日刊スポーツ

八村塁は「ハチ」背番8のユニホーム写真公開

八村塁は「ハチ」背番8のユニホーム写真公開

NBAウィザーズの公式ツイッターより

NBAのウィザーズは26日(日本時間27日)、ドラフトで日本人初の1巡目(全体9位)で指名した八村塁(21=ゴンザカ大)の背番号が「8」に決まったと発表した。

公式ツイッターでは背番号8のユニホームを着用した八村の写真を公開。「日本語で8は『ハチ』と読む」と紹介した。

八村は21日の入団会見では暫定でドラフト指名巡「9」の背番号のユニホームを持って登場。正式な番号について「僕の希望はリクエストしてありますから」と数字は明かさなかった。憧れのマイケル・ジョーダンがつけた「23」も空いていたが、明成高時代につけ、思い入れの強い「8」を希望した可能性もある。

八村は25日から本拠地ワシントンのチーム施設で行われているミニキャンプに参加している。

八村塁(2019年6月20日)

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八村「コミュニケーションを」ミニキャンプ参加

八村塁(2019年6月20日)

NBAウィザーズからドラフト1巡目全体9位で指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が、25日(日本時間26日)チームの本拠地であるワシントンでミニキャンプに参加し、約3時間汗を流した。

ウィザーズのロゴマークが入ったウエアを着て練習をこなした。ダンクシュートや鋭いドライブから得点を決め、体を張ってリバウンドを奪う場面も見られ精力的に動いた。

今キャンプは、7月5日から行われるサマーリーグ(ラスベガス)に向けた調整で、若手中心選手20名が参加して3日間行われている。八村は「若い選手やチームとも積極的にコミュニケーションを取っていきたい」と話した。初日から多くの報道陣が集まり、注目度の高さをうかがわせた。

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八村の代表参戦配慮をJBAがウィザーズに直談判へ

ウィザーズから指名を受けた八村塁(2019年6月20日撮影)

日本バスケットボール協会(JBA)がウィザーズに直談判だ。同協会の東野智哉技術委員長(48)は25日、8月31日開幕の男子ワールドカップ(W杯)中国大会や代表合宿に、NBAドラフトでウィザーズから1巡目(全体9位)指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が参戦できるよう、所属先と交渉を進めることを明かした。

NBAの規則では、代表練習の拘束日数は休日やW杯を除く28日間で、最大限の対応をしてもらうようチーム幹部に直談判する。

    ◇    ◇    ◇

JBAは、男子W杯に出場する日本代表の強化試合を8月に4試合行うと発表した。東野技術委員長は、八村の合流時期について「7月下旬から8月上旬になると思う」と話した。日本のW杯初戦となる9月1日から逆算して、NBA規定の拘束日数28日をフルで使いたい考えだ。

ウィザーズのGM代行を務めるトミー・シェパード副社長は、八村のW杯出場や20年東京五輪への活動に理解を示している。だが、今後GM交代の可能性もあり、確実ではない。そこで東野委員長が5日からのサマーリーグ(ラスベガス)を訪れ、直接交渉の席に着くという。「ドラフトから真剣に話をしているが、GMが代わればチーム事情も変わる」と気を抜かずに話し合いを続ける。

日本代表の国内組は、7月20日から合宿を行う。8月の強化試合で、世界ランキング48位の日本は、12日に千葉ポートアリーナで同38位のニュージーランドと対戦。20年東京五輪のテスト大会を兼ね、さいたまスーパーアリーナで行われる3試合は、22日に同5位のアルゼンチン、24日に同22位のドイツ、25日に同51位のチュニジアと顔を合わせる。このほか非公開でも4試合を計画している。八村が予定通り合流すれば、12日のニュージーランド戦がNBA入り後の代表デビュー戦となりそうだ。

日本代表のラマス監督は、代表合宿とW杯に集中するため、サマーリーグ視察は東野委員長に一任するという。「しっかり報告するように言われています」。グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)のW杯参戦についても「100パーセントではないが(所属先と)いいコミュニケーションが取れている」と手応えを口にした。東野委員長の交渉が日本のW杯を左右しそうだ。【松熊洋介】

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15-16年史上初の満票MVP/カリーのすごさ

ボールを手にするステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、八村塁(21=ゴンザガ大)について「バスケIQが高い」「彼のスタイルはNBAの試合が向かっている方向性にすごくあっている」と言及。賛辞を惜しまず、今後への期待を込めた。

   ◇   ◇   ◇

◆年俸 17年にウォリアーズと5年総額2億100万ドル(約221億円)の契約を結び、18-19年シーズンはNBA最高年俸の3750万ドル(約41億円)。CMなど副収入を合わせると年収は約90億円とも言われ、フォーブスの19年度世界で最も報酬の高いアスリートランキングでNBA選手で最高の9位に入った。

◆MVP 14-15年シーズンから2季連続で獲得。特に15-16年シーズンはチームを40年ぶりの優勝に導き、得点王、スチール王などタイトルを総なめ。史上初、満票での最優秀選手賞に輝いた。

◆記録 15-16年シーズンに127試合連続3点シュート成功、シーズン402本の3点シュート成功のNBA記録を樹立。16年11月のペリカンズ戦では13本の3点シュートを決め、1試合のリーグ最多を更新(当時)。17-18年シーズンに史上初の6季連続3点シュート成功本数200本以上を達成した。

◆ステフィン・カリー 1988年3月14日、米オハイオ州生まれ。ホーネッツ、ラプターズで活躍した父デル・カリー氏の影響で競技を始める。デビッドソン大から09年ドラフト1巡目、全体7位でウォリアーズに加入。14年からオールスターに6年連続で選出。14-15年シーズンから2季連続で最優秀選手に輝く。NBA優勝3度、準優勝2度。191センチ、86キロ。

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カリーが八村に太鼓判 刻々と近づく夢の真っ向勝負

八村への期待を語るステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ドラフトでウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。

2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内で行われた高校生向けのイベントに出席。八村について「バスケIQが高い」「彼のスタイルはNBAの試合が向かっている方向性にすごくあっている」と言及。賛辞を惜しまず、今後への期待を込めた。

   ◇   ◇   ◇

その高い期待値は日本だけでは決してないようだ。年収約90億円、米経済誌フォーブスの19年度世界で最も報酬の高いアスリートランキング9位という世界最高峰のポイントガードも、八村への期待を惜しまなかった。

カリー 実際に彼のプレーを見ると、サイズも大きいし、バスケIQが高い。リング周りではソフトなタッチも持っている。彼のスタイルは、NBAの試合が向かっているスタイルにすごく合っている。彼がNBAの選手として戦い始めれば、ゲームスタイルはさらに拡大をしていくだろう。相手にプレッシャーをかけ続けられることができる選手になると思う。

プレーの幅が広い21歳の活躍に太鼓判を押し「今後のプレーを見ることが楽しみ」と話した。191センチとNBA選手の中では、恵まれた体格とは言えないカリー。精密なシュート力が注目されるが、それはシュートを打ちやすい状況を作れる判断能力が下支えする。当然、リップサービスも含まれるだろうが、そのすごみを備えた男から「バスケIQが高い」との評価を受けた意義はありそうだ。

八村は日本人として初となるNBAドラフト1巡目の指名を受けた。カリーは「NBAにとってもエキサイティング。日本を含め世界の選手が集まってNBAで競うのは素晴らしいこと。今後、彼の道を追う人にとっての先駆者になったのも、八村選手が成した偉業。多くの子どもがバスケットボールを手にし、学ぶきっかけにつながるのではないか」と口にした。

ただ八村自身も強調するように、ドラフト指名はスタートライン。NBAで活躍をしてこそ、その価値は高まっていく。イベントの司会者から八村と対戦した時は「お手柔らかにお願いします」と水を向けられたが、カリーは「それはできないな」と苦笑い。世界のスターとの真っ向勝負の瞬間は、刻々と近づいている。【上田悠太】

◆ステフィン・カリー 1988年3月14日、米オハイオ州生まれ。ホーネッツ、ラプターズで活躍した父デル・カリー氏の影響で競技を始める。デビッドソン大から09年ドラフト1巡目、全体9位でウォリアーズに加入。14-15年シーズンから2季連続で最優秀選手獲得。NBA優勝3度、準優勝2度。190センチ、86キロ。

ボールを手にするステフィン・カリー(撮影・上田悠太)
笑顔を見せる左から楽天の三木谷社長、ステフィン・カリー、ドームの安田会長(撮影・上田悠太)

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S・カリーは東京五輪出場に意欲「戻ってきたい」

八村への期待を語るステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ドラフトでウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内で行われた高校生向けのイベントに出席。

カリーは米国の4連覇が懸かる20年東京オリンピック(五輪)の出場にも意欲を示した。日本の食事や街並みが好きといい「来年のオリンピックのために戻ってきたい」。過去に五輪の出場経験はないが「オリンピックにアメリカチームの一員として参加したい」と強調した。過去にはW杯で2度の金メダルに貢献。ただ米国と日本が1次リーグで対戦する今夏のW杯(中国)の代表には名を連ねていない。

高校生に指導を行うステフィン・カリー(撮影・上田悠太)
笑顔を見せる左から楽天の三木谷社長、ステフィン・カリー、ドームの安田会長(撮影・上田悠太)

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S・カリーが高校生に3P指導「信じ続けること」

高校生に指導を行うステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ドラフトでウィザーズから日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。2度の最優秀選手を獲得しているステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内で行われた高校生向けのイベントに出席。

カリーが楽天とアンダーアーマーとともに主催するイベントでは、選ばれた高校生約30人に直接指導を行った。3点シュートのタイミングやポジショニングなどを助言。高校時代は高い評価を得られなかった経験も伝え「自分を信じ続けることが大事」と話した。

ボールを手にするステフィン・カリー(撮影・上田悠太)

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カリー、八村塁の将来性に期待「バスケIQが高い」

笑顔を見せる左から楽天の三木谷社長、ステフィン・カリー、ドームの安田会長(撮影・上田悠太)

NBAのスーパースターが、ウィザーズ入団が決まった八村塁(21=ゴンザガ大)の活躍に太鼓判を押した。

年収90億以上ともいわれる世界最高峰のポイントガードであるステフィン・カリー(31=ウォリアーズ)が23日、都内であった高校生向けのバスケットボールのイベントに出席。NBAドラフトで1巡目9位指名された八村について問われ、「実際に彼のプレーを見ていると、サイズも大きい。バスケIQが高い。リング周りにおいてはソフトタッチ」と話した。さらに「彼のスタイルはNBAの試合が向かっている方向性にすごくあっている。NBAで選手として戦い始めると、彼のゲームスタイルは拡大していくだろう。彼の今後を見ていることを楽しみにしている」。今後の期待を隠さなかった。

ステフィン・カリーが楽天とアンダーアーマーとともに主催する同イベントでは、選ばれた高校生に熱の入った指導をした。実戦形式の中で、ハードワーク、ポジショニングの重要性などを説いた。また「来年オリンピックのために戻ってきたい」と20年東京オリンピック(五輪)の出場意欲も示した。

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張本勲氏、八村ウィザーズ入団に「本人よりも親が」

張本勲氏(2017年2月21日撮影)

張本勲氏(79)が23日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演し、NBAのウィザーズ入団が決まった八村塁(21=ゴンザガ大)について、コメントした。

張本は「本人よりも親がうれしいだろうね。(田臥、渡辺が出てくると)オリンピックは強くなるよ」とコメント。関口から「あっぱれ!は」と聞かれ、「これから見てね」と話した。

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八村塁の代表活動ウィザーズ支援 東京五輪も協力

ウィザーズに指名された八村(AP)

【ワシントン21日(日本時間22日)=桝田朗】NBAのウィザーズ入団が決まった八村塁(21=ゴンザガ大)が、日本代表活動でもチームの全面支援を受ける。日本人史上初のドラフト1巡目指名(全体9位)から一夜明け、チームの本拠地キャピタルワン・アリーナで入団会見を行った。同席したトミー・シェパード副社長はW杯、20年東京オリンピック(五輪)への活動に理解を示し、協力を約束した。

   ◇    ◇   ◇

華やかな入団会見の陰で、日本代表活動への交渉も始まっていた。八村とは別行動でワシントン入りした日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長は、入団会見前に球団のシェパード副社長と会談。W杯(8月31日開幕、中国)前の合宿参加、さらに20年東京五輪への協力を取り付けた。

入団会見に同席したスコット・ブルックス監督と同副社長は、東野委員長にW杯を視察することを伝えたという。八村は次期シーズンの陣容を固めるチームのサマーキャンプにまず参加。7月下旬に帰国した後、日本代表の強化合宿に参加して、そのままW杯に臨む。

サッカーなど海外のチームが、日本代表活動よりチーム事情を優先するケースは多々ある。バスケットも基本、NBAが優先されるが、近年代表活動へ理解を示す流れにあるという。八村はまずチームの開幕ロースター(出場選手登録メンバー15人)に残ることが先決だが、それと同様に日本代表への思い入れも強い。両方に注力することが、さらなる進化につながる。

そんな八村を迎えたワシントンは歓迎ムード一色だった。ウィザーズの本拠地キャピタルワン・アリーナでは、八村の到着時間に合わせて、施設内外に日本語で歓迎の言葉が入った電光掲示板が掲げられた。会場に入る際には、球団スタッフ100人近くが笑顔と歓声で出迎えた。1巡目指名から入団会見までの慌ただしさに「何とも言えない2日間。どれだけ大きなことをしたのか」と歴史的快挙の実感をかみしめた。

会見でウィザーズについて「ジョン・ウォールなどのスーパースターがいて、速い展開のバスケットをやるチーム。その中にボクも入ってやれると思う」とあらためて自信を示した。会見後に、同副社長から渡されたユニホームに9の背番号が入っていたが、こちらは指名順を入れた暫定のもの。「ボクの希望はリクエストしてありますから」と数字は明かさなかった。高校時代につけ、自分の名字から取った「8」への思い入れが強く、あこがれのマイケル・ジョーダンがつけた「23」も空いている。この2つが有力で、近日中に決定する。

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グリズリーズ渡辺雄太、背番号18へ変更に理由3つ

グリズリーズ渡辺雄太

日本人2人目のNBAプレーヤー、メンフィス・グリズリーズの渡辺雄太が22日、ツイッターで背番号変更を報告した。

「番号12→18へと変わります! 去年グリズリーズ行きが決まった時も最初は12ではない別の番号を希望してたんですが、その希望した番号は使えなかったため、大学でも着用してた12にしました! なので12という数字に特別こだわりがあるわけではないので、番号を譲る事にしました!」

「#18の理由は3つ

1、6歳からバスケを始めて18年間かけてNBAへたどり着いた

2、単身渡米したのが18歳の時

3、大学卒業またNBA入りの年が2018年

です!

新たな背番号でまた頑張ります!!」

こう書いた。NBAドラフトで八村塁がワシントン・ウィザーズから1巡目9位指名され、注目度は高まっている。

八村の背番号は未定。

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八村塁ナイキ“ジョーダン”と契約 神様MJとの縁

ウィザーズから指名を受け、公式会見に臨む八村(撮影・桝田朗)

NBAドラフトでワシントン・ウィザーズから1巡目9位指名された、八村塁がナイキ社の「ジョーダン」ブランドと契約を結んだ。21日(日本時間22日)に同ブランドが「ようこそ、ファミリー」と紹介した。

ジョーダンとは、もちろん、あのマイケル・ジョーダン氏のこと。日本でも社会現象となるほどの人気を誇ったナイキ社のエア・ジョーダン・シリーズが同社内の1つのブランドとなり、有名なジャンプマークで、契約は日本人では初めて。サイト上で「エア・ジョーダン12がお気に入りでしたが、今は3が好き」などと思いを語っている。

八村とジョーダン氏。神様とは大きく世代が違うが、2人には縁がある。

中学1年でバスケットを始めた。そして、NBAを目指すきっかけとなったのが、15年4月の「ジョーダン・クラシック」への参加だった。マイケル・ジョーダン氏が始めた高校年代の育成プログラム。今回のドラフト会場となったバークレイズ・センターで、世界選抜に選ばれ、ジョーダン氏と会ったことが、八村をNBAへかりたてた。「ここで、マイケル・ジョーダンに会ったこともすごく大きかった」と振り返る。

そして指名を受けたウィザーズも、かつてジョーダン氏がプレーしたチーム。

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八村塁デビュー戦7月6日、ドラ1とルーキー対決へ

ウィザーズから指名を受け、公式会見に臨む八村(撮影・桝田朗)

NBAドラフトで八村塁を1巡目9位指名したワシントン・ウィザーズが21日(日本時間22日)公式サイトで、八村が参加する見込みのサマーリーグの日程を発表した。

NBAが公式発表したもので、ウィザーズも八村のデビューの可能性に触れている。

八村がお披露目される可能性がある初戦は7月6日で、相手はドラフト1巡目1位で、ザイオン・ウィリアムソンを指名したニューオーリンズ・ペリカンズ戦が組まれた。会場はネバダ州ラスベガス。

いきなり八村対ザイオン・ウィリアムソンという、超大物ルーキー対決が実現する可能性がある。

ウィザーズのサマーリーグ1次リーグの日程は次の通り。

▽7月6日 ウィザーズ-ペリカンズ

▽7月8日 ウィザーズ-ネッツ

▽7月9日 ウィザーズ-クリッパーズ

▽7月11日 ウィザーズ-ホークス

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八村塁が入団会見「どれだけ大きなことをしたのか」

1順目9番目で指名されたため、9番の暫定ユニホームを披露する八村

【ワシントン21日(日本時間22日)=桝田朗】21日のNBAドラフト2019でワシントン・ウィザーズから1順目9番目に指名された八村塁(21)が21日(日本時間22日)、ワシントンのチームの本拠地キャピタルワンアリーナ入団会見を行った。

八村の到着に合わせ、アリーナの外壁や内側の壁に、日本語で歓迎のメッセージが書かれた電光掲示板が登場。八村が、サーモンピンクのトレーナー姿でアリーナの入り口に現れると、大勢の球団スタッフから歓声の出迎えを受けた。

午後1時から、グレーのチェックのスーツに着替えて、スコット・ブルックス監督、トミー・シェパード副社長とともに入団会見に臨んだ。「会場の外の電光掲示板を見て『おおっ』と思った。中に入ったらコーチたちも待っていてくれてうれしかった」と、ワシントン初登場の感想を語った。

1順目指名を受けてから、会見や代理人との打ち合わせ、ニューヨークからワシントンへの移動など、慌ただしく過ごして「携帯を触る時間もないくらい。大量のメッセージもほとんど読めていないし、何とも言えない2日間で、本当にどれだけ大きなことをしたのか」と日本人初のNBA1順目指名の快挙をかみしめていた。

会見後に、シェパード副社長から手渡されたユニホームの背番号は「9」。しかし、これは八村が希望したものではなく、ウィザーズが1順目のい9番目に指名した記念につくったものだそうだ。背番号について八村は「リクエストは出しているので、そのうち決まると思う」と話した。八村が好きな8番か、尊敬するマイケル・ジョーダンの背番号で日本代表でもつけている23番が有力だ。この日のスーツの裏地にも、右側にアフリカ、左側に日の丸や日本を象徴するデザインをほどこし、ネクタイはウィザーズカラーのエンジ。八村らしいこだわりも見せて、プロ第1歩を踏み出した。

ドラフトから一夜明け、ワシントンのウィザーズの本拠地キャピタルワンアリーナでは、日本語での八村歓迎の掲示板も出現
入団会見でスーツの裏生地の右にアフリカ、左に日本をあしらったデザインを披露する八村
1順目指名された八村は、ウィザーズの本拠地キャピタルワンアリーナで、スコット・ブルックス監督、トミー・シェパード副社長とともに入団会見に臨んだ

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イチローさん「日本人は技術が持ち味」八村エール集

ウィザーズから指名を受け、公式会見に臨む八村(撮影・桝田朗)

米プロバスケットボールNBAのドラフトが20日(日本時間21日)に行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)がウィザーズから1巡目、全体9位で指名された。日本人がNBAで1巡目指名を受けるのは、史上初の歴史的快挙。しかも、スーパースター候補生がそろう中で1ケタ台と高評価を受けた。

<各界が祝福>

◆エンゼルス大谷(3月下旬、ゴンザガ大の試合を観戦)「ひときわ大きかったですし、存在感もやっぱり違うのかなと思った。単純にすごいですよね。(自分は)バスケットをやったことがないので、見るのは好きですけど。そういう、素人目にも分かるっていうのは本物じゃないかなと思います」

◆カブス・ダルビッシュ(自身のインスタグラムで祝福。約1週間前にロサンゼルスで食事)「八村塁選手おめでとうございます! まだ21歳、おじさんが21歳の時と比べても人間的にもアスリート的にも天と地の差があります(泣き顔の絵文字)野球のオフシーズン中に試合がやっているそうなので家族みんなで応援にいきます!」

◆日本ハム栗山監督 すごいね。NBAのドラフト1巡目は本当にすごいね。単純にうれしい。久々に心の底からうれしいと思えるニュースでしたね。

◆日本ハム吉田輝 すごいです。自分が高校生の時から(八村は)ニュースとかでも見たことがありました。競技は違いますけど、自分も負けないようにガンガン活躍できるようにしたい。

◆マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさん 頑張ってほしいです。日本人は技術とか、どれくらい正確かが持ち味。うまい人が技術を磨いたとき、磨かれた技術というのはさらに米国人にはないものがあるはずだから、それを見せつけてほしい。

◆鈴木大地スポーツ庁長官 日本が得意とはいえなかったバスケットボールだけに、快挙です。本人はもちろん、その素質を信じ、ここまで育ててきたすべての指導者に敬意を表したい。本場の大学に進学して成功したことで、続く選手の選択肢が広がったことは大きいし、うれしい。

NBAドラフト2019でワシントン・ウィザーズが1順目9位で八村を指名する(撮影・桝田朗)

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八村は7月に日本代表合流 東野技術委員長が調整

W杯日米予想布陣。年俸は1ドル=110円で換算。米国代表の写真はUSA TODAY

NBAドラフトでウィザーズから1巡目、全体9位の指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が日本代表を率いて123億円軍団に挑む。2月にアジア予選を突破し、21年ぶりに自力でのワールドカップ(W杯=8月31日開幕、中国)出場を決めた日本代表は1次リーグでトルコ、チェコ、米国と対戦する。世界ランキング1位の米国との第3戦では2次リーグ進出をかけた大一番となる可能性がある。

八村の歴史的指名を日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長も喜んだ。「もう、新しい未来が始まる、そんな感じ。9位には本当に驚いた」と笑顔で話した。8月のW杯中国大会は欠かせない存在。NBAの指名を受け、21日にも、ワシントンへ移動しチームにあいさつと八村派遣の日程を調整する。現時点で八村は、チームのサマーキャンプに参加後、7月下旬に帰国し日本代表の強化合宿に合流する予定だ。

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八村の原点に同学年双子力士の存在/とっておきメモ

ウィザーズから指名を受けた八村(右)はチームの帽子をかぶりアダム・シルバー・コミッショナーと記念撮影(USA TODAY/ロイター)

米プロバスケットボールNBAのドラフトが20日(日本時間21日)に行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)がウィザーズから1巡目、全体9位で指名された。日本人がNBAで1巡目指名を受けるのは、史上初の歴史的快挙。しかも、スーパースター候補生がそろう中で1ケタ台と高評価を受けた。

  ◇   ◇   ◇  

双子のけんかが、八村を成長させた。富山・奥田中2年で初めてU-14日本代表に選ばれ、そこでのちに角界で活躍する貴ノ富士、貴源治の双子と出会った。その後、2人が所属する茨城・境一中と対戦。試合中にけんかをしながらもコートに入れば息が合い、楽しんでプレーする姿を目の当たりにした。坂本コーチは「ほら、相手を見てみろ。けんかしてるけど、コートに入ったら雰囲気良くなるやん」。

一方で八村はミスに嫌な顔をしたり、負けたことを人のせいにしていた。坂本コーチから「お前の言い方は違う。何様だ」と注意され、その後も厳しい指導を受けた。恩師の教えを守り、高校でも仲間のミスを責めず、声を出してチームを鼓舞するようになった。ゴンザガ大でも決して自分のことを自慢しない。チームのことを最優先にプレーする八村の原点には角界で活躍する2人の存在があった。

貴源治(左)と貴ノ富士(19年5月撮影)

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八村絡んだトレードの可能性ゼロではない/塚本清彦

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

RakutenTV NBAコメンテーターでNBAドラフトを現地視察した元明大ヘッドコーチの塚本清彦氏(58)が八村の今後について占った。

正直9位は予想してなかった。聞いたときは鳥肌が立った。日本の歴史が変わった。203センチと平均的スモールフォワードで現在はインサイドをやっているが、アウトサイドの適応能力もあることで評価を上げた。NBAでは3点シュートの距離が伸びるため、シュート技術の向上が成功へのカギとなるだろう。

ウィザーズは今季地区4位でプレーオフ進出を逃した。1番の要因は、中心選手のウォールがアキレス腱(けん)のけがで後半出場できなかったこと。来季開幕も絶望で、16年から指揮を執るブルックス・ヘッドコーチの手腕が試される。

NBAドラフトは、直前までトレードのための指名権譲渡が行われる。指名順が前日から大きく変わったことも、9位指名に影響したと考えられる。主力のビールは、7月解禁のFA市場で人気があり、移籍の可能性が高い。その余波で今後、八村が絡んだトレードの可能性もゼロではない。ただ、NBAにおけるトレードは、価値ある選手がより良い条件を得るために行われることが多く、悲観するものではない。ポジティブに挑戦することが大事。

年俸約4億円を手にした八村だが、活躍次第では100億円もあれば0円もある。来月に行われるサマーリーグ、8月の代表戦、W杯を含め、10月の開幕に向け厳しい戦いが始まる。

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八村塁、8月W杯NBA125億円軍団に挑み五輪へ

NBAのドラフト会議で日本人初となる1巡目でウィザーズに指名され笑顔でインタビューに答える米ゴンザガ大の八村(AP)

NBAドラフトでウィザーズから1巡目、全体9位の指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が日本代表を率いて125億円軍団に挑む。2月にアジア予選を突破し、21年ぶりに自力でのW杯(8月31日開幕、中国)出場を決めた日本代表は1次リーグでトルコ、チェコ、米国と対戦する。世界ランキング1位の米国との第3戦では2次リーグ進出をかけた大一番となる可能性がある。世界が注目する試合で八村がその存在をアピールする。

   ◇   ◇   ◇

八村の次なるターゲットは8月のW杯、そして来年の東京五輪だ。NBA選手として初の公式戦。特に2次リーグ進出がかかるかもしれない第3戦の米国戦は現在の実力を測るには格好の相手だ。実力を示せば44年ぶりに出場する東京五輪にも大きな自信になる。

ドラフト後の会見で八村は「日本人としてバスケットをやってきた。日本のバスケットは通用しないと言われていた中、NBA選手が2人(八村、渡辺)になる。世界に通用するんだと見せられるのではないか」と意気込んだ。1巡目指名のプライドを持って、スター選手がそろった米国にひと泡吹かせ、世界中に実力をアピールする。

米国は11日に代表候補20人を発表。ファイナルでも活躍した最高年俸のステフィン・カリー(ウォリアーズ)やレブロン・ジェームズ(レーカーズ)らは外れたが、18年シーズン最優秀選手のジェームズ・ハーデン(ロケッツ)ら強力メンバーが集結した。先発が予想される5人の年俸は合計約123億円にもなる。

そんなエリート軍団に日本も過去最強ともいえる布陣で対抗する。八村だけではない。昨年NBAデビューを果たした渡辺雄太(グリズリーズ)、Bリーグ初の年俸1億円に到達した富樫勇樹(千葉)や、4月に日本国籍を取得したニック・ファジーカス(川崎)、先週、マーベリックスのミニキャンプに参加した馬場雄大(A東京)や比江島慎(栃木)ら国内組にも期待がかかる。日本代表のラマス監督は米国戦について「今まで1度もないトップチームとの対戦。勝てる要素は少ないが、個人の成長あってのチーム。まだチーム力は上がる」と語った。

八村は18年のアジア1次予選の5戦目から4試合に出場。4連敗で崖っぷちだった日本を救い、その後の8連勝での突破に貢献した。ラマス監督はW杯での中心人物として八村を1番手に挙げた。「恐怖心を持たずにチャレンジするのでNBAの選手にも十分通用する。主導権を持ってチームを引っ張って欲しい」と期待を込めた。

ラマス監督はW杯での躍進で来年の東京五輪につなげるつもりだ。「大きな一歩を踏み出せたが、次の大きなステップを踏み、もっと完璧に近いチームを作る」。海外組も含め日本代表は7月下旬に集結。8月に5試合をこなして本番に挑む。【松熊洋介】

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発展途上で指名の八村塁、NBAの歴史変える可能性

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

【ニューヨーク20日(日本時間21日)=桝田朗】米プロバスケットボールNBAのドラフトが行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)がウィザーズから1巡目、全体9位で指名された。日本人がNBAで1巡目指名を受けるのは史上初の歴史的快挙。しかも、スーパースター候補生がそろう中で1ケタ台と高評価を受けた。新人の年俸は指名順に応じて基準額が設定されており、八村は最大約446万ドル(約4億9100万円)を手にするとみられる。

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ドラフトが始まって1時間15分すぎ、ついに運命の時がきた。1巡目の9番目に指名権を持つウィザーズから八村が指名を受けた。4年前、ジョーダン・クラシックの世界選抜としてプレーした、バークレイズ・センターで「影響を受けた」というマイケル・ジョーダン氏が最後にプレーし、共同オーナーも務めていたチームからの指名。チームキャップをかぶった八村に最高の笑顔がはじけた。

「本当に夢みたいでした。すごい感覚に入って。家族が周りにいたけど、やっぱりすごい感覚になりました」と感激した。NBA予備軍といわれる全米大学体育協会(NCAA)の精鋭が集まるドラフト。スーパースター候補の中で、日本人が1巡目、全体9位指名という奇跡を起こした。

ミニバスケットが盛んな日本では遅い、中学1年から競技を始めた。富山・奥田中の坂本穣治コーチから最初に言われたのは「お前はNBAに行くんだ」。野球、陸上と何をやっても続かない八村を本気にさせるためだった。ジョーダン氏の名前も出した。八村の目の色が変わった。

ゴンザガ大に進学後、バスケットと英語の習得に人一倍の努力を重ねた。大学の講義の前にウエートトレーニングをこなし、講義と練習の合間に専属の英会話講師のレッスン。バスケットの練習では、終了の笛が鳴ったあとに、1人黙々と3点シュートを打ち続けた。1年時に先輩から「お前の身体能力は米国人以上」と言われた才能が、大学3年間でNBAチームを振り向かせるほどに伸びた。

ベナン人と日本人の間に生まれ、幼少のころはいじめにも遭った。それでも日本への思いは強い。えんじ色のスーツの左襟には、日の丸のピンバッジを着けてドラフトに臨んだ。「やっぱりボクは日本人としてこういう大きな舞台に立てる。NBAのドラフトは世界でも見られているので、その中でボクの日本の国をしっかり見せないといけないなと思いました」。

毎年ドラフトで選ばれるのは、ほぼ完成されピークを迎えた選手が多い。しかし、八村はNBAでは珍しく発展途上の段階で選ばれた。「ウィザーズはボクの中に伸びしろがあると思って取ってくれた」と、チームに入っても進化する自信がある。日本の歴史を変えた男は、新たなタイプの選手としてNBAの歴史も変えるかもしれない。

▼NBA新人年俸 ドラフト指名された選手の年俸は4年目まで基準額が定められている。ドラフト1巡目全体1位が最も高く、同2位、同3位と順に差がつけられ、基準額の80~120%の間で球団と契約できる。契約は2年目までが保証されている。1巡目9位でウィザーズから指名を受けた八村は約372万ドル(約4億900万円)を基準額に、交渉次第では最大約446万ドル(約4億9100万円)を手にすることになる。2年目の基準額は約391万ドル(約4億3000万円)、最大約469万ドル(約5億1600万円)。契約解除されなければ、4年総額20億円を超える。

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八村育てた明成・佐藤久夫コーチ「日本の大将に」

八村への思いを明かす明成・佐藤コーチ(撮影・鎌田直秀)

高校バスケットボール界の強豪・明成(宮城)佐藤久夫コーチ(69)が、教え子の米ゴンザガ大・八村塁(21)のNBAドラフト1巡目指名を喜んだ。21日、仙台市内の同校で心境を明かし、来年の東京五輪で日本代表のエースとなることも期待。精神的に弱かった入学当時、高校選手権3連覇、渡米後のさらなる成長などを懐かしむだけでなく、「八村塁2世」育成にも気持ちを高めた。

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佐藤コーチは、八村と3年間過ごした体育館で、幸せをかみしめた。予想以上に評価された9番目指名の吉報に「年をとって涙もろくなって、泣いてしまった。塁くんは明成の9回生なので、9と9でちょうど良いんじゃない」と笑顔も見せた。ドラフト直後には八村から電話がかかってきて、約5分間談笑。「先生に感謝しています」(八村)「何も出来なかったから、そんなこと言うな」を繰り返す押し問答もあった。「『フライト時間が長くてたばこが吸えないのも我慢して米国に来てほしい』とも言ってくれました」。NBAでの勇姿も心待ちにした。

言葉でも成長を促してきた。入学当初は目を合わせて会話できないほど内気で、優しすぎる性格が、プレーではマイナス要素だった。「最初は『ハングリーになれ』でしたね」。人をかき分けてでも前に出る強い気持ちの形成が礎になった。1年冬には「『ハーフの大将になれ』とね。前向きになりました」。ベナン人の父からは強い体を受け継ぎ、日本人の母からは優しさ。「常にファミリー感覚。チームの兄貴」。シュートを外し続けて試合中に涙する仲間を抱きしめ、リバウンドを全部拾う決意を伝え、自信を回復させたこともあった。

『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』の言葉も伝え続けた。ゴンザガ大の今季最終戦を観戦し、現地で久しぶりの再会。「感謝の気持ちも忘れていない。体だけでなく人間的にも大きくなったなあと感じましたね。次は日本の大将になってほしい。東京五輪では日本代表のエースで活躍」。期待は高まるばかりだ。

“八村2世”育成が次の目標でもある。突然「彼に負けないくらいの選手」と報道陣に逸材を紹介。高2だった八村に全国総体で握手を求めたこともある山崎一渉(いぶ)。父はギニア人で197センチ、87キロの大型1年生だ。「塁くんみたいな選手をもう1度育てられたらコーチとして少し本物に近づけるかな」。教え子の快挙に、恩師も大きな活力を得た。【鎌田直秀】

「八村塁2世」として1年生の山崎(左)を紹介する明成・佐藤コーチ(撮影・鎌田直秀)

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幻の日本人NBA選手、岡山恭崇氏が八村の快挙称賛

79年1月、全日本総合準々決勝の新日鉄戦で好守にわたる活躍で大商大初のベスト4進出に貢献した岡山恭崇

歴史に名を刻んだ「NBA八村」が誕生した。20日(日本時間21日)、NBAドラフトがニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)が1巡目9位でウィザーズから日本人として2人目の指名を受けた。

81年に日本人で初めてNBAドラフトで指名された岡山恭崇氏(64)は八村の快挙をたたえた。「すごいこと。38年間誰もいなくて出てきて欲しかった。本当にうれしい。行きたいと思って行っているし、当時とは全然違う」と話した。

岡山氏は当時、歴代日本人選手最長身の230センチのセンターとして活躍。26歳で指名を受けた時には驚いた。「向こうが勝手に選んだだけ。聞いたときは寝耳に水で、何で自分が? と思った」という。当時はNBA所属選手は代表での国際大会に出場できなかった。五輪出場を目指していた岡山氏は「自分は8巡目。当時でもプレーできるのは2位ぐらいまでで、自分なんか無理だと思っていた。契約したら代表で出場できない。会社からも交渉しないように言われた」とNBA入りを断念した。

小学校卒業で180センチを超え、高校業時には2メートルに達した。大学で八村と同じNCAAでプレーするも20歳の時に「先端巨大症」と診断、1軍でのプレーが期待されていたが、帰国を余儀なくされた。住友金属(現新日鉄住金)では、放っておくと心臓に負担がかかるため、治療をしながらプレーを続け、日本代表で長く活躍した。

辛い日々が続いたが、岡山氏は「いい環境の中でプレーできたし、幸せなバスケット人生だった。50センチジャンプできたらNBAに行けたかな」と語る。そう言えるのは、しっかりしたシステムの中で自分で目標を見つけて取り組んだから。八村、渡辺雄太を含め、バドミントン桃田、フィギュアスケート羽生、スピードスケート小平…。海外中心に戦う選手たちにはその強い意識が備わっているからこそ通用すると、岡山氏は語る。「バスケット発祥の地で日本よりもすぐれた環境。言葉もすぐ覚えて、自己主張もしっかりしていないとばかにされる。自分も泣いて帰れないと必死にやった。本場で自分を見つめ直して実績につなげた2人は素晴らしい」と話した。

岡山氏は昨年まで子どもたちの教室など普及活動を行っていた。「今の子どもたちは、やらされている感覚があるからすぐにやめてしまう。個性を磨くのは自分自身。八村にはぜひコートに立って、そんな子どもたちに夢を与える選手になって欲しい」。NBAでプレーする夢をかなえることができなかった岡山氏は熱い思いを八村に託す。【松熊洋介】

日本人で初めてNBAドラフト指名を受けた岡山恭崇氏

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八村塁弟の東海大・阿蓮「質高め」兄と五輪コートに

八村阿蓮(17年12月撮影)

ついに「NBA八村」が誕生した。20日(日本時間21日)、NBAドラフトがニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)が1巡目9位でウィザーズから指名を受けた。

八村には、才能にあふれるバスケットボール選手の弟がいる。日刊スポーツでは、東海大バスケットボール部2年の弟阿蓮の思いに迫る。

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兄と一緒に東京オリンピック(五輪)のコートに立つ--。東海大バスケットボール部でプレーする八村阿蓮は、日本代表について「将来的には日本を背負って世界でプレーできる選手になりたい」と語る。

小6の時にそれまでやっていた野球や陸上をやめ、兄塁がやっていたバスケットを始めた。高校は兄と同じ、宮城・明成高に進学。2学年上の兄がウインターカップで3連覇を達成したが、翌16年、阿蓮の2年時に1回戦で敗れ記録が途切れた。「それから負けるのが本当に悔しくなった」。あまり勝利にこだわることなく、ただ何げなくバスケットをしていただけだった意識を変え、1年後の同大会でリベンジして優勝した。「努力が実った濃い1年間だった」。卒業後には東海大へ進学。世代別の日本代表にも選出され「プロがやっている戦術を大学でも教えてもらえる。質を高めていけば大丈夫だと思う」と話した。

高校入学時には188センチあった身長は3年間で10センチ伸びた。小学校時代の100メートル4位の脚力も生かし日本代表入りを目指す。「リバウンドが自分の強み。3点シュートも打つ本数を増やしていきたい」。控えめな性格だが、兄と同じバスケットへの熱い思いを持ちながら、スターになった兄の背中を追う。

【松熊洋介】

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八村「日本人として大きな舞台に立てる」一問一答

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

【ニューヨーク20日(日本時間21日)=桝田朗】ついに「NBA八村」が誕生した。20日(日本時間21日)、NBAドラフトがニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)が1巡目9位でウィザーズから指名を受けた。

指名直後の一問一答は次の通り。

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-今のうれしさは

八村 いやあもう、何とも言えない気持ちですね。初めてバスケットやったとき、コーチに「お前はNBAに行くんだ」と言われて、それを信じてやってきて、こうやってここに立っていることが本当に夢みたいで、とても信じられないですね。

-ウィザーズはあこがれのマイケル・ジョーダンも所属(共同オーナー)したチームですけど、あらためてチームの印象は

八村 やっぱり、いろんなポジションから得点できるチームだと思うので。試合も何回か見ているので。その中で、ボクもそれにいいプレーができるんじゃないかと思います。

-NBAにどのような点が評価されたと思うか

八村 やっぱり見ている人は見ているので。ボクは小さいときからやってきて、今からも伸びしろがあるので、そういうところを見て、チームが取ってくれたんじゃないかと思います。

-(富山・奥田中でバスケットを教えた)坂本(穣治)コーチと富山のファンにメッセージを

八村 コーチ本当にやりましたよ。バスケもホント、すごいんですけど、相撲でも活躍した子がいて、すごく盛り上がっているので、これからいろんなスポーツで富山が盛り上がっていけばいいと思います。

-NBAで対決したい選手はいますか

八村 ヤニス(アデトクンボ=ミルウォーキー・バックス)と対戦してみたいですね。ヤニスさんは、すごい体がでかくて、それでも動けるし。テレビで見たこともあるし、戦ってみたいなと。

-左襟のピンバッジ(日の丸)は、どういう意味を込めてつけたのですか

八村 やっぱりボクは日本人としてこういう大きな舞台に立てるということで、NBAのドラフトは世界でも見られているので、その中でボクの日本の国をしっかり見せないといけないなと思いました。

-9位という順位は想像していたか

八村 もう全然、想像内のことで、やっぱりどのチームになっても、チームにインパクトを与えるつもりでやるので、これからも。

-名前を呼ばれた瞬間の感想は

八村 本当に夢みたいでした。すごい感覚に入って。家族が周りにいたけど、やっぱりすごい感覚になりました。

-ドラフトが始まる前に1人で考えている時間が長かったように見えたが

八村 今まで、中学、高校、大学でやってきたことを結構思い浮かべたりしましたし、これからどうしようというか、どうするかを考えていました。

-9位指名は日本にとっても快挙だが、これから日本のバスケットがどう変わっていけばいいと思うか

八村 ボクも小さい頃、日本でプレーしていても海外行ったり、アンダー14とか16とか。世界大会行ったりして、いろんなところへ行ったので、そういうことを日本人もどんどんやって欲しいと思いますし、そういうアンダーの代表だけじゃなく、NBAキャンプとかもどんどん呼ばれて、行けたらいいなと。そしたらバスケも盛り上がっていくと思います。

-1年目でどのくらいの成績を残したいと思うか

八村 チームにどれだけ貢献できるかということを目標にやっていきたいと思います。スタッツとかは何も考えていないですけど、チームに貢献できたらいいなと思います。

-先日ドラフト会議について日本のバスケット界が変わる日になると言っていたが、実際にその日を終えてどう感じたか

八村 この会議は1つのイベントですけど、今までボクが見た中でも大きなイベントだったですけど、それはもう終わったことなので、次は自分がチームにどう貢献できるかということです。

-ウィザーズと言えばジョン・ウォールとブラッドリー・ビールの2人のガードが率いるチームですが、2人のガードについてどういう印象を持っているか

八村 実は、ブラッドリー・ビールとは去年のナイキキャンプで一緒にやってて、チームも一緒だったので、ちょっと分かって知っているんですけど、ジョン・ウォールもいい選手なので、そういうチームの中でやれるというのは、すごい楽しみです。

-日本とアフリカをあしらったというスーツに込めた意味は

八村 そうですね。ボクはハーフでずっと育ってきて、それがボクの中で一番のボクの根本というものなので、それをしっかりスーツに載せたいなと思いました。

-エンジのスーツを選んだということは(母校の)明成高と関係はありますか

八村 ちょっと関係はありますね。この色が好きだったというのがあるんですけど。選んだ後に、そういえば明成の色だと思いました(笑い)。

-家族とはどんな話がしたいか

八村 家族もみんなすごくサポートしてくれたので、感謝の気持ちを伝えたいなと思います。

ウィザーズに指名された八村(右)は家族と抱き合って喜ぶ

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八村塁「夢みたい…ほんと夢を見てる感じ」一問一答

ウィザーズから1順目9位目指名を受け、公式会見に臨んだゴンザガ大の八村塁(撮影・桝田朗)

NBAドラフトで1巡目全体9位でワシントン・ウィザーズから指名を受けた八村塁(21=ゴンザガ大)が「Rakuten TV」のインタビューに応じた。NBAの公式ツイッター上でも生配信されたインタビューの主な一問一答は以下の通り。インタビュアーは本紙連載「NBAドラフトを知ろう」で解説した塚本清彦氏ら。

-素直な感想は

「いや、もう夢みたいですね。今まで夢だったものがだんだん目標になってきて、今こうやって呼ばれてステージに立って、メディアにも答えて、ほんと夢を見てる感じです」

-9位指名。心の準備はできていたか

「準備できてましたね。エージェントと話していて『来るよ』って言われていた」

-ワシントン・ウィザーズのイメージ

「ジョン・ウォール、ブラッドリー・ビールの2人のオールスターの選手がいる。他にもいい選手がいっぱいいる。まだ育っている段階のチームだと思うが、それに僕が入って、もっとインパクトが与えられるようになるんじゃないかなと思う」

-どの部分をチームに生かしていきたいか

「トランジション、速攻の部分などで生きてくると思う。ディフェンスでもチームに貢献できるんじゃないかな」

-NBAでは「ヤニス・アデトクンボと戦いたい」と言っていた。そのイメージは

「テレビで見てても、すごく大きくて、速く動けているが、実際に戦った人に聞くと、テレビで見ているよりも大きく速い。そういう人とやってみたい」

-日本のNBAファンに一番見てもらいたいポイント

「やっぱり僕も日本人として、バスケットをやってきた。日本のバスケットは通用しないと言われていた中、NBA選手が2人になる。通用するんだと見せられるのではないか」

-ワシントンの街のイメージ

「いいと思います。いろいろいいことを聞いていますし。千本桜があると聞いたことがある。日本人もすごくいると聞いたので楽しみです」

-ドラフトのVTRでカワイ・レナードと比べられていた。自身が目標とする選手は

「カワイ・レナードはNBAでも今一番ホットな選手で、世界のバスケでも注目されている選手。僕も体が似ている。よく見て、プレーの仕方とかいいところをマネしている。そういうところからきていたのかなと思う」

-ワシントン・ウィザーズから指名が来るというのは、どのくらい前から分かっていたのか

「直前ですね。時間を決められた時に。実はその前から『来るかもしれない』という話はあったのですけど。9位で『もう完璧に来る』と言われて、それで分かりましたね」

-その時の胸の高鳴り

「もう考えられない。今までにない気持ちでした」

-まだ始まり

「本当にそうです。これは、ただドラフト会議。イベントにしかすぎない。本当にNBAに入ってからが重要。これからです」

-NBAに求めるステージ

「最高峰。世界でも他のスポーツと比べても一番人気があるスポーツ。そういう中でやれるのはうれしいですし、やっぱり日本人としてこういう風にやれて、これからオリンピックも来ますし、いろいろ盛り上がってくる。日本のスポーツ界を盛り上げていきたい」

-RJバレット、ザイオンの印象

「特にRJバレットは何年も前から知っていて、何回か会ったこともあって、彼も若いので、ああいう人たちが、アメリカにはいっぱいいるからレベルが高くなってくるんじゃないかなと思います」

-ファンに向けて

「やっぱり今、バスケは盛り上がっている。日本全体でもスポーツがすごく盛り上がっている。どんどん子どもたちも何でもいいので、スポーツに挑戦して、どんどん、日本だけでなく、世界でキャンプに出てみたり、そういうのをやってみてくれたらいい」

-今日の朝はどんな音楽を聴いたのか

「音楽を聴く時間なんかありませんでした。帰ったら聞きます」

-どんな音楽が好き

「アメリカのヒップホップとか、R&Bとか、そういう音楽を聴きます」

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「八村塁です」ウィザーズ公式ツイッター登場し興奮

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

NBAドラフトで1巡目9位でワシントン・ウィザーズに指名された八村塁(21=ゴンザガ大)がさっそくチームの公式ツイッターに登場した。

八村は「ワシントンのファンのみなさん、八村です。ワシントンでプレーできることに興奮しています」と英語で話し始め、現地のファンにメッセージを送った。

その後に日本語で「ウィザーズファンのみなさん、こんにちは。八村塁です」と、現地時間は夜だが、日本時間に合わせてコメント。さらに「ウィザーズに指名されました。いろんな良いことを聞いているのでウィザーズは。来年とても楽しみなチームになると思います」と、ドラフト結果の報告とともに、期待感を口にした。

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NBA先駆者・田臥勇太も興奮 八村1巡目「奇跡」

田臥勇太(2017年11月28日撮影)

日本人初のNBA選手、田臥勇太(38=栃木)が八村の1巡目指名を「奇跡」と表した。「自分も何度もチャレンジしてやっと夢の舞台に立てた。米国人だって難しい中で奇跡に近い。もうこの先何十年も出て来ない存在だと思う」と熱く語った。

八村を高校3年時に見ていた田臥は、2年前に会った時に成長した体格や筋肉の付き方に驚いたという。全米体育協会(NCAA)で優勝を狙うような一流大学という環境が八村を変えたと考える。「戦う姿勢をアピールするようになった。日本のままだと違った。自分を表現する力、バスケットのとらえ方などが自然と身に付いたのでは」と分析した。

技術面についても評価は高い。自身がプレーしていたころは、ポジションごとの役割がはっきりしていたが、現在は欧州の器用な選手も増え、攻撃のスタイルが変わってきた。中国人センター姚明(ヤオ・ミン、229センチ)のように高身長で起用されていたアジア選手のイメージも八村や渡辺が変えたという。「エリアの中も外も動けるのが一番の違い。塁はリバウンドもできるし、3点シュートも打てるオールマイティーな選手」と話す。

現在の八村を評価する一方で、NBA選手となった今後については、自身の経験もふまえ、警鐘を鳴らす。「ロースターに選ばれてもカットされたり、練習に行こうとしたら突然解雇されたり。トレードやオーナー交代での戦力外など自分の力ではどうにもならないこともある。落ち込んでいる暇はない。すぐに次の環境を探さなければ、他の選手に先を越される」。

それでも八村のNBAでのプレーには楽しみと期待を抱く。「チームメートやタイミングも良かった。このチャンスを引き寄せたのは素晴らしいこと。代表も含めここからがスタートという気持ちで頑張って欲しい」と語った。田臥は八村の活躍を信じている。【松熊洋介】

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八村塁、裏地に浮世絵とベナン柄“胸に”晴れ舞台

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

歴史に名を刻んだ「NBA八村」が誕生した。20日(日本時間21日)、NBAドラフトがニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、八村塁(21=ゴンザガ大)が1巡目9位でウィザーズから指名を受けた。左の胸元に日の丸のピンを付けて登場した八村は、名前を呼ばれると、家族らと抱き合い、チームの帽子を受け取ってかぶりながら壇上に上がった。その後、アダム・シルバーコミッショナーと笑顔で握手を交わし、インタビューには1人で応じた。

八村は青いシャツにちょうネクタイ、その上に、ワインレッドのジャケットを着用。このジャケットの裏地に、熱い熱い思いを込めていた。

ウィザーズの公式ツイッターには、八村がジャケットの裏地を披露している画像がアップされた。

何と右側は日本の浮世絵模様。そして、左側には自身のルーツであるベナンの伝統的な柄と思われる、鮮やかなデザイン。

八村はベナン人の父と、日本人の母の間に生まれた。日本とベナン、バスケットボールの本場米国で認められた若者は、関係の深い2つの国への思いを文字通り“胸に”、晴れ舞台に臨んでいた。

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ウィザーズ八村塁のデビューは10月22日が濃厚 

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

NBAドラフトで1巡目9位でワシントン・ウィザーズに指名された八村塁(21=ゴンザガ大)の1年目となるNBAの2019-20年シーズンの詳しい日程と対戦カードはまだ発表されていない。

例年通りなら10月に開幕し、82試合を戦うレギュラーシーズンは20年4月下旬に終了。プレーオフは4月からで決勝は6月となる。

オールスターは、20年2月16日シカゴ・ブルズの本拠地「ユナイテッド・センター」で行われる予定となっている。

今季のプレシーズンは10月の第3週まで組まれている。地元メディアでは開幕戦は同22日に行われるのではないかと伝えている。

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八村塁ウィザーズから指名、年俸最大約446万ドル

ウィザーズからの指名を受け、米テレビのインタビューに笑顔で答える八村塁(撮影・桝田朗)

米プロバスケットボールNBAのドラフト会議が20日、ニューヨークで行われ、1巡目での指名が確実視された八村塁(21=ゴンザガ大)は、1巡目9位のウィザーズから指名を受けた。

NBAは破格の高年俸で、1巡目の指名選手のルーキーイヤーから数年の年俸基準値は、規約で定められており、八村の1年目の年俸は、最大約446万ドル(約4億9100万円)を手にするとみられる。

▼NBA新人年俸 ドラフト指名された選手の年俸は決まっている。1巡目1番目が最も高く、2番目、3番目と順に差がつけられている。その額の80~120%の間で球団と契約できる。契約は2年目までが保証されており、3年目からは選択制となる。ドラフト開催年ごとに支払われる年俸は異なるが、放送権料の高騰もあり近年は毎年、高くなっている。

▼NBAはお金持ち 世界中にファンを持つバスケットボールの最高峰リーグ、NBAは世界中から大きな注目を浴びている。経済誌フォーブスのスポーツ選手最新年収ランキング(18年発表)で、上位100人のうち40人がNBA選手。米国の4大スポーツの中でも最多。選手の平均年俸が世界一高いプロリーグという統計もある。

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