勝の中部学院大はリーグ4連覇を狙う。

04年に就任し短期間で強豪に押し上げた原克隆監督(50)は「東北福祉大を見ていたので、なんとなく強くするイメージはありました」。現役時の東北福祉大は91年の大学選手権に優勝。関東、関西以外の大学では初の快挙で、強豪地方大学の先駆けになった。

伊藤義博監督(故人)の教え子が今、各カテゴリーで指導者になり、人材や強化策の情報共有をしている。「我々は恩恵にあずかっているだけ。僕もそうなりたい。この大学を出た指導者を増やしていきたい」。岐阜リーグが発展した源流は東北にあった。

22日、中部学院大は中京学院大に敗れ、勝ち点を落とした。広部就平内野手(2年=秀岳館)田島光祐捕手(1年=龍谷大平安)ら下級生が多く発展途上。岐阜から全国区を狙う戦いから目が離せない。【柏原誠】

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関西外大が逆転で今季初勝利、大体大連勝 阪神大学

<阪神大学野球>◇第3節第3日◇22日◇大阪シティ信用金庫スタジアム

関西外大が5回に一挙4得点を挙げ、甲南大に逆転勝ちし、今季初の勝ち点1を挙げた。

藤岡秀喜投手(4年=報徳学園)は9回4失点の完投で1勝目。大体大は天理大に初戦で引き分けた後、2連勝。打線が4回に同点に追いつき、5回は敵失で勝ち越した。先発中村光投手(3年=箕島)は7回1失点で粘り、位田遼介投手(1年=履正社)が2回無失点と好救援した。

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札幌国際大に女子硬式野球部発足、道リーグ構想も

手を合わせる札幌国際大の(左から)平野短期大学部学長、城後学長、阿南監督、アドバイザーのホーネッツレディース高橋部長(撮影・永野高輔)

北海道に全国9番目、東北以北では初の大学女子硬式野球部が誕生する。

札幌国際大学が22日、札幌市内の同大で、女子硬式野球部の創部会見を行った。監督には同大准教授の阿南浩司氏(40)が就任し、20年4月の活動開始を目指す。道内では札幌ホーネッツ・レディース、札幌新陽高に続く3チーム目で、将来的には道女子リーグの開催を見据える。同大は今年で50周年。69年に女子大として開学した実績を生かし、道内女子選手の受け皿、女子指導者育成の面でも、役割を担っていく。

   ◇   ◇   ◇

札幌国際大が、道内女子野球の強化、普及、そして指導者育成と、3つの狙いを持って、女子硬式野球部を旗揚げする。昨秋に構想が浮上し、1月に大学内で発足を決めた。現在、全国大学女子硬式野球連盟の所属は8チーム。全国9番目の大学女子監督に就任する阿南氏は「北海道の女性を中心に、ゆくゆくは全国に踏み出せるようなチームに」と決意を口にした。

同氏は07年まで3年間、立命館慶祥高のコーチを務め、現在は同大で「野球における投球動作の学習法および指導法」について研究。科学に基づいた知識も踏まえ指導に臨む。道内チームが3チームとなることで、新たなプランも検討している。全日本女子連盟理事も務めるアドバイザーの札幌ホーネッツ・レディース高橋一彦部長(52)は「北海道は女子同士の経験値が少ないので、将来的に道内リーグも考えていけたら」と構想を口にした。

関東や関西などでは既に、企業や大学、高校を含めた年間リーグ戦が行われている。現在、道内では札幌ホーネッツ主催で7月に道外チームを招き行う「スイートデコレーション杯」がある。それ以外は練習試合や、道外での全国大会など、遠征に出なければならない。高橋部長は「選手が多いところはBチームも出られるようにすれば、道内での試合数はさらに増える」と、多くの可能性を探す。

部員集めは、5月にも練習会を実施し、新入生だけでなく、在校生の入部希望者にも門戸を開く。17年に創部し、今春全国高校選抜8強の札幌新陽高1期生が、卒業するタイミングでもあり、受け皿となり有望選手流出を食い止める役割も担う。50周年とあり城後豊学長(72)は「女子スポーツ振興のためにやれることを。50年で積み上げたものを女子指導者養成にも広げたい」と言う。クラブ、大学、高校の各カテゴリーにチームができ、道女子硬式野球は、さらなる活性化を図る。【永野高輔】

◆国内の女子硬式野球事情 全国大学女子硬式野球連盟には、尚美学園大、平成国際大(ともに埼玉)大体大、桃山学院教育大(ともに大阪)日大国際関係学部(静岡)至学館大(愛知)環太平洋大(岡山)折尾愛真短大(福岡)の8チームが所属。春秋の年2回開催される同連盟主催の「全国大学女子硬式野球選手権」にはこの8チームが出場し、尚美学園大が春2度、秋5度優勝している。毎年8月に愛媛で開催される「全日本女子硬式野球選手権」は高校、大学、クラブチームの全カテゴリーが集う最高峰の大会で、大学勢では尚美学園大が4度、平成国際大と環太平洋大が各1度優勝。リーグ戦形式では、関東の「ヴィーナスリーグ」、関西の「ラッキーリーグ」などが、シーズン通じて開催されている。プロは日本女子リーグが10年に発足し、4チームが参戦している。

◆札幌国際大 69年(昭44)札幌静修短大として開学。97年に札幌国際大に名称変更し、99年に全学部で男女共学化。09年にスポーツ人間学部、スポーツビジネス学科、スポーツ指導学科を開設。主なOBは吉村紗也香(カーリング)SHOKICHI(EXILE)ら。11年に創部された男子硬式野球部は現在、札幌6大学リーグ2部で、17年秋、18年春に2季連続優勝も、入れ替え戦で敗れ、1部昇格を逃した。札幌市清田区清田1条4の1。城後豊学長。

初代監督としての決意を口にする札幌国際大女子硬式野球部の阿南監督(中央)(撮影・永野高輔)

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立大V争い厳し、黒星のエース田中「情けないです」

明大対立大 力投する立大先発の田中誠(撮影・横山健太)

<東京6大学野球:明大4-1立大>◇第2週第3日◇22日◇神宮

立大の先発、田中誠也投手(4年=大阪桐蔭)は、投げ急ぎを反省した。

明大・森下との投げ合い。6回に1点先制され、8回に2死一、二塁を招いた。ここで、喜多を3球でカウント2-1と追い込んだ。

だが、4球目の真っすぐが「コースはよかったけど、高かった」ため、中越え二塁打とされ、2点を追加された。さらに、続く森下にも適時二塁打を打たれ、4点目を失い降板。7回2/3、6安打4失点で敗れ、勝ち点を落とした。

喜多の場面。二塁打を打たれる直前の3球目は、真っすぐで空振りを奪った。それで「直球で差し込める」と判断したが、次の球は高くいった分、外野の頭を越された。「5回までは良かったのですが。球種の選択が単調だったかも知れません」と反省した。

1回戦も森下と投げ合い、完封勝利。前日の2回戦(3-4で敗戦)は、逆転すれば終盤に投げる準備をしていた。結局、3回戦までもつれ、中1日で先発。テンポよく投げ、投手戦を演じたが、「(5回終了後の)整備のあと、力を出せなかった。球が浮いてきた。体力が…。情けないです」と唇をかんだ。溝口監督は「責められない」とかばったが、2カード連続で勝ち点を取れず、優勝争いは厳しくなった。ただ、戦いは続く。田中は「自分がやらないといけない。終盤につかまる。壁を乗り越えないと」と、エースの責任を口にした。

明大対立大 力投する立大先発の田中誠(撮影・横山健太)

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明大・森下が10勝目、定まらないカーブあきらめず

明大対立大 力投する明大先発の森下(撮影・横山健太)

<東京6大学野球:明大4-1立大>◇第2週第3日◇22日◇神宮

初戦を落とした明大が、連勝で勝ち点1を挙げた。主将でエースの森下暢仁投手(4年=大分商)が、4安打1失点完投でリーグ戦通算10勝目となる今季初勝利をマークした。立大は、2カード続けて勝ち点を落とした。

   ◇   ◇   ◇

森下の考えと、西野真也捕手(4年=浦和学院)の思惑は一致していた。初回、カーブが決まらない。しかし、それでも西野はカーブのサインを出し続け、森下も試合の中でカーブを磨いた。

森下は美しい球筋の最速154キロを誇る本格派。ただ、それだけでは6大学では勝てない。6回4失点で敗れた20日の初戦は初球のカーブがすっぽ抜け、初回に3球試しただけで見切りをつけていた。勝ち点がかかる大事なこの日は、初回に7球。なかなか制球が定まらなかったが、あきらめなかった。2回、この試合9球目のカーブが思い描いた軌道で描き、エースは息を吹き返した。

終わってみれば、10個の三振を奪い、1点の完投勝利だ。カーブでカウントを整え、打者に緩さを植えつけ、149キロの直球やカットボールで仕留めた。森下は「今日のストレート、変化球の割合は調子のいい時と同じだと思います。カーブも空振りをとれる球もありました」と振り返った。

これで、リーグ戦通算10勝目。「皆さんはまだ10勝目と思われていると思います。これだけ投げさせていただいてます。これからしっかりしたピッチングをお見せしたいです」。大切なのはチームが勝つこと。苦しんだ開幕だったが、森下の集大成のシーズンは順調に幕を開けた。【井上真】

明大対立大 力投する明大先発の森下(撮影・横山健太)
明大対立大 5回裏を無失点に抑えほえる明大先発の森下(撮影・横山健太)

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東海大海洋無傷8連勝 震災経験横田主将決勝点呼ぶ

7回に相手三塁手のエラーを誘う一打を放った東海大海洋の横田

<静岡学生野球:東海大海洋6-4常葉大浜松>◇第4週◇21日◇静岡・清水庵原球場

東海大海洋が競り勝ち、開幕から無傷の8連勝となった。4-4の7回表2死一、三塁。主将の6番横田光輝内野手(4年)が、内角の直球を強振。打球は三塁手の前で跳ね、勝ち越しの走者が生還した。記録はエラーだったが「チームが勝つことが一番。点につながって良かったです」と目を細めた。

野球ができる喜びを胸にプレーしている。福島県南相馬市出身。中2だった8年前に東日本大震災で被災。避難のため山形県へ引っ越した。「1、2カ月は野球どころではなかったです」。東海大山形高卒業後に静岡へ。ここで現在の仲間たちと出会った。50人以上の部員の中、4年生はわずかに7人。互いに支え合っている。「絆は深いと思います。主将の仕事も同級生がいるからやれている。自分1人じゃないんだという思いです」。

優勝争いは、これから本格化する。同大とともに開幕8連勝を飾り、V8へまい進する日大国際関係が最大のライバルとなりそうだが、「目の前の試合に集中して一戦必勝を目指す。チームの目標はリーグ優勝と神宮で1勝をすること」と冷静に話した。2010年春以来、18季ぶりのリーグ制覇に向けて歩み続ける。【河合萌彦】

7回に均衡を破る一打を放ち、一塁上で笑顔を見せる東海大海洋の横田(左)

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仙台大・稲毛田7回11K 6球団スカウト前に好投

東北工大対仙台大 7回11奪三振の好投を見せた仙台大・稲毛田(撮影・鎌田直秀)

<仙台6大学野球:仙台大7-2東北工大>◇21日◇第2節最終日◇東北福祉大野球場

仙台大の最速153キロ右腕・稲毛田渉(4年=帝京)が先発し、7回1安打11奪三振の好投を見せた。プロ6球団のスカウトが視察する前で1本塁打は浴びたが、2失点(自責1)で勝ち点奪取に貢献。ドラフト指名に向け、投球フォーム修正で昨秋からの不調を脱却した。

稲毛田は切れ味鋭い直球で、3球三振からスタートした。開幕節は試合がなく、今季リーグ戦初登板。最速は144キロだったが、フォークやスライダーも交えて、左足を高く上げるダイナミックな投球フォームが躍動した。「100点というわけではないですが、7、8割の力で良い感じになってきた」。2失点した2回以外は、すべて3者凡退でリズムを作り、仲間の逆転劇につなげた。

3季ぶり優勝に加え、プロ入りも目標の1つ。課題も自覚している。2回表の先頭には追い込んでから直球が逆球となり左翼ポール際に運ばれた。2死後も四球。直後に左翼手が落球し、失点。「ホームランは自分のミスですし、四球を出さなければエラーもなかった。評価していただくには結果が第一。甘くないことは分かっています」と気を引き締め直した。

1年秋には宮城教育大戦で15奪三振完封など、4勝を挙げて優秀新人賞を受賞した。だが、昨秋は絶不調に陥り、わずか1イニング登板のみ。今冬は首脳陣と相談しながらフォーム改革に着手した。「直球にこだわるのでなく、変化球とのコンビネーションでストライクゾーンで勝負するため」。大リーグの投手映像なども参考にしながら、2段モーションも新たに取り入れた。

先月10日に行われた日体大との練習試合では、自己最速を3キロ更新する153キロをマークした。今季から背番号18を任された責任も背負い、「勝てる投手になります」と発言も力強さを増した。【鎌田直秀】

金足農準V戦士、菊地彪吾が背番9で大学デビュー

岩手大対八戸学院大 6回裏八戸学院大無死一、二塁で犠打を決める八戸学院大・菊池

<北東北大学野球:八戸学院大5-4岩手大>◇21日◇第1週第2日◇秋田・さきがけ八橋球場

昨夏の甲子園準Vメンバー、「金農旋風」の立役者となった八戸学院大(青森)菊地彪吾外野手(1年=金足農)が岩手大戦の4回に代打でリーグ戦初出場した。

母校で培った犠打を成功させ、初出塁と初得点も記録。近江(滋賀)との準々決勝で伝説の2ランスクイズからサヨナラ生還を果たした男が、大学初勝利をサヨナラ劇で飾るなど、華々しくデビューした。

昨夏の旋風をほうふつさせるプレーだった。6回無死一、二塁で「高校時代に練習してきたのでそれが生きた」と、投前に犠打を確実に転がした。得点にこそ結びつかなかったが、1-4の8回無死一、二塁ではストレートの四球を選び、冨田日南登内野手(4年=三沢商)の2点二塁打で同点のホームを踏んだ。

開幕週から背番号「9」をもらった。1年生のベンチ入りは3人だけで、菊地が一番出世で出場。それでも9回無死一、二塁のサヨナラ機ではスリーバントに失敗し、「先輩たちとの差は感じている。日々努力して、早く同じレベルに達したい」。その後、2死満塁からのサヨナラ勝利に胸をなで下ろし、気持ちを新たにした。【相沢孔志】

岩手大対八戸学院大 9回裏2死満塁、相手失策でサヨナラ勝ちを決め、歓喜する八戸学院大ナイン
岩手大対八戸学院大 守備位置に向かう八戸学院大・菊地

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駒苫でマー君と準Vの本間篤史が久々公式戦に復帰

札幌倶楽部対TRANSYS 7回1死二塁、TRANSYSの本間が左前打を放つ(撮影・永野高輔)

17年限りで現役を引退していた元JR北海道クラブの本間篤史外野手(30)が21日、社会人野球札幌支部大会で、クラブチーム・TRANSYSの外野手兼打撃コーチとして、1年5カ月ぶりに公式戦に復帰した。1番左翼で先発出場し、2打数2安打1打点。復帰後初実戦が公式戦と、ぶっつけ本番だったが、全5打席で出塁し、チームを今季初勝利に導いた。

   ◇   ◇   ◇

野球人の血が騒いだ。2回1死二塁、1ボールからの2球目、外角の変化球を迷わず振り抜いた。初回の1打席目はストレートの四球。初スイングで適時中前打を放つと、中堅手が後逸した間に、二塁を蹴り三塁へ激走。「楽しかった。初スイングで、しっかり対応できた。感覚も気持ちも、まだ残っている」と手応えを口にした。7回にも左前打を放ち、この日2打数2安打、全打席出塁と最高の結果で、復帰戦を飾った。

背番号は生まれた月日から83。新たな野球人生のスタートだ。駒大苫小牧では05年夏の甲子園優勝、06年は主将兼4番として現米大リーグヤンキースの田中将大投手(30)とともに準優勝した。JR北海道クラブの最終年は打率4割6分、16打点。道ベストナインに輝きながら「20代で1回区切りをつけたかった」と17年限りで現役を退いた。昨年4月にはJR北海道を退社し、日高町富川の自動車部品店で働いていた。

昨夏、100回を記念した甲子園での「レジェンド始球式」に登板。06年夏の決勝戦で敗れた早実斎藤佑樹(現日本ハム)のトレードマーク、青ハンカチで汗をぬぐい、大観衆から拍手を浴びた。「あのとき、またこういう大舞台に立ちたいと思った」と火が付いた。引退直後から「もう1回野球をやるときは一緒に」と声をかけ続けてくれていた渡辺直樹監督(43)に思いを伝え昨年12月、コーチ兼任での加入が決まった。

仕事の関係で、全体練習参加は、土日と平日1日程度。練習量を補うため自宅付近の歩道を走り、暗闇の中で素振りを繰り返し、復帰戦に備えた。体重は引退時の98キロから92キロまで減量。経験豊富な新戦力の加入に渡辺監督は「チャンスメークも走者をかえす仕事もできる。性格も明るく雰囲気が一気に変わった」と喜んだ。

亜大では高校社会科の教員免許を取得しており「指導者の経験を積み将来、高校の監督で甲子園に」と言う。まずは目標である夏の全日本クラブ選手権出場を果たし、1歩ずつ夢をたぐり寄せる。【永野高輔】

◆本間篤史(ほんま・あつし)1988年(昭63)8月3日、余市町生まれ。余市沢町小4年で野球を始め、余市西中時代は余市シニアでプレー。駒大苫小牧では1年秋から背番号8を付け、05年夏の甲子園で優勝、06年夏は準優勝。亜大から11年にJR北海道入り。都市対抗5回、日本選手権4回出場。12、16、17年に道社会人ベストナイン。178センチ、92キロ。右投げ右打ち。

札幌倶楽部対TRANSYS 1回無死満塁、相手失策の間に先制の生還を果たすTRANSYS本間(撮影・永野高輔)
札幌倶楽部対TRANSYS 5回1死一塁、TRANSYSの本間が軽快なフットワークで打球をキャッチする(撮影・永野高輔)

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明大にいだてん!丸山和郁が快足飛ばし内野安打3本

立大対明大 4回裏明大2死一、二塁 全力疾走し遊安打にする丸山(撮影・大野祥一)

<東京6大学野球:明大4-3立大>◇第2週第2日◇21日◇神宮

明大に新たなスピードスター誕生を感じさせた。丸山和郁外野手(2年=前橋育英)がリーグ戦初安打を含む3安打を重ね、勝利に貢献。

3本とも全て内野安打だった。50メートル5秒8の俊足をいかんなく、発揮した。

「ホッとしてます」

無安打に終わった1回戦に続き2番中堅で出場。初回、投前へのセーフティーで初安打を記録すると、3回、4回はいずれも遊撃内野安打。得点につなげた。

高3夏の甲子園は3回戦で敗れたが、個人での大会記録に並ぶ8盗塁をマークした。投げては、最速144キロ左腕としてならした。だが、大学は順風ではなかった。

1年春のオープン戦で右肩を脱臼した。高校時にも3回、脱臼しており、手術に踏み切った。リハビリ期間はスタンドから応援するしかなかった。陶山、磯村、竹田ら同学年のプレーを見守る日々。「悔しい。それだけでした」と、当時の心境を正直に話した。脱臼は利き腕とは違うが、投手は諦めた。

手術をへて、ようやく昨秋に復帰した。今度は、木製バットへの対応に追われた。「当てるだけで、持ち味が出せていなかった。冬は毎日振り込みました」。一冬を越えて成長し、レギュラーをつかんだ。

この日は、守備でも光った。2回1死から、立大・藤野の左中間への飛球に俊足を飛ばし、滑り込みながらキャッチ。善波達也監督(56)は「(内野安打3本で)ああいう形は彼の一番の持ち味。守りでも、マルのところは一定の安心感が出ている」と目を細めた。丸山は「次はクリーンヒットを打てれば」と、笑顔で話した。

立大対明大 4回裏明大2死一、二塁 遊安打を放つ明大・丸山(撮影・大野祥一)

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東大・辻居新平3号復調ののろし 慶大戦に「準備」

早大対東大 7回裏東大無死一塁 2点本塁打を放ち、気迫のこもったハイタッチをする辻居(撮影・大野祥一)

<東京6大学野球:早大8-2東大>◇第2週第2日◇21日◇神宮

東大・辻居新平外野手(4年=栄光学園)が通算3号となる2ランを放った。

0-7の7回、無死一塁で早大・西垣の135キロ真っすぐを完璧に捉え、左中間へ放り込んだ。一方的な展開となっていたが、主軸の意地を見せた。

復調ののろしだ。腰に張りが出たため、オープン戦はほとんど打席に立てなかった。開幕カードの法大戦は、外の球を見逃す場面が続いた。9打席で1安打のみに終わった。「ボールと思ったわけではなく、手が出ませんでした」。実戦感覚の遅れがあった。

この1週間は、打撃マシンの球速を150キロに設定。外角ギリギリの球を見極めて、ストライクと判断したら打つ練習を繰り返した。「感覚が、だいぶ戻りました。今日は発想を変えて、4タコでもいいと開き直りました」と振り返った。積極的に振る姿勢が戻った。本塁打の打席も、1ボールからの2球目だった。

会心の当たりだったが、チームは連敗。四球や失策絡みの失点が重なった。打線は早打ちが目立ち、6回までは、わずか1安打無得点に抑えられた。辻居は「みんな結果が出ていないから、早く打ちたいという気持ちになっている。早いカウントから打つという考えはいいんですが、もっと攻撃の時間を長くしないと」と、主将として話した。

次週は試合がないため、次の慶大戦まで2週間あく。まずは連敗を止めたい。「しっかり準備します。(チームとして)基本からやり直します」と気を引き締めていた。【古川真弥】

早大対東大 7回裏東大無死一塁 2点本塁打を放ち、仲間から祝福を受ける辻居(右)(撮影・大野祥一)

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早大・加藤が初の1試合2発 昨秋の低迷から復活

ドラフトファイル:加藤雅樹

<東京6大学野球:早大8-2東大>◇第2週第2日◇21日◇神宮

キャプテンの2発で快勝だ。早大・加藤雅樹外野手(4年=早実)が東大戦で、自身初の1試合2本塁打を放った。

通算8本塁打は、慶大・郡司に並ぶ現役最多。昨秋は不調に苦しんだが、この2試合は全4安打が長打と乗っている。連勝で、小宮山悟新監督(53)に勝ち点1を贈った。明大は立大に逃げ切り勝ちで1勝1敗。22日に3回戦(午後1時開始)が行われる。

   ◇   ◇   ◇

感情があふれ出た。1-0の3回2死二塁、加藤は東大・小宗の初球直球を右越えへ放り込んだ。1周して本塁を踏むと、ワッとほえた。「チームとして明るくやろうと言っているのに、自分が暗い顔になってました。テンション、上がりました」と、声で盛り上げたわけを明かした。6回には三塁打。6-0の7回には、この日2本目となるダメ押しソロを放った。

2年秋に首位打者に輝いたが、昨秋は打率2割2分7厘と低迷。率を求め、構えた時からバットを寝かせるフォームにしたが、結果が出ない。スタメンを外されたこともあった。「野球人生の中で、もっとも悔しかった」時期。新チームとなり、徳武コーチと話し合い、再びバットを立てて構えるようにした。「そっちの方が力が伝わる」と長打が戻った。小宮山監督に勝ち点を届け「ホッとしてます」と打ち明けた。

◆加藤雅樹(かとう・まさき)1997年(平9)5月19日生まれ。東京・昭島市出身。小2で昭島リトルイーグルスで野球を始める。福生シニアから進んだ早実では、清宮(現日本ハム)の2年先輩。3年夏の甲子園は4番捕手で4強。遠投110メートル。50メートル6秒3。185センチ、88キロ。右投げ左打ち

早大対東大 7回表早大2死 右中間にソロ本塁打を放つ加藤(撮影・大野祥一)
早大対東大 3回表早大2死二塁 2点本塁打を放ち、福岡(左)と喜ぶ加藤(撮影・大野祥一)

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大阪桐蔭OB立大・山田健太1号「4年後にプロに」

<東京6大学野球:明大4-3立大>◇第2週第2日◇21日◇神宮

惜敗の立大にあって、昨夏に史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭高出の新人、山田健太の初本塁打は収穫だった。

6回に代打で内角低めの速球を左翼ポール際へ運ぶ2ラン。「甲子園と違う歓声で気持ちよかったが、負けて悔しい」と話した。

高校時代は二塁手。今季は一塁のポジションを先輩と争う。高校の同期は根尾(中日)藤原(ロッテ)らがプロ入り。山田は「チームとしては日本一、個人としては4年後にプロに行けるように努力したい」と目標を掲げた。

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「逆転のPL」本領発揮 OBチームが予選初戦勝利

初戦を突破し記念撮影するPL学園OB(撮影・望月千草)

現在休部中の大阪・PL学園高野球部のOBチームが21日、「マスターズ甲子園」の大阪府予選で、初戦の東淀川戦に臨み、17-7で1回戦を突破した。

「マスターズ-」は、全国の元高校球児が憧れの甲子園でプレーするもので、この日は、大阪府予選がスタート。各年代ごとにチームを構成し、シニア、ミドル、ヤングの3世代が、3イニングずつプレーした。

「逆転のPL」の本領発揮だった。2回に4点を先制され、序盤は追う展開に。6対6の同点で迎えた5回表、1死二、三塁から4番壱岐賢太郎内野手(28)が走者一掃のエンタイトルツーベースを放ち、勝ち越した。

阪神の緒方凌介広報と同期だった壱岐は「今は草野球をやっていて硬式は大学(東洋大卒)以来。楽しいですね。4番で使うと言われて。打てて良かったです」とはにかんだ。

結果的には、15安打17得点の大勝。清水哲監督(53)は「やっぱり公式戦と練習試合は違う。向こうの方もPLを倒そうという気持ちが見えた。こっちはその分、緊張した。逆転のPL、それが元の野球なのでしっかりいこうと声をかけた」と振り返った。

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ノースアジア大・山中監督、初陣延長黒星も光る采配

富士大対ノースアジア大 3回表2死一塁、三塁でバッテリーに声をかけるノースアジア大・山中監督(右)

<北東北大学野球:富士大7-2ノースアジア大>◇第1週第1日◇20日◇秋田・さきがけ八橋球場

プロ野球広島などでプレーした山中潔監督(57)が率いるノースアジア大が、開幕戦で富士大と対戦し、延長の末に敗退した。監督としての初陣を勝利で飾ることができなかったが、積極的な采配でリーグ戦10連覇中の横綱を苦しめ、存在感を見せつけた。

継投策が光った。5回途中まで1失点と好投を続ける先発の新田力斗投手(本荘=2年)が、1死から二塁打を打たれると、迷いなく交代を告げる。現役時は捕手として活躍。それだけに、投手を見る目は確かだ。山中監督は「試合前から継投でいく準備をさせていた」。9回まで、小刻みに中継ぎ4投手を動員し、富士大打線に的を絞らせず最少失点に抑え込んだ。

しかし、事前に塁が埋まっている延長タイブレークでは、勝手が違った。いきなり大量リードを許し、初戦を落とした。元プロの指揮官は「細かいミスが多かったが、まだリーグ戦は始まったばかり。これを明日につなげることが大切。選手はよくやってくれた」とねぎらった。【相沢孔志】

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